会長挨拶

「社会、未来とつながる社会科学習」の具現化を目指して!

会長あいさつ (画像 1)

令和5年6月8日
東京都小学校社会科研究会 会長 和田 幹夫
(板橋区立上板橋第四小学校長)

 先日の東京都小学校社会科研究会総会において、昨年度に引き続き、会長を務めさせていただくこととなりました和田幹夫と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 今、世界では相次ぐ紛争や内戦、地球温暖化の問題、深刻化する社会の分断、また、国内においては少子高齢化・人口減少社会の急速な進展等、国内外において課題は山積し、国際協力のあり方、そして社会の一員としての自分のあり方が改めて問われていると感じます。また、子供たちの身近なところにおいても、3年半にわたる新型コロナウイルス感染症は学校の教育活動に大きな制限をもたらし、子供たちの身体や心にも大きな影響を与えています。
 このような状況の中で、本研究会では、令和2年度より「社会とつながり未来を創る子供の育成 〜社会的事象の見方・考え方を働かせ、主体的に問いを追究する社会科学習〜」を研究主題に掲げ、自分と社会とのつながりを意識しながら主体的・協働的に追究し、よりよい社会のあり方を考え、その形成に参画していこうとする子供の育成をめざして、研究を進めてきました。この間、3年以上にわたる新型コロナウイルス感染症の拡大に対しても工夫をしながら、研究の歩みを止めず、取組を進めてきました。
 その集大成である第61回全国小学校社会科研究協議会研究大会:東京大会が、いよいよ本年11月9日・10日に迫ってきました。吉村元会長、吉藤前会長が目指してきた「オール東京」の精神を具現化し、都小社研のメンバー、新宿区立四谷小学校、小金井市立小金井第一小学校、中央区立日本橋小学校、世田谷区立代沢小学校の四つの会場校、そして都内各地区の先生方と共に、東京都が一丸となって、価値ある大会になるよう、粉骨砕身の努力をしてまいります。
 特に、大会を開催する今年度は、以下のことに重点を置き、研究活動をさらに充実させていきます。

(1)研究主題の達成を図る理論のブラッシュアップと効果的な提案、及び、その具現化を図る大会の授業づくり
(2)大会実行委員会を中心とし、大会各部及び各地域との連携による組織的な研究の推進及び大会運営の準備
(3)次回大会に向けた大会報告書、記録及び引継ぎ等の充実
(4)大会本番を見据えた夏季研究会の充実
  (ア)8月17日(木)全体会
   講師;文部科学省初等中等教育局教科調査官小倉勝登先生
   会場:板橋区立上板橋第四小学校
   ・大会を見据えた研究理論の充実  ・課題提案リハーサル
  (イ)8月18日(金)会場校別研究会、会場:各会場校
   ・会場講師の先生からのご指導 ・授業づくり及び授業提案
(5)「都小社研指導計画」の改訂(第五次)
(6)夏季研修会の開催(夏季休業中:製紙、酪農、ガス・下水道、製鉄)
(7)全中社研・都中社研との連携…全小社研東京大会への参加要請

 これらの研究活動の様子や、成果は、本ホームページ等を通して、積極的に発信していきます。どうぞご活用ください。
 今年度も、都小社研の強みと誇りを大切にしながら、全小社研東京大会を価値あるものにすべく、全力を尽くして参ります。大勢の皆様のご参会を心よりお待ちしております。ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。