「安全なくらしを守る」研究授業
「火事から地域の安全を守る」授業が行われました。
授業は、警察や消防の小単元で学習したことをもとに、地域の安全についてまとめ、選択・判断の授業を公開しました。
子どもたちは、地域の方々の話を聞き、自分たちでできることを考え、グループで交流し発表していました。
講師の元聖徳大学大学院教授 廣嶋 憲一郎先生からは、次のことについてご指導いただきました。
○選択・判断は、「自分たちでできること」について考えさせたい。しかも、ポスターや標語でないものがよい。
○選択・判断するということは、「いまできること(大人になってすること)」や「自分やみんな」といった軸で考えさせるのもよい方法である。
また、都小社研のOBでいらっしゃる廣嶋先生から3年部会に「2年後の東京大会に向けて、安全単元でなく、ほかの単元についても是非、発信してもらいたい。」という強いメッセージもいただきました。廣嶋先生におかれましては、ご多用なところ、ご指導を賜りありがとうございました。
3年部会研究協議会「わたしたちのくらしと商店の仕事」
・主体的に問いを追及する工夫
〇問題意識が高まり問いが生まれる社会的事象との出会い
教師の買い物、総菜売り場の変化、スーパーマーケットの来客数、「作戦」
・見方・考え方が働く学習活動の工夫
〇視点に着目して問いについて調べる学習活動の工夫
お店の工夫を「作戦」として追究、スーパーと並行した商店の調査
・子供の学びを確かにする評価の工夫
〇子供が自分の学びを振り返り、次の学習に生かす評価活動の工夫
学習問題、学習計画の設定場面、追究場面での児童の見通しと振り返
りたんていカード」の活用…一人一人が探偵となって調査活動を行う
意見交換では、1時で行った買い物調べの押さえ方や、スーパーマーケットの調べ学習で発見した「作戦」を、どのように商店の「作戦」と関連比較させるのか、などの意見が出されました。
東京学芸大学教授、大澤克美先生から、
〇本時の学習によって学んだ、商店が消費者のニーズに合わせて商品を加工するという視点が、5年生の工業生産を考える視点へと繋がるのではないか。
〇児童の主体的な学ぶ態度を育てるには、児童の自己肯定感の高まりが必要であり、教師の評価がそれを育てるためには不可欠である。
〇単元構想図のブラッシュアップについて
というご指導をいただきました。
3年部会授業「わたしたちのくらしと商店の仕事」
10月5日、3年分科会提案授業が中野区立美鳩小学校にて行われました。
小単元「わたしたちのくらしと商店の仕事」の授業を田代亜弓主任教諭が実践しました。本実践は、スーパーマーケットの販売の工夫を主に、児童個々が選んだ個人商店の調べ学習を並行して行いながら、消費者の需要に答える販売の仕事の工夫に気付くこと。
まとめの段階では、学習したことを社会生活に生かそうとする態度の育成をねらいとしています。
3年部会授業「わたしたちのくらしと警察の仕事」
3年部会、今年度2本目の授業です。小単元のまとめの時間で、警察とPTA、区役所のそれぞれが事故を防ぐためにどのようなことをしてきたか、関連図にまとめる学習をしました。3人ずつのグループに分かれ、これまでの学習を振り返りながら付箋を使ったり線でつないだりしながら、町の人々の安全を守っていることについてまとめることができました。その後、協議会で関連図について考えたり、講師の安野先生から特に子供の主体的な学びにについて教えていただいたりました。
3年部会授業「火事からくらしを守る」
3年部会は、今年度も安全単元を提案してまいります。今回の提案としては、「いかす」学習過程の前、「まとめる」段階で「関係図」にまとめることで、学習問題の答えを考える授業を提案しました。
子どもたちは、学習したことをもとに関係図に本気で向き合っていました。関係図から、「消防署の人や地域の人、電力会社の人など、火事が起きたら消火できるように、協力している」ことに気付くまとめを書いていました。
協議会では、関連図の意味や、そこからの学びについて協議を深めました。
講師の聖徳大学 教授の廣島憲一郎先生からは、1 中学年の指導計画では、調査・観察を大事にすること、2 関連図には中心になるものを決めること、3 問いは教材とセットで生まれることなど、今後の研究につながるご示唆を多くいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
新学習指導要領で新設された単元「世田谷区のうつりかわり」について実践について
3年部会授業「事故や事件を防ぐ」
単元構成において、選択・判断の時間を小単元の消防で1時間、警察で1時間、「いかす」段階で入れるのではなく、大単元「安全なくらし」で消防、警察の「いかす」段階を1時間も受け、地域の一いとして地域の安全を守るために何ができるか、作品づくりを通して具体的に考えられるようにしました。
子供たちに親しみのある地域の駐在所の警察官や自治会の方の話を直接に聞いたり、地域の事故現場の写真を教材化することによって子供たちは、自分との生活の関わりを実感できました。
〇講師 聖徳大学教職大学院教授 廣嶋憲一郎先生
3年部会「小金井市の様子」
子供たちが住む小金井市は、企業が少なく市内のほとんどが住宅地です。農地が減少しているので市としては、農業経営を守る取組をしていて、江戸東京野菜を栽培し、地域活性化に力を入れています。生活科での学びを基盤として、自分たちの地域の特色を学習し、地域のよさに気付き、地域に愛着をもってほしいと考えました。地形図や白地図の利用、思考ツール(クラゲチャート)を用いて子供同士の対話的な学びを活発にしました。
〇講師 総合初等教育研究所参与 梶井 貢先生