【府中・大国魂神社】 くらやみ祭が残るまち府中

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府中市は歴史ある街です。市の名前「府中」は、日本各地の「府中」と同様に律令時代の国府が置かれたことに因みます。市の中心部にある大國魂神社も、武蔵野国の総社として大変古くから人々の信仰を集めてきました。
くらやみ祭は、この大國魂神社の例大祭で、毎年5月の初めに執り行われます。祭のハイライトである神輿渡御が夜間に行われるのは、「尊いものが神社から神輿に移り御旅所に移る様子は人目に触れてはならない。」という考えに基づいています。江戸時代には、既に現在のような祭の形式だったようです。
また現在のくらやみ祭は、映画「くらやみ祭の小川さん」でも描かれていた様に、地域の方々の愛情や努力に支えられています。お囃子の競演や山車行列など、華やかな出し物の一つひとつが地域の協力なしには成り立たないものです。この祭が長く続いている秘密は、地域のつながりにあるのかもしれません。
参道にあたる馬場大門のケヤキ並木は、国指定天然記念物です。樹齢数百年のケヤキの巨木の木陰は夏でも涼やかです。電車で数駅足を延ばせば、南武線西府駅近くに、武蔵府中熊野神社古墳があります。葺石まで復元された古墳も一見の価値があります。

【そなエリア東京】地震からくらしを守る

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日本は地震の発生が多い国です。私たちの東京都は、今後30年間で70%の確率で首都直下地震が発生されると予測されています。地震からくらしをまもるためには、日ごろからの備えと防災に対する意識を高めることが大切です。

臨海地区に国の災害応急対策の拠点として2010年に東京臨海広域防災公園が整備されました。その中に防災体験学習施設「そなエリア東京」があります。「そなエリア東京」は、防災について学べる無料防災体験学習施設として、体験しながら学習を進めることができます。

1階は防災体験ゾーンとして「東京直下72h TOUR」という地震発生後72時間の生存力をつける、体験学習ツアーに参加しながら学ぶことができます。タブレット端末を使って「防災クイズ」を行いながら、地震発生後の行動を考えていきます。また、地震発生後の街の様子をCGでリアルに体験できることもできます。
2階は防災学習ゾーンとして首都直下地震について被害想定を学び、実際的な自助・共助を体感しながら身につけることができます。実際に首都直下地震が発生した際に、緊急災害現地対策本部が設置されるオペレーションルームを見学できることも魅力の一つです。

様々な体験をしながら、地震からくらしを守るために大切なことは何か考えてみませんか。見学は無料で行うことができます。

【水はどこから】

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徳川家康が江戸に幕府を開き、天下の城下町として江戸の町づくりが、諸大名たちの手によって始まりました。この頃の生活水は、小石川上水や溜池上水から給水されていました。そして、江戸城周辺には豪華な大名屋敷が建ち、日本橋や新橋方面の下町には商店や長屋が建ち並び、次第に江戸が大変な賑わいを見せるようになりました。足りなくなった生活水は、井の頭池を源とする神田川を懸樋で渡す神田上水が作られ、人々の暮らしを支えるようになりました。しかし、江戸の発展は著しく人口が増加する一方でした。そこで、幕府は多摩川の水を江戸に引き入れる壮大な計画を立て、玉川兄弟(庄右衛門、清右衛門)によって羽村取水口から四谷大木戸まで43kmもの上水が作られました。江戸市中の地下に石樋や木樋による配水管を設置し、江戸に住む人々に生活水を与えました。江戸時代の時代劇で、長屋の人々が井戸から水をくみ上げているのは、実は上水からの水が地下に蓄えられているものをくみ上げているのです。人口100万人となった江戸の町、江戸時代265年間を守ったのはこれらの上水であったかも知れません。
 さてその後、江戸は明治維新で東京となり日本の首都として機能を果たしていきます。銀座にはガス灯が現れ、鉄道、電信、レンガ作りの家と東京の風景は急激に変化していきます。生活水は、上水の管理ができず木樋も老朽し水質が悪化していました。そこで、明治政府は上水を止めて、新たに鉄管による東京近代水道を進めていきました。淀橋に浄水工場、本郷と芝に給水工場を建て、生活水を供給するようにしたのです。本テーマである「水はどこから」は、学習指導要領の第4学年の内容(2)「人々の生活や生活環境を支える事業について」に関する内容です。水道局や水道事業に携わる人々を取り上げて学習を進めることが多いです。しかし、先に述べた東京の水の歴史について知ることは、この学習を進める上でも大変役に立つものと思われます。私が述べた水の歴史は「東京都水道歴史館」で学びました。区社会科部で研修に行き、実際に4年生の児童も連れて見学しました。江戸時代の石樋・木樋や江戸市中へ供給した図面を見て、壮大な事業を当時の人々が計画的に緻密に行ったことに感動しました。歴史とは、ついつい大きな出来事にとらわれてしまいますが、この見学から人々の生活に必要なきれいな水を求めた幕府や政府の営みを学びました。飲料水を事例として扱う場合は、水道の歴史も少し取り入れてみませんか。


【水上バス】東京を水辺から巡る

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私たちの東京は、多くの観光地がありたくさんの魅力を発信しています。その中でも、隅田川を船でめぐり、水辺から東京を観光することで新たな魅力を発見することができます。

隅田川を船で旅しながら浅草とお台場海浜公園を結ぶ、水上バスは外国人の方々にも大変人気があります。浅草を出発すると、隅田川から見る東京スカイツリー、たくさんの橋の下を通り過ぎながら船旅が続きます。お台場海浜公園が近くなると、レインボーブリッジの下を通ることができます。

船旅をさらに楽しませてくれるのは、たくさんの魅力ある「船」のデザインです。漫画・アニメ界の巨匠・松本零士氏がデザインを手がけた「ホタルナ」「ヒミコ」は宇宙船をイメージしており、この船の時間に合わせて予約を取る人もたくさんいます。また、「初日の出クルーズ」「夜桜船 桜橋周遊ライン」「隅田川花火大会 観覧クルーズ」「東京湾大華火祭観覧クルーズ」など季節限定のイベントクルーズもたくさんあり、東京の学習に役立つだけでなく、家族や友だちとも楽しむことができます。


【病とたたかった人々】伊藤玄朴らと種痘所

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4年生では『郷土の発展につくした人々』を学習します。副読本『わたしたちの東京都』では幕末期に西洋医学を学び、蘭方医として当時不治の病として恐れられていた「疱瘡(天然痘)」などの伝染病とたたかった医師 “伊東玄朴”を取り上げています。
 今年は世界中で「新型コロナウイルス」が猛威を奮っています。医療の最前線で活躍する医療従事者のみなさんの活躍は、子どもたちの目にも憧れとしてうつっていることでしょう。かつて江戸時代にも、疱瘡(天然痘)やコロリ(コレラ)、梅毒などと勇敢に戦った東京の先人たちの活躍は、子供たちにとって身近な教材として映ることでしょう。特に疱瘡は、その致死率が20〜50%と高く、特に子供が患いやすかったといいます。わたしたちの学校の近くにも、疱瘡からわが子を守るため、疱瘡を神として神社に祀ったり、疱瘡神が犬や赤色を苦手としたという伝承から、赤い御札や張り子の犬の人形を飾るなど、地域によってさまざまな伝承が伝えられています。

4年部会 授業研究会のお知らせ

日時  令和2年9月24日(火)午後2時15分から午後4時45分
場所  足立区立平野小学校
単元名 ごみの処理と利用
授業者 板橋 海主任教諭
講師  文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官 小倉勝登先生
都小社研感染症対策マニュアルに沿って参加してください。

6年部会授業研究会のお知らせ

日時  令和2年9月18日(金) 午後2時20分から午後4時45分
場所  世田谷区立烏山北小学校
単元名 武士の世の中へ
授業者 木村洋介主任教諭
講師  東京学芸大学教授 櫻井眞治先生
都小社研感染症対策マニュアルに沿って参加するようお願いいたします。

夏季研究推進委員会 小倉勝登先生講演(概要)

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 コロナ禍ではあるが、「子供たちの学びを止めない=子供たちを育てる」、そして「研究を止めない=質の高い授業を提供する」。さらに、今まさに直面している社会的事象である現状について、社会科だからこそできることがあるはずである。
 授業づくりのポイントは、「子供たちが、味方・考え方を働かせて問題解決ができるようにすること」、教師の側からいうと「問いを軸にして、単元を通した授業デザインをすること」である。単元の入り口(単元の目標)とゴール(単元のまとめ、評価)は、決まっている。その中で子供たちが繰り返し、問題解決ができるようになる授業を組み立てる。学習問題は、単元の問題になっているか?目標の実現につながっているか?学習問題の解決に向かって、子供たちは単元の見通しをもつことができているか?問いや資料は、学習問題の解決につながっているか?活動は必然性があるか?見方や考え方を潜ませているか?理解につながっているか?そして、単元のまとめでは、子供の具体的な姿を想定できるか?評価規準は、目標の実現になっているか?これらのことを考えて、授業をデザインしていくとよい。
 学習評価の改善の基本的な方向性は、児童生徒の学習改善につながるものにしていくこと、教師の指導改善につながるものにしていくこと、これまで慣行として行われてきたことでも、必要性・妥当性が認められないものは見直していくことである。学習評価の目的は、『子供たちの学力を高めること』具体的には、子供たち全員が「概ね満足できる状況」になるようにすることである。これは、社会科に限ったことではない。大事なことは、この時間のねらいは何で、どんな活動をさせるか、どんな方法でどの観点を見取るのか、ということである。どの場面で、どんなねらいで学習活動をさせているか、授業者がきちんと横の糸を通して、描くことが大切である。
 今後も、国が発信する情報をキャッチするアンテナを張り、都小社研から発信してほしい。

令和2年8月19日(木)夏季研究会(拡大研究推進委員会)報告2

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【5・6年部会】
非接触型体温計での計測、密にならない導線、「都小社研感染症対策マニュアル」に基づいての徹底した消毒等を心がけ、新しい形の研究会を実施しました。5年部会は、コロナ禍における教材等もいろいろと探し勉強しています。6年部会は、体育館で行いました。同じ会場で文部科学省教科調査官の小倉勝登先生の講演、調査研究部長の今年殿研究についての概要説明、会長挨拶等が行われ、各分科会の教室に動画配信されました。小倉勝登先生からは、
「新学習指導要領の完全実施と学習評価について」ご講演をいただきました。教科調査官をすぐに研究会協議会にお呼びできるのは、東京の強みです。『指導と評価の一体化のための学習評価に関する参考資料』や『都小社研指導計画』に基づく具体的な評価の立て方、今後授業を進める上ので留意点についてお話をいただきました。

令和2年8月19日(水)夏季研究会(拡大研究推進委員会)報告1

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【3年・4年部会の様子】
新しく決まった研究主題「社会とつながり、未来を創る子供の育成〜社会的事象の見方・考え方を働かせ、主体的に問いを追究する学習を通して〜」を基に、各学年部会で学年部会の重点や目指す子供像、今後の研究授業のについての話し合いがなされました。部分的な分科会やon-lineによる会が多かった中、ようやく学年の研究推進委員が集まることができ、学年担当の助言者校長も含め、有意義な会をもつことができました。

都小社研夏季研究会

8月19日(水)の都小社夏季研究会は、当初の予定通り、中野区立谷戸小学校で行います。マスクの着用など、感染症対策マニュアルもアップしているので、熟読の上、ご参加ください。なお、全体会や講演会は中継で行うこととなりました。
開始時刻は13:15です。

感染症対策マニュアル

夏季研究推進委員会のお知らせ

 今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、例年1日かけて行っている夏季研究会を変更し、夏季研究推進委員会を行います。学年部会の協議と、講師に文部科学省教科調査官の小倉勝登先生をお招きしての講演会を行います。講演の演題は「新学習指導要領の完全実施と学習評価」です。貴重な機会ですので、ぜひご参加ください。
日時、場所は以下の通りです。
日時 令和2年8月19日(水)13:15〜16:15
場所 中野区立谷戸小学校

ガスの歴史「文明開化を照らした明かり」

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文明開化の夜を照らした明かり
 日本で最初のガス事業は、横浜で始まりました。2年後の1874年(明治7年)には、銀座レンガ街の建設とともに、銀座通り沿いに85基のガス街灯が灯り、東京におけるガス事業が誕生しました。このガス事業の口火を切った実業家高島嘉右衛門は、横浜付近の海を埋め立て、新橋・横浜間の鉄道を設置した人でもあります。
 当時繁華街に設置されたガス灯は、未来の快適な暮らしにつながる最先端の光だったのです。(例えば夜も商売できるようになるなど。)
 その後、ガス導管敷設の苦労を重ね、また、ガス灯用のマントルの導入により白く明るい光を実現することで、ガス灯は東京の街中に拡がり、全盛期の1917年(大正6年)には、5,792基のガス街灯が夜の街を照らし出しました。
 ガス灯を決められた時間に点消する仕事をしていた人がいます。これを「点消夫」(サン・テグジュペリ「星の王子さま」にも出てきますね。)と言います。その仕事を任せるための二つの条件とは何でしょう?「働き者であること」と「妻帯していること」でした。後者については寝過ごさないよう、ちゃんと起こしてくれる家族があることが重視されていたようです。
 現代では、ガス灯の放つ柔らかい光やクラシカルなデザインは、建物や地域のモニュメントとして利用され、全国では約3,000灯のガス灯が、私たちの周りで輝いています。

<画像と解説>
(左)「東京名所 京橋銀座通里煉化石瓦斯燈景ノ図」 歌川広重(三代)<明治13年>
(中)「立斎漫画」 歌川広重(三代)<明治12年> 注:点灯夫の背中に、赤丸に黒字で「瓦斯」の印があり、東京府瓦斯局時代から1898(明治31)年までガス会社で使われていた。
(右)横浜で使われていたガス灯。ガス資料館に設置されていて、裸火タイプ。

<参考文献・画像出典>
GAS MUSEUM がす資料館 ギャラリー第72回企画展「ガス燈が照らした東京の街」展、他収蔵作品より
https://www.gasmuseum.jp/wp-content/uploads/gal...
日本ガス協会ホームページ「ガス灯のある街」
https://www.gas.or.jp/gasto/

5年国土の気候について楽しく学べるゲーム

https://vimeo.com/425249645
パスワードは20200101です。

5年国土の地形について楽しく学べるゲーム

https://vimeo.com/425247588
パスワードは20200101です。

国土の気候の特色

https://vimeo.com/425244293
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国土の地形の特色

https://vimeo.com/425239790
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貴族の暮らし

学習問題づくりと学習計画を作成する動画です。
https://vimeo.com/419250803
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今に伝わる室町文化

学習問題づくりと学習計画を作成する動画です。
https://vimeo.com/423536450
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