【凌雲閣(りょううんかく)】明治〜大正の東京のタワー

画像1画像2画像3
 1890(明治23)年に浅草公園に隣接して凌雲閣(りょううんかく)が開業しました。通称浅草十二階とも言い、当時の浅草のシンボルでした。高さは52mで当時日本一の高さを誇っていました。10階までが八角形のレンガづくり、11、12階が木造で、日本で最初のエレベーターが設置され8階まで見物客を乗せていました。各階に売店や休憩所がり、11、12階には望遠鏡が備えられていて富士山や房総、品川まで展望できたそうです。残念ながら関東大震災で半ばから折れ、その後に取り壊されました。
 現在は、凌雲閣が建っていたであろうとする場所(浅草ビューホテル近く)に碑が残されています。またその辺りはビル工事などするといまだに凌雲閣のものではないかと思われるレンガが出てきます。
(絵葉書 出典:Wikipedia)

【永代橋・清洲橋】震災からの復興(2)

画像1画像2画像3
 「復興は橋より」これが関東大震災の復興事業の合い言葉でした。関東大震災では東京の各地から火の手があがり大きな火災となり多くの人々の命を奪いました。当時の隅田川にかかる橋は木製の橋であったため、多くが被災し通行できなくなくなり、避難する人々の行く手をはばみました。これにより被害が大きくなったのです。道路を広くし、鉄製の立派な橋をつくることが新しい東京のまちをつくる基本でした。
 そんな橋を巡ることができます。現在、隅田川沿いには遊歩道が整備され川風を感じながら楽しく歩くことができます。そのなかでもぜひ、巡りたいのが万世橋と清洲橋です。この2つの橋は復興橋梁を象徴するものです。橋のたもとに建てられた土木遺産の記念碑には「帝都を飾るツインゲイト」と題し次のような文章があります「帝都を代表する隅田川の入り口にあたる第一、第二橋梁は、筋骨隆々とした男性的なイメージ(永代橋)と優美な下垂曲線を描く女性的なイメージ(清洲橋)で演出されました。」
 隅田川は昔から江戸・東京を象徴する河川です。川沿いの遊歩道を歩くことで多くの新しい発見があります。万世橋・清洲橋以外にも多くの橋があり、ひとつずつに歴史があります。

【東京都復興記念館】震災からの復興(1)

画像1画像2画像3
4年生では地域の発展につくした人々を学習します。副読本『わたしたちの東京都』では関東大震災の被害からの復興を目指し、活躍した当時の内務大臣・後藤新平を取り上げています。
 関東大震災は1923年(大正12年)の9月1日に起きました。東京をはじめ、関東一円で大きな被害をもたらしました。特に東京では火災により隅田川周辺の下町を中心に当時の東京市の約3分の2にあたる人々が被害を受け、5万人以上の人々がなくなりました。
 この災害について一番、詳しく学べる施設が東京都復興記念館です。復興記念館は関東大震災の被害や、そこからの復興を記録するために1929年(昭和6年)に建てられました。大震災の被害、救援、復興を表す、遺品や被災物、絵画、写真、図表などが展示されています。
 また、復興記念館の建つ横網町公園には東京都慰霊堂もあります。関東大震災や第二次世界大戦の空襲で亡くなった方たちを慰霊する施設です。震災の被害と復興を学ぶ施設です。
周辺には江戸東京博物館をはじめ、国技館、旧安田庭園、刀剣博物館など多くの見所があります。

【浅草寺と浅草神社】 三社の由来と浅草寺境内の史跡

画像1画像2画像3
台東区の浅草には、年間多くの観光客が訪れます。ここ数年は、隅田川を超えてのスカイツリー観光と合わせて訪れる人も多いです。
浅草と言えば雷門・仲見世がすぐに言われますが、他にも面白い所は沢山あります。
・仲見世を抜けて浅草寺本堂の東にある二天門は国の重要文化財にもなっています。本堂の北西に立つ六角堂は、都内最古の木造建築物と言われています。またその近くに都内最古の石橋もあります。どちらも江戸初期に造営されたものです。石橋の隣には、室町時代頃の建てられたと言われている西仏板碑もあります。戦争でほとんど焼野原になってしまった浅草の中の貴重な史跡です。
・三社祭りは浅草寺の横にある浅草神社のお祭りです。浅草神社は、628年現在の隅田川で浅草寺の本尊観音像を漁師網ですくった檜前浜成(ひのくまのはまなり)、竹成(たけなり)兄弟とその観音像をまつった土師中知(はじのなかとも)の3人を祭神とする神社で、江戸時代までは、三社権現社と言いました。5月の18日に近い土日で行われる三社祭には、多くの担ぎ手が集まります。
・近くには、レトロな雰囲気の日本最古の遊園地「花やしき」もあります。

6年部会「わたしたちの暮らしを支える政治」

画像1画像2
【令和元年度 練馬区立石神井東小学校主任教諭  鈴木雄士】11月7日
 練馬型放課後児童対策事業「ねりっこクラブ」を教材化しました。国から出された放課後子ども総合プランを受け、区役所が素案を考え、それを区議会に提出し、区議会で審議した後、条例を議決し、区役所が具体的な施策を進めていきます。このような流れを学習問題の答えを予想する段階で、年表を用いて意図的に引き出しました。一人の国民として何を大切にするか問われた児童は、「意見を出したり興味をもち参加したりすることが、よりよい社会をつくるために最も重要なことだと思う」と政治参加への意思を述べていました。

〇講師 東京都小学校社会科研究会前会長 月岡 正明先生

3年部会授業「事故や事件を防ぐ」

画像1画像2画像3
【令和元年度 清瀬市立清瀬第三小学校教諭 川久保 好子】11月14日
 単元構成において、選択・判断の時間を小単元の消防で1時間、警察で1時間、「いかす」段階で入れるのではなく、大単元「安全なくらし」で消防、警察の「いかす」段階を1時間も受け、地域の一いとして地域の安全を守るために何ができるか、作品づくりを通して具体的に考えられるようにしました。
 子供たちに親しみのある地域の駐在所の警察官や自治会の方の話を直接に聞いたり、地域の事故現場の写真を教材化することによって子供たちは、自分との生活の関わりを実感できました。

〇講師 聖徳大学教職大学院教授 廣嶋憲一郎先生

3年部会「小金井市の様子」

画像1画像2画像3
【令和元年度 小金井市立小金井第一小学校主任教諭 荒井秀人】
 子供たちが住む小金井市は、企業が少なく市内のほとんどが住宅地です。農地が減少しているので市としては、農業経営を守る取組をしていて、江戸東京野菜を栽培し、地域活性化に力を入れています。生活科での学びを基盤として、自分たちの地域の特色を学習し、地域のよさに気付き、地域に愛着をもってほしいと考えました。地形図や白地図の利用、思考ツール(クラゲチャート)を用いて子供同士の対話的な学びを活発にしました。

〇講師 総合初等教育研究所参与 梶井 貢先生

4年部会授業「東京都に残る『くらやみ祭り』」

画像1画像2
【令和元年度 墨田区立中川小学校主任教諭 水野 良太】9月19日
 広く東京都で受け継がれている文化財や年中行事について、歴史的背景や現在に至る経緯、保存や継承のための取組などに着目して授業を組立てました。東京の東にある墨田区の子供たちが、東京の西、府中のくらやみ祭りを学習することを通して、都内の年中行事の理解につなげるための教材開発を行いました。子供たちは、学習を通して、東京都にはいろいろな祭りがあること、長い歴史の中で祭りを絶やさないようにしてきた人々の努力があることに気付きました。しかしながら、学区域にも大きな祭りがあるので学習を進める中で身近な祭りを取り上げて広げることも大切であるということを考えさせられました。

〇講師 総合初等教育研究所室長 梶井 貢先生    
    

4年部会授業「世界とつながる大田区」

画像1
【令和元年度 杉並区立新泉和泉小学校主任教諭 三浦 哲】1月16日
 国際交流を生かしたまちづくりとして国際空港のある大田区を事例として扱い、人々が協力して特色あるまちづくりや観光などの産業の発展に努めていることを学習しました。羽田空港は東京の空の玄関口として多くの外国人が行き来する場所です。「国際都市おおた宣言」「来〜る大田区大使」「セーラム市姉妹都市交流」の3つを教材化し、様々な立場で社会に参画している人々の想いについて気付かせました。

〇講師 総合初等教育研究所参与 北 俊夫先生 

令和元年8月20日 夏季研究会(新宿区立四谷小学校)1

画像1画像2画像3
8月20日、暑い中でしたが社会科夏季研究会が盛大に行われました。
はじめに全体会を行い、会長挨拶、調査研究部長より都小社研の研究について話がありました。
その後、午前のに2つのワークショップ、午後には学年部会と講演が行われました。
【ワークショップ1】
「学年別:社会科を楽しく指導するポイント」
 2学期からの社会科授業に役立つポイントや子供の力を高める工夫等について、学年別分科会で演習や模擬授業を行いながら、担当校長と参加者が共に授業づくりについて考えました。

令和元年8月20日 夏季研究会(新宿区立四谷小学校)2

画像1画像2
【ワークショップ2】
課題別「社会科授業のポイント」
2学期からの社会科授業に役立つポイントや子供の力を高める工夫等について、課題別分科会で、都小社研OBの講師が演習や模擬授業を行いながら、指導・助言をしました。
1「主体的な学びを促す「つかむ」段階の学習」
  講師 東京学芸大学非常勤講師 平山仁美先生(3年部会担当)
2「対話を生かしながら追究を深める「調べる」段階の学習」
  講師 立正大学准教授 石橋昌雄先生(4年部会担当)
3「比較したり関連付けたりしながら、理解を深める「まとめる」段階の学習」
  講師 学習院大学専任講師  久保田福美先生(5年部会担当)
4「学びを生かして社会への関わり方を考える「いかす」段階の学習
  講師 総合初等教育研究所室長 梶井 貢先生(6年部会担当)


令和元年8月20日夏季研究会(新宿区立四谷小学校)3

画像1画像2
午後の前半は、各学年部会より今年度の研究内容や実践についての紹介がありました。
特に、2学期からの実践については、参加者と共に協議をし、よりよい授業を組立てることができました。

令和元年8月20日 夏季研究会(新宿区立四谷小学校)4

【講演】「私の社会科実践」
 講師に総合初等教育研究所参与の北俊夫先生をお招きし、授業の導入や展開の考え方、具体的な児童への指導についてお話をいただきました。
 北先生が教員として教壇に立たれていらした頃の貴重な資料や体験談を伺うことができました。
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

会報

研究資料

授業に役立つ資料

夏季研究会資料

研修会資料

ようこそ都小社研へ

都小社研組織

研究事業

ホームページ掲載資料