きまりを守り、人に迷惑をかけない大人の育成に向けて

校長  野村 洋介

学校教育では、将来社会に出て自立した生活を送ることができる人間の育成が大きな目標の 1 つになっています。人と人との関係をいかに上手に築くことができるかが、社会に出た際には重要になってきます。人と人との関係を上手に築く上で、きまりを守り、迷惑をかけないで行動することが必要となります。迷惑がかかる行為を人は嫌います。 社会に出てからでは、改善を図っていくことは難しくなります。小学生段階から、きまりを守り、人に迷惑をかけないで行動することの大切さを伝えていかなければなりません。学校では、きまりを守り、友達の迷惑になる行為 をしないよう指導を徹底しています。子どもですので、時にはきまりを 破ってしまうことがありますが、そのような際は、頭ごなしに指導するのではなく、なぜ、きまりを守らなければいけないのか、きまりを守る意義についてしっかり話すようにしています。また、自分の行為が友達の迷惑になっていることに気付かないで行動している子どももいます。「楽しい」と「ふざける」の違いを子どもたちは学んでいる段階です。 「楽しい」を逸脱し、「ふざけて」しまい友達に迷惑をかけた場合も、どうしてその行為がいけないのかについて子どもたちが納得できる指導を行っていきます。 人に対して迷惑な行為を行うと人は離れていきます。そうならないよう子どもたちの将来のために、きまりを守り、迷惑な行為を行わないことについて 子どもたちに伝えていきます。人に迷惑をかける行為は、学校の中だけで行われるものではありません。他人の敷地内に勝手に入ったり、壁に落書きをしたりするなど、近隣住民の方の迷惑になる行為が起こっています。大人が他人の敷地内に勝手に入ったり、壁に落書きをしたりすると 犯罪行為になります。子どもだから許されるものではありません。保護者の方が責任を取らなければいけない事態になることもあります。 子どもたちが、人に迷惑をかけないで行動できる大人になるためには、小学生段階での日常の声かけが大切です。ご家庭でも今一度、子どもたちに声かけをしていただきますようお願いします。