子供たちの日常の1コマを紹介しています。

嬉しい手紙

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今朝、学校のポストに「感謝の手紙」とだけ書かれた封筒が投函されていました。差出人も書かれていなかったのですが、心温まるすてきな内容だったので保護者、地域の方にも知ってもらいたいと思い、紹介することにしました。
以下、手紙の文面です。

 私は、この地域に住む者です。5か月ほど前に、町田に引っ越してきました。我が家には小さな子供はいないので、小学生と関わることはめったにありません。ですが最近、私が経験した事について、お伝えしたくて手紙を書くことにいたしました。
 2か月ほど前の午後3時頃でした。私は買い物帰りで両手にはたくさんの荷物を持っていました。郵便物を見にエントランス奥のポストを確認しに行きましたが、その時に小学生の女の子がエレベーターに行くのが見えました。ポストの鍵を開けているとエレベーターのチンという音がしたので、さっきの女の子が上がったんだなと私は思いました。
 そして、ゆっくりと鍵をかけてエレベーターに行くとドアが開いていました。一瞬立ち止まり、どうしてだろう?と思った次の瞬間、エレベーターの中から女の子が顔を出して「乗りますか?」と私に聞いたのです。
 私は思わず「乗ります!」と言って急いで乗り込みました。「私を待っていてくれたの?」と女の子に聞くと、うなずいてくれました。私はとても嬉しくなり、ランドセルの黄色いカバーを見ながら「1年生だね」と尋ねました。その子は私の方を振り向きながら「4月から2年生になるの」と言いました。少し誇らしげなその顔が、とてもかわいらしかったです。私はエレベーターを降りる時に、もう一度お礼を言ってから降りました。マンションの廊下を重たい荷物を持ちながら歩いていましたが、私の心はとても爽やかでした。
 私の好きな言葉に『人からしてほしいと思うことは、全て人にもしなければなりません』というものがあります。でも今は、犯罪の多い難しい時代ですから、親切を示すにも用心深さや勇気が必要です。また、コロナ禍でもあるので、密を避けなければと思うあまり人を避け過ぎてしまうこともありました。
 でも、人を気遣う優しい気持ちをいつももっていることが大切だということを、この女の子を通して改めて思いました。そして、こんな思いやりのある行動ができる子供がいることをお伝えしたくて手紙を書きました。
 子供は家庭や学校でたくさんの事を学びます。そして、学んだ事を自分で考えて行動する時、それは知恵に昇華します。そうして身についた知恵はとても大切だと私は思います。学校では日々、子供たちにそうした事を教えてくださっていると思います。コロナの感染予防に気を付けながらで御苦労も多いかと思いますが、そうした熱心な御指導と働きに心から感謝していることもお伝えしたいと思いました。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

以上です。他人に優しくできるすてきな子供がいることを誇りに思います。また、その心温まる出来事をしっかり伝えてくださる地域の方がいるからこそ、子供たちは地域に愛されていることを実感し、よりよく成長していくことができるのだと思いました。手紙にあるとおり、人を気遣うにも勇気のいる時代です。
ただ、子供たちにとって知らない人であっても、手紙を書いてくださった方のように「信頼できる他人」が学区域に増えていけば、誰にとっても安心・安全で、すてきな時代がやってくると思います。その日を目指して、精進してまいります。

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学校行事
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5/13 集会(ゲーム1) 内科検診(1,2,3) 縦割り班リーダー会議2
5/14 避難訓練(集団下校) 避難訓練 地域巡り(3)
5/17 眼科検診(1、2、3) 遠足(4)
5/18 朝会(整備) 耳鼻科検診(4、5、6)