校長室より9 自己有用感を育くむ2

私は、自己有用感について考えるとき、重松清著「ひこばえ」(朝日出版社)の一節を思い起こします。
 「あのひと、誰かになにかをお願いされたことって、もう、ずうっと、何年もなかったんじゃない?」
私もそう思う。誰からも頼りにされず、願いごとを託されず、だから、当然、誰からも  「ありがとう」と言われるこのない日々を、後藤さんは長年送ってきたのだ。
 「やり甲斐とか生き甲斐っていうのは、誰かに「ありがとう」と言われることなのかもしれないよな」
ご家庭でも、学校でも、「ありがとう」を伝えるチャンスはたくさんあります。手伝いや役割は「させる」ものではなく、家族や仲間のために力を子どもが力を発揮するチャンスと考えて、頼んだり用意したりしてはどうでしょうか。

校長室より8  自己有用感を育くむ1

十日町市では、すべての学校で子どもの自己有用感を育くむ取組を進めています。この自己有用感は、「他人の役に立った」「喜んでもらえた」といった他者とのかかわりの中で育つものだと言われています。

中学部の缶バッジ(十日町の魅力シリーズ1)製作に対し、NPO TASC様(十日町市大字稲葉)から奨励金をいただきました。詳しくお話を伺うと、十日町市の観光名所バッジ製作を通して郷土の魅力を発信し、十日町の発展に貢献しようとする取組を高く評価していただいたとのことでした。
本校の取組が「他人の役に立った」「喜んでもらえた」ことを生徒と共に喜びたいと思います。
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