学校だより「NEXT DREAM vol.11」

学校だより「NEXT DREAM vol.11」をアップしました。

校長室より(26)成長曲線

「宇宙の現象のすべては4つの力で説明される。これを1つの物理法則に統合しようというのがホーキングの究極の目標なのだ」(今「ホーキング」がすべて分かる本1991学研)。
 こんな惹句にひかれてホーキング博士の著書(「ホーキング宇宙を語る」等)を読んだ時期がありました。
 それは、よりよい授業について仲間と熱く語っていた時期と重なります。
きっと「むつかしいことをわかりやすく、わかりやすいことをふかく(井上ひさし)」という言葉と私の心の中で響き合うものがあったからかもしれません。

以下は、添付の資料をご覧ください。

3月11日 十日町小学校4年生と感謝の会

 今年度の交流活動のまとめとして、十日町小学校4年生と感謝の会を開きました。お互いに持ち寄ったメッセージカードを交換し、一年間の交流活動の感想を発表しました。終わりには4年生からのサプライズとして、ふれあいの児童生徒、4年生の児童の一人一人を描いたポスターをいただきました。子どもたちは嬉しそうに大きなポスターを眺め、自分の顔を探していました。
 昨年度に続き感染症対策を施しながら交流の方法を模索してきました。今年度も子どもたちの創意と工夫により交流を深めることができました。

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令和3年度 重点目標達成のためのアクションプラン【まとめ】

 3月8日(火)に第4回合同学校運営協議会を行いました。その際、今年度の本校の教育活動のまとめとして、重点目標達成のためのアクションプランについて説明いたしました。説明資料をアップいたします。ご覧ください。

3月8日 和装体験

 中学部3年生の生徒が、新型コロナウイルス感染予防のために延期していた和装体験を行いました。美容師を始め着付けのためにボランティアの方、5名の皆様から来校していただきました。
 着付けが終わると「かっこいい」、「かわいい」などの声が自然にこぼれ、子どもたちにとって、貴重な体験であったことが窺えました。子どもたちの凜々しい姿がとてもすてきでした。
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校長室より(25)AIの先へ(後編)

 このようにAIは、障害のある児者にとってあらゆるバリアを低減させてくれます。
AIの時代を生きる児者にとって、自立と社会参加に必要なこと、重要なことは何でしょうか。
 上にみてきたように知識・技能、スキル、ADL(日常生活動作)の重要性 は格段に下がり、思考力・判断力、学びに向かう力が相対的にではなく、絶対的に重要になるはずです。
 行きたい場所があれば、車が連れて行ってくれます。きれいにしたければ、ロボットが掃除をしてくれます。外国の方と話したければ、翻訳アプリ内蔵ウェアラブル機器がストレスなく通訳してくれます。
 こうしてみると、やりたいことがある、伝えたいことがあることが最も重要のようです。
 子どものやりたいこと、伝えたいことを育むためには、「自分で決めて(自律)、必要な支援を求めながら、自分の力で(自立)やりとげる」経験が豊富に必要です。
活動をとおして学ぶことが得意なふれあいの子どもに、年齢にふさわしい多様な経験をたっぷりと用意したいものです。

3月1日 卒業を祝う会

 3月1日に卒業を祝う会を行いました。今年の卒業生は小学部7名、中学部12名です。
 卒業生は、卒業する喜びや感謝の気持ちをもちながら祝う会に参加しました。在校生は卒業生への感謝の気持ちや卒業を祝う気持ちをもちながら準備、運営に励みました。残念ながら当日お休みだった児童生徒もZoomを使って参加することができました。思い出のスライドや卒業生クイズ、プレゼント渡しなど、心のこもった温かい会になりました。
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校長室より(24)AIの先へ(前編)

 日本の職業の49%が、10〜20年後に機械・ロボットによって代替が可能となると予測されています(野村総合研究所)。 
子どもたちは、身に付けた知識がすぐに使えなくなる時代を生きることになります。学校は、生涯学び続ける子ども、自ら学ぶ子どもに育てることが求められています。 「主体的、対話的で深い学び」は特別支援教育でこそ実現しなければならないのです。

 グーグルカー(Googleによる自動運転の実用化)は、日常的な問題には、ほぼ対応できるまでになっており、議論の論点は、自動運転が実用化した場合の運転免許のありかたや道路交通法の改正箇所等に移行しているそうです。
こうしたテクノロジーは、介護の領域では、障害のある児者の支援ばかりではなく、支援者の負担軽減のためのロボットスーツが実用化され(テレビCMも流れていますね)、さらには癒しや介護を行う研究も進められています。

全校朝会

 今年度最後の全校朝会となりました。校長のお話では、小学部の子どもたちの学びを紹介しました。昼休みなどにけん玉、縄跳び、コマ回しなど積極的に取り組み上達した成果を披露しました。どの子も恥ずかしそうにしながらも少し得意そうな表情でした。また、係り活動がんばり週間の表彰などがあり、今回は子どもたちの活躍の姿が目立ちました。秘密のセンセイショーでは、中学部の体育の授業で行ったスノーシューについての紹介がありました。これから天気の良い昼休みには、スノーシューを履いて周辺を散策する子どもが増えそうです。
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2月22日 学習参観

 2月22日は学習参観日でした。当初予定していたPTA総会と学部懇談会が中止となりましたが、学習参観と学級懇談会に多くの皆様からお越しいただきました。小学部はぐんぐんタイム、中学部は職業基礎の学習でした。保護者の皆様に見ていただき、子どもたちも張り切って活動していました。
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学校だより「NEXT DREAM vol.10」

学校だより「NEXT DREAM vol.10」をアップしました。

オンライン授業

 小学部では、昨年から授業の一部でオンラインの授業を行い、テレビの向こうの友だちと、クイズやゲームを楽しんできました。友だちの映像や音声が流れ歓声が上がる様子を見ていると、オンラインでの学習を通して、お互いの友だち意識が高まっていることが分かります。
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校長室より(23)Aちゃんの話〜育てたのか、育ったのか(後編)

 そこで、Aちゃんの手が届かない所に置くと、彼はすっくと立ち上がり、ボールや新聞の切れ端を両手いっぱいに取り出した。こぼしたりばらまいたりしないように床に置くことを繰り返すうちに、動きも俊敏になった(また不発)。

 以上、前号再掲

 いよいよ棚の上に置くと、Aちゃんは怒り、ついに私に助けを求めた。ここで、母親に手伝ってもらいながら、欲しい物を指さして声を出す(お願い、取って)を身に付けた(三項関係まであと一歩)。
 ここで、夏休み。母親と姉(弟思いの優しいお姉ちゃん)は、Aちゃんが求めていることが分かるようになったと喜んでくれたが、歩行の課題は残った。

 夏休みが終わり、玄関で待っていると、Aちゃんが車から降ろされました。ここまでは、いつもどおり。しかし、その後が違いました。Aちゃんが満面の笑顔ですたすたと歩き出しました。その後ろを母親と姉が笑顔でついてきます。
 指導後、スタッフ一同、Aちゃんが歩けるようになったことで盛り上がっていると、スーパーバイザーから一言。
「それは、あなたがAちゃんを育てたのですか、Aちゃんが育ったのですか」
そうです。歩けるようになった要因を明らかにすることがプロの役割、仕事なのです。

校長室より(22)Aちゃんの話〜育てたのか、育ったのか(前編)

 Aちゃんと出会ったのは、彼が年中、私が教職12年目の春。知的障害、聴覚障害と口唇口蓋裂のほか、全身いたるところに疾病のあるAちゃんは、立位はとれるが移動はハイハイ、相手の顔を見てうなるような声で彼なりに要求を伝えていた。
ご家族の期待は、歩行と明確な要求表現(家族にも何を要求しているのかくみ取ることが困難だった)。
 Aちゃんのお気に入りを探り、あれこれ試みた結果、ボールプール(ひたすら潜り込む)、新聞シャワー(ちぎった新聞紙を顔面に浴びてご満悦)にたどり着いた。 Aちゃんはお気に入りをもっともっと楽しみたくて、相手を見て人差し指を立てて声を出す(もう1回お願い)を身に付けた。
次は、あらかじめ用意していたボールやちぎった新聞を棚に置くことにした。自分で用意する手順を加えても、Aちゃんは、楽しむためにボールや新聞の切れ端をせっせと運んだ(手伝っての要求を目論んだのが、不発)。
 そこで、Aちゃんの手が届かない所に置くと、彼はすっくと立ち上がり、ボールや新聞の切れ端を両手いっぱいに取り出した。こぼしたりばらまいたりしないように床に置くことを繰り返すうちに、動きも俊敏になった(また不発)。

小学部 スノーチュービング

 小学部はベルナティオでスノーチュービングを体験しました。1・4組は2月3日、2・3組は2月9日に出かけました。両日とも晴天に恵まれ、たっぷりと滑ってくることができました。雪国ならではのアクティビティ体験ができました。
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校長室より(21)「魔法の生活」を送らせない

10年ほど前に書いたものです。

重複学級のお楽しみ会の準備を参観しました。一人一人がそれぞれの役割を果たしながら、楽しそうに準備を進めていました……キャリア教育。
ついつい時間を有効に使おう(?)と、放課後時間等に教師が準備をしていまいがちですが、準備から片付けまで体験させることが大切です。物事には始まりと終わりがあることを体感しながら知る、見通しをもつ等々、とても有意義なことです。
準備活動をとおして、さまざまな教科等の指導を行うこともできます。
ある先生は、ミニ・ツリーにオーナメントを掛ける生徒に、掛けるにはちょっとがんばって手を上げなければならない高さに調整していました……保健体育、自立活動。
また、ある先生は、生徒の所作を言語化して伝えていました……国語、自立活動。
「授業に関する考察2013.5.31(小出特別支援学校、小網)」

席で待っていると、先生がどこかから教材を運んでくる。指示どおりやりとげると、先生がどこかへ持って行く。作業や活動は楽しかったけど……、突然の連続なんだ。

これが「魔法の生活」です。魔法の生活では、因果関係や時間感覚の理解、わくわくする喜びを育てるせっかくのチャンスが生かし切れないと思われてなりません。
準備と片付けをとおして、準備は始まり、片付けは終わりを意味することが分かってきます。始めと終わりとで変化するもの(材料)(自分の気持ち)があり、変化しないもの(道具)もあることの理解も進みます。さらに、必要なものをそろえることは、見通しをもつことにつながります。何より、自ら働きかける姿勢が身に付きます。
小学部も中学部も、サーキット走の際に、子どもがコーンやバーをセッティングし、片付けています。さすがふれあいの教育です。ぜひ続けてください。そして、学校生活全般で、こうした学びの機会を設けましょう。

豆まきお楽しみ会

 毎年恒例の「豆まきお楽しみ会」を行いました。残念ながら今年もライオンズクラブの皆様扮する鬼の登場はありませんでしたが、プレゼントを届けていただきました。
 子どもたちは心の中のやっつけたい鬼を発表し、中学部生徒による豆まきの由来の昔話を聞きました。最後はライオンズクラブの皆様に代わり、先生が扮する鬼が登場しみんなで心の鬼を退治しました。
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スノーシューで雪原歩き

 今年度から中学部は体育の授業でスノーシュー(西洋かんじき)での屋外活動を行います。子どもたちは興味を持って取り組み、きちんと装着できると進んで雪山を登り始めていました。
 スノーシューは県内観光地でも冬のアクティビティとして取り入れていることが多いです。子どもたちの余暇活動の一つとして定着することを期待しています。
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校長室より(20)自ら学び取る子どもを育てる(その3)

学びは、MT(メインティーチャー)を見て、説明や指示を聞くことから始まります。このとき、子どもはMTに注目します。注目していない子どもには、MTが注目を促し、必要に応じてST(サブティーチャー)がそれを支援します。注目できたら、MTが認めます(ほめます)。
【ポイント1】
STが注目を促したりほめたりすると、子どもはSTに注目してしまいます。
某教授風に言うと、「MTは見なくていいぞ」ということです。
次に、子どもが参加・活動します。このとき、MTは、自力で参加・活動している子ども(一歩リードしている子ども)をモデルに、十分にできていない子ども、困っている子どもに働きかけます。STは、必要に応じて十分にできていない子ども、困っている子どもを支援します。
そして、多くの参加・活動している子ども(半歩リードしている子ども)をモデルに、困っている子どもに働きかけます。STは、必要に応じて、困っている子どもを支援します。
【ポイント2】
STは特定の子どもだけを支援するのではありません。その学習集団の十分にできていない子ども、困っている子ども全員が支援の対象です。時に、モデルタイプの子どもが支援を必要とすることもあります。STは全員を視野に入れて支援します。
最後は、子どもがMTに報告に行き、評価を受けます。このとき必要に応じて、MTは報告がより適切になるように働きかけます。
【ポイント3】
STは、(1)他児に注目させる、自らモデルを示して報告を促す(2)MTの指示で補充指導をする(3)報告のモデルを示す、報告を介助する等の支援をします。

楽しく雪遊び

 十日町市内よりも一段標高の高いふれあいの丘は、大雪に囲まれています。子どもたちにとっては格好の遊び場となり、昼休みになるとふれあいグラウンドには元気のよい声がこだましています。
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