最新更新日:2024/06/07 | |
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砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366 富山県砺波市表町18番29号 TEL:0763-33-2329 FAX:0763-33-2330 |
いかがでしょう(宣伝) no.700本校の中で、わたしが好きな場所のひとつです 使いやすいように学校司書が工夫してくれている図書室で、お昼休み等には多くの出中生が利用しています その利用者の一人が、わたしです 学校司書に「こんな本はありますか?」と尋ねると、すぐに数冊の本が目の前に登場します また、わたしの蔵書を置くスペースをつくってくださいました※図書室の中で一番不人気エリアかも (T^T) 出中生にお薦めの本をマイ・チョイスで並べています ぜひぜひ、出中生のみなさんご利用ください 久々にそのコーナーで、今日現在気になった一冊を手に取ってみました それは、これ↓です 「仕事の答えはすべて「童話」が教えてくれる。」 千田琢哉 著、朝日新聞出版社(2013.2.28) 「ああ、確かにそうだったなぁ」と、思いつつ、中に書かれたいくつかの話を読みました そして、ふと「あとがき」が気になって開いてみると、「あとがき」はなく、次のように大きな文字で書いてありました 「もうダメだ」 と思ったら、 図書館の児童書コーナーに 籠ろう。 明日は土曜日 ちょっぴり籠ってみようかな そういう日もありますな 輝き続ける no.699昨日の夜は、帰宅する頃には雲が広がっていて星は観えず、少し残念 昼の空も、夜の空も、わたしはなぜか惹かれます 原っぱに寝転んで空を見上げていると、途中から地球に乗って空を見ているのか、地球を背負って空を見ているのか分からない不思議な感覚になります 一昨日の星空には、帰宅する頃には南の空にオリオン座がありました 理科の授業で学習しますが、オリオン座は冬の星座です 冬の真夜中(午前0時頃)に真南に観えるものが、早い時間で南の空に観えているわけで、季節の移ろいを感じます しばらく玄関先でカバンを持ったまま、突っ立って星々をボーっと眺めました We are all of us stars, and we deserve to twinkle. わたしたちはみんな星であり、 光り輝くに値する 世界的有名人のマリリン・モンローが発したとされる言葉を思い出します 当時はまだ男性優位だったアメリカ社会で、一世を風靡した彼女の言葉には力があります わたし自身が歳を重ねて、波乱に満ちた彼女の人生を知れば知るほど、この言葉がいろいろに感じられます 単純に、一人一人には輝くものがあるというだけではなく、それぞれの星の明るさに関係なく、他の星と共に大きな星座を描く夜空の星のように、人間もそれぞれの輝きを大切にすることで、周りと共に何かを為したり、誰かのために何かができていたりするのではとわたしは考えます 出中生も、みんな星のような存在だと思っています マリリン・モンローが言うように、光り輝くに値するのです 空に太陽が昇っている間や、空が雲で覆われているとき、地上から星は見えにくくなりますが、その先では、空の星々は命ある限り輝き続けています 教わる その2 no.698
とあるお話
ある禅の高僧が、弟子から悩みを相談されました 「お師匠様 教えを得るには、どうすればよいでしょう?」 高僧は「それならば・・・、」と、弟子にお茶を用意します そして、弟子の前に茶碗を置き、その茶碗にお茶を急須で注ぎ始めます すると、高僧は茶碗がいっぱいになっても注ぐのをやめません 茶碗から注がれたお茶があふれ、卓にお茶がこぼれ、床へもこぼれます 「もうおやめください!」 たまらず弟子は高僧に言います 「お茶があふれています。もう茶碗には入りません!」 静かに高僧は弟子に言いました 「よくぞ見てとった。お前も同じだ。わたしの教えを得ようとするなら、まず頭の茶碗を空にしなさい。」 「空の茶碗」「お茶でいっぱいの茶碗」それぞれ何を表しているのでしょう お茶でいっぱいの茶碗は、単に「知識で頭が飽和状態」ということではないと思います 人からのアドバイスを素直に聞き、それを実行に移すことができる人は、学問でもスポーツや芸能でも、大きく成長できます 初心者や初級のうちは、センスのある人やちょっと経験していた人がよくできるように感じますが、中級・上級と進むにつれて、素直にアドバイスを受けられる人はその成長は続きます 多少の壁があったとしても、乗り越えていきます これは教師生活の中で生徒たちに教えてもらったことです 空の茶碗は素直な心、いっぱいの茶碗はそうではない心でしょうか 今日は本校新規採用の教師が研修のための授業があり、わたしも参観しました 出中生も教職員も、それぞれの学びは続きます 当然、わたしの学びもです 素直で謙虚な心が、脱皮し続けられるかどうかのカギを握っています しつこいですが、「脱皮しない蛇は滅びる」のです by フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ ※参考図書「人生に知恵と勇気を与えてくれる33の寓話―白髪のヒーローたち」 Jane Yolen 著、深井 照一 訳、出版社 東京書籍 (初版2001/7/1) 教わる no.697
2月11日(日・祝)にアイザック小杉文化ホールで開催された、第23回富山県室内合唱コンサートにお邪魔しました
本校合唱部が出演するということで、ご招待いただいたことと、やはり本気の出中生を応援したいと思うからです 県内で活動する21団体約350名が参加したコンサートは、なかなかの盛況ぶりでした 一般の方も出演されており、合唱を愛する人たちの熱い心を感じられました 本校の合唱後にも、作曲家であり合唱指揮者である松下 耕 先生からワンポイントアドバイスをいただき、褒めていただきました このように、その道の専門家から直接指導を受けることは大人も子供も関係なくとても貴重な場となります 前日の2月10日(土)からは「合唱講習会2024in富山」が同じ会場で開催されており、これにも本校合唱部は参加していました これにも、学生・一般合わせて、2日間で延べ270名が受講されており、みなさんにとって幸せな時間だっただろうと想像します 時間は命 時間を大切にすることは命を大切にすることであり、誰かが自分のために時間を使ってくれたとしたら、それはその人の命をかけていただいているようにわたしは思っています 中学3年生の担任のときには、我が学級の一人一人を思いつつ、ヒーヒー言いながら入試の書類を作成したこと(※結構時間と労力を使うのです・・・)について、当時の中学生に「わしは命を削ってがんばっているから、みんなもがんばってほしい」と、今であれば不適切となるかもしれない発言で激励していたような記憶があります 自分のために命を懸けてもらうとき、代償の有無は関係なく、それはただただ感謝でしかないと、わたしは思っています そしてその感謝の想いは、周りの誰かに自分自身のやり方で伝えていければよいとも思っています ※富山県合唱連盟HP参照 考える no.696
出中生のみんなは「粉屋の息子とロバ」の話を知っていますか?
(※ロバと親子、ロバを売りに行く親子、ろばうりおやこ 等、題名はいろいろあるようです) 粉屋と彼の息子が、隣町の市(いち)でロバを売るためにロバをひいていました 街角で集っていた女達が、それを見て笑います 「なんだい、あの親子は・・・ ロバに乗らずに、とぼとぼ歩いているよ」 粉屋はこれを聞き、息子をロバに乗せました しばらく行くと、街角で議論をしている老人達がいました 老人の一人が、ロバに乗った息子を見てあきれた顔をします 「あれを見ろ 最近の若者は年寄りを大切にしない 年老いた父親を歩かせて、怠け者の息子はロバに乗っているぞ」 粉屋はこれを聞き、息子をロバから下ろして自分がロバに乗りました またしばらく行くと、子連れの母親たちに会いました 母親の一人が、ロバに乗った父親を見て悲しい顔をします 「子が可哀想だ 小さな息子を歩かせて、あの親は自分がロバに乗って楽をしているよ」 粉屋はこれを聞き、息子を自分の後ろに乗せました またまたしばらく行くと、橋を修理している人達に出会いました その一人が、ロバに乗った親子を見て怪訝な顔をします 「ロバが可愛そうだ 二人に乗られた重みで、足が震えているぞ」 粉屋はそれを聞くと、親子でロバから降り、修理で余っている棒をもらってロバの脚をロープで束ねて棒にくくり、ロバを親子でかつぎました 「これなら、誰も文句は言わないだろう」 そして、粉屋と息子が橋を渡ろうとしたその時、棒につるされるのを嫌がったロバが暴れて、ロバと粉屋と息子は川に落ちてしまいます 粉屋と息子は川から何とかはい出ましたが、ロバを失って寂しく家に帰っていきましたとさ よくイソップ童話とされますが、もとはポッジョの『笑話集』に収録されていたもののようです ラ・フォンテーヌの寓話詩には「粉ひきとその息子とロバ(第3巻 第1話)」として収録されています これがスペイン語で書かれた1488年以降の『イソップ寓話集』に収録されます 日本では『伊曽保物語』下巻に「人の心の定まらぬ事」として掲載され、最後は「皮を剥いで軽くして持って行けばいい」という意見に親が従い、その結果ハエがたかって困り果てて捨てて帰ることになっており、すごい話です これらは、人の話を聴くなというお話ではないと思っています 経験上、人の話はよく聞くのが大切だと思っていますから 要は、自分が為すことをどのように決め、その言動にどう責任をもつかを考えさせられていると思っています また、「言論の自由」とやらで、何をやっても批判する人が誰か彼かいるということです 最近は特に、SNSやメディアで発信者の傲慢さを感じることが多いです ※わたしもその一人かも・・・ 要は、確実な事実と、信頼できる情報・経験則・助言を基に、自分が覚悟をもって決めることが大切だとわたしは考えます そしてその言動に自分なりの責任をもつのです ※「責任をもつ」とは何かは、また別の機会に・・・ 不確かな情報を「〜らしいよ」と、拡散しないことも大事です 能登半島地震では、良かれと思って拡散した情報は誤りで、その影響で捜索活動・救助活動に支障が出た事案が多く報告されています 特にネットにおいては情報ソースを確認するとか、別の方法でその情報が正しいのか確認するとか、十分に留意しなければなりません ネットの便利さによって悪影響なるものは、「早く」「広く」拡散すると感じます 「そんなつもりではなかった」は、加害者の口からよく出るセリフですが、知らず知らずのうちに自分が誰かを気付付けたり追い込んだりすることは不幸です もしそのことに気付いたなら、早めにやめて謝罪することです わたしもその一人かもしれないので、誰か気付いたらぜひ教えてください そんな人が身近にいることはありがたいことです また駄文長文となりました 昨年の「輝け!お寺の掲示板大賞2023(公益財団法人仏教伝道協会 主催)」で、「寺小屋ブッダ賞」を受賞した作品を紹介して、no.696の結びとします うわさ話は 賢(かしこ)き人のところで 止まる 照蓮寺(浄土真宗本願寺派・大分県日田市) 新執行部来訪 no.695それぞれの決意を聴くと同時に、校長からの相談にものってもらいました みんなそれぞれに熱い思いがあり、頼もしく感じられました 校長の相談はまだ内緒です 昨日の認証式では、全出中生に向けてお話しする機会がありました 歴代の生徒会執行部は、出中生の代表として、よりよい生徒会を目指し尽力しています 具体的には、学校をより安全で快適な場所にするために、また、友情や協力の大切さや、楽しさを感じられるようにするために、行事や日常活動などに取り組んでいます 令和5年度後期生徒会長 ○○さん をはじめ、役員のみなさんありがとう 役員だけで生徒会活動は成し遂げられるものではありません ずっと出中の先輩たちが意識し、やってきたように、全校生徒が、生徒会員の一員としての責任をもって行動することが大切であり、全生徒会員にありがとうと言いたい そして、改めて出中生にわたしは問いました よりよい出町中学校をつくりあげるために、 自分は何ができるか? 自分は何をするか? 自分は何をやらないか? 今日は、いま一度そのことを考える機会だ、とも伝えました そして、出中生全員が、本気で、自分のこととして考えて、生徒会活動に取り組んでほしい、と願っていることを 天資養活・自他共栄 出町中学校生徒会の進化を、楽しみにしていますし、教職員は全力で支援します きっと後輩にバトンを渡す3年生も楽しみにしているだろうと思っています 昨日の生徒会役員認証式もそうですが、今日の昼休みの校長室 やはり出中生と直接語り合うのは楽しいものです 誠にありがたい時間でした ありがとう いつも出中生全員を応援してます 主体的に探求する no.694招待状が届き、始まる前に案内もしてもらいました 電子黒板を使用したり、実技を交えたりして工夫された発表は、課題追求のために自分たちで取り組んできた様子がよく分かりました テーマは「未来を生きる 〜健康な人生をおくるために〜」です 学習で大変だったことを尋ねると、共通して探求の内容を「相手にいかに伝えるか」だったと教えてくれました 本気で取り組んだことが伝わります 砺波市がすすめる百歳体操を、参加者みんなでやる場面もありました 探求の過程の中で多くの困難があったでしょうが、周りから支援を受けつつ最後までやり切ったそのことに自信をもってほしいと強く感じました 発表会での姿や様子を見ていて、自分が教師として駆け出しの頃の文化祭(学習発表会)のことを思い出しました 20代後半から30代頃だったと思います その当時はまだ「総合的な学習の時間」がない時代です 当時勤務していた中学校の文化祭で学級展示がありました それぞれの学級が、課題を設定し、その探求した成果を展示発表するものです 我が学級は学級会での話し合いの末、近くにできたばかりのコンビニエンスストアについて調べたいとなります 生徒は担任から反対されると思っていたようですが、テーマとして学びにつながるとわたしは考えました 決して興味本位で表面上だけ調べるような薄っぺらいものにしたくなかったので、様々な疑問を投げかけ、それらに学級の生徒が答える形で探求テーマや探求内容を深めていったように記憶しています 校長の許可をもらい、数名の生徒と共に金沢市の北陸本部へ営業部長さんの話を聴きに行ったり、生徒たちが役割分担をして来店者にインタビューをしたりと、生徒のアイデアを軸に活動しました 流石に24時間営業の店頭で、夜中に中学生を立たせるわけにはいかなかったので、夜の時間帯はさせませんでしたが、朝早くからインタビューしたいとの申し出があり、6時過ぎからの活動は認めた記憶があります 今にして思えば、今の時代ではダメダメなことばかりです 不適切にもほどがあります! 若気の至りと言えばそれまでですが、当時の学年主任や管理職はよくやらせてくれたと思います 曖昧な記憶の中で今でも鮮明に覚えているのが、金沢の北陸本部で営業部長さんからお聴きしたお話です 生徒から出た意見で「弁当などが余って、処分されることはもったいないと考えるが、企業としてはどうか?」という問いに対する回答です 「お客さんの立場からすれば、弁当を買いに来た時、商品のほとんどない棚から商品を選ぶのと、多くの商品の中から選ぶのとでは、どちらがよいと思いますか?」と生徒に問い返されたのです 「それは、多くの中から選びたいなぁ」と、生徒は答えます 「そうでしょ・・・ それが我々の使命だと思っています」といったニュアンスの回答だったと思います 「お客さん第一」「お客さん目線」という想いを感じました 我々教師はどうでしょう 「主体的・対話的で深い学び」が今の教育で大切にされているキー・ワードです 生徒が主体的に学びを進めるとき、その学びを支援する我々教師は、生徒の多種多様な学びの選択に対応できる準備が必要だと考えます 決して「主体的な学び」は、「やらせっぱなし」「放任」ではありません あらかじめ準備していたものを差し出すのではなく、求められるものに対応できる準備です ストレートに受け止めると、その準備は相当大変じゃないか!!となるかもしれませんが、個人的には「自分もそれは分からないから一緒に考えようか(調べようか)」でよいと思っています 探求方法の支援の選択肢をたくさん準備しておく必要はあります 困難に直面した時の対処法もそうでしょう だから、土日・休日等は自分自身の時間で、いろいろな世界に触れることは大切だと思っています 読書もいいですが、誰かに会う、映画やテレビを観る、音楽コンサートや演劇の場に出向く等々、人間として人生を楽しむことが準備のひとつだろうと思うのです 自分の中の人生の棚に、いろいろなものが並んでいくと思うのです それはなかなかに賞味期限が長く、廃棄にはなかなかならないものだと思っています ああ、また話が変な方向にズレています ごめんなさい あすなろ学級のみなさん、今日はありがとうございました 参加していたふたば学級のみんなにも感じるものがあったら何よりです 結果 no.693
昨日の生徒会後期役員選挙の投票結果が公表されました
今回は生徒会長の定員1名に対して3名が立候補するという激戦でした 会長、副会長、会計、書記とすべてにおいて当落があった今回の選挙 no.692でも述べましたが当選したもの、願い通りにならなかったもの、どちらにとってもこれから始まる令和6年度前期生徒会の会員です 会員一人一人の力を結集して活動する出町中学校生徒会ですから、それぞれの場所で、自分は何ができるのかをよく考え、実践してほしいと願っています ChatGPTに、生徒会役員選挙で勝利するためのアドバイスをもらいました 1 適切な役職の選択 自分の強みや興味に合った役職を選びます リーダーシップがあれば会長、副会長がよいでしょう 2 有権者の理解 生徒会選挙での勝利の鍵は、有権者の理解です 有権者が何を求めているのかを把握し、そのニーズに応えるための提案を用意します 3 選挙運動 宣伝や広報活動を行います ポスターやチラシを作成し、自分のメッセージを有権者に伝えます また、スピーチやクラス集会でのプレゼンテーションも効果的です 4 選挙期間中の活動 選挙期間中は積極的にキャンペーン活動を行います 他の候補者とのディベートや討論に参加し、自分の考えを明確にします また、有権者との対話を大切にし、彼らの関心事に耳を傾けます 5 信頼と誠実さの示唆 有権者が信頼し、尊重する候補者であることを示します 誠実さや公平さを示すことで、有権者に良い印象を与えます 6 約束の実現 選挙で掲げた約束や提案を実現することが重要です 選挙後も有権者とのコミュニケーションを維持し、彼らの期待に応えるよう努めます これらのステップを踏みながら、有権者の支持を獲得することができれば、生徒会役員選挙での勝利に近づくことができます とのこと・・・ 日常の生活においても問うてみました 1 模範的な行動 候補者としてのイメージを損なわないよう、日常の行動に気を配ります 模範的な生活態度を示し、他の生徒や教師からの信頼を勝ち取ります 2 コミュニケーションスキルの向上 候補者としての力強いコミュニケーション能力を養うために、日常的にコミュニケーションスキルを向上させる努力をします 他の生徒や教師との円滑な関係を築くことが重要です 3 リーダーシップの発揮 日常の生活の中で、リーダーシップの機会を積極的に探します クラスや部活動などで、自分のアイデアを提案し、他の人を引き付けることができるよう努めます 4 責任感の強化 生徒会役員としての責任は重大です 日常生活で責任感を示し、与えられた任務を真剣に取り組みます 約束を守り、自分の行動の結果に責任を持つことが大切です 5 コミュニティへの貢献 生徒会役員として選ばれるためには、コミュニティに対する積極的な貢献が求められます 日常の生活で、学校や地域社会において自分の能力や時間を提供し、他の人々の役に立つことが重要です これらのポイントに留意することで、日常生活の中で自己成長を促し、より良い候補者としての準備を整えることができます とのこと・・・ 選挙に出馬する・しない関係なく、人として成長するために大切なことと通じる気がします それは大人も子供も関係なく、人としてだと思います 「清き一票」とは英語で何というのか昨日調べていて見つけたものが次の文章です Your clean vote will be a great force to change this country. Please go vote tomorrow definitely. あなたの清き一票がこの国を変える大きな力になります 明日はぜひ投票に行ってください 何だか、国の違いとは関係なく、人として何か共通したことがあるのではと感じます さて、明日は生徒会役員認証式があります ※下写真は立会演説会で公約を訴える候補者 清き一票 no.692今年度の後期生徒会役員選挙にあたり、この校長室より no.600(2023-09-15)で既に書きましたが、生徒会役員選挙は、民主主義について学ぶ機会であり、生徒会活動という自治活動を支える重要なものです 今の時点で結果は出ていません 立会演説会では候補者やその応援弁士が工夫を凝らして自分たちの想いを伝えており、頼もしく感じます 卒業してしまう3年生も、出町中学校生徒会を誰にリードしてもらうのかを本気で考え、話を聴き、その後の投票に臨んでいるように見えました これもとても立派なことだと思います その様子を見に行ったわたしは選挙管理委員に、「校長先生!われわれは厳粛な中で行っていますから!」と、注意されました ごめんなさい ちょと挙動不審でしたね 立会演説会の中で、ほとんどの立候補者や応援弁士が最後に「清き一票をお願いします」と訴えます 果たして「清き一票」とは何でしょう? デジタル大辞泉(小学館)によれば、 きよき‐いっぴょう〔‐イツペウ〕【清き一票】 1 清廉な気持ちで投じる一票。 2 (比喩的に)公職選挙で、有権者が買収の誘惑や地域の有力者・組織の圧力などに屈せず、自身の判断で選んだ候補者に票を投じることをいう。 と、あります 清廉とは、「心が清らかで私欲がないこと」 出町中学校生徒会という集団の現状を知り、未来を考えた時に、どのような選択肢がよいのか、自分なりに本気・根気で考え、票を投ずることでしょうかね そこには、自分自身の判断で投票するという、重い責任があることも忘れてはならないでしょう これは、18歳から投票権をもつ出中生はもちろん、背中で範を示す立場のおとな自身も留意が必要です 決して個人の願いや望みを捨てるようにと言っているのではなく、私利私欲のみでは社会はうまくいかないのではと思うのです 能登半島地震で、罹災された氷見市や高岡市の方で、「我々よりも能登の人たちはもっと厳しい思いをしておられるから、そちらを優先してほしい」と異口同音に何人かが言われるのを聞いて、涙が出る思いでした また話がずれています 生徒会選挙に話を戻します 選挙管理委員会には今回も感謝です 選挙の「公正な競争」を最優先として選挙活動が公正にすすめられるように、また、正確に選挙結果が公表できるように、今回も責任をもって取り組んでいました 今後は当選証書授与式や承認証書授与式を経て、前期から後期への引継ぎが行われる予定です 選挙管理委員にとって、最後まで公正で確実さを求められる活動が続きます そんな人たちの活躍が、自分たちの生徒会を支えていることを、すべての出中生によく理解してほしいと思います 選挙の結果、令和6年度前期生徒会役員となった人はもちろん、残念な結果となった人には、違う立場で生徒会を支え続けてほしいと願っています 明日が節分 no.691立春の前の日であり、二十四節気では新年の始まりとなりますから、節分は大晦日のようなものです そのため、節分では鬼を追い払って新年を迎えるための立春の前日の行事として、豆まきなどが昔から行われています 元々は「追儺(おにやらい)」という鬼を追い払う宮廷の行事だったようです 身分の高い殿上人と呼ばれる貴族が、桃の弓や葦の矢を持って、鬼に扮した家来たちを追いかけるとか・・・ 家来たちがかわいそうに思えます 宮中では次第に廃れて実施されなくなり、各地の寺社が形を変えて受け継いだ行事が広く庶民に伝わったようです そもそもは矢で追い払っていたものがなぜ豆になったのでしょう こういうものにつきもので、諸説あるようです ・「魔を滅する」→「マをメ」→「マメ」と変化したから ・ 「神農本草経」(中国の医書)に記載された「豆は鬼毒を消して痛みを止める」から ・米、麦、アワ、キビ、豆の五穀の中で一番、あたると痛いから うーむ、いろいろです・・・ もともと穀物をばらまくことでお祓いやお清めをする「散供」という、しきたりがあることも理由のひとつと考えられます 今日の給食は、1日早く「節分・立春の日」献立!! 節分らしく「イワシのすだちおろし煮、節分豆」 それらにあった「刻み漬け、ぶた汁」 そして、いつもの定番「ごはん、牛乳」 節分と言えば「豆」ですが、平安時代に、柊の葉にイワシの頭を刺した「柊鰯」を玄関先などの家の外に飾る風習から「イワシ」も献立に採用されたのでしょう 尖ったトゲのあるヒイラギと、鬼が嫌がる臭いのイワシを組み合わせた鬼退散ツールであり、飾ることで魔除けの意味が込められています(※焼いたイワシの頭のにおいは鬼が嫌いという説と、鬼が好きでおびき寄せてヒイラギのトゲトゲで目を刺すという説もありますので留意) 本来「柊鰯」は、焼いたイワシの頭だけを飾るため、身の部分は節分の行事食として食べる地域が多いです 特に西日本の一部の地域では飾ったあと、その日のうちにイワシを食べる風習が残っているようで、今日の給食は行事食です 頭は焼かれてどこかに飾られているのでしょうか? 市内全小中学校の給食の献立ですから、相当量のイワシの頭がありますね ちなみに本日も給食で提供されていた節分の豆 豆まきのやり方は、地方や家庭によってさまざまな風習があるようです ※結構大きくなるまでわたしは我が家の方式が全国共通だと思っていました 一般的な方法は、次のようなものらしいです 1:豆はお供えしておく(霊力が宿り、福豆になるため) 2:時間は夜(鬼は夜に訪れると考えられているため) 3:「鬼は外!福は内!」と言いながらまく 4:奥の部屋からまいていく(鬼を戻らせず追い出すため) 5:年齢の数だけ豆を食べる 我が家ではこんな感じでした 1:神棚に豆を供えておく(一般的!) 2:時間は夜(一般的!) 3:「鬼は外!福は内!」と言いながら世帯主がまく(まあ一般的!) 4:家族はその後を追い「ごもっとも、ごもっとも」という(独自!!!) 5:奥の部屋からまく(一般的) 6:年齢の数関係なく、まかれた豆はすべて拾ってとにかく食べる(独自!!!) そうなのです、我が家はずっと「ごもっとも、ごもっとも」とひたすら後を追いながら、同意し続けていたのです 以前、このことを調べてみると、そういう地域もあるということでした 我が家完全オリジナルではないということで少し安心したのはなぜでしょう さて、明日の夜、豆まきをする出中生はどれほどいるのでしょう? 個人的には日本古来のこういった行事は楽しみながら次の代に伝えていきたいと思っています ちなみに我が家の文化として、節分に恵方巻は食べませんねぇ・・・ 梅 no.690今年度はあと2か月 まだ2か月か、もう2か月か、 2か月もあるか、2か月しかないか・・・ 言葉ひとつで心が大きく変わる気がします さて、2月1日の誕生花は「梅」 梅には「高潔」「澄んだ心」「潔白」「忍耐」「忠義」「忠実」などの花言葉があるとか 本日県内私立高校一般入試(一部県外も)に臨んでいる3年生には、今までやってきたことを信じて、「澄んだ心」で、苦しい時も「忍耐」で、答案に向かってほしいと思います 離れた場所からエールを送ります 梅の花をイメージしたとき、「高潔」とか「澄んだ心」とか「潔白」は、白梅や紅梅の姿と重なって分かる気がしますが、「忠義」とか「忠実」は少しピンときませんでした これには由来があるようで、それはどうも「飛梅伝説」のようです ちょうどNHKの大河ドラマで平安時代が描かれており、それにも登場する菅原道真にまつわる伝説です 道真は朝廷内での政争に敗れて、遠く筑前国(九州)の太宰府へ左遷されます まだ新幹線も飛行機もない時代ですからそれはそれは地の果てに感じたでしょう 道真は梅・桜・松の木をとりわけ愛でてきており、出発の際には別れを惜しみ、特に梅には語りかけるように次の歌を詠んだとか 東風ふかば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春をわするな (1005−1006年頃編纂『拾遺和歌集』巻第十六 雑春) 東風ふかば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ (1180年頃編纂『宝物集』巻第二) そんな道真を慕っていた梅・桜・松の中で、桜は悲しみに暮れて枯れてしまいます そして、梅と松は空を飛び(どうやって?!)、道真の後を追います 残念ながら松は摂津国八部郡板宿(神戸市須磨区)で力尽き、そのあたりの丘に降りて根を張ります 梅は何とか飛び続け、九州大宰府の地に降りて根を張ったそうです これが、飛梅伝説です やはり、歌を詠まれた梅は最後までがんばれたのでしょうか・・・ 桜は梅に嫉妬して、悲しすぎて枯れてしまったのかな・・・ 実際は道真に同行した味酒保行が株分けの苗木を太宰府に植えたとか、道真を慕った伊勢国度会郡の白太夫が旧邸から密かに持ち出した苗木を献上したとか、諸説あるようです 歴史や文学もおもしろいものです、と思えるようになったのは歳をとってからですねぇ 改めて本日受験に臨んでいる出中の3年生たち 梅の「忍耐」にあやかり、がんばれ! 最後の最後までやり切ろう!! 出中の敷地内にある紅梅と白梅も応援してくれているでしょう ※上の写真は昨年度の卒業証書授与式の日、2023年3月15日に撮影した本校の梅です 月 その2 no.689
今日は1月最後の日
時の進むのは早いもので、もう晦日です 「みそか」「つごもり」「かいじつ」 読み方はいろいろですが、太陰太陽暦の暦法である中国暦からきて、和暦の毎月の最終日のことを指します 月相を表す言葉に由来し、「朔」は月が現れること、「晦」は月が隠れることを意味します 定義として、晦日は翌月の朔日の前日とも言えますね 「みそか」とは本来、30日の古い表現ですが、31日であろうと29、28日であろうと、月の最終日を指します(※1年で最後の晦日、つまり1年最後の日を「大晦日(おおみそか、おおつごもり)」と言いますね) ちなみに、昔から人々の興味を引く月には、月齢やその見え方により様々な呼び名があります ・朔(さく)、新月 ・既朔(きさく)、繊月(せんげつ)、二日月 ・三日月、眉月、若月、初月、虚月、蛾眉、月の剣 ・上弦の月、弓張月、恒月、半月、破鏡 ・十三夜 ・小望月、幾望 ・十五夜、望、満月、望月、三五月、名月、天満月 ・十六夜(いざよい)、既望、不知夜月 ・立待月 ・居待月、座待月月 ・寝待月、臥待月 ・更待月 ・下弦の月 ・有明月 ・晦(つごもり)、三十日月(みそかづき) 朔(さく)とは、月と太陽の視黄経が等しくなることであり、今では新月(しんげつ)と同義です 月と太陽が、地球から見て同じ方向に見えるために、太陽光で照らされた月面が地球からほとんど見えません しかし、月と太陽が重なることで日食が起こることがあり、皆既日食や金環日食時に新月の輪郭を見ることができます 朔の瞬間を含む日を朔日と呼び、陰暦では、朔日を月の始まる日「1日」としています 月の始まりなので「月立ち(つきたち)」が転じて「ついたち」と言い、朔日を「ついたち」と訓読みし、「朔」だけでも「ついたち」と読むようになったようです だから、今の暦でも「1日」と書いて、「ついたち」と読むわけです 世の中の何事においても、知れば知るほどおもしろく、知れば知るほど知らないことが増えていくように感じるから不思議です 学問とは、そういうものだろうなと思います 主体的に学ぶことは、おもしろいのです 学問だけでなく、何事においても周りから強制されることには反発心や拒否感が生じやすいですが、自分の中から出たもの、自分で決めたこと等は、本気・根気・元気に取り組めるのではないでしょうか だからこそ、未来のために、自分で考え一歩を踏み出すことがとても大切だとわたしは考えています 明日は県内外私立高校の一般入試 出中3年生の進路のことや、出中生や教職員全般のことで頭がパンパンですが、電源が復活して再び地上と通信できるようになったSLIMについては興味津々です SLIM関係リンク https://www.jaxa.jp/projects/sas/slim/index_j.html https://www.isas.jaxa.jp/missions/spacecraft/cu... 月 no.688少し欠けており、そのことで太陽の位置が分かります 今、この月の「神酒の海」の西にある「シオリ(Shioli)」クレーター付近(東経25.2度、南緯13.3度)に、JAXAの小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」がいます 日本時間の1月20日0時20分に、日本初で、世界では旧ソ連・米国・中国・インドに次ぐ5か国目の快挙となる月面軟着陸に成功しました アクシデントが発生し、ふたつのうちの一つのエンジンの一部が脱落しながらも、計画の目標地点よりも約55メートル東に着陸という、ほぼピンポイントの軟着陸を成功させています(※今までは他国も含めて10数キロ〜数キロ以内の着陸精度レベル) 飛行計画名は、「Smart Lander for Investigating Moon」で、SLIM 将来の月惑星探査に必要なピンポイント着陸技術を研究し、それを小型探査機で月面において実証する計画です 従来の「降りやすいところに降りる」着陸ではなく、「降りたいところに降りる」着陸へ、と質的な転換を果たすことに、成功した快挙です 時折夜空を横切るISS(国際宇宙ステーション)を見て、その光の点に人が存在する不思議を感じていましたが、今朝の月に日本のSLIMがいるというのもこれまた不思議な感じです 着陸前のアクシデントで機体は傾いていると考えられており、太陽電池に光が当たらず電源喪失しましたが、太陽光があたることで再び発電し始めて、通信が回復しているようです このチームの、何を優先し何を切るかを瞬時に判断する力、リーダーシップ、そして、よりよい選択を確かな技術力とチームワークで遂行した結果が、着陸前後に分かりやすい形で出ていたと感じます ジャンルは違いますが、本校においても危機管理を含めて参考になることだらけです とにもかくにもこの快挙に賛辞を送りつつ、この後の観測結果を楽しみにして、月を眺めました 昔から月は多くの人の心をつかんでいます それは日本だけではありません 月の自転周期と公転周期がほぼ同じであるため、月はいつも同じ面を地球に向けています だから月面の模様はずっと地球から見えて、各地でその模様をいろいろなものになぞらえています 不思議なものです 参考までにわたしの知る限りの月の模様を下の図で紹介します 他にもあったら教えてください いや、出中生ならば新バージョンで創造できるかな がんばれ no.687本校3年生の多くも受験します 入学試験は選抜試験です 定員や合格基準があり、条件をクリアして合格となります 今日は3年生がその練習も兼ねた力試しに取り組んでいます 既に入試に臨み、合格している出中生にとっては、4月からこのような入試をクリアしてきた人たちと机を並べることになりますから、学習を疎かにするわけにはいきません 現時点での力試しの意味があります 進学を選択しない人にとっても、小中9年間の義務教育のまとめとして、現時点での力試しの意味があります 進路決定に向けて、心落ち着かない人もいるでしょう そんなとき、共にそれぞれの目標に向けて頑張る人の存在は大きな力となります 「入試は個人戦であり、入試の勉強は団体戦」 この受験期によく聞く言葉です これまで多くの受験生と関わってきて、この言葉はうまく受験を表現した言葉だと思います 人は一人では結構弱い存在です 特に心の面で、「不安」が自身の力を存分に発揮させない要因となります そんなとき、近くに本気・根気・元気な人がいて、共にがんばることができることは、勇気をもらえるのです 受験の場合、定員の決まっているその席を目指して入試に臨みますが、出中生同士が争うのではなく、圧倒的に多い他校の生徒との争いとなります 同じ席を目指す出中生がいれば、それは同志でしょう 足の引っ張り合いではなく、共に高め合う存在です 今やれることを、精一杯やる! 最後の最後までやり切る! 有名な言葉にこんな言葉もあります 「怠ける者は不満を言うが、努力するものは目標を語る」 当日は今まで頑張った自分を信じて、その力を出し切るのです あえて、「がんばれ」という言葉を使います がんばれ!出中生!! その先の未来 no.686本気・根気・元気なその姿を見ると、荘子の外篇の秋水の一節が浮かびます 北海若曰: 井蛙不可以語於海者,拘於虚也 ◎意訳 海の精である北海の若が答えた: 井戸の中の蛙(カエル)に海のことを分からせることはできない、それは蛙が狭い住みかしか知らないからだ この文章は「井の中の蛙」の語源とされています そして、この文章には続きがあります 夏蟲不可以語於冰者,篤於時也 曲士不可以語於道者,束於教也 今爾出於崖涘,觀於大海,乃知爾醜,爾將可與語大理矣 ◎意訳 あなたが夏の虫に、氷のことをわからせることはできないのは、その一生がごく短いからだ あなたが曲者たちに道理のことを語れないのは、彼らの知識がごく狭いからだ 今、あなたは狭い居所から飛び出して広い海を目のあたりにし、自分の無知を自覚したから、わたしはあなたと大いなる道理について語ろう ※河の精が海の精と交わした会話です 広い世界に出て初めて見えてくるものがあります 新しいことにチャレンジしてこそ見えてくるものがあります そして、がんばった先にしか見えない景色があります どれにしても、まずは一歩を踏み出すことから始まります わたしはこのことを、今まで出会った多くの中学生に教えてもらいました そして、今は出中生に教えてもらっています 日々、ありがたいことです 雪 no.685植栽にはこんもりと雪がのっかっています 図書室前の庇には雪がくるりんと垂れ下がっています 垂れ下がった雪にはつららがくっついています しばしその情景に目を奪われます わたしが雪に興味があるからでしょう 興味があることについては、その情報がすっと入ってきます 逆にそうではないものの情報は自然と遮断傾向にあると感じます 毎日の授業で、出中生は各教科の学習に興味をもって主体的に取り組めているでしょうか? 教師は出中生の主体性を引き出せているでしょうか? どちらも思うようにできていなかったわたしなのですが、特に出中生には苦手意識があるものも未来の自分のために、切り捨てることはないようにしてほしいと願っています わたしの場合、切り捨てたつもりはなかったのですが、「あきらめ的な遮断」となったある教科の学習内容が、驚くほど全く身に付きませんでした そのために今のわたしは過去のわたしに対して「ちょっぴり」怒っています 「ちょっぴり」なのは、過去のわたしのおかげで今のわたしがあることに感謝していることと、過去のわたしのおかげで学んだことが多かったからです 栄養摂取についてもそうらしいのですが、「嫌い、嫌い」と思ってイヤイヤ食べる場合と、「好き、好き」と喜んで食べる場合では、同じ食材でも栄養の吸収率が変わるという論文を見た記憶があります ※諸元が明確でなくすみません また、とことん興味があることを追求することで、苦手であるとか興味がないことに対する感じ方が変わることも学びました ただ、義務教育中の学習において、「好きなものだけ学びなさい」と、わたしは思えません 学習指導要領に明記されている、生徒が中学校時代に身に付ける力、「個別の知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」を、出中生には本気で根気よく元気に磨いてほしいと思っています 高校生の頃、中学校の選択教科についての論争があったことを覚えています その結果と言えるか怪しいですが、今の中学校で選択教科は履修していません ※外国語で英語を選択していることはまた別です 時間が経つにつれ、図書室前の中庭の雪庇が落ちました これは雪の性質や物理現象が関係しています さて、どのような雪の性質なのか? また、そもそも雪にはどのような性質があるのか? 興味・関心のある出中生に向けて、わたしの分かる範囲でお答えしますよ あ!その前に自分で調べてみることですね 全国学校給食週間中! no.684昨日第2学年で生産者の方をお招きした会食は、その関連イベントでした そして、今週は毎年恒例の特別献立となっています 今年のテーマは、「給食でアニメの世界を楽しもう」で、物語の登場人物や食べ物にちなんだ献立となっています ちなみに本日の特別献立は「サザエさんの日」です ※関係リンク↓(砺波市給食センターHP) ◎1月の献立表、◎本日1月24日の献立 全国学校給食週間には歴史と想いがあります 明治22年に始まった日本の学校給食は、各地に広がっていきますが戦争の影響などによって中断されます 戦後になって、食糧難による子供の栄養状態の悪化を背景に、学校給食の再開を求める国民の声が大きくなり、昭和21年6月からのLARA(アジア救済公認団体)による給食用物資の寄贈により、昭和22年1月から学校給食が再開されます 再開前の昭和21年12月24日に、東京都内の小学校でLARAからの給食用物資の贈呈式が行われ、この日が学校給食感謝の日と定められました そして、昭和25年度から、学校給食による教育効果をより高めるため、冬季休業と重ならない1月24日から1月30日までの1週間が「学校給食週間」となります 子供たちの食生活を取り巻く環境が大きく変化し、偏った栄養摂取、肥満傾向など、健康状態についての課題が多くなり、学校給食は子供たちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けるために重要な役割を果たしています 学校給食週間中、学校給食の意義や役割について、生徒や保護者、地域のみなさんの理解を深め、関心を高めるために、全国の学校で様々な行事が行われます(※文部科学省HP参照) 砺波市でも、紹介した生産者との会食や特別献立といった行事が工夫され、実践されています ありがたいことです 砺波市給食センターのみなさん、そして関係者のみなさん、ありがとうございます 大変個人的な話題で申し訳ないですが、給食と言えば、ドラマ「おいしい給食」がマイブームです わたしの周りで知っている人がほぼいないので、学校HPにはふさわしくないかもしれませんが少し紹介します このドラマは、1980年代の中学校を舞台に、給食大好き男性教師(市原隼人氏)と、給食マニア男子生徒の、給食に関わる闘いを描いたコメディです 2019年にseason1、2021年にseason2、2023年にseason3と、それぞれ10月〜12月の3カ月に全10話で放送されました 映画が2本公開され、この春に3本目が公開予定です リアルタイムで観ていたわけでなく、紹介されてネットで観てはまってしまい、全話を観たのです 今のわたしは、知らないうちにこの作品の影響を受けているかもしれません・・・ 今日の「サザエさんの日」特別献立もおいしくいただきました ごちそうさまでした 生徒総会 no.683まずは、学校内での民主的なプロセスを意識できます 議会や委員会では自分たちの代表を通じて意見を述べたり、意思決定に参加することができたりしますが、総会では直接自分の意見を述べることができます 本日も、議題について協議する中で、本気の意見が出ていました 自分たちの生徒会に対して責任をもち、共同体としての一体感を醸成する機会となっています また、生徒総会では議長が議事を進め、執行部や委員長が提案や答弁をします リーダーとしてのスキルが磨かれる場です また、全生徒がコュニケーションや協力、議論のスキル等をを向上させる場とも言えます 他の生徒の言動を見て直接学ぶのです そして、異なるバックグラウンドや意見を尊重し、効果的なコミュニケーションを築くことが求められますから、社会でのコミュニケーションスキルの向上にも繋がるでしょう 生徒総会は出中生が自己主張し、協力し、責任感を持つ場であり、将来には社会的に成熟し、自己発展するための大切な場なのです 「小学校は子供の学校、中学校は大人になるための学校」と、以前直属の上司から教えていただいた言葉がずっと残っています 諸般の事情で、今日の生徒総会をすべて観ることは叶わなかったのですが、出中生の素晴らしさの一端を見られたことはしあわせでした 日頃指導に当たる教職員、様々な形で本校教育を支えていただいている保護者や地域のみなさんのおかげです ありがたいことです 出中生 no.682総合的な学習の時間に考案した、ゆるスポーツ「バンバンやっちゃ」の紹介 今日は新年度入学予定の出町小学校、砺波北部小学校、砺波南部小学校、鷹栖小学校6年生と保護者を招いての入学説明会 参加者に向けて、生徒会執行部と1年学年議会メンバーによる出町中学校の紹介 どちらも出中生の力が発揮された機会でした 校内での学習風景だけでなく、また、部やクラブ活動による大会やコンテスト・コンクール等の様子だけでなく、地域も含めていろいろな形でその力・エネルギーなどを発信する姿は、わたしの中学生時代にはなかったように思います 時代の変化と共に学校教育も変化します 不易と流行 決してすべてが変化するということではなく、残す必要の合うものは残すことも大切です それらも含めて、日々更新 脱皮しない蛇は滅びるのです ただし、脱皮しても蛇は蛇です 選択すること no.681今週行われた3年生の三者面談 出中生が出町中学校に在籍するのは原則3年間 3年がたてばそれぞれの進路へと、それぞれが歩み出すのだなぁと改めて考える時期です 加えて年度のまとめ・新年度準備の3学期ということで、過去の自分のことも思い出します 中学生時代の3年3学期もそうですが、特に思い出すのは高校時代の進路選択の時期です わたしは大学進学を漠然と志望していましたが、何を学ぶのかを大いに悩んでいました 学部・学科を選択することで、その先の進路が限定されるイメージをもっており(※今は、そんなことはないと考えますが、その当時は・・・)、ここだと決めることを躊躇してしまうのです 小・中・高と、何となくまんべんなく学んでいた状態から、専門性を高めるために学ぶ大学 学ぶ内容の範囲が狭く・深くなり、卒業後の進路についても選択幅を絞るイメージでした 今になれば決してそんなことはなく、「楽しいと思う道に進め」とか、「面白そうだと思ったことをすればよい」と考えるのですが、その当時はその先が全く分からなかったので、不安しかありませんでした 今ほど、キャリア教育という概念もなかったことも影響します あのとき、経験豊かなおとなの意見をもっと真摯に聞けばよかったと後悔しています ただし、これは当時の進路選択を後悔しているという意味ではありません 選んだ先で出会った人との縁や、今につながる経験はそこを選んで歩んだからこそと思っています そのおかげで「教師にだけはならない」と思っていた自分が、今は出町中学校の校長として、毎日出中生に会えることが幸せだと感じているのですから 自分が選んだ道を思い通りに進めるかどうかは別の次元の話で、結果としてその道に進むということになった事実は、その進路を歩むことが自分にとっての運命であり宿命だと今は思っています その進路を歩むからこその出会い、経験、学びなどがあります これは本気で自分の進路を考えた末のことであるという条件付きですが・・・ 「置かれた場所で咲きなさい」 渡辺和子氏の著書(幻冬舎文庫)です 置かれたところこそが、今のあなたの居場所 時間の使い方は、そのまま自分のいのちの使い方 自らが咲く努力を忘れてはならない 雨の日、風の日、どうしても咲けないときは根を下へ下へと伸ばす 次に咲く花がより大きく、美しいものとなるように 今の自分や自分が選んだ進路ついて、くよくよしている時間はもったいないとわたしも思います ただ、人間ですから、そういう想いにもなりますが・・・ 特に本気で考えて決めた進路であればあるほど、思い通りの結果でなければショックは大きい・・・ そういう時、自分の心をどう落ち着かせるのか とことん落ち込むだけ落ち込んで、どん底を力いっぱい蹴って這い上がることもひとつ 気分転換でスイッチを切り替えることもひとつ 新しく進む先を見直して、ワクワクを見つけるのもひとつです 自分の機嫌は自分がとるのです 自分を律するのも自分です 今進路について悩んでいる出中生 大いに悩むとよい おとなの意見も聞くとよい そして、最終的には自分で決めて、覚悟をもてばよい どの道を歩むこととなっても、その先には自分の目指す未来があるのです |
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