最新更新日:2024/06/14 | |
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砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366 富山県砺波市表町18番29号 TEL:0763-33-2329 FAX:0763-33-2330 |
雨の火曜日の朝 no.726
本降りの雨の天気はなんだか久しぶりに感じる朝です
1割6分6厘7毛 野球の打率とすれば低い数字です 今朝の大谷翔平選手の声明発表をLIVEで観てしまったからか、このような表現をしてしまいました この数字は野球とは無関係のただの割合のことですが、それにしても大谷翔平選手の声明を聴いて、疑いの心が湧かない自分に驚いています とかくこのような場面では、「本当かぁ?」と疑念が湧くのですが、彼の言葉や表情からそのようなことがなかったのです これは大谷選手の今までの言動からくるものと、さっそく結論付けてみました しみじみ、日頃の言動は大切だと感じます ああ、また話がそれました 1割6分6厘7毛 これは、12回のうち2回という割合です 今朝、自宅から出中までの信号12か所のうち、青信号で通過できた回数です 逆に言えば、12回中10回は黄色及び赤信号で停止したということです 朝の通勤時間はとかく気ぜわしいものであり、8割3分3厘3毛で停車するというのは若干のストレスです ただ、ものは考えよう 今から今日も富山へ出張なので、「十分、安全運転で行けよ」というお天道様のメッセージかなと 雨模様ですし、国道359号線で山越えもしますから、いつも以上に気をつけます いってきます 重なり no.725今週はびっしりとスケジュールが詰まり、会合の資料づくりなどの業務もぎっしりです 本日は午前中に富山市へ 学校関係の会合ですが、少子化に伴う児童生徒の減少、人材確保の難しさ、諸課題を踏まえての予算編成や事業計画・・・ 誠に悩ましいことが多い・・・ 言えることは、「とにかく、やるしかない!!」 知恵を出し合い、多くの人の助けを借りながら、できることを精一杯やるのみ 昼には学校へ戻り、卒業生の進路に関わる業務や、新年度に向けての準備、そして、夜の会合に向けて、バタバタと 合間を縫って息抜きに出中生のいない校舎内を廻ると、教職員が後片付けと準備を進めています 教室ではペアになって教室の窓をきれいにする姿が また、教室のエアコンのフィルターが取り外されて丸洗いされ、廊下に干してあります 執行部も、計画的にメンバーで手分けしながら生徒会室の資料の整理・整頓を行っています そんな姿を見たので、わたしも頑張ろうと思えます 本気・根気・元気 です 来年度もこれはベースとしつつ、プラスアルファの年にしたいと思います 脱皮しない蛇は滅びるのです 毎年、毎月、毎日、毎時間がアップグレード この時期は生徒の卒業や入学だけでなく、教職員も異動があります 新年度に向けてだけでなく、未来に向けて歩く出中生がよりよい環境で学ぶことができるように、様々な場面で全教職員は様々な「重なり」を意識して業務にあたります しゅりょう式 no.724
しみじみと日本語は不思議な言語だと感じます
ひらがな、漢字、カタカナ、時にはローマ字も使いながら、他言語とは違い、主語が省略されていてもその意味が通じます 敬語という表現があったり、同音異義語が多かったり 本日は「しゅうりょう」式 終了の「終」は、象形文字であり、「終わり」を意味する言葉(糸の両端を結ぶ)です また、「了」の意味は「くるめる」であり、やはり「終わり」を意味します 令和5年度の終わりの式ですから「終了」でもよさそうですが、本日行ったのは「修了式」 「終了」は、「対象が限定されていない」のですが、「修了」は、「学業などである程度の課程を終える」という意味があります だから、学校において、1年間の学業を修めたことを認める式なのです 「修了」の「修」も象形文字であり、「洗い清める」とか「豊かな髪」の形を示し、「おさめる」「まなぶ」等の意味があります 出中生のこの1年間の学びは一人一人違うでしょう それぞれに自分はどうだったのかを、じっくり振り返ってみましょう そして、最終的に自分自身が自分の未来をつくります 自分の1年間の成長を実感すること 改善点を具体的にイメージし、さっそく行動に移すこと そんな未来に歩く出中生を、多くの人が支えてくれます 「歩」は「少し止まる」 一歩、一歩 新年度に向けてそれぞれの準備を進めましょう わたしはそうします 行きつ、戻りつ no.723
昨日は春分でしたが、3/21へかけての降雪予報が出ており、冬タイヤを夏タイヤに既に換えているわたしはドキドキしていました
季節の進行は行きつ戻りつです 自然のことです 我々人間の成長も同じでしょう ドキドキしているわたしは、夜中に目が覚めるとスマートフォンから砺波地区の道路状況をライブカメラで確認し、路面が白くなっていないことを確認しては、また寝ていました 朝、外を見ると路面に雪は見られなかったので、ホッとしました 本日は欠席できない会合がいくつもあるため、路面に積雪があった場合の想定をいくつかしながら過ごしていたのです 朝学校へ来る際、路面に雪はありませんが、橋の上の路面はうっすらと白くなっています また、一部道を横切るように、あるいは道に沿うように路面が白くなっているところがあります 車載温度計では摂氏0度 橋の下の空気や、暗渠や側溝の空気が冷えており、積もった雪が消えなかったのでしょう それに対してアスファルトの路面は、春分を迎えた大地がそれなりの温度だったのでしょう いや、それならば土が露出している農地が白くなっていたのはなぜでしょう これは、アスファルトと土の温まりやすさの違いでしょうか どなたか正しい理由をご教授ください 冬、アスファルトの路面に雪があってもマンホールの部分に雪がない状態を見ることがあります さあて、これはなぜでしょう? 出中生のみなさん、分かりますか さて、今日は夜までびっしりとスケジュールが詰まった1日 出中生に負けず、本気・根気・元気でがんばろう!! 縁の下 no.722今は、新年度の生徒会テーマの決定に向けて準備しているようです こういうことを生徒会員は気付いてほしいなと思います だからこそ、ここで紹介しているのですが、メンバーの活動する姿をありがたいと思い、応援します そんなメンバーの姿を見て「縁の下の力持ち」という言葉が頭に浮かびましたが、ちょっと待った!! この言葉には注意が必要です そのことを確認するために、ふたつの国語辞典を調べてみます えんの・した【縁の下】 −の力持ち 人のために努力・苦労しても、認められないこと。転じて、人に知られないが、陰で努力・苦労すること。また、その人。縁の下の舞。 −の・まい【縁の下の舞】(一説に、垣下の舞から)他人のために苦労をするものの、認められないこと。無駄な骨折り。 ※新村出編 広辞苑 第7版(岩村書店)p354より えん-の-した【縁の下・掾の下】 えんのしたの 力持(ちからも)ち 人に知られないで、陰で苦労、努力することのたとえ。他人のために骨折るばかりで、世の中に認めれらないこと。また、その人。*浮・小児養育気質(1773)二「数の多き事故進物遺ふて間違えばゑんの下の力もち」 ※精選版 日本国語大辞典1 あ▷こ(小学館)p676より よく読むと、少し言葉のイメージが変わりませんか? 日本国語大辞典では、「進物を間違えて贈ると無駄になる」という例文が紹介されています 何とも、ネガティブな使い方です 現在多くの人が持っているであろう、この言葉のイメージは、ポジティブなものではないでしょうか 本来の意味がどうであれ、メンバーを見て浮かんだ言葉はポジティブな意味です ネガティブなのは、「誰も見ていないところで頑張っても意味がない」と読み取れる文章だからで、朝、わたしが生徒会室で見たメンバーの姿とは合致しません まあまあ生きてきたわたしの人生の中で、見られていないから無駄なんて経験はないです 誰も見ていないとしても自分自身は必ず見ています 誰も見ていないなら手を抜こうとか、ずるしようとか、そんな自分を信じられるかということです 昔の人は言いました 「お天道様が見てござる」 うまい表現だとわたしは思います よりよく生きるということは、誰かに見られているからではないのです よりよく生きることは、自分自身が納得できる生き方だと思います これは「自分の機嫌は自分でとる」ことに通じていますかな また出中生の姿に多くのことを学ばせてもらいます ありがとう あれ? そもそも出中生は「縁の下」って理解できるでしょうか? 見たことはあるのでしょうか? バリエーション no.721
先日の卒業証書授与式
多くの方が「おめでとうございます」と声をかけてくださいました とてもうれしく思い「ありがとうございます」とお返しするのですが、この言葉だけでは感謝の気持ちが足りなく感じ、なんともしっくりこないことにモヤモヤしていました 本日は砺波市内の全小学校の卒業証書授与式 出町中学校区には4小学校があり、わたしの身はひとつなので、3校は代理出席とさせてもらいました わたしは校長先生に「本日は、おめでとうございます」とご挨拶します 間違っているわけではないのですが、他にも今のわたしの思いを伝える言葉はあるのではないかと、ここでもまたまたモヤモヤします 言葉のバリエーションが多いと、自分の心の内を的確に誰かに伝えられると思います これは、相手のためというより、自分自身の為です 例えば、身体の調子が悪くて病院へ行き、その症状を伝えるとき、的確に伝えられたらと何度思ったことか・・・ よく熱を出したり喉を腫らしたりした小学生の頃は、症状をうまく伝えられず、今の自分の身体の状態をまるっとお医者さんに伝わる道具をドラえもんに出してほしいと本気で思っていました 中学生から高校生にかけては、自分でも分からない心のモヤモヤだからこそなおさら的確に表現できず、一層モヤモヤ、モヤモヤしている時期が長かったです おかげさまで、表現のバリエーションをもつということは、そういうストレスを減らすことにつながると、おとなになって分かりました ※それにもかかわらず、いまだにモヤモヤするのは、語彙量や表現力がまだまだ身に付いていない証ですな・・・ 表現のバリエーションを増やすということは、学校での国語科の授業で本気で根気よく学ぶことや、読書をすることがその解決策のひとつです 「何で、勉強をしなくてはならないのか?」 多くの小中学生がもつであろう疑問です 分からないときは誰かを頼ることがよいですが、自分なりにも本気で考える時期が来た時にこの疑問が大きくなるように感じるので、一度「自分なりに」「本気で」考えてみてはどうでしょう 今日も学校で学び続けている出中生を観ながら、そんなことを思います この疑問の答えは、未来の自分の姿が教えてくれるでしょう 昨年度の卒業証書授与式で当時の卒業生が歌った合唱曲「正解」(作曲・作詞:野田洋次郎)の終盤にある歌詞がわたしは好きで、影響されていますね ♪制限時間は あなたのこれからの人生♪ ♪解答用紙は あなたのこれからの人生♪ ♪答え合わせのとき わたしはもういない♪ ♪だから 採点基準は あなたのこれからの人生♪ RADWIMPS「正解」(作曲・作詞:野田洋次郎) 未来へ続く道 no.720昨日のうちに、来年度に向けて準備が整えられました 3年生の卒業に向けて様々な準備等に取り組んだ2年生、1年生 そして、見送りの後に式場等の片付けを、てきぱきと作業した2年生 巣立っていく3年生の姿が、後輩たちに大きく影響を与えていると感じます 2年生のとっては、来年の自分たちの姿 1年生にとっては、2年後の自分たちの姿 卒業証書授与式を通して、それぞれがイメージできたようにも感じます 本日は、その卒業生の多くの進路が決定する県立高校の合格発表の日です その結果はいろいろですが、わたしはその結果は「人事を尽くして天命を待つ」の天命だと思っています その結果を喜ばしく感じる人がいれば、残念に感じる人がいるかもしれません ショックを受けた人にとっては、気持ちを切り替えるには時間が必要かもしれません しかし、卒業式の式辞で述べたように、わたしは、「よりよいものは未来にある」と思っています 「結果」を「自信」にする人がいれば、「教訓」にする人もいる どちらにしてもよりよい未来のために、この「結果」を天命として受け取ることが、未来へ歩く第一歩、つまりスタートだとわたしは考えます 自分の未来は「どうなるか」ではなく、「どうするか」です 式辞の結びで述べたように、巣立っていく卒業生の未来に、幸多きことを願い続けます 第77回 卒業証書授与式 no.719卒業生にとっては、いろいろな想いがあったかもしれませんね 卒票証書授与式で一人一人に手渡しをしているとき、にっこり笑顔で受け取る人、緊張した様子で受け取る人、ニヤリとして受け取る人、いつもと同じ表情で受け取る人、それぞれがそれぞれの様子でしたから、その想いもいろいろだろうと想像するのです とにもかくにも、保護者の皆さんや来賓のみなさん、多くの方々をお迎えし、無事に223名全員に卒業証書を手渡せることは、幸せなことなのです 学校長式辞では、卒業生に伝えたい最後のメッセージを述べました わたしの想いは届いたでしょうか? 話すスピードが速いとご指導も受けましたので、今後に生かします 在校生送辞では卒業生の学校生活が鮮明に思い出させられ、ほろりとしました 卒業生答辞では、真正面から二人の言葉を聴き感動していたところで、一人が流す涙の影響でわたしもこぼれそうになりました そして卒業生合唱では、式場に響き渡る心の歌声で涙腺が崩壊しました 手前味噌になりますが、立派でした 本日の式に参列していただいたすべての人に、卒業生の成長を実感していただけたのではないでしょうか 式辞で述べた通り、自分の中にある本当の自分を信じて、一歩一歩、歩いて行ってほしいと思います 疲れたら休んでいいんです 元気が回復したらまた歩き出せばよいのです 「歩」の漢字は、「少」と「止」からできています 少し止まっていいのです 卒業生のみなさん さようなら そして、ありがとう また、予餞会も含め、式の準備や片付け、そして今日の式自体をよりよいものにしてくれた2年生、1年生に感謝します ありがとう 第77回 卒業証書授与式 前日 no.718その前には、同窓会入会式、卒業記念品贈呈式、卒業記念品授与式、各種表彰式を挙行しました 「起立」「礼」「着席」・・・ 厳粛な気持ちで臨んだ出中生 中には堅苦しく感じた人もいたかもしれません 少し考えてほしいのは、とてもお忙しい中、同窓会会長様、同窓会役員様、PTA会長様が来校されて参列してくださったのはなぜでしょう? いつもとは違う空気の中で、儀礼的なことを行うことはなぜでしょう? 明日の卒業証書授与式は、儀式です 多くの保護者の皆さん、来賓のみなさんが来校されるでしょう みなさんお忙しい中、貴重な時間を割いて来られます なぜでしょう? 精選版 日本国語大辞典には、「儀式」の意味を次のように解説しています 1 法やしきたりなどにのっとったきまり。また、日常の立ち居振舞の作法。 2 公事、神事、祭事、仏事または凶賀の礼式などの作法。また、その行事。儀礼。典礼。 ※「コトバンク」株式会社DIGITALIO及び株式会社C-POT より 最近は過去の慣例にとらわれず、新しい様式を取り入れることも多いですが、わたしは儀礼として、今回のような式を大切にしたいと思っています わたしは、式に参列してくださるみなさんは、卒業生の門出を、心から祝福されるために来校されていると思います だからこそ、出中生の3年間の学びによる成長を、お世話になり続けてきた保護者や地域の方に、振る舞いや言動、そして合唱などを通して観ていただく貴重な時間だと思っています また、わたしが卒業生一人一人に手渡す卒業証書は単なる「1枚の紙」ではないとも思っています 令和5年度を共に過ごした出町中学校の生徒、教職員、来賓の方々で、同じ空間で一緒に校歌を歌うのは、これで最後です きっと未来に、この日の人がすべて集まることはないでしょう そのことも、意識してほしいです いよいよ明日は、砺波市立出町中学校 第77回 卒業証書授与式 わたしは既に、緊張と楽しみが複雑に混ざり合った心もちでいます 出中生は、どうかな・・・ 3年生だけでなく、2年生、1年生も明日の式をどのような空間にするのか、考えてみてください まだ、時間はあります 涙の意味 no.7171年生、2年生の3年生の想いが感じられます また、3年生担当の教師の想いが感じられます 教師のステージもなかなかにシュールでした そんなみんなの姿を見ていると、なぜか涙がほろりと そして、3年生からのエールと、合唱は、その素晴らしさから、涙腺が・・・ やはり出中生はすごい みんなから今日も大きなエネルギーをもらいました 出中生はすごいと書きましたが、それは体育館で場と時間を共有したものだけでなく、それぞれの場所で、それぞれに懸命に生きているすべての出中生のことを思い描いて言っています 体育館での予餞会に参加していた中にも、いろいろな想いを抱えながらそこにいた出中生もいます ただただ純粋に、腹の底から予餞会を楽しんでいた出中生もいます うまく表現できないのですが、そんなすべての出中生が愛おしく、すごいと思うのです みんなそれぞれにがんばっているのです 夕方には市役所で砺波市功労者表彰の授賞式があり、わたしも参列しました 市長様があいさつの中で「個人は2名、団体は3団体の表彰でしたが、特に団体での表彰は一人だけではできないことだから色々大変だったでしょう」と言われたことが、妙にわたしの心に刺さり、涙が出そうでした 夜は13年目を迎えた東日本大震災に関するニュースにくぎ付けでした 本校でも昨日紹介したように弔旗の掲揚と、14時46分に全校で黙祷をしました 東北の方の能登半島地震に被災された方々への言葉や、当時の映像等で、涙があふれます そして、能登半島地震の様々な報道映像等を思い出し、また、涙・・・ 歳をとると涙腺が緩くなると聞いてはいましたが、最近は特にそのことを実感します 辛さを抱える 辛抱する 我慢ではなく、辛抱 またまた、【校長室より】 2023-07-20の「この状況 no.564」でも紹介したコント・レオナルドの石倉三郎氏の言葉を思い出します ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ だから己の中で何かにつけて「頑張る」って言うより、 辛抱するってことをまず覚えろよ、ってことなんだ。 辛抱、辛抱、辛抱、辛抱、全部辛抱。 つまり、辛さを抱くってことだよ。 抱きしめるってこったよ。 これ、似ているけれど「我慢」じゃないんだよ。そこが味噌よ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ※「粋に生きるヒント」石倉三郎 出版社:ロングセラーズ 発売日:2016/4/28 この、「辛さを抱く」という表現が、個人的に好きです 「我慢は無理だが、辛抱ならできる」 ああ、また涙が・・・ 3.11 no.716あれから13年です 3月1日現在、警察庁によれば、死者は1万5900人、行方不明者は2520人 福島県によると、県外への避難者は2万279人、県内の他の自治体への避難者は5993人 国内観測史上最大となるマグニチュード9・0を観測し、巨大津波が沿岸部を襲いました そして東京電力福島第一原子力発電所事故がその被害を大きくしました 当時、避難した中学生を勤務校で受け入れた縁で、発生半年後に現地へ行き、関係者から直接当時の様子を聴かせていただきました 今年は1月に能登半島地震が発生し、1.17や今日の3.11は、今までとは違う想いがあります 本校でも朝から弔旗を掲げています 被災されたすべてのみなさんへお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、関係者へのご慰労と、1日も早い復興を、改めてお祈りします うまのはなむけ no.715土佐日記 一二・二二の「船路なれど、うまのはなむけす(訳:(馬には乗らない)船旅なのだけれど、うまのはなむけをする」が例文として紹介されています また、「「馬の鼻向け」の意で、古代、旅に出る人の安全を祈って、出発時にその人の乗馬の鼻を行き先の方に向けた習慣から。」との解説もありました その「うまのはなむけ」の略が「はなむけ(餞)」であり、「あらかじめ(予め)、はなむけ(餞)をする、会」を、「予餞会(よせんかい)」と言います 月曜日の予餞会に向けて(卒業式に向けても)、2年生、1年生が準備を進め、今日は大詰めとなっています 登校している3年生も、後輩へのメッセージを掲示してくれました 土佐日記によれば、紀貫之を送別する会では「身分関係なくみんなが酔っ払って、海の近くにもかかわらず、魚が腐ったように横たわってふざけ合っている」状態になったそうで、紀貫之自身はうれしいながらも、その様子を少し冷めた目でみていたように感じます 出町中学校の予餞会では、土佐日記のような羽目を外したものではなく、送られる3年生も送る1、2年生も、みんなが楽しむことのできる会になるとわたしは楽しみにしています 準備を進める生徒会執行部のみなさん、ありがとう 1、2年生のみなさんもありがとう 登校している3年生もありがとう そして、そんな出中生を全力で支援している教職員にも感謝です ※「土佐日記」紀貫之 原文 廿二日に、和泉国までと、たひらかに願ぐわんたつ 藤原のときざね、船路なれど、む(う)まのはなむけす 上中下、酔ひあきて、いとあやしく、潮海のほとりにて、あざれあへり 人事を尽くして天命を待つ 2 no.714今朝も天気は交通機関等に影響を与えることはなさそうです 昨日同様、3年生は、検査に臨む人も、既に進路を決定して登校する人も、それぞれにそれぞれの立場で、今できることに本気で取り組んでほしいです わたしが今日学校でできることは、それぞれの場所で学力検査に向き合っている出中生を応援することと、出中から同級生を応援している出中生を応援することです がんばろう! 最後の最後までやり切ろう!! 自分を信じて出し切ろう!!! 人事を尽くして天命を待つ no.713本日は県立高等学校の一般入学者選抜、学力検査の日です 昨日、学年集会でしゃべらせていただく機会があり、わたしの想いを伝えました 本日、検査に臨む人も、既に進路を決定して登校する人も、それぞれにそれぞれの立場で、今できることに本気で取り組んでほしいです わたしが今日学校でできることは、それぞれの場所で学力検査に向き合っている出中生を応援することと、出中から同級生を応援している出中生を応援することです がんばろう! 最後の最後までやり切ろう!! 自分を信じて出し切ろう!!! 3年生へ no.712いよいよ、という感じです 明日から県立高等学校の一般入試が始まります そして来週は卒業証書授与式を予定しています 時の流れを感じます 厳しい寒さの冬の後に、春がやってくる あたりまえのようでありながら、ありがたいことだと感じます 別れと出会い 様々な思いが交錯する時季です 明日、入試を控える3年生 考えても分からない未来の結果にモヤモヤするのではなく、今できることに目を向けましょう よりよい結果をイメージし、今為すことに集中するのはありです そして当日は目の前のものに、より集中します 多くの人が3年生を応援しています 特に、家族はきっと自分たちが気付かないほど力強く応援してくださっているはずです ぜひ、その応援もパワーに変えて、最後の1秒まで自分のもっている力をすべて出し切ってください わたしは敢えてこの言葉を使います 「がんばれ!!」 既に進路決定をしている3年生は、そんな同級生を応援してほしいです 3年生みんなが、卒業に向けてそれぞれが今できることに取り組んでほしいと思います 「石動」「常陸」 no.711
数日前、茨城県の悩みが話題になっていました
それは、「常陸牛」「常陸乃国いせ海老」等、茨城県が「常陸○○」と名付けた地元食材のブランド化を進めるにあたって、想定しなかった課題が判明したというものです それは、「常陸」の読み方です どうも、「常陸」を読めない若者が多いのではないかという話になり、まさかそんなことはないだろうとネットで調査した結果、全国20〜30代の約半数程度が読めなかったのです 出町中学校ではどうか、聞き取り調査を実施しました 調査数は出中生5名、教職員5名の計10名です ※少なくてすみません 調査方法は、廊下で出会った人に突然質問する形式でした ちなみに、調査は2問で、最初は「石動」の読みを問い、その次に「常陸」の読みを問いました 「いするぎ」正答者10名(正答率100%) 「ひたち」正答者3名(出中生0名 教職員3名)(正答率30%) おそらく、茨城県で調査すると、この逆の結果になり、北海道や九州四国あたりで調査すると、「石動」も「常陸」も正答率は落ちると予想されます 富山県民だから「石動」は読めるのでしょう ※「常陸」を読めた教職員の一人は関東出身で、来県したころは「石動」を読めなかったそうです ※ちなみにわたしは石動中学校の卒業生です 言葉は時代や場所によって独特です 方言もそのひとつです それはそれで味があってよいと思うのですが、日本に住む者同士の円滑なコミュニケーションに、正しい日本語は重要でしょう 今日も本気で国語の学習に取り組む出中生の姿があります ※そのほかの学習も、「本気」「根気」「元気」です 昨日の読書の話と関連しますが、多くの言葉をインプットし、それを思い通りに操ることができるということは、表現のバリエーションが増えることとなります また、読み解く力も付くと思います そんな力に、わたしはとても憧れます さて、出中生は学びの先にある未来を、どのようにみているのでしょう ランキング no.710その掲示物は、 1 2021.4から2024.2までの約3年間で、3年生がよく借りた人気本の紹介(2段目左写真) 2 2023.4から2024.2までの約1年間によく本を借りた3年生ランキング(2段目右写真) の2点です 掲示物に名前があった□□さんが1位を狙っていたらしいという情報を、掲示物に注目していた○○さんに教えてもらいました 個人的に、応援したくなる話題です なんでもかんでも、ものごとにランキングをつけるとか、子供に競争させることはよくないと、かつて日本某所の小学校の運動会プログラムから、徒競走が消えたという話題を見た記憶があります みんなで手を繋いでゴールしたとかしないとか・・・ 今年はパリ・オリンピック・パラリンピックが開催予定であり、金メダルの獲得を目標に世界中のアスリートが日々鍛錬しています スポーツ界だけでなく、プロスポーツの世界では優勝を目指して、日々鍛錬しています どの世界にも勝負の世界があり、芸能のオーデションも同じ類だと思います また、別の視点から言えば、人それぞれに個性があって、自分の得意なことで誰かと勝負することは、その個性を活かすことです 義務教育の中で、様々な教科の学習に取り組むことは、自分の中の可能性を引き出したり、自分自身で気づいたりするためだとわたしは考えています だから、日常生活に役立たない数学や国語の古典は必要ないという考えを、今のわたしはもちません 大体、学習を損得で考えることはどうかとも思っています 読書が好きでその結果多くの書籍を読んだ それがこんな数になった 「それほどの数を読んだ自分は凄いな」と、それぞれが思えればよいのでは? 「自分もすごいと思ったけれど、それ以上に読んでいる人もいるのか」と、感じることも大切では? 決してこれは勝負云々ではありません 誰かと比較するというより、自分の成長や実績を確認するための数字です そして、世界は広いということも 3年生貸出冊数ランキング(2021.4〜2024.2)の第1位の記録は911冊 これは学校図書室の本だけでです 単純計算で年間300冊以上 本屋で書籍を購入したり、市の図書館等から借りたりしていればこれ以上の数となります 誠に凄い数字だとわたしは思います 「わたしも負けずにインプットしないとな」と思わされる掲示でした インプットしないことには、アウトプットするものがありません 3月1日 no.709市内の県立高校の卒業式に参列しました 卒業生の中に、前々任校で教頭として勤務した最後の年に、1年生だった生徒たちがいました その中の○○さんは、今年度のその高校の運動会で、声を出して元気に躍動している姿が見られてうれしかったことを思い出しました 中学1年生の1年間だけで、なおかつ200人ほどいた学年にもかかわらず、その当時の記憶にリンクした自分自身に驚きます 本日の式場で、たまたま来賓席と近かった保護者席におられたお母様とも少し挨拶と言葉を交わすことができてうれしかったです 3月に入り、中学校としては卒業の前に、来週に控える県立学校の一般入試に向けて、フルスロットルで突き進む時期ですが、3月1日は日本全国的に卒業シーズンへ突入の日です また、3月1日はいろいろな記念日となっていますが、その中に「デコポンの日」があります 1991年の3月1日に東京の青果市場で初めてデコポンが取引されたこの日を、デコポンのおいしさを広めるための日として制定したようです そして、「デコポン」と言えば「デコピン」(※ちょっと苦しいか・・・) 「デコピン」と言えば大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手 アメリカ時間では2月29日でしたが、日本時間で3月1日(※日本時間早朝)に「デコピン」と名付けた犬と同居している大谷選手が、自身の結婚に関する会見を実施しました この会見の中で、「発表しなくてもよかった中で、アナウンスしたのは?」という記者の質問に対する大谷選手の回答が、わたしは一番興味深かったです 「1番は皆さんがうるさいから(笑)。しなかったらしなかったでうるさいですし、今日まずここで発表して、野球に集中したいなっていうのが1番ですね。」 これを笑顔でさらっといえるところ それを言われて記者たちが笑っているところ これまでの付き合いや、大谷選手の日頃のふるまいがこのような状況を生み出しているのだろうなと感じます 感じたことをストレートに伝えて場の雰囲気を悪くしたり、人間関係を悪くするわたしにとって、大谷選手は野球選手やプロフェッショナルとしてだけでなく、人としても偉大だと感じるのです 出中生には、大谷翔平選手はどのような存在なのでしょうか? そんなことも考える、3月1日でもあります 午後12時と午前0時 no.708
今日は2月29日
今年はうるう年です オリンピックがあるから1年間366日と、いつもより1日多いうるう年なのではありません 暦を調整するためにあり、その理由を理解するには天文学の知識が必要です 中学校での学習内容で十分理解できるので、知らない人はぜひ調べてみてほしいです とにもかくにも、2024年は366日あり、久しぶりに2月29日がある年です ※うるう年が、4年に一度必ずあるものではない事実も興味深いです ここで問題です うるう年の2月29日に生まれた人は、毎年の誕生日はどうなるのでしょう? ほぼ4年に1度しか加齢しないのでしょうか? いやいや、そんなことあるわけない、と、感覚的に思うのですが、本当でしょうか?? 年齢に関しては、法律できっちりと決められています その法律は明治25年法律50号です ↓ ※国立公文書館デジタルアーカイブより抜粋 明治三十五年法律第五十号(年齢計算ニ関スル法律) 年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス 民法第百四十三条ノ規定ハ年齢ノ計算ニ之ヲ準用ス 明治六年第三十六号布告ハ之ヲ廃止ス 読みやすくするために現代風にするとこのようになります 年齢は出生の日より之を起算す 民法第143条の規定は年齢の計算に之を準用す 明治6年第36号布告は之を廃止す この法律だけでは細かい部分が明確ではないので、そのあたりは民法で定められています 民法 ※e-Gov法令検索より抜粋 (期間の起算) 第百四十条 日、週、月又は年によって期間を定めたときは、期間の初日は、算入しない。ただし、その期間が午前零時から始まるときは、この限りでない。 (暦による期間の計算) 第百四十三条 週、月又は年によって期間を定めたときは、その期間は、暦に従って計算する。 2 週、月又は年の初めから期間を起算しないときは、その期間は、最後の週、月又は年においてその起算日に応当する日の前日に満了する。ただし、月又は年によって期間を定めた場合において、最後の月に応当する日がないときは、その月の末日に満了する。 要は、年齢は暦に従って計算します(年齢計算ニ関スル法律第2項、民法143条準用(同条1項)) このとき出生の日の扱いが問題で、民法では「日、週、月又は年によって期間を定めたときは、期間の初日は、算入しない」ものとしており、「ただし、その期間が午前零時から始まるときは、この限りでない」としています(民法140条) また、年齢計算ニ関スル法律は、年齢は出生の日から起算するものとしています(年齢計算ニ関スル法律第1項) そして、その期間は起算日応当日の前日に満了する(年齢計算ニ関スル法律第2項、民法143条準用(同条2項参照))となっています ということで、年齢は生まれた日を0歳として、生まれた年の翌年以降、起算日にあたる日の前日が満了するたびに1歳ずつ加齢するということになります 少し文章を読み解く力が必要ですね(やはり国語の学習は大切なのです) だから、1歳を加齢する時刻は誕生日前日が満了する「午後12時」(24時0分0秒)となります 「前日の午後12時0分0秒」と「当日の午前0時0分0秒」は、時刻としては同じですが、日が違っていることに留意してください つまり、2月29日生まれの人は、毎年2月28日の午後12時に1歳、加齢することとなり、これが冒頭の問題の解答となります 法律はその文章が難解だと感じるのですが、様々なことについてのきまり事ですから、読んで理解することは大切だと思います そうすることで、だまされたり、悲しい思いをすることは減らせるのではないかと感じます といいつつ、難解だとの思いは変わらないのですが・・・ やはり、わたしは勉強不足です まだまだ修行が足りません 2月29日生まれの知人がいます 以前その人に尋ねると、いつもは前日の28日に誕生を祝うと言っていました 中には3月1日に誕生を祝う人がいるとも聞きました あなたの身近に2月29日生まれの方はおられませんか? 今年は29日にお祝いできます ※ ↓ 下写真は、国立公文書館デジタルアーカイブで見られる「明治25年法律50号」です 数字の意味 no.707今回は社会の学習です 昨日、厚生労働省が令和5年12月分の人口動態統計速報を公表しました リンク:厚生労働省 人口動態統計速報(令和5年12月分) ダウンロードページ:政府統計の総合窓口 この中の「人口動態総覧−対前年比較−」で、あくまでも速報値としてですが、2023年の日本の出生数が758,631人と過去最少となっています これは前年比5.1%減であり、8年連続で過去最少を更新し続けています また、婚姻件数は489,281人と、前年比で5.9%減であり、90年ぶりに50万組を切りました これらの数字から、今後少子化が一層進み、日本の人口減少も加速度的に進むことが予想されます 出中生のみなさん これは、あなたにも関係があるお話です 学校や教育のあり方以上の、国としての大きな課題でしょう 上の【グラフ1】は、日本の総人口の推移(総務省「市町村合併の推進状況について」より)を表しています 日本の人口は、明治時代から100年間で約3倍になっています それが、約30年後の2050年頃には1億人を下回る予想です 上の【グラフ2】は、年齢別全人口と将来推計(国土技術研究センター作成)を表しています これを見ると、よりこれらの課題の大きさが明確になります 日本では子供世代の人口が減り、高齢者年代の人口が増加しています 1997年からは、子供世代人口を高齢者年代人口が多くなっています 子供が減れば将来のおとなが減ります 高齢者人口の増加は、社会福祉に関する予算が多く必要となることにつながります この予算は税金です 上の【グラフ3】は、諸外国における年齢別2020年人口の割合(国土技術研究センター作成)を表しています 世界的に見ても日本の高齢化率は際立っています 何だか、不安をあおるようなデータを示しているだけのように感じるかもしれませんが、状況を知ることは大切です 昨日、2年生が学んだ金融教育もそうですが、正しく状況を把握し、それぞれの立場でできることは何かを本気で考える そして、どのように「本気」で取り組むかです 「実行する」だけでなく、「実行しない」という選択肢もあります 本気で考えた末の決定であれば、「実行しない」も、「本気」だとわたしは思います それが「逃げ」か「本気」かは、自分自身が誰よりも分かることではないでしょうか どちらの自分を信じられるかも、自分自身がよく分かっていると思います ちなみに、将来の高齢化率の予想ですが、2060年の日本の高齢化率は約40%と予想されています その頃わたしはどうなっているか分かりませんが、生きていれば後期高齢者の一員ですな |