校章

校章

学校だより 平成30年11月29日号 巻頭言より
Q 作った人はだれか
 学校を象徴するのが、校章です。よく聞く話では、校章も校歌と同じように、著名な方から作ってもらうのが一般的なようです。大学の先生等に依頼し、作ってもらうといった例があります。
 十日町中学校の場合、どうなのでしょう。
 十中の場合、作ったのは、なんと、生徒でした。
 どういう経緯で作ることになったかといいますと、陸上競技部(今の陸上部)が全校自治会(今の生徒会)に要望したのだそうです。
 十日町中学校ができ、しばらくして開催されることになった第1回郡内中学校陸上競技大会。この大会で、選手の胸に校章マークを付けたい、そんな要望が陸上部からあがったというのです。こうして、生徒会が、全校生徒から校章を募集することになりました。数点の応募があり、その中から選ばれたのが、この校章だったわけです。
 選ばれたこの校章の作者は、蕪木金一氏(第2回卒業生)(現在は、蕪木偵一に改名されているそうです。)です。

Q いつできたのか
 第1回郡内中学校陸上競技大会が開催された年に、校章ができたのは先にふれたとおりです。では、その陸上大会はいつ開かれたのかというと、昭和22年ではないかと思われます。50周年記念誌である「道は一すじ 十中50年の歩み」の昭和22年度卒業のページに、陸上部が使ったらしい旗の写真があります。「アンカーの中林忠次氏と優勝チーム」と題した写真には、陸上部の精鋭たちとともに、校章がデザインされた応援旗が写っています。

Q どんな意味があるのか
 十日町中学校創立三十周年を記念して作成された「輝く十中魂 その創生と発展」によると、校章は、「雪の結晶を六角形で表し、スピードと飛躍を矢印にデザインした」とされています。校章を分解すると、↑であったり、↓であったり、 であったり、{ENT:#8599}であったりするわけですが、私は、この矢印を数学のベクトルのようだと思いました。当時は主に陸上部の活躍をイメージし作られたと思うのですが、この校章は、陸上部以外の部活、生徒会活動はもちろんのこと、日々の授業での生徒の活躍もイメージできるものです。道は様々なれど、生き生きと躍動し、輝こう、そんな十中生徒であろう、こんな思いが感じ取れます。