「算数お道具セット」(私の時代はこのように呼んでいました)の中にあった「針時計」時計の裏側にある丸いつまみを回すと、長い針と短い針が進み、時間を示してくれます。先生が「まず〇時。」「次は〇時。」「次は〇時〇分。」子どもたちが自分の「針時計」で時間を表していきます。 実は、子どもの頃、同じようなことを授業でやったときに、自分の「針時計」だけ壊れているのかもしれないと泣きそうになりました。勇気を出して、担任の先生に伝えたところ、「時計回りに回していないこと」を先生が優しく教えてくださいました。大人になった今でも、針時計を見るたびに、あの日の先生の優しい笑顔を思い出します。