最新更新日:2024/07/06 | |
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砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366 富山県砺波市表町18番29号 TEL:0763-33-2329 FAX:0763-33-2330 |
第86号 うちの何が分かんねんな!1年生の保護者会で来校いただいた際にご覧になられた方もおられると思います。 1学期をふり返って、A「1学期に頑張ったこと、よかったことを一文字に表すと?」と、B「夏休みはこう過ごしたいという想いを一文字で表すと?」に対する1年生の回答です。 それぞれに本気で考えている様子が伝わり、とても興味深いです。 そのほんの一部ですが、本人の承諾を得ずに勝手に紹介します。 A「1学期に頑張ったこと、よかったことを一文字に表すと?」 「飛」:小学校ではできなかったことができるようになって大きく飛躍できたから 「楽」:中学校に入って、1日1日の授業、部活動がとても楽しくて充実したものになったから。 「笑」:中学校に入学して新しくできた友達と笑顔で過ごすことができたから 「輝」:あいさつ、部活動、ボランティアなど、いろいろな場面で「輝」くことができたと思うから 「友」:中学校に入学して新しい友達と出会って仲良くなれたことが心に残ったし、これからたくさんの思い出をつくっていきたいと思ったから。 B「夏休みはこう過ごしたいという想いを一文字で表すと?」 「夢」:夢に向かって小さな目標をひとつずつクリアしていきたいから 「努」:毎日、自分の苦手な科目の勉強や1学期の総復習、部活動などを全力でこなし、毎日努力を積み上げたいから 「努」:夏休み中も部活、勉強など努力を忘れず成長していきたいから 「勉」:夏休み中、勉強をたくさんして、もっと上の順位を目指したいから 「楽」:勉強も部活も苦にならず、少しでも上達するように努力しながらも、1回1回の活動を楽しく充実できるようにしていきたいと思ったから。 この他の漢字も興味深いものばかりです。 これらを見ていて、なぜか関係のないNHK朝の連続テレビ小説「おちょやん」の主人公、千代と一平のやりとりが思い出されました。 一平「お前、まだあのおやじに縛られてんのか。情けないやっちゃなあ。」 千代「あいつここにも来よったんや。うちがあいつのせいでどないな目に遭うてたか、あんた知らんやん。」 一平「知らんわそんなもん。」 千代「みんなクビになってんのに、ほんでもやっとの思いでうちが女優続けてきたん、知らんやろ!」 一平「知らん。」 千代「何も知らんくせに偉そうなこと言うな!あんたにうちの何が分かんねんな!」 一平「分かるはずないやろ。人の苦しみがそない簡単に分かってたまるか。どんだけ知ったふうな口たたいても、お前の苦しみはお前にしか分かれへん。俺の苦しみは、お前なんかには絶対に分かれへん。そやから俺は芝居すんねん。芝居してたら、そういうもんがちょっとは分かる気がする。分かってもらえる気がする。」※「おちょやん」 第39回 第8週 「あんたにうちの何がわかんねん!」 なぜでしょう・・・。 苦しみだけでなく、喜怒哀楽の程度はその人にしか分からないでしょうし、出中の生徒たちの想いや決意も、最終的には生徒自身にしか分からないと感じたからかもしれません。 しかし、生徒たちが一人一人の想いを表現するその掲示物に、本気で取り組むエネルギーを感じ、うれしくなるから不思議です。 おとなはその想いをどのようにサポートできるかです。 昨日、今日と本校では保護者会を行っており、3年生では進路決定に向けての話題も出ています。 自分の人生を歩むのは生徒自身ですから、最終的に生徒自身が「これだ!」と決めることが大切だと思っています。 それは進路決定だけでなく、「今、何をするか」も含めすべてです。 ただ、子供の人生経験はおとなより決定的に少ないですから、人生の先輩として気付いたことや知っていることを、保護者、教師、まわりのおとなたちは生徒たちが判断できる材料として、本気で伝えてやることは大切でしょう。 明日は1学期の終業式。 人生の先輩として、教師として、校長として、生徒たちにわたしの想いが届くように話をします。 |
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