最新更新日:2024/06/10 | |
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砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366 富山県砺波市表町18番29号 TEL:0763-33-2329 FAX:0763-33-2330 |
第153号 日本一毎年恒例の、全日本剣道選手権が日本武道館で開催されました 決勝戦で星子啓太四段が林田匡平五段を下し、初優勝を果たしました この大会は毎年NHKで放映されるのですが、視聴した出中生は剣道部以外でいるでしょうか? 今年の大会もいろいろ考えさせられました その1 強い想い 初優勝の星子四段 九州学院高校在学中の2、3年生のとき、主力として高校3冠(全国選抜、玉竜旗、全国総体)を達成 筑波大学進学後、2018年に日本代表として世界選手権に出場し、団体優勝に貢献 このように剣道界の王道を歩んできますが、昨秋の警察官採用試験に落ちます 初めての挫折で、1日だけ稽古を休みますが「自分を変えるには剣道をするしかない」と決意し、無職となってからも大学の後輩と稽古を重ね、学生よりも竹刀を振ったそうです まさしく「想いは叶う」です その2 天の味方 新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年の大会に警察官は不出場でした 星子四段が1年間無職の身で稽古に励んでこの日を迎えられたことは、結果として稽古不足にならない、よい状況だったかもしれません 優勝経験のある国友錬太朗五段(福岡県警)、竹ノ内佑也五段(警視庁)が1回戦、勝見洋介六段(神奈川県警)が2回戦で敗退 2018年世界選手権個人覇者の安藤翔五段(北海道警)も1回戦で敗れるなど、波乱が続く今回の大会でした 警察官はその職業上、新型コロナウイルス感染症の影響で稽古に制限のあり、そのことが影響したと考えられます 強い思いで剣道に打ち込む星子四段に、天が味方したように感じました その3 日々鍛錬 優勝候補が次々と敗れた波乱の今大会 その2でも書きましたが、その原因は稽古不足との見方があります やはり、トップを取るには日々の鍛錬が欠かせないのでしょう 無職となりながらへこたれることなく、毎日大学で後輩と稽古に励み、現役大学生よりも多く竹刀を振る その積み重ねが、この日に実を結んだといえるでしょう その4 対戦相手 決勝戦で剣を交えた林田五段は、星子四段の大学の先輩です 星子四段が二本先取して優勝しましたが、わたしの目には星子四段の一本目の「メン」は、林田五段の一撃と同時に見えました そして、二本目の「メン」も、確実に打突しているように見えませんでした ※写真で見ると林田五段は居ついていますね・・・ 一夜明けて本校の剣道部顧問(有段者)や、他校の剣道部顧問(有段者)にそのことを話したら、二人とも「あれは入っています」との答えでした やはり見る人が見ると違います 決勝戦後、敗れて二位となった林田五段はインタビューで「完敗でした」と答えます やはり、このレベルになると、わたしごときには感じることもできない世界だと痛感し、かつ、林田五段の相手を敬う心に感動しました この二人が剣を交えたあの試合は、素人のわたしにも見応えがありました そこにいるのは、侍でした ああ、また長文となりました まだ感じたことはあるのですが、この辺でやめます とにもかくにも日本一になるとは、すごいことです オリンピック・パラリンピックやワールドカップ、世界選手権などで世界一になることも、もう想像を遙かに超えるいろいろなものがあるのでしょうね 来週、3年生は修学旅行で長野へ行きます 日程の中に、1998年長野オリンピックで金メダル1個、銅メダル1個、2002年ソルトレークシティオリンピックで銀メダルを獲得した清水 宏保さんの講演があります 貴重な機会ですから、ぜひ、自分の未来のために本気で学んできてほしいです そして、感想を聞かせてください |
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