最新更新日:2024/07/06 | |
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砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366 富山県砺波市表町18番29号 TEL:0763-33-2329 FAX:0763-33-2330 |
静まり返る no.375今日は2学期中間考査1日目だからです 朝から各教室では、本気で根気よく問題に取り組む生徒たちの姿が見られます 何度受けてもテストと名がつくと緊張します 学校の定期テスト、実力テスト、入学選抜検査、各種検定、学校以外でも採用試験、資格試験、職場内での登用試験など、人生において何度も経験します 健康診断も、ある意味テストです 担任時代から生徒によくする話ですが、テストは大きく分けて2種類あると思っています 自分の力をチェックするテストと、ふるい落とし(選抜)のテストです 定期テストや資格試験は前者で、入学選抜検査や採用試験、登用試験は後者です 定期テストで100点だったら、それは「今、あなたに身に付いている学力は100%です」と、分かるものです(すべてペーパーテストだけでわかるわけではありませんが・・・) 50点だったら、「今あなたに身に付いているのは50%です」と分かるものです あるいは、どこが理解できていて、どこが理解できていないかが分かるものです 中学校での学習で身に付けておく学力の、定着具合を判定するひとつの資料です ※しつこいですが、これが評価のすべてではありません・・・ カンニングなどの不正行為によって点数をとっても、それは本来の自分の学力を示していませんから、自分にとってはよくないことです 健康診断で、歯科検診がありますが、「あなたは虫歯が1本ありますよ」と診断されたら、その1本を治療します インチキをして「虫歯0」と診察カードを書き換えても、虫歯になった歯は治りません そのまま放っておくと、困るのは自分自身です これと同じだと思います 後者のふるい落としのテストは1点でも多く取りたいものです 例えば受験の際には募集定員がありますから、定員内の順位になるように1点でも多く取りたくなる気持ちはよく分かります 1点でも多くとるなど、合格するために実践すればよいことは、前者のテストを利用してその時点での自分の学力を判定し、課題を改善して身に付けなければならに学力を、自分のものとして確実に定着させることです 「テストで学力が判定できるのか?」という疑問は理解できますが、現在の入試制度では現在のやり方で、身に付けた学力が確認されています 決して定期テストで100点を取ったら、素晴らしい人間ですと言われているわけではありません 定期テストで0点だったら、あなたはだめな人間ですと言われているわけではありません ただただ、その教科の学習での学力の身に付き具合が、現時点でどうかを示すだけです その結果から学習の取り組み方を変える必要があるかもしれません 必要な学力を身に付けるために、少し何かを我慢しなければならないかもしれません 点数が悪いからと、何もしないであきらめるのは違います 点数が悪いからといって、その教科が自分に合っていないと判断するのも間違いです 今までに、学習の取組方を変えて、不得意だと思っていた教科を得意教科にした人を多く見ているからこそ、そう思うのです 勉強・学習するのは、本来はテストでよい点数を取るためではありません 未来の自分のために様々な力を付けるために、勉強・学習に励みます 大人になっても、未来はありますから、勉強・学習は一生続きます ※学習はやればやるほど分からないことが増えるという面もあります 今日、明日の2日間で実施される中間考査の答案が採点されて来週あたりに手元に戻ります 点数だけを気にするのではなく、どこが分かっていてどこが分かっていないか、分かっていない内容についても、全く分かっていないのか、ある程度は分かっているのかを、自分なりに分析するのです 定期テストは終わった後が、受ける前よりも大切ですし、答案の見直しをやる人とやらない人の差がはっきりと大きく出るポイントだと、わたしは思います ※本記事は【校長室より】「no.67 定期テスト(2021-06-24)」の、ほぼ再掲です |
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