最新更新日:2024/06/01 | |
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砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366 富山県砺波市表町18番29号 TEL:0763-33-2329 FAX:0763-33-2330 |
ことばはおもしろい no.459どうも、言葉についての話のようです 興味が湧いて尋ねてみると、「「ほっこり」は冨山弁か?」という内容でした 最近、「ほっこり」はよく聞く言葉ですが若者言葉であって、標準語に近い造語だとわたしは思っていました 本校学校司書はさすがです!(※自画自賛ですみません) 最短距離で本棚の一角へ向かい、多くの蔵書の中から冨山弁の書籍をささっと取り出して国語教師にわたしました その書籍の中に、しっかりと「ホッコリ」が掲載されていました ※「日本のまんなか冨山弁」初版 2001年2月22日 著者 簑島良二、発行者 梅沢直正、発行所 北日本新聞社 「ホッコリ:1、暖かそうなさま 2、気持ちが和むようなさま 3、気乗りする、安心する」 【朝日、宇奈月、富山、富山婦中、氷見】 「ホッコリセン:思わしくない。ぱっとしない。満足しない。」 【朝日、黒部宇奈月、黒部、魚津、滑川、立山、富山大山、富山婦中、富山山田、高岡、高岡戸出、高岡立野、高岡福岡、小矢部、砺波、福光】 ※地域の表記は現在の市に合わせてわたしが書き換えています 驚きました 方言だったのか・・・? 少し納得できなかったので、ネットでも調べました すると、WURK(ワーク)というホームページに「ほっこり」に関する記述を見つけました https://eigobu.jp/magazine/hokkori ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ほっこり」の意味は、 1.あたたかなさま。ほかほか 2.(上方方言)ふかし芋。焼き芋 3.ふくよかなさま 4.つやがあって鮮やかなさま ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ と、あります そして、次の記述もありました ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ほっこり」は元々京弁です。 京弁での「ほっこり」は「身体は疲れているけれど、心は満たされている様子」という意味で使います。 疲れて一息つく様子・何か忙しいことが終わって安堵する状態を「ほっこり」と言います。 きつい仕事を終え、一息ついたときに「あー、ほっこりした」などと言った場合は「あー、疲れた」というニュアンスです。 この「ほっこり」は「ほこる(物を焼く)」という言葉が元になっていると言われています。 体を動かすと体が温かくなる様子が、”ほこる” → ”ほっこり”となりました。 たくさん歩いてほっこりしたいから、近くのカフェに入ろう。 今日は一日中外にいたから、ほっこりした。 などと使います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ことばとは本当に不思議です オリジナルと今の意味が同じとは限りません 時代とともに、場所と共に、変化もします これだから学びはおもしろい 前出の書籍「日本のまんなか冨山弁」のあとがきにある文章を一部抜粋して紹介します 「冨山のことばは関西方言の流れを汲むが、関東・東北の影響も軽視できない。つまり、東西方言の分水嶺としての位置づけが、「日本のまんなか冨山弁」という署名の由来である。」 「ことばには命があり、祖先の魂が宿る。美しい「ふるさと日本のことば」が生きた文化財として、いつまでも輝きつづけてほしい。」2001年2月 編著者 蓑島良二(みのしまりょうじ) 共感します 高校生の頃、砺波地区内でも言葉の意味に違いがあることを知り、大盛り上がりしたことを思い出しました その一つである、よく道路の端にある「側溝」についても「日本のまんなか冨山弁」で調べてみました イミゾ(井溝)【魚津】 イメゾ(井溝)、イメンゾ(井溝)、イメンゾロ(井溝路)【高岡伏木】 インヅ(井溝)【南砺福光】 エミゾ(井溝)【冨山大山】 エメヅ(井溝)【魚津、立山、富山大山、富山、富山婦中、富山山田】 エンヅ(井溝)【立山、富山大山、氷見、南砺福光、南砺五箇山】 エンゾコ 【小矢部】 エンゾロ 【氷見、高岡、高岡戸出、高岡立野、高岡福岡】 エンナカ(堰井溝)【冨山八尾】 確かにわたしはエンゾコ派です やはりわたしは小矢部市民でした ちなみに、出中生に道路の横の側溝を何というのか、3限と4限の間の休み時間を利用して校長室周辺で出会った通りすがりの12名に尋ねてみました ※時間のない中、調査協力ありがとう 方法は、下のような写真を見せて、これを何と呼ぶと尋ねました その結果は、次の通りです 1位 用水路 5 2位 側溝 3 3位 どぶ 1 みぞ 1 水路 1 えんぞろ 1 調査数の少なさと、問い方に課題は残りますが、わたしが期待したエンゾロは1名でした |
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