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平和とは no.785

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昨日は沖縄戦から79年の「慰霊の日」
戦没者を追悼し、平和への願いを新たにする1日です
太平洋戦争末期、沖縄では住民を巻き込んでの激しい地上戦があり、県民の4人に1人が亡くなっています
6月23日は旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる日であり、沖縄県が「慰霊の日」と定めました
最後の激戦地となった糸満市の平和祈念公園で、戦没者追悼式が行われています
そこで、今年は宮古高校3年、仲間友佑さんが詩「これから」を朗読しました
その全文は以下の通りです

「これから」
短い命を知ってか知らずか蝉が懸命に鳴いている
冬を知らない叫びの中で僕はまた天を仰いだ

あの日から、79年の月日が流れたという
今年18になった僕の祖父母も、戦後生まれだ
それだけの時が流れたというのに

あの日短い命を知るはずもなく
少年少女たちは誰かが始めた争いで
大きな未来とともに散って逝った
大切な人は突然誰かが始めた争いで
夏の初めにいなくなった
泣く我が子を殺すしかなかった
一家で死ぬしかなかった
誰かが始めた争いで常緑の島は色を失くした
誰のための誰の戦争なのだろう
会いたい、帰りたい
話したい、笑いたい
そういくら繰り返そうと誰かが始めた争いがそのすべてを奪い去る

心に落ちた暗い暗い闇はあの戦争の副作用だ
微かな光さえも届かぬような絶望すらもないような
怒りも嘆きも失くしてしまいそうな深い深い奥底で
懸命に生きてくれた人々が
今日を創った
今日を繋ぎ留めた
両親の命も
僕の命も
友の命も
大切な君の命も
すべて

心に落ちたあの戦争の副作用は人々の口を固く閉ざした
まるで戦争が悪いことだと言ってはいけないのだと口止めするように
思い出したくもないほどのあの惨劇がそうさせた

僕は再び天を仰いだ
抜けるような青空を飛行機が横切る
僕にとってあれは恐れおののくものではない
僕らは雨のように打ちつける爆弾の怖さも
戦争の「せ」の字も知らない
けれど、常緑の平和を知っている
あの日も海は青く同じように太陽が照りつけていた
そういう普遍の中にただ平和が欠けることの怖さを僕たちは知っている

人は過ちを繰り返すから時は無情にも流れていくから
今日まで人々は恒久の平和を祈り続けた
小さな島で起きたあまりに大きすぎる悲しみを
手を繋ぐように受け継いできた

それでも世界はまだ繰り返してる
79年の祈りでさえもまだ足りないというのなら
それでも変わらないというのなら
もっともっとこれからも僕らが祈りを繋ぎ続けよう
限りない平和のために
僕ら自身のために
紡ぐ平和がいつか世界のためになる
そう信じて

今年もこの6月23日を平和のために生きている
その素晴らしさを噛みしめながら


この朗読を聴き、先日ユニセフの職員が発言した内容が思い出されました
「いま世界で起こっている紛争・戦争、そのすべては、子供が起こしたものでも、やったものでもない
しかし、最大の被害者は子供たちだ」

仲間さんが言う、「(世界平和のためになると信じて)もっともっとこれからも僕らが祈りを繋ぎ続けよう」とはまた別の何かをおとなはできているのだろうか
それは当然、わたしもです・・・
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