最新更新日:2024/07/06
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
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第49号 地図

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2年生社会科の学習で、日本の工業地帯の位置について考える学習が展開されていました。
意見交流の場面で思わず○○さんに話しかけてしまいました。
○○さん「海の近くが多いですね」
わたし「それは何ででしょう?」
○○さん「資源があるから・・・?」
わたし「どこに?」
○○さん「海底にです」
わたし「なるほど。ところで日本の工業地帯では何をつくっているの?」
○○さん「石油製品。ん?石油? あ!船で運ばれてくる!!」
この瞬間が、たまりません。○○さんの脳内にパパパッと電流が走った瞬間ですね。
「製品を輸出するときも・・・」とまでは、伝えませんでした。
学習を進める中で、自分で気付くことができるでしょう。
この学習で参考となるのは地図です。
工業地帯の位置が一目で分かります。

今日は6月3日、測量の日です。
測量は国民生活の安全性・快適性の向上に、重要な役割を果たしてきました。
しかし、測量についての国民の評価は必ずしも高くなく、測量の成果が不適切に扱われる問題も発生したようです。
そこで、建設省(現:国土交通省)が「日本で測量の意義及び重要性に対する国民の理解と関心を高めること」を目的として、1989年(平成元年)に6月3日を測量の日と制定しました。
なぜ、6月3日かというと、1949年(昭和24年)6月3日に「測量法」(法律第188号)が公布されたからだそうです。

日本の地図といえば、伊能忠敬氏が有名ですが、富山県人としては、石黒信由氏を知っておいてほしいと思います。
石黒氏は、江戸時代後期に射水郡高木村(現:射水市)に生まれます。
和算、西洋数学や天文暦学などの学問を極め、100年以上誰も解けなかった和算の難問の全解答を著書で紹介するなど、とてつもない才能の持ち主でした。
その探究心に限りはなく、和算を実学へと応用し、検地や新田開発、用水や河川の改修、正確な測量術の確立、精緻な地図作製方法、測量器具の開発改良、航海術など、実に多くの分野に偉業を残します。

石黒氏の作製した「加越能三州郡分略絵図(国指定重要文化財)」は、現代の地図と比較してもほとんど差がないほどきわめて高い精度です。
和算の素養を基礎としてヨーロッパの新しい科学を取り込んで作製されるなど、明治以降に発達した近代地図のさきがけとなりました。
伊能忠敬氏の業績と並び称されますが、石黒氏の地図は内陸部も細かく測量した地図となっており、伊能氏の日本全図に負けない精密なものです。
たまたま数日前に射水の方と話す機会があり、石黒氏が話題に出て、「伊能氏の地図は海岸線中心だが、石黒氏は内陸もちゃんと示しているから、石黒氏の方がすごいと思いますよ」と言われました。
その言葉に誇りを感じました。
二つの地図を並べると、射水の方の言われることが分かります。
石黒氏の地図は内陸まで正確に描かれており、伊能氏のものは、海岸線が中心です。
まあ、比較するものではない、どちらも偉業なのですがね。

さて、砺波の偉人、砺波で誇れる人物はどなたでしょう?
出中生のみなさん、あなたの考える偉人をわたしに教えてもらえないかな。
いつでも校長室の扉は開いていますよ。
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第48号 情報

今朝、地域の方から電話をいただきました。
校区の小学生が登校途中で転んでしまい、その痛さからか、悲しみからか、その場から動けなかったそうです。
それを見た本校1年生の、○○さんと、○○さんが安全な場所まで誘導するなど、声をかけて助けてくれたとのこと。
助けられた小学生は、大変うれしかったと家の人に伝えたそうで、電話してくださった方も、本校1年生の行動がとてもうれしく感じられたようです。
それで、わざわざ本校へ電話をいただいたという次第です。
朝からとてもうれしいニュースでした。
知らせてくれた○○教頭も「よいニュースです!」と、最初に教えてくれたほどです。

ニュースというのはとかく、気分が下がる話題が多いと感じませんか?
これは、人類が地球上に誕生してから今まで生き延びるために必要なことだったのかもしれません。
なぜなら、いち早く危険を察知し、回避しなければ命を守ることができないからです。
だから、今でも私たちはどちらかというと「気になる」話題に食いつきます。
そのことをマスコミは知っていますから、そのような話題を報道する機会が増えます。
これは決して「読者・視聴者獲得のため」「広告収入のため」という意味ではありません。
危険を周知し、国民を守るという側面があるのでしょう。

ただ、ネットの世界はそうとばかりは言えないように感じます。
SNSで「いいね」をたくさんもらうためや閲覧数を増やすために、人々の不安をあおる情報を流すとか、そのためには真実かどうかの検証は不十分でもかまわないとか、そもそもフェイクであってもよいとか・・・・。
そのことを分かってネットを利用しないと、余計な不安やストレスを感じることになります。
身を守るために情報を欲する人間が、悪意のある情報によって危険にさらされるという状況は悲しい限りです。

「インスタグラム」の責任者、アダム・モッセーリ氏が、いわゆる「いいね」疲れを解消するために、「いいね」の非表示機能を追加する、とNHKのインタビューで語っていました。
そもそもSNSの危険性を理解し、ある意味うまく利用してきたように感じるので、半分疑いながらこの発言を聴いてしまう自分がいます。
「今後数年でさらに機能を追加し、最も安全で心地よいプラットフォームになることを目指す」と彼は述べ、安全で快適なSNSを目指す考えを示したのですが、この後の動きを注視したいと思います。

このような状況ですから、中学生のSNSの利用について、多くの課題が指摘されています。
Twitterの利用に、年齢制限がかけられていることをどれくらいの大人が知っているでしょうか?
投稿の際のNGワードが設定されているようですが、そのワードに似たことばを使って代用していることを、どのようにすればよいでしょうか?(※例えば、「死」を「タヒ」とカタカナで表現し、アカウント凍結を回避する)

はたして我々大人は、本気で子供たちを危険から守れているのでしょうか?
守るために教育ができることは、子供自身に想像する力、考える力、そして自分で判断する力などを付けてやることだと考えます。
今日も、学校では生徒たちが全身を使って学習に励んでいます。

校長室前に掲示してある「本気で考える」シリーズの前で考えてくれている出中生を見ると、うれしくなります。
少しでも、想像する力、考える力を刺激できていたらと願っています。
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第47号 愛のかたち

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昨日の壮行会。
応援団が各部の代表を前に、本気でエールを送りました。
全校生徒を背負っての応援ではありませんが、それぞれの教室から出中全生徒がエールを送りました。
体育館からは、遠くで手拍子をする音が聞こえました。
それがまた、何とも言えずうれしくなります。

愛を目では見ることができませんが、愛のかたちは見えたり、聞こえたリするようです。

応援団が仲間を激励する姿、全校生徒が仲間を激励する手拍子、体育館での様子を教室で視聴する全校生徒へ中継する姿など、すべては愛のかたちです。

朝、生徒が登校する前の教室を回ります。
朝の教室は、この年になっても緊張感を覚えます。
今はもう担任ではないにもかかわらず、緊張するのが不思議です。
教室の黒板には、担任の愛のかたちが見られます(写真2段以下)。

担任のメッセージは、ひとつの愛のかたちです。
それが手書きであろうが、印刷物であろうが関係ないとわたしは思っています(※若かりし頃、デジタルで通知表を書くのは愛がないと言われたことがありますが、わたしは疑問に感じていました。)。
また、学級によっては、総務が書いているところもあります。
担任の指導があってのことですから、これも愛のかたちでしょう。


かつて、尊敬する大先生から教えていただいた話が、頭から離れません。

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ヒロセよ、教育とは何か分かるか。
欧米で言う、「education」は「引き出す」という意味からきている。
日本で言う、「教える」は愛惜しむの「ヲシ(愛惜)」に接尾辞の「へ」がついたもので、愛おしい心で相手を見て導くことだ。
つまり、日本で「教える(教育)」は、教える側の心の持ちようだ。
だから、欧米での指導力不足とは、子供の力を引き出せないことであり、日本での指導力不足とは、愛がないということだぞ。
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教室の黒板の写真を掲載しましたが、これはあくまで今朝のものであることと、毎朝黒板でメッセージを発信するのは愛のひとつのかたちであり、本校の教師は様々な形で生徒に愛を送り続けていることを補足しておきます。

愛おしい心で生徒を導けているのか。

時折、自分自身が確認することばでもあります。
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