最新更新日:2024/07/06 | |
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砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366 富山県砺波市表町18番29号 TEL:0763-33-2329 FAX:0763-33-2330 |
第4号 初心忘るべからず
今朝、学校を回るといろいろな場所で「愛」を感じました。
新入生に向けて、新2年生が入学のお祝いの気持ちを表したメッセージが、各教室の廊下掲示板や黒板にあり、後輩を思う先輩の「愛」を感じます。 新年度がスタートして2日目を迎える生徒たちに、想いを伝える担任メッセージがあったり、生徒一人一人の机に配布物がセットされていたり、各担任の「愛」を感じます。 玄関前では、新入生の保護者受付用のテントを朝早くから担当教師と共に設営している生徒がいます。これも、新入生への「愛」でしょうか…。母校への「愛」でしょうか…。 それぞれの場所で、それぞれが自分のやることを考え、「本気」で取り組んでいるように感じられ、朝からうれしくなりました。 朝の会が終わり、職員室へ用事でやってきた新3年生の○○さんが、「失礼します!2年、あっ!!、3年○組の○○です。□□先生に用事できました。」と、元気よく挨拶をして入室します。まだ、3年生に慣れていない初々しさがとても新鮮です(※用事が終わった後、思わず「今のことをHPに書いてよいですか?」と○○さんに許可を取り付けました。「いいですよ!」と、笑顔で答えてくれ、何ともさわやかです)。 生徒も教職員も、この時期の気持ちを忘れないでいたいと感じた朝でした。 「初心忘るべからず」 この言葉は、世阿弥の言葉とされています。「最初のころの志を忘れてはいけない」といった意味で使われますが、世阿弥が言ったことはそれだけではないようです。 60歳を過ぎた頃に書いた「花鏡」の中で、世阿弥は、 第1に「是非の初心忘るべからず」 第2に「時々の初心忘るべからず」 第3に「老後の初心忘るべからず」 と、3つの「初心」について語っています。 「是非の初心忘るべからず」では、若い時に苦労して身につけた芸は、生涯忘れてはならない、と言います。 「時々の初心忘るべからず」では、経験者であっても初めて演ずる能では初心者であり、その時々の演技をその場限りにしてしまっては、次に演ずる時に何も残らない、と言います。 「老後の初心忘るべからず」では、老後になって歳をとっても、初めて習うことを乗り越えなければならない、と言います。 このように、「初心忘るべからず」とは、若い頃や、初めて経験した時に感じたことを忘れないということだけでなく、その時々の未熟さを受け入れ、新しいことに挑戦していく気持ちや、姿勢を忘れてはならない、ということでしょう。 「いくつになっても、初心者に戻って自分を見つめ直す。」 わたし自身、大切にしていきたいです。 第3号 スタート新任式で、生徒会長□□さんの素晴らしい挨拶を聞き、この後に始業式の式辞を述べるわたしの緊張は、グンと高まりました…。□□さん、ありがとう。 やはり、生徒のいる学校は、活気があります。 式の後、職員室前の集配棚を確認しに来ていた○○さんに、「スタートして、どうですか?」と問うと、「なんだか、緊張しています」と答えてくれました。「わしも一緒だよ」と言うと、笑顔を返してくれ、なんだかうれしくなりました。その笑顔に、「やる気」を感じたからです。 その後、教室を回って各教室の最初の学級活動の様子を見ました。新しい教室、新しいクラスメイト、新しい年度…、○○さんが答えてくれた「緊張感」が、どのクラスからも感じられます。元気にふるまっている◇◇さんも、いつもとは違う心持ちなのだろうなと、勝手に想像しました。 スタートは、変身のチャンスです。年度中に何回かある節目の中でも、大きな一つです。「脱皮しない蛇は死ぬ」と、始業式の式辞で話しました。未来の自分のために、脱皮しながら成長していってほしいと願っています。そして、キーワードは、「本気・根気・元気」であり、本気でチャレンジし、チャレンジしたなら根気よく取り組むこと(※やりきると言ってもいいかもしれません)。そして、それを支えるのが元気であること。それはたとえカラ元気でもかまわない、と伝えました。 天資養活、自他共栄。この校訓を礎として、教職員も「本気、根気、元気」で令和3年度の教育活動を進めていきます。 第2号 出町中学生写真は、活動前に体育館で担当教諭の説明を聞いている様子です。 新型コロナウイルス対策のために、距離をとって座っているので、ひとつの学年だけで体育館はほぼいっぱいの状態です。 説明を本気で聞いている様子を見て、頼もしく感じました。 さすが出町中学生! さすが出中の3年生!! そう言えば、土曜日に台車を使って車から校長室へ書類や書籍などの荷物を運ぼうとしていたところ、二人の生徒が走ってやってきました。 「お手伝いします!」 なんと!ごろごろと台車を玄関から車へ押していく姿を見て、部活動を中断してやってきてくれたようです。 「いやいや、ありがとう!その気持ちだけで十分です。部活動を続けてください。」と伝えました(※厚意を受けて、手伝ってもらえばよかったのかしらと、その後考えてしまいました…)。 二人は「はい」と明るく部活動へ戻っていきました。なんともうれしい限りでした。 さすが出町中学生!!! 後日、顧問の先生に、「先生、ご配慮いただき、ありがとうございます」と伝えると、「いえいえ、自発的に生徒がとった行動です」と教えてもらいました。 ううん、ますます出町中学校のすごさを体感しました。 これからも、「 天資養活 自他共栄 」の校訓を教育活動の基本とし、学校運営を進めていきます。 第1号 「サクラさくら」こぶしの花や、桃の花、菜の花、それに梨の花も見られるのですが、桜の花はなんだか特別に感じます。 桜の花の色のせいなのか、桜の花の咲き方のせいなのか、わたし自身にもよく分かりません。 上左の写真のように、桜の花は地面を向いて咲いています。だから、花を見上げるわたしに、上から微笑んでくれているように感じます。 また、上中央の写真のように、花弁のもとが白い時は、少しくらいの風で花弁は散りませんが、上右の写真のように花弁のもとが赤くなると、わずかな力で花弁は取れ、散っていきます。 花弁は自分の役割を果たして、静かに散っていく、その姿にいろいろなことを感じさせられます。 この4月に、縁あって出町中学校へ校長として赴任しました。 令和3年度の始まりに際し、本校教育活動に対して、これまでと変わらぬご支援をいただきますことを、お願いさせていただきます。 |
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