最新更新日:2024/06/10 | |
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砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366 富山県砺波市表町18番29号 TEL:0763-33-2329 FAX:0763-33-2330 |
第169号 食欲の・・・ もう冬今日は、2年3組と5組が、「朝ごはんを食べよう」のテーマで学習しました 生徒が食に付いての関心を高めるだけでなく、栄養教諭、学校栄養職員が給食の状況を把握することも目的となっています 学校給食は生徒たちの成長にとってとても大切なものとなっています 以前、他市の学校に勤務しているとき、学校栄養士さんに尋ねたことがあります 「我々おとなにとって学校給食の摂取カロリーは、どのくらい多いのでしょうか?」 そのときの回答は今でも明確に覚えています 「先生・・・おとなは生徒の半分で十分ですね」 衝撃的でした 生徒と争っておかわりしていた若かりし頃 教員歴が長くなり、身体をあまり動かさなくなっても生徒たちと同じ量の給食を食べていた状況 いろいろと走馬燈のように頭を巡りました(※大げさですね) そして本日、定期的に診てもらっているお医者様から、 「毎日三食はしっかり食べなくてはならないけど、ごはんは100gだな」 とご指導いただきました 生徒にも求めている自主・自律が、わたし自身にも試されています・・・ そんな今日の給食は、「呉西(ゴーセイ)な日!!の給食」 富山県の呉西地区、6市でとれた食材を特別に組み合わせ、呉西(ゴーセイ)な給食が実施されました いつもの牛乳の他に、 1 ゴーセイなメンチカツ 2 ハトムギ入りしそごはん 3 氷見うどん汁 4 枝豆サラダ 5 6市ミックスゼリー 写真は、砺波市給食センターのホームページで観ることができます リンクはこちら ※[お知らせ]11月30日の給食【呉西(ゴーセイ)な日!!給食】 砺波市の食材として、リンゴ果汁、タマネギ、たかはたポークが使われていました ごはん、100g以上ありました 第168号 それ、ぎりぎり かも今日は燃えないゴミの日で、地域のゴミ収集場所へ行くと、シートに付着した水が凍っていました(写真1) わたしはこの冬初めて氷が張ったところを見ました 出勤して、出中生が登校してきたので何人かに、「途中、凍っていませんでしたか?」と尋ねてみましたが、回答はすべて「いいえ」でした 小矢部と砺波での、ほんの少しの気温差が、氷を張らせるか張らせないかのぎりぎりのところだったようです そのような寒い中、登校した出中生を迎えていたのは期末考査(3日目・最終日)でした 校舎内は外の冷え込みがうそのように熱気を感じます(※暖房の影響が大きいか・・・)(写真2) 最後の教科を終えて、ほっとする出中生の表情を見ると、自分の昔を思い出します 出中生のみんながほっとする気持ちが想像されるだけでなく、それはみんなが本気で根気よくやりきったための充実感・達成感かもしれません ただし、定期試験は試験までの取組、試験中の取組がすべてではないことを、再確認しておきましょう 試験はテスト、つまりチェックです 自分はどの程度学習内容を理解できているか?学習したことをどれだけ活用できるのか?などのチェックです だから、チェックして終わりということではなく、返された答案、つまり、チェックの結果をどう未来に活用するかが重要です(※健康診断の結果で異常が判明したとき、「ああそうか」と放っておくことはいないでしょう?) チェックの結果は点数として表されていますが、それはあくまでも今回のチェックにおける、自分の学習に関する理解度を示しただけのものです 100点満点中の100点満点であれば、自信をもって次のステップに取り組めばよいです 50点であれば、正答とならなかった今回の試験の50%は何かを見極め、達成できなかった50%の改善に取り組むチャンスです 0点であれば、本当にすべてが分からなかったのかを見極め、やはり達成できなかった問題の改善に取り組むチャンスです 100%を目指すこともあるでしょうし、段階的に80%を目指す場合、50%を目指す場合もあるでしょう それは、過去の自分と今の自分との相談であり、未来の自分に対するメッセージにもなります もしかしたら、100点も、50点も、0点も数字で見えるほど、差はないかもしれません ちょっとしたきっかけで、試験の点数が大きく変わった人を何人も見てきています 今いるのは、次の段階へステップアップするほんの少し手前かもしれません 特に、「自分なりに、本気で根気よくがんばってきたのに・・・」と感じている人はなおさらです 残念ながら、学習や技能などは、一朝一夕には身に付かないです いや、残念ではなく、それだからよいのかもしれません 時間をかけることで、その分確実に自分の一部になっていくとも言えるからです(※単に時間をかければよいと言うことではありません 漠然と時間を使っただけではダメです) 数字の結果が大きく違っていても、それは数字ほど大きな差がなく、「ぎりぎり」の違いかもしれません 大切なことは、今何をすればよいか自分でよく考えて、本気で決めることだと、わたしは思います すべて自分の人生なのだから 校舎3階から、雪をかぶった立山連峰が見えました(写真3) ライブカメラで室堂周辺をのぞいてみると、やはり、別世界でした(写真4) ちなみに、雄山山頂カメラは、凍り付いていて風景が見られませんでした 残念 第167号 1994.11.27この日をわたしは忘れません 愛知県の当時中学2年生 大河内清輝さんが亡くなった日です それは、日曜日の夕暮れ時でした 彼の書いた便せん4枚の文章は、何度読んでも胸が張り裂けそうで、つらくなります しかし、わたしは教育に関わるものとして、そして父親として、毎年読まなければならないと思っています 清輝さんの文章をここで紹介することはしません ただ、当時、清輝さんの父、大河内祥晴さんが全国の子供たちへ発信されたメッセージを紹介します ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 清輝と同じように人に言えない苦しみをもっている子供たちへ 清輝のお父さんより 今、私は清輝がなぜあんなに苦しみ悩み、つらくてしかたがないのに、一人で心の中に閉じ込めてしまったのかをずっと考えています。 今、清輝の悲しい出来事で、学校の生徒をはじめいろんな所でいろんな事をしようとしています。 しかしこれは君たちのつらさを本当にわかっているのだろうか、助けてやれるのだろうかと悩んでいます。 それは君たちの本当の気持ちをわかってやっているのだろうかとの疑問からです。 清輝が何を思っていたのか・・・ 僕にも弱いところがあった。 だからそれを言うのは恥ずかしい。 お父さんお母さんに言っても本当に助けて、守ってくれるだろうか。 言ったらクラスの子や先生はどう思うだろうか・・・。 そんな事をいろいろと私は考えています。 今、私はできれば清輝についていきたい。 清輝もやっと背が大きくなってきたなあ、これならお父さんをすぐ追いこしてくれるなあ・・・ この彼がいなくなった悲しみは、君たちならわかってくれるとおもいます。 今、清輝のことが国中で話題にされ、大きな事をしたと慰めてくれる人もいますが、私は彼が何もしないでも、何もできなくても、ここに一緒にいてくれる方がよっぽどうれしい。 まだいろんな事をしたい。 おばあちゃん長生きしてください。 おじいちゃんありがとうといいのこすなら、なぜ、こんなことをしたのか。誰も心の中では良い事をしたとは思っていないよと、叱ってやりたい。 このくやしい、悲しい気持ちをわかってもらえるだろうか。 君たちがぼくも清輝君のようになにかをのこして皆にわかってもらおうと思ったら、それはとんでもない間違いです。 つらさにじっと耐えている君たちならわかってくれると思いますが、同じ苦しみ、いやもっと大きいつらさをお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟、友達に残すことになるんです。 君たちはもっと大きくなれるんです。 この苦しみをなんとか乗り越えて欲しいという願いで一杯です。 今こうして書いている間も清輝の本当の気持ちが、わかってやれるだろうかと思っています。 おじさんのこの苦しさを少しでも助けてやろうという気持ちがあれば手紙で今の気持ちを、なぜ人に言えないのかを教えてください。 大河内 祥晴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 祥晴さんは、自宅の住所を公開してこのメッセージを発信されました この反響は大きく、日本全国から千通以上の手紙が届いたそうです わたしは清輝さんの思いを想像します わたしは祥晴さんの想いを想像します 想像の先に、わたしたちが今できることのヒントがあるはずです 第166号 掲示今日は期末考査1日目ということもあるのか、いつもより少しおとなしめかな・・・とも感じますが、それぞれにがんばっています 校内を回ると、廊下に多くの掲示を見ることができます 3年生の学級の前には修学旅行のレポートが掲示してあります 1日目のラフティングは、非日常であり、多くの生徒に印象に強く残っただろうと思ってレポートを読み進めると、結構2日目の農村体験や、1日目夜の清水氏の講演のことを書いている生徒が予想以上に多かったです 本日、本校で定期的に行っているキャリア教育委員会でもそのことについて意見が出されました 新型コロナウイルス感染症感染拡大により、多くの制限のもとで実施した3年生の修学旅行でしたが、生徒たちの本気の学びもあり、教育効果を感じることができました レポートを読んでも、やはり本物との出会いや、体験は生徒たちに強い刺激を与えてくれることを再確認しました 2年生の学級前には期末考査の対策問題が掲示されています 学年委員会が工夫して取り組んでいます 自分たちで自分たちの集団を向上させようとするチャレンジは、多くの学びをもたらせます 学年委員だけでなく、学年委員をフォローする学年一人一人もそうです 集団力の向上です 正面玄関には般若中学校のみなさんから届いた礼状が掲示されています 学校の枠を越えて協力しながら自分たちの力を伸ばすことのありがたさを感じられます 自分の知らないところで思いがけずつながっていたり、助け合ったりしていることはよくあることです 出中生の中にも、この掲示を見て何かを感じる人がいるでしょう 出中生の活動する姿だけでなく、校舎内の様々な掲示物を見ながら、未来の成長した出中生を想像します ※1年生の掲示を今回紹介できず、ごめんなさい 1年生もがんばっています 第165号 空模様つい先日、ほぼほぼ皆既月食だった満月の月も少しずつ欠けています 強風や強い雨を降らせた鉛色の分厚い雲は、さっと流れて青空を見せています 時は流れているということと、どんなに厚い雲があってもその上には青空と太陽が輝いているということを実感した朝でした 出中生たちにとってはそのような悠長なことを言っていられない朝だったかもしれません 廊下で、登校中の強風によって傘がひっくり返ってしまい、その処分に困っていた○○さんと会いました 被害は傘だけで、けがやその他の不都合もなく、ほっとしました 折れた傘は危険だったので、本人了承のもと資源ゴミとして預かりました 大変でしたね、○○さん びっくりしたことでしょう ○○さん以外でも登校中に被害があった生徒はいないか心配し、確認しましたが、わたしのもとにそのような情報はなく、少し安心しました 昨夜は雷と強い風が荒れ狂っていたので、心配していたのです 気象庁から、砺波市には強風注意報、雷注意報が発令されています 警報ではなかったので大丈夫だろうという気持ちもありましたが、不安だったのです 今後、ますます今回のように冬型の気圧配置となって荒天になる日が増えると予想されます 特に警報が発令された場合は、登校に際して十分安全に留意しなければと思います 保護者、地域の皆様にもご協力お願いいたします 第164号 みること出中生は、下校時刻を過ぎていたので、家や帰宅途中に観たかな? わたしのスマートフォンはただ今、使用月数が69ヶ月目と、かなり古く、既に保証期間も過ぎています こういう事情なので、カメラの性能もそれなりです 上の写真を見ていただければ分かりますが、手ぶれを極力抑えつつ(※三脚を使えばいいのですが・・・)、何とか撮ってこの程度です 近視・乱視・老眼のトリプルパンチ肉眼であっても、何とか脳裏に焼き付けるべく凝視しました 三段目は、ちょっとよいカメラの画像をお借りしています 月の姿 ほぼほぼ皆既月食である、部分月食の月の姿 肉眼で見た月の姿 使い古された性能の劣るカメラで撮影した月の姿 高性能カメラの月の姿 どれもみんな一つの月の姿なのですが、その見え方、見ての感じ方は様々です 3階の、生徒のいない普通教室から観る月の姿 グラウンドの照明越しで観る月の姿 暗い駐車場で観る月の姿 これも、それぞれ違います 不思議なものです 毎日、接する生徒たちの姿はどうでしょう? 我々教職員は、どのようにみることが、生徒のためになるのでしょうか? ちなみに、地球から見える月は、月の公転周期と自転周期の関係で、ほぼほぼ同じ面、いわゆる月の表しか観ることができません 宇宙船や探査衛星によって裏を観ることができたのは、人間の知恵と技術の結集です 部分月食を観ながら、出中生の姿を思い浮かべました 第163号 純粋にうれしい「天資養活 自他共栄」の校訓のもと、今年度の本校教育の重点目標は、「何事にも 本気で取り組む 生徒の育成」です 本気で取り組むとは具体的にどういうことか 生徒が本気で取り組んでいると分かる具体的な姿は何か そのことをイメージしつつの発信です 生徒たちがじっとこのプチ掲示板を見てくれている姿を見ると、うれしくなります 掲示物について、校長室前で何人かでわいわい話している声が聞こえると、うれしくなります 教職員から、「この前の文章は、胸がキュンとしました」と感想を言われると、うれしくなります 「校長先生、これってどういうことですか?」と、生徒から直接問われると、もっとうれしくなります そして、うれしくなると、一段とやる気がわいてきます 「愛の反対は憎しみではない 無関心だ」とマザー・テレサは言いました 彼女の弁を借りれば、「関心をもたれる中に、愛がある」とも言えます 愛されると人はがんばれるのです 現在掲示しているのは、パブロ・ピカソ氏と竈門炭次郎氏の言葉です 第162号 説明すること何でだろう?と思っていたら、3年生がやってきて周りを取り囲みます どうも、太陽の黒点を観ているようです わたしも観せてもらうと、小さいですがいくつかの黒点を確認できました 投影板に映る像を観て、「これ、本当に太陽なのか?」との発言が出ます ○○さんの疑問はごもっとも 空に浮かんでいる太陽がどうして投影板に映っているのでしょう・・・ 「え?どいうことですか?」との教師の問い返しに、「月に見えるじゃないですか」と○○さんは答えます この発言に対する教師の反応は割愛しますが、○○さんの疑問はどこから来るのでしょう 太陽は見ることができないと考えているからでしょうか? 丸いものは月だと考えるからでしょうか? 投影板に映る像が、夜空に浮かぶ月のように見えたからでしょうか? おもしろいですね ※分からないことを、自然に聞ける学習環境もすばらしいです、出中生! このあたりを問い返しながら、頭の中で何のモヤモヤや考えていることを、本人に言葉として変換させてあげると、○○さん自身に気付きが生まれる可能性があります これはスポーツでもある話です スポーツ選手は自分のプレーを感覚でとらえていることが多いです そのために、よいプレーであっても、どうしてそのプレーができたのか分からないことがあります 思い通りにならなかったときも、なぜそのようなプレーになってしまったのか分からないときがあります このとき、そのときのプレーを言語で説明することで、頭の中で自分のプレーを整理できます 整理できれば具体的に次に生かすことができます よいプレーは再現性が高まりますし、思い通りにならなかったプレーは改善できます では、どうすればよいのか?? この方法の一つがインタビューだそうです 自身のプレーを解説するとか、インタビュアーの質問に答えることで、自分のプレーを客観的にふりかえり、頭の中で整理できるという訳です コーチングもそうです これは、学習も同じですね 誰かに説明することや、誰かに教えることは、結局自分自身の理解を確実にすることにつながります 教師も授業で生徒を指導しながら、教科の学習内容について理解を深めている部分があります 出中生のみなさん 誰かに質問されたら積極的に答えてあげると、自分の理解がより確実になりますよ 相手に理解しやすいように説明・解説することは、理解がより深くなりますよ 分からなかったら質問しましょう より分かりたかったら質問を受けましょう やはり人間は、支えながら生きていくように設計されているのかな そして、夢を語ることの大切さにも通じている気がします この話はまた別の機会に 第161号 学び富山県に採用された2年目の教員を対象に、教員としての責務や心構え、教育活動に関する研修を行い、使命感を養うと共に、指導力の向上を図ることをねらいとしています 砺波市はもちろん、小矢部市、南砺市、氷見市から17名の参加です 本校の2年次教諭の授業を参観した後、授業を中心にして教科指導について研究協議を行い、最後に西部教育事務所の指導主事様から指導助言をいただきます 生徒たちは、教師も日々がんばっていることを感じたかな・・・ 僭越ながら、はじめに激励の言葉なるものを話させていただいたのですが、研修会参加者の姿を見ていて、昔の自分のことを思い返しました わたしの2年目は、もう、ひどいものでした そのため、同窓会等で当時の生徒に謝ることが多いのですが、あるとき当時とても元気だった卒業生に言われたことが、今もとても印象に残っています 「謝らないでほしい 自分たちにしたら、新採も、2年目も、ベテランも関係なく、先生は先生だから」 蛇足ですが、「自分は、先生の授業だけは寝なかった いちいち起こされていじくらしかったからな」とも、言われました 訳も分からず、必死にやっていたことを思い出します 国語教師であり国語教育研究家だった大村 はま 先生は「子供というものは、身の程知らずに伸びたがっている存在だ」と言われました 化学者の大村 智 先生は、地元での理科教師の夢を果たせず、東京で定時制高校の教師になった際、学業に熱心に励む生徒の姿に心を打たれ、今一度自らも学ぶことを選択し、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞されました 「学ぶ者だけが教える資格がある」と言われます 二人の大村先生の言葉から、「身の程知らずに伸びたがっている」のは、決して子供たちだけではなく、学ぶことに教師も生徒も関係ないですし、年齢なども関係ないと思わされます そのことを再確認させてもらいました 第160号 あいさつ19日(金)までの4日間、地域コミュニケーション委員会を中心に、PTA会員のみなさんがお忙しい中、活動してくださいます 「おはようございます」 「こんにちは」 「こんばんは」 「おやすみなさい」 「お元気ですか?」 「よおっ!!」・・・ これらはみんなあいさつです あいさつは大切だと言われます わたしも小さい頃から、さんざん周りのおとなから言われ続けました 幼い頃は言われるからやっていたようなもので、あいさつのよさについて実感をもって理解できたのはおとなになってからかもしれません そして、今は出中生にもあいさつを当たり前にできる人になってほしいと思っています 勝手なものです あいさつするのは当たり前のこと あいさつできないことは恥ずかしい とにかくあいさつができないことはダメ ・・・ これらはあいさつの大切さの説明になっていません あいさつの大切さは人それぞれ違うかもしれませんが、わたしは次の3つを意識します 1 心を開くメッセージ 禅宗の言葉(前後)に「挨拶」という言葉があり、問答を交わして相手の悟りの深浅を試す「一挨一拶」からきているそうです 「挨」には「押しひらく」「互いに心をひらいて近づく」という意味があり、 「拶」は「迫る」「擦り寄る」という意味があるようです あいさつとは「出会ったもの同士が互いに心をひらき、相手に迫る」ことでしょうか あいさつをするというのは、「わたしはあなたに心をひらきます」と示すメッセージかな 2 相手への感謝と、生きていることの自覚 「あいさつは『あなたはご大切なひとなのですよ』と伝える最良の手段であり、お互いが、お互いのおかげで生きていることを自覚し合う、かけがえのない機会なのです」 これは、渡辺和子氏著『置かれた場所で咲きなさい』にある文章です 「わたしは今、生きています」 「あなたは、この瞬間、この世界で共に生きる、大切な人です」というメッセージです ある意味、信頼申し上げるというメッセージであり、1の心を開くと似た意味になりますね 3 よりよい人間関係づくりの礎 生物は外部からの刺激に対して反応します 生きている証です 「おはよう」とあいさつして、元気よく「おはよう!」と返す人もいれば、「おはょぅ・・・」と小さい声で返す人、中には反応を感じられない人もいます これらはすべて、こちらからの刺激に対して、何かしらの反応をしています 「反応なし」も「反応」です つまり、あいさつすることで、今相手がどのような状態かを知ることもできます 気分よく今を迎える人もいれば、暗い気持ちで今を迎える人もいます どのような状態であっても、今という同じ時間や、ここという同じ空間を過ごすのであれば、せっかくなので相手の状態を知り、相手との人間関係をよりよくできる積極的な方法として、あいさつは大切でしょう 2の渡辺氏の言葉にもあるように、「あなたを認めていますよ」「会えて(逢えて)よかったです」という意味や、「わたしはここにいるから何かあれば声をかけて」という意味も含まれると感じます おとなになってあいさつの大切さを体感したわたしは、あいさつはとても大切だとあたりまえに考えます そう考えていても、「あいさつできない失礼なやつ」と感じさせている方がおられたならごめんなさい また、あいさつは、相手から返ってこなくてもよいと考えます わたしがそうであったように、子供たちには、説明して納得させるより、こちらの姿であいさつのよさを体感してもらえればと思っています ※言葉での説明(お話)も並行しておこないます そのために、あいさつをするときの3つのポイントを意識していきます 1 表情・・・やはり笑顔がよいですね 2 視線・・・恥ずかしがらずに相手の目を見られたらよいですね 3 音量・・・相手に届けるための大きさの声がよいですね 大きすぎず小さすぎず こうやって文字にしてふり返ると、わたしはまだまだうまくできていないなぁ・・・ 159号 販売会チラシにあるように、今日から17日(水)まで、あすなろ学級にて「さつまいも販売」があります 開店時刻より少し早めに教室へ向かうと、既に調理員さんが並んでおられました その後ろに並びます 13:10 時間きっかりに開店です 「どれがおすすめですか?」と聞くと、○○さんが、3つ紹介してくれました □□さんからは「先週から校長先生用に取っておきました」とまで言われたので、3つのうちから、本日最も高い値の付いたものを購入することとしました ※ちなみに、3つとも購入しなかったのは、あくまでも買い占めないためですよ・・・ 会計の場所へ案内され値札にある金額を請求されます 「PayPayは使えますか?」と聞くわたしに、 「申し訳ありませんが、使用できません」と上手に対応してくれました 性格の屈折したわたしは「では、カードで」と、しつこいことを言うと、 「現金でお願いします」と、ぴしゃりと言われました すばらしい!!! 対応力ありです チラシを作成した◇◇さんも、会計をしてくれた◎◎さんも、一緒にこのさつまいもを育てて収穫し、袋も作成して値札をつけたみんなも、本気で根気よく元気に学習していることが伝わってきました うれしかったです さて、このサツマイモ どのようにして食しましょう? しまった、そのことを聞くのを忘れていました また、後で、質問しにお邪魔しましょうか 第158号 リモート11/12(金)はバタバタと飛び回っていて、久しぶりにぐったりした金曜日でした この土日は天気予報ほどの青空を見られず、個人的には少し残念な休日です こんな時は気持ちだけでも遠出したく、ライブカメラを利用します これもリモートです 立山、室堂周辺はめっきり冬模様です 平地でも寒いはずです 今週は太陽が顔を出す天気が続くようですが、最高気温は摂氏18度〜15度の予報が出ています 出中生たちも、体調管理に留意して、今週も元気に諸活動に取り組めることを祈っています 健康面だけでなく安全面も留意です ちなみに明日は交通安全県民の日です 本校の制服は黒っぽいので外套を明るいものにしたり、反射材を活用したりして自分の存在を知らせることが大切です 加えて、いつも以上に信号や横断歩道がある場所で横断するなど、安全な行動を心がけましょう 自動車等の運転者から見えていないかもしれません また、我々運転者は、早めのライト点灯や暗がりや対向車通過直後に横断する歩行者を予測し、安全運転に努めたいものです 第157号 11月11日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 毎月11日は「横断歩道取締り強化の日」です ドライバーの皆さんは、横断歩道に近づいたら減速し、横断しようとしている歩行者や横断中の歩行者がいる場合は、その手前で必ず一時停止をしてください 歩行者の皆さんは、横断歩道がある場所で横断するよう努めましょう また、横断するときは ・手をあげるなどして運転者に対して横断する意思を明確に伝える ・車が停止したことを確認してから横断する ・横断中も安全を確認する 等事故に遭わない安全な行動を心掛けましょう ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日没時刻が早くなり、午後5時過ぎには暗くなります 十分に気をつけて登下校したいものです 11日を横断歩道の見た目と結びつけたのだろうと想像できるのですが、月も11ならば今日は何の日だろうと、少し調べてみました ◇第一次世界大戦停戦記念日 1918年のこの日、ドイツとアメリカ合衆国が停戦協定に調印し、4年あまり続いた第1次世界大戦が終結したので、主戦場となったヨーロッパの各国では、この日を祝日としています ◇介護の日 厚生労働省が2008(平成20)年に制定 前年に実施されたパブリックコメントに基づいて決定したもので、「いい日いい日」の語呂合せから ◇公共建築の日 2003年より実施 国民生活に一層密着した、より良い公共建築を目指すための日 建築の基本的構造を象徴する4本の柱のイメージと、国会議事堂の完成年月である昭和11年11月にちなみます ※公共建築月間 11月1日〜11月30日 ◇電池の日 日本乾電池工業会(現在の電池工業会)が1987(昭和62)年に制定 乾電池の+−を「十一」にみたてて「電池についての正しい知識と理解を広め、常に正しく使ってもらおう」という日 ※電池月間 11月11日〜12月12日 ちなみに、 12月12日はバッテリーの日 ◇配線器具の日 日本配線器具工業会が1999(平成11)年11月11日に制定 コンセントの差込口の形状を「1111」に見立て、また、「秋の火災予防週間」の期間中なので配線器具にもっと関心を持ってもらい、安心・安全・快適な暮らしの為に分電盤や配線器具を定期的にチェックしてもらう為に制定 ◇ジュエリーデー(宝石の日) 日本ジュエリー協会が制定 1909(明治42)年のこの日、農商務省令第54号により、宝石の重量の表示に200mgを1ct(カラット)とする国際単位が採用された ◇麺の日 全国製麺協同組合連合会が1999年(平成11)に制定 「1111」が麺の細長いイメージにつながることから ◇ピーナッツの日 全国落花生協会が1985(昭和60)年に制定 新豆を使った落花生が市場に出始めるのがこの頃で、ピーナッツは1つの殻に2粒の豆が同居する双子であることから、11のぞろ目の日を記念日にした ◇チーズの日 日本輸入チーズ普及協会とチーズ普及協議会が1992(平成4)年に制定 日本の歴史上でチーズの製造が確認される最古の記録が、700年10月に、全国に現在のチーズに近い「酥[そ]」の製造を命じたという記録であることからで、10月を新暦に置き換えた11月にし、覚えやすい11日を「チーズの日」とした ◇サッカーの日 スポーツ用品メーカー・ミズノの直営店・エスポートミズノが制定 サッカーが11人対11人で行うスポーツであることから ◇くつしたの日,ペアーズディ 日本靴下協会が1993(平成5)年に制定 靴下を2足並べた時の形が11 11に見えることから 1年で1度同じ数字のペアが重なる日であることから、恋人同士で靴下を贈り合おうと呼びかけている ◇恋人たちの日 静岡県土肥町(現 伊豆市)の土肥観光協会が、同町にある恋人岬に因んで制定 ◇おりがみの日 日本折紙協会が制定 世界平和記念日であることと、1を4つ組み合わせると折紙の形・正方形になることから ◇西陣の日 京都府の西陣織工業組合等西陣織関係の13団体で組織された「西陣の日」事業協議会が制定 文明9年11月11日(新暦では1477年12月16日)、京都が戦場となった応仁の乱が治まった 戦火を逃れて全国各地に散らばっていた織手達が京都に戻り、西軍の本陣のあった辺りに住み附いたことから「西陣織」と呼ばれるようになったから ◇下駄の日 伊豆長岡観光協会(現 伊豆の国市観光協会)が制定 下駄の足跡が「11 11」に見えることから 一年の感謝の気持ちを込めて、下駄供養祭が行われる ◇鏡の日 全日本鏡連合会が2006(平成18)年に制定 「11 11」や縦書きにした「十一 十一」が左右対称であることから ◇鮭の日 新潟県村上市が1987(昭和62)年に、大阪市中央卸売市場「鮭の日委員会」が1992(平成4)年に制定、これらとは別に築地市場「北洋物産会」も制定 「鮭」の旁の「圭」を分解すると「十一十一」になることから ◇ポッキー&プリッツの日 食品メーカーの江崎グリコが1999(平成11)年に制定 同社の製品ポッキーやプリッツを6つ並べると111111に見えることから ◇もやしの日 「1111」がもやしを4本並べたように見えることから ◇煙突の日 「1111」が煙突が4本立っているように見えることから ◇チンアナゴの日 すみだ水族館が2013年に制定 珍穴子の群れが巣穴から頭部を出している様子が「1111」に見えることから。 ◇箸の日 「1111」が箸が2膳並んでいるように見えることから ◇きりたんぽの日 秋田県鹿角市の「かづのきりたんぽ倶楽部」が制定 きりたんぽを囲炉裏に立てて焼いている様子が「1111」に見えることから ◇磁気の日,磁石の日 磁気治療器「ピップエレキバン」のピップフジモトが1992(平成4)年に制定 磁石のN極(+)とS極(−)を「十一」にみたてて ◇長野県きのこの日 JA全農長野県本部が制定 長野県が生産量日本一のしめじ・なめこ・えのきだけを「1111」に見立てて ◇コピーライターの日 株式会社宣伝会議がコピーライター養成講座開講50周年を記念して2007(平成19)年に制定 「1111」が鉛筆やペンが並んだように見えることから ◇立ち呑みの日 立ち呑みや居酒屋に関するブログを開設している藤原法仁氏、浜田信郎氏らが2011年に制定 「1111」が人が集って立ち呑みをしているように見えることから。 ◇豚まんの日 神戸・南京町の豚饅専門店「老祥記」などが2011年に制定 「11」を豚の鼻の穴に見立てて ◇おそろいの日 株式会社フェリシモが制定 11と11で「おそろい」であることから ううむ 何だかたくさんあります もう何でもありな感じで、人間っていろいろ工夫するものだと感心します おもしろいものです 第156号 違いの分かるおとなん? ツバキの花が活けられています あれ? どちらでしょう???? サザンカとツバキ 違う品種なのに、そっくりです サザンカとツバキはどちらもツバキ科ツバキ属に属する植物です 日本を原産とする樹木で、サザンカは日本の固有種です 2つの花を見分けるポイントには、主に3つのポイントがあるようです それは、(1)開花期、(2)葉の特徴、(3)花の咲き方・散り方です (1)開花期で見分ける サザンカは10月頃から花を咲かせますが、ツバキの開花期は12〜4月頃です また、サザンカには大きく分けて、サザンカ群、カンツバキ群、ハルサザンカ群の3つあり、サザンカ群は10〜12月、カンツバキ群は11〜3月頃、そしてハルサザンカ群が12〜3月頃と順番に咲きます (2)葉の特徴で見分ける サザンカとツバキの葉の形はよく似ていますが、サザンカの葉は、ツバキと比べると一回り小ぶりです そして葉の付け根部分にあたる葉柄に細かい毛が生えているものがサザンカで、毛が生えていないものがツバキです (3)花の咲き方・散り方で見分ける サザンカの多くは完全に平に開いて咲き、ツバキの花はカップ状に咲きます。花の散り方については、ツバキの花はそっくり丸ごとポトリと落ち、サザンカの花は花弁(花びら)がバラバラになって散ります 校長室へやってきてくれたのはサザンカ!・・・かな・・・ サザンカとツバキの違いを知らなくても生きていけますが、知っているとちょっと心豊かな生活ができる気がします 出中生たちはサザンカとツバキの違いを知っているのでしょうか 少なくともわたしが小学生の頃は、下校途中にお腹の足しにサルビアの蜜は吸っていましたが、サザンカとツバキの違いなど全く興味はありませんでした どちらかというと植物より動物 昆虫、は虫類、両生類のように、動くものに興味がありましたな 歳を重ねると惹かれるものが変わることも不思議です また、この歳になるとサザンカで、桑田佳祐氏が思い浮かんでしまう、このオヤジ感 これらも生きるため、遺伝子に組み込まれたプログラムなのでしょうか・・・ 第155号 安心←→不安安心な世界で暮らしたいと思うことは自然であり、マスコミ等で流れる気になるニュースは、不安を誘引するものが多いと感じます 8月末に、「2学期が始まれば学校でクラスターが大量発生する危険がある!!夏休みは延期すべきだ!!」というマスコミでの発言は多く、教育関係者を困惑させ、保護者や地域の方を不安にさせました 本校(砺波市)では、感染状況を踏まえて通常通り2学期をスタートさせました おかげさまでクラスターは発生していません 全国規模では、2学期が始まったら10代の感染者数は減少しています 増えるのでは? あの発言は? 「拡がらなくてよかったね」という話? 学校が感染を抑えるはたらきをしているのかもしれないと発言する医療関係者がいます そうかもしれません 専門家による検証が待たれます ネットにも不安をあおる様々な情報が拡散します それはなぜでしょう? いろいろな理由は考えられますが、「不安」を感じることは、生きていく上で必要だからという話があります 大昔、我々の先祖が外敵に脅かせられながら生活していた時代 もし、どう猛な獣に出会ったとしたら、エサにならないための選択肢は「戦う」か「逃げる」かです そのとき、脳の中ではノルアドレナリンが分泌され、脳が研ぎ澄まされ、普段のときよりもより早くとるべき行動の判断ができるようになります このとき、ノルアドレナリンの影響で「不安」を覚えます 「どうしよう?」 「生き延びられるだろうか?」 「うまくいくのだろうか?」 どんどん不安感は高まり、脳がより研ぎ澄まされます 同時にアドレナリンが分泌され、心臓の鼓動が多くなり全身に大量の血液が巡り、とるべき行動のための身体の準備が整います つまり、不安を感じさせるノルアドレナリンは、ピンチのときや困ったときに、生き延びるための準備を整えるための燃料となるようです 現代では町中で命の危険を感じるような獣とばったり出会う可能性はほぼありませんが、我々の脳には大昔のシステムが残っているようです 脳は不安を感じさせることで、行動を起こさせるのです 不安を感じているのに、何も行動しないと、生命の危機を感じる脳は、このままではダメだとますますノルアドレナリンを分泌します その結果、ますます不安を感じるようになります 目の前に獣がいるわけではないのですが・・・ このことから、不安感を減らすには行動するばよいのです 例えば、不安を感じたら、その不安を吐き出すのです 誰かにしゃべる 不安を文字で書き出す あるいは、とにもかくにも家のまわりを走ってみることもひとつでしょう わたしの場合は、「根拠をそろえて、その対策をする」でしょうか このとき、バイアスに留意し、都合の悪い情報も並べて検討します 聞きたくない情報を排除しては判断に偏りが生じるからです 市内の他校より少し実施時期が遅れましたが、3年生の修学旅行を1泊2日でできて、現段階(修学旅行2日目の朝)ではよかったと思っています 3年生がたくさんの活動を終えて夕方帰校します 未来に対する不安は、少しは希望や期待に変わったかな? お土産話が楽しみです いやいや、事後学習報告か・・・ 第154号 出発新型コロナウイルス感染症感染の影響で今年度の修学旅行は2度延期しています 当初は2泊3日の予定でしたが、宿泊を伴う活動が制限される中、何とか実施できないかと関係各所と連携しながら準備を進め今日を迎えました よく言われることですが、中止にすることはある意味簡単ですし、安心でしょう ただ、メリット、デメリットを考え、特に学校では生徒たちの未来に対して、どうあればよいかを絶えず天秤にかけながら諸々の教育活動を進めています 2回目の延期の際には、泊を伴わない活動を余儀なくされるとも覚悟しましたが、宿泊場所の確保ができ、活動内容の大きな変更をすることなく実施できることとなりました 富山県内で6日間連続感染者ゼロの状況の中、実施できることもありがたいです また、今日は屋外での活動があるので、青空の下で出発できたことはありがたいことです また、夜の活動では冬季オリンピックメダリストの清水宏保さんのお話を聴く時間があります 世界一を見たトップアスリートから学ぶことは多いと思います 今回の学習のテーマは「未来」です 未来へつながる、本物と触れる学習になることを期待していますし、2日間の学習成果を聞かせてもらえることを楽しみにしています 決して感染症対策を怠ることなく、健康・安全管理も確実に行い、全員が元気に帰ってくることを待っています 早朝の出発となり、生徒のみならず保護者、教職員も大変だったと思います 暗い中集合し、出発する頃には空が明るくなっていました 6学級の出中生を乗せたバス12台が、教職員が見送る中での出発でした いってらっしゃい 第153号 日本一毎年恒例の、全日本剣道選手権が日本武道館で開催されました 決勝戦で星子啓太四段が林田匡平五段を下し、初優勝を果たしました この大会は毎年NHKで放映されるのですが、視聴した出中生は剣道部以外でいるでしょうか? 今年の大会もいろいろ考えさせられました その1 強い想い 初優勝の星子四段 九州学院高校在学中の2、3年生のとき、主力として高校3冠(全国選抜、玉竜旗、全国総体)を達成 筑波大学進学後、2018年に日本代表として世界選手権に出場し、団体優勝に貢献 このように剣道界の王道を歩んできますが、昨秋の警察官採用試験に落ちます 初めての挫折で、1日だけ稽古を休みますが「自分を変えるには剣道をするしかない」と決意し、無職となってからも大学の後輩と稽古を重ね、学生よりも竹刀を振ったそうです まさしく「想いは叶う」です その2 天の味方 新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年の大会に警察官は不出場でした 星子四段が1年間無職の身で稽古に励んでこの日を迎えられたことは、結果として稽古不足にならない、よい状況だったかもしれません 優勝経験のある国友錬太朗五段(福岡県警)、竹ノ内佑也五段(警視庁)が1回戦、勝見洋介六段(神奈川県警)が2回戦で敗退 2018年世界選手権個人覇者の安藤翔五段(北海道警)も1回戦で敗れるなど、波乱が続く今回の大会でした 警察官はその職業上、新型コロナウイルス感染症の影響で稽古に制限のあり、そのことが影響したと考えられます 強い思いで剣道に打ち込む星子四段に、天が味方したように感じました その3 日々鍛錬 優勝候補が次々と敗れた波乱の今大会 その2でも書きましたが、その原因は稽古不足との見方があります やはり、トップを取るには日々の鍛錬が欠かせないのでしょう 無職となりながらへこたれることなく、毎日大学で後輩と稽古に励み、現役大学生よりも多く竹刀を振る その積み重ねが、この日に実を結んだといえるでしょう その4 対戦相手 決勝戦で剣を交えた林田五段は、星子四段の大学の先輩です 星子四段が二本先取して優勝しましたが、わたしの目には星子四段の一本目の「メン」は、林田五段の一撃と同時に見えました そして、二本目の「メン」も、確実に打突しているように見えませんでした ※写真で見ると林田五段は居ついていますね・・・ 一夜明けて本校の剣道部顧問(有段者)や、他校の剣道部顧問(有段者)にそのことを話したら、二人とも「あれは入っています」との答えでした やはり見る人が見ると違います 決勝戦後、敗れて二位となった林田五段はインタビューで「完敗でした」と答えます やはり、このレベルになると、わたしごときには感じることもできない世界だと痛感し、かつ、林田五段の相手を敬う心に感動しました この二人が剣を交えたあの試合は、素人のわたしにも見応えがありました そこにいるのは、侍でした ああ、また長文となりました まだ感じたことはあるのですが、この辺でやめます とにもかくにも日本一になるとは、すごいことです オリンピック・パラリンピックやワールドカップ、世界選手権などで世界一になることも、もう想像を遙かに超えるいろいろなものがあるのでしょうね 来週、3年生は修学旅行で長野へ行きます 日程の中に、1998年長野オリンピックで金メダル1個、銅メダル1個、2002年ソルトレークシティオリンピックで銀メダルを獲得した清水 宏保さんの講演があります 貴重な機会ですから、ぜひ、自分の未来のために本気で学んできてほしいです そして、感想を聞かせてください 第152号 どうでしたか?休日明けの朝 登校してきた○○さんが、おはようございますのあいさつの後に尋ねてきました この前の体育とは、一昨日の教育実習生による保健体育科の授業を、わたしや数人の教師が参観したことを指しています(※教育実習の一環です) 今までは日常の授業を観た後、今朝のような声かけを○○さんからされたことはなかったので、この日は特別だったのかもしれません 「本気で取り組んでいたのが分かりましたよ」「ゲーム中に、たくさん周りに声かけをしていたのも、特によかったです」と伝えるとにっこりとして教室へ歩いて行きました その後ろ姿を見ながら、「ああ、わたしも同じだ」と思いました この校長室よりの記事について、声をかけていただくことがあります 純粋にうれしいです 「あれ、長すぎるよ」 「最後まで読むのが大変で、めんどうくさい」 「バイアスの話、面白かったです」 「よう、あんな頻度で更新するなぁ」 「あの程度の文章ならぱっぱと書けるわなぁ」 などなど どのような意見であっても、それは読んでいただいているという証であり、反応が返ってくるというのは誠にありがたいのです 自分自身の脱皮のきっかけにもできますから 逆に、発したことに対して反応がないととても不安です この記事のことだけでなく、始業式、PTA総会、終業式、運動会開会式・閉会式、和鐘文化祭など、人前で話をする機会がありますが、どのような想いでわたしの話は聴かれているのだろうかと、いつも不安なのです 一人反省会では、「ああ言えばよかった、こう言えばよかった、あれは言わない方がよかった、・・・」とグルグルします 人前で話すときは聴かれている表情や動作から類推することはありますが、オンラインではそれができません かといって、こちらから感想を尋ねる度胸もなく、しばらく悶々とします だから、感じたられたことをストレートに聴くことができるのは、やはりありがたいのです そして、ふと毎日の授業の様子が頭に浮かびました 生徒と教師、生徒同士、そして一人一人の心の中で、「どうですか?(どうだった?)」「〜〜ですね(〜〜だったな)」といったやりとりがあります 多くの言葉や言葉に表せないものなどが、学びの場の中で飛び交います これらはパスの出し合い、パスの受け合いであり、途中アイコンタクトも必要ですし、言葉での指示(コーチング)も必要です ときにはパスするボールが増えることもあります 「どうですか?」「どうでしたか?」などは、やりとりを積極的に引き出す言葉です その中で、気付き・学びがあるでしょう だから、集団での学びは大切だと感じます そんなことを思う、青空の広がるさわやかな朝でした 第151号 バイアスタブレットを使用し、和鐘文化祭最終日に記入し、一瞬にして集計されたA3横用紙22ページにわたるデータです 「この和鐘文化祭を、次の世代につないでいくために、どのようなことをしたいと思いましたか?」 「この和鐘文化祭を通して、どのようなことで「躍動」できたと思いましたか?」 ふたつの問いに、素直に自分の考えを書いていることが伝わります 回答には率直な生の声があります 出中生一人一人が感じたこと、考えたこと、そのすべての声を無心で受け取り、未来につなげたらと改めて思いました こう思うのは、人間はものごとを見るときにバイアスがかかることがよくあるからです アンケートなどで分析のもととなるデータの選び方に偏りがある場合や、分析によって推定した結果が現実とかけ離れている場合を「統計のバイアス」と呼びます 人間の特性として、ある意味どうしようもないことですが、いろいろなことに「バイアスがかかること」を意識しているかしていないかでは、その反応は違うと思っています バイアスとは偏りを生じさせるものです 「先入観」「偏見」「偏向」「思い込み」「贔屓」「色眼鏡」などはバイアスに関連する言葉です 例えば、「男性が泣くな!」「女性は家を守れ!」という考え方は、男女の役割に対する固定観念であり、「ジェンダーバイアス」です また、外出中にその場所で火災報知器が鳴った時、「これは訓練だろう」と思い込む「正常性バイアス」や、誰かに騙されている人が「自分は騙されていない」と信じたい一心で、人の助言を聞かずに悪者の言葉だけを信じてしまう「確証バイアス」など、人のよくやる思い込みを「認知バイアス」と呼びます 心当たりはありませんか? 本日の3限目、青空の下、3年生が保健体育で球技(ソフトボール、サッカー)の学習をしています(写真2、3段目) ソフトボールの授業は、教育実習生の○○さんが中心となって指導する時間です グラウンドに広がり、元気にそれぞれが活動しています 指導教官の○○教諭も、教育実習生の○○さんも、生徒たちも、バイアスはかかっていないかな? と、感じているわたしは、確実にバイアスがかかっていますな・・・ 修行、修行 第150号 視点富山県西部教育事務所から講師の先生方をお招きして、本校教師の指導力向上等を目指す研修会です 教師はよりよい指導を目指して日々自己研鑽に励む必要があります 学校の教師にとって、授業が大切だからです 学校では生徒に対する様々な指導を教師は行いますが、授業における教科指導は必須ですから、教師における最重要課題と言ってもよいでしょう(※安心・安全な環境づくりは大原則です) そのことを毎日意識していますが、ときには違う視点で、指導を受けることはとても貴重です 視点が変わると、ものの見え方、捉え方が全然違うものになることはよくあります 今、校長室の前には立体錯視の第2弾を掲示しています その物体を直接見るときと、鏡に映した姿を見たときと、見え方は違っています これは錯視を加味しているため、やや極端な例ですが、視点を変えるとか、視点を意識することは、教師だけでなく、物事にあたるときには意識したいものだと思っています 単純に物体の裏側に回ってそれを見るだけでも、印象が変わることもあります 本日は、本校教師が準備して臨んだ授業について、日頃から授業について研鑽を積んでおられる西部教育事務所の先生方から、直接指導していただける好機でした 文部科学省の教科調査官から直接お話を聞かれたり、様々な学校で多くの授業を参観・指導しておられる先生方の視点は、我々とは違うものであり、大変貴重であり参考になるのです また、同じ出町中学校に勤務する教師同士が今日の授業について協議することも、授業者自身の視点とは違うものを感じる機会です 今日いただいた指導や協議会での自身での気付きを、本校教師が今一度ふりかえり、明日からの教科指導に活かします 教師も生徒も、本気・根気・元気な出町中学校は、素敵だと思うのです |
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