最新更新日:2024/05/29
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

第12号 刺激を受ける

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本日、同窓会長様、副会長様をお迎えし、第74回創校記念式を実施しました。
記念講演は砺波工業株式会社 代表取締役社長 上田信和様をお招きし、全校生徒に「夢をもちましょう」と題して語っていただきました。
新型コロナウイルス感染症感染予防のため、全校生徒が一度に体育館へ入場することはできませんから、1年生はリモートでの参加としました。
体育館でも、教室でも、生徒たちは同窓会長様や、上田様のお話を本気で聴いていました。
出中生の力を感じます。

上田様は、中学生が理解しやすいようにと、プレゼンテーションソフトの資料を準備してくださり、分かりやすい言葉を選んでお話してくださいました。
座右の銘として紹介された「疾風に勁草を知る」について、講演終了後、お礼の言葉を述べた生徒会長が、「その意味の大切さを感じた」と話してくれました。

上田様の講演の中でも紹介いただいたのですが、今、校長室の入り口の掲示板にその言葉を示してあります。

「疾風知勁草」

中国の「後漢書」王覇伝に書かれている言葉です。
一度滅びた漢の国(前漢)を再興し、後漢を築いた16代光武帝を支えた雲台28將と呼ばれる功臣団の序列23番目にいた王覇のお話です。
王覇は若い頃、与えられた役に不満をもって、自分はこんな器ではないと、劉秀(後の光武帝)の軍列に入りたいと願い出て拾われます。王覇は頭角を現し、高官へと出世します。そして河北攻略に従軍するのですが、河北攻略は困難を極め、最後は王覇一人になります。旗揚げ当時に付き従っていた者たちが、次々に離れ去ってしまったのです。劉秀(光武帝)はこのとき、王覇に「わたしに従ってきたものは皆去って行き、今ではおまえ一人になった。よく努めよ。困難の中にこそ、その人間の本質というものが輝くのだ」と言います。このとき使った表現が、「疾風に勁草を知る」だったようです。※やや不勉強であり、不確か情報ですみません。

最後まで苦難を共にしてくれた王覇の助けもあり、劉秀(光武帝)は天下を統一して、後漢王朝を開き、光武帝となります。

志をもって最後まで主君を信じ、支えきる。
「本気」「根気」「元気」にも、通じていませんか?!

この他に、今中学生として何が大切かというお話もあり、大変貴重な時間となりました。上田信和様、誠にありがとうございました。

また、創校記念式を支援していただいている同窓会長様をはじめ、同窓会の皆様、ありがとうございました。

蛇足
講演を終えて、2、3年生の拍手の中、体育館を退場された上田様が1年教室前を通過された際、リモートで参加していた1年生が、教室から感謝の拍手をする姿がとてもうれしかったです。
出中生、さすがです。

第11号 結果的に盗み聞き

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中庭で1年生の生徒たちがなにやら活動しています。
理科の学習で、身の回りの自然を観察する学習のようです。
実物に触れ、スケッチの仕方や記録の取り方など、観察の方法を学習しています。

何気なくものを見ることと、意識して対象物を本気で観ることでは、ものの見え方が変わってきます。
「あれ?こんなだっけ?」と、感じる瞬間が、脳を活性化するようです。

ものを見る。ものを観る。
漢字が違えば、その意味も違いますね。

観るだけでなく、聞くことも同様です。
音を聞く。音を聴く。
聴くには、積極的に音をキャッチしようとする意志を感じます。

今、校長室の前には、不定期で、「出中生に問う!!」と題して、校長発の言葉を掲示しています。

今日現在掲示されているのは、第3号。
「出中生は、脱皮しているか?」と問いつつ、上写真右のような、脱皮した後の蛇の皮を掲示しています。
これは、哲学者ニーチェの「脱皮しない蛇は滅びる」という言葉を掲示したので、そのおまけです(※「滅びる」は意訳で「死ぬ」に変えています)。
また、実物があると、人の目を引きますし…。

校長室の中で仕事をしていると、休み時間に生徒が廊下でしゃべっている声が結構聞こえます。聴こうとしているわけではないのですが、聞こえてしまうのです。※だから、題名は「結果的に、盗み聞き」です。
昨日、3号の掲示を観てくれていた男子生徒(※顔を見ていないので何年生の誰なのか分かりません)が、「ニーチェはドイツ人なのに、英文かぁ」とつぶやくのが聞こえました(※「脱皮しない蛇は滅びる」の下に、中学生だからと、英語訳もつけておいたのです)。
この正体不明の男子生徒は、ニーチェがドイツ人だと知っており(※すごい!)、なおかつ、それなら英文はおかしいと感じたようです。
「するどい!!!」これがわたしの第一感想です。
彼が去った後、「それもそうだ」と、慌ててドイツ語訳文を追加して掲示しました。
この鋭い正体不明の男子生徒はドイツ語文を読んでくれたでしょうか。
少なくともわたしは「あ!ドイツ語が追加されている!!」という声を聴けていません。
昨日から聴き耳を立てているのですが…。

なかなか世の中思うようにはいきません。
だから、面白いのですね。

第10号 何を基準とするのか

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校舎内を回っていると1年生が数学に取り組んでいました。「正の数と負の数」の学習で、「ちがいを符号を使って表す」内容です。

黒板に、立山と剱岳の標高が書いてあります。
富山県民にとって身近に感じられる数字を使っての学習です。
○○先生は「標高は何を基準にするのでしょう」と、社会科の学習とリンクする問いかけをしています。基準とのちがいや反対の性質をもつ数量を符号のついた数で表すことができることや、基準のとり方と表される数の関係について考察し説明することができることが、この学習のねらいですから、基準を意識させるのは大切なことです。

と、考えていると、ふとあることを思い出しました。
このページをご覧いただいているみなさん、次の問いに答えられますか?

問題「世界一高い山は、何という山でしょうか?」

おそらく「エベレスト」と答える人が多いでしょう。
ちょっとひねって「チョモランマ」と答える人も多いでしょう。
この二つの答えにしても、基準が何かで違っていますね。どこの国の呼び方を基準にしているかです。ただ、今回はこのことを言いたいわけではありません。

「エベレスト」も「チョモランマ」も正解と言えますし、間違いとも言えます。

問題文が「世界で一番標高が高いのは、何という山でしょうか?」であれば、その答えは「エベレスト」「チョモランマ」で正解です。※標高とは何を基準にするのかはまた別の機会に。

結局、問題文がよくないのです。基準が何か、この問題文から分からないからです。

「高さ」の基準を、地球の中心と考えれば、「山頂が地球の中心から最も離れている場所」が答えとなります。その場所は、エクアドルのチンボラソ火山(標高6268m)のようです。自転により、地球の赤道付近が膨らんでいるせいです。
「高さ」の基準を、近くの海底とすれば、「山頂が海底から最も離れている場所」となります。その場所は、アメリカ・ハワイのマウナ・ケア山(標高4205m)です。10203m離れているようです。※「です」と、言い切っていますが、やや自信がないので、理科年表なりなんなりで是非確認していただければと思います。

そんなことを考えながら、廊下に出ます。
1年生の教室前に、「中学生になって」と題した、それぞれの決意や意気込みが書かれています。
どれを読んでも、わたし自身が元気になりました。
他の人の文章を読んで刺激を受けることは、この歳になっても自分の成長のために意味がありますね。

ただし、成長を意識するための基準は今の自分自身であり、他の人ではないでしょう。「今日の自分は、昨日の自分と比べて、どれだけ成長できたかな?」と振り返ることは大切だと思います。
さて出中生のみなさん。昨日の自分と、今日の自分。
その違いに気づけていますか?
教師はその違いを、気づかせられているでしょうか?

その違いの積み重ねが、未来の自分となります。

これは、出中生だけでなく、大人にも通じることですな。

第9号 願い

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 昨夜、出町中学校PTA 令和3年度第1回全体委員会がありました。三密を避けるために会場を体育館にするなど、新型コロナウイルス感染症対策をとっての開催です。昨年度は紙面決議でしたので、2年ぶりに顔を合わせての会となりました。会長様はじめ、関係者の皆様におかれましてはご多忙の中、ご出席いただき、誠にありがたいことです。

 7つの議案の審議が終わり、その後は各事業委員会、そして最後に第2回役員会と、長時間にわたって今年度のPTA活動に向けての協議が進みました。「すべては子供たちのために」と、この場におられることをひしひしと感じます。

 学校も、保護者も、そして地域の皆様も、子供たちのよりよい成長を願うことに変わりはないと思います。入学式の式辞で述べましたが、学校教育だけでは背負いきれないものも多々あります。保護者や地域の皆様との連携が一層必要になっています。子供は親にとってかけがえのない宝であるとともに、地域においても大きな財産です。今後も出町中学校の子供たちが心豊かに成長するよう、温かく見守っていただきたいと思います。
どうか、よろしくお願い申し上げます。

 改めて、令和2年度PTA役員の皆様、ありがとうございました。新PTA役員予定者の皆様、今年度1年間よろしくお願い申し上げます。

第8号 デジタルもアナログも

各教室に電子黒板を配備していただき、より積極的に毎日の授業の中で活用するようにしています。ただし、決して単に使うことが目的なのではなく、より学習内容を分かりやすくするための道具として使うことが目的です。

資料の中で注目すべき部分を拡大することで、どこに注目するのかを具体的に生徒たちがイメージできますし、電子黒板内にタイマーを見やすく表示することで、メリハリのある思考活動に取り組むことができます。これはデジタルの良さです。
教師は、分かりやすい授業をめざし、日々指導法を工夫しています。


生徒玄関前には新入生に向けた、各部活動からの入部勧誘ポスターが掲示されています。それぞれの部活動の気持ちがあふれ出ているように感じます。これはアナログの良さかな…。

デジタルも、アナログも、それぞれに良さがあり、その良さを活用するかどうかは、使う人間の工夫次第ということですね。
今年度は一人一台のタブレットを使うようになります。ハード面、ソフト面で、鋭意準備中です。ますますデジタルの良さ、アナログの良さを、指導に効果的に活かしていけるよう、研修に励む必要があります。
「脱皮しない蛇は死ぬ」のです。
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第7号 努力は必ず報われるのか

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先日行われた
第97回全日本選手権水泳競技大会で
池江璃花子選手が4冠を達成しました。

結果も記録もすごすぎます。

50mバタフライ 1位(※学生新記録)
100mバタフライ 1位
50m自由形 1位(※学生新記録)
100m自由形 1位

4日の女子100mバタフライで東京オリンピック・パラリンピックの出場内定を確実にした後のインタビューが特に印象的でした。

「苦しくてもしんどくても、努力は報われるんだなと思いました」

涙ながらに語る彼女の姿を観て
わたしはスキーモーグル日本代表の上村愛子選手のインタビューを思い出しました。
バンクーバーオリンピック・パラリンピックの決勝でメダルを逃した直後のそれです。
インタビューの最後に
「メダルに手が届くように支えてくれる人がすごく多かったんで、それを考えるとどんどん出てきますけど。ありがとうございました。」
と涙を流しながら笑顔で答える彼女を観てわたしはテレビの前で号泣しました。

今回の、池江選手の語った「努力」とは何でしょう?
「報われる」とは、どのようなことを意味するのでしょう?
あのとき、上村愛子選手の努力は報われなかったのでしょうか?

池江選手は後日、このインタビューについてのあるツイートに対して、次のようなリツイートをしています。

「自分の過去では、努力した先に「病気」が待ち受けていて、積み重ねてきた「努力」がすべて無駄になった気がしました。パリを目標といっていた心のどこかには、東京オリンピック・パラリンピックに行きたいという気持ちも少なからずあって、それを達成できたからこその言葉なのかもしれません。どんな人も努力はしていると思います。ただ、その努力という定義も難しいなと思います。本気で目指してきたことをたとえ達成できなかったとしても、その努力は必ず誰かが見てて、誰かが勇気をもらえるのではないでしょうか。」

そうなのです。
努力は報われるのです。
と、今のわたしも思っています。
出町中学生は、池江選手のインタビューを聞いたでしょうか?
聞いたなら、何を感じたでしょうか?
今度、誰かに聞いてみましょうか。

※写真は池江璃花子選手のHPからです。
https://www.rikako-ikee.jp/

第6号 タイミング

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午前中、1年生が校舎内を回って、どこに何があるかや、使うときに注意することなどを学びました。出町中学校の校舎は広いので、すぐに覚えられないかもしれませんから、使いながら少しずつ覚えていきましょう。

職員室には生徒が明日の予定等を確認するためのホワイトボードがあります。その場所の確認や、職員室の出入りについて習っている様子が写真上左です。学校生活のいろいろなことが小学校の時とは違っていますから、今週は毎日疲れたかもしれませんね。変化は人間にとってストレスをもたらせますから…。ただし、だからといってこのことをマイナスととらえるのも人生、これがチャンスとプラスにとらえるのも人生です。要は、自分がどう決めるかです。

変化は何かをするためのタイミングだとわたしは思っています。
今回、異動で伝統ある出町中学校へ赴任したことも、何か意味があり、何かをするタイミングだと考えます。自分にできることは何かを考え、そしてそれを形にしようとする毎日です。

入学した1年生だけでなく、2、3年生は進級したことで、同じく環境が変化しています。3年生は中学生活最後の年であり、進路選択の年ということで、心持ちも大きく変化していることでしょう。これは考えようによって、今までの自分を変えられるタイミングですね。

たまたま廊下で出会った2年生の○○さんに、「新しいクラスはどうですか?」と聞くと、「知っている人が多くて、ほっとしました」と答えてくれました。そうですよね。何事も初めては緊張しますから、知っている人がいると心強いものです。これはよりいっそう仲間との絆を深められるタイミングですかね。また、知らない人が多い人にとっては、それだけ新しく知り合えるチャンスが巡ってきたということです。

今日は新任式・始業式・入学式のあった週の最終日。タイミングとしては、諸々のお祝いを伝えるよい機会かもしれません。給食に、進級、入学を祝う「お祝いデザート」が提供されていました(写真上中)。
「一番最後に食べよう」ととっておき、「いよいよデザート!」となったのですが、スプーンがありません。これは試されているのだろうかと、箸を使って完食しました。「ごちそうさま」をして、食器を片付けようとお盆を持ち上げたタイミングで「袋に入ったスプーン」が、どこからともなく登場。「ああ、このタイミングか」と、注意力散漫な自分を責める金曜日の食後でした。

第5号 成長を実感する

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昨日は、好天に恵まれ(写真上左)、令和3年度の入学式を挙行し221名の新入生を迎えることができました。新型コロナウイルス感染症対策として、多くの来賓のみなさんをご招待できませんでしたし、保護者の皆様にも新入生一人あたり、家族1名のみの参列をお願いせざるを得なかったことは心苦しい限りでした。2、3年生も、各教室でのリモート参列という様式をとりました。ぜひ、これからの学校生活の中で、1年生を導いてほしいですし、手本となってほしいです。

新入生は今日から本格的に中学校生活をスタートさせています。朝の読書の活動では、どの教室もピンと張り詰めた中で活動に取り組んでいました。少し袖の長いその手で書籍を持ち、本気で目で文字を追うその姿に初々しさを感じます(※その後に回った2、3年生の教室でも、静かに読書活動に取り組んでいたことを付け加えておきます)。

しばらくしてから学校内を回っていると、3年生の身体測定に遭遇しました。身長と体重の測定を終えた○○さんに、結果の書いてあるカードを見せてもらいました。「あまり伸びてませんよ」と渡してくれましたが、「え!1年生の時から着実に伸びているじゃないの!!」と言うと、「まあ、成長期ですから」と、笑顔を返してくれました。また、□□さんのカードを見せてもらい、「おお!!10cm近く伸びているではないか!!」と言うと、「ありがとうございます」と、これまた笑顔を返してくれました。

成長をその生徒の姿として見ることができますし、数字で見ることもできます。数字はあくまでも数字なのですが、その数字の使い方次第で、自分自身の成長をはっきりと実感することができます。数字に振り回されるのは面白くないですが、○○さん、□□さんの笑顔を思い出しながら、数字をより効果的に使わない手はないと感じました。

ちなみに、わたしの体重は、数字によって(あまりよろしくない方向へ)成長していることが判明しています…。成長を実感することと、その後の対策はまた別問題ですね。

第4号 初心忘るべからず

今朝、学校を回るといろいろな場所で「愛」を感じました。

新入生に向けて、新2年生が入学のお祝いの気持ちを表したメッセージが、各教室の廊下掲示板や黒板にあり、後輩を思う先輩の「愛」を感じます。

新年度がスタートして2日目を迎える生徒たちに、想いを伝える担任メッセージがあったり、生徒一人一人の机に配布物がセットされていたり、各担任の「愛」を感じます。

玄関前では、新入生の保護者受付用のテントを朝早くから担当教師と共に設営している生徒がいます。これも、新入生への「愛」でしょうか…。母校への「愛」でしょうか…。

それぞれの場所で、それぞれが自分のやることを考え、「本気」で取り組んでいるように感じられ、朝からうれしくなりました。

朝の会が終わり、職員室へ用事でやってきた新3年生の○○さんが、「失礼します!2年、あっ!!、3年○組の○○です。□□先生に用事できました。」と、元気よく挨拶をして入室します。まだ、3年生に慣れていない初々しさがとても新鮮です(※用事が終わった後、思わず「今のことをHPに書いてよいですか?」と○○さんに許可を取り付けました。「いいですよ!」と、笑顔で答えてくれ、何ともさわやかです)。

生徒も教職員も、この時期の気持ちを忘れないでいたいと感じた朝でした。

「初心忘るべからず」

この言葉は、世阿弥の言葉とされています。「最初のころの志を忘れてはいけない」といった意味で使われますが、世阿弥が言ったことはそれだけではないようです。

60歳を過ぎた頃に書いた「花鏡」の中で、世阿弥は、
第1に「是非の初心忘るべからず」
第2に「時々の初心忘るべからず」
第3に「老後の初心忘るべからず」
と、3つの「初心」について語っています。

「是非の初心忘るべからず」では、若い時に苦労して身につけた芸は、生涯忘れてはならない、と言います。

「時々の初心忘るべからず」では、経験者であっても初めて演ずる能では初心者であり、その時々の演技をその場限りにしてしまっては、次に演ずる時に何も残らない、と言います。

「老後の初心忘るべからず」では、老後になって歳をとっても、初めて習うことを乗り越えなければならない、と言います。

このように、「初心忘るべからず」とは、若い頃や、初めて経験した時に感じたことを忘れないということだけでなく、その時々の未熟さを受け入れ、新しいことに挑戦していく気持ちや、姿勢を忘れてはならない、ということでしょう。
「いくつになっても、初心者に戻って自分を見つめ直す。」
わたし自身、大切にしていきたいです。

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第3号 スタート

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2、3年生が登校し、新任式、始業式を行いました。

新任式で、生徒会長□□さんの素晴らしい挨拶を聞き、この後に始業式の式辞を述べるわたしの緊張は、グンと高まりました…。□□さん、ありがとう。

やはり、生徒のいる学校は、活気があります。

式の後、職員室前の集配棚を確認しに来ていた○○さんに、「スタートして、どうですか?」と問うと、「なんだか、緊張しています」と答えてくれました。「わしも一緒だよ」と言うと、笑顔を返してくれ、なんだかうれしくなりました。その笑顔に、「やる気」を感じたからです。

その後、教室を回って各教室の最初の学級活動の様子を見ました。新しい教室、新しいクラスメイト、新しい年度…、○○さんが答えてくれた「緊張感」が、どのクラスからも感じられます。元気にふるまっている◇◇さんも、いつもとは違う心持ちなのだろうなと、勝手に想像しました。

スタートは、変身のチャンスです。年度中に何回かある節目の中でも、大きな一つです。「脱皮しない蛇は死ぬ」と、始業式の式辞で話しました。未来の自分のために、脱皮しながら成長していってほしいと願っています。そして、キーワードは、「本気・根気・元気」であり、本気でチャレンジし、チャレンジしたなら根気よく取り組むこと(※やりきると言ってもいいかもしれません)。そして、それを支えるのが元気であること。それはたとえカラ元気でもかまわない、と伝えました。

天資養活、自他共栄。この校訓を礎として、教職員も「本気、根気、元気」で令和3年度の教育活動を進めていきます。

第2号 出町中学生

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令和3年度の始業式を明日に控え、今日は新3年生が準備のために登校しました。
写真は、活動前に体育館で担当教諭の説明を聞いている様子です。
新型コロナウイルス対策のために、距離をとって座っているので、ひとつの学年だけで体育館はほぼいっぱいの状態です。
説明を本気で聞いている様子を見て、頼もしく感じました。

さすが出町中学生!
さすが出中の3年生!!

そう言えば、土曜日に台車を使って車から校長室へ書類や書籍などの荷物を運ぼうとしていたところ、二人の生徒が走ってやってきました。
「お手伝いします!」
なんと!ごろごろと台車を玄関から車へ押していく姿を見て、部活動を中断してやってきてくれたようです。
「いやいや、ありがとう!その気持ちだけで十分です。部活動を続けてください。」と伝えました(※厚意を受けて、手伝ってもらえばよかったのかしらと、その後考えてしまいました…)。
二人は「はい」と明るく部活動へ戻っていきました。なんともうれしい限りでした。
さすが出町中学生!!!

後日、顧問の先生に、「先生、ご配慮いただき、ありがとうございます」と伝えると、「いえいえ、自発的に生徒がとった行動です」と教えてもらいました。
ううん、ますます出町中学校のすごさを体感しました。

これからも、「 天資養活 自他共栄 」の校訓を教育活動の基本とし、学校運営を進めていきます。

第1号 「サクラさくら」

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桜の花が、いろいろな場所で見られます。
こぶしの花や、桃の花、菜の花、それに梨の花も見られるのですが、桜の花はなんだか特別に感じます。
桜の花の色のせいなのか、桜の花の咲き方のせいなのか、わたし自身にもよく分かりません。

上左の写真のように、桜の花は地面を向いて咲いています。だから、花を見上げるわたしに、上から微笑んでくれているように感じます。
また、上中央の写真のように、花弁のもとが白い時は、少しくらいの風で花弁は散りませんが、上右の写真のように花弁のもとが赤くなると、わずかな力で花弁は取れ、散っていきます。
花弁は自分の役割を果たして、静かに散っていく、その姿にいろいろなことを感じさせられます。

この4月に、縁あって出町中学校へ校長として赴任しました。
令和3年度の始まりに際し、本校教育活動に対して、これまでと変わらぬご支援をいただきますことを、お願いさせていただきます。
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行事予定
1/18 第3学年保護者会1日目
1/19 第3学年保護者会2日目

学校だより

相談室より

インフルエンザ様式

その他感染症様式(インフルエンザ以外)

学校からのお知らせ

PTAからのお知らせ