最新更新日:2024/06/07
本日:count up103
昨日:341
総数:904305
校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

第38号 極める人たち

画像1 画像1
先週実施した1学期中間考査の解答用紙が採点され、生徒の手元に戻り始めています。
1年生にとっては中学生になって初めての定期テストです。
「でした」ではなく、「です」と書いたのは、戻ってきた採点済みの答案をどのように未来に活かすかが重要であり、その意味で中間考査は続いているからです。
いろいろ感じたかもしれませんが、点数はあくまで今どれだけ学習内容を理解しているのかを表す数字に過ぎません。それも、単なるデータのひとつです。
大切なのは、この結果を未来に活用することです。
成長につなげることです。
これは、未来の自分のためとなります。
きっと、未来の自分が、がんばった今の自分をほめてくれるでしょう。


今日から校長室前の掲示は、小学生の作文にしました。
ある分野で、ある意味頂点を極めた人が小学生時代に書いたものです。
未来を見据えた文章で、わたしは単純に「すごい」と感心してしまいます。
目がとまった出中生がこの手紙を読んで、何を感じるでしょう。
極める人のことを知ることは、刺激になるとわたしは思っています。
別世界の人、自分とは違う、などと感じる人がいるかもしれませんが、心のどこかに、何かが引っかかればと願っています。
そのことを実感するのが今ではなく、10年後、20年後でもかまいません。


先週、イギリスのロイヤルバレエ団に所属する金子扶生さんが、主役級を演じるプリンシパルに昇格したというニュースが流れました。(下写真:NHK「おはよう日本」より)
ロイヤルバレエ団は、世界3大バレエ団の一つと称される、イギリス王立のバレエ団です。
金子さんは大阪のバレエスクールで学び、2008年に、3大国際コンクールの一つと言われるバルナ国際バレエコンクールで金賞を受賞するなど、国際バレエコンクールで相次いで受賞しました。
そして2010年から2011年のシーズンにロイヤルバレエ団に入団し、2018年からはプリンシパルに次ぐ第1ソリストとして活躍してきました。
20日に上演された「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー」という演目で、プリンシパルとしてデビューです。

インタビューが朝のニュースで流れていましたが、「今まで支えていただいたみなさんに恩返ししたい」と笑顔で話しておられる姿が印象的でした。
アメリカ大リーグで絶好調の大谷翔平選手も、アメリカプロバスケットボールで活躍している八村塁選手も、感謝のことばをよく使っています。

その世界で活躍をする人のほとんどが周りへの感謝の気持ちを言葉にして表します。

さて、それはなぜでしょう。
これも、出中生に、考えてほしいことのひとつです。



※以下は、公式ホームページの記事の抜粋です。
https://www.roh.org.uk/news/the-royal-ballet-announces-company-promotions
意訳は間違っている可能性があるのであくまで参考まで。

The Royal Ballet announces Company promotions
ロイヤル・バレエ団が、プロモーションを発表

Director of The Royal Ballet Kevin O’Hare today announces promotions for The Royal Ballet’s 2020/21 Season and the forthcoming 2021/22 Season.
ロイヤル・バレエ団のケビン・オヘア監督は、本日、ロイヤル・バレエ団の2020/21シーズンと、2021/22シーズンのプロモーションを発表しました。
By Ashley Woodfield (Head of Ballet Press)
アシュリー・ウッドフィールド(バレエ・プレスの責任者)

Tuesday 18 May 2021, 8.25pm

Kevin O’Hare comments: ‘With our eagerly awaited return to the stage, it is wonderful to mark this moment with some celebratory promotions for the dancers. I am always delighted to recognise the exceptional artistry of our Company members and it feels even more special at this time as we emerge from lockdown to share this exciting news.’
ケビン・オヘアのコメント
「待望のステージへの復帰で、ダンサーのためのいくつかのお祝いの意味を込めたプロモーションであり、この瞬間を示すことができることは素晴らしいことだ。私は常にバレエ団のメンバーの特別な芸術性を認識できることを嬉しく思うし、このエキサイティングなニュースを共有するためにロックダウンから出てくる感じであり、現時点ではさらに特別な感じだ。

Fumi Kaneko and Cesar Corrales are promoted to Principal this Season with immediate effect.
金子扶生とセザール・コラレスは今シーズン、即戦力として、プリンシパルに昇格する。

Fumi Kaneko’s first performance as a Principal of The Royal Ballet will be in Christopher Wheeldon’s Within the Golden Hour on 20 May 2021.
金子扶生のロイヤルバレエのプリンシパルとしての初演は、2021年5月20日のクリストファーウィールドンのゴールデンアワー内で行われる。

https://www.roh.org.uk/news/the-royal-ballet-announces-company-promotions

写真:NHKおはよう日本
画像2 画像2

第37号 改めて、確認したい

「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!〜負のスパイラルを断ち切るために〜」
https://www.jrc.or.jp/saigai/news/200326_006124...

これは、昨年3月26日に、日本赤十字社のホームページに掲載された記事です。

ここには、次のような文章があります。

新型コロナウイルスによる感染症は、世界中で感染の拡大が続いている状況です。
この感染症は、"3つの顔"を持っており、これらが"負のスパイラル"としてつながることで、更なる感染の拡大につながっています。


いかがでしょう?
ぜひ、出中生にもオリジナルのホームページを閲覧してほしいです。
1年前の記事が今でも古く感じないのは、あまりよいことではないのかもしれません。
1年たっても状況が好転しているわけではない、という証拠かもしれないからです。
ただし、この1年間で分かったことはたくさんありますし、認識できたこともたくさんあります。
暗い気持ちでいるだけでなく、今できることを、本気で、根気よく、粛々と取り組むのみです。

日本赤十字社のホームページの画像を一部抜粋して転載します。
ほんの一部ですが、改めて確認したいことと感じます。
画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3

第36号 なんて日だ(昨日のお話)

昨日はひどい一日でした。

失敗の連続・・・。

失敗の原因は、決して某芸能人同士の結婚のニュースでも、郷土力士の不祥事による休場でもなく、あくまでも気の緩みというか、本気さが足りなかったという事です。
これは、未来に生かさねばなりません。
多くの人に、迷惑をかけました。

そんな日は早く寝て気分一新!と思ったのですが、夢の中でも大失敗。
やってはならぬ過ちを、豪快にしてしまいます。
それも連続で。
悪い方へ悪い方へと向かう夢でした。
あまりにもひどくて、その苦しさゆえに、バッと目が覚め、時計を見たら2:22。
いつもなら見た夢さえ忘れるのですが、ものすごくはっきりと覚えている有り様です。
これはきっと何かの啓示かもしれません。
睡眠という記憶の整理の中で、教訓として確実に脳に刻み込むために、我が脳がそうさせたのでしょうか?

思い返せば、夢の登場人物も、酷さを辛さに替えるための完璧なキャストでした。
我が脳ながらその絶妙さに賛辞を送りたいほどです。

気をつけねばなりません。


中間考査2日目、最終日。
生徒たち、悲喜こもごもかな・・・?
ひどく後悔したなら、落ち込むばかりでなく、未来の自分のための教訓にすればよいです。

では、手応えがあればどうするか?
そのときは自信にすればよいことです。
それは、未来で困った状況や、緊張する状況になった時、自分を信じることのできるもとになります。

本気・根気・元気なのです、出中生!!
と、言いながら、きっとこれは自分自身にも言っています。

第35号 お詫びと訂正 そして、お願い

画像1 画像1
昨日の「校長室より(第34号)」に、誤りがありました。
白い花は芍薬(シャクヤク)でよいと思うのですが、赤い花はどうも牡丹(ボタン)のようです。
山内早月氏の見分け方その4の香りについての確認が、確実でありませんでした。
香りを感じたのは白い花であり、まだつぼみの赤い花の香りは調べていなかったのですが、赤い花も芍薬のような表現になりました。
あくまでも白い花が芍薬です。
今朝、市職の○○さんが花の開いた牡丹を持ってきて活けてくださいました(写真上)。
牡丹です。

と、言うことで、白い花は芍薬で、赤いつぼみは牡丹です。
ここに訂正して、お詫び申し上げます。

現物を持ってきてくれた○○さんには感謝です。
実物があると、とても分かりやすいです。

やはり、何か間違ったことをしたり、言ったりしたとき、すぐに間違いを認め、訂正し、謝罪することは大切だと思います。
ごまかしても、多くの場合はそれは分かってしまいますから。
ごまかしのために、嘘を重ねることにもなりますし…。
結局未来の自分を苦しめることとなります。


話は変わりますが、昨日の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が過去最多を更新しました。
富山県としてもステージ3への移行も検討しているという報道がありました。
本校では、生徒に対してマスク着用、三密回避、手洗いの徹底について指導しています。
また、校舎内にアルコールを配置したり、事務室の窓口に透明なカーテンをつったりしています。
下の写真左は、放課後の体育館使用について調整するために、教師が中庭を使って協議している様子です。
様々な対策が変異ウイルスには効果がないかもしれないという情報もありますが、我々は今できることを、本気で根気よく取り組むのみです。
安心・安全が学校における最優先、最重要事項です。

今後も新型コロナウイルス感染症対策にご理解とご協力をお願い申し上げます。
画像2 画像2

第34号 ぼたん? しゃくやく?

画像1 画像1
画像2 画像2
今朝、正面玄関と校長室の花が写真のものに替わりました。
いつも市職の方にはさりげなく心遣いをしていただき感謝です。
今回は○○先生が自宅からもってこられた白い花も正面玄関で生徒や来校者を迎えてくれます。

さて、この白い花、赤い花は何でしょう?
そのものの名前を知りたくなるのは人間の性(サガ)でしょうか?

わたしの周りからは、牡丹(ボタン)という意見と、芍薬(シャクヤク)という意見が出ました。

生徒たちにも考えてほしくて、「この花は、ボタンかシャクヤクか、どっち?」と、玄関の花瓶の下にメッセージを付けてしまいました。
「その場しのぎでは大失態。先を考えて着手。」という、本日の運勢だったのに・・・(※まあ、その場しのぎではないなと自分に言い訳しています)。

理科教師の性(サガ)か、牡丹か芍薬かの決着をつけたくネットで調べました。
今回わたしが参考にしたのは、「牡丹と芍薬7つの違い!葉の形や開花時期など簡単な見分け方(2018/5/23 2021/5/11)」です(※「40代から始める、花のある暮らし」運営者:山内早月氏)。
https://forties-text.com/peony-difference/

山内氏によれば、どちらもボタン科ボタン属。花だけを見ると見分けがつかないが、実は明確な違いがあるとのこと。
見分ける方法として、牡丹と芍薬の違いは7つだと紹介されています。

その1 葉の形
牡丹:ギザギザの切れ込みが入る。
芍薬:切れ込みはなく、やや丸みを帯びている。

その2 つぼみの形
牡丹:やや先端がとがっている。
芍薬:丸くきれいな球形。

その3 開花時期
牡丹:4月下旬〜5月中旬(晩春)
芍薬:5月〜6月(初夏)
牡丹は晩春、そして芍薬は初夏。

その4 香り
牡丹:基本的に香りはない。
芍薬:バラに似た爽やかな香りがある。

その5 花の散り方
牡丹:一気に、そして豪快に散る。
芍薬:最後までしがみつきながら、少しずつ散る。

その6 枝分かれの有無
牡丹:幹があり、枝分かれして花を咲かせる。
芍薬:まっすぐに茎を伸び、伸びた茎の先に花を咲かせる。
牡丹は樹木、芍薬は草。

その7 冬の越し方
牡丹:木のまま冬を越し、枝から新芽を出す。
芍薬:冬には根を残して枯れ、春にまた新芽を出す。

わたしは、1、4、6を根拠として、芍薬であろうと考えました。
この後、その5の花の散り方も観察してみます。

わたしのスマホには理科教師っぽく、AIや登録者が植物名を同定するアプリがインストールされています。
念のためにそれも使ってみたところ、「シャクヤクかも」と即答してくれました。
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」
世の中には似ているものがたくさんありますし、その名前を知らないものがたくさんあります。
ちょっと意識して身の回りを見回してみると、知らないことだらけ。
知らないことが分かるとなんだか楽しいものです。

学習するって楽しいのです。

と、思えたのはいろいろ経験して歳をとってからですな・・・。

第33号 雨でも、晴れでも、槍でも

画像1 画像1 画像2 画像2
今週は雨の日が続きます。
今週末に、校区の小学校4校では運動会が計画されていますので、各学校の関係のみなさんは気をもんでおられると思います。
未来の出町中学生たちが、元気に運動会に取り組むことができるお天気になることを、わたしも祈っています。

雨がしとしと降る中においても、本校の生徒たちは真面目に学習に取り組んでいます。
学習の中でタブレットを用いる機会も多くなっています。
多くの生徒が、机の横の袋からささっとタブレットを取り出し、慣れた様子で操作しています。
筆記用具と同じ感覚で、学習の道具としてタブレットが活用され、学習効果が上がればと思います。
また、タブレットを用いた新しい学習風景だけでなく、生徒が挙手をして自分の意見を発表する様子も見られます。
これも大切な姿です。
授業のスタイルはいろいろです。
指導者は、生徒の実態に応じてその指導法を工夫し、学習のねらいが達成できるように本気で取り組んでいます。
指導者が本気で教え、生徒が本気で学ぶ。
両者の本気のぶつかり合いは、授業を少し見るだけでも熱気があふれていることが感じられます。

日本の学校教育は、「学習指導要領」に基づいて行われています。
「学習指導要領」とは、全国どこの学校でも一定の水準が保てるよう、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準です。
およそ10年に1度、改訂されており、教科書や時間割は、これを基に作られます。
「学習指導要領」には「目標」と「内容」は明示されていますが、指導方法は具体的に明示されていません。
指導者は指導方法を悩んだり研修したりしながら、工夫を凝らして授業を展開します。
授業だけでなく、学校での教育の中すべてにおいて、ねらい達成のための工夫が凝らされていると言ってもよいでしょう。
令和3年度から、中学校では新しい学習指導要領が全面実施となっています。
GIGAスクール構想と共に、新しい学習指導要領の全面実施に伴う教科指導に、指導者は本気で根気よく向き合っています。

脱皮しないヘビは滅びる。

雨が降ろうが、晴れようが、槍が降ろうが、指導者も日々勉強です。

第32号 砺波市中学生生徒活動研修会 その2

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
昨日も現場からお知らせしましたが、5月16日(日)に砺波市中学生生徒活動研修会がありました。
市内4校のリーダーが交流するこの研修会の歴史は長く、以前は砺波青少年自然の家で宿泊して研修を行っていた時代もあります。
昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止を余儀なくされましたが、今年度は感染症対策に留意しつつ開催しました。
砺波市教育委員会、砺波保護区保護司会よりご支援をいただき運営できている会です。
砺波市中学校長会の代表として改めてお礼を申し上げます。
閉会式で保護司会副会長様から、研修会の様子をご覧になっての講評をいただきました。多くのお褒めの言葉を頂戴しましたが、わたしもさすが各校の代表生徒であり、立派だと感じました。
初対面の多いグループの中で、実態を考えて課題を設定し、その改善策を話し合う。
そして、全体の場で分かりやすく発表する。
大人にとってもなかなかにハードルの高い研修です。

この研修会のねらいである、「市内4中学校生徒会役員が、主体的な研修を通して交流を深める」「自分の学校の生徒会活動に生かし、よりよい学校をつくろうとする意欲を高める」は、十分に達成できたものと感じます。

閉会式の意見発表において各校生徒会長が語ってくれましたが、この研修会をきっかけとして、今後の各校の生徒会活動がよりよく展開されることが期待されます。
自画自賛になるのですが、今回の全体テーマ「よりよい学校・地域を自分たちでつくろう」が、参加者全員の中で具体的に意識され、未来につながった印象を受けました。

今回の研修会に関わっていただいたすべてのみなさんに感謝申し上げます。
ありがとうございました。
そして、参加した生徒のみなさんに、改めて感謝の気持ちを伝えます。
ありがとう。

第31号 砺波市中学生生徒活動研修会 その1

画像1 画像1 画像2 画像2
砺波市内4中学校から生徒会執行部、各委員会委員長が集まっての研修会が砺波市文化会館で開かれています。
今回の全体テーマは「よりよい学校・地域を自分たちでつくろう」。
昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、今回は感染症感染拡大対策に留意しての半日開催です。
ここ最近は一日みっちりと研修していましたが、参加者も執行部役員、委員長に限って(※今までは、学級代表も参加していた)人数を大幅に減らしています。

お忙しい中、開会式には教育長様、砺波保護区保護司会会長様・副会長様・事務局長様など、来賓の皆様をお迎えしました。閉会式には砺波保護区保護司会副会長様から講評をいただく予定です。

緊張感の中ではじまった研修会ですが、本校カウンセリング指導員の指導によるアイスブレイクで少しは和らいだようです。
各校を代表して参加している自覚と責任感がその言動から感じられます。
出町中学校からの参加者もがんばっています。
半日と限られた時間を有意義に活動し、今後の学校生活に役立ててくれると期待でき、うれしくなりました。

第30号 縁の下の力持ち

画像1 画像1
朝、駐車場から校門を抜けて前庭に入ると、遠くから「おはようございます!」と、明るくさわやかなあいさつが聞こえました。
声のする方を見ると、植栽に水をやっている○○さんの姿があります。
鞄を背負ったまま、正面玄関が開錠されるまでの時間を利用して、水やりをしてくれています。
「おはようございます」と返すこちらも笑顔になります。
元気に声をかけられると、こちらも元気になりますね。

校長室で荷物を下ろしてから、本人に「委員会活動ですか?」と尋ねると、「そうです!」と、これまた明るい笑顔で返してくれました。

委員会活動の中で役割分担があって、今朝水をやってくれていたのでしょうが、決して当たり前のことではありません。
とても、ありがたいことです。

毎日、誰かが自分の知らないところで何かしらの活動をしています。
その活動は直接自分に関係のないことであっても、どこかで自分につながっています。
それは人の活動だけでなく、地球上のいろいろな生物の活動や自然の動きも同様で、どこかでつながり、それは自分にも影響してくると思います。
自分の行動もどこかの誰かや、この世の中の何かに影響を与えていると言えますね。

朝一番の○○さんの姿をみて、自分自身の役割を、責任をもって果たさなければと、改めて感じました。

諸々含めて、○○さんありがとう。
少し元気がなかった朝でしたが、元気になれました。

第29号 デジタルも、アナログも

画像1 画像1
第1学年の理科では「マツは花が咲くのか?」という課題に取り組んでいます。
これは被子植物と裸子植物とのつくりの違いを理解する学習です。
上の写真は、実際にマツを観察し、タブレットを使って自分たちで撮影してきたマツのからだの一部を電子黒板で拡大しながら、花が咲くのかどうかを議論しているようすです。
思わず位置を変えてでも観たくなる魅力が、そこにあります。
自分たちで集めた生の情報ですからねぇ。

第2学年の社会科では、日本の気候について学習を進めていました。
タブレットと電子黒板を連動させながら、各都市の1日の気温変化を確認し、気候の特徴をとらえています。
写真下左がその様子です。

タブレットを使うことが目的ではなく、あくまでもタブレットを学習支援の道具としてどのように使い、学習のねらいに迫ることができるかが我々教師の意識したいポイントです。
自己研鑽も含め、研修を進めながら、今後ますます授業力の向上を目指します。

蛇足
写真下右は、第2学年のフロアに掲示してある「みんなのノートのまとめ方」です。
デジタル、アナログそれぞれの特徴を活かして、生徒の成長を支援したいと願う教師の想いが伝わってきます。
我が校の教職員のことながら、感謝。
画像2 画像2

第28号 おお、脳

画像1 画像1 画像2 画像2
今日は、ほぼほぼ学校にいない1日です。
午前中は砺波市内にいるものの学校外で、午後は富山市内です。
学校で生徒や教職員が本気で学習に取り組んでいる姿を想像しつつ、わたしもへこたれずにがんばろうと思います。

同じ空間にいなくても、人はつながることができると思っています。
また、誰かのがんばる姿が、人を元気にできると思っています。
それは今までの人生における経験がそう思わせるのです。
言葉を換えれば、脳がそう判断しているということですかな・・・。

と、いいつつ、想像だけでは心細かったので、朝の教室の様子を脳に刻みつけてから学校を離れることとしました。
写真は出中生が毎朝「本気」で取り組んでいる「朝の読書活動」です。
歳をとればとるほど、読書の大切さを痛感します。
今日はこども読書週間(4月23日〜5月12日)最終日。最終日ということで、若干タイミングを外しましたが、滑り込みで一冊の本を紹介します。
4月20日の「校長室より」に、既に書いた本です。
中学生にはちょっと難しいかもしれませんが、昨年の11月20日に出版された、アンディシュ・ハンセン氏著の「スマホ脳(新潮新書)」です。
脳科学の最新研究が示す恐るべき真実として、デジタル時代に対する危惧を伝えています。
例えば、デジタル機器が若者の睡眠時間を減らし、集中力を低下させ、孤独感を高め、さらには依存状態にすることを、根拠や事例を基に述べています。
なかなかに衝撃的な内容ですよ。
本の終盤にアドバイスとして、デジタル機器の利用時間を制限し、紙の書籍を読んだり、手で書いたりする教育が大切なことや、散歩やランニングなどの心拍数を上げる運動をすると集中力が高まることを述べています。
単に不安をあおるだけでなく、対処法を述べているところにわたしは惹かれます。

GIGA構想で学校教育にもデジタル機器がどんどん導入されています。
今さら、デジタル機器を排除しようとは思いません(※単純に便利だからです)。
ただし、その危険性を知っておくことは重要です。
身の回りのすべてのものにはいろいろな面がありますから、一面だけを見てそのものを判断することは危険です。
すべての面を知ることが無理でも、複数の面を知ってそのものと対峙することは大切でしょう。
ああ、これも人生における経験が思わせていますな。
言葉を換えればこれも脳がそう判断していると言えますね。

経験を記憶しているのは脳。
いろいろ考えるのも脳。
「未来は脳がつくる」と誰かが言いました(※誰が言ったか忘れました・・・)。
誠に脳は不思議であり、秘めた力を持っています。
我々の身体だけでなく、心をもコントロールする脳。
もっと脳のことが知りたくなりました。

第27号 タブレット貸与

画像1 画像1
本日ようやくタブレット貸与式を実施できました。
体育館で学年代表生徒にタブレットを渡し、別の代表生徒がタブレットをどのように使うかについて宣言をしました。
新型コロナウイルス感染症対策のため、学年別の式です。
タブレットは学習をよりよくするための道具であることを話し、利用の目的を間違えなければ、出中生は大丈夫だと伝えました。
また、お願いとして、安全に、大切に、目的をもって使うことも話しました。

式の前に、「そんなことをしていたら、タブレットもらえないぞぉ」と友達と話していた1年生の○○さん、うまく伝わったかな・・・。
このタブレットは、自分のものになるのではなく、貸与、つまりレンタルです。
1年後には、別の誰かが使います。2年後、3年後もです。

若い頃、文部省(現文部科学省)の研修で、2ヶ月間カナダへ行かせてもらったことを思い出しました。
ホームステイをしながら、地元のハイスクールへ通い、毎日驚くことがありました。
その中でも、教科書が大きく分厚かったことはとても印象に残っています。
加えて、その教科書は日本のように無償譲渡ではなく貸与なのです。
つまり、進級すると前年度に誰かが使っていた教科書を使うことになります。
自分の前に誰が使っていたかで当たり外れがあり、落書きだらけの教科書や、一部のページが破れた教科書を使っている生徒がいました。
そのことを尋ねてみると、やはり彼らは不満を漏らしていました。
カナダ人も、日本人も思うことは同じです。
国籍は関係ありません。
同じ人間ですものね。
出町中学校で、タブレットの使用について似たことが起こらないようにと思います。

いつものように、話が脱線しました。

体育館での貸与式の後、生徒たちは教室で担任からのオリエンテーションを受けました。
1 ルール、配布物の確認
2 ID、パスワードの確認
3 タブレットにログインし、動作の確認
4 OSソフト等へのサインインやログイン
5 ソフトの試用
6 バッグへの収納
やってみて初めて分かることがたくさんあります。
それはトラブルも含めてですが、今後の教訓とするのみです。
多くの生徒の表情から、期待が感じられます。

あくまでもタブレットをよりよい学習のための道具としてどのように活用するかが大切です。
この視点を忘れないようにしたいと思います。

本日、保護者の皆様へ「GIGAスクール構想」(砺波市教育委員会、砺波市教育センター)の資料を配布します。
最後に記載のある、タブレットの通信記録やWEBアクセス履歴等を学校で確認することがあることや、タブレットの破損について理由によっては費用を負担いただく場合があることについても、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

今後、タブレットを利用した学習の様子を、ホームページを通してお伝えする予定です。
画像2 画像2

第26号 今日は何の日?

画像1 画像1 画像2 画像2 画像3 画像3
今日は朝から青空が広がっています。
予報では午後から雨が降るとか・・・。
天気予報は、すごいですね。未来を知るのですから。
※そういえば昨夜のドラマで大雨が降る時刻を的確に予測していた高校生が登場していましたな。

そんなことを思いつつ、校内の学習の様子を見て回っていると、鳥の声が聞こえました。
その声に誘われ、中庭に出てみると、つがいの鳥が日光を浴びながらくつろいでします。

わたしが登場したために最初は屋上の縁へ避難しましたが、その後再び下まで降りてきて、何かをついばんでいました。
廊下で鳥の声が聞こえたことと同じように、中庭では、様々な教室から指導者の説明の声、生徒の答える声、学級の笑い声、そして音楽の歌声が響いています。
出中生たちが自分の未来のために学習に励み、その音の中で鳥が命を守る活動をしている。なんだか、不思議な気分になりました。
本気・根気・元気がうずまく瞬間にも感じます。

今日は日本気象協会創立記念日です。
1950年の今日、日本気象協会が気象協会として創設されたからです。
日夜、観測データ等を基に、我々に様々な情報を提供していただいており、感謝です。
そして、今日は愛鳥週間(5/10〜5/16)の初日です。
元々は環境庁(現 環境省)が1947年4月10日を「バードデー(愛鳥の日)」としたのですが、まだ冬鳥が多い時期であったことから、のちに1か月ずらした5月10日とします。
そして、1950年からは1週間とその期間を広げ「愛鳥週間」にしました。

お天気と鳥。
勝手につながりを感じています。
記念日をきっかけとして、少し思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

第25号 使い方

画像1 画像1 画像2 画像2
2年○組の4限目の授業は理科です。
学習中の教室にお邪魔すると、教室後部にあるロッカーの上にノートパソコンが置いてあります。
果たしてこれは何でしょう?

開いた状態なので、電源が切られてたまたまあるということではないようです。

画面を見てみると教室が映し出されています。
カメラが起動しています。

授業者が自身の授業を記録して、指導力向上に役立てているのでしょうか?

ふと、若かりし頃、自分の授業を録音して聞き返したら、相当落ち込んだことを思い出しました。また、研究授業で撮影してもらった動画を後で見返したら、ものすごく恥ずかしかったこともありました。まあ、そんな授業を毎日していた事実は変わらないので、反省しかないのですが・・・。
話が脱線しました。

2年生の某学級の理科の授業。
謎のノートパソコンは、リモートでの授業を試していたのでした。
リモート授業と言っても双方向のものではなく、別室で授業を視聴してみてどうかの試しです。

体調が悪いなどの事情で教室での授業に参加できない場合、これを活用することができないかということです。


新型コロナウイルス感染症の影響で、国が進めるGIGAスクール構想が前倒しとなり、令和3年度から活用できるよう、昨年度末までに生徒一人1タブレット配布、校内WIFI等工事など、ハード面が整備されました。
これらのハードをどのように有効利用するかはこれからの課題です。

本校では、来週に学年ごとのタブレット貸与式を実施し、生徒が使用することとなります。
学習を支援する道具として、タブレットをどのように活用していくか、試行錯誤を続けます。
教職員も「本気」「根気」そして「元気」が大切なのです。

2年○組の理科の授業を観ていて、どうも教師の性(サガ)が出てしまい、挙手して○○先生に質問してしまいました。
○○先生、生徒のみなさんお邪魔しました。

第24号 5連休明け

画像1 画像1
5連休明けの朝。
昨夜は、緊張感からかなかなか寝付けず、朝も4時くらいから目が覚めるという状態でした。
自分とは半世紀以上のつきあいですから、何事もとっかかりで緊張することはよく分かっているのですが、今朝にかけて何を緊張していたのかはよく分かりません。

久しぶりの学校だからか?
久しぶりに出中生と会えるうれしさからか?
みんな元気なのだろうかという心配からか?
何だろうかと、うーんと、考え込みます

まあ、理由が何であれ、学校へ来てしまえば、その緊張が消えていくのも自分です。

朝登校して来る出中生が「おはようございます」とあいさつしている声が聞こえます。
毎朝、生徒玄関付近で生徒たちを出迎えているカウンセリング指導員○○先生の明るいあいさつの声も聞こえます。
学校の一日がスタートだなぁと、なんだかうれしくなります。

グラウンドのスタンドや、土俵場横では、この連休中に部活動等で使ったテントやブルーシートを乾かしている生徒たちがいます。
昨日は雨の中、陸上の記録会があったからですね。
自分たちで使った用具を、未来のために自分たちで手入れしている姿を、頼もしく眺めます。

校長室前では、今掲示している図形のなぜなぜ問題に頭をひねっている3年生の○○さんと○○さんと出会いました。
「ヒントはよく見ることです」と、ヒントのようなヒントでないようなことを言うわたしは、意地悪ですな。
その後、「うーん」と考える姿を、うれしく眺めます。
一人でも多くの人が、校長室前の掲示に気付いてくれてうれしいです。
出中生には行動することも、考えることも、本気で根気よく取り組んでほしいと思っているのです。

そんな生徒たちの姿や、朝から広がる青空が、5連休明けのわたしの気持ちを晴らしてくれています。

※蛇足ですが、晴れの日だけでなく、雨の日も、雪の日も、嵐の日も、それぞれに好きです。
画像2 画像2

第23号 5/4 連休中

画像1 画像1 画像2 画像2
本日は青空の広がるお天気。
明日は雲が広がり、雨が降る予報が出ていますから、今日は洗濯や掃除にうってつけです。

出町中学校の中庭から空を見上げると、緑が濃くなった木々と青空とのコントラストが美しいです。
立像も、気持ちよさそうに見えるのは、見る人の心が反映しているのかもしれません。
この立像は、第38回卒業生の皆さんからの贈り物です。
今まで、多くの出中生を見てきたのでしょうね。

今は、連休中ですから、部活動でやってくる生徒だけです。
いつもの賑わいまではありません。
さて、出中生のみんなはどのような連休を過ごしているでしょうか?
明後日にみんなの姿を見られることを楽しみに、今日、明日を過ごします。

健康・安全第一で、皆さんにとってよりよい休日になりますように。

第22号 大型連休

画像1 画像1 画像2 画像2 画像3 画像3
4月29日の昭和の日から始まった今年の大型連休。
期間中は太陽の姿をあまり観られない空が続くようです。

今朝も早くから部活動で登校した生徒が、それぞれの心身のアップをしている姿が見られます。また、学校外で活動している部活動もあります。
新型コロナウイルス感染症対策をとりながら、それぞれの目標に向かって生徒も教職員も取り組んでいます。

新型コロナウイルス感染症の影響で、ステイホームが呼びかけられています。一方、感染症対策をとって外の空気を吸うことはストレス発散のために大切です。バランスをとりながら、みなさんがこの大型連休を現状の中で満喫できればと思います。

これを機会に読書に没頭する連休も素敵だと思います。
ちょうど、4月23日から5月12日まで、子どもの読書週間です。
子どもと言わず、大人も一緒に読書して過ごす時間もよいかもしれません。
また、祝日の意味をかみしめるのも、ひとつの過ごし方です。

既に過ぎ去った昭和の日は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日と「国民の祝日に関する法律」において説明されています。
もとは第124代・昭和天皇の誕生日であり、1949年から1988年までは天皇誕生日、1989年から2006年まではみどりの日でした。そして、2007年から現行の「昭和の日」となっています。

他の祝日はどうでしょう?

5月3日は、憲法記念日。「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」日です。「期する」のです。

5月4日は、みどりの日。「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」日です。上にも書きましたが、1989年から2006年までは、昭和天皇の誕生日である4月29日がその日でした。

そして、5月5日は、こどもの日。「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。」日です。多くの人が気付いていませんが、こどもの日は「母に感謝する日」であるのです。今年の5月第2日曜日の5月9日は、母の日。そして、誕生日も、自分の誕生を祝う日以上に、「生んでくれてありがとう」と、母に感謝する日でもあると思いますから、少なくとも年間3回は、母親に直接「ありがとう」と言えたら素敵ですね。毎日、「ありがとう」と言えている方もおられると思いますから、その方には当たり前のことですね。

みなさんにとって、よりよい連休でありますように。

第21号 守る

画像1 画像1
食べ残しや大食いなど食品の浪費を禁じる法律が、4月29日に可決されました。
違反した場合は、最高およそ170万円の罰金などが盛り込まれているようです。

びっくりされた方はごめんなさい。これは、中華人民共和国のお話です。
中国メディアによると、全国人民代表大会の常務委員会が、4月29日に食品の浪費を禁じる「反食品浪費法」を可決したとのことです。公布と同時に施行するという徹底ぶりです。

具体的には、大食いをしている動画をネット等で公開することが禁止です。
違反した場合は、日本円にして最高でおよそ170万円の罰金。
また、注文させた飲食店にも、およそ17万円の罰金が科される可能性があるとのことです。

中国では、おもてなしとして、お客さんが食べきれないほどの料理を注文する習慣があるそうですが、新型コロナウイルス感染症の影響で、食料供給に影響が出ることを警戒して去年から食品ロスを防ぐ取り組みを進めていることの一環のようです。

食糧自給率の低い日本も、食品ロスの問題を抱えています。
しかし、ここまでの法律を作ろうとしていると聞いたことはありません。

出町中学校の生徒たちはどうかな?

先日、給食の準備の時間に、廊下で大盛りのご飯を持った○○さんと出会いました。
偏見で申し訳ないですが、そのときの表情から想像するに、○○さんはペロリと完食したことでしょう。
「たくさんご飯もってもらったねぇ」と聞いたら、「はい」と、とてもうれしい表情をしていたからです。(※正解でした。今日廊下で会ったら「校長先生、あれ全部食べましたよ」と、笑顔で報告してくれました。)


ここからは、決してどこかや誰かを批判するという意図は全くないことを前提に書きます。
何でもかんでも、法律やルールをつくって縛っていく状況について、わたしは疑問があります。
きりがないと考えるからです。法の網をくぐり抜けようとするものも出現し、より細かい法律が必要になるといった、いたちごっこに陥る危険性があります。

小さい頃、「農家の方が汗水出して育てた農作物や、漁師さんが苦労して捕まえた魚や動物を、ありがたくいただかなくてどうする」と教えられました。
また、「植物も動物も命があり、その命をいただいていることを考えよ」と教えられました。
結果として、食べ物を残すということはだめだとすりこまれました。
※そして、何でも食べて体重が増えるのですが・・・
法律に触れるから、ルールをやぶるから、食べ物を残さないのではありません。

新型コロナウイルス感染症の対策についても、似たように感じる部分があります。
諸外国のようにロックダウンや、罰則付きの法律の整備などの強い措置をとらず、お願いベースで日本はここまで来ているように感じます。
そのことに様々な意見や批判があることは知っていますが、やはり法律に頼らなければならないのでしょうか。罰則付きの法律の整備が必要なのでしょうか。

確かに、命を守ることは最優先です。
苦肉の策かもしれませんが、命の他にも、守るべきものがあると思います。
✳ただし、矛盾を生じさせないための法整備は必要ですよ

第20号 さり気ない行動

画像1 画像1
4月29日(木)昭和の日
5月1日(土)
5月2日(日)
5月3日(月)憲法記念日
5月4日(火)みどりの日
5月5日(水)こどもの日
5月8日(土)
5月9日(日)

飛び石の8連休がスタートしました。
誰が名付けたか黄金週間です。
新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年同様辛抱の連休です。
人間の心を表しているのか、あまり太陽が顔を出さない天気が続くようです。

一昨日まで続いていた晴天も、昨日は久しぶりの雨。
午前中からシトシトと降ったりやんだりしていた雨が、昼から少し強い雨になった時間帯がありました。
たまたまそのとき校舎内を回っていると、交通安全集会のために体育館へ集まっているため誰もいないある学年の教室前廊下を二人の教師が歩いていました。
何かあったのかなと気になり声をかけると、「雨が強くなり、窓から吹き込んでいないか気になって見ていた」とのことでした。
気付きと、気配りと、行動にうつす心。
素敵です。
二人はちょうど確認し終えたところのようで、「(雨が吹き込むことなく)大丈夫そうです。」と、体育館へ戻っていきました。
学校でも、誰も気付かないところで、誰かが支えてくれています。
このことに気付いたけれど、授業中で動けなかった教職員もいるかもしれません。
そんな人の想いも、この二人の行動は支えていると感じました。
また、他の場所で同じように動いていた教職員がいたかもしれません。
そんな教職員(おとな)の姿勢を、生徒たちは感じています。

気付き

改めて意識したいところだと思います

校長室の一輪挿し
かたい蕾だったチューリップが花弁を開こうとしています

第19号 1年前のわたし

画像1 画像1
今朝も生徒が登校してきます。

美術室では2年生のある学級が粘土を分け、こねて、湯飲みや皿をつくっています。
何人かにアイデアスケッチを見せてもらいましたが、なかなか工夫されています。
「クオリティ、低いですよ」と言って見せてくれた○○さんのスケッチには、ワンポイントとして木の葉が描かれており、わたしは「素敵だなぁ」と思いましたよ。

毎日の授業風景。
当たり前のようで、ありがたい風景です。
そのことを昨年、痛感しました。

ふと、1年前を思い返し、前任校で書いた「校長室より」を読み返してみました。
令和2年4月22日に掲載したものを一部抜粋して紹介します。
そこには、1年前のわたしの「想い」がありました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が令和2年4月7日に出され、4月16日には対象地域が全都道府県に拡大されました。地域の情報を確認し、落ち着いて行動するように日本政府が呼びかけています。感染拡大が急増している富山県でも、石井知事が県民にメッセージを送りました。

多くの人々はこれらの話を聞き、今何を為すべきかを考え、自粛を心がけて毎日を過ごしています。

4月20日に、日本テレビの報道番組「news every」の中で、メインキャスターの藤井貴彦アナウンサーが、外出自粛を続ける人たちに向けて励ましと協力を呼びかけました。千葉県佐倉市が、密集を避けるために4月当初からの開催を予定していた「チューリップフェスタ」を中止したにもかかわらず、誰でも入ることができる園内に多くの人が押し寄せたことに触れたニュースの後のコメントです。

【藤井アナウンサーコメント】
今、緊急事態宣言を受けて自分を律している人ほど、観光や遊びに出ている人を腹立たしく思うかもしれません。
しかし、皆さんのような人たちがいるからこそ欧米に見られる医療崩壊を防げています。
今はみんなの足並みがそろわなくてもその姿勢は必ず誰かの行動を変えるはずです。
そして全国にはまだ感染者の少ない地域も多くあります。
不用意に生活エリアを越えた移動をしないこと。
これが誰かのふるさとを守ることにつながります。

全くその通りだと思います。人には「他の人がしているから、自分も・・・」とか、「自分ばっかり我慢していて、おかしい!」等と考える傾向があります。しかし、藤井アナウンサーが述べた通りなのです。

お笑い芸人の水道橋博士著「藝人春秋」(出版社:文藝春秋 2015年4月10日初版)の中に、コメディアンであり俳優でありタレントである、石倉三郎さんの言葉があります。

辛抱ってなぁ我慢とは違うんだよ。分かるかい?
辛抱ってのは、辛さを抱きしめるってことだからな。

長い下積み生活を経て現在マルチに活躍されている石倉さんの言葉は重みがあり考えさせられます。国語的にはほぼ同義の言葉かもしれませんが、わたしは現在の状況には「辛抱」という言葉がしっくりくると感じます。今日も「辛抱」して、未来のために備えます。為すことは多いです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


1年前のわたし。
そうでした・・・。
1年たった今も、感染拡大の第4波があり、その心持ちは変わらないなと感じます。

「他の人がしているから、自分も守らなくてよいやろ」
「自分ばっかり我慢していて、おかしい!」
そして、今は、
「今まで効果なかったから、もう協力しない」
「対策の意味が分からないから、自分はやらない」
「言っている人たちだけでやればよい」

違和感を覚えます。

ここ富山県では、富山アラートが発令され、レベル2という状況でゴールデンウイークを迎えます。
今、為すべきことは何か?
マスク着用や手洗い(手指消毒)の徹底、三密回避、そして、食事と睡眠。

わたしは、自分のできることをよく考えて、粛々と実践したいと思っています。
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

学校だより

相談室より

インフルエンザ様式

その他感染症様式(インフルエンザ以外)

学校からのお知らせ

PTAからのお知らせ