最新更新日:2024/06/12
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
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砺波市立出町中学校
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富山県砺波市表町18番29号
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第230号 過去の自分も未来の自分も 今の自分次第

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あっという間にもう3月
そして、既に3月2日
歳をとったせいか、時間の流れが加速度的に速くなっている気がします
頭がボーとしている時間が増えているからかもしれません
周囲から見ると、わたしの時間の流れが遅く感じられ、相対的にわたしが周囲の時間を早く感じるということかもと、最近やや困っています

それはさておき、校内では、今年度のまとめと新年度の準備が並行して進められています
第3学年のすべての教室前掲示板には「3年間の感謝の気持ち」が掲示されています
一人一人が感謝を伝えるその相手は、「学年の友達」「学級の友達」「後輩」「先生」「自分自身」です
それぞれが書いた感謝のメッセージを読むと、どのことばからも愛を感じます

その中で、わたしは特に「自分自身」に宛てた感謝のことばに惹かれました
「テストの時には必死に勉強してくれてありがとう」
「大変なこともあったけど、諦めずに乗り越えてくれてありがとう 以前に比べて成長することができました」
「健康に過ごすことができてありがとう いろんなことに挑戦できました」
「3年間お疲れ! 3年間いろいろなことがあったけどうまく乗り越えることができました 高校でも自分に厳しくがんばろう!」
過去の自分への、今の自分からの感謝があふれています
全員の文章を紹介したいですが、スペースの関係で叶わず、ごめんなさい


古代ギリシャの哲学者であるエピクテトスは、こんなことを言っています

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人間の領分を守り、他人のものを欲しがらず、自分に与えられたものを活用することだ
そして、自分に恵まれなかったものを欲しがらないことだ
また、何かを取り上げられても、執着せずにすぐに手放すことだ
そして、人生という自分に与えられた時間に感謝することだ
大人なら、母親や乳母がいなくても子供のように泣くわけではないのと同じようなものだ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

彼は感謝するのは現在あるものだけではないと言います
3年生が自分自身にも感謝のことばを述べることは、今自分にあるものを感謝するだけでなく、過去のものごとに対しても感謝しているということです
こんな3年生は、今、関わっている人たちだけでなく、過去にお世話になった人たちのことも感謝できるでしょう
今の自分があるのはその人たちのおかげだと、気付けるからです
おかしく聞こえるでしょうが、過去と現在に感謝できることは、未来に対しても感謝できると思います
どんなことにもよいところがあります
感謝できる人は、そのことに気付きやすくなるのではないでしょうか

3年生は進路決定や卒業を控え、今日も限られた1時間1時間の授業を大切にしているように感じます
その熱い視線、前向きな姿勢を見て、3年生のみんなにはそんな今の自分自身を褒めてほしいですし、信じてほしいと改めて思いました

そんなみんなを、多くの人が応援します
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第229号 ことば・ことばかけ

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美術室前に、自画像が掲示されています
一枚一枚観ていると、妙に引き込まれます
校舎内を歩いていて、素通りできませんでした

しばらく一人一人の表情、色彩、濃淡等を感じていると、不思議と出中生を取り巻く「ことば」の環境のことが気になりました
「絵を見て、ことばが気になる」という心理状況が、自分のことながらよく分かりませんが・・・
同じ表現することだからか、環境に影響することだからか・・・

On n'habite pas un pays, on habite une langue.
Une patrie, c'est cela et rien d'autre.
「人は国に住むのではない 一つの言葉(母国語)に住む」
「祖国とはその言葉であり、それ以外ではない」

ルーマニア人の思想家、エミール・シオランの言葉を思い出します
自分の使うことばでしか、人はものごとを理解できないと、彼は言っています
確かに、擬音語や擬態語が、よい例です
雨が降るとき、ザーザー、ポツポツ、シトシトなど、日本語では多くの擬音・擬態語があります
日本人はこれらのことばでいろいろな雨の降り方を、感覚として認識できます
英語には基本的にこのようなことばはありません(あったら教えてください)
雨の降り方は、文章で説明してその降り方を表現しているように思います
※「rain cats and dogs(雨が激しく降る)」という表現もありますが・・・
このような日本語に囲まれている出中生は、日本語の世界で生きます
正しい繊細な日本語の世界で生きるのか、あまり適切とは言えない日本語の世界で生きるのかは、ことばのシャワーの質によると思います

「ことば」「ことばかけ」について、12/22発行のPTA広報「となみ野」vol.142にも短い文章を寄稿しましたが、教職員には「教育のプロとして大切にしましょう」と伝えています
どのような「ことばのシャワー」を浴び続けるかは、子供にとって重要だと教員生活の中で体感してきたからです

以前、別の学校に勤務している時、その学校のPTA広報で紹介した話があります

人一人がやっと通れる細い道を、母親と小学校3年生くらいの女の子が歩いていました
そのとき、反対方向から若い女性が近づいてきます
先を歩いていたお母さんは、さっと脇に寄って、女性が通り過ぎるのを待ちました
女の子も、お母さんをお手本にして、さっと脇に寄って待ちました
若い女性は、その二人の横をお礼を言わず、頭を下げることもなくすり抜けていきました
その後、女の子がお母さんに小声で言いました
「お母さん、あの人、礼儀知らずやねぇ」
さあ、みなさんがこの母親ならば、女の子(我が子)に何と返事しますか?
「世の中にはあのような人もいるのよ」ですか?
「あのような人にならないでね」ですか?
「あなたはちゃんとお礼を言いなさいね」ですか?
「きっと急いでいたのよ」ですか?
「何か考え事をしていたのかもしれないよ」ですか?
わたしが素敵だなと思った、ある方の回答はこれです

「お礼を言われたくて道を譲ったのではないのですよ」

素敵なことばのシャワーを浴び続ける子供たちは、素敵なおとなになるのだと思います

出中生も、ことば・ことばかけについて強く意識できたら、より素敵になると思います
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3/8 県立高校一般選抜学力検査 1日目
3/9 県立高校一般選抜学力検査 2日目

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