最新更新日:2024/07/12
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

トロポミオシン no.377

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今日も出中生は当たり前のように学習に取り組んでいます

1年生の国語科では論説文を題材として文章の構成について考える授業が展開されていました
自分で考える時間、周りの人と共に考える時間が設定されています
他と交流することで自分の考えについてより自信を深めた場面、自分では気付けなかったことに気付けた場面、全体の場でそれらの学習活動をベースに自分の考えを述べる場面、どの場面でも出中生がその中心にいます
発せられる考えを受け止める周りの出中生の姿も素敵です

授業の中だけでなく、学校生活の中で、いや学校外であっても、他の人と意見を交換しながら自分の興味のあることや疑問に思うこと、困ったことなどについてより良い方向へもっていくことのできる力を磨いています
そんな環境があれば、自由な発想で、集団の力をより発揮し、素敵な集団、社会をつくっていけるでしょう

「そこはこんな環境だったのだろうな」と思わせるエピソードがあります
科学研究のお話です

2022年9月9日付で「Scientific Reports」に、シジミ汁に関する大真面目な論文が掲載されました
※「Scientific Reports」は、ネイチャー・リサーチ社によって刊行されているオンラインでオープンアクセスの学術雑誌であり、今もこの論文はホームページから閲覧できます
https://www.nature.com/articles/s41598-022-1791...

しじみ汁を作る時に、熱した水にしじみを鍋に入れると、水が白く濁ります
なぜ白くなるのかは、これまで明らかにされていませんでした
そもそも研究する人がいなかったともいえるかもしれませんが・・・
このことを探求した研究です

島根大学生物資源科学部生命科学科の秋廣高志助教、石田秀樹准教授、安井凌さん(研究実施当時4年、令和2年3月卒業)らが、白い物質の正体を明らかにすることを目標に調査を行い、白濁の原因物質はタンパク質であるトロポミオシン(筋肉を構成するミオシンを構造的に束ねる役割を持ったタンパク質)であることを解明しました
ちなみに、しじみ以外の貝についても調査され、はまぐり、赤貝、ホンビノス貝、ホタテ、牡蠣などでも白濁することがわかり、その原因物質がトロポミオシンであることが確認されました
また、タンパク質は一般に熱に弱いのですが、トロポミオシンは耐熱性を持ったタンパク質であることも分かりました
今後、耐熱性を持った酵素(タンパク質)を作る研究が、工業的に使われるタンパク質について行われ、耐熱性タンパク質を構築する基礎的な研究の重要な材料になると考えられます
しじみ汁の美味しさにトロポミオシンは関与していないようですが、白濁が増せば増すほどスープは美味しく見えるので(個人的見解?)、見た目が良く美味しいスープを作る上で、しじみ汁に含まれるトロポミオシンを利用することが今後考えられるとも述べています


面白い!興味深い!!と思うのは私だけでしょうか?

出中生も、興味のあることや疑問に思うことをとことん探求してみませんか
それは学校のテストには出ないことかもしれませんが、ものすごいことかもしれません
ノーベル賞を受賞するような研究も、最初のきっかけはちょっとした興味や疑問ということもあります
これは研究だけでなく、何事においても通じることかもしれません


掲載誌:Scientific Reports
詳細はhttps://www.nature.com/articles/s41598-022-1791...
「Tropomyosin micelles are the major components contributing to the white colour of boiled shellfish soups」
Takashi AkihiroRyo YasuiHideki Ishida

Research Open Access
09 Sept 2022「Scientific Reports」Volume: 12, P: 1-11

空 no.376

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本日は晴天なり
3限目、グラウンドで2年生が保健体育の学習に取り組んでいました
サッカーの学習です
定期考査が終わったことと身体を動かす授業ということからか、みんなの足取りはとても軽く見えました
中には運動を苦手としている生徒もいますし、紫外線が苦手な生徒もいるでしょうから、そう見えるというのはバイアスかな・・・
決して曇天や雨の日の空を否定するつもりはないですが、今日のような青空は心を晴れやかにしてくれている気がするのも、バイアスなのでしょうか
しつこいですが、曇天も雨の空も大切なお天気です

午後は県内西部地区の中学校は「中学校教育課程研究大会」を教科毎に各地で実施しました
教科別の研修会であり、教科毎に県西部の中学校教師が集まり、授業の在り方を中心に研修を深めます
本校は数学科の会場であり、2年4組が授業を公開しました
出中生はもちろん、研修会に参加した教師たちは本気で根気よく研修に励みました
地区内の学校や本校の教科指導に、今日の研修の成果が活かされます

定期考査や研修会と、いつもとは違う日だったので、生徒も教職員も疲れたことでしょう
その疲労感が、心地よいものだったか、そうでなかったのかは、何に影響されるのでしょうか
少なくとも、どのように感じるかを決めるのは、自分自身だろうな・・・
そんなことを考えながら外へ出てみると、空が暗くなっています
日没時刻がいつの間にか早くなりました

釣瓶落(つるべお)としといへど
光芒(こうぼう)しづかなり
   水原秋櫻子(「餘生」所収 昭和52年)

意訳:釣瓶落としのように秋の日はすぐに落ちてしまうが、残光がまだ残り漂っている

今日の夕暮れはまさしく水原秋櫻子氏が詠んだときに見たであろう空でした(個人的見解)

研修会のことを思い出しつつ、しばし空を眺めます

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静まり返る no.375

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1限から3限の授業中、校内が静まり返っています
今日は2学期中間考査1日目だからです

朝から各教室では、本気で根気よく問題に取り組む生徒たちの姿が見られます
何度受けてもテストと名がつくと緊張します
学校の定期テスト、実力テスト、入学選抜検査、各種検定、学校以外でも採用試験、資格試験、職場内での登用試験など、人生において何度も経験します
健康診断も、ある意味テストです

担任時代から生徒によくする話ですが、テストは大きく分けて2種類あると思っています
自分の力をチェックするテストと、ふるい落とし(選抜)のテストです
定期テストや資格試験は前者で、入学選抜検査や採用試験、登用試験は後者です

定期テストで100点だったら、それは「今、あなたに身に付いている学力は100%です」と、分かるものです(すべてペーパーテストだけでわかるわけではありませんが・・・)
50点だったら、「今あなたに身に付いているのは50%です」と分かるものです
あるいは、どこが理解できていて、どこが理解できていないかが分かるものです
中学校での学習で身に付けておく学力の、定着具合を判定するひとつの資料です
※しつこいですが、これが評価のすべてではありません・・・
カンニングなどの不正行為によって点数をとっても、それは本来の自分の学力を示していませんから、自分にとってはよくないことです
健康診断で、歯科検診がありますが、「あなたは虫歯が1本ありますよ」と診断されたら、その1本を治療します
インチキをして「虫歯0」と診察カードを書き換えても、虫歯になった歯は治りません
そのまま放っておくと、困るのは自分自身です
これと同じだと思います

後者のふるい落としのテストは1点でも多く取りたいものです
例えば受験の際には募集定員がありますから、定員内の順位になるように1点でも多く取りたくなる気持ちはよく分かります
1点でも多くとるなど、合格するために実践すればよいことは、前者のテストを利用してその時点での自分の学力を判定し、課題を改善して身に付けなければならに学力を、自分のものとして確実に定着させることです
「テストで学力が判定できるのか?」という疑問は理解できますが、現在の入試制度では現在のやり方で、身に付けた学力が確認されています

決して定期テストで100点を取ったら、素晴らしい人間ですと言われているわけではありません
定期テストで0点だったら、あなたはだめな人間ですと言われているわけではありません
ただただ、その教科の学習での学力の身に付き具合が、現時点でどうかを示すだけです
その結果から学習の取り組み方を変える必要があるかもしれません
必要な学力を身に付けるために、少し何かを我慢しなければならないかもしれません
点数が悪いからと、何もしないであきらめるのは違います
点数が悪いからといって、その教科が自分に合っていないと判断するのも間違いです
今までに、学習の取組方を変えて、不得意だと思っていた教科を得意教科にした人を多く見ているからこそ、そう思うのです

勉強・学習するのは、本来はテストでよい点数を取るためではありません
未来の自分のために様々な力を付けるために、勉強・学習に励みます
大人になっても、未来はありますから、勉強・学習は一生続きます
※学習はやればやるほど分からないことが増えるという面もあります

今日、明日の2日間で実施される中間考査の答案が採点されて来週あたりに手元に戻ります
点数だけを気にするのではなく、どこが分かっていてどこが分かっていないか、分かっていない内容についても、全く分かっていないのか、ある程度は分かっているのかを、自分なりに分析するのです
定期テストは終わった後が、受ける前よりも大切ですし、答案の見直しをやる人とやらない人の差がはっきりと大きく出るポイントだと、わたしは思います

※本記事は【校長室より】「no.67 定期テスト(2021-06-24)」の、ほぼ再掲です

文化の秋 no.374

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10月9日(日)に富山県高岡文化ホールで「第27回富山県中学校文化祭」が開催されました
県内の中学生が、今後ますます自信をもって文化活動に励むことができるように、この文化祭が中学生の目標となる行事となるべく企画・運営がなされています
本文化祭に関わった中学生だけでなく、多くの関係者の皆さん、保護者の皆さんに感謝したいと思います
ありがとうございました

会場では中学生の何とも表現できないエネルギーを感じました
途中雨が降り、空が暗い時間帯もありましたが、館内は明るい未来を期待させる雰囲気がありました
本校は、科学部門、美術部門、書道部門、特別展示部門、茶道部門に参加しました
その中で、作品展示ではなく、多くの人を前に研究成果を発表した情報科学部
緊張感の中にも、自信をもって発表している姿が頼もしかったです
また、会場に来て展示作品などに触れた出中生の中には、「なんだか、他の学校の子たちはすごいです」と、刺激を受けている人もいました
これまた頼もしい姿です

運動部活動だけでなく、文化部活動も地域移行を目指すように文部科学省が示しました
そんな中での今年度の中学校文化祭は、私自身がいろいろなことを思うものでした
中学校文化祭は部活動だけではなく、音楽科、美術家、技術・家庭科の学習成果や、郷土芸能等、文化全般に取組む中学生が発表する場です
若かりし頃に、とある勤務校がステージ部門の演劇に出演するお手伝いをしたことを覚えています
選択国語(※今はない選択教科の授業です)での取組だったと記憶しています

たまたま昨日に視聴したNHK全国学校音楽コンクールの生中継にしても、中学生が本気で根気よく元気に物事に取り組む姿に、激しく心を動かされます
そういう現場で働ける今を、感謝しつつ、大切にしたいと思います

感謝と言えば、第3学年の修学旅行でお世話になった広島在住のZ様から写真付メッセージが届きました
3年生が訪れた厳島神社の鳥居を覆っていたカバー(足場)が外されたようです
6日に神社の名前が記された「扁額」を取り付けるために外され、3年前から続いている70年ぶりの大改修は一つの区切りを迎えたようです
大鳥居を取り囲む足場の撤去は12月下旬までの予定で、年末には蘇った朱色の大鳥居の全貌を見ることができるそうです

さりげないことですが、本校を気にかけていただくことに感謝です
鳥居の写真はカラー印刷して、3年生の目に触れるようにします

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ありがたし no.373

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わざわざ来校いただき、地域の方から「子供たちに見せてやってください」と、上の写真のものをいただきました
理科教師でありながら、植物や動物の同定におおいに不安を抱える私は、こんな時はすぐにお尋ねします
「これは、何でしょう?」

優しく「ユリの花ですよ」と教えてくださいました
ユリの花のこのような姿をわたしは見た記憶がありません
出中生はどうでしょう?
校長室前を通る出中生の何人かに聞いてみましたが、わたしと同様に見たことがないようでした

よく観るとその姿は不思議です
きっとここに種子があったのだなと推測できますが、出中生のみんなはどうでしょう
イメージすることは重要ですよ

多くの出中生が見られるように、校内での展示を理科主任にお願いしました
持ってきていただいたS様も、多くの出中生が興味をもってみてくれることを望んでおられました
わたしも好奇心旺盛な出中生であることを期待します

ユリ(百合)は、ユリ目ユリ科のうち主としてユリ属(学名:Lilium)の多年草の総称で、北半球のアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しています
原種は100種以上、品種は約130品種(アジア71種、北アメリカ37種、ヨーロッパ12種、ユーラシア大陸10種)であり、日本には15種があり7種は日本特産種です
山岳地帯を含む森林や草原に自生することが多いが、数種は湿地に自生します
代表的な種に、ヤマユリ、オニユリ、カノコユリ、ササユリ、テッポウユリ、オトメユリなどがありますが、いただいたものがどれなのかはよく分かりません
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

時期を過ぎて種子を残し、その役割を終えてもこの存在感
なかなかのものだと、感心しました
S様ありがとうございました


立山山頂付近ライブカメラには雪が積もっている様子が・・・
季節は確実に冬へ近づいています
暑かった夏が信じられない程の天気です
これは1年の周期ですが、よくよく考えるとありがたいことです

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ISS no.372

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出中生のみんなは、上を向いているでしょうか
出中生のみんなは、空を見上げているでしょうか
下を向いているときがあってよいです
いや、そんなときもあります
そんなときでも、たまにはぐっと背を伸ばして、空を見上げてみませんか・・・

2022年10月5日(水)正午(※アメリカ東部夏時間 ‎(UTC-4))(※日本時間10/6(木)午前1時)に、アメリカ、フロリダ州のケネディ宇宙センターで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の若田光一宇宙飛行士が、3名の宇宙飛行士と共に、国際宇宙ステーションISSへ向けて飛び立ちました
無事成功して、関係者でもないのですがホッとしています

今回のミッションについて、司令官ニコール・マン宇宙飛行士は、次のように語っています
「国際宇宙ステーションに滞在中、Crew-5は宇宙での人間の臓器のはたらきや心臓病の理解に関する研究など、200以上の科学実験と技術デモンストレーションを行います。私たちの視線は宇宙を向いていますが、これらの使命が地球上での生活も改善されることを決して忘れないようにしましょう。」
日本人の若田宇宙飛行は5回目の搭乗であり、ミッションスペシャリストとして司令官やパイロットと緊密に連携し、打ち上げと再突入の段階で宇宙船を監視する重要な任務があります
そして、ステーションに搭乗すると、彼は第68次長期滞在のフライトエンジニアを務めます
※NASAのSpaceX Crew-5ミッションとコマーシャルクループログラムについて、下のリンク先に詳細があります
https://www.nasa.gov/exploration/commercial/cre...

若田宇宙飛行士は29日のオンライン記者会見で次のように語っています
「打ち上げ準備は順調。体調管理は万全で、適度な集中力を維持できている。将来世代の皆さんに、新しい希望や夢を持ってもらえるようなミッションにしたい」
「タブレット端末で操作する新しい時代の宇宙船。これまでの宇宙船との違いを実体験して、皆さんにお伝えしたい。」

加齢による体力低下に対する危惧について、「毎日ジムで1時間半、有酸素とウェイトすれば保てる」と、即答されています
管理職に近い役割で、超絶多忙な中でこれをやり続けられるすごさを感じます
加えて、国籍を問わず後進の育成に尽力されていることなど、彼の言動を知れば知るほど、本気・根気・元気の究極を感じます
彼に及ばずとも、少しでも近づけるように精進します

そんなことを考えながら、わたしは昨日、某所田んぼの真ん中で、宵の空を横切る光の筋を眺めていました
時間は18:15〜18:21頃の数分間です
一昨日、昨日とこの辺りで観測できる絶好日だったのですが、一昨日は雲に邪魔されており、昨日もやや心配していましたが、雲の切れ間から観ることができました
若田宇宙飛行士が向かっているISS、国際宇宙ステーションです
流星群もそうですが、音もなくスーッと空を横切る光跡を眺めると、不思議な気持ちになります
次に観られる条件が整う日は、既に若田宇宙飛行士も搭乗しているはずです

学習や部活動で頑張る出中生のみんなも、たまには空を見上げてみてはどうでしょう
ちなみに、次にISSがよく観られるのは、10月21日(金)午前5:14〜5:20です
その翌日10月22日(土)午前4:27'30〜4:31も観測に適しています


参考サイト
「#きぼうを見よう」
https://lookup.kibo.space/
※このサイトはJAXAの支援のもと、KIBO宇宙放送局が運営するISS「きぼう」可視情報サービスです

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ホンモノの力 no.371

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本日、富山短期大学准教授 吉牟田  裕(よしむた ゆたか)先生をお招きして、第2学年が福祉・介護講演会を実施しました
演題は「暮らしの中のAI 〜コミュニケーションロボットとの共存〜」
介護や福祉について理解を深め、自分の生き方や将来のはたらき方について考える機会になればと、砺波市「社会に学ぶ「14歳の挑戦」」を体験したこの時期での実施です
学習を終えた出中生たちの感想を聞くのが楽しみです

今回、介護ロボットとして活躍している3体のロボットが吉牟田先生に同行してくれました
講演会終了後、校長室へその3体も寄ってくれましたが、その中の最古参、「パロ」はわたしがかつて勤務した城端中学校出身の柴田 崇徳 教授が開発されたアザラシ型セラピーロボットで、懐かしく思わず抱き上げてしまいました
まだ、意識があったパロは「キュー、キュー」と大きな声で鳴いたので、校長室の隣の事務室の人々から、「校長はいったいどうしたのだ!?」と心配されました
途中、今回の講演会をサポートした2年生が講演会で使用された道具を運んで校長室へやってきたので、○○さんや○○さんにもパロを触ってもらいました
また、途中吉牟田先生を案内してくれた○○さんは、わたしが抱きかかえているパロを見て、「どこかで会ったことがある」と言います
かすかな記憶で「おばあちゃんの家であったような・・・」ということでした

確かにパロは心を癒してくれると、実感しました
値段を聞くのは野暮なので尋ねませんでしたが、近くにいてほしい存在に思えました

ううむ、わたしもストレスをためているのでしょうか・・・
講演会における2年生の反応も、校長室でのパロに癒されるわたしの反応も、ホンモノの力を実感していることを証明しているのでした

発信(外へ出す)の工夫 no.370

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校舎内を巡って出中生の様子を観ていると、2年生の国語の学習では自分の考えを述べ合いながら整理したり深めたりする活動中でした(上写真)
昨日も書きましたが、外へ出すことで自分の学びを確実なものにするこのような活動は、様々な教科の授業で見られます
総合的な学習の時間や、修学旅行・校外学習の事後学習では、資料を準備して自分の学びを多くの人に伝える活動もよく行います
生徒だけでなく教師にとっても、毎日の授業をはじめとする教育活動に多くの発信の場面があります
その中には指示や、注意も含まれます
その時に独りよがりの発信では、大切なことが伝わりません
そのために教師は、毎日伝え方に工夫を凝らします
※その毎日の工夫も、思い通りに伝わるとは限らず、未来への教訓とすることが多いです

学校現場ではありませんが、「傍聴してみたい」「知りたくなる」「予算の使い道がわかりやすい」と先日評判を呼んだ、とある地方の議会案内があります
北海道上川郡鷹栖町議会の町民向けチラシです(下写真)
制作した広報広聴常任委員長を務める 片山 兵衛 議員(44)は「決算というのはその重要性のわりにあまり注目されず、傍聴者はほとんどいない。金額に目がいきやすいチラシ風であれば、注目してもらえるのではと期待した」とマスコミ取材に答えています
このPR効果によって傍聴者が増加し、議員の質向上や議会の活性化につながると期待されています
鷹栖町議会は過去にも、写真のような議会案内を制作して話題となっています(下写真)
町議会議員選挙が3回連続で無投票となった危機感から始まったそうです
「議会としては町民の方に関心を持ってもらうためには手段を選んでいられない状況」が、このような工夫を生み出したようです
果たして本校ではどうでしょう?
我々の意図や想いを、出中生や保護者、地域のみなさんに、うまく伝えられているでしょうか?
教職員も、保護者も、地域も「子供たちのよりよい成長」を目指す点で一致しているはずであり、その手法等については様々ですから、今の学校の考えを丁寧にお伝えし、ご理解・ご支援を賜ることが重要です
そのための情報発信、相互情報交換は丁寧に行わなければと考えます

学校の取組だけで「子供たちのよりよい成長」は決してかないません
今後ともよろしくお願い申し上げます

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外へ出す no.369

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10月1日は県中学校駅伝競走大会が県総合運動公園で開催されました
また、チューリップ公園で本校吹奏楽部が、陸上自衛隊富山駐屯地創立60周年記念行事に招待いただき、演奏を披露しました
どちらも、これまでの出中生の努力を外へ向けて表現しています
積み重ねて身につけた技能・技術・体力だけでなく、これまで本気・根気・元気で取り組み感じた想いも、外へ向けて表現していました
周りから刺激を受けるだけでなく、自分の中で熟成させ、「外へ出す(反応する)」というイメージでしょうか
アウトプットとよく表現されますが、学習や経験で得た学びを、自身の言動に反映させることを意味します
単純に外へ出すという意味ではありません
「外へ出す」ことは、周りに今の自分を見せることだけではなく、これまでに学んだことなどを改めて再認識し、確実に自分のものにするために重要だと考えます

駅伝競走大会では、襷に思いを込めてつないでいく出中生の姿を見ていると、表現できない想いが溢れてきました
招待演奏での吹奏楽部の様子を観ていると、3年生にとってのラストステージだということもあり、これまた表現できない想いが溢れてきました

本日も、授業の中で自分と他の考えを交流して自分の考えをまとめて発表する場面、練習の成果をパート毎に確認しながらよりよい合唱を目指すために意見を出し合う場面、よりよい学級づくりのために座席について自分の考えを出し合う場面など、出中生が自分の言葉で「外へ出す」場面が多く見られます
「外へ出す」ことで、学びや気付きを確実にするのです

自分自身を振り返ると、教師として多くの言葉を生徒や教職員に発してきましたが、そのことで自分自身が学んだり気付いたりしたことが多かったと感じています
十数年前、社会人となった卒業生に、その当時の悩みをわたしがこぼしたときに、「何を言っているのですか!中学生の頃、先生は私たちに○○と教えてくださったじゃないですか!」と、叱られたことがあります
自分が「外へ出した」言葉が、当時の教え子を通じ、時代を超えて自分に返ってきた瞬間でした
教師は誠に素敵な職業だと身に染みた瞬間でもありました
また、よりよく成長しているかつての教え子たちの力を実感した瞬間でした
ありがたいことです

感謝の気持ちも「外へ出す」ことが大切ですね
そのことなしでは、相手に伝わりませんから

今後も、教師として「外へ出す」ということを意識し続けます
そのことで頭の中が整理されます

このホームページも、学校として外へ向けての情報発信ですから、「外へ出す」ことのひとつです

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行事予定
10/21 和鐘文化祭 1日目

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