最新更新日:2024/07/04
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
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砺波市立出町中学校
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富山県砺波市表町18番29号
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型にはめる no.411

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本日、今年度2回目の避難訓練を実施しました
多くの命を預かる本校において、全員の安全・安心を確保するための、「型にはめる」訓練です

「型にはめる」という表現から、ネガティブな印象を受ける方がおられるかもしれません
「人権侵害」「個性をつぶす」等と感じられる方がおられるかもしれません

避難訓練の場合、わたしはそう考えません
それは、わたしが少し武道をかじっていたからかもしれません

日本の武道や芸術に関わり、「守破離(しゅはり)」という言葉に出会った方は多いでしょう (※顧問として剣道部で発行した部活動通信や、担任時代の学級通信に、「守破離」と名付けていたこともありました)

デジタル大辞泉では、次のように解説されています。
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しゅ‐は‐り【守破離】
剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの
」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階
」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階
」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階
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今は亡き、18代 中村勘三郎(歌舞伎役者)氏が、心に残る言葉として、TBSラジオのこどもでんわ相談室への質問に対する、無着 成恭 氏の回答をあげたことを思い出します

質問に対して、無着 成恭 先生は、
基礎がしっかり出来ていて、
そのうえで型やしがらみを打ち破ることが型破りで、
基礎も何にも出来ていないのに、
あれこれとやることを形無しと言うんだよ
と言われたんです(故 18代 中村勘三郎 氏 談)

「守」「破」の段階を経て「離」の段階に達する境地が「型破り」であり、「守」「破」の段階で勝手に我流で進めることは「形無し」ということでしょうか

地道に根気よく、基礎的なことをひたすら繰り返すことは、単調だと感じたり、やり方が古いと感じたりと、結構しんどいことです
そんな時、「自分は理由を付けて逃げようしているだけではないか?」と、考えることは、未来へ向かうためには大切だと思っています

最近は、けが等に悩まされているテニスの 錦織 圭 選手
彼は2014年全米オープン男子シングルスの準優勝者であり、アジア男子史上初のグランドスラム シングルス ファイナリストという実力者です
世界ランキング トップ10目前で、なかなかその壁を突破できずにいた彼をファイナリストにした一人がマイケル・チャン コーチです
チャン コーチは、壁に阻まれていた錦織 選手に、徹底的な基礎練習をさせました
練習中にできるプレーと、激戦が2週間も続くグランドスラムの中で体力の限界に近い状態でも発揮できるプレーとは、別物だという考えたからです
試合で通用するレベルを身に付け、へとへとに疲れても自信をもってプレーできるようにするためには、プロ選手でも基礎練習の反復が必要なのです
※基礎練習と言っても、我々の考えるレベルとは違うでしょうが・・・

今年度2回目の避難訓練
冒頭に書いたように、これは「型にはめる」基礎訓練です
緊急時に冷静になれるとか、勝手に身体が動くとか、型通りに確実に動けるようになることが大切です
非常時への備えは、スポーツで言うところの素振りです
実戦をイメージしての素振りと、何も考えない素振りとが違うように、もしもの備えとして、避難訓練に取り組むことが大切です
決して「空振り」ではなく、「素振り」なのです

このことは学習や仕事にもつながるでしょう
効率よく成果を出したい気持ちは誰にでもありますが、より大きな成果を目指すには、強固な基盤の上に大きな建造物を建てることと同様、「形無し」ではなく「型破り」を意識したいと思うのです
そんなことを思わせてくれた、今日の避難訓練でした

蛇足
東日本大震災で起こった「大川小学校の悲劇」は、決して「型にはまった」対応だったからではないとわたしは考えています
結果論になりますが、状況に応じて考える部分は大切であり、そこは「型破り」です
最初からマニュアルも計画もないものは、「形無し」だと考えます

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朝から、泣ける・・・no.410

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学校正面玄関前に生活向上委員会が掲示してくれた「思いやりの木(※勝手に命名してごめんなさい)」に、早くも「ありがとうの花」が咲き始めています
そしてさっそく花見の姿が見られます
このような花見もよいですね
出中生は本気・根気・元気に、前向きに学校生活を送ろうと、未来を見据え前向きにがんばっています
「思いやりの木」には感謝の言葉が溢れていて、今朝のサッカー日本代表の試合後のインタビューと重なるように感じました

FIFAワールドカップ カタール大会 日本代表 対 スペイン代表 の戦い
早朝から泣けました

前半を耐え忍んだ選手たち
前線からプレッシャーをかけ続ける前田選手たち
起用にこたえて確実にチャンスをものにした堂安選手
最後まであきらめずに走り込み、執念の折り返しをした三苫選手
そのボールを来ると信じて走りこんで決めた田中選手
そのゴールが取り消しにならなかったVARのありがたさ
けがを抱えながら交代起用にこたえて守った富安選手、遠藤選手
コスタリカ戦でのプレーについて痛烈に批判された吉田選手の、集中し続けたプレー
現地や日本、世界各地から応援したサポーター
千載一遇のチャンスをものにする今までの数年かけての準備
多くの批判に晒されながら、信念を貫く森保監督
・・・・

後半30分あたりからは長く感じました
後半44分、フェラン・トーレス選手とのワンツーパスで抜けて、ダニ・オルモ選手がシュートを打つ直前は一瞬心臓が止まりました
権田選手、よくぞキャッチしてくれました
そして、アディショナルタイムが7分で、「ドイツ戦と同じか」とがっくり
同じく長いと感じた様子の、解説をしていた本田圭佑氏が、「ここまで来たら、根性だ」と発言していことが興味深かったです
このレベルでもそうなのですね

ふりかえれば、グループ・ステージの3試合は、よいも悪いも含めてすべてが予想を裏切る戦いでした
感情の乱高下は血圧と同じで身体に悪い・・・
試合途中、ドイツ 対 コスタリカ のスコアが1−2となり、少しの間でしたが、グループE突破が日本とコスタリカという状況になったときも、真剣勝負の怖さを感じました
ノックアウト・ステージでは次戦に勝てば、ブラジルとの真剣勝負の可能性があります
※まさかスペインがそれを狙ったわけではないでしょう・・・
まあ、とにもかくにも次戦です
ノックアウト・ステージ ラウンド16のクロアチア戦は、日本時間12月6日0:00キックオフ
遠い空の下から応援します
※ちなみに試合終了後堂安選手が背負っていた日の丸(写真下)は、ドイツでの強化試合の際に、デュッセルドルフ日本人学校のみなさんが寄せ書きをした日の丸だというメッセージが、インタビュー後すぐにドイツから届きました


今朝は、出町中学校の出来事もカタールの出来事も、日本人も他の国の人も、諸々のすべてのことはつながっていると感じましたが、思考が超越し過ぎでしょうか・・・

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季節はうつろう no.409

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遠くの山にうっすらと雪がかかり、図書室から見える本校中庭の雪つりがそろそろその役目を果たし始める頃です

本日は12月1日

師走の始まりであり、今年は11月27日から今日までが、七十二候の第五十九候「「小雪(しょうせつ)」の次候」の、
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」です
北風や木枯らしが吹く季節となって、木の葉を散らす頃になったことが表現されています
100年以上前に考えられたものですが、今の季節感にも合っていると実感すると共に、昔の人たちは誠に繊細に季節のうつろいをとらえていたものだと感心します

木枯らしは、日本の太平洋側地域において晩秋から初冬の間に吹く北寄りの強風のことで、冬型の気圧配置になったことを示します
その定義は気象庁で定められており、東京は気象庁予報部予報課の天気相談所、大阪は大阪管区気象台気象防災部予報課がそれぞれ発表します
東京においての木枯らしの条件は、
1 期間は10月半ばから11月末までの間に限る
2 気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹く
3 東京における風向が、西北西から北
4 東京における最大風速が、おおむね風速8m/s以上
大阪においての木枯らしの条件は、
1 期間は、霜降(10月23日頃)から冬至(12月22日頃)まで
2 気圧配置は、西高東低の冬型の気圧配置
3 風向・風速は、北よりの風が吹き、最大風速8m/s以上

少し暦とずれているといえばずれていますね、特に大阪は・・・

明日からは七十二候の第六十候の季節である、
橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
小雪の末候であり、「橘の実が黄色くなり始める」という意味です
この候での橘は柑橘類である「ヤマトタチバナ(ニッポンタチバナ)」です(※江戸時代は「橘(タチバナ)」と言えば柑橘類全般を指していたよう)
冬になって、タチバナが黄色くなり始めた様子が表現されています

季節感を大切にする日本人の感性は素敵だと、個人的に思っています
出中生のみんなはどこに季節を感じているでしょうか?
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