最新更新日:2024/06/01
本日:count up12
昨日:455
総数:900791
校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

成長の姿 no.455

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
本日、オンラインで第1学年の「総合的な学習の時間」発表会がありました
担任の○○教諭からの「校長先生、生徒の素晴らしい姿をぜひ観に来てください!」という猛烈なアピールもあり、喜んで発表会をのぞきに行きました

学級代表のそれぞれのグループが、「砺波愛」を感じさせる学習成果を披露しました
おとなに向けた提案があり、自分自身たちに向けた提案もありました

「総合的な学習の時間」の目標である、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行い、よりよく課題を解決し、探究的な学習のよさを理解していることが、生徒たちの様子から伝わりました
また、自ら問いを見いだして課題を立て、情報を集めて整理・分析し、まとめ・表現する姿がそこにありました
探究的な学習に主体的・協働的に取り組みながら、互いのよさを生かしてきたであろう、今までの学習の様子が想像されます

学習を通じて育成を目指す、1「知識及び技能」、2「思考力、判断力、表現力等」、そして3「学びに向かう力、人間性等」に関わる成長が、それぞれの発表に感じ取れました
それは、発表者だけでなく、その発表を聴く姿からも感じられます

改めて成長する生徒たちの姿を間近で見られる、教師としてのありがたさをかみしめています

終りはスタート no.454

画像1 画像1
今朝、令和5年度前期生徒会役員が校長室を訪ねてくれました

昨日、令和5年度前期生徒会役員選挙当選証書授与式、認証式、そして令和4年度後期生徒会役員との生徒会引継ぎ式を、全生徒会員が見守る中で、無事終えています
着任のあいさつと、最初に取り組むこととなる「予餞会」への想いを伝えに来てくれたのでした

都合で新役員7名のうち5名の訪問となりましたが、全員キラキラとした目が印象的で、とても頼もしく感じました
※当然、歴代出中生徒会役員も頼もしかったですよ!

こちらからの無茶ぶりで、予定になかった一人一人の意気込みも聞かせてもらい、わたしはますます今後の出町中学校生徒会の活動が楽しみになりました
一人一人の想いが伝わりました

前号の記事にも書きましたが、後期生徒会役員からバトンを受け取った直後ですからまだテイクオーバーゾーンの中です
まだ、前任者からの声もよく届く範囲です
既に引継ぎをしているでしょうが、不十分だと感じた部分はすぐに尋ねられます
伝統ある出町中学校生徒会の勢いをそのままに、テーマである「発展」をまた新たな形で進めてほしいと思いますし、出中の教職員はできる支援をしていきます

ギリシャの哲学者アリストテレスはその著『政治学』において、人間は「ポリス的な動物(Zoon politikon)である」と述べています
※「人間というのは、自己の自然本性の完成をめざして努力しつつ、ポリス的共同体(「善く生きること」を目指す人同士の共同体)をつくることで完成に至る」という他の動物にない独特の本性がある動物である※

生徒会は決して役員だけのがんばりだけでよりよい集団になるわけではありません
社会的(ポリス的)動物である人間ですから、中学生の時代に生徒会活動を通して「自治的集団では何が大切か」を学ぶよい場です
役員はリーダーとして、会員はフォロワーとして、それぞれに役割があるはずです
そして何より、出中生のみんなの生徒会を支えるのは、出中生一人一人の想いであり、そこから表出する一人一人の言動です

「他人を変えるより、自分を変える方が簡単だ」とよく言われます
何かあれば周りのせいにばかりしていても、建設的ではありません
まずは、「未来のために、自分は何ができるか」なのです

前号でも書きましたが、終わりはスタート

2年生、1年生にとっての令和5年度生徒会活動はある意味スタートしています
画像2 画像2

テイクオーバーゾーン no.453

画像1 画像1
朝早くから選挙管理委員会が今日実施される令和5年度前期生徒会役員認証式の準備を、リモート放送会場の会議室で行っています(上写真)
また、令和4年度後期生徒会役員と、令和5年度前期生徒会役員も、認証式の流れの確認や、生徒会引継ぎ式の準備のために参加しています
いよいよ1、2年生が、令和5年度の新3年生、新2年生として伝統ある出町中学校生徒会のバトンを現3年生から受け継ぐ瞬間となります

3年生が卒業するまでに、教えてもらえることは何なりと質問して聞き出すことは大切です
また、令和4年度後期生徒会執行部の3年生は、伝えておきたいことを確実に伝えておくことが大切です
そうやって、脈々と受け継がれてきた、伝統ある出町中学校生徒会なのです

バトンを受け渡すテイクオーバーゾーンにあたる期間は残り「1か月と少しの間」です
たった「1か月と少しの間」なのか、まだ「1か月と少しの間」なのか、人それぞれかもしれませんが、その期間をどのように過ごすのかでバトンを受け取った後の走りに影響が出るでしょう


1か月と言えば、・・・
今日からちょうど1か月後の3月8日は、県立高校一般入試の1日目
そして、3月8日は国際女性デーであり、イタリアでは「ミモザの日」のようです
タイミングよく、今朝、教職員が校内用と校長室用にと、「ミモザ」の花をもってきてくれました
さっそく、校長室にそのミモザの花が生けられています(下写真)
「ミモザ」は国際女性デーのシンボルツリーであり、春の訪れを告げる花として、イタリアの街を鮮やかに彩る黄色いミモザの花を、男性が女性へ、または女性同士が、愛や日頃の感謝の気持ちを込めて贈る日だそうです

ミモザは、オーストラリア原産で、マメ科ネムノキ亜科アカシア属のアカシアの木に咲く花とのこと
※本来ミモザはオジギソウを指す言葉であるという文献もあります

青空に輝く太陽のように、明るい黄色が元気をくれます
国や花の色等によって、いくつかの花言葉が存在しているようですが、広く一般的に知られている花言葉は、「感受性」「思いやり」です
この他に、「感謝」「優雅」「友情」といった花言葉もあるようです

どの花言葉も、心が温かくなります

立春を過ぎたとは言え、まだ寒い日もありますが、梅の花やミモザの花を見ると、春を感じます
ちょうど、新執行部のスタートとシンクロしているように感じます
令和4年度後期生徒会役員への「感謝」を伝え、令和5年度前期生徒会役員へは「感受性」「思いやり」「友情」を期待しつつ、エールを送ります

終りは、スタートです

画像2 画像2

学びの場 no.452

画像1 画像1
1年生の美術科の授業
「自然物を本物そっくりに、立体で作ろう」をテーマに、「課題について理解し、トライ作品をつくることができる」ことをゴールとして、学習に取り組んでいます

担当教諭の「では、はじめよう!」の合図で、待ちわびていたようにみんなが袋から出した粘土をこね始めます
はじめの頃は、周りの人たちがどのようにしているか、気になります
周りに一緒に学ぶ人がいることは心強いものです
そしてある程度確認できたら、自分の硬い粘土を全力でほぐしていきます
座ったままでは力が入らず、立ち上がって全体重をかけている出中生が何人かいますが、すぐに座って作業します
その姿を見かねて思わず「○○先生! 座ったままだと力が入らないので、立ち上がってこねてもいいですか?」と、わたしが質問してしまいました
だめです、わたし
出過ぎです
あくまでも参観者なので、口出ししてはダメなのにしゃしゃり出てしまいます

学校内では生徒自身が、いつでも自由に質問できればと思います
「分からないこと」を「分からない」と言える
「教えて」と言える
「いいよ」、「自分でよければ、喜んで」と言える
そんな学びの場は素敵だと思います
子供の学びの場としての学校だけでなく、教職員自身、大人の職場としての学校もです

わたしの質問に○○先生が「立ってやってもいいですよ」と答えてくれると、ザザッと多くの出中生が立ち上がってこね始めました
やってみて、すぐに座って作業する生徒もいます
ずっと立ったまま、作業を続ける生徒もいます
それはそれでいいのです
自分でやってみて、よりよい方法を選択して学習を進めるのです
そして、また分からなければ、誰にでもいいから聞けばよいのです

大昔、わたしが担当していた理科の実験の考察の場面で、生徒たちの議論が白熱しました
最初は、わたしが「じゃあ、○○さんはどう考えるの?」などと、授業を進めていましたが、途中から、「はい!はい!!□□さんに質問があります!!」と挙手する生徒が出てきました
そしてしまいには、生徒が生徒を指名し、その議論を進めていきました
そうなると、わたしはただその様子を観ているだけです
いつもそのような授業ができたわけではないですが、こういう授業は楽しいです
チャイムが鳴って、授業が終わると、「あ〜、面白かった」という声が聞こえました
「あ〜、つまらなかった・・・」「あ〜、眠かった・・・」と言われる授業が多かったわたしなので、とても印象に残っています

教師はよりよい授業を模索し続けています
どのように学びの場をつくるか、どのような準備が必要か、どのような姿が観られたらねらいが達成したと評価できるか・・・
これらに終わりはありません
昨日も本校の教職員は研修に励みました

「脱皮しない蛇は滅びる」なのです


美術室の近くの西門の梅が、花弁を広げ始めています
校長室の梅の花も、チラホラと咲き始めています
その近くのハナミズキの芽はまだ堅そうですが、きっとその芽の中では、「その時」に備えて確実に生長が進んでいるはずです

出中生にとって、今は中学生活や学年のまとめの3学期であり、進学、進級に向けての準備の0学期です
人それぞれに「その時」は違いますが、出中生も未来に向けて確実に成長しています
画像2 画像2

想いを伝える no.451

画像1 画像1
本日は令和5年度前期生徒会役員選挙立会演説会・投票の日です
オンラインによる演説会が当たり前となりました
画面越しですから、公約や想いを伝える立候補者にとって、やりにくい部分もあると思います
何と言っても直接、投票者に訴えかけられることは、大きいと感じるからです
立候補者はオンラインという環境の中で、工夫を凝らして想いを伝えていました
立候補する者、投票する者はもちろん、そもそも選挙とは何かをここにいる全員が考える時間でもあると思っています
わたしも考えるその一人です

Government of the people,
by the people,
for the people

1863年11月、当時のアメリカ大統領リンカーンが、ペンシルベニア州ゲティスバーグで行った演説の中で、民主主義政治の原則を示した言葉です
生徒会に当てはめれば、「生徒のための、生徒による、生徒の生徒会執行部」です
今日の演説会では、校舎内をまわり、演説が収録されている会議室で立候補者の演説や応援演説を聴いたり、教室や職員室等で画面越しの演説を聴いたりしました
演説者の伝える想い
聴く側の想いを確実に受け止めようとする姿勢
校舎内の教室から演説が終わるごとに鳴り響く拍手
手段は違っても、想いを伝えよう、受け止めようとすることに変わらないと感じます
また、出中生の姿に学ばせてもらった気がします

ネットの検索サイトで「生徒会選挙」と入力すると、候補の中に「生徒会選挙 勝つ方法」と出てきました
興味をもってそのいくつかをのぞいてみると、選挙活動の仕方、立ち振る舞い、そして演説ための文例はもちろん、誰を味方に付ければよいかもありました
これらを利用したくなる気持ちは理解できます
それが人間です
選挙に関わらず、AI技術が進歩し、最近では「CHAT GPT」のように何かを相談すればすぐに答えてくれるサイトもあります
「生徒会選挙の応援演説を書いてください」と入力すればAIが自動作成してくれます
「○○とは何か?」と言った課題にも答えてくれます
既に欧米の大学等では学生がレポート作成の際にこのようなアプリやサイトの使用を禁じており、法律でもAIが作成したものかどうかを明示しなければならないという議論があるようです

ネットは便利ですが、あくまでも自分の想いをよりよく誰かに伝えるための道具としてとか、自分自身の成長、言い換えれば未来の自分のための道具として便利に使いこなせればと考えます
学校教育におけるタブレット利用の授業もそうです

また話がずれています
生徒会選挙からネットの話になりました

さて、選挙の結果はどのようになるでしょうか?
どのような新執行部が誕生するのでしょうか?
未来を想うことは期待や楽しみがあります
わたしには生徒会役員選挙の選挙権はありませんが、近くで応援しています

今日まではもちろん、今朝も早くからの準備をしてくれた選挙管理委員会のみなさんに感謝します
認証式まで、よろしくお願いします

画像2 画像2

節分 no.450

画像1 画像1
本日の給食は「節分・立春の日献立」です
イワシの甘露煮、ミックス節分豆はよく分かります
赤米ごはんは、赤鬼つながり?いえいえ、赤は邪気を払う色だからだとか
コーン和えは、豆つながりでしょうか?
すき焼きは・・・???何でしょう?

今日は1年に4回ある「節分」ならではの給食です
「節分」は季節の始まりである、立春・立夏・立秋・立冬の前日であり、季節を分ける日です
けるから「節分
日本語は分かりやすい言語です
昔から季節の変わり目には邪気(鬼)が出ると言われ、それを追い払うための行事が日本全国、いろいろな形で行われています
江戸時代以降、立春の前日を指すことが多くなったそうです
旧暦で、12月の大晦日と立春前日の節分は、ともに年越しの日とされていましたから、鬼(悪霊)払いで心と身体をきれいにして正月の神様をお迎えし、新年の準備をしたようです
豆まきもそのひとつです ※ヒイラギ、イワシの焼いた頭も鬼払いのためです
「鬼滅の刃」が数年前に大流行してから、その豆まきも少し変わったそうです
それは、節分セットに、刀が付いているらしく、今年も鬼が首を切られるのでしょうか??
今年の節分セットにも刀が付いているかはリサーチ不足であり、鬼役を誰が務めるのかは家庭によって違うでしょうが、ぜひお気を付けください

また、節分といえば、わたしが子供の頃の記憶にはない「恵方巻き」が、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの店頭に並んでいます
大阪発祥の風習とされつつも、その起源は不明だそうです
怪しい・・・
節分の夜、恵方に向かって願い事を思い浮かべながら太巻きを丸かじりして、「ひと言も言葉を発せずに最後まで一気に食べきる」と願いが叶うとか、「目を閉じて食べる」とか、「笑いながら食べる」とか、これもいろいろな話があるようです
ますます、怪しい・・・
「恵方巻」という呼び方は、1989年に広島市のセブン-イレブン舟入店担当の本部社員が「大阪には節分に太巻き寿司を食べる風習がある」と知り、商品を企画し、1998年から全国展開して、2000年代以降に急速に広まったとどこかで読んだ気がします
それ以前に「恵方巻」と呼ばれる文献の類は見つかっていないそうで・・・
超、怪しい・・・
商業戦略はコンビニ業界だけでなく日本全国に広がり、砺波市のとある鮮魚店も今日は早朝から恵方巻づくりに大忙しだそうです
豆をまかずに、海苔をまく・・・
いや、海苔をまいたあとに、豆をまく、か

「恵方巻」「バレンタイン・デー」「土用の丑の日」「ハロウィン」「クリスマス」・・・
日本人は柔軟にいろいろなものを取り込む国民だと感じます

今夜は、刀を振ることも、呼吸を整えることもなく、静かに豆をまこうと思います
「鬼は〜、そと!」は、唱えず、ただひたすら「福は〜、うち!!」「ごもっとも、ごもっとも」と唱える予定です
ちなみに、最近は拾って食べることを考え、袋入りの豆や、殻付きの落花生をまくようになりました
昔はマスに炒った豆を入れて、バラバラとまいており、その後ろについてその豆を拾って食べながら「ごもっとも、ごもっとも」と唱えるのが子供の役割でしたな
今は、ちょっぴり寂しい豆まきです

その日 no.449

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
本日は県内私立高校の一般入試の日です
既に高等専門学校や県内外私立高校の入試を受けている出中生はいますが、学年の多くが受験する日は今日です

例年、なぜかこの日は荒天であったり、道路がバリバリに凍る日だったりすることが多い記憶がありますが、今日は比較的穏やかでよかったです

先日、激励の言葉として「焦らない、でもあきらめない」と伝えました
「満点を目指すのではなく、自己ベストを目指せ」と伝えました

本気・根気で取り組む3年生を想い、よりよい結果につながることを祈っています

2月1日 no.448

画像1 画像1
今日から2月
今日はグレゴリオ暦で年始から32日目
ということは、今年はあと333日
ゾロ目ですな

面体を つゝめど二月役者かな
「俳句月別歳時記」高橋悦男編(博友社)より

高浜虚子氏に師事した、前田普羅氏の句です
前田氏は東京生まれですが、1923年の関東大震災によって家財一切を失い、翌年、富山に転居し、報知新聞社富山支局の支局長となります
富山の雄大な自然に感動し、それ以来立山、黒部を渡り歩いたり、能登、佐渡、飛騨へ出向いたりして句を詠み続けた方です

一読してよく分からない場合は、「二月礼者」の意味を知ると情景が浮かぶ句だと思います
「新歳時記」高浜虚子著(三省堂)に、「演劇関係の人とか、料理家業の人等は、新年はことに多忙で、年始の回礼をする暇がないため、二月の一日に回礼に歩く風習がある。それを二月礼者という」と書かれています

映画監督でもある、五所平之助氏は下の句を詠みました

出稽古の 帰りの二月礼者かな
「わたしの俳句歳時記」https://www.mysai.net/index.html

前田氏が詠んだ句は、二月礼者を二月役者と言い換え、ちょっとしたおやじギャグにも感じます
※失礼があったらごめんなさい
句の「面体をつつむ」とは、手ぬぐいなどで役者であることを隠すために顔を隠しているのではないでしょうか
しかし、その立ち振る舞いや服装から「ははーん、あれは二月礼者の役者だな」と、前田氏が感じたのではと妄想し、その時の情景がイメージされます


知っているからこそ分かることは世の中たくさんあります
だからこそ学習は面白いのです

人間はやらされる場合と、自分からやる場合では圧倒的に自分からの方が楽しいですし、身になると思っています
主体的な学習です
学習は座学ばかりではなく、体験や経験を伴う、学校教育全般にも通じます

出中生の学習は、誰かにやらされているのか?、自分からやっているのか?
どちらにしても未来の自分のための学習ならば、面白くて、身に付くものがうれしいですね

ちょうど、今は生徒会役員選挙の選挙運動期間です
生徒会活動も自治活動であり、主体的な活動です
そこには主体的な学びが多くあります


昨夜、赤い火星を伴った月が寒空に輝いていました
そしてその下にはオリオン座がおうし座と対峙していました
その約12時間後の今朝、2月1日の日の出の光が出町中学校を照らしていました
よし!
今日もがんばろー!!
画像2 画像2

まだ? もう? no.447

画像1 画像1
画像2 画像2
今日で1月が終わります

まだ1か月しか経過していない?
もう1か月が経過した?

今年はまだ11か月?
今年はもう11か月しかない?

人それぞれのこころによって、その感じ方は違います

日本の学校教育は4月スタート3月終わりですから、1月が終わるということを、卒業・進級までのカウントダウンと捉えた方が、実感しやすいですね

令和4年度 卒業証書授与式は令和5年3月15日(水)
2月1日からの30日が、その日も含めて3年生が登校する日数
令和4年度 修了式は令和5年3月24日(金)
2月1日からの36日が、その日を含めて1、2年生が登校する日数

3年生のある学級内に、手作りカウントダウンが掲示してあります
なんとも、味のある掲示です
それが示しているのは、県内私立高校の一般入試のある2月2日(木)までの日数と、県立学校学力検査等が実施される3月8日(水)までの日数です
これはなかなかシビアです

出中生のみなさん
今、あなたのこころは、
「まだ○○日」ですか?
「もう○○日」ですか?

どちらにしても、今が未来へつながります
つまり、未来の結果は、今で決まります

焦らない、でもあきらめない
ベストを尽くして、後悔している人を、わたしは知りません

未来の自分は、今の自分に何と言うでしょう?
ちょっぴり想像してみてはどうでしょうか

こころを整える no.446

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
美術科では、今、講師をお招きして水墨画に取り組んでいます
毎年恒例のプログラムとなっていますが、何度拝見してもその指導は的確で分かりやすいです
山本五十六氏の「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば、人は動かじ」が想起される指導です

最初に、出中生は硯に向かい墨をすります

今年度の指導初日に講師の先生と校長室でお話しする機会がありました
そこで、「硯で墨をすることが、いかに心を整えることに資するのかを、歳を重ねて実感します」とお伝えしたら、「その通りですね」と言ってくださいました
超我流で癖字ですが、筆で文章を書いて校長室前に掲示することがあります
その時は墨汁、筆ペンを使わず、必ず硯で墨をすってから書いています
墨をすっている時間が心地よいというか、大切にしたいと感じるものなのです

小学生の頃、習字の授業で同級生が墨汁を使っているとき、親には墨しか買ってもらえなかった記憶があります
その記憶が正しいのか、記憶違いなのかは定かではありませんが、当時のわたしは墨をすることを面倒に感じていました
そんな墨すりが、今は、心地よいと感じることが不思議です
すっていると、墨を作った職人さんの想いを解きほぐしている感覚です
加えて、紙をつくる職人さん、筆をつくる職人さん、文章を作成した人の想いが、文字に乗り移るのかなとも感じます

歳をとりました、わたし

本気で根気よく、先生の話を聴き、自席で文字を書く出中生の姿を観ながら、貴重な学びの時間だと感じています

これって、また自画自賛ですかね

気付き no.445

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
昨日の朝
ふたば学級の水槽の周りに生徒たちが集まっています
人間とは不思議なもので、多くの人が列をつくっていたり、多くの人がどこか一か所を眺めていたりすると、妙に気になります
今回もその習性がはたらき、「なに?なに?」とその集まりに入り込みました
聞くと、水槽の中のエビが脱皮したとか
エビ!!
魚がいることは知っていましたが、エビがそこに居ることを知らなかったので、ますます興味がわきます
「ほら、ここに抜け殻があります」と、○○さんが教えてくれます
「ほんとですねぇ!!」
本当に、よくこの透明で小さい物体に気付きました

写真を撮ろうとすると、◇◇さんが指さしに協力してくれました
その画像が上の写真2枚です
※ネットで写真検索すると、そのエビはレッドビーシュリンプと出ました 何とも便利な世の中です

脱皮した後のエビはどこか気持ちよさそうです
一皮むけて成長しました
ふたば学級の生徒たちだけでなく、全校生徒も学校生活の中で何回も脱皮しています
その成長を自覚できれば、より学習等に本気・根気になれるだろうなと感じています
成果を実感できるわけですから
そのために、小さな成長を周りのオトナがコドモに伝えることは大切です
オトナの「気付き」が求められます
特に、プロフェッショナルの我々教職員には・・・


その日の部活動の時間に、校長室の前で、わかぎ学級の□□さんと出会い、少し会話を交わしました
すると、□□さんの「気付き」が炸裂しました
「校長先生!いつ、めがねを替えましたか?」
「おおおおお!!!!すごい!!!!」と、思わず口から出てしまいました
そうなのです、結構前に眼鏡を替えていたのです
しかし、誰一人としてそのことに気付いてくれなかったのです
※横にいた○○教諭は「私は気付いていましたよ」と言っていましたが・・・
□□さんの「気付きの力」に、直接賛辞を送りました

オトナになっても「気付き」は大切です
はい、わたしは、鈍感です
ふたば学級の生徒たちや□□さんのすばらしさを再認識した一場面でした
やはりすごいな、出中生

三大○○ no.444

画像1 画像1
画像2 画像2
学校を廻っていると、キンキンに冷えた体育館から楽し気な音楽が聞こえます
のぞいてみると1年生の保健体育「ダンス」の発表会です
グループごとに役割分担し、学習を進めています
また、互いに評価をし合っています

観ていて、ふと「三大○○」のことが頭に思い浮かびました
「日本の三大○○」のフレーズはいろいろなところに使われます
「三名園」は、「水戸の偕楽園」「岡山の後楽園」そして「金沢の兼六園」
「三霊山」は、「富士山」「白山」そして、「立山」
全国から人の集まる、とある場で「三大仏」の話題となり、わたしが得意げに「奈良の大仏」「鎌倉大仏」そして、「富山県の高岡大仏」と言ったら、多くの反論が出ました
「いやいや、奈良の大仏、鎌倉大仏は分かるが、三つめは岐阜大仏だ!」
「いやいや、三つめは兵庫大仏だ!!」
「いやいや、三つめは京の大仏だ!!!」
その後も、河内の大仏、近江関寺の大仏など、様々です
この話の結末は、その場におられた師匠の「まあ、この手の三つめは、全国にたくさんあるものだ」の一言でした

なぜ、出中生の授業風景でこのことを思い浮かべたのか
三大義務のひとつである義務教育を受け、三大権利のひとつ、教育の権利を行使している姿からでしょうか
自分でもよく分かりません

3年生の社会科「公民」の学習で「権利と義務」について学ぶ単元があります
選挙権が18歳まで下げられたことなどもあって、今の中学生には今まで以上に意識して学んでほしいと感じています
「権利と義務」は民主主義の中では対価として認められないと学んだ記憶があります
「義務を果たさなければ権利が与えられないというものではない」と
ただし、義務を果たせる人は確実に義務を果たしてもらわないと社会は成り立ちませんから、そこは勘違いされては困るところです
「自由」と「責任」も似たところがあると感じます
アイルランドの作家、バーナード・ショーは「自由とは責任を意味する。だから、たいていの人間は自由を恐れる」と、言っています
Liberty means responsibilty.
 That is why most men dread it.
出中生のみんなにも、大人になっていく途中で深く考えてほしい言葉です

「権利と義務」、「自由と責任」は、小さな社会を形成する学校生活にも通じています
今朝、生徒総会を終えた執行部に謝意を伝えに生徒会室へ行ったとき、生徒会長に感想を尋ねました
総会において想定していなかった意見が出て、その意見の重要性を感じ、残り短い任期の中でできることを実践していこうとしている想いが伝わり、執行部は「権利と義務」「自由と責任」を理解できていると感じました

前にも書きましたが、日本国民の三大義務は「勤労・納税・教育」であり、三大権利は「生存、参政、教育」です
蛇足ですが、教育に関して、義務は「こどもに教育を受けさせること」であり、権利は「教育を受けること」です
言葉は正しく理解しないと大きな勘違いをします
勘違いは誤った言動を引き起こします
留意しなければなりません
と、言いながらわたしの認識に誤りがあればご教授ください
いつも自信のないわたしであり、いつも多くの方に助けていただかねばならないわたしなのでした

臨時休業中no.443

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
報道にもありましたが、今日は県内14市町村の小中学校162校のほか、県立高校26校と特別支援学校8校が臨時休業です
また、富山大学も休講とのことです

昨日のうちに本日の臨時休業を決めていましたから、今日の登下校時の生徒の心配は不要でしたが、生徒の家、教職員の家、学校施設へのダメージ等が気になります
昨夜から今朝まで、何とも言えない一夜を過ごしました
暗いうちからライブカメラで県内の道路状況を観たり、自宅周りを観ていましたがあまり積雪が多くならず少しほっとしていました
出勤時、車が示す外気温は摂氏−5度
凍り付いた車に乗り、凍り付いた道路を走行することは雪国育ちの身にはある程度慣れているとはいえ、気を張る朝でした
おかげさまで今朝の段階で、出中生・教職員、学校施設に関しての異常報告は受けていませんので、ここでもホッとしました

中庭の雪も校門付近の雪もそれほど多くなくこれまたホッとしています
生徒は登校しませんが教職員が出勤する様子を見て、今日も学校のスタートを感じます
教室には生徒の姿がありませんが、黒板に並ぶチョークが出中生を待ちわびているように感じます

この後は、分掌部会や学年部会を行い、今後の教育活動に向けて、また今年度の反省を踏まえて新年度の準備等を進めます
また、今日から県内私立高校の出願受付が始まりますので、安全に留意しながらその手続きも進めます

今日も学校は動いています

生徒総会 no.442

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
中学校における生徒会活動は、主に学校生活全般に関する自発的・自治的活動です
そして、未来の地域社会における自治的な活動につながる活動です
全校生徒が所属する生徒会はひとつの集団であり、委員会活動等の役割を同じくする異年齢で構成する集団です
これは、学級の枠を超えてよりよい学校づくりに参画し、協力して諸課題の解決を行う集団です

生徒会活動の目標については「異年齢の生徒同士で協力し、学校生活の充実と向上を図るための諸問題の解決に向けて、計画を立て役割を分担し、協力して運営することに自主的、実践的に取り組むことを通して、第1(※特別活動)の目標に掲げる資質・能力を育成することを目指す」と、学習指導要領に明示されています
※特別活動の目標は、学級活動、生徒会活動、学校行事の3つの内容の目標を総括する目標です
※ちなみに、特別活動の目標は次の通りです
集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ,様々な集団活動に自主的,実践的に取り組み,互いのよさや可能性を発揮しながら集団や自己の生活上の課題を解決することを通して,次のとおり資質・能力を育成することを目指す。
(1)多様な他者と協働する様々な集団活動の意義や活動を行う上で必要となることについて理解し,行動の仕方を身に付けるようにする。
(2)集団や自己の生活,人間関係の課題を見いだし,解決するために話し合い,合意形成を図ったり,意思決定したりすることができるようにする。
(3)自主的,実践的な集団活動を通して身に付けたことを生かして,集団や社会における生活及び人間関係をよりよく形成するとともに,人間としての生き方についての考えを深め,自己実現を図ろうとする態度を養う。



本日は生徒総会
資料の電子データをタブレットで閲覧したり、採決をタブレットを用いて瞬時に集計したり、その様相は変わりましたが、出中生による出中生のための、出中生の生徒会(出町中学校生徒会)であることに変化はありません
総会の中で、令和4年度 生徒会委員会活動報告、令和4年度 生徒会会計中間報告、そして、全体討議「新年度の生徒会活動をより発展させるための取組を考えよう」がありました
生徒会として協力し合ってきたことのふりかえりや、次の課題に向けての合意形成の場です

委員会活動の見える化を訴える意見に対しての現状と課題に関する具体的な議論や、委員会に所属していない出中生の力を生徒会活動に活かそうとする提案など、今日も出中生は本気で根気よく取り組んでいました

このような姿が見られるのは、生徒が自発的、自治的な学級や学校の生活づくりを実感できるような一連の活動を意識し、継続した指導が不可欠です

学習指導要領第5章の第3の2の(1)では,次のように示しています
(1)学級活動及び生徒会活動の指導については、指導内容の特質に応じて、教師の適切な指導の下に、生徒の自発的、自治的な活動が効果的に展開されるようにすること。その際、よりよい生活を築くために自分たちできまりをつくって守る活動などを充実するよう工夫すること


過干渉になることなく、生徒の主体性を大切にしながらその能力を引き出し・高めていく
これは教育活動全般に通ずることであり、なかなかに難しい、教師の永遠の課題です

生徒会執行部を中心とする全校生徒のがんばりと、担当者を中心に指導に当たる全教職員の取組に感謝します

参考資料:学習指導要領(平成29年告示)解説「特別活動編」平成29年7月、文部科学省

未来を感じる no.441

画像1 画像1
本日、午後に入学説明会を開催し、新年度入学予定の小学6年生とその保護者のみなさんをお迎えしました

1年生による「中学校生活の紹介」
生徒会執行部による「生徒会活動について」
その後は入学予定者と保護者とに分かれ、前者は出身小学校の垣根を超えた交流活動に参加し、後者は入学までの準備等の説明及び、本校スクール・ソーシャル・ワーカーによる講演を聴いていただきました
ありがとうございました
そして、お疲れさまでした

出中生が来校されたみなさんの前で説明する姿を観て彼らの成長を実感すると同時に、その話を聴く入学予定者の目・姿勢から未来を感じました
また、この会場を準備したのは2年生であることを忘れてはなりません
寒い中、いす等を並べたり、受付の際の感染症対策のためのテープを貼ったりするその姿からも、やはり成長と未来を感じられたことも、書かずにはいられません ※会場の復元等もです

  天資養活
  自他共栄

校訓のもと、出中生のよりよい成長を願い、できるうることを本気で根気よく元気にやり遂げることが、おとなの使命だと改めて感じています
これは、当然在校生に対してであり、未来の出中生に対してです

画像2 画像2

それ、著作権は大丈夫? no.440

画像1 画像1
本日は暦の上で大寒です
ということで、上のイラストをネットから拝借しました
(※商用OK!フリー素材集「ナイスなイラスト」より)

さて、出中生は先日ネットニュースで流れた、著作権侵害の記事を知っているでしょうか?
出中生はプライベートでSNSを利用するときだけでなく、学校での教育活動中に著作権を侵害していることはないでしょうか?
これは、出中生のみならず、教職員も含めて本校に関わる全ての大人に共通する心配事です
と、言っている自分自身も心配な部分があります
中学校1年生の技術科には「情報に関する技術」を扱う学習があり、「知的財産権」「著作権」「ネットワークの光と影」「ネットワークのマナー」等を学びます
ここで身に付ける力は次のような力です
◎情報の特性について考え、情報が社会に与える影響について調べることができる
◎インターネットなど情報通信ネットワークの基本的な構成を調べることができる
◎情報を安全に利用するための仕組みを調べ、その考え方をまとめることができる
と、いうことで既習の2、3年生は大丈夫かな・・・

先日流れたニュースとは、1月11日に配信された著作権侵害に関するものです
内容は、愛媛県西予市教育委員会が、市立中学校の教員がインターネット上で公開されているイラスト1点を学校だよりに利用し、同校のHPに無断で使用していたと発表したというものです
教員が無料と勘違いしたことが原因とのことですが、市教委は著作権侵害を認め、12万1000円を支払うことなどで和解したそうです ※風鈴のイラスト1点使用の著作権侵害案件
県外在住のイラストレーターの代理人弁護士が指摘し、2022年12月に発覚した事案であり、昨年の11月には愛媛県今治市、今年の1月には佐賀県白石町でも、学校活動に関する資料で同様の著作権侵害事件の発表がありました

かなり前から企業等では注意喚起されていることですが、まだまだ世の中の認識が甘いようです
特に教育現場では・・・
「フリー素材」と書いてあると「無料」と思いがちですが、規約等を確認すると条件によっては無料使用が不可と明記している場合があります
とある県外の学校では、PTA広報の特集記事で超有名なネズミのキャラクターが写りこんだ写真を掲載する際、念のためにその関連会社に問い合わせたところ、「原則として不特定多数への配布はNG」だったそうです
学校単位の広報誌で在校生等の関係者限定であれば特定の相手ということになり大丈夫ですが、HPへの掲載は誰でも目にすることできるので、パスワードをかけて閲覧制限している場合を除いては不特定多数が閲覧可能としてアウトだそうです
中には著作権フリーと誤認させてイラストを利用させ、高額料金を請求する頭の切れる方もおられるそうで注意しなければなりません

ちなみに、先日の「くう・ねる・あそぶ」のイラストは、かわいいフリー素材集「いらすとや」の無料データです
少し前の仏様レツゴー3匹は自作です
教育現場では、ホームページや学校だより・学年だより等のたより類の制作時には、作者の権利を守ることを第一に、利用者は細心の注意が必要なのです

※参考 かわいいフリー素材集「いらすとや」の利用規定、よくある質問
利用規定(抜粋)
 当サイトで配布している素材は規約の範囲内であれば、個人、法人、商用、非商用問わず無料でご利用頂けます。「よくあるご質問」に詳しく記載しておりますのでご利用の前に一度ご確認ください。
よくある質問(抜粋)
 一般的な企業のホームページや情報をまとめたサイトのように制作後に大きな変化のないサイトについては1サイトにつき20点までとなっております。
 商用のサイトであっても、宣伝以外のユーザーにとって有益なオリジナルのコンテンツが追加され続けるサイトの場合は、1記事ごとに20点までご利用いただけます。ただし無料で閲覧できるオープンなサイトに限ります。
画像2 画像2

放射冷却の朝 授業は熱く no.439

画像1 画像1
画像2 画像2
朝から青空が広がり、放射冷却の朝
立山連峰からの日の出も美しい朝でした

放射冷却の影響で、道路はところどころ凍結しており、何人かの出中生が登校中に転倒して保健室で治療を受けています
大きな事故はなく、少しほっとしたのですが、今後も凍結時・積雪時の登校に留意が必要です
来週にかけて強い寒気が入る予報となっているのでなおさらです

中庭には霜が降りており、青空とのコントラストがはっきりとして美しかったので、思わず廊下から撮影しました
すると「あ、盗撮だ!」と、3年生の○○さんから指摘されてしまいます
そうか、盗撮に見えたか・・・
そんなに怪しい姿だったのかな

外の寒さとは無縁に、1限目から熱く学習に取り組む1年5組の生徒たち
技術科の授業で本棚等を製作中です
級友とコミュニケーションをとりながらケガキをしたり板を切断したり
クランプで確実に固定して切断する様子を見て、思わず「わしが中学生の頃は、片手で押さえて切っていて、線から外れてかたがったなぁ」とつぶやくと、○○さんが「片手でやると先生から指導されるのです。だから両手で確実に切ります。」と答えてくれました
ノコギリ等の刃物を扱う場合も含めて安全・安心が第一です
多くの出中生がケガキ線に沿って真っすぐに切断できている様子を見て、指導の言葉かけと、道具等の環境づくりの大切さを改めて感じます

そして、熱気に包まれる技術室を後にしました

教室というところ no.438

画像1 画像1
本気・根気・元気に学習に向かう、出中生と教職員
校舎内をまわり、そんな姿を観ていると、蒔田晋次 氏の詩が頭の中でぐるぐるします

教室はまちがうところだ
      蒔田 晋時(まきた しんじ)

 教室はまちがうところだ
 みんな どしどし 手を上げて
 まちがった意見を 言おうじゃないか
 まちがった答えを 言おうじゃないか
 
 まちがうことを おそれちゃいけない
 まちがったものを ワラっちゃいけない
 まちがった意見を まちがった答えを
 ああじゃあないか こうじゃあないかと
 みんなで出しあい 言い合うなかで
 ほんとのものを 見つけていくのだ
 そうして みんなで 伸びていくのだ
 
 いつも正しく まちがいのない
 答えをしなくちゃならん と思って
 そういうとこだ と思っているから
 まちがうことが こわくてこわくて
 手も上げないで 小さくなって
 黙りこくって 時間がすぎる
 
 しかたがないから 先生だけが
 勝手にしやべって 生徒はうわのそら
 それじゃあ ちっとも伸びてはいけない
 
 神様でさえまちがう世のなか
 ましてこれから人間になろうとしている
 僕らがまちがったって
 なにがおかしい あたりまえじゃないか
 
 うつむき うつむき
 そうっと上げた手 はじめて上げた手
 先生がさした
 どきりと胸が大きく鳴って
 どぎっ どきっ と体が燃えて
 立ったとたんに忘れてしまった
 なんだか ぼそぼそしゃべったけれども
 なにを言ったか ちんぷんかんぷん
 私はことりと座ってしまった
 
 体がすうっと涼しくなって
 ああ言やあよかった こう言やあよかった
 あとでいいこと浮かんでくるのに
 
 それでいいのだ いくども いくども
 おんなじことをくりかえすうちに
 それからだんだんときりがやんで
 言いたいことが 言えてくるのだ
 
 はじめから うまいこと言えるはずないんだ
 はじめから 答えが当たるはずないんだ
 
 なんどもなんども言ってるうちに
 まちがううちに
 言いたいことの半分くらいは
 どうやらこうやら 言えてくるのだ
 
 まちがいだらけの僕らの教室
 おそれちゃいけない ワラッちゃいけない
 安心して手を上げろ
 安心してまちがえや
 
 まちがったってワラッたり
 ばかにしたり おこったり
 そんなものは おりゃあせん
 
 まちがったって誰かがよ
 なおしてくれるし 教えてくれる
 困ったときには先生が
 ない知恵しぼって教えるで
 そんな教室作ろうやあ
 
 おまえへんだと言われたって
 あんたちがうと言われたって
 そう思うだからしょうがない
 だれかがかりにもワラッたら
 まちがうことが なぜわるい
 まちがってること わかればよ
 人が言おうが 言うまいが
 おらあ自分で あらためる
 わからなけりゃあ そのかわり
 誰が言おうと こずこうと
 おらあ根性曲げねえだ
 
 そんな教室 作ろうやあ
 
   ※出版社:子どもの未来社
    発売日:2004/4/23


そういえば前任校で、「校長先生、わたしの学級で読み聞かせをお願いします!」と、担任から頼まれたときに、この詩を熱く読み聞かせしましたっけ・・・
出中生も本校教職員も、
「間違いを恐れず、自分の考えや意見を発言できる」
「分からないことを分からないと言える」
出町中学校がそんな教室や職場であればと思っています
出中生だけでなく、教職員も日々学びであり、成長の途中ですから

成長に終わりはありません
画像2 画像2

雑感 no.437

画像1 画像1
昨夕、ふと外を見ると異様な光景が・・・
生徒たちが下校した後のグラウンドに、多くの黒ずくめの存在がありました
多数のカラスです
カラスにはかわいそうですが、その容姿と鳴き声とその行動からあまりよく思われない存在です
※これに対してパンダはしあわせですね 白黒の模様のおかげでかわいく見えてしまいますから・・・

なぜそこに彼らがいるのか分かりませんが、今までグラウンドに彼らが集っている様子を見た記憶はありません
学習中の中学生が襲われることはないでしょうが、下校後でよかったと思ってしましました
カラスさん、激しい偏見でごめんなさい

そして次に連想したのが地震です
ちょうど、今日が阪神淡路大震災が起きた1月17日
その前日ということで、地震の前兆かしらと、不安になったのでした
その不安は、○○先生の「この時間帯は、最近よく電線にとまってますよねぇ」の一言ですべて消えてなくなりました

と、言いつつも、1995年1月17日午前5時46分に発生した兵庫県南部地震が思い出されます
その頃はまだ朝までぐっすり寝ていた若かりし頃のわたしが珍しくふと目が覚め、時計を見て「なんだ、まだ6時前か・・・」と思った瞬間にガタガタと小さい揺れを感じます
「あれ?地震かな?」と思った数秒後に、ゆっさゆっさと大きめの揺れを感じました
揺れがおさまり、すぐに飛び起きてテレビをつけましたが、最初はあまり緊迫した報道ではありませんでした
しかし、日が昇ったあたりから次々と衝撃的な映像や情報に触れることとなります

今朝も、なぜか5時40分頃に目が覚めました
幸い揺れを感じることなく出勤できています
ありがたいことです
わたしにとって本日は改めて、28年前、犠牲になられた方、その関係者の皆様のことを想う日です

災害の少ない冨山県ですが、過去には大きな地震が発生していますし、主要活断層帯として継続観察されている砺波平野断層帯がありますから、備えは必要であることを忘れてはなりません

以前にも書きましたが、東北地方太平洋沖地震によって引き起こされた東日本大震災
震災の年に現地でお会いした、福島県いわき市立中学校の校長先生が言われた「「災害は忘れたころにやってくる」ということわざを忘れた頃に被災しました」というお話と、そのときの表情が忘れられません

そんなことを思いつつ、本気で根気よく学習に取り組む2年生の保健体育科「柔道」の授業を観て、出中生のエネルギーと学ぶ姿勢に未来を感じます
そして、武道場から校舎に戻る途中、校地内の紅梅のつぼみが膨らんでいることに気付きました
季節は確実に進んでいます
3年生の卒業、1、2年生の進級のときが近づいているとも言えます
「過去・今を最大限に生かし、未来へ生きる」
そんなことを本校の紅梅が教えてくれている気がしました

画像2 画像2

くう・ねる・あそぶ no.436

画像1 画像1

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、富山県は感染対策のレベル分類を「レベル2 感染警報」としています
インフルエンザが流行期に入ったり、ノロウイルス感染症の事例があったりと、基本的な感染対策の徹底が重要です
特に、3年生は進路決定の時期となっていますから、細心の注意を払いたいものです
加えて、人間が本来もっている免疫力や抵抗力を高めることも大切だと考えます
土日に実施された大学入学共通テストに臨む受験生が、「感染症対策と、抵抗力を高めるために睡眠をとっています」とニュース番組のインタビューに答えていたことが印象に残っています

昔、某自動車メーカーのコマーシャルで「くうねるあそぶ」というキャッチコピーがありました。今から40年ほど前に発表されたもので、コピーライターである糸井重里氏の作品です。糸井氏は2014年の終わりに発行された雑誌 AERAでの、出口治明氏との対談で、この「くうねるあそぶ」について語っています。(※当時ライフネット生命の代表取締役会長兼CEO、現在は立命館アジア太平洋大学学長)
「落語の前座噺である「寿限無」に、「くうねるところにすむところ」があって、そこから発想を得たものです。ぼくは、「くうねる」に「あそぶ」を入れないと納得がいかなかったんです。いま、こういう時代ですから、「あそぶ」という言葉は反感も浴びちゃうんですよね。でも、それでいいのかなあ・・・。」

新型ウイルス感染症の影響を受けて今までの生活とは違う毎日を送り始めてもう3年
日本全国、いや、世界中の多くの子供たちも大きな影響を受けています
糸井氏の本来の想いとは違う意味となりますが、今も「くうねるあそぶ」は大切だと思います
ただし、「あそぶ」は「身体を動かす」意味としたほうがよいかと思います
よく食べ、よく寝て、よく身体を動かして、毎日規則正しく生活する
そうすることで、免疫力が高まり、身体は強くなります
身体を動かすのは走ったり体操をしたりするばかりではなく、家の中の掃除をするなどのお手伝いで身体を動かすこともよいでしょう
気分転換も含めて、くれぐれもネットにどっぷりのインドア生活というのは避けたいものです
もともともっている自分の力、抵抗力・免疫力を高めるためにも身体を動かすのです
科学的に分類上、人間は動物の仲間です
動物は「動くもの」ですから、本来あるべき姿で過ごすことでもともともっている力を最大限に引き出すことができるのではないでしょうか

ちなみに、「くう・ねる・くう」も「くう・ねる・ねる」も、不健康です
当然「くう・のむ・くう」も
と、自分自身に言い聞かせています

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
行事予定
2/11 建国記念の日
2/13 県立高校推薦入学者選抜
県立推薦入試
2/14 3年 期末考査
2/15 3年 期末考査
2/16 3年 期末考査
3年保護者会pm
2/17 3年保護者会pm

学校だより

1学年だより

2学年だより

3学年だより

相談室より

感染症対策

インフルエンザ様式

学校からのお知らせ

PTAからのお知らせ