最新更新日:2024/06/28
本日:count up9
昨日:309
総数:917077
校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

ことばはおもしろい no.459

画像1 画像1
図書室前で国語教師と学校司書が何やら話をしています
どうも、言葉についての話のようです

興味が湧いて尋ねてみると、「「ほっこり」は冨山弁か?」という内容でした

最近、「ほっこり」はよく聞く言葉ですが若者言葉であって、標準語に近い造語だとわたしは思っていました

本校学校司書はさすがです!(※自画自賛ですみません)
最短距離で本棚の一角へ向かい、多くの蔵書の中から冨山弁の書籍をささっと取り出して国語教師にわたしました
その書籍の中に、しっかりと「ホッコリ」が掲載されていました
※「日本のまんなか冨山弁」初版 2001年2月22日
著者 簑島良二、発行者 梅沢直正、発行所 北日本新聞社

「ホッコリ:1、暖かそうなさま 2、気持ちが和むようなさま 3、気乗りする、安心する」
【朝日、宇奈月、富山、富山婦中、氷見】
「ホッコリセン:思わしくない。ぱっとしない。満足しない。」
【朝日、黒部宇奈月、黒部、魚津、滑川、立山、富山大山、富山婦中、富山山田、高岡、高岡戸出、高岡立野、高岡福岡、小矢部、砺波、福光】
※地域の表記は現在の市に合わせてわたしが書き換えています

驚きました
方言だったのか・・・?

少し納得できなかったので、ネットでも調べました
すると、WURK(ワーク)というホームページに「ほっこり」に関する記述を見つけました
https://eigobu.jp/magazine/hokkori
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ほっこり」の意味は、
1.あたたかなさま。ほかほか
2.(上方方言)ふかし芋。焼き芋
3.ふくよかなさま
4.つやがあって鮮やかなさま
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、あります

そして、次の記述もありました
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ほっこり」は元々京弁です。
京弁での「ほっこり」は「身体は疲れているけれど、心は満たされている様子」という意味で使います。
疲れて一息つく様子・何か忙しいことが終わって安堵する状態を「ほっこり」と言います。
きつい仕事を終え、一息ついたときに「あー、ほっこりした」などと言った場合は「あー、疲れた」というニュアンスです。
この「ほっこり」は「ほこる(物を焼く)」という言葉が元になっていると言われています。
体を動かすと体が温かくなる様子が、”ほこる” → ”ほっこり”となりました。
たくさん歩いてほっこりしたいから、近くのカフェに入ろう。
今日は一日中外にいたから、ほっこりした。
などと使います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ことばとは本当に不思議です
オリジナルと今の意味が同じとは限りません
時代とともに、場所と共に、変化もします
これだから学びはおもしろい

前出の書籍「日本のまんなか冨山弁」のあとがきにある文章を一部抜粋して紹介します
「冨山のことばは関西方言の流れを汲むが、関東・東北の影響も軽視できない。つまり、東西方言の分水嶺としての位置づけが、「日本のまんなか冨山弁」という署名の由来である。」
「ことばには命があり、祖先の魂が宿る。美しい「ふるさと日本のことば」が生きた文化財として、いつまでも輝きつづけてほしい。」2001年2月 編著者 蓑島良二(みのしまりょうじ)
共感します

高校生の頃、砺波地区内でも言葉の意味に違いがあることを知り、大盛り上がりしたことを思い出しました
その一つである、よく道路の端にある「側溝」についても「日本のまんなか冨山弁」で調べてみました

イミゾ(井溝)【魚津】
イメゾ(井溝)、イメンゾ(井溝)、イメンゾロ(井溝路)【高岡伏木】
インヅ(井溝)【南砺福光】
エミゾ(井溝)【冨山大山】
エメヅ(井溝)【魚津、立山、富山大山、富山、富山婦中、富山山田】
エンヅ(井溝)【立山、富山大山、氷見、南砺福光、南砺五箇山】
エンゾコ   【小矢部】
エンゾロ   【氷見、高岡、高岡戸出、高岡立野、高岡福岡】
エンナカ(堰井溝)【冨山八尾】

確かにわたしはエンゾコ派です
やはりわたしは小矢部市民でした

ちなみに、出中生に道路の横の側溝を何というのか、3限と4限の間の休み時間を利用して校長室周辺で出会った通りすがりの12名に尋ねてみました
※時間のない中、調査協力ありがとう
方法は、下のような写真を見せて、これを何と呼ぶと尋ねました
その結果は、次の通りです

1位 用水路  5
2位 側溝   3
3位 どぶ   1
みぞ   1
水路   1
えんぞろ 1

調査数の少なさと、問い方に課題は残りますが、わたしが期待したエンゾロは1名でした

画像2 画像2

縁・つながり no.458

画像1 画像1
画像2 画像2
第2学年で、ヒロシマ平和ガイドクラブB.P.B代表 座間味 氏と安田女子大学4年生2名をお迎えし、平和学習「広島と原爆」を実施しました
講師の方々には今年度の第3学年修学旅行の事前学習、及び平和記念公園での現地学習でもお世話になっています
縁とは誠に不思議なものです
どこでどのようにヒトとヒトとがつながっているのかは分からないものだと、今までの経験がそう思わせます
座間味氏とは、わたしが別の中学校で3学年主任をしているときに修学旅行で訪れた平和記念公園で初めてお会いしました
修学旅行を担当いただいた旅行会社の方の紹介でお会いした後、どこでどうなったのか記憶が定かではありませんが、そのバイタリティに惹かれたというか、その魅力にやられてしまったというか、富山と広島と離れてはいますが、不思議とつながりができました
そして、また別の学校の教頭時代、修学旅行でお世話になったり、他校の事前学習で来県されたときにお会いしたりして、ますます生徒たちへの指導をお願いしたいという想いが強くなったのでした
出町中学校に赴任して2年間
その想いが実現し、今日に至っています
今年度の修学旅行の際には、広島市立祇園東中学校との交流をお手伝いいただいたり、広島平和記念資料館館長様と引き合わせてくださったりと、出中生にとってよりよい学習になるように御協力いただきました

今日の学習の最後で、お礼の言葉として代表の○○さんが述べてくれましたが、「平和」とは、決して自分たちと遠いところの話ではなく、身近にある友達との関係や日常生活の中にもあり、自分にとっても深く関係していることです
決して「平和」の反対が「戦争」なのではないのです
ただし、「平和」の反対の部類の中に「戦争」はあり、日本国民としては広島・長崎で起こった事実を知っておくことは大切だとわたしは考えます

今日の学習を通して多くの生徒たちは「平和」は身近なことでもあり、「自分事」であると感じていたようでした

遠く広島から来校いただいた講師の方々、お世話いただいた方々に感謝申し上げます
来年度の修学旅行において、現地で出中生が直接学習するその時が一層楽しみになりました

中学生活最後の・・・ no.457

画像1 画像1
本校の卒業証書授与式まで今日を含むとあと30日
あと29回寝るとその日です
※「昼寝した」や「徹夜した」では、回数が変わりますが・・・
3年生にとって「中学生活最後の○○」が増えていきます
今日から3年生は「中学生活最後の期末考査」です
本気で根気よく取り組んでいます

既に進路決定している出中生
この後の県立学校の入試を控えている出中生
個人の進路状況はいろいろですが、出中3年生が一丸となって進路選択と卒業に向けて日々を過ごすことができることを願うと共に、支援するために教職員は日々、尽力しています
その時が迫ると周りの人がうらやましく感じたり、自分だけがうまくいっていないように感じたりすることがあります
しんどい時もうれしい時も、一緒に乗り越えたり、分かち合えたりできる集団は素敵だとわたしは思います
出中第3学年もそんな集団であってほしいと思っていますし、その力は十分あるとも思っています

「がんばろう!がんばろう!」
「がんばれ!」

「がんばる!がんばる!」

※わたし、優里氏に影響されてます ジミー氏にではありません

期末考査の邪魔にならないように、そっとその場を去りました


ちなみに、あと321回寝るとお正月
3・2・1! ハイ!!
不思議ですが、たまたまの、今日という日です
画像2 画像2

名前を呼ぶよ no.456

画像1 画像1
校長室で行われる受賞報告
今日も作文コンクールの賞状を見せてもらいました
二人の写真を撮りながら、そのうれし恥ずかしの表情と賞状に書かれた名前を見て、先週末にたまたま観たテレビ番組で4人組ロックバンドSUPER BEAVERが熱唱していた「名前を呼ぶよ」のサビの部分を思い出していました

※著作権の関係で歌詞は掲載しません

字幕付きの映像で彼らのストレートなサウンドを聴くと、その歌詞の意味と相まってグッときます


人生で一番自分が耳にしたり書いたりするのは自分の名前かもしれません
そうだからなのかは分かりませんが、「あなた!」とか、肩書で呼ばれるより、名前で呼ばれる方がわたしはちょっぴりうれしいかもしれません

ちょうど本日2月13日は、「苗字制定記念日/名字の日」と、名前に関する記念日です
1875(明治8)年2月13日に明治政府が「平民苗字必称義務命令」を布告し、全国民に対して、姓を名乗ることを義務化しました
以前は、「貴族」「武士」「士族」等、ごく一部の国民だけに苗字の使用が許されていましたが、1870(明治3)年に出された「平民苗字許可令」を機に、一般国民も苗字をもつことが可能となります
しかし、当時は「苗字を付けると税金を余計に課せられる」とか、「苗字をつけたら不幸が訪れる」などのデマや噂で、なかなか苗字をつけなかったために義務命令がでたようです
人間は昔から変化に弱いものです

「みょうじ」は「苗字」とも「名字」とも書き、苗字は稲などの苗をイメージして「家系が長く続くように」との意味合いがあり(江戸時代頃から使用)、名字は自身の所有する土地を誇示するために、「わたしは、どこそこの〇〇です」と自分のことを名乗っていたものがその人自体を指すようになった(平安時代中期頃から使用)とされています
常用漢字としては「名字」が採用され、昭和期以降は「名字」の字の方が一般的になってきたようです
おもしろいものです

名字ではないですが、3年生の担任をしているとき、卒業式の日に配布する学級だより最終号に学級全員の名について、その意味を調べて書いていたことがあります
みんなが生まれて、名前を付けた人は、想像以上に考えてその名を付けています
その想いを一緒に考えてほしくてやっていた記憶があります

出中生のみんなは自分の名字や名の由来を考えたことはありますか?
名字は家系を、名は名を付けてくれた人の想いや願いを考えることになると思います
名前は、いろいろなものが詰まっているもので、単なる記号ではないとわたしは思っています
まさしくSUPER BEAVERの歌う、それが「命の意味」であり、「ぼくらの意味」なのです

成長の姿 no.455

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
本日、オンラインで第1学年の「総合的な学習の時間」発表会がありました
担任の○○教諭からの「校長先生、生徒の素晴らしい姿をぜひ観に来てください!」という猛烈なアピールもあり、喜んで発表会をのぞきに行きました

学級代表のそれぞれのグループが、「砺波愛」を感じさせる学習成果を披露しました
おとなに向けた提案があり、自分自身たちに向けた提案もありました

「総合的な学習の時間」の目標である、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行い、よりよく課題を解決し、探究的な学習のよさを理解していることが、生徒たちの様子から伝わりました
また、自ら問いを見いだして課題を立て、情報を集めて整理・分析し、まとめ・表現する姿がそこにありました
探究的な学習に主体的・協働的に取り組みながら、互いのよさを生かしてきたであろう、今までの学習の様子が想像されます

学習を通じて育成を目指す、1「知識及び技能」、2「思考力、判断力、表現力等」、そして3「学びに向かう力、人間性等」に関わる成長が、それぞれの発表に感じ取れました
それは、発表者だけでなく、その発表を聴く姿からも感じられます

改めて成長する生徒たちの姿を間近で見られる、教師としてのありがたさをかみしめています

終りはスタート no.454

画像1 画像1
今朝、令和5年度前期生徒会役員が校長室を訪ねてくれました

昨日、令和5年度前期生徒会役員選挙当選証書授与式、認証式、そして令和4年度後期生徒会役員との生徒会引継ぎ式を、全生徒会員が見守る中で、無事終えています
着任のあいさつと、最初に取り組むこととなる「予餞会」への想いを伝えに来てくれたのでした

都合で新役員7名のうち5名の訪問となりましたが、全員キラキラとした目が印象的で、とても頼もしく感じました
※当然、歴代出中生徒会役員も頼もしかったですよ!

こちらからの無茶ぶりで、予定になかった一人一人の意気込みも聞かせてもらい、わたしはますます今後の出町中学校生徒会の活動が楽しみになりました
一人一人の想いが伝わりました

前号の記事にも書きましたが、後期生徒会役員からバトンを受け取った直後ですからまだテイクオーバーゾーンの中です
まだ、前任者からの声もよく届く範囲です
既に引継ぎをしているでしょうが、不十分だと感じた部分はすぐに尋ねられます
伝統ある出町中学校生徒会の勢いをそのままに、テーマである「発展」をまた新たな形で進めてほしいと思いますし、出中の教職員はできる支援をしていきます

ギリシャの哲学者アリストテレスはその著『政治学』において、人間は「ポリス的な動物(Zoon politikon)である」と述べています
※「人間というのは、自己の自然本性の完成をめざして努力しつつ、ポリス的共同体(「善く生きること」を目指す人同士の共同体)をつくることで完成に至る」という他の動物にない独特の本性がある動物である※

生徒会は決して役員だけのがんばりだけでよりよい集団になるわけではありません
社会的(ポリス的)動物である人間ですから、中学生の時代に生徒会活動を通して「自治的集団では何が大切か」を学ぶよい場です
役員はリーダーとして、会員はフォロワーとして、それぞれに役割があるはずです
そして何より、出中生のみんなの生徒会を支えるのは、出中生一人一人の想いであり、そこから表出する一人一人の言動です

「他人を変えるより、自分を変える方が簡単だ」とよく言われます
何かあれば周りのせいにばかりしていても、建設的ではありません
まずは、「未来のために、自分は何ができるか」なのです

前号でも書きましたが、終わりはスタート

2年生、1年生にとっての令和5年度生徒会活動はある意味スタートしています
画像2 画像2

テイクオーバーゾーン no.453

画像1 画像1
朝早くから選挙管理委員会が今日実施される令和5年度前期生徒会役員認証式の準備を、リモート放送会場の会議室で行っています(上写真)
また、令和4年度後期生徒会役員と、令和5年度前期生徒会役員も、認証式の流れの確認や、生徒会引継ぎ式の準備のために参加しています
いよいよ1、2年生が、令和5年度の新3年生、新2年生として伝統ある出町中学校生徒会のバトンを現3年生から受け継ぐ瞬間となります

3年生が卒業するまでに、教えてもらえることは何なりと質問して聞き出すことは大切です
また、令和4年度後期生徒会執行部の3年生は、伝えておきたいことを確実に伝えておくことが大切です
そうやって、脈々と受け継がれてきた、伝統ある出町中学校生徒会なのです

バトンを受け渡すテイクオーバーゾーンにあたる期間は残り「1か月と少しの間」です
たった「1か月と少しの間」なのか、まだ「1か月と少しの間」なのか、人それぞれかもしれませんが、その期間をどのように過ごすのかでバトンを受け取った後の走りに影響が出るでしょう


1か月と言えば、・・・
今日からちょうど1か月後の3月8日は、県立高校一般入試の1日目
そして、3月8日は国際女性デーであり、イタリアでは「ミモザの日」のようです
タイミングよく、今朝、教職員が校内用と校長室用にと、「ミモザ」の花をもってきてくれました
さっそく、校長室にそのミモザの花が生けられています(下写真)
「ミモザ」は国際女性デーのシンボルツリーであり、春の訪れを告げる花として、イタリアの街を鮮やかに彩る黄色いミモザの花を、男性が女性へ、または女性同士が、愛や日頃の感謝の気持ちを込めて贈る日だそうです

ミモザは、オーストラリア原産で、マメ科ネムノキ亜科アカシア属のアカシアの木に咲く花とのこと
※本来ミモザはオジギソウを指す言葉であるという文献もあります

青空に輝く太陽のように、明るい黄色が元気をくれます
国や花の色等によって、いくつかの花言葉が存在しているようですが、広く一般的に知られている花言葉は、「感受性」「思いやり」です
この他に、「感謝」「優雅」「友情」といった花言葉もあるようです

どの花言葉も、心が温かくなります

立春を過ぎたとは言え、まだ寒い日もありますが、梅の花やミモザの花を見ると、春を感じます
ちょうど、新執行部のスタートとシンクロしているように感じます
令和4年度後期生徒会役員への「感謝」を伝え、令和5年度前期生徒会役員へは「感受性」「思いやり」「友情」を期待しつつ、エールを送ります

終りは、スタートです

画像2 画像2

学びの場 no.452

画像1 画像1
1年生の美術科の授業
「自然物を本物そっくりに、立体で作ろう」をテーマに、「課題について理解し、トライ作品をつくることができる」ことをゴールとして、学習に取り組んでいます

担当教諭の「では、はじめよう!」の合図で、待ちわびていたようにみんなが袋から出した粘土をこね始めます
はじめの頃は、周りの人たちがどのようにしているか、気になります
周りに一緒に学ぶ人がいることは心強いものです
そしてある程度確認できたら、自分の硬い粘土を全力でほぐしていきます
座ったままでは力が入らず、立ち上がって全体重をかけている出中生が何人かいますが、すぐに座って作業します
その姿を見かねて思わず「○○先生! 座ったままだと力が入らないので、立ち上がってこねてもいいですか?」と、わたしが質問してしまいました
だめです、わたし
出過ぎです
あくまでも参観者なので、口出ししてはダメなのにしゃしゃり出てしまいます

学校内では生徒自身が、いつでも自由に質問できればと思います
「分からないこと」を「分からない」と言える
「教えて」と言える
「いいよ」、「自分でよければ、喜んで」と言える
そんな学びの場は素敵だと思います
子供の学びの場としての学校だけでなく、教職員自身、大人の職場としての学校もです

わたしの質問に○○先生が「立ってやってもいいですよ」と答えてくれると、ザザッと多くの出中生が立ち上がってこね始めました
やってみて、すぐに座って作業する生徒もいます
ずっと立ったまま、作業を続ける生徒もいます
それはそれでいいのです
自分でやってみて、よりよい方法を選択して学習を進めるのです
そして、また分からなければ、誰にでもいいから聞けばよいのです

大昔、わたしが担当していた理科の実験の考察の場面で、生徒たちの議論が白熱しました
最初は、わたしが「じゃあ、○○さんはどう考えるの?」などと、授業を進めていましたが、途中から、「はい!はい!!□□さんに質問があります!!」と挙手する生徒が出てきました
そしてしまいには、生徒が生徒を指名し、その議論を進めていきました
そうなると、わたしはただその様子を観ているだけです
いつもそのような授業ができたわけではないですが、こういう授業は楽しいです
チャイムが鳴って、授業が終わると、「あ〜、面白かった」という声が聞こえました
「あ〜、つまらなかった・・・」「あ〜、眠かった・・・」と言われる授業が多かったわたしなので、とても印象に残っています

教師はよりよい授業を模索し続けています
どのように学びの場をつくるか、どのような準備が必要か、どのような姿が観られたらねらいが達成したと評価できるか・・・
これらに終わりはありません
昨日も本校の教職員は研修に励みました

「脱皮しない蛇は滅びる」なのです


美術室の近くの西門の梅が、花弁を広げ始めています
校長室の梅の花も、チラホラと咲き始めています
その近くのハナミズキの芽はまだ堅そうですが、きっとその芽の中では、「その時」に備えて確実に生長が進んでいるはずです

出中生にとって、今は中学生活や学年のまとめの3学期であり、進学、進級に向けての準備の0学期です
人それぞれに「その時」は違いますが、出中生も未来に向けて確実に成長しています
画像2 画像2

想いを伝える no.451

画像1 画像1
本日は令和5年度前期生徒会役員選挙立会演説会・投票の日です
オンラインによる演説会が当たり前となりました
画面越しですから、公約や想いを伝える立候補者にとって、やりにくい部分もあると思います
何と言っても直接、投票者に訴えかけられることは、大きいと感じるからです
立候補者はオンラインという環境の中で、工夫を凝らして想いを伝えていました
立候補する者、投票する者はもちろん、そもそも選挙とは何かをここにいる全員が考える時間でもあると思っています
わたしも考えるその一人です

Government of the people,
by the people,
for the people

1863年11月、当時のアメリカ大統領リンカーンが、ペンシルベニア州ゲティスバーグで行った演説の中で、民主主義政治の原則を示した言葉です
生徒会に当てはめれば、「生徒のための、生徒による、生徒の生徒会執行部」です
今日の演説会では、校舎内をまわり、演説が収録されている会議室で立候補者の演説や応援演説を聴いたり、教室や職員室等で画面越しの演説を聴いたりしました
演説者の伝える想い
聴く側の想いを確実に受け止めようとする姿勢
校舎内の教室から演説が終わるごとに鳴り響く拍手
手段は違っても、想いを伝えよう、受け止めようとすることに変わらないと感じます
また、出中生の姿に学ばせてもらった気がします

ネットの検索サイトで「生徒会選挙」と入力すると、候補の中に「生徒会選挙 勝つ方法」と出てきました
興味をもってそのいくつかをのぞいてみると、選挙活動の仕方、立ち振る舞い、そして演説ための文例はもちろん、誰を味方に付ければよいかもありました
これらを利用したくなる気持ちは理解できます
それが人間です
選挙に関わらず、AI技術が進歩し、最近では「CHAT GPT」のように何かを相談すればすぐに答えてくれるサイトもあります
「生徒会選挙の応援演説を書いてください」と入力すればAIが自動作成してくれます
「○○とは何か?」と言った課題にも答えてくれます
既に欧米の大学等では学生がレポート作成の際にこのようなアプリやサイトの使用を禁じており、法律でもAIが作成したものかどうかを明示しなければならないという議論があるようです

ネットは便利ですが、あくまでも自分の想いをよりよく誰かに伝えるための道具としてとか、自分自身の成長、言い換えれば未来の自分のための道具として便利に使いこなせればと考えます
学校教育におけるタブレット利用の授業もそうです

また話がずれています
生徒会選挙からネットの話になりました

さて、選挙の結果はどのようになるでしょうか?
どのような新執行部が誕生するのでしょうか?
未来を想うことは期待や楽しみがあります
わたしには生徒会役員選挙の選挙権はありませんが、近くで応援しています

今日まではもちろん、今朝も早くからの準備をしてくれた選挙管理委員会のみなさんに感謝します
認証式まで、よろしくお願いします

画像2 画像2

節分 no.450

画像1 画像1
本日の給食は「節分・立春の日献立」です
イワシの甘露煮、ミックス節分豆はよく分かります
赤米ごはんは、赤鬼つながり?いえいえ、赤は邪気を払う色だからだとか
コーン和えは、豆つながりでしょうか?
すき焼きは・・・???何でしょう?

今日は1年に4回ある「節分」ならではの給食です
「節分」は季節の始まりである、立春・立夏・立秋・立冬の前日であり、季節を分ける日です
けるから「節分
日本語は分かりやすい言語です
昔から季節の変わり目には邪気(鬼)が出ると言われ、それを追い払うための行事が日本全国、いろいろな形で行われています
江戸時代以降、立春の前日を指すことが多くなったそうです
旧暦で、12月の大晦日と立春前日の節分は、ともに年越しの日とされていましたから、鬼(悪霊)払いで心と身体をきれいにして正月の神様をお迎えし、新年の準備をしたようです
豆まきもそのひとつです ※ヒイラギ、イワシの焼いた頭も鬼払いのためです
「鬼滅の刃」が数年前に大流行してから、その豆まきも少し変わったそうです
それは、節分セットに、刀が付いているらしく、今年も鬼が首を切られるのでしょうか??
今年の節分セットにも刀が付いているかはリサーチ不足であり、鬼役を誰が務めるのかは家庭によって違うでしょうが、ぜひお気を付けください

また、節分といえば、わたしが子供の頃の記憶にはない「恵方巻き」が、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの店頭に並んでいます
大阪発祥の風習とされつつも、その起源は不明だそうです
怪しい・・・
節分の夜、恵方に向かって願い事を思い浮かべながら太巻きを丸かじりして、「ひと言も言葉を発せずに最後まで一気に食べきる」と願いが叶うとか、「目を閉じて食べる」とか、「笑いながら食べる」とか、これもいろいろな話があるようです
ますます、怪しい・・・
「恵方巻」という呼び方は、1989年に広島市のセブン-イレブン舟入店担当の本部社員が「大阪には節分に太巻き寿司を食べる風習がある」と知り、商品を企画し、1998年から全国展開して、2000年代以降に急速に広まったとどこかで読んだ気がします
それ以前に「恵方巻」と呼ばれる文献の類は見つかっていないそうで・・・
超、怪しい・・・
商業戦略はコンビニ業界だけでなく日本全国に広がり、砺波市のとある鮮魚店も今日は早朝から恵方巻づくりに大忙しだそうです
豆をまかずに、海苔をまく・・・
いや、海苔をまいたあとに、豆をまく、か

「恵方巻」「バレンタイン・デー」「土用の丑の日」「ハロウィン」「クリスマス」・・・
日本人は柔軟にいろいろなものを取り込む国民だと感じます

今夜は、刀を振ることも、呼吸を整えることもなく、静かに豆をまこうと思います
「鬼は〜、そと!」は、唱えず、ただひたすら「福は〜、うち!!」「ごもっとも、ごもっとも」と唱える予定です
ちなみに、最近は拾って食べることを考え、袋入りの豆や、殻付きの落花生をまくようになりました
昔はマスに炒った豆を入れて、バラバラとまいており、その後ろについてその豆を拾って食べながら「ごもっとも、ごもっとも」と唱えるのが子供の役割でしたな
今は、ちょっぴり寂しい豆まきです

その日 no.449

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
本日は県内私立高校の一般入試の日です
既に高等専門学校や県内外私立高校の入試を受けている出中生はいますが、学年の多くが受験する日は今日です

例年、なぜかこの日は荒天であったり、道路がバリバリに凍る日だったりすることが多い記憶がありますが、今日は比較的穏やかでよかったです

先日、激励の言葉として「焦らない、でもあきらめない」と伝えました
「満点を目指すのではなく、自己ベストを目指せ」と伝えました

本気・根気で取り組む3年生を想い、よりよい結果につながることを祈っています

2月1日 no.448

画像1 画像1
今日から2月
今日はグレゴリオ暦で年始から32日目
ということは、今年はあと333日
ゾロ目ですな

面体を つゝめど二月役者かな
「俳句月別歳時記」高橋悦男編(博友社)より

高浜虚子氏に師事した、前田普羅氏の句です
前田氏は東京生まれですが、1923年の関東大震災によって家財一切を失い、翌年、富山に転居し、報知新聞社富山支局の支局長となります
富山の雄大な自然に感動し、それ以来立山、黒部を渡り歩いたり、能登、佐渡、飛騨へ出向いたりして句を詠み続けた方です

一読してよく分からない場合は、「二月礼者」の意味を知ると情景が浮かぶ句だと思います
「新歳時記」高浜虚子著(三省堂)に、「演劇関係の人とか、料理家業の人等は、新年はことに多忙で、年始の回礼をする暇がないため、二月の一日に回礼に歩く風習がある。それを二月礼者という」と書かれています

映画監督でもある、五所平之助氏は下の句を詠みました

出稽古の 帰りの二月礼者かな
「わたしの俳句歳時記」https://www.mysai.net/index.html

前田氏が詠んだ句は、二月礼者を二月役者と言い換え、ちょっとしたおやじギャグにも感じます
※失礼があったらごめんなさい
句の「面体をつつむ」とは、手ぬぐいなどで役者であることを隠すために顔を隠しているのではないでしょうか
しかし、その立ち振る舞いや服装から「ははーん、あれは二月礼者の役者だな」と、前田氏が感じたのではと妄想し、その時の情景がイメージされます


知っているからこそ分かることは世の中たくさんあります
だからこそ学習は面白いのです

人間はやらされる場合と、自分からやる場合では圧倒的に自分からの方が楽しいですし、身になると思っています
主体的な学習です
学習は座学ばかりではなく、体験や経験を伴う、学校教育全般にも通じます

出中生の学習は、誰かにやらされているのか?、自分からやっているのか?
どちらにしても未来の自分のための学習ならば、面白くて、身に付くものがうれしいですね

ちょうど、今は生徒会役員選挙の選挙運動期間です
生徒会活動も自治活動であり、主体的な活動です
そこには主体的な学びが多くあります


昨夜、赤い火星を伴った月が寒空に輝いていました
そしてその下にはオリオン座がおうし座と対峙していました
その約12時間後の今朝、2月1日の日の出の光が出町中学校を照らしていました
よし!
今日もがんばろー!!
画像2 画像2
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
行事予定
2/16 3年 期末考査
3年保護者会pm
2/17 3年保護者会pm
2/18 部活動停止
2/19 部活動停止
2/20 部活動停止
2/21 1,2年 期末考査
部活動停止
2/22 1,2年 期末考査
部活動停止

学校だより

1学年だより

2学年だより

3学年だより

相談室より

感染症対策

インフルエンザ様式

学校からのお知らせ

PTAからのお知らせ