最新更新日:2024/06/27
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

情報収集 no.421

一昨日、大雪・雷・着雪の各注意報が発令され、今朝も継続していました(写真下:上段)

数年前に、朝起きたらものすごい積雪のため、家から近くの主要道路まで自家用車を出せず、除雪車が通るまで出勤できなかったことがありました
結局、昼頃に出勤できたのですが、近所の人たちと、「もうどうしようもないなぁ」と途方に暮れていたことが記憶に刻まれています

そのせいもあり、天気予報の「朝までに20〜40cmの積雪」という情報により、今朝は4時過ぎから窓の外を見たり、富山県道路上の道路カメラによる画像(写真下:中段)を見たりしていました
富山県道路情報(富山県 土木部 道路課)
https://www.toyama-douro.toyama.toyama.jp/camer...

いつもと同じほどの時間で学校にたどり着くことができたことや、駐車場近辺も融雪装置のおかげで生徒の登校にも大きな支障はない(写真下:下段)と判断し、通常通りの教育活動としています

天気予報、ライブカメラ映像、職員の報告、自分の目での確認・・・
情報は多く集めて判断材料とすることが大切だと考えます
バイアスがかかることに留意しながら、また、その情報の信憑性も確認しながら、生徒・教職員の安全・安心の確保に心がけます

今朝の登校についても、除雪、安全確保等、保護者のみなさんや地域のみなさんをはじめ、多くの方に支えながら教育活動が行える幸せを感じつつ、出中生の本気・根気・元気を応援します
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雑食学習 no.420

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今日も校舎内では出中生がそれぞれの学習を進めています
1年生のある教室では理科の学習の「光の進み方」について、自分の考えを伝え合っています
2年生のある学級は、多目的スペースでの書写の学習で、互いにアドバイスや感想を伝え合いながら学習を進めています
伝え合いには「愛」があります
見ていて素敵な姿です

好きなことはがんばることができるけれど、嫌いなことは避けがちになるのは、人間ならばよくあることです
そんな時に、がんばっている人を見ることや、誰かから声をかけてもらうことで「がんばろう!」と思える時があります
また、おとなになるにつれて、好き嫌い関係なくいろいろなことにチャレンジすることが増えるようにわたしは感じます
これは、単に必要感からとか、他からの圧によるものではなく、先の未来を想像できるからかと思っています
未来に期待するという言葉の方があっているでしょうか

昔、義務教育における選択教科の導入について、「子供のやる気を大切にするために、学習する教科を選択できるようにすることはよい」といった主旨の意見が多くありました
そんな中、ある学者が、「高校生、大学生ならまだしも、中学生や小学生が自分の好き嫌いで学習内容を決めてよいのか?義務教育の間に、例えば日本文学の古典に触れずにおとなになってよいのか?数学が嫌いだからと数学を学習しなくてよいのか?」と、発言していたテレビ番組を観た記憶があります
わたしが中学生か高校生だった頃であり、将来教師になるなどとは、1000000%以上「ない」と思っていた頃です
それにもかかわらず、この学者の意見は強烈に記憶に残っています

その後、選択教科が中学校にも導入されることとなります
振り返ると、中学・高校・大学と、まったく理解できず、そのために成績もあきれるほど悪かった英語を、おとなになって日常的に使わなくてはならない状況になった時期がありました
また、あれほどつまらないと思っていた歴史が、今はとても興味深く感じます
どちらも、「ああ、もっと若い頃に、本気で根気よく勉強しておけばよかったなぁ」と思います
やはり義務教育では、えり好みせず、広く学習することが大切だと、今は思います
また、いろいろな活動に取り組めばよかったと思います
無理に「好きになれ」とか、「参加せよ」とか、無理強いはできませんが、未来の自分を意識し、何事にも興味をもって取り組めたら素敵だと思います
もしタイムマシンがあれば、ダラダラでボケボケの昔の自分に言いたいことは山ほどあります
「今の積み重ねが未来につながる」
「今を本気で、根気よく、元気に過ごせ!」も、そのひとつです
昔の自分に聞く耳があるかどうかはよく分かっているので、まったくのムダ足かもしれませんが・・・
出中生のみんなはどうでしょう?
学習や活動で、選り好みをしていませんか?
未来の自分のために、手あたり次第目の前のものは何でもバクバクと学習していく
肉食でも草食でもなく、雑食
「雑食学習のすすめ」でした

※no.407との関連記事です

JAPAN no.419

FIFAワールドカップカタール2022
決勝のカードが、アルゼンチン 対 フランスに決まりました
単に技術的なものだけでなく、国を背負った気持ちと言えばよいのか、リーグ戦やカップ戦にはない迫力が、それぞれの試合から感じられます
大会前には酷評されていた我が日本代表の活躍は、ここに書く必要がありません
最近の夜の会合では、「万歳」の代わりに「ブラボー」が唱和されることもあるようです

そんな大会を観ていて、日本の教育のことをふと考えます
森保監督が先日語っていましたが、日本サッカーはドイツに指導を仰ぎ、ドイツを手本としていたところがあります
その流れか、日本代表監督の選出は、世界で戦えるようにと海外の監督を招聘していました
初のプロ監督はハンス・オフト氏(ドーハの悲劇)です
その後、パウロ・ロベルト・ファルカン氏(解任)→加茂周氏(アジア予選中解任)→岡田武史氏(1998フランス大会GS敗退)→フィリップ・トルシエ氏(2002日韓大会ベスト16初)→ジーコ(アルトゥール・アントゥネス・コインブラ)氏(2006ドイツ大会GS敗退)→イビチャ・オシム氏(病気退任)→岡田武史氏(2010南アフリカ大会ベスト16)→アルベルト・ザッケローニ氏(2014ブラジル大会GS敗退)→ハビエル・ザギーレ氏(契約解除)→ヴァイアット・ハリルホジッチ氏(解任)→西野 朗氏(2018ロシア大会ベスト16)→森保一氏(2022カタール大会ベスト16)
こうしてみると、ワールドカップである程度の結果を出したのは、2002トルシエ監督、2010岡田監督、2018西野監督、そして今回の2022森保監督です
日本人監督の人材育成や組織づくりは、日本人に合っているのでしょうか
地産地消ではありませんが、日本人のことを理解し、その強みを生かせるのは日本人自身なのではとも感じられるのです
これは決して、他の国の人に頼らないとか、日本の外に目を向けないということではありません
井の中の蛙となってはだめですから
✳︎東京オリンピック女子バスケットボール競技で日本代表が大活躍しましたが監督はアメリカの方でした

かつて、経済の面で「Japan as Number One」と、言われた日本の低迷が続いて30年は経つでしょうか・・・
そんな中でも世界の中での競争力をつけてきているものはあり、そのひとつがサッカーです
※スポーツ界では卓球やバドミントンもそうですね
今回のサッカー日本代表の活躍は今後の日本の進み方や教育にもヒントを与えているのではと感じます

ちなみに、今回のサッカー日本代表選手のほとんどが、海外で個の力を磨いている人たちです
そして日本代表は、日本人監督によって集団としての日本人的な味付けがなされたチームです
中学校での教育は徹底的に基礎・基本を身に付け(以前紹介した守破離の守)、高等教育では世界に出たり、より詳細に世界(※専門分野という意味も含めて)を知ったりしていくことが、未来の日本の発展につながるのではと妄想しています

それにしてもグループ・ステージでスペイン、ドイツの上に日本がいるという結果は、関係者ではありませんが感慨深いものです
思い返せば中学生の頃、サッカー部に所属する同級生の影響で寝不足になりながら観たワールドカップ アルゼンチン大会
マリオ・ケンペス選手(アルゼンチン)、パオロ・ロッシ選手(イタリア)のプレーでW杯観戦にはまり○○年
我が日本代表にこんな日が来るとは・・・
先に女子代表チームに見せてもらったW杯優勝の瞬間を、生きているうちに見られることを祈っています

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だろう→かも no.418

今週の夜の出来事

学校からの帰宅途中、自家用車である交差点に差し掛かろうとした時、左方向から普通乗用車が接近してくるのが視界に入りました
こちらが優先道路で、あちらは一旦停止だから、相手は停まるだろうとそのまま進みますが、どうもあちらの速度が落ちません
結局私の目前を通り抜け、(私が来た方向へ)右折していきます
当然、衝突回避のフル・ブレーキとなり、車内のカバンなどがシートからすべて落ちました
事故寸前でしたが、相手車両はそのまま立ち去ります
運転者の横顔が脳裏に焼き付いています

先週の夜の出来事

雨の中、傘をさして砺波市内某所を歩いていました
日は落ちて雨が降っていますから街中は全体的に暗いです
信号のない交差点に差し掛かり、横断歩道を渡っているとき、左から普通乗用車が来ます
※コンビニエンスストアの前ですからほどほどの明るさはあったと思います
わたしは歩行者で横断歩道を既に3分の1ほど渡っていますから、相手は停まるだろうと進んだのですが、どうもあちらの速度が落ちません
横断歩道を3分の2ほど横断したあたりで恐怖のため思わず止まったわたしの寸前で、その車は急停止しました
そしてそのまま去った運転者の表情が脳裏に焼き付いています

ここ1週間での出来事であり、これは何かの知らせなのかと思ったり、事故にならなくてよかったと思ったり、いまだに思い出すとどきどきする出来事でした
そして、もやもやとする出来事でした

「停まるだろう」ではなく「停まらないかも」
「だろう」ではなく「かも」が、事故を防ぐ重要なポイントですね

ちょうど今は北陸三県統一「年末の交通安全県民運動」中です
年末の交通安全県民運動「富山県推進要綱」(PDF:3,851KB)
https://www.pref.toyama.jp/documents/23251/r4ne...
期間は12月11日(日曜日)〜12月20日(火曜日)
スローガン「ゆっくり走ろう雪のふる里 北陸路」

昨日、県内で交通事故があったという報道が、数件見られました
日の出時刻が遅く、日没時刻が早くなっています
今後は降雪や路面の凍結も気になります
出中生も、本ホームページを閲覧いただいている皆さんも、くれぐれも交通安全に留意ください
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雨の弓 no.417

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最近「虹が見えます!!」という報告をしばしば受けます ※報告とは大袈裟ですかね

先日も「校長先生、お電話中だったので伝えられませんでしたが、きれいな虹が出ていました!」と、職員が教えてくれました
わたしが興味を惹かれるものが何かを、教職員に知られていますね
そして、教えてくれようとしたその心に感謝です
今日は朝から虹が見えそうで見えないお天気です
※上写真は、以前に小矢部市で見た虹です

虹は夏のイメージがあり、冬は虹が見えにくいと思われがちです
実際に、二十四節季・小雪の初候【11日22日(火)〜11日26日(土)】は「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」ですから、それも仕方ないかなとは思いますが、理科教師としては少し残念です
実は12月は「第2虹のシーズン」と言えるほど、見られるチャンスが多いからです
「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」は、冬型の気圧配置で晴天が続いて空気が乾燥する太平洋側の人々にとってはそうなのだろうなと想像します 
※昔は太平洋側を表日本、日本海側を裏日本と呼ばれていました 富山県民は裏日本人か!と小学生ながらに憤慨していた記憶があります

この時期の虹は「時雨虹(しぐれにじ)」と呼びます
「時雨(しぐれ)」とは、降ったりやんだりする雨のことですが、12月頃の日本海側は天気が変わりやすく、まさしく「時雨」なのです
これは、空が夏の夕立と同じような状態になり、そのために虹が多く見られるのです

また、12月が「第2の虹シーズン」となる理由は他にもあります
それは、虹に気付きやすくなるからです
これは中学校の理科で学習する「冬の太陽高度」が関係します
12月上旬は1年の中で最も太陽高度が低い時期です
太陽高度が低くなることでアーチ形の虹が見られるので、夏は朝や夕方に多く見られるのですが、この時期は昼も太陽高度が低いのでアーチ形の虹が見られ、多くの人が気付きやすくなるという訳です

まだ行ったことはないですが、美しい虹がよく見られるアメリカのハワイでは、昔から虹に関することわざがあるそうです

「No Rain、No Rainbow」

「雨が降らなければ、虹は出ない」という意味で、「つらいことがあっても、その後にはいいことがある」ということです
砺波では鉛色の重く感じる空模様となり始める時期です
今日もやや時雨模様
運よく虹が見られたときは多くの人とシェアしながら、この言葉を思い出してみるのはいかがでしょう
雨の弓は疲れた心を射抜いてくれるかもしれません
あ! 射抜くのは矢でarrow(アロー → あろう)か・・・

月は西に、日は東に・・・ no.416

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青空の広がる朝

校舎越しに青空に浮かぶ西の月
そして、東からは日が昇ります

満月を過ぎていますから、青空に少し欠けた月が残っています

今日も1日、本気・根気・元気なのだ!!!
と、気合を入れて出張のため、学校を後にしました

気付く no.415

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no.140でも紹介した生活向上委員会が実施している「ありがとうの花を咲かせようプロジェクト」
上の写真は12/2から12/8にかけての様子が分かる3枚です
みなさんはその違いに気付くことができますか?
「上段・中段と下段との比較」と絞った方が分かりやすいでしょうか?
2点です

すみません、簡単でしたね

その1 ありがとうの花が増えたこと
その2 掲示の位置が下がったこと
※わたしの想定はこの2つであり、この他にもあったら教えてください

その1については、出中生の優しい心、気付きの心、感謝の心等が見える形で表れているなとうれしくなります
その2については、出中生の気付きの心と、よりよくあろうとする心を感じられて、これまたうれしくなります
そして、気付くだけでなく、実行に移す力も大切であり、そこを出中生はあたりまえのように実践できているところが、またまたうれしいです

昨夜、今年度最後の満月でした(写真下:上段)
アメリカではコールド・ムーンと呼ぶとか・・・
最初、雲に隠れていた月が、火星を伴って姿を現しました

本日の久しぶりに広がった青空(写真下:下段)も、そんな出中生の姿と重なって一層輝いて見えました
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「誰か」のこと じゃない no.414

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12月4日(日)〜12月10日(土)は、「第74回人権週間」です
1948年12月10日、国際連合の第3回総会で「世界人権宣言」が採択されました
「世界人権宣言」は、基本的人権尊重の原則を定めたものであり、初めて人権保障の目標や基準を、国際的に宣言したものです
採択日である12月10日は、「Human Rights Day(人権デー)」と定められました

日本では法務省の人権擁護機関が、人権デーを最終日とする1週間(12月4日から12月10日)を「人権週間」と定め、1949年から毎年、関係諸機関等が連携して、全国規模で人権啓発活動を強化しています。
未だになくならない様々な人権問題
その解決には、我々一人一人が様々な人権問題について、「誰かのこと」と考えるのではなく自分事として、人権を尊重し合うことの大切さについて理解を深めること等が大切でしょう

この人権週間をきっかけに、出中生のみんなも人権について考えてみてはどうでしょう

法務省HP 人権週間について
法務省HP 世界人権宣言について
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たいせつ no.413

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本日も冬型の空模様です

国立天文台発表の令和4年(2022)暦要項では、中央標準時12月07日12時46分に太陽黄経255度となり、本日が二十四節気の「大雪」
本格的に冬が到来する頃であり、山々は雪に覆われ、平野にも雪が降り積もる頃です
また、新しい年の準備をはじめる「正月事始め」も、この時期から行われます
そして初侯は、閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
砺波の空も重い雲に覆われ、自然界では生き物たちが寒さから身を守るために、じっと息をひそめる頃です

校舎内では生徒活動の時間
生徒議会を傍聴すると、協議の仕方等について戸惑っている経験の浅い1年生の学級代表に、生徒会執行部が優しくアドバイスをしている場面がありました
生徒自治が脈々と受け継がれている一端を見た気がします

校内の様々な場所で、生徒会を中心とした活動を展開しています
頼もしいかぎりです
多くのことを経験し、多くのことを学びます

環境委員が生徒玄関で校内環境保全の啓発用ポスターを掲示していました
「ありがとう! なになに、『砂をとろう』か・・・」
と、ポスターの言葉を読みながら、ねぎらいの声をかけると、
「いえ、『砂を落(お)とそうです』」と、きっぱりと教えてくれました
またも私の見誤りであり、早合点であり、早とちりだったのです
そこを間髪入れず指摘してくれる出中生
ここでも出中生の素晴らしさを実感しました
相手が誰であっても、間違いは間違いと言えることは大切です

毎日、出中生の素晴らしさに出会うのは誠にうれしいことです
外の空模様とは違い、心の中は晴れ晴れしている「大雪(たいせつ)」です

光 no.412

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冬型の天気で、朝から外は荒れています
びしょ濡れで登校してくる出中生がいて心配になりました
初雪もそろそろの空気を肌で感じる冬の空気であり、冬の空です

冬の空と言えば、鉛色の厚い雲に覆われ、雪が降っていたかと思ったら、さっと雲が切れて青空が広がり、雪面がきらきら光ることがあります
あの風景が個人的にものすごく好きで、ここに生まれてよかったと実感できる瞬間です

今朝も、さっと雲が切れて、雪はありませんが校長室へも日が差しました
すると、職員室と校長室の間に、丸い光が並んでいます(写真上:上段、中段)

さて、出中生のみんなはこの正体が分かるでしょうか?

正解は、「太陽」です
ブラインドのすきまを通った光が、ピンホールカメラの原理で、ちょうど壁にピントが合って、太陽の実像が並んで見えているのです

改めて「面白いなぁ・・・」と思いつつ3階へ上がると、暗幕で光が遮られた理科室の中で、1年生が光の学習をしていました
今日は、教師による演示実験で、光が当てられた4枚の紙の色が何色かを観察しています(写真上:下段)
光源であるライトに色が付けられているので、人間の目には自然光で見えるような色には見えないことを実感します

「へえ〜!」「あれ?」と、みんなが感じることはないかもしれませんが、中学生の間に様々な学問の基礎に触れることは、昨日の「校長室より」風に言えば、「守」だと思っています
おとなになってよく分かる、いろいろなことが結び付いているこの世の中
今できることを本気で根気よく元気に取り組むことが、自分自身のよりよい未来につながっていることを、出中生のみんなにも信じてほしいと思いながら、理科室を後にしました

型にはめる no.411

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本日、今年度2回目の避難訓練を実施しました
多くの命を預かる本校において、全員の安全・安心を確保するための、「型にはめる」訓練です

「型にはめる」という表現から、ネガティブな印象を受ける方がおられるかもしれません
「人権侵害」「個性をつぶす」等と感じられる方がおられるかもしれません

避難訓練の場合、わたしはそう考えません
それは、わたしが少し武道をかじっていたからかもしれません

日本の武道や芸術に関わり、「守破離(しゅはり)」という言葉に出会った方は多いでしょう (※顧問として剣道部で発行した部活動通信や、担任時代の学級通信に、「守破離」と名付けていたこともありました)

デジタル大辞泉では、次のように解説されています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しゅ‐は‐り【守破離】
剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの
」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階
」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階
」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今は亡き、18代 中村勘三郎(歌舞伎役者)氏が、心に残る言葉として、TBSラジオのこどもでんわ相談室への質問に対する、無着 成恭 氏の回答をあげたことを思い出します

質問に対して、無着 成恭 先生は、
基礎がしっかり出来ていて、
そのうえで型やしがらみを打ち破ることが型破りで、
基礎も何にも出来ていないのに、
あれこれとやることを形無しと言うんだよ
と言われたんです(故 18代 中村勘三郎 氏 談)

「守」「破」の段階を経て「離」の段階に達する境地が「型破り」であり、「守」「破」の段階で勝手に我流で進めることは「形無し」ということでしょうか

地道に根気よく、基礎的なことをひたすら繰り返すことは、単調だと感じたり、やり方が古いと感じたりと、結構しんどいことです
そんな時、「自分は理由を付けて逃げようしているだけではないか?」と、考えることは、未来へ向かうためには大切だと思っています

最近は、けが等に悩まされているテニスの 錦織 圭 選手
彼は2014年全米オープン男子シングルスの準優勝者であり、アジア男子史上初のグランドスラム シングルス ファイナリストという実力者です
世界ランキング トップ10目前で、なかなかその壁を突破できずにいた彼をファイナリストにした一人がマイケル・チャン コーチです
チャン コーチは、壁に阻まれていた錦織 選手に、徹底的な基礎練習をさせました
練習中にできるプレーと、激戦が2週間も続くグランドスラムの中で体力の限界に近い状態でも発揮できるプレーとは、別物だという考えたからです
試合で通用するレベルを身に付け、へとへとに疲れても自信をもってプレーできるようにするためには、プロ選手でも基礎練習の反復が必要なのです
※基礎練習と言っても、我々の考えるレベルとは違うでしょうが・・・

今年度2回目の避難訓練
冒頭に書いたように、これは「型にはめる」基礎訓練です
緊急時に冷静になれるとか、勝手に身体が動くとか、型通りに確実に動けるようになることが大切です
非常時への備えは、スポーツで言うところの素振りです
実戦をイメージしての素振りと、何も考えない素振りとが違うように、もしもの備えとして、避難訓練に取り組むことが大切です
決して「空振り」ではなく、「素振り」なのです

このことは学習や仕事にもつながるでしょう
効率よく成果を出したい気持ちは誰にでもありますが、より大きな成果を目指すには、強固な基盤の上に大きな建造物を建てることと同様、「形無し」ではなく「型破り」を意識したいと思うのです
そんなことを思わせてくれた、今日の避難訓練でした

蛇足
東日本大震災で起こった「大川小学校の悲劇」は、決して「型にはまった」対応だったからではないとわたしは考えています
結果論になりますが、状況に応じて考える部分は大切であり、そこは「型破り」です
最初からマニュアルも計画もないものは、「形無し」だと考えます

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朝から、泣ける・・・no.410

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学校正面玄関前に生活向上委員会が掲示してくれた「思いやりの木(※勝手に命名してごめんなさい)」に、早くも「ありがとうの花」が咲き始めています
そしてさっそく花見の姿が見られます
このような花見もよいですね
出中生は本気・根気・元気に、前向きに学校生活を送ろうと、未来を見据え前向きにがんばっています
「思いやりの木」には感謝の言葉が溢れていて、今朝のサッカー日本代表の試合後のインタビューと重なるように感じました

FIFAワールドカップ カタール大会 日本代表 対 スペイン代表 の戦い
早朝から泣けました

前半を耐え忍んだ選手たち
前線からプレッシャーをかけ続ける前田選手たち
起用にこたえて確実にチャンスをものにした堂安選手
最後まであきらめずに走り込み、執念の折り返しをした三苫選手
そのボールを来ると信じて走りこんで決めた田中選手
そのゴールが取り消しにならなかったVARのありがたさ
けがを抱えながら交代起用にこたえて守った富安選手、遠藤選手
コスタリカ戦でのプレーについて痛烈に批判された吉田選手の、集中し続けたプレー
現地や日本、世界各地から応援したサポーター
千載一遇のチャンスをものにする今までの数年かけての準備
多くの批判に晒されながら、信念を貫く森保監督
・・・・

後半30分あたりからは長く感じました
後半44分、フェラン・トーレス選手とのワンツーパスで抜けて、ダニ・オルモ選手がシュートを打つ直前は一瞬心臓が止まりました
権田選手、よくぞキャッチしてくれました
そして、アディショナルタイムが7分で、「ドイツ戦と同じか」とがっくり
同じく長いと感じた様子の、解説をしていた本田圭佑氏が、「ここまで来たら、根性だ」と発言していことが興味深かったです
このレベルでもそうなのですね

ふりかえれば、グループ・ステージの3試合は、よいも悪いも含めてすべてが予想を裏切る戦いでした
感情の乱高下は血圧と同じで身体に悪い・・・
試合途中、ドイツ 対 コスタリカ のスコアが1−2となり、少しの間でしたが、グループE突破が日本とコスタリカという状況になったときも、真剣勝負の怖さを感じました
ノックアウト・ステージでは次戦に勝てば、ブラジルとの真剣勝負の可能性があります
※まさかスペインがそれを狙ったわけではないでしょう・・・
まあ、とにもかくにも次戦です
ノックアウト・ステージ ラウンド16のクロアチア戦は、日本時間12月6日0:00キックオフ
遠い空の下から応援します
※ちなみに試合終了後堂安選手が背負っていた日の丸(写真下)は、ドイツでの強化試合の際に、デュッセルドルフ日本人学校のみなさんが寄せ書きをした日の丸だというメッセージが、インタビュー後すぐにドイツから届きました


今朝は、出町中学校の出来事もカタールの出来事も、日本人も他の国の人も、諸々のすべてのことはつながっていると感じましたが、思考が超越し過ぎでしょうか・・・

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季節はうつろう no.409

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遠くの山にうっすらと雪がかかり、図書室から見える本校中庭の雪つりがそろそろその役目を果たし始める頃です

本日は12月1日

師走の始まりであり、今年は11月27日から今日までが、七十二候の第五十九候「「小雪(しょうせつ)」の次候」の、
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」です
北風や木枯らしが吹く季節となって、木の葉を散らす頃になったことが表現されています
100年以上前に考えられたものですが、今の季節感にも合っていると実感すると共に、昔の人たちは誠に繊細に季節のうつろいをとらえていたものだと感心します

木枯らしは、日本の太平洋側地域において晩秋から初冬の間に吹く北寄りの強風のことで、冬型の気圧配置になったことを示します
その定義は気象庁で定められており、東京は気象庁予報部予報課の天気相談所、大阪は大阪管区気象台気象防災部予報課がそれぞれ発表します
東京においての木枯らしの条件は、
1 期間は10月半ばから11月末までの間に限る
2 気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹く
3 東京における風向が、西北西から北
4 東京における最大風速が、おおむね風速8m/s以上
大阪においての木枯らしの条件は、
1 期間は、霜降(10月23日頃)から冬至(12月22日頃)まで
2 気圧配置は、西高東低の冬型の気圧配置
3 風向・風速は、北よりの風が吹き、最大風速8m/s以上

少し暦とずれているといえばずれていますね、特に大阪は・・・

明日からは七十二候の第六十候の季節である、
橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
小雪の末候であり、「橘の実が黄色くなり始める」という意味です
この候での橘は柑橘類である「ヤマトタチバナ(ニッポンタチバナ)」です(※江戸時代は「橘(タチバナ)」と言えば柑橘類全般を指していたよう)
冬になって、タチバナが黄色くなり始めた様子が表現されています

季節感を大切にする日本人の感性は素敵だと、個人的に思っています
出中生のみんなはどこに季節を感じているでしょうか?

姑息な手段no.408

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昨日、教職員と打ち合わせをしていましたが、別の会合が迫ったために一部を「割愛(かつあい)」しました

問1「割愛(かつあい)する」とは、どのようにすることでしょう?


昨日帰宅する際、雨が降っていたのですが、傘を持っていなかったので学校の傘を借用するという、「姑息(こそく)な手段」をとりました

問2「姑息(こそく)な手段」とは、どのような手段でしょう?


令和4年9月30日に、文化庁が、令和3年度「国語に関する世論調査」の結果を発表しました
この調査は平成7年度から毎年実施されています
「日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国語施策の立案に資するとともに、国民の国語に関する興味・関心を喚起すること」が本調査の目的です
全国16歳以上を調査対象としており、今回の調査対象総数は6,000人で、有効回収数(率)は3,579人(59.7%)です
※毎年、興味をもって結果をみているのですが、今回は見逃していました

冒頭の疑問はその調査の中にあった問です
1「割愛(かつあい)」の辞書等で本来の意味とされているのは、「惜しいと思うものを手放す」ですが、65.3%が「不必要なものを切り捨てる」と回答しました
また、2「姑息(こそく)」の辞書等で本来の意味とされているのは、「一時しのぎ」です
しかし、73.9%は、「ひきょうな」と回答しました
言葉の意味は時代と共に変わる側面もありますが、このせいでコミュニケーションにすれ違いが起こるとすれば悲しいことです
言葉を正しく理解し、発した人の想いを正しく受け取ることは、人間関係を保つうえでとても大切です
それが無知による誤解であれば、教育という方法で避けることはできるはずです

意味の誤解ではなく、発信者の意図が誤解されて伝わっている例もあります

「お客様は神様です」

ある程度年齢を重ねた人なら聞いたことのある、故 三波春夫さんの言葉です
この言葉をもち出して、客として過剰に要求する人が居ますがこれは三波さんの本意ではありません
三波さんの公式ホームページにもそのことが詳細に書かれています
※株式会社三波クリエイツ 代表取締役 三波美夕紀 氏の文章です

以下は、三波さんのインタビューでの言葉です
「歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです」
「お客さんは神様だからすべて受け入れて、お客様の言うことを聞かなければならない」とは言っていません
そもそも神様だったら相手に文句を言ったり、理不尽な要求をしたりはしませんね
この誤解の原因は、お笑いトリオ「レツゴー三匹(※レッツゴーではありません)」にあるかも、と三波さんは書いています
リーダーのレツゴー正児さんが「三波春夫でございます。お客様は神様です」という表現を流行させ、「お客様は神様です」という言葉だけが定着したようです
生前の三波さんは「お客様は神様だから、徹底的に大事にして媚びろ。何をされようが我慢しろ」という意図はまったくないと言い切っています
歌手としての三波さんの心構えを表現した言葉であり、お客様に歓んでいただくことを歌手人生の第一義として追及し続けて生きた、三波さんの心情を表したものです

自分の想いを正しく伝えることは難しいですね
自分の想いを正しく伝えるだけでなく、相手の想いを正しく理解するために、もっともっと母国語である日本語を勉強しなければと、年齢を重ねれば重ねるほど感じます
実は「国語に関する世論調査」で、設問「国語に関心があるか」に対して、50歳代が「非常に関心がある」「ある程度関心がある」を合わせて83.8%と最も高く、次に70歳以上が83.0%でした
ちなみに、一番低い年代が20歳代で76.7%でしたから、割と高い割合で関心はもたれているようです

「ああああ! まだまだ勉強不足だぁ!!」

ちなみに、大きな声を出すことを意味する「声を荒げる」
正しい読み方は、「声を荒(あらら)げる」です
正答率は12.2%でした・・・

※令和3年度「国語に関する世論調査」の結果について(文化庁HP)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodo...
※令和3年度「国語に関する世論調査」の結果の概要(文化庁HP)
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/t...
※三波春夫オフィシャルサイト(「お客様は神様です」について)
https://minamiharuo.jp/profile/index2.html

とにかく、やっておけ! no.407

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2学期末考査最終日
自分が中学生の頃を思うと、最後の教科の試験が終わった後の解放感と、出来はどうだろう?の不安とが入り混じった、何とも言えない感情があったことが思い出されます
当時は、勉強していない自分のことを棚に上げて、
「学校の授業で大切なのは、身体に関して学ぶ保健や、生活に直結する家庭科だ!」とか、
「数学や理科なんて、知らなくても生きていける!」」とか、
「日本人だから国語は大切だけれど、自分は海外に行く気もないから英語はいらない!!」とか、
今にして思えば浅はかなことを考え、それらしく周りに言っていました
お恥ずかしいかぎりです(※誠に若かりし頃の自分は、何とも情けない・・・ 今の自分も未来の自分から見れば、そうなるのでしょうか・・・)

「何のために勉強するのですか?」
教師になってから多くの生徒からこの質問をされました

今もなお、中学生に理解できるようにうまく言えないのですが、一言で言えば、「未来の自分の為」だと思っています
それは学習に限らず、今この瞬間の言動すべてがそうだと思っています

「面積の求め方なんて、おとなになって使わないでしょ?」と言われたら、
「面積の求め方も分からないのかと、言われる職業もあるよ」と答えます

「力学なんて知らなくても困らないでしょ?」と言われたら、
「力学を理解できないと困る職業もあるよ」と答えます

「将来は英語を使った職業に就きたいから社会はいらないでしょ?」と言われたら、
「もし通訳になったとき、歴史や地理のことを通訳できないよ」と答えます

別に、職業だけではありません
音楽を聴く、美術作品に触れるなど、中学生で学ぶ基礎的なものがあるのとないのとでは感じ方や見え方は変わると思います

結局わたしが学生の頃にもっていた、「この学習は必要ない」という考えは、単に逃避なのです
楽をしたいだけなのです
のほほんとゴロゴロしていたいだけなのです
当時の自分には、「四の五の言わず、とにかく、やっておけ!」と言いたいです

幅広く基礎的な知識を身に付けることは、未来の自分の可能性を広げます
現行の日本の学校教育が完璧とは言いませんが、様々な専門分野へと進むための道を進む力を、身に付けられると思うのです

以前、通訳の方とお話しする機会がありました
「通訳になるには英語の学習だけではだめだ」と言っておられたことが印象に残っています
英語がペラペラなことは当たり前であり、それプラス、歴史、地理、科学など、通訳が必要な分野のことに理解がないと、相手にうまく伝わる通訳ができないと・・・

ゲームソフトを開発している人は、時には戦国時代を題材にした歴史もののゲームを作ることもあるので、プログラミングが堪能なことは当たり前であり、それプラス歴史に詳しいとか、少なくても一般常識は必要だという話をお聞きしたこともあります

結局、中学校、高等学校、大学等で学ぶ、基礎的内容から専門的内容まで、縦割りのものではなく絡み合っての知識であると考えます
モナ・リザ(写真下右)を残した、レオナルド・ダ・ヴィンチは、芸術家ですが、その多才さは有名であり、博学、科学、占星術、鏡文字、音楽、建築、料理、美学、数学、幾何学、生理学、組織学、解剖学、美術解剖学、人体解剖学、動物解剖学、植物解剖学、博物学、動物学、植物学、鉱物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、化学、光学、力学、工学、流体力学、水理学、空気力学、飛行力学、飛行機の安定、航空力学、航空工学、自動車工学、材料工学、土木工学、軍事工学、潜水服等の分野で業績や手稿を残したとされています
個人的には、ヘリコプターの原形が描かれた手稿(写真下左)を、小さい頃に初めて見たときは驚きでした
あらゆる分野に興味をもって学び続けていたことは、今の我々にとっても大切なことを伝えているのではないでしょうか

期末考査最終日
本気で根気よく取り組む出中生を陰から応援しつつ、こんなことを思いました

※no.420との関連記事です
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見通し no.406

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本日は朝から晴天です
週間天気予報では、明日に寒冷前線が通過して冬型の気圧配置になり、お日様がその姿を現さない日が続くようです
今の空からは、にわかに信じられない予報です

天気予報など、見通しは物事にあたる場合、安心感をもたらしてくれます
その見通しのもと、朝から職員が学校敷地内の融雪装置の掃除を行っています
ちょうど道路で融雪装置の点検をしていた方に、少しレクチャーを受けて作業を進めました
アドバイスを受けたことで作業の見通しがもて、安心して作業ができています

見通しをもてるということは、心の安定につながります

見通しがもてない世の中
見通しがもてない学校生活
見通しがもてない授業
見通しがもてない人間関係
見通しがもてない○○・・・

見通しのなさは、不安になります
未来のことは分からないことは当たり前であり、何が起きても不思議ではないのですが、ある程度見通しがもてるとちょっぴり安心できるものです

だから人は歴史を学び、人生に活かします
過去を教訓にし、未来に備えます
計画を立てることも、事前準備をすることも見通しをもつためであり、誰かとの約束も見通しをもつためでしょう

そうとうがっかりした昨夜のサッカー日本代表の結果
サッカーワールドカップの今後の見通しは・・・
「ドイツ戦の勝利で一喜一憂することなく、コスタリカ戦は気を引き締めて戦い、キャプテンとしてチームメイトに目を光らせる」といった内容のことを誰かが言っていたのだが、と思ってしまう自分が情けなく、一層がっかり度を増しています
決して日本代表キャプテンの発言及びその結果は他人事ではなく、教訓にすべきことなのですが・・・
後半途中まで1−0だったスペインがドイツの同点ゴールで引き分けたことも、本日のがっかり感の原因です
どうも見通しがもてません
直接関係している事案ではないにもかかわらず、この影響でどんよりしているという、メンタルの弱いわたしでした

グラウンドでの保健体育の授業では、出中生が見通しをもって学習に取り組み、授業終了時刻前に片付け等をすませています
立派!!
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少し妄想 no.405

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本日は晴天なり

期末考査1日目で、朝から出中生は根気よく答案に向かっています
また、わたしが中学生の頃は期末考査の後は授業がなくて放課になっていましたが、今は授業時数確保のため、授業が6限まで行われています
※部活動は停止中です

校舎内を廻ると、3階校舎から雪に覆われた立山連峰がはっきりとよく見えました
※2年生教室、1・3年生の一部教室、ふたば学級、あすなろ学級、わかぎ学級、めぶき学級からは見えないので、ごめんなさい

上写真の赤矢印は雄山山頂あたり、青矢印は剣岳山頂あたりです
目の保養と、脳の休憩に、JR9VQライブカメラ、立山室堂平ライブカメラを眺めます
スマホ写真でははっきりと写らないことが残念ですが、出中から見える雄山や剣岳については、出中に居ながらにして、室堂からの眺望、雄山神社社務所あたりからの眺望が見られ、登山している妄想をします

昨日、砺波市学校保健研究大会が砺波北部小学校であり参加しました
その中で、富山国際大学の大平准教授の講演があり、お話の中でストレス解消法(気持ちを和らげる方法)を教えていただきました

感情の3つのチャンネルを利用するということで、
1、身体
2、思考
3、行動
の3つの中から自分に合ったものを選べばよいというお話でした
遠くの山を観たり、ライブカメラであたかもそこに居る気になって妄想することは、2のチャンネルかな

出中生のみんなも期末考査でストレスをためているかもしれません
ある程度のストレスは大切ですが、過剰であれば自分自身に悪影響になる場合がありますから、ストレス解消をうまく取り入れられたらと思います

テスト勉強を少し休んで風景を眺める
大きく深く深呼吸する
ストレッチや体操をする
楽しいことを妄想する

楽しみながら試してみてはいかがでしょうか
自分の心をうまくコントロールできるようになることは、おとなになっても役立ちます

気分転換と称して、ゲームをしたり、ネットをしたりして、ストレス解消が長時間に及び、本末転倒するのは困りますね

一憂 一喜 no.404

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サッカーワールドカップ
日本代表の初戦、対ドイツ戦

出中生のみんながみんなサッカーに興味を持っているわけではないのですが、何も2学期末考査直前のこの時期に、この第1戦がなくてもと思っていた試合でした


日本時間 11月23日 午後10時キックオフ

ごめんなさい
わたしは前半終了間際に観るのをやめて寝ました
前田選手のオフサイドによる幻先制ゴール、ドイツ優勢の試合展開、権田選手のファールによるPKでの失点・・・
観ているのが苦しくなったのでした

早朝に試合結果をチェックし、「2−1勝利!!」の表示を見て強烈に目が覚めました
そして、午前4時半頃から見逃した前半終了あたりから後半までのすべてのゲームを観ました
誠にしびれました
ゴールを決めた直後の堂安選手、浅野選手の表情が焼き付いています
特に浅野選手はお決まりのジャガーポーズをすぐにしない程、気が高ぶっていたように見えました
結果を知って観ているのですが、後半ロスタイムの7分間は心臓がどきどきで、LIVEで観戦していたらどうなっていたことでしょう・・・

ゲーム終了と同時に、解説の元日本代表の本田圭佑 氏が、「まだ、1試合が終わっただけで、次があるから一喜一憂してはダメ」と言いましたが、試合後のインタビューで森保監督が「一喜一憂していられない」と同じ発言をしたことが興味深かったです
※ただし、本田氏は「ファンとしては一喜一憂したい」と言っていました

ABEMA SPECIALチャンネルで9月21日に配信された特別番組で、森保監督はチーム作りの難しさについて語っています(※ABEMA『サッカー日本代表独占インタビュー THE VOICE』)
チーム立ち上げからワールドカップ出場権獲得まで、全てを指揮した初の日本人監督である森保監督が指揮官として大事にしていることは、「選手が一番思い切ってプレーできる環境づくりをすること」だと言います
つまり、全力を出せる土台作りの重要性について述べています
監督として「うまくいかないときのほうが多いと思います」とも述べています
「『強い個性がある選手たちをどうやって輝かせるのか?』『個々を融合させてチーム力として最大限のパワーを発揮させるにはどうしたらいいんだろう?』と、いうのは毎回の活動で突きつけられる」
Jリーグのサンフレッチェ広島の監督も務めてきた森保監督ですが、日本代表はとりわけ個性的な人間が集まりますから大変でしょう
「それぞれの個がいつも同じ状態だとは限らないですし、選手が置かれている状況が自(クラブ)チームで違っていたりとか、調子がよかったり、悪かったりする」
「同じ絵、同じ目標を持って『個々がつながるということ』の難しさはいつも感じている」

「同じ絵、同じ目標」
「個々がつながる」
校長として、とても共感できるお話です

ここまで、森保監督は多くの批判に晒されています
その中には監督交代を要求するものも多いです
そのような状況でも、今大会での日本代表の戦いというゴールを見据えて、東京オリンピックの日本代表監督などを務めながら、ただひたすら突き進んだ結果が昨夜出たと感じます
わたしは、彼、彼らの姿に学ぶことが多いと感じます

森保監督や吉田主将をはじめ、選手が「まだ1戦が終わっただけ」と言い、次のコスタリカ戦に気を引き締めて臨もうとする姿勢は有言実行として期待します

目標のベスト8進出に向けて、自分たちがやってきたこと、自分たちのチーム力を信じて、最後まで突き進んでほしいです
がんばれ!ニッポン!
彼らの戦う姿が勇気を、エネルギーを与えてくれます
感謝

※余談
ちなみにドイツのデュッセルドルフ日本人学校に勤務する知人情報では、午後休校だったそうです
それは日本がドイツに勝利した場合、日本人に危険が及ぶ可能性があるからだそうで、実際どうなったのか、また尋ねてみます

興味津々 no.403

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図書室前の掲示物にくぎ付けになっている二人の出中生を発見!
興味津々のその様子を見られて、わたしはうれしいです
出中生の興味・関心を刺激する掲示をしてくれている、教職員(※今回の掲示は英語科)にも感謝です

学習のスタートとして、興味・関心に火をつけられれば、課題の探求を生徒たちは主体的に行います
やる気に満ちる状態です
そしてその学習の中でも、探求の過程に山や谷があれば、そのやる気は持続されます
授業においても、その山や谷をどの程度の高さや深さにするのかは指導者の力量です
高すぎ、深すぎでは、やる気が失せます
低すぎ、浅すぎでも、やる気が失せます
40人弱の一斉授業では、生徒一人一人の興味・関心具合や能力等が異なりますから、単純に山や谷の深さの設定だけでなく、そこを乗り越えるための集団や個人へのはたらきかけも指導者の力量です
複数の生徒に指導者の代わりをさせることもその一つの方法です
小集団をつくってチームで取り組ませることもその一つの方法です
その方法をさせることがねらいではなく、あくまでも生徒たちの課題探求を実現させ、達成感を味わわせることがねらいであり、その中で生徒たちは成長します
そして、別の課題に意欲的に向かえます

言うは易し、行うは難し
日々、教師は自己研鑽なのです


最近わたしが興味を持った話題・・・
去る11月19日にフランスで4年に一度の国際会議が開催され、あることが決まりました
その会議の名は「国際度量衡総会(こくさいどりょうこうそうかい)」です
メートル条約に基づき、世界で共通して通用する単位系を維持するために、加盟国が参加して開催されています
今回は、大きい数や小さい数を示す際に単位の頭に付ける言葉(接頭語)に、「クエタ」「ロナ」「ロント」「クエクト」の4つが追加されました
※長さの基準が「m(メートル)で、その1000倍が「km(キロメートル)」であり、「k(キロ)」が接頭語

クエタは、10の30乗
※1000000000000000000000000000000

ロナは、10の27乗
※1000000000000000000000000000

ロントは、10のマイナス27乗
※0.000000000000000000000000001

クエクトは、10のマイナス30乗
※0.000000000000000000000000000001

日常生活ではピンときませんが、科学技術の発展に伴って大量のデータをやり取りするデジタル分野等で、このような接頭語があると便利なのです
※天文の分野でも便利かな

ああ、この話題で興味・関心が湧く人は限られているか・・・

よい天気 no.402

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朝、空を覆っていた雲が消えて、今は青空が広がっています

青空の下、砺波市シルバー人材センターの方々に本校の中庭や校地内の樹木に雪囲いの設置作業を行っていただいています
作業には「よい天気」でしょうか

本日から中学校体験授業が始まり、午前中に出町小学校6年生のみなさんが訪問してくれました
小学校から本校までは徒歩での移動でしたから、今日の青空は「よい天気」でしょうか

昨日、チューリップ公園をスタート・ゴールとして「となみ庄川散居村縦断マラソン2022」が開催されました
ゲストランナーとしてプロランナーの神野大地選手が参加されました
曇天で少し小雨の降るお天気
スタート前のあいさつで神野選手は、「マラソンにとっては今日のような曇りの日がベストなので、今日はよい天気です!!」と話されました

そうなのです、「よい」かどうかは、状況やそれぞれの人によって異なるのです
このホームページの「校長室より」では、晴れの天気の際に「よい天気」と使わないように意識していたので、神野選手の話はなんだかうれしかったです

となみ庄川散居村縦断マラソン
ハーフマラソンの部に何人も存じ上げている方々が出場しておられました
3kmの部 一般・中学には本校生徒の姿もありました
残念ながらわたしは走ることができないので応援だけでしたが、本気なみなさんの姿からエネルギーをたくさんいただいて会場を後にしました

ランナーのみなさん、大会関係者のみなさん、お疲れさまでした
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
行事予定
2/20 部活動停止
2/21 1,2年 期末考査
部活動停止
2/22 1,2年 期末考査
部活動停止
2/23 天皇誕生日
部活動停止
県小中高書初大会
2/24 1,2年 期末考査

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