最新更新日:2024/06/27
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

主張とは no.341

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本日、県内の中学生を対象にした第44回「少年の主張富山県大会」が富山市で開催されました
応募作品1,964点の中から、作文審査で選ばれた10人が壇上で主張しています
本大会は、1979年の「国際児童年」を記念して始められた「少年の主張全国大会」に合わせて毎年開催され、今回で44回目
中学生が日頃から考えていることや、学校や家庭、地域社会の中で感じていること、感銘を受けたこと、将来の夢や社会に対する希望などを、自らの言葉で発表します
中学生が社会の一員としての意識を高めるとともに、県民の皆さんに中学生をはじめとする青少年の健全育成に対する関心を高めていただくことをねらいとしているものです
(※県ホームページより)

本校からも3年生の○○さんが「悔しさをバネに」の題で発表し、優秀賞を受賞しました


「主張する」という言葉から、あなたはどのような印象を受けますか?

以下は、精選版 日本国語大辞典による、「主張」の解説です

しゅ‐ちょう【主張】
1:主としておしはること
  主となって維持すること
2:主宰すること
  つかさどること
3:自分の意見を言いはること
  自分の意見を言い続けること
  また、その意見 持論
4:民事訴訟で、原告または被告が自己に有利な具体的法律効果あるいは事実を陳述すること〔現代大辞典(1922)〕
(※出典:精選版 日本国語大辞典精選版)

「主張」とは、何となく圧を感じてネガティブな印象を受ける日本人は多いようです
「主張」することは大切なのですが・・・


「主張」に関して、荘加 大祐 氏(株式会社リッフェル 代表取締役CEO)の文章が、私は興味深いです

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主張とは論点に対する直接的な答えです
発言が「主張」であるための条件は以下の3つ
1:論点が存在していること ※これは条件というより、前提
 「論点」とは何かと言うと、要するに問い(疑問)のこと
 論点が存在しているということは、「答えが何かを知りたい事案がある」「その答えは、まだ分からない」という状態
2:論点に直接的に答えていること
 何かを論ずるときは、相手に理解しやすいように、常に論点を明示するべき
3:議論の余地があること
 具体的には「他の人が否定できる」ことです
 「感情」「事実」は他の人は否定できないので主張になりません
 ※自分の考えや意見は他の人が否定できるので、主張になり得ます

あなたは、他者が否定できることを主張していますか?
答えがノーなら、あなたが「主張」だと思っている言説は主張ではありません
もう一度、論点から考え直した方がよいでしょう
そして、他者による否定の余地があるからこそ、主張の是非(主張は正しいのか)が問われるわけです
そして、それを支えるのが、根拠です
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ううむ、まだまだ勉強が足りません
本を読みます

サザエさんシンドローム no.340

サザエさんシンドローム(症候群)は正式な病名ではありません
日曜夕方から夜にかけて、明日からの通勤・通学のことを考え、気持ちが落ちたり、憂鬱になったりすることを意味します

休日の終わりを感じさせられ、現実に引き戻されてしまう日曜夕方に、「サザエさん」が放送されていることがこの名称の由来です

大河ドラマでも鉄腕DASHでもよいのでしょうが、サザエさんは長寿番組ですからねぇ

英語でも「Blue Monday」「Monday Morning Syndrome」といった言葉がありますから、日本人だけの感情ではないようです

サザエさん症候群の予防や対策は、休日の過ごし方にあるようです
いろいろな方法が世に出回っていますが、共通するのは次のようなものでした

・規則正しい生活を送る
・運動する(アクティブレスト)
・お楽しみを準備する
・多くの人も同じであることを知る

さて、お盆が過ぎ2学期のスタートが近づいています
校舎内にも写真のようなスペースが
お盆シンドロームの場合も、サザエさんシンドロームの対処法が役立つのではないでしょうか

また、困ったときは自分の言いやすい人に相談することを強くお勧めします
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8月15日 no.339

先の大戦の終戦から77年
およそ310万人の戦没者を慰霊する政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で行われました
式典には全国から遺族の代表などが参列しますが、今回はコロナ禍以降初めての行動制限がない式典でした
参列者の高齢化が進み、8割近くが70歳以上だそうで、改めて自分のできることは何かを考えさせられます

広島、長崎の被爆者と同様に、直接体験談を伺う機会は減っています

黙祷

流星群 no.338

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今年のペルセウス座流星群は8月13日10時頃に極大になると予想されています
今夜が満月のため、ほぼ一晩中明るい月明かりがあり、観測条件が良くありません
見える流星の数は、例年よりもだいぶ少なくなりそうで、残念なかぎり
昨年は、極大予想時刻の約1日半後に、例年の2倍以上になる予想外の活動が観測され話題となりました
今年も昨年同様に予想外の極大が起こるかは分かりませんが、期待してしまいます
と言いつつ、今晩はくもりの予報ですな
こういう時は便利なLIVE配信があり、沖縄と北海道を見比べます
本当は肉眼での観測がよいのですが・・・

出町中学校のみんなは、自然にも触れているでしょうか


応援する・される no.337

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応援したい!と思わせられる人がいます
応援したい!と思わせられる人たちがいます

そう思わせられるのはどのような人でしょう?

本日、午前中に全国中学校体育大会に出場する柔道部の○○さんと、北陸吹奏楽コンクールに出場する吹奏楽部の壮行会を開催しました
また、午後には砺波市内の中学校から全国中学校総合体育大会へ出場する選手の壮行会が市役所で行われます

ありがたいことです
こういう機会で、出中生たちは多くの応援してくださる方々をはっきりと意識できます
出町中学校は家族、学校関係者だけでなく、地域のみなさんからも多くの声援を受けているのです
本校の懸垂幕だけでなく、市体育館や公民館には柔道部の○○さんを激励するメッセージが掲げられているのもそのひとつです

人は、どのような人を応援したくなるのでしょう?
それは、輝かしい結果を出した人でしょうか?

それもひとつかもしれませんが、やはり「本気・根気・元気」な人だと、わたしは思います
これらの人には、「夢がかなってほしいなぁ!」「目標を達成してほしいなぁ!」と思うのです
※と、言いながら、出中生は無条件で応援しますが・・・

応援とは、「がんばれ!!」と言葉にして発信することだけではありません
自分たちの時間やお金を使って支えることも、本人達が気付かないどこかでよりよい結果を祈ってくれることも応援です
自分を応援してくれる人がいることはとても幸せです
しんどい時の力になります

わたしは多くの人を応援できる人でありたいと思います
そして、できれば応援される人でもありたいと思います

それが生きる中での目標ということではないですが、そうであるために、今、自分なりにできることを為すことが大切だと考えています
(※漢字の「為」に「イ(ニンベン)」が付くと「偽」になるということは、心していなければと常々思っています)

そして、その行き着くところはやはり「本気・根気・元気」なのです

全国大会やブロック大会に出場する出中生のみならず、日々の生活を「本気・根気・元気」で過ごしている出中生も、なかなかそうならない出中生も、全てひっくるめて応援しています

「がんばろう!!出町中学校!!」今の自分ができうる範囲で、・・・
本気・根気・元気でがんばれば、見えてくるもの、感じられるものがあります

とにもかくにも、やってみよう

※上写真:中庭での壮行会(文化体育後援会副会長・PTA会長様の激励の言葉)
※下写真:同窓会からいただいた激励金を渡しました
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8月9日 no.336

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今日は長崎県が「県民祈りの日」と定めた、原爆犠牲者の冥福を祈るとともに、恒久平和への誓いを新たにする日です
そして、長崎県では原子爆弾が炸裂された午前11時2分に全県民が一斉に1分間の黙祷を捧げることとしている日です
県民ではなくても、多くの人に祈ってほしいと長崎県では呼びかけています

民間人の住む街上空への原子爆弾の投下
この歴史上の事実は我が国で起こったことと頭では分かったつもりですが、どこかで信じられない想いがあります
だからこそ、8月6日と8月9日は、個人的に強く意識し続けている日のひとつです

午前10時40分の被爆者合唱が披露され、その後被爆77周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開式となりました
午前11時2分、原子爆弾が炸裂した時刻に併せて黙祷
わたしも、世界が平和であること、原爆で亡くなった方々が安らかに眠っていただけるよう祈りました

十年以上前に長崎で被爆者の女性から直接伺った被爆体験談が忘れられません
それは、被爆後に皮膚が垂れ下がったままの弟を連れて、あてもなく水を求めて街中を歩いていた時、がれきで足が血だらけであることに気付き、横たわる死体から「ごめんなさい」と言って履き物をはぎ取り弟に履かせ、自分も履いたというお話しです
まだ幼かった女性がどのような気持ちでその行為を行ったのか、想像します
その後も死体の転がる、破壊し尽くされた長崎の街をどのような気持ちでさまよったのか、想像します
この話を我々にされることで、当時を思い出されることを想像します

人は想像することができます
そしてその想像は、よりよい未来の創造へとつなげられます
ただし、想像するには事実を知らなければなりません
今を生きるわたしができることは、過去の事実を知り、想像し、よりよい未来に向けて考えることです
そして、考えたことを為すことです

式典の中で、原子爆弾の熱線を浴び、水を求めながら亡くなった犠牲者を慰霊するために、祭壇に水をささげる儀式「献水」が行われました
ここでも、かつて伺った被爆体験談がよみがえりました


式典の中で、被爆者代表 宮田 隆 さんが述べられた「平和への誓い」を全文紹介します

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「平和への誓い」

 まず初めに、ウクライナでの多くの犠牲者に心から追悼の意を表します。容赦ない無差別攻撃は、77年前の無実の長崎市民が体験した原爆投下と重なります。断じて許せません。

 今年2月24日、ウクライナに鳴り響く空襲警報のサイレンは、あのピカドンの恐怖そのものでした。77年前の8月9日、長崎に投下された原子爆弾の爆風によって、爆心地から2・4キロの自宅にいた5歳の私の小さな体は、8畳間から玄関口まで吹き飛ばされ、母親の胸の中で目覚めました。今もあの時の母親の胸の鼓動が耳に残っています。

 あの夜、山越えで我が家に逃げてきた看護婦さんは、髪は逆立ち、左目は飛び出し、「水をください」と言ったまま、私たち家族の目の前で絶命しました。爆心地の松山町へ救援に赴いた父は、黒焦げの焼死体となった叔父と叔母を発見し、その私の父も5年後に白血病で亡くなりました。

 今、82歳の私は、10年前に発症したがんの悪化で苦悩の日々を過ごしています。多くの被爆者は、私以上の苦しみに耐えて生き抜いています。

 本日ご列席の国会議員、県議会・市議会議員の皆様、被爆者と対面し、被爆者の心の痛みと被爆の実相を聞いて、世界に伝えてください。私は6月、ウィーンで開かれた核兵器禁止条約第1回締約国会議に参加し、会場や路上で「HIBAKUSHA」と書いたゼッケンを着用して訴えました。

“Please、visit Nagasaki. To see is to believe、no more Nagasaki、Stop Ukraine”

 第二次世界大戦から77年後の今、ロシアの核兵器の使用を示唆する警告によって、世界は核戦争の危機に直面しています。日本の一部の国会議員の核共有論は、私たち被爆者が願う核の傘からの価値観の転換とは真逆です。核共有論は、「力には力」の旧来の核依存思考であり、断じて反対です。核は抑止にあらず。今こそ日本は、核の傘からの価値観を転換し、平和国家の構築に全力を挙げるべきです。

 そのためには、日本は歴史に学び、北東アジア非核兵器地帯を宣言し、日本国憲法第9条を厳守してください。あの第二次世界大戦の英霊約300万人と長崎原爆犠牲者約20万人の願いを込めて、二度と戦争をしない国民の強い意志と、国家としての戦争放棄は、戦後、確かに国民の命を守ってきました。対話による平和外交こそ、新たな時代への挑戦です。特に、被爆地選出の岸田(文雄)首相の行動力に大いに期待します。

 そして、日本政府は核兵器禁止条約に署名・批准してください。昨年発効した核兵器禁止条約は、被爆者と人類の宝です。この条約を守り、行動することは、唯一の被爆国である日本政府と国民一人ひとりの責務であると思います。締約国会議にオブザーバーとして参加した各国からも、この条約に対する熱烈な期待が発言され、私は勇気をもらいました。

 私たち被爆者は、この77年間、悲しみも苦しみも乗り越えて、生きてまいりました。これからも私たちは、世界の市民社会と連携して、核兵器のない明るい希望ある未来を信じて、さらにたくましく生きていきます。核兵器禁止条約をバネに、新しい時代の始まりであることを自覚し、私たちは強い意志で、子、孫の時代に「核兵器のない世界実現への願い」を引き継いでいくことを誓います。

 2022年(令和4年)8月9日
 被爆者代表 宮田 隆
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わたしは想像し続けます


写真出典:NHK

8月6日 no.335

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8月6日(土)
広島に原爆が投下されて、77年となった日です
我が国で起こった事実であると頭では分かったつもりでも、どこかで信じられない想いがあります
だからこそ、8月6日と8月9日は、今も意識し続けている日です
今年も、原爆投下時刻に合わせて、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が挙行されました

わたしも、自宅から世界が平和であること、原爆で亡くなった方々が安らかに眠っていただけるよう祈りました

式典の中で、こども代表の2名が発表した「平和への誓い」を全文紹介します
※広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式 HIROSHIMA PEACE MEMORIAL CEREMONY パンフレットより
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平和への誓い

あなたにとって、大切な人は誰ですか。
家族、友だち、先生。
私たちには、大切な人がたくさんいます。
大切な人と一緒に過ごす。笑い合う。
そんな当たり前の日常はとても幸せです。
昭和20年(1945年) 8 月 6 日 午前 8 時15分。
道に転がる死体。
死体で埋め尽くされた川。
「水をくれ。」「水をください。」という声。
大切な人を一瞬で亡くし、当たり前の日常や未来が突然奪われました。
あれから77年経ちました。
今この瞬間も、日常を奪われている人たちが世界にはいます。
戦争は、昔のことではないのです。
自分が優位に立ち、自分の考えを押し通すこと、それは、強さとは言えません。
本当の強さとは、違いを認め、相手を受け入れること、思いやりの心をもち、
相手を理解しようとすることです。
本当の強さをもてば、戦争は起こらないはずです。
過去に起こったことを変えることはできません。
しかし、未来は創ることができます。
悲しみを受け止め、立ち上がった被爆者は、私たちのために、平和な広島を創ってくれました。
今度は私たちの番です。
被爆者の声を聞き、思いを想像すること。
その思いをたくさんの人に伝えること。
そして、自分も周りの人も大切にし、互いに助け合うこと。
世界中の人の目に、平和な景色が映し出される未来を創るため、私たちは、行動していくことを誓います。
令和 4 年(2022年) 8 月 6 日 こども代表
広島市立幟町小学校 6 年 バルバラ・アレックス
広島市立中島小学校 6 年 山崎 鈴(やまさき りん)
※サキの正しい表記はタテザキ

Commitment to Peace
August 6, 2022
Who are the important people in your life?
Family, friends, teachers.
We have so many people who are precious to us.
Spending time with people you care about. Laughing together.
There is so much joy in these ordinary moments that we take for granted.
8:15 am on August 6, 1945.
Corpses lie in the streets.
They choke the rivers.
Voices beg for water, plead for water.
The people you care about vanish in an instant, and the life you knew, the future you imagined, are suddenly pulled away from you.
It has been 77 years since that day.
Right now, even in this moment, there are people in the world whose ordinary lives are being taken away.
War is not something that exists only in the past.
Strength does not mean having the advantage and using power to push your agenda on others.
True strength lies in recognizing differences, accepting others, and trying to understand them with empathy in your heart.
With true strength, there will be no wars.
We cannot change what happened in the past.
We can, however, create the future.
Accepting their grief, the hibakusha stood up and created a peaceful Hiroshima for us.
Now, it’s our turn.
To listen to the voices of the hibakusha and imagine how they felt,
to convey those feelings to as many people as possible,
to cherish ourselves, those around us, and lend a helping hand to one another.
We solemnly swear to take action for the creation of a future where peace is reflected in the eyes of everyone around the world.
Children’s Representatives:
Barbara Alex (6th grade, Hiroshima City Nobori-cho Elementary School)
Yamasaki Rin (6th grade, Hiroshima City Nakajima Elementary School)
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明日9日、長崎市松山町平和公園の平和祈念像前において、原爆が炸裂した11:02に合わせて長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が挙行されます
原爆犠牲者の霊を慰め、併せて世界の恒久平和が祈られます

写真出典
上:広島平和記念資料館平和データベース https://hpmm-db.jp/
下:テレビ新広島ニュース映像
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教えられる no.334

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8月3日(水)、4日(木)の2日間、休暇をいただいて長野県へ行ってきました
その目的は、本気・根気・元気な出中生の姿を直接見るためです

今年度の北信越中学校総合競技大会には、陸上競技に男子、バスケットボール競技に男子・女子、柔道競技個人に男子、卓球競技団体・個人に男子、ソフトテニス競技団体・個人に女子、剣道競技個人に男子と、大勢の出中生が出場しています
出中生が登場するのは3日〜5日の3日間で、わたしが休暇を取れそうなのは2日間
エントリーされた全競技、全選手、サポートの出中生全員の活躍を見たかったですが、物理的にそれは無理です
悩みに悩み、3、4日としました
この次に悩んだのはどの競技へ行くかです
最初は長野市、佐久市、松本市、安曇野市を移動しながらできるだけ多くの競技を!とも考えましたが、これまた物理的に難しい
「二兎を追う者は一兎をも得ず」の例えのごとく、複数のものを同時に追求すると、結局、どれも取り逃がすかもしれません
そこで、安曇野市で開催された卓球競技男子団体戦と、松本市で開催されたバスケットボール競技男女の応援に絞って観戦しました

試合結果はホームページに掲載したとおりです
選手達、関係者のみなさんにとって、この結果はどのように受け止められたでしょうか
この結果をどのように捉えて、未来に活かすかはそれぞれ一人一人の考え方次第です
悔しさを隠す必要はないですし、悔しがるなとはまったく思いません
ただし、それだけではダメだと思います
それだけではもったいないです

勝負の世界では例え優勝候補であっても負けることがあります
オリンピック・パラリンピックの金メダリストも、負けることがあります
いや、負けたからこそ金メダルを獲得したとも言えるでしょう

わたし自身は、本気で試合に臨んでいる出中生の姿から、「勝負の流れの不思議」、「心の影響の大きさ」、以前にも書いた「小さそうで大きな差」、「スタートの重要性」「非日常で際立つ日常」「意識の大切さ」「言葉の力」等々、多くのことを教えられた気がします
その詳細をここでお知らせすることは控えますが、今回の結果は瞬間のひとつであり、瞬間(点)の連続が未来へ続く線となります
会場で実際に相手と戦ったかどうかは別として、同じ空間で同じ雰囲気を味わい、同じ事実を見たものは、出中生、おとな関係なく、この経験を未来へ活かせられればと思います

そのために今何を為すか?
わたしの夏休みの宿題です

想像する no.333

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今朝、陸上部、柔道部、そして卓球部が、北信越中学校総合競技大会に参加するため、長野へ向けて出発しました

コロナ禍での開催であり、本人はもちろん、ご家族、大会関係者、学校関係者等は細心の注意を払っての実施となります

今までの練習の成果を発揮すべく、大会に出場する選手達の想い
子供の頑張りを今まで支え続け、大会に選手を送り出すご家族の想い
全選手がその力を最大限に発揮してもらえるように、環境を整える大会関係者の想い
頑張りを見続け、その成長を実感しながら共に大会に参加する学校関係者
その他、選手や大会運営に関わる人たちの想い

人は、「想像」することができます
その全てを理解することはできないですが、人の想いを想像し、それぞれの想いに寄り添うことはできるはずです
そして、自分ができることは何か? 自分がやるべきことは何か? が、具体的に見えてくると思います


朝、吹奏楽部の代表3名が受賞報告に来てくれました
今の率直な気持ちを聞かせてもらって、純粋に立派だと感じました
2つのコンクールにおける、「金賞・県代表」と「金賞・県代表になれず」の審査結果
単純に「うれしさ」と「悔しさ」ではなく、未来に向けてこの事実を受け止めて、前進しようという想いを、その言葉から想像しました
やはり出中生はすごいです
きっと、北陸吹奏楽コンクールでは、自分たちの本気・根気・元気な演奏を披露してくれるでしょう
他の学校を意識するのではなく、自分たちの演奏をやり切るのです


朝、長野へ向かう卓球部を見送った時、校庭で白い鳥の羽を見付けました
真っ白なその羽に心惹かれ、拾ってきました
この羽は、どうしてここにあるでしょう?
少し想像してみます
単に抜けたのか?
誰かと争ったときに抜けたのか?
誰かに襲われて抜けたのか?
・・・・

羽の持ち主の姿も知らぬまま、この鳥の一生も想像してみます
加えて、この純白さによって、白星!つまり、これからの出中生の勝利を想像します
ちょっと、思い込みすぎですかね・・・

その差 no.332

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この土日に合唱部が「第4回とやま世界こども舞台芸術祭(PAT2022)」に出演したり、吹奏楽部が中部日本吹奏楽コンクール県大会に出演したりと、夏休み中も出中生は様々な場所で精力的に活動を続けています

所用で土曜日の合唱部の活躍ぶりを直接観ることはできなかったのですが、日曜日は県代表の座を狙う吹奏楽部の演奏を鑑賞することができました

順番は出場中学校8校の6番目
休憩を挟んで2校目の演奏でした

8校全ての演奏が終わり、審査員の先生方がどのように判断されるか分からない内容でした
どの学校も音のよさや、曲の理解の深さ等、素人のわたしでも感じられるものでした
ただ、もしかしたら身内贔屓かもしれませんが、唯一心が震え、なぜか涙がこみ上げたのは、出町中学校の演奏だけでした

結果は昨日のホームページに既に掲載したとおり、本校はゴールド・金賞でしたが、目標としていた県代表には届きませんでした

会場を後にする際、何人かの吹奏楽部員に会いました
慰労の声をかけた時、○○さんの表情がとても複雑だったことが強く印象に残りました
悔しさが伝わりました
「県代表として挑む北陸吹奏楽コンクールに向けて気持ちを切り替えてください」と、伝えると少し表情が和らいだ気がしました
この経験も、みんななら未来にいかすことができます

それにしても、同じゴールド・金賞で、県代表と代表ではない演奏の「差」は何でしょう?
わたしの心を動かした演奏は、他の人の心を動かせなかったと言うことなのか
心の動かすという曖昧な基準では選べないのか
演奏途中で少し気になった箇所がその「差」となったのか
・・・・・

自分が部活動の顧問をしていた頃、この「差」については悩み続けました
(※結局、答えは見付けられず、また、校長としても、何事においても「差」を感じ続け、悩み続けていますが・・・)

どの部活動を担当した時でも、一番に感じたことは、「自分が顧問でなければ勝てたのではないか・・・」です
そして、その「差」を埋めるためにやったことは、「人の力を借りる」ことでした
北信越大会で勝つことを意識した時は、県外の中学校とよく試合をしました
全国大会で勝つことを意識した時は、富山県内で強豪校の高校の顧問にお願いし、一緒に練習させてもらったこともあります
自分が出会った卒業生で、元実業団選手に生徒の指導を頼んだこともあります
そう言えば、内容はずれますが全国大会や北信越大会に出場した時、当日の練習場所を確保するために、ネット検索や衛星写真(航空写真)で体育施設を探したり、気になる場所があれば突然の直接電話で前日や朝の練習場所をお願いしたこともありましたな

しかし、最後まで「差」を埋められたことはありませんでした
県で優勝できたときも、それはさすがにうれしいのですが「差」が埋まった感覚ではなく、「たまたま」な感覚でした(※生徒のおかげ、保護者のおかげ、関わっていただいた多くの人のおかげ)

今のわたしが思っていること
多くの時間を使って準備を進め、勝敗を決するのはほんの一瞬です
準備のために単に時間をかければよいというものではなく、何をしてきたのかが「差」を縮めることかなということです

大リーグで活躍する大谷翔平選手は、グラウンドに落ちているゴミをさりげなく拾ったり、対戦相手の選手に対する振る舞いが紳士的であったりと、アメリカの人々からもその誠実さからよい印象で認めらています
以前のインタビューで、彼が「日常の些細な『よい振る舞い』が勝負を左右する気がするから」と言っていたように記憶しています

そうなのです
あとわずかの勝利を逃す時、その勝負とは関係のないような日常の過ごし方も影響しているように感じるのです
感謝の気持ちを忘れない
礼儀正しくする
道具を大切に扱う
相手をリスペクトする
・・・・・

意識することでその「差」は縮まりますが、どこまでも「差」はなくならないのかな、とも今は感じています
これは決して「なくならない」とあきらめの境地ではなく、「なくならない」としても、その「差」を縮める生き方を、死ぬまで続けることが大切だと、今のわたしは思っています
それが、よりよく生きる、よりよい未来につながると考えるからです
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ご縁 no.331

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砺波市と、株式会社明治が、「1073」の縁をきっかけに体調管理パートナー契約を結びました
そして、明治プロビオヨーグルトR−1で砺波市民の体調管理をサポートし、年間を通じて街全体の活性化を目指す活動「街の強さひきだすプロジェクト」が、6月3日からスタートしています

「1073」の縁とは、砺波市の「となみ(1073)」の数字ロゴが、「1073R−1乳酸菌」を使用している「明治プロビオヨーグルトR−1」と共通するという縁です
市役所内には全庁横断の新組織「1073体調管理チーム」が新設され、砺波市民からは「強さひきだすアンバサダー」が募集されています

「1073」
誠に不思議であり、運命的な縁です
そもそもこのことに気付いたのは、砺波市の職員だったと伺っています
その気付きが、周りに伝わる環境、そして、その縁が大きなプロジェクトとなる環境は素敵だと思います
「どうせ言ってもなぁ・・・」では、なかったのです
ちょっとした気付きが大発見につながる事例も数多くあります
※ちょっとした気付きの多くは、本当にちょっとしたことですが・・・

学校においても、教職員や生徒の気付きがよりよい学校づくりの原動力となったり、危機管理上の予防につながったりすることがあります
学校全体でも、学級の中でも、仲間同士の中でも、何でも言い合える環境は重要なのです

ちなみに、「街の強さひきだすプロジェクト」のPR動画に出中生も出演しています

砺波市HPのお知らせ「街の強さひきだすプロジェクト」https://www.city.tonami.lg.jp/info/48097p/)からご覧になれますが、上の写真はその動画の一部です

ぜひご覧ください

↓もうご覧になりましたか?

街の強さひきだすプロジェクト プロジェクトムービー

研鑽・研鑽・研鑽 no.330

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今日も1日、様々な場所で、様々な機会で、様々な人たちが、それぞれの研鑽を積んでいました

トップページの「学校の様子」に更新したように、午前中は砺波地区の中学2年生が城端に集まり、城端中学校2年生の前で自分の考えを堂々と述べました
それぞれの経験が熱い想いと共にこちらに伝わり、感動しました
発表をした中学生、発表を聴いた中学生だけでなく、わたし自身にとっても研鑽の場となりました
やはり文章だけでなく、LIVEで想いを聞くことができるのはよいものだと改めて実感しました
新型コロナウイルス感染症の感染状況があまり思わしくない状況ですが、実施できてよかったです
感染症対策をとりながら準備された関係者のみなさんにも感謝です
もちろん、本校Nさんが優秀賞を受賞したこともうれしかったです

その後、昼からは本校で砺波市、小矢部市の中学校理科教員の研修がありました
富山国際大学からM教授をお招きしての研鑽の場です
久しぶりにM先生ともお目にかかれて、これまたうれしい時間でした

ただ、研修会自体にはわたしは参加できず、チューリップ四季彩館へ場所を移動して砺波市小・中・高校生と指導連絡協議会の研修会に参加しました
富山大学保健管理センター客員准教授のN先生をお招きしての研鑽の場です
詳細はここで紹介できませんが、研修会前と研修会後にN先生とお話しできたことも、わたしにとっては貴重な学びの機会となり、うれしかったです

ばたばた移動し、珍しくも脳みそをフルに使った1日でとても疲れました
しかし、多くのうれしさが残った疲れです
こんな日もよいですね

大型車両の登場 no.329

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朝早くから、2台の大型特殊車両が本校敷地に侵入してきました

文字だけを読むといろいろと想像されて、何だか大変そうな印象ですが、何のことはない、砺波市内の小中学校教職員の健康診断用特殊車両です

夏季休業を利用して、教職員の健康チェックが行われています
マスコミ等で盛んにブラックと伝えられるほどの学校現場ですから、教職員の健康保持は重要な案件です
教職員が元気だからこそ、元気な教育が可能であり、それは出中生の健全な成長を支えるための基盤となります

夏季休業と書くと、いまだにずっと教職員は休んでいると思われる方もおられますが、この期間は今日のような健康チェックや、教職員のスキルアップのための研修、部活動の指導などがあり、なかなか休暇をとることができない状況です
欧米のように自分の時間を確実に確保し、休み明けの教育活動の充実につなげるという発想は、プロ教師としての選択肢のひとつだと思うのですが・・・

リフレッシュは重要なのです

※下写真の教職員健康診断の看板は、決して背景の賞状やカップ等をひけらかしているわけではありませんので・・・
あくまでも、看板を紹介したかったわけです
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もしものために no.328

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耳から離れない言葉
それは、朝のドラマに登場していた伴虚無蔵氏のセリフです
「日々鍛錬し、いつ来るとも分からぬ機会に備えよ」

午前中、救命救急の研修会を会議室で実施しました
砺波消防署から3名の救命救急士のみなさんに来校いただいての研修です

AEDを用いた緊急時の対応だけでなく、担架や椅子を使用した搬送方法についてもレクチャーいただきました
頭で分かっていることと、実際できることとは違います
研修でできることと、実際の緊急事態での対応とは違います
そういう状況は決して望まないのですが、そうなる可能性がある限り、我々は備える必要があります
日々鍛錬なのです

消防のみなさん、ありがとうございました
※3人の中のお一人が、別の勤務校時代の卒業生だったことに、縁を感じた瞬間でした

出中生の力 no.327

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この土日も出中生達はそれぞれの場所で、その力を様々な形で表現していました
わたしの身体がひとつしかないことが残念なほどです

7月18日(月・祝)から開催されている、第29回中学生清流展へようやく行くことができました
松村外次郎記念庄川美術館で開催されています
本校から18名入選し、その中の4名清流賞・北日本新聞社賞をいただいています
どの作品も魅力的です
中学生の若い感性を感じられます
なぜか心が揺さぶられます

8月14日(日)まで開催されており、期間中は入館料無料、そして無休となっています
ちょっと出町校区からは距離がありますが、他中学生の作品も含めて同年代の感性に触れてもらえるとうれしいです


この他、県内各地では全日本通信陸上競技富山県大会や県民体育大会、富山県大会吹奏楽コンクールが開催されました
新型コロナウイルス感染症の感染者数が大変な状況の中で、多くの関係者が中学生の安全確保と、活動の保証とのバランスを慎重に考えながらの実施です

7月24日(日)の富山県吹奏楽コンクールも、感染症対策マニュアルに沿いながら、工夫を凝らしての実施でした
この日は中学校A部門
1番 小矢部市立大谷中学校から、14番 射水市立大門中学校まで、全て聴かせてもらいました
どの学校の演奏も心を揺さぶります
その中でも12番 出町中学校の演奏は、明らかに他校より大きく、わたしの心を揺さぶりました
贔屓なのでしょうか?
身内だからでしょうか?
この耳が確かか分からぬまま、審査の先生方が決められる結果を待ちます
今回は役職上、ステージ上で県代表のトロフィーを代表者に渡す役割がありました
審査結果をわたしも知らされていないので、県代表の5校中4校までトロフィーを渡し、最後の1校となった時、どきどきです
ステージ上から客席の最前列でグッと目を閉じて結果を待っているY教諭の表情が見えて、こちらもとても緊張しました

「最後の5校目・・・、
  12番 砺波市立 出町中学校!」

こう、アナウンスされた時の感情は表現できません
他の4校と同じようにしなければと、平静を保ちながらトロフィーを渡したつもりでしたが、ちょっと違っていたのかもしれません
後で、同じく県代表となったF中学校のY先生から、「校長先生、Y先生に渡す時に、とてもうれしそうでしたね」と、言われました
ああ、あふれ出ていましたか・・・
やはり修行が足りません
表情に出てしまうのですね

出中生のみんな、よくがんばりました
多くのみなさんに支えられての活動でした
関係者のみなさんにもお礼申し上げます
ありがとうございました

今回、朝から各校の演奏を聴き、いろいろな想いが巡りました
その中のひとつが、文化的活動にしても、運動的活動にしても、「人の心を動かすのは何か」ということです
運動部の大会で、出中生のプレーを観て胸が熱くなる
コンクールでの出中生の演奏を聴いて、胸が熱くなる
今回は本番直前のリハーサルの様子も見せてもらいましたが、心を動かされたのは、出中生の本気だと感じました
根気よく取り組んできた姿を見ていたこともあるかもしれません

そう言えば、オリンピック・パラリンピックにしても、プロスポーツにしても、わたしが感動するとき、ぎりぎりを極める「本気」の姿がそこにあります
これは日常の生活の姿でも同じではないでしょうか
職人さんの姿もそうです
本気で働いておられる方の姿も、本気で何かに打ち込んでいる誰かの姿も、そこには「本気」の姿があります
勝負の世界であれば、みんながみんな優勝、1位、金賞、代表等にはなれません
結果はあくまで結果であり、目標達成のために「本気」で取り組んだことは、決して消えません
その意味で、勝負の結果が全てではありません
※その結果が注目されることは多いのですが・・・

決して、誰かを感動させるために何かをしているわけではないのですが、「本気」の姿は周りに刺激を与え、その「本気」は伝播すると、新川文化ホールからの帰り道に思いました

出中生の姿には、いつもいろいろなことを教えられます
ありがとう
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終業式 no.326

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リモートでの終業式
昨年に引き続き、わたしの式辞のみの式としました
一堂に会しての式はいつできるのでしょう

今日の壮行会で、吹奏楽部、合唱部の壮行演奏・合唱がありましたが、やはり目の前で身体全体で発せられる音楽を受け止める感覚は、リモートでは伝わらないものがあります
お忙しい中、式に参加いただいた文化体育後援会の副会長様からも、久しぶりの壮行会参加で、感動したと言っていただきました
出中生のストレートな思いが、副会長様に直接届いた結果でしょう
出中生の声も、演奏・合唱も、直接同じ空間で届いたことが大きく影響していると思います
2学期の始業式は、全校、全教職員が一堂に会することができればと願いますが、最近の新型コロナウイルス感染症の感染状況を見ると、難しそうです
一足早く流行し、収束したヨーロッパでは、ほぼ1ヶ月でピークアウトしたという情報もありますから、8月の終盤には落ち着かないかと祈っています

わたしのお話しだけの終業式
3年生の作文を紹介しました
人との出会いによって、自分自身の意識が変わったエピソードです
こんな素敵な出会いがあるかもしれない夏休み
話しの最後に大切にしてほしい2つを伝えました

1 いつもの学校生活で経験できないことへのチャレンジ
2 そして、自分の命も、周りの命も大切にする言動

話しの中の何か少しでも、みんなの心に残ってくれたらうれしいです
それぞれが自分で決めた方法で夏休みを過ごし、約1ヶ月分成長したみんなに再び会うことを楽しみにしています
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季節 no.325

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気温は少し低いものの、やや湿度を感じる天候の中、いつものように出中生は今日も学習に励んでいます
多目的スペースでは1年生が、音楽科の授業でパートに分かれて主体的に合唱の学習を進めています
2学期の合唱コンクールに向けてかな?
学校ではこのような風景で季節を感じます

北半球では暦の上で季節は夏
ヨーロッパでは記録的な熱波による高温で、大きな被害が出ていると報じられていました
日本では、梅雨明け宣言と同時に、梅雨のような空が続き、梅雨明けの期日が修正になるかもと報じられています
自然相手に、人類は何とも非力であるかが、突きつけられている気がします

そのひとつの気象について、古代中国で考案された季節を表す方式が七十二候です
今日は「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」
小暑の末候であり、今年度は7月17日〜7月22日がその期間であり、5、6月に孵化した鷹のヒナが、飛び方を練習する時季です
学習です
鷹にとって、「飛ぶ」ということは他の動物と同様に、「獲物を捕る」こと、つまり生きることです
そしてその能力を利用したのが人類であり、「鷹狩り」です
中央アジアで4千年ほど前に始まり、世界中に広まったとされています
日本へ伝わったのは4世紀半ば
古代、皇族や貴族高官の特権であり、神事・儀式だった鷹狩りは、武士の時代になれば武芸のひとつとされ、鷹狩りは粋を極めます

鷹の語源は「猛々しい」の「タケ」が「タカ」に転じたといわれます
鷹は気難しくて、繊細な野生の鳥です
犬や馬と違い、鷹は巣立ったら単独で行動する動物ですから、鷹匠が鷹をどのように教育するのかは大変興味深いことです

調べてみると、鷹匠による鷹の訓練は、「慣らし」「仕込み」「使う」の3段階だそうです
鷹は忍耐強く、練習の繰り返しに飽きません(※飽きっぽい鷹は自然淘汰されたとも言えます)
狩りで失敗すれば、次はやり方を変えるなど、高い学習能力をもっています
鷹匠は、地道に鷹の気持ちに寄り添いながら、細心の注意を払って育てます
やり直しのできない一発勝負だそうです
また、高貴な方と同席する機会も多いので、人に驚いて獲物を持って逃げないことや、落ち着いてエサを食べることまで、海外では教えない内容を日本の鷹匠は教えるそうです

日本だけと言えば、「羽合せ」も日本独自です
獲物を追うとき、日本では鷹と人が息を合わせて、鷹を投げます
鷹匠が鷹と意思疎通を交わして、鷹が行きたい方向へ鷹匠が投げるのです
そうすることで鷹は自分だけで飛び立つよりも、素早く確実に獲物に近づけるのです
この信頼関係は、野生の鷹の思いに沿って人間が仕えることではじめて可能になるそうです
言葉の通じることのない人間と鷹の間の教え・教えられる関係
それだけに教育の基本に通じると感じます


<参考図書>
波多野 鷹 氏 著「鷹狩りへの招待」(筑摩書房)
花見  薫 氏 著「天皇の鷹匠」(草思社)
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保護者会1日目 no.324

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今日から明日まで保護者会を実施しています
保護者の皆様には新型コロナウイルス感染症感染防止対策にも協力いただいて入校していただいています
誠にありがとうございます
お忙しい中、保護者の皆様に来校いただき、1学期の学習の状況をお知らせしたり、お子さんについての情報を交換したりする貴重な時間です
この機会を大切にし、出中生を見守る周りのおとなたちは、出中生みんなの成長を支援します

さて、通知表を手にした出中生は何を感じ、何を思ったでしょう
まだの人は、しばしお待ちください
通知票に書かれている数字や文章は、「ひとつの情報」です
それが全てを表しているわけではありません
本校の教師達は可能な限り、公正・公平・厳正な評価を出そうと日々工夫しています
通知表でお伝えしているものはその結果の数字であり文章ですが、それはその人そのもの(※人格的なもの)の評価ではありません
そういった思いから「ひとつの情報」だとわたしは書きました
これらは、あくまでも学校生活における教科の学習や諸活動等についての評価です
出中生一人一人がその情報を得て、今後どうするのかが大事なのです
自信をもって進み出す、教訓として進み出す、それは人それぞれです

これは先日の県中学校総合選手権大会とある意味同じでしょう
結果は出ますが、結果が全てではありません
思い通りの結果が出ない時の逃げの気持ちや、慰めの想いで言っているわけではありません
勝とうが負けようが、明朝には太陽が昇るのです
太陽は雲で隠れているかもしれません
雲ひとつない青空で、はっきりと見えるかもしれません
どのように見えようが、太陽は昇っています
つまり、未来へ向かって時間は進んでいるのです

保護者会、終業式を終え、夏季休業が始まります
この期間は毎日の学校生活の中ではできなかったことに挑戦するよい機会です
それぞれが「今の自分は、何をするか!?」を、本気で考えて、根気よく元気に実行してみてください

自分で決めて実行する今が、自分自身の未来へつながります


校長室に活けられた「ネジリバナ」
これを見ていると未来を連想するのはわたしだけでしょうか・・・
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目的と目標 no.323

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県内各地で行われた夏季の県中学校総合選手権大会が昨日終了しました
おかげさまで本校からこの大会に出場している選手の数は多く、応援に行ける会場は限られていましたが、どの会場でも出中生の本気・根気・元気な姿が見られました

勝負事ですから、何が起こるか分かりません
相手のいる競技では尚更自分の思い通りに、ことが進むはずもありません
勝利の神様がいるのであればどちらに微笑むのどうかと、ドキドキしながら奮闘する出中生を見守ります
ギュッと手に力が入り、心の中で「がんばれ!」と応援します
少しでも多くの人にも応援していただこうと、進行状況をホームページに更新します

勝負ですから結果が出ます
その結果は、いろいろです
それは悔しい結果かも知れません
それはうれしい結果かも知れません
それは微妙な結果かも知れません
どちらにしても、その全ては自分自身の未来にとって「よい結果」になり得るとわたしは考えます
それは、部活動で本気・根気・元気にがんばる目的は、決して「優勝」「1番」ではないからです
目標が「富山県一!」「北信越大会出場!」「全国大会出場!」であったとしても。わたしは何の疑問もありません
要は、「目的」と「目標」は違うのです
それを誤解すると、おかしなことになります

出中生の本気・根気・元気な姿を目の当たりにして、各会場では涙が出るほど感動しました
目標が達成できず流れる涙がありました
目標を達成できてあふれる笑顔がありました
どちらにしても、この大会の中で感じたこと、学んだことを未来に活かすことができるのならば、部活動の目的は達成されると思います

何人かの人に言いました

試合の中で『流れ』があって、『行け行け』の時もあれば、『辛抱(しんぼう)』しなくてはならない時もある
しかし、『逃げ』てはあかん

これは、これまで散々悔しい想いや、生徒たちに申し訳ない思いをたくさんさせてきたわたしの経験が言わせます
そしてこれは、勝負事だけでなく、わたしの人生の中でも教訓となっています


終わりに、・・・
大会があるとホームページはその様子や結果でそれ一色になりがちです
優勝や上位大会への出場という、目標を達成できた人が目立ちますが、先にも述べた目標を達成しようとして本気・根気・元気に取り組んだそれぞれのやった事実は確実に残っています
そして、その姿を絶対誰かが見ています
部活動だけではありません
毎日の学校生活の中での本気・根気・元気を大切にしてほしいと願っています
何よりも自分自身のそんな姿を一番見ているのは自分自身です
自分自身をごまかすことはできません
ここぞという時に、自分を信じることができるかどうかは、毎日の自分自身の言動、生き方にかかっています

天資養活 自他共栄

考える葦 no.322

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本日2限は、県総合教育センターから講師をお招きし、ネットについて考える時間でした
オンライン講演として、ネット(メディア)の可能性、プライバシーや著作権、個人情報の保護、ネットと健康等について、資料を提示していただきながら、分かりやすくご指導いただきました
講演の後、各学級では明日から3日間タブレットを家庭へ持ち帰るにあたって、どのように利用するかや、注意することは何かなどを話し合い、考えました
学年の実態に応じて、本気で根気よく考えている姿が見られ、出中生の力を感じます
明日からの3日間、いろいろ家庭で試し、出てきた課題は、夏休みのタブレット持ち帰りのための教訓とします


17世紀のフランスに、科学者であり哲学者であるブレーズ・パスカル(Blaise Pascal)(1623 年∼1662 年)という人がいました
数学の学習で登場する「パスカルの定理」「パスカルの三角形」や、理科の学習で登場する気圧の単位「Pa(パスカル)」や「パスカルの原理」はすべて彼の名前が由来です
パスカルは随想録「パンセ」の中で有名な文章を残しています

L'homme n'est qu'un roseau
Le plus faible de la nature
Mais c'est un roseau pensant

人間は1本の葦にすぎない
自然の中で最も弱いものである
だが、それは考える葦である

『人間は考える葦である』という言葉で語り継がれます
「葦(アシ)」は水辺に群生する、ススキに似た穂をつける多年草
弱々しいその姿と、弱い面を多くもつ人間とを重ね合わせて彼はこの文章を書いたのでしょう
人間は弱い面がたくさんあるが、「考える」ことができる偉大な存在だと

様々な場面で、人は自分の目で見て、自分の心で聴き、自分の頭で考え判断します
学校生活の中には日常生活以上に「考える」場がたくさんあります
その中で、若いみんなはおおいに考え、おおいに悩み、そして成長するのです
考え抜いた先、悩み抜いた先に、しんどさがあるとしたら、しばらく休むのもひとつです
休んでエネルギーがたまれば、また考えはじめ、悩みはじめるのです
出中生のみんなには、それぞれにもって生まれた力があります
具体的にそれが何かはまだまだ分かりません
だから、簡単に「考え」「悩む」ことを諦めることなく、自分の力を開花させてほしいです
「天資養活」なのです
しんどい時は、まわりに支えてくれる人がいます
「自他共栄」なのです
誠に本校の校訓は素敵です(※自画自賛ですが・・・)

先日、部活動帰りに、校長室前のわたしからの問題に、本気で根気よく考える○○さんと◎◎さんの姿がありました
出中生のみんなが興味をもって、気軽に考えられるものを、これからも発信していきます
また、チャレンジしてみてください

今度は何がよいかなぁ
おおいに悩み、考えます
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行事予定
2/20 部活動停止
2/21 1,2年 期末考査
部活動停止
2/22 1,2年 期末考査
部活動停止
2/23 天皇誕生日
部活動停止
県小中高書初大会
2/24 1,2年 期末考査

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