最新更新日:2024/06/12
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

「誰か」のこと じゃない no.414

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12月4日(日)〜12月10日(土)は、「第74回人権週間」です
1948年12月10日、国際連合の第3回総会で「世界人権宣言」が採択されました
「世界人権宣言」は、基本的人権尊重の原則を定めたものであり、初めて人権保障の目標や基準を、国際的に宣言したものです
採択日である12月10日は、「Human Rights Day(人権デー)」と定められました

日本では法務省の人権擁護機関が、人権デーを最終日とする1週間(12月4日から12月10日)を「人権週間」と定め、1949年から毎年、関係諸機関等が連携して、全国規模で人権啓発活動を強化しています。
未だになくならない様々な人権問題
その解決には、我々一人一人が様々な人権問題について、「誰かのこと」と考えるのではなく自分事として、人権を尊重し合うことの大切さについて理解を深めること等が大切でしょう

この人権週間をきっかけに、出中生のみんなも人権について考えてみてはどうでしょう

法務省HP 人権週間について
法務省HP 世界人権宣言について
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たいせつ no.413

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本日も冬型の空模様です

国立天文台発表の令和4年(2022)暦要項では、中央標準時12月07日12時46分に太陽黄経255度となり、本日が二十四節気の「大雪」
本格的に冬が到来する頃であり、山々は雪に覆われ、平野にも雪が降り積もる頃です
また、新しい年の準備をはじめる「正月事始め」も、この時期から行われます
そして初侯は、閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
砺波の空も重い雲に覆われ、自然界では生き物たちが寒さから身を守るために、じっと息をひそめる頃です

校舎内では生徒活動の時間
生徒議会を傍聴すると、協議の仕方等について戸惑っている経験の浅い1年生の学級代表に、生徒会執行部が優しくアドバイスをしている場面がありました
生徒自治が脈々と受け継がれている一端を見た気がします

校内の様々な場所で、生徒会を中心とした活動を展開しています
頼もしいかぎりです
多くのことを経験し、多くのことを学びます

環境委員が生徒玄関で校内環境保全の啓発用ポスターを掲示していました
「ありがとう! なになに、『砂をとろう』か・・・」
と、ポスターの言葉を読みながら、ねぎらいの声をかけると、
「いえ、『砂を落(お)とそうです』」と、きっぱりと教えてくれました
またも私の見誤りであり、早合点であり、早とちりだったのです
そこを間髪入れず指摘してくれる出中生
ここでも出中生の素晴らしさを実感しました
相手が誰であっても、間違いは間違いと言えることは大切です

毎日、出中生の素晴らしさに出会うのは誠にうれしいことです
外の空模様とは違い、心の中は晴れ晴れしている「大雪(たいせつ)」です

光 no.412

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冬型の天気で、朝から外は荒れています
びしょ濡れで登校してくる出中生がいて心配になりました
初雪もそろそろの空気を肌で感じる冬の空気であり、冬の空です

冬の空と言えば、鉛色の厚い雲に覆われ、雪が降っていたかと思ったら、さっと雲が切れて青空が広がり、雪面がきらきら光ることがあります
あの風景が個人的にものすごく好きで、ここに生まれてよかったと実感できる瞬間です

今朝も、さっと雲が切れて、雪はありませんが校長室へも日が差しました
すると、職員室と校長室の間に、丸い光が並んでいます(写真上:上段、中段)

さて、出中生のみんなはこの正体が分かるでしょうか?

正解は、「太陽」です
ブラインドのすきまを通った光が、ピンホールカメラの原理で、ちょうど壁にピントが合って、太陽の実像が並んで見えているのです

改めて「面白いなぁ・・・」と思いつつ3階へ上がると、暗幕で光が遮られた理科室の中で、1年生が光の学習をしていました
今日は、教師による演示実験で、光が当てられた4枚の紙の色が何色かを観察しています(写真上:下段)
光源であるライトに色が付けられているので、人間の目には自然光で見えるような色には見えないことを実感します

「へえ〜!」「あれ?」と、みんなが感じることはないかもしれませんが、中学生の間に様々な学問の基礎に触れることは、昨日の「校長室より」風に言えば、「守」だと思っています
おとなになってよく分かる、いろいろなことが結び付いているこの世の中
今できることを本気で根気よく元気に取り組むことが、自分自身のよりよい未来につながっていることを、出中生のみんなにも信じてほしいと思いながら、理科室を後にしました

型にはめる no.411

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本日、今年度2回目の避難訓練を実施しました
多くの命を預かる本校において、全員の安全・安心を確保するための、「型にはめる」訓練です

「型にはめる」という表現から、ネガティブな印象を受ける方がおられるかもしれません
「人権侵害」「個性をつぶす」等と感じられる方がおられるかもしれません

避難訓練の場合、わたしはそう考えません
それは、わたしが少し武道をかじっていたからかもしれません

日本の武道や芸術に関わり、「守破離(しゅはり)」という言葉に出会った方は多いでしょう (※顧問として剣道部で発行した部活動通信や、担任時代の学級通信に、「守破離」と名付けていたこともありました)

デジタル大辞泉では、次のように解説されています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しゅ‐は‐り【守破離】
剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの
」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階
」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階
」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今は亡き、18代 中村勘三郎(歌舞伎役者)氏が、心に残る言葉として、TBSラジオのこどもでんわ相談室への質問に対する、無着 成恭 氏の回答をあげたことを思い出します

質問に対して、無着 成恭 先生は、
基礎がしっかり出来ていて、
そのうえで型やしがらみを打ち破ることが型破りで、
基礎も何にも出来ていないのに、
あれこれとやることを形無しと言うんだよ
と言われたんです(故 18代 中村勘三郎 氏 談)

「守」「破」の段階を経て「離」の段階に達する境地が「型破り」であり、「守」「破」の段階で勝手に我流で進めることは「形無し」ということでしょうか

地道に根気よく、基礎的なことをひたすら繰り返すことは、単調だと感じたり、やり方が古いと感じたりと、結構しんどいことです
そんな時、「自分は理由を付けて逃げようしているだけではないか?」と、考えることは、未来へ向かうためには大切だと思っています

最近は、けが等に悩まされているテニスの 錦織 圭 選手
彼は2014年全米オープン男子シングルスの準優勝者であり、アジア男子史上初のグランドスラム シングルス ファイナリストという実力者です
世界ランキング トップ10目前で、なかなかその壁を突破できずにいた彼をファイナリストにした一人がマイケル・チャン コーチです
チャン コーチは、壁に阻まれていた錦織 選手に、徹底的な基礎練習をさせました
練習中にできるプレーと、激戦が2週間も続くグランドスラムの中で体力の限界に近い状態でも発揮できるプレーとは、別物だという考えたからです
試合で通用するレベルを身に付け、へとへとに疲れても自信をもってプレーできるようにするためには、プロ選手でも基礎練習の反復が必要なのです
※基礎練習と言っても、我々の考えるレベルとは違うでしょうが・・・

今年度2回目の避難訓練
冒頭に書いたように、これは「型にはめる」基礎訓練です
緊急時に冷静になれるとか、勝手に身体が動くとか、型通りに確実に動けるようになることが大切です
非常時への備えは、スポーツで言うところの素振りです
実戦をイメージしての素振りと、何も考えない素振りとが違うように、もしもの備えとして、避難訓練に取り組むことが大切です
決して「空振り」ではなく、「素振り」なのです

このことは学習や仕事にもつながるでしょう
効率よく成果を出したい気持ちは誰にでもありますが、より大きな成果を目指すには、強固な基盤の上に大きな建造物を建てることと同様、「形無し」ではなく「型破り」を意識したいと思うのです
そんなことを思わせてくれた、今日の避難訓練でした

蛇足
東日本大震災で起こった「大川小学校の悲劇」は、決して「型にはまった」対応だったからではないとわたしは考えています
結果論になりますが、状況に応じて考える部分は大切であり、そこは「型破り」です
最初からマニュアルも計画もないものは、「形無し」だと考えます

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朝から、泣ける・・・no.410

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学校正面玄関前に生活向上委員会が掲示してくれた「思いやりの木(※勝手に命名してごめんなさい)」に、早くも「ありがとうの花」が咲き始めています
そしてさっそく花見の姿が見られます
このような花見もよいですね
出中生は本気・根気・元気に、前向きに学校生活を送ろうと、未来を見据え前向きにがんばっています
「思いやりの木」には感謝の言葉が溢れていて、今朝のサッカー日本代表の試合後のインタビューと重なるように感じました

FIFAワールドカップ カタール大会 日本代表 対 スペイン代表 の戦い
早朝から泣けました

前半を耐え忍んだ選手たち
前線からプレッシャーをかけ続ける前田選手たち
起用にこたえて確実にチャンスをものにした堂安選手
最後まであきらめずに走り込み、執念の折り返しをした三苫選手
そのボールを来ると信じて走りこんで決めた田中選手
そのゴールが取り消しにならなかったVARのありがたさ
けがを抱えながら交代起用にこたえて守った富安選手、遠藤選手
コスタリカ戦でのプレーについて痛烈に批判された吉田選手の、集中し続けたプレー
現地や日本、世界各地から応援したサポーター
千載一遇のチャンスをものにする今までの数年かけての準備
多くの批判に晒されながら、信念を貫く森保監督
・・・・

後半30分あたりからは長く感じました
後半44分、フェラン・トーレス選手とのワンツーパスで抜けて、ダニ・オルモ選手がシュートを打つ直前は一瞬心臓が止まりました
権田選手、よくぞキャッチしてくれました
そして、アディショナルタイムが7分で、「ドイツ戦と同じか」とがっくり
同じく長いと感じた様子の、解説をしていた本田圭佑氏が、「ここまで来たら、根性だ」と発言していことが興味深かったです
このレベルでもそうなのですね

ふりかえれば、グループ・ステージの3試合は、よいも悪いも含めてすべてが予想を裏切る戦いでした
感情の乱高下は血圧と同じで身体に悪い・・・
試合途中、ドイツ 対 コスタリカ のスコアが1−2となり、少しの間でしたが、グループE突破が日本とコスタリカという状況になったときも、真剣勝負の怖さを感じました
ノックアウト・ステージでは次戦に勝てば、ブラジルとの真剣勝負の可能性があります
※まさかスペインがそれを狙ったわけではないでしょう・・・
まあ、とにもかくにも次戦です
ノックアウト・ステージ ラウンド16のクロアチア戦は、日本時間12月6日0:00キックオフ
遠い空の下から応援します
※ちなみに試合終了後堂安選手が背負っていた日の丸(写真下)は、ドイツでの強化試合の際に、デュッセルドルフ日本人学校のみなさんが寄せ書きをした日の丸だというメッセージが、インタビュー後すぐにドイツから届きました


今朝は、出町中学校の出来事もカタールの出来事も、日本人も他の国の人も、諸々のすべてのことはつながっていると感じましたが、思考が超越し過ぎでしょうか・・・

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季節はうつろう no.409

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遠くの山にうっすらと雪がかかり、図書室から見える本校中庭の雪つりがそろそろその役目を果たし始める頃です

本日は12月1日

師走の始まりであり、今年は11月27日から今日までが、七十二候の第五十九候「「小雪(しょうせつ)」の次候」の、
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」です
北風や木枯らしが吹く季節となって、木の葉を散らす頃になったことが表現されています
100年以上前に考えられたものですが、今の季節感にも合っていると実感すると共に、昔の人たちは誠に繊細に季節のうつろいをとらえていたものだと感心します

木枯らしは、日本の太平洋側地域において晩秋から初冬の間に吹く北寄りの強風のことで、冬型の気圧配置になったことを示します
その定義は気象庁で定められており、東京は気象庁予報部予報課の天気相談所、大阪は大阪管区気象台気象防災部予報課がそれぞれ発表します
東京においての木枯らしの条件は、
1 期間は10月半ばから11月末までの間に限る
2 気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹く
3 東京における風向が、西北西から北
4 東京における最大風速が、おおむね風速8m/s以上
大阪においての木枯らしの条件は、
1 期間は、霜降(10月23日頃)から冬至(12月22日頃)まで
2 気圧配置は、西高東低の冬型の気圧配置
3 風向・風速は、北よりの風が吹き、最大風速8m/s以上

少し暦とずれているといえばずれていますね、特に大阪は・・・

明日からは七十二候の第六十候の季節である、
橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
小雪の末候であり、「橘の実が黄色くなり始める」という意味です
この候での橘は柑橘類である「ヤマトタチバナ(ニッポンタチバナ)」です(※江戸時代は「橘(タチバナ)」と言えば柑橘類全般を指していたよう)
冬になって、タチバナが黄色くなり始めた様子が表現されています

季節感を大切にする日本人の感性は素敵だと、個人的に思っています
出中生のみんなはどこに季節を感じているでしょうか?

姑息な手段no.408

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昨日、教職員と打ち合わせをしていましたが、別の会合が迫ったために一部を「割愛(かつあい)」しました

問1「割愛(かつあい)する」とは、どのようにすることでしょう?


昨日帰宅する際、雨が降っていたのですが、傘を持っていなかったので学校の傘を借用するという、「姑息(こそく)な手段」をとりました

問2「姑息(こそく)な手段」とは、どのような手段でしょう?


令和4年9月30日に、文化庁が、令和3年度「国語に関する世論調査」の結果を発表しました
この調査は平成7年度から毎年実施されています
「日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国語施策の立案に資するとともに、国民の国語に関する興味・関心を喚起すること」が本調査の目的です
全国16歳以上を調査対象としており、今回の調査対象総数は6,000人で、有効回収数(率)は3,579人(59.7%)です
※毎年、興味をもって結果をみているのですが、今回は見逃していました

冒頭の疑問はその調査の中にあった問です
1「割愛(かつあい)」の辞書等で本来の意味とされているのは、「惜しいと思うものを手放す」ですが、65.3%が「不必要なものを切り捨てる」と回答しました
また、2「姑息(こそく)」の辞書等で本来の意味とされているのは、「一時しのぎ」です
しかし、73.9%は、「ひきょうな」と回答しました
言葉の意味は時代と共に変わる側面もありますが、このせいでコミュニケーションにすれ違いが起こるとすれば悲しいことです
言葉を正しく理解し、発した人の想いを正しく受け取ることは、人間関係を保つうえでとても大切です
それが無知による誤解であれば、教育という方法で避けることはできるはずです

意味の誤解ではなく、発信者の意図が誤解されて伝わっている例もあります

「お客様は神様です」

ある程度年齢を重ねた人なら聞いたことのある、故 三波春夫さんの言葉です
この言葉をもち出して、客として過剰に要求する人が居ますがこれは三波さんの本意ではありません
三波さんの公式ホームページにもそのことが詳細に書かれています
※株式会社三波クリエイツ 代表取締役 三波美夕紀 氏の文章です

以下は、三波さんのインタビューでの言葉です
「歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです」
「お客さんは神様だからすべて受け入れて、お客様の言うことを聞かなければならない」とは言っていません
そもそも神様だったら相手に文句を言ったり、理不尽な要求をしたりはしませんね
この誤解の原因は、お笑いトリオ「レツゴー三匹(※レッツゴーではありません)」にあるかも、と三波さんは書いています
リーダーのレツゴー正児さんが「三波春夫でございます。お客様は神様です」という表現を流行させ、「お客様は神様です」という言葉だけが定着したようです
生前の三波さんは「お客様は神様だから、徹底的に大事にして媚びろ。何をされようが我慢しろ」という意図はまったくないと言い切っています
歌手としての三波さんの心構えを表現した言葉であり、お客様に歓んでいただくことを歌手人生の第一義として追及し続けて生きた、三波さんの心情を表したものです

自分の想いを正しく伝えることは難しいですね
自分の想いを正しく伝えるだけでなく、相手の想いを正しく理解するために、もっともっと母国語である日本語を勉強しなければと、年齢を重ねれば重ねるほど感じます
実は「国語に関する世論調査」で、設問「国語に関心があるか」に対して、50歳代が「非常に関心がある」「ある程度関心がある」を合わせて83.8%と最も高く、次に70歳以上が83.0%でした
ちなみに、一番低い年代が20歳代で76.7%でしたから、割と高い割合で関心はもたれているようです

「ああああ! まだまだ勉強不足だぁ!!」

ちなみに、大きな声を出すことを意味する「声を荒げる」
正しい読み方は、「声を荒(あらら)げる」です
正答率は12.2%でした・・・

※令和3年度「国語に関する世論調査」の結果について(文化庁HP)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodo...
※令和3年度「国語に関する世論調査」の結果の概要(文化庁HP)
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/t...
※三波春夫オフィシャルサイト(「お客様は神様です」について)
https://minamiharuo.jp/profile/index2.html

とにかく、やっておけ! no.407

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2学期末考査最終日
自分が中学生の頃を思うと、最後の教科の試験が終わった後の解放感と、出来はどうだろう?の不安とが入り混じった、何とも言えない感情があったことが思い出されます
当時は、勉強していない自分のことを棚に上げて、
「学校の授業で大切なのは、身体に関して学ぶ保健や、生活に直結する家庭科だ!」とか、
「数学や理科なんて、知らなくても生きていける!」」とか、
「日本人だから国語は大切だけれど、自分は海外に行く気もないから英語はいらない!!」とか、
今にして思えば浅はかなことを考え、それらしく周りに言っていました
お恥ずかしいかぎりです(※誠に若かりし頃の自分は、何とも情けない・・・ 今の自分も未来の自分から見れば、そうなるのでしょうか・・・)

「何のために勉強するのですか?」
教師になってから多くの生徒からこの質問をされました

今もなお、中学生に理解できるようにうまく言えないのですが、一言で言えば、「未来の自分の為」だと思っています
それは学習に限らず、今この瞬間の言動すべてがそうだと思っています

「面積の求め方なんて、おとなになって使わないでしょ?」と言われたら、
「面積の求め方も分からないのかと、言われる職業もあるよ」と答えます

「力学なんて知らなくても困らないでしょ?」と言われたら、
「力学を理解できないと困る職業もあるよ」と答えます

「将来は英語を使った職業に就きたいから社会はいらないでしょ?」と言われたら、
「もし通訳になったとき、歴史や地理のことを通訳できないよ」と答えます

別に、職業だけではありません
音楽を聴く、美術作品に触れるなど、中学生で学ぶ基礎的なものがあるのとないのとでは感じ方や見え方は変わると思います

結局わたしが学生の頃にもっていた、「この学習は必要ない」という考えは、単に逃避なのです
楽をしたいだけなのです
のほほんとゴロゴロしていたいだけなのです
当時の自分には、「四の五の言わず、とにかく、やっておけ!」と言いたいです

幅広く基礎的な知識を身に付けることは、未来の自分の可能性を広げます
現行の日本の学校教育が完璧とは言いませんが、様々な専門分野へと進むための道を進む力を、身に付けられると思うのです

以前、通訳の方とお話しする機会がありました
「通訳になるには英語の学習だけではだめだ」と言っておられたことが印象に残っています
英語がペラペラなことは当たり前であり、それプラス、歴史、地理、科学など、通訳が必要な分野のことに理解がないと、相手にうまく伝わる通訳ができないと・・・

ゲームソフトを開発している人は、時には戦国時代を題材にした歴史もののゲームを作ることもあるので、プログラミングが堪能なことは当たり前であり、それプラス歴史に詳しいとか、少なくても一般常識は必要だという話をお聞きしたこともあります

結局、中学校、高等学校、大学等で学ぶ、基礎的内容から専門的内容まで、縦割りのものではなく絡み合っての知識であると考えます
モナ・リザ(写真下右)を残した、レオナルド・ダ・ヴィンチは、芸術家ですが、その多才さは有名であり、博学、科学、占星術、鏡文字、音楽、建築、料理、美学、数学、幾何学、生理学、組織学、解剖学、美術解剖学、人体解剖学、動物解剖学、植物解剖学、博物学、動物学、植物学、鉱物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、化学、光学、力学、工学、流体力学、水理学、空気力学、飛行力学、飛行機の安定、航空力学、航空工学、自動車工学、材料工学、土木工学、軍事工学、潜水服等の分野で業績や手稿を残したとされています
個人的には、ヘリコプターの原形が描かれた手稿(写真下左)を、小さい頃に初めて見たときは驚きでした
あらゆる分野に興味をもって学び続けていたことは、今の我々にとっても大切なことを伝えているのではないでしょうか

期末考査最終日
本気で根気よく取り組む出中生を陰から応援しつつ、こんなことを思いました

※no.420との関連記事です
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見通し no.406

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本日は朝から晴天です
週間天気予報では、明日に寒冷前線が通過して冬型の気圧配置になり、お日様がその姿を現さない日が続くようです
今の空からは、にわかに信じられない予報です

天気予報など、見通しは物事にあたる場合、安心感をもたらしてくれます
その見通しのもと、朝から職員が学校敷地内の融雪装置の掃除を行っています
ちょうど道路で融雪装置の点検をしていた方に、少しレクチャーを受けて作業を進めました
アドバイスを受けたことで作業の見通しがもて、安心して作業ができています

見通しをもてるということは、心の安定につながります

見通しがもてない世の中
見通しがもてない学校生活
見通しがもてない授業
見通しがもてない人間関係
見通しがもてない○○・・・

見通しのなさは、不安になります
未来のことは分からないことは当たり前であり、何が起きても不思議ではないのですが、ある程度見通しがもてるとちょっぴり安心できるものです

だから人は歴史を学び、人生に活かします
過去を教訓にし、未来に備えます
計画を立てることも、事前準備をすることも見通しをもつためであり、誰かとの約束も見通しをもつためでしょう

そうとうがっかりした昨夜のサッカー日本代表の結果
サッカーワールドカップの今後の見通しは・・・
「ドイツ戦の勝利で一喜一憂することなく、コスタリカ戦は気を引き締めて戦い、キャプテンとしてチームメイトに目を光らせる」といった内容のことを誰かが言っていたのだが、と思ってしまう自分が情けなく、一層がっかり度を増しています
決して日本代表キャプテンの発言及びその結果は他人事ではなく、教訓にすべきことなのですが・・・
後半途中まで1−0だったスペインがドイツの同点ゴールで引き分けたことも、本日のがっかり感の原因です
どうも見通しがもてません
直接関係している事案ではないにもかかわらず、この影響でどんよりしているという、メンタルの弱いわたしでした

グラウンドでの保健体育の授業では、出中生が見通しをもって学習に取り組み、授業終了時刻前に片付け等をすませています
立派!!
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少し妄想 no.405

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本日は晴天なり

期末考査1日目で、朝から出中生は根気よく答案に向かっています
また、わたしが中学生の頃は期末考査の後は授業がなくて放課になっていましたが、今は授業時数確保のため、授業が6限まで行われています
※部活動は停止中です

校舎内を廻ると、3階校舎から雪に覆われた立山連峰がはっきりとよく見えました
※2年生教室、1・3年生の一部教室、ふたば学級、あすなろ学級、わかぎ学級、めぶき学級からは見えないので、ごめんなさい

上写真の赤矢印は雄山山頂あたり、青矢印は剣岳山頂あたりです
目の保養と、脳の休憩に、JR9VQライブカメラ、立山室堂平ライブカメラを眺めます
スマホ写真でははっきりと写らないことが残念ですが、出中から見える雄山や剣岳については、出中に居ながらにして、室堂からの眺望、雄山神社社務所あたりからの眺望が見られ、登山している妄想をします

昨日、砺波市学校保健研究大会が砺波北部小学校であり参加しました
その中で、富山国際大学の大平准教授の講演があり、お話の中でストレス解消法(気持ちを和らげる方法)を教えていただきました

感情の3つのチャンネルを利用するということで、
1、身体
2、思考
3、行動
の3つの中から自分に合ったものを選べばよいというお話でした
遠くの山を観たり、ライブカメラであたかもそこに居る気になって妄想することは、2のチャンネルかな

出中生のみんなも期末考査でストレスをためているかもしれません
ある程度のストレスは大切ですが、過剰であれば自分自身に悪影響になる場合がありますから、ストレス解消をうまく取り入れられたらと思います

テスト勉強を少し休んで風景を眺める
大きく深く深呼吸する
ストレッチや体操をする
楽しいことを妄想する

楽しみながら試してみてはいかがでしょうか
自分の心をうまくコントロールできるようになることは、おとなになっても役立ちます

気分転換と称して、ゲームをしたり、ネットをしたりして、ストレス解消が長時間に及び、本末転倒するのは困りますね

一憂 一喜 no.404

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サッカーワールドカップ
日本代表の初戦、対ドイツ戦

出中生のみんながみんなサッカーに興味を持っているわけではないのですが、何も2学期末考査直前のこの時期に、この第1戦がなくてもと思っていた試合でした


日本時間 11月23日 午後10時キックオフ

ごめんなさい
わたしは前半終了間際に観るのをやめて寝ました
前田選手のオフサイドによる幻先制ゴール、ドイツ優勢の試合展開、権田選手のファールによるPKでの失点・・・
観ているのが苦しくなったのでした

早朝に試合結果をチェックし、「2−1勝利!!」の表示を見て強烈に目が覚めました
そして、午前4時半頃から見逃した前半終了あたりから後半までのすべてのゲームを観ました
誠にしびれました
ゴールを決めた直後の堂安選手、浅野選手の表情が焼き付いています
特に浅野選手はお決まりのジャガーポーズをすぐにしない程、気が高ぶっていたように見えました
結果を知って観ているのですが、後半ロスタイムの7分間は心臓がどきどきで、LIVEで観戦していたらどうなっていたことでしょう・・・

ゲーム終了と同時に、解説の元日本代表の本田圭佑 氏が、「まだ、1試合が終わっただけで、次があるから一喜一憂してはダメ」と言いましたが、試合後のインタビューで森保監督が「一喜一憂していられない」と同じ発言をしたことが興味深かったです
※ただし、本田氏は「ファンとしては一喜一憂したい」と言っていました

ABEMA SPECIALチャンネルで9月21日に配信された特別番組で、森保監督はチーム作りの難しさについて語っています(※ABEMA『サッカー日本代表独占インタビュー THE VOICE』)
チーム立ち上げからワールドカップ出場権獲得まで、全てを指揮した初の日本人監督である森保監督が指揮官として大事にしていることは、「選手が一番思い切ってプレーできる環境づくりをすること」だと言います
つまり、全力を出せる土台作りの重要性について述べています
監督として「うまくいかないときのほうが多いと思います」とも述べています
「『強い個性がある選手たちをどうやって輝かせるのか?』『個々を融合させてチーム力として最大限のパワーを発揮させるにはどうしたらいいんだろう?』と、いうのは毎回の活動で突きつけられる」
Jリーグのサンフレッチェ広島の監督も務めてきた森保監督ですが、日本代表はとりわけ個性的な人間が集まりますから大変でしょう
「それぞれの個がいつも同じ状態だとは限らないですし、選手が置かれている状況が自(クラブ)チームで違っていたりとか、調子がよかったり、悪かったりする」
「同じ絵、同じ目標を持って『個々がつながるということ』の難しさはいつも感じている」

「同じ絵、同じ目標」
「個々がつながる」
校長として、とても共感できるお話です

ここまで、森保監督は多くの批判に晒されています
その中には監督交代を要求するものも多いです
そのような状況でも、今大会での日本代表の戦いというゴールを見据えて、東京オリンピックの日本代表監督などを務めながら、ただひたすら突き進んだ結果が昨夜出たと感じます
わたしは、彼、彼らの姿に学ぶことが多いと感じます

森保監督や吉田主将をはじめ、選手が「まだ1戦が終わっただけ」と言い、次のコスタリカ戦に気を引き締めて臨もうとする姿勢は有言実行として期待します

目標のベスト8進出に向けて、自分たちがやってきたこと、自分たちのチーム力を信じて、最後まで突き進んでほしいです
がんばれ!ニッポン!
彼らの戦う姿が勇気を、エネルギーを与えてくれます
感謝

※余談
ちなみにドイツのデュッセルドルフ日本人学校に勤務する知人情報では、午後休校だったそうです
それは日本がドイツに勝利した場合、日本人に危険が及ぶ可能性があるからだそうで、実際どうなったのか、また尋ねてみます

興味津々 no.403

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図書室前の掲示物にくぎ付けになっている二人の出中生を発見!
興味津々のその様子を見られて、わたしはうれしいです
出中生の興味・関心を刺激する掲示をしてくれている、教職員(※今回の掲示は英語科)にも感謝です

学習のスタートとして、興味・関心に火をつけられれば、課題の探求を生徒たちは主体的に行います
やる気に満ちる状態です
そしてその学習の中でも、探求の過程に山や谷があれば、そのやる気は持続されます
授業においても、その山や谷をどの程度の高さや深さにするのかは指導者の力量です
高すぎ、深すぎでは、やる気が失せます
低すぎ、浅すぎでも、やる気が失せます
40人弱の一斉授業では、生徒一人一人の興味・関心具合や能力等が異なりますから、単純に山や谷の深さの設定だけでなく、そこを乗り越えるための集団や個人へのはたらきかけも指導者の力量です
複数の生徒に指導者の代わりをさせることもその一つの方法です
小集団をつくってチームで取り組ませることもその一つの方法です
その方法をさせることがねらいではなく、あくまでも生徒たちの課題探求を実現させ、達成感を味わわせることがねらいであり、その中で生徒たちは成長します
そして、別の課題に意欲的に向かえます

言うは易し、行うは難し
日々、教師は自己研鑽なのです


最近わたしが興味を持った話題・・・
去る11月19日にフランスで4年に一度の国際会議が開催され、あることが決まりました
その会議の名は「国際度量衡総会(こくさいどりょうこうそうかい)」です
メートル条約に基づき、世界で共通して通用する単位系を維持するために、加盟国が参加して開催されています
今回は、大きい数や小さい数を示す際に単位の頭に付ける言葉(接頭語)に、「クエタ」「ロナ」「ロント」「クエクト」の4つが追加されました
※長さの基準が「m(メートル)で、その1000倍が「km(キロメートル)」であり、「k(キロ)」が接頭語

クエタは、10の30乗
※1000000000000000000000000000000

ロナは、10の27乗
※1000000000000000000000000000

ロントは、10のマイナス27乗
※0.000000000000000000000000001

クエクトは、10のマイナス30乗
※0.000000000000000000000000000001

日常生活ではピンときませんが、科学技術の発展に伴って大量のデータをやり取りするデジタル分野等で、このような接頭語があると便利なのです
※天文の分野でも便利かな

ああ、この話題で興味・関心が湧く人は限られているか・・・

よい天気 no.402

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朝、空を覆っていた雲が消えて、今は青空が広がっています

青空の下、砺波市シルバー人材センターの方々に本校の中庭や校地内の樹木に雪囲いの設置作業を行っていただいています
作業には「よい天気」でしょうか

本日から中学校体験授業が始まり、午前中に出町小学校6年生のみなさんが訪問してくれました
小学校から本校までは徒歩での移動でしたから、今日の青空は「よい天気」でしょうか

昨日、チューリップ公園をスタート・ゴールとして「となみ庄川散居村縦断マラソン2022」が開催されました
ゲストランナーとしてプロランナーの神野大地選手が参加されました
曇天で少し小雨の降るお天気
スタート前のあいさつで神野選手は、「マラソンにとっては今日のような曇りの日がベストなので、今日はよい天気です!!」と話されました

そうなのです、「よい」かどうかは、状況やそれぞれの人によって異なるのです
このホームページの「校長室より」では、晴れの天気の際に「よい天気」と使わないように意識していたので、神野選手の話はなんだかうれしかったです

となみ庄川散居村縦断マラソン
ハーフマラソンの部に何人も存じ上げている方々が出場しておられました
3kmの部 一般・中学には本校生徒の姿もありました
残念ながらわたしは走ることができないので応援だけでしたが、本気なみなさんの姿からエネルギーをたくさんいただいて会場を後にしました

ランナーのみなさん、大会関係者のみなさん、お疲れさまでした

伝えられる環境 no.401

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本日午後に3年生及びその保護者向けに「県立高等学校説明会」を開催しました
3年生の生徒にとっては初めての中学卒業後の進路選択です
保護者のみなさんにとっては既に上のお子さん(兄姉)で経験済みの方もおられるでしょうが、今3年生である我が子の中学卒業後の進路選択は初めてのことです
このことを意識することはとても大切だと思っています

初めてのこと、先が見えないものに我々は不安をいただきます
その不安感に寄り添い、一緒に進むことができるのは、おとなだと思います

出中生のみんなには、分からないこと、不安なことがあれば、家族や本校教職員に尋ねてほしいです
家庭にしても、職場にしても、あるいは何かの会議や寄り合いにしても、自分の想い(疑問、不安、本音・・・)を自由に言えないことは、民主主義国家である現代の日本の中ではおかしいことです
少なくとも、「主体的、対話的で深い学び」を目指している教育現場では、そのようなことのない環境づくりを目指したいです

3年生の諸君はもちろん、1、2年生のみんなも、分からないこと、不安なことがあれば、「分かりません」とか、「不安です」と言ってほしいです
そう言える家庭や学校で生活できることが、安心・安全の基盤をつくりだします
そして、そういうところだからこそ、「本気・根気・元気」な生活を送れるはずです

本気・根気の姿 no.400

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来週末から期末考査が始まります
2学期も終盤を迎え、今日も本気で根気よく学習に取り組む出中生の姿が見られます
出中生のみならず、本気で根気よく教育活動に取り組む本校教職員の姿も見られます

英語科のパフォーマンステストに臨む3年生
美術科の作品制作のための構想に取り組む2年生

様々な想いや悩みを抱えながらも、日々を精一杯頑張って過ごしている生徒や教職員の姿は、何とも表現できないものがあります

今の時代以上に激しく不確かな時代であっただろうと想像される戦国時代
その時代を生きた戦国武将である武田信玄は多くの名言を残しています
そのうちのひとつで、信玄が唱えた言葉がルーツになったとされる「正範語録」には、今の時代においても力強さと説得力があります(※信玄作ではなく、作者不詳という説もあります)

『正範語録』

実力の差は 努力の差
実績の差は 責任感の差
人格の差は 苦労の差
判断力の差は 情報の差

真剣だと 知恵が出る
中途半端だと 愚痴が出る
いい加減だと 言い訳ばかり

本気でするから 大抵のことはできる
本気でするから 何でも面白い
本気でしているから 誰かが助けてくれる


今のわたしは、本気なのか?・・・
出中生や本校教職員に負けてはいられないな・・・と、感じます
※自分は自分なので、他の人と自分を比べるのではなく、他の人を参考にしたいと思っています


ここからは、武田信玄についての蛇足です
イエズス会士として戦国時代の日本で宣教し、織田信長や豊臣秀吉らとも会見した、ポルトガル人のルイス・フロイス(Luís Fróis)が記した「日本史」
その中には、信玄は「織田信長がもっとも煩わされ、常に恐れていた敵の1人」だったと書かれています
また、その当時の評価として、信玄は「徳川家康を苦しめ、人間として成長させた武神」として高く評価され、信玄の手法を家康が参考にした事からも、江戸幕府でさえ信玄人気を容認していたとされています
豊臣秀吉とは対照的です

個人的に彼のエピソードで興味が惹かれるのは、躑躅ヶ崎館に、自分専用の水洗トイレを設置していたことです
これは館の裏から流れる水を利用した仕組みで、信玄がひもを引いて鈴を鳴らすと配置された家臣に伝わり、上流の者が水を流す仕組みだったようです
信玄はこのトイレを「山」と呼んでおり、家臣がその理由を問うと、「山には常に、草木(臭き)が絶えぬ」と答えたとか、なかったとか・・・
ユーモアのセンスも大切であり、興味深いです
また、このトイレの広さは六畳もあり、敵襲にも備えて自由に身動きがとれる広さにしたそうで、中には机も設置され、ここで用を足しながら書状を書いたり作戦を考えていたとも言われています
何とも合理的

歴史を学ぶことも面白いです
学生時代は全く興味がなかったのですが、年齢を重ねるごとに歴史に興味が出るのはなぜでしょう?
先が短くなった証拠でしょうか・・・?
あああ、また蛇足が長くなりました

極めたプロの言葉 no.399

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日本のプロ野球球団である東京ヤクルトスワローズに所属する村上 宗隆 選手(22)が、14日に日本記者クラブ協会(https://www.jnpc.or.jp/)で会見を開きました
日本記者クラブ協会のHPから、50分39秒の記者会見動画を視聴できるので、昨夜、思わず最後まで観てしまいました

日本選手シーズン最多の56本塁打
史上最年少での三冠王
プロ野球新記録となる5打席連続本塁打など
数々の記録を打ち立てた今シーズンをふりかえっての話は、野球にあまり詳しくないわたしにとっても興味深かったです

特に、「自分の中でひとつ後悔していることは・・・」と、語り始めたところが印象に残ります

(日本選手シーズン最多の56本塁打という記録について)
自分の中でひとつ後悔してるのは、
僕が50号打ったあたりに、
シーズン終盤、あと5本くらい、
王さんに並べるくらいのホームランを打てればいいかな
という目標を立ててしまったので・・・、
そこでもっと自分に、もっと期待して(※発言のママ)
60号だったり、61本だったりという目標を立てておけば、
また違う結果が生まれたのかなと思うので
そこはひとつ後悔ですね

(試合が少なくなり、タイトルが狙える状況で、気分転換はしていたのか?)
気分転換は特にしていないですね
もう試合が終われば、ご飯を食べて、振り返りをして、寝ますし
野球で悔しい想いをしたら、野球でしか取り返せないので・・・
普通にそうしていました

わたしは「凄さ」を感じます
プロ意識を強く感じた村上選手の言葉でした
極める人の言葉には、力があります
エネルギーが感じられます
そして、なんだか元気になれます

影 no.398

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登校してくる出中生の影が長くなりました
校長室の中では、今まで日が当たらなかった奥の方まで光が届いています

はて、出中生のみなさん、これはなぜでしょう?
いや、出中生のみならずこの記事をご覧いただいているみなさん、なぜでしょう?

影は光に関するから光の学習をする中学1年生の学習で分かるのでしょうか?
この光は日光、つまり太陽の光だから天体の学習をする中学3年生の学習で分かるのでしょうか?
生活経験の中で分かっているものでしょうか?
さあ、いかがでしょう?

ちなみに、日光でできる影は実寸とは異なるもののその形は正確に映し出します
果たしてこれはなぜでしょう?

no.393で登場した「天国の梯子」
太陽の光は地球上ではスリット(すきま)を通すとその光はほぼ平行に進むのに、なぜ天国の梯子は放射状なのでしょう?

すべて、見えているもの(事実?)から、推測し、確かめることで、その真実が解明されます
これは理科(科学)だけでなく、社会科の学習の歴史等でも似たところがありますね
過去の遺跡や遺物から当時の様子をおしはかります
身の回りはなぞだらけです


上写真3枚目
職員室のついたてに映るわたしの影
右下の丸で囲んだ部分は何でしょう?
ちなみに、わたしの左手ではありません
日光による影はその形を正確に映し出します
こたえ

灯台躑躅 満天星 no.397

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本校中庭のツツジが美しくその色を変化させています
個人的にはドウダンツツジが、何とも表現できない雰囲気を醸し出してくれています
出中生はどのように見ているのでしょうか?

秋が深くなると見られるカエデ属植物の紅葉
平安時代頃の「もみづ」(※染色するという意味)から、葉の色が染まる様子をもみじに当てはめたようです
紅葉する前の葉は緑色や黄色
これは光合成に重要な葉緑体を構成するクロロフィルです
黄色は大まかにカロテノイドという種類の脂溶性成分です
植物は主に赤色の光と青色の光のみを光合成に利用するため、緑色や黄色は必要なく、そのために必要がなく反射された緑色が目に入り、緑っぽく見えています
それが、冬が近づき日照時間が少なくなり、また気温も低くなると光合成の効率が悪くなります
そこで落葉樹は休眠します
葉をつけていても効率が悪いからです
何とも自然の仕組みは不思議ですごいです
葉を落とすために水や養分の行き来が遮断され、光合成でつくられたグルコースが行き場を失って葉の中に蓄積されます
そのグルコースがアントシアニンと呼ばれる赤い色素に合成され、葉が赤く見えるというわけです
黄色はもともとあったカロテノイドの黄色で、緑のクロロフィルがなくなって目立つということです

ドウダンツツジは灯台躑躅と書くようです
「ドウダン」は、枝分かれしている様子が、昔、灯として用いた灯台の脚部と似ており、その「トウダイ」から転じたもののようです
ちなみに「満天星」と表記する場合があり、これは中国語名の表記をそのまま引用して、和名のドウダンツツジの読みを充てたもののようです
1991年2月に発見された小惑星6786にドウダンツツジと命名されていますが、この漢字表記は「満天星」の表記が採用されています
ある意味、宇宙にもつながっています

この週末に山へ芝刈りならぬ、紅葉狩りに行ってきました
わたしにとっての精神的リセットです

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理由付け no.396

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今日は11月11日(※上写真は、4人の出中生の協力で、1111を表現してもらいました 朝からありがとう)
「2022.1111」と、数字の並びが妙に面白く、今日は何の日だろうと気になりました
江崎グリコが宣伝に使った「ポッキーの日」は思いついたのですが、これ以外にも「○○の日」が多いことに驚きました
富山いづみ氏のHP「今日は何の日」参照 https://www.nnh.to/

介護の日
厚生労働省が2008(平成20)年に制定
日附は前年に実施されたパブリックコメントに基づいて決定したもので、「いい日いい日」の語呂合せから

公共建築の日
2003年より実施
国民生活に一層密着した、より良い公共建築を目指すための日
建築の基本的構造を象徴する4本の柱のイメージと、国会議事堂の完成年月である昭和11年11月に因む ※公共建築月間 11月1日〜11月30日

電池の日
日本乾電池工業会(現在の電池工業会)が1987(昭和62)年に制定
乾電池の+−を「十一」にみたてて
「電池についての正しい知識と理解を広め、常に正しく使ってもらおう」という日
※電池月間 11月11日〜12月12日

バッテリーの日
配線器具の日
日本配線器具工業会が1999(平成11)年11月11日に制定
コンセントの差込口の形状を「1111」に見立て、また、「秋の火災予防週間」の期間中であることから
配線器具にもっと関心を持ってもらい、安心・安全・快適な暮らしの為に分電盤や配線器具を定期的にチェックしてもらう為に制定された。

ジュエリーデー(宝石の日)
日本ジュエリー協会が制定
1909(明治42)年のこの日、農商務省令第54号により、宝石の重量の表示に200mgを1ct(カラット)とする国際単位が採用された

麺の日
全国製麺協同組合連合会が1999年(平成11)に制定
「1111」が麺の細長いイメージにつながることから

ピーナッツの日
全国落花生協会が1985(昭和60)年に制定
新豆を使った落花生が市場に出始めるのがこの頃で、ピーナッツは1つの殻に2粒の豆が同居する双子であることから、11のぞろ目の日を記念日にした

チーズの日
日本輸入チーズ普及協会とチーズ普及協議会が1992(平成4)年に制定
日本の歴史上でチーズの製造が確認される最古の記録が、700(文武天皇4)年10月に、全国に現在のチーズに近い「酥[そ]」の製造を命じたという記録であることから。10月を新暦に置き換えた11月にし、覚えやすい11日を「チーズの日」とした

サッカーの日
スポーツ用品メーカー・ミズノの直営店・エスポートミズノが制定
サッカーが11人対11人で行うスポーツであることから

くつしたの日、ペアーズディ
日本靴下協会が1993(平成5)年に制定
靴下を2足並べた時の形が11 11に見えることから
1年で1度同じ数字のペアが重なる日であることから、恋人同士で靴下を贈り合おうと呼びかけている

恋人たちの日
静岡県土肥町(現 伊豆市)の土肥観光協会が、同町にある恋人岬に因んで制定

おりがみの日
日本折紙協会が制定
世界平和記念日であることと、1を4つ組み合わせると折紙の形・正方形になることから

西陣の日
京都府の西陣織工業組合等西陣織関係の13団体で組織された「西陣の日」事業協議会が制定
文明9年11月11日(新暦では1477年12月16日)、京都が戦場となった応仁の乱が治まった
戦火を逃れて全国各地に散らばっていた織手達が京都に戻り、西軍の本陣のあった辺りに住み附いたことから「西陣織」と呼ばれるようになった

下駄の日
伊豆長岡観光協会(現 伊豆の国市観光協会)が制定
下駄の足跡が「11 11」に見えることから
伊豆長岡温泉に「カランコロン」と心地良い音を奏でる下駄に一年の感謝の気持ちを込めて、下駄供養祭が行われる

鏡の日
全日本鏡連合会が2006(平成18)年に制定
「11 11」や縦書きにした「十一 十一」が左右対称であることから

鮭の日
新潟県村上市が1987(昭和62)年に、大阪市中央卸売市場「鮭の日委員会」が1992(平成4)年に制定
これらとは別に築地市場「北洋物産会」も制定
「鮭」の旁の「圭」を分解すると「十一十一」になることから

ポッキー&プリッツの日
食品メーカーの江崎グリコが1999(平成11)年に制定
同社の製品ポッキーやプリッツを6つ並べると111111に見えることから。

もやしの日
「1111」がもやしを4本並べたように見えることから

煙突の日
「1111」が煙突が4本立っているように見えることから

チンアナゴの日
すみだ水族館が2013年に制定
珍穴子の群れが巣穴から頭部を出している様子が「1111」に見えることから

箸の日
「1111」が箸が2膳並んでいるように見えることから

きりたんぽの日
秋田県鹿角市の「かづのきりたんぽ倶楽部」が制定
きりたんぽを囲炉裏に立てて焼いている様子が「1111」に見えることから

磁気の日,磁石の日
磁気治療器「ピップエレキバン」のピップフジモトが1992(平成4)年に制定
磁石のN極(+)とS極(-)を「十一」にみたてて

長野県きのこの日
JA全農長野県本部が制定
長野県が生産量日本一のしめじ・なめこ・えのきだけを「1111」に見立てて

コピーライターの日
株式会社宣伝会議がコピーライター養成講座開講50周年を記念して2007(平成19)年に制定
「1111」が鉛筆やペンが並んだように見えることから

立ち呑みの日
立ち呑みや居酒屋に関するブログを開設している藤原法仁氏、浜田信郎氏らが2011年に制定
「1111」が人が集って立ち呑みをしているように見えることから

豚まんの日
神戸・南京町の豚饅専門店「老祥記」などが2011年に制定
「11」を豚の鼻の穴に見立てて

おそろいの日
株式会社フェリシモが制定
11と11で「おそろい」であることから。


印象に残る日付を利用しようとする人間の想像力、発想力がすばらしいです
出中生のみんなは11月11日を「○○の日」にするならば、何の日にするでしょう?
何か思いつたら教えてください

私の場合は「人生の日」かな
人生波あり谷あり
ならせばトントンと考えるので、+−、+−の11月11日は人生の日
自分の人生をじっくり考える日ということでどうでしょう

空 続続編 no.395

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今朝は日の出を見てから出勤しました
たまにこうして日の出を見ると、身が引き締まります
諸般の事情で登山をしてご来光を拝むことがかなわなくなったので、たまに車で少しでも高い場所へ行き、日の出を拝みます

山の端が明るくなって、最初は光がちょこんと見え、その後太陽が昇るにつれてぐんぐんとまぶしくなっていきます
そして、後ろを振り返ると、月が徐々に空の明るさに吸い込まれていきます
夜空に広がっていた星々は既にその姿を消しています

自分で光る星(恒星)
恒星の光を反射して光る星
圧倒的な光量で空を染める太陽
その太陽の圧倒的なエネルギーで尾をつくる彗星
想像を絶する引力で光をも放さないブラックホール
などなど・・・
これらのことと人生とを重ねて考えたりもします


朝の学校では登校してきた1年生がややそわそわしています
今日は第1学年の校外学習だからかな
「今日は船に乗るんです!」
「小学校の時も行ったけれど、美術館へ行くのが楽しみ」
「そば打ちをします!」
などなど、いろいろと教えてくれます

玄関前で点呼を済ませ、学級ごとにそれぞれの場所へ向けて出発しました
太陽のおかげで明るく輝く青空の下、多くの刺激を受けて、充実した学びとなることを願い、見送ります

いってらっしゃい

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行事予定
3/14 同窓会入会式
3/15 卒業証書授与式
3/16 県立高校合格者発表

学校だより

1学年だより

2学年だより

3学年だより

相談室より

感染症対策

学校からのお知らせ

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