最新更新日:2024/06/11
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

空 続編 no.394

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昨夜は皆既月食、そして、惑星食
漢字で表記すると定食屋のメニューのようですね

昨日紹介したように、日本で「皆既食中の惑星食」を観測できるのは、1580年7月の土星食以来442年ぶり ※時代は安土桃山時代!
ただ、皆既月食中の天王星食というと記録上初めてとか
確かに、大昔に天王星を認識できていなかったでしょうから、科学史上はそうなるのかもしれませんね
ちなみに、次に日本で見られる「皆既月食中の惑星食」は、322年後の2344年7月26日に起きる土星食までないようです
生きている間に「皆既月食中の惑星食」を日本国内で観察することができるラストチャンスでした

肉眼で見るのと、スマートフォンで撮影した画像とは相当印象が違います
直接観察することの大切さを実感します
と、言いつつ、極度の近眼・乱視(最近は老眼)わたしは、肉眼で天王星を確認できなかったのでLIVE配信画像に頼りました
富山市科学博物館のLIVE配信と、国立天文台三鷹キャンパスのLIVE配信と、仙台市天文台のLIVE配信を、布団にくるまりながらぬくぬくと観ていました
国立天文台三鷹キャンパスのLIVE配信は実況付きなので、新たな学びもあります
恒星が皆既食中の月の裏側を通るときと、惑星である天王星が月の影に入るのではその様子が違うということです
これは、地球との距離が原因です
離れているとはいえ天王星は太陽系の中の惑星であり、太陽の光を反射した光が我々の目に入り見えています
恒星は遥かかなた、光年レベルの距離を超えて、自らが放つ光が我々の目に入り見えています
その関係で、光る面積が同じように見えて違うのです
だから月の裏に入るとき、恒星はすっと消えますが、惑星は徐々に暗くなり消えます
水平線や山の端に沈む月や太陽のように、徐々に暗くなっていくイメージです
その解説を聞いて、なるほどなと思いつつ、実際に映像を見て、より納得しました
「知ること」と「分かること」、「理解すること」は違うことを再認識します

出中生のみんなも、分かったつもりになっていることはないでしょうか?
それは教科の学習だけでなく、健康管理や礼儀、交通安全等、すべてに通じます
おっと、これは出中生だけでなく、わたし自身もそうです
これまた、気を引き締めなければと思いました

自然に触れていると、感じること・考えることがいろいろあります

空 no.393

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朝から空の様子が気になります
朝は雲が多く、久しぶりに「天国の梯子」(上写真)を観ました
その後、ざっと雨が降りましたが、夜までには雲が切れるかな・・・

なぜ、空を気にするかというと、今夜、月が地球の影に入る皆既月食が起こるからです
空に雲がなければ2021年5月26日以来(上写真)およそ1年半ぶりに、日本全国で観察できます
今回は、皆既食中の月が天王星を隠す天王星食も同時に起こります
2022年7月21日の火星食、2021年11月19日の部分月食等、それぞれの現象を単独で観られることはありますが、皆既月食と惑星食が同時に起きるのはとても珍しいことで、日本で「皆既食中の惑星食」を観測できるのは、1580年7月の土星食以来442年ぶりです ※時代は安土桃山時代!
ちなみに、次に日本で見られる「皆既月食中の惑星食」は、322年後の2344年7月26日に起きる土星食までないようです
わたしたちが生きている間に「皆既月食中の惑星食」を日本国内で観察することができるラストチャンスですな

国立天文台によると、月食の始まりは18時9分
月全体が地球の本影に入る皆既食の始まりは19時16分
食の最大(食分1.364)は19時59分
皆既食の終わりは20時42分
月食の終わりは21時49分です
地球の本影に隠れた赤銅色の月が見られる皆既食は86分間続くことになります。

国立天文台からは天王星食の情報も発表されています
おおむね新潟-東京から西の地域では、20時42分までの皆既食中に天王星食が始まるようです
国立天文台によれば、天王星の明るさは約6等級で、薄い青色に見えます
皆既月食中の月は普段よりも暗いものの、6等級は条件の良い空でも肉眼で見える限界の明るさですから、国立天文台は双眼鏡や望遠鏡の使用を勧めています

今夜の空模様次第ですが、観られる人は少し夜空を眺めてみてはいかがでしょうか
今日、明日と中教研学力調査実施中ですから、テスト勉強中の少し頭を休める気分転換としても効果的かと思います
ただし、夜気温は下がりますから防寒対策はしっかりと行いましょう
多くの天文台等がライブ配信が計画されていますから、室内でも観察することができます
全国の皆既月食中継サイトのリストへ(日本公開天文台協会提供)
https://www.koukaitenmondai.jp/campaign/lunar-e...

空から校舎内へ目を向けると、各教室では、学力調査に本気で根気よく取り組む出中生の姿があります(下写真)
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季節感 no.392

本日は立冬
第五十五候 山茶始開(つばき はじめて ひらく)

この山茶(つばき)とは、椿(つばき)のことではなく、同じツバキ科の山茶花(さざんか)のことをさしているようです
昔、この木の葉の部分をお茶として飲んでいたことから、山に生えて花を咲かせる茶の木として、この漢字があてられたという説があります

♪さざんか、さざんか、咲いた道♪
♪たき火だ、たき火だ、落ち葉たき♪
♪あたろうか、あたろうよ♪
♪しもやけ、おててが、もうかゆい♪

童謡「たきび」の歌詞の一節です
「しもやけ」は、出中生に分かるでしょうか?
「たき火にあたる」は、経験あるでしょうか?
暦の上で、冬の始まりです

グラウンドで体育の学習に励む出中生の向こうの立山三山(雄山、大汝、富士の折立)や薬師岳が白く見えます
※標高2999mの剣岳は雪が少なく白く見えませんが、出中生のみんなはなぜだか分かりますか?

室堂のライブカメラを観ると、うっすら雪化粧です
気象衛星の画像(トゥルーカラー再現画像)では、北アルプス・南アルプス・富士山あたりが白く見え、山々は茶色に変化し、低山あたりが赤茶色に見えます
確実に季節は進んでいます

第五十五候 つばき はじめて ひらく
校長室には山茶花(さざんか)を活けていただきました
校長室の中でも季節を感じられます
ありがたいことです

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剣の道 no.391

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昨日、第70回全日本剣道選手権が日本武道館で開催され、村上哲彦 5段(愛媛県警)が決勝で安藤 翔 6段(国士舘大教)を破り、初優勝を果たしました

「小・中・高・大と地元で剣道を続けてきて、愛媛出身としてこの舞台で、必ず優勝したいという強い気持ちで頑張りました」
優勝インタビューに答える、愛媛県勢初の快挙を成し遂げた村上5段の表情は、とても晴れやかでした

決勝で対峙した安藤6段は、本大会出場10回目で2度の3位、剣道世界選手権個人優勝の実力者であり、優勝候補筆頭
準決勝までの戦いは、それはもう優勝にかける安藤6段の強い想いが感じられる剣道でした
北海道県警を辞め、母校の国士舘大学の教員としてこの大会優勝を目指した安藤6段が、面を2本決められて敗れた事実は、わたしにとってもなかなかの衝撃でした

安藤6段との決勝戦を前に、「やってもあと1回。最初から決めていた、負けを恐れずに思い切っていくというところだけ考えて、胸を借りるつもりで頑張りました」と、村上5段は優勝インタビューで語ります
「安藤6段の圧力がすさまじくて、自分のやろうとしている剣道がなかなかできず、ただ、跳んで行ったところにチャンスがあったというところです」
「一本とっても、攻めの姿勢を大切にしました」
安藤5段のまっすぐな心を感じます

愛媛県松山市出身
4歳で剣道を始め、兄と弟の3兄弟で切磋琢磨します
入学した中学校には剣道部はなかったのですが、陸上部に所属して4種競技を中心に走り高跳びなどに地道に取り組みます
松山大学を経て愛媛県警へ就職
1年目には左手首の骨が壊死する病気になり、約1年間、手術やリハビリなどで竹刀を握れなかったそうです
そんな状況の中でも、剣道の試合動画を見るなどして、復帰したあとを見据えていました

まっすぐで、地道な取り組み
と、言うのは簡単ですが、強い心を感じます
決勝戦で、安藤6段から突き技を打たれたとき、既の所でかわします
その後、流れの中で自らも突き技を打ちます
ここに、わたしは村上5段の心の強さを見ました

優勝インタビューで、昨年の大会で初出場でベスト8であったことに触れられ、
「去年のことは気にすることなく、自分の目の前の課題などに取り組んでひたすら稽古に励みました」
と、答えます

また、「この経験をこの後どのように生かしていきたいですか?」と問われ、
「優勝はしましたが、このことは今日で忘れて、明日からは次の目標に向かって頑張っていきたいと思います」
と、きっぱり答えます
剣道同様すっきり、まっすぐな印象を受けました

自分の剣道を最後まで貫いた村上選手
1本とられて、この大会で続けていた剣道が少し変化したように感じた安藤選手
勝敗の差は紙一重です
剣道をかじった程度のわたしごときが言うには、はばかられることですが、そのように感じました

本県出身のT選手は、2回戦で敗れました
その稽古相手として帯同したのは本校のS教諭でした
また、詳細について話を聞きたいと楽しみにしています

「もっともっといろいろなことを吸収して、もっともっと技などを磨いていきたい」と、マスコミの取材に答える村上5段の向上心は尽きません
彼の姿勢に学ぶことが多いです

出町中学校剣道部のみんなは観たのだろうか・・・
いや、剣道部にこだわるのはおかしいですね
出中生で観た人はいたでしょうか?
ぜひ感想を聞きたいです

その正体は・・・ no.390

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本校の近くの空き地にススキの群落があり、秋を感じさせてくれます
そして、その周りは、最近の秋の光景で、黄色に染まっています

セイタカアワダチソウ

このあたりでもこの時期によく見られるようになりました
黄色の効果もあるのでしょうか、よく目立ちます
少なくとも、わたしの幼少期、いや、教師になりたての頃も今ほどはなかったと思います
その頃から、帰化植物のひとつとして名前と写真によってその姿は認識していたのですが、「この辺りでは見られないなぁ」と思っていた記憶があります
最近の目立ち具合から、どうもあまり良い印象が個人的になかったのですが、先日ちょっと変わりました

学校司書さんから、「校長先生、この本いかがですか?」と紹介していただいた書籍の影響です
※「身近な雑草たちの奇跡」森 昭彦 著 SBクリエイティブ株式会社 発行

この中に、セイタカアワダチソウについて紹介されている文章があります
・彼女たちは自らの意思でやってきたのではない
・観賞用として無理やり連れてこられた
・第二次世界大戦で焦土と化した日本の緑化に励んだ
・虫媒花であり、花粉症の原因にはならない
・アレロパシー(多感作用)はススキ、キンエノコロなどには影響を与えない
・秋に花粉も蜜も出す植物は少なく、多くの生き物の越冬準備に使われる
・英名はゴールデンロッド
 ※調べると、英名はCanada Goldenrod、Canadian Goldenrod、Late Goldenrod等
 ※ちなみにgoldenrodは直訳すると「黄金の杖」
・「切断には弱い」(※地下茎)という習性がある
・20年ほど前から保護活動の動きが出ている

(この本を信じれば)今までわたしは相当偏見に満ちて、誤解していたかもしれません・・・

植物だけでなく、人間のこともよく分かりもしないで、自分なりの解釈をしていることがあります
そう感じた時に思い出すのが、あるドラマの一場面です

それは、NHK連続テレビ小説『おちょやん』の第8週(2021年1月25日〜29日)
題名は「あんたにうちの何がわかんねん!」
その中で、主人公の竹井 千代(杉咲 花)が、父・竹井 テルヲ(トータス松本)のことで困惑している時、天海 一平(成田 凌)が現れたシーンです

一平「まだ、あの親父に縛られてるのか 情けないなあ」
千代「あんたに、うちの何が分かんねんな!」
一平「分かるはずないやろ。人の苦しみが、そない簡単に分かってたまるか。どんだけ知ったふうな口叩いても、お前の苦しみはお前にしか分からへん俺の苦しみは、お前なんかに絶対分からへん
千代「・・・」
一平「せやから、俺は芝居すんねん。芝居してたら、そういうもんがちょっとは分かる気がする。分かってもらえるような気がする」

なぜ、このシーンを思い出すのか自分でもよく分かりません
とにもかくにも、今、できることをやるのみですな
本気・根気・元気・・・

こんなことばかり考えるのは、秋のせいでしょうか

その正体はなかなか分かりません

秋の読書週間、もうすぐ折り返し no.389

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お昼休み
13時5分を過ぎたころから続々と出中生がやってきます
図書委員の担当も慣れた手つきで返却された本を処理しています
学校司書をはじめ、図書委員のみんなの力によって、出中生が存分に本に触れることのできる環境が整っている本校です

読書の秋!
10月27日(木)から11月9日(水)までの14日間、第76回「秋の読書週間」(読書推進運動協議会)です
その約半分が経過しようとしています
下の写真は、そのポスターイラスト募集の大賞作品と、標語募集の入選作品を使った告知ポスターです
標語募集で入選作品「この一冊に、ありがとう」をつくられた、天野耕平さんから次のようなメッセージを発信されています

読書で心が震える体験は、何物にも代え難い奇跡のようなものだと思います
そして、自分の未来にはそんな奇跡がまだまだたくさん待っているという妙な確信もあります
本に関わっているすべての人に感謝を伝えたいです

とても素敵な文章で、わたしも天野さんのメッセージに賛同します
思い返せば小中学生の頃は、テレビ・ラジオ中心の生活でほとんど読書はしませんでした
高校生あたりからSF小説や短編小説に手を出し、その後、ノンフィクション作品が好きになったような記憶が・・・
もっと若くて時間があるときに古典の全集等の大作を読めばよかったと感じています
などと、後悔ばかりしていないで、今からでも読めばよいのです
亡父の残した司馬遼太郎や川端康成等の全集ものは処分せずに、いつか読もうととってあります

「読書で心が震える体験」
「未来にそんな奇跡がある」
そのことを確信します
まだまだわたしは勉強が足りません

※優秀賞3作品の中で、池倉さんの作品が個人的に好みなので紹介しています
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言葉の力 no.388

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出中生は未来に向けて、今日も学習に励んでいます
そんなみんなの姿を見ながら、相田みつを 氏の詩を思い浮かべます

だれにだってあるんだよ
ひとにはいえないくるしみが

だれにだってあるんだよ
ひとにはいえないかなしみが

ただだまっているだけなんだよ
いえば
ぐちになるから

こうやって学習に取り組んでいる出中生も、それぞれにいろいろと抱えているのだろうかと感じます
自分もそうだったかもと、遠い昔を想いつつ、確かに口に出すとぐちになってしまうことを理解します
でも、ぐちが口から出てしまうのですよね、いくつになっても・・・

そして、武者小路実篤 氏の詩を思い浮かべます

他人がどうであろうと
自分さえちゃんとしていればいい
するだけのことをすればいい

また、荒 了寛 氏の言葉を思い浮かべます

思った通りにならないが
やったとおりにはなる

この季節
力のある言葉は、妙に心に沁みます

青空の下、出中生がグラウンドで体育の授業に取り組んでいます
明るく元気な出中生の声が、よどんだ心にエネルギーをくれます

感謝

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言われることのありがたさ no.387

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授業の様子を観て回っていると、1年生の英語の学習で、ペアになりカードを使って英語で質疑応答する場面がありました
その中には、英語の使い方の誤りを伝え合う場面もあります
一人では気付かないことに気付くことができる、生徒同士での貴重な学びの活動です

他人から「言われる」ことは大切だよなぁと思いながら職員室に戻ると、机上にさりげなく付箋のメモが貼ってありました
折られていて外から書かれた内容が見えないように心遣いされたメモです
手に取って、そっと開いてみました

「校長先生へ 「河馬」はフグでなく、「カバ」です」

あああ!!!
また、間違えたものを世に出していました

これは、校長室前に掲示した、出中生へのメッセージの最新版についての指摘です
今回の掲示は「難解漢字」
その初級編で、「河馬」を出題したのですが、その答えが「フグ」になっていました・・・
恥ずかしいかぎり・・・

このように、言ってもらえることはありがたいことです
すぐに直しました


このホームページの「校長室より」にもよく誤字・脱字があります
勢いで書いて、勢いで更新しているので、日本語としておかしな文章の時もあります
※いつもか・・・・
確実に校正したものを公開すべきなのですが・・・
そんなとき、誤りを指摘してくれる人がいます
ありがたいことです

担任をしていたころ、学級通信の誤字・脱字を必死に探して教えてくれた○○さんを思い出します
○○さん曰く、「先生は必ずどこかに誤字・脱字があるから」
なかなかに厳しい言葉なのですが、ある意味事実なので、○○さんには校正係としてその後も活躍してもらいました
間違いがあると嬉しそうな顔をしてやってくる○○さんの顔がはっきりと思い出されます
※○○さんは大学卒業後、銀行員になりました

自分のミスを棚に上げて言うのもおかしな話ですが、「ここはおかしいですよ」と言っていただけることは、とても幸せです
「どうせ言っても無駄」と思われたらおしまいです
これは、「叱られる」ということとつながるでしょう
この歳になると正面から叱ってくれる人は貴重です
いくつになっても未熟な部分のあるわたしにとって、とてもありがたいのです

若いころは、「うるさいなぁ!」と反発心が先走っていたことを後悔します
親をはじめ、多くの人の好意を無駄にしていたのは、未熟な世間知らずの自分でした
叱られることは、精神的にけっこう「へこむ」ことですが、未来に向けては貴重なことです
ただ、怒られると、その感情に対して防御の感情が発動してしまうのでまだまだ修行が足りません
逆に、自分が指摘する立場になったときは、「怒る」のではなく、「叱る」ことを意識せねばとも思います

感情だけなのか、その奥に理性があるのか
怒るのは自分のためであり、叱るのは相手のためというイメージがあります
ドラえもんはのび太に対して、波平さんはカツオに対して、怒る場面もありますが多くは叱っているように感じます

「言われる」ことから「叱られる」ことに、話がいつものようにずれてきました
反省
また、ご指摘を受けるかな・・・

スイッチ no.386

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出張から学校へ戻ったら、ちょうど太陽と体育館屋根部の点検階段の開口部と、体育館の壁との関係が上写真の光景を作り出していました
天から本校へ向かって光の筋が差しているように感じて、なぜか幸せな気分になりました
ここ最近は慌ただしく、心にゆとりをもてない状態ですが、こういうちょっとしたことで、重い心が少し軽くなります
得な性格なのかもしれません

和鍾文化祭の振替休業日に、実家近くで久しぶりに虹を見た時(下写真)も、幸せな気持ちになりました
空を見上げるという時間は、わたしにとって大切です

出中生のみんなは、ストレスがたまったり、もやもやしたり、困ったときに、気持ちを切り替えるスイッチを持っているでしょうか?
持っている人は何よりです

今持っていない人も大丈夫!
この今の瞬間から、自分なりのスイッチを探せばよいのです
あれかな?これかな?と、自分のスイッチを探すことも、ある意味気持ちを切り替えることになると思います

わたしの持っている心切り替えスイッチの中には、「本気・根気・元気な人を見る」というスイッチもあります
だから、先日の和鍾文化祭は、とてもうれしい時間でした

合唱コンクールの様子が、今は期間限定で観ることができます
昨日も、改めて各学年の合唱をオンデマンドで聴きました
 ※自宅のテレビでその映像を観られることが分かり、満喫していました

保護者のみなさんにも、ぜひご覧いただければと思います
※視聴の際は、視聴上の注意点についてご留意ください

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楽・楽 no.385

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朝、わかぎ学級の生徒たちが校外学習へ出かけました
何はともあれ晴れの天気でなによりです
いつも以上に、元気に学校を出発していきました

「今回の校外学習のねらいは何か?」と出発式でみんなに問いました
○○さんが「みんなの絆を深める」と即答しました
これは誠に大切なことであり、みんな一人一人が心に留めておいてほしいと伝えました
次に、□□さんが「「楽しむ」という言葉があったな」と言いました
そうなのです、しおりに書いてあるテーマに、「楽しむ」というキー・ワードが入っていたのです

「「楽しむ」という時点で学習じゃないじゃない・・・」、というつぶやきが聞こえました
これはその場で言いませんでしたが、「学習」と「楽しむ」という言葉が結びついていないとするならば、それは残念です
学習は決して苦しいものではないはずだからです
学習の中で悩むことはあります
しかし、それは「苦しい」→「つまらない」ではないと思うのです

出発式の校長あいさつで、「楽しむ」についてふれました
今回の校外学習で「楽しむ」のは誰?
「みんな!」と、返ってきます
そうです
学級での活動ですから、みんなが楽しいと思えたら素敵だと思のです
大事なのは、そのためにはどうするかです

学習の中で、誰かが注意されているのは悲しいです
学習の中で、誰かがいなくなることは困ります
学習の中で、誰かがけがをしたり事故にあったりするのは楽しくないです
それぞれが支え合いながら学習を進めることで、きっと楽しい校外学習になるでしょう

「楽しい」の「楽」は別の読み方ができます
すぐに○○さんが「らく!!」と答えてくれました
そうです
「楽しい」ことは「楽(らく)」とは違います
先ほど書いたように、悩むことがあったり、思い通りにいかなかったりすることがあるほうが、一層「楽しい」につながることがあります
「ぜひ、楽しい校外学習にしてきてください!」と言って、わたしの話を終えました

学校はそういう場ではないかとわたしは思っています
自由気ままな環境ではありません
自分だけでなく周りの人のことも考える必要がある環境です
そんな中で、何でもかんでもおとなから手助けされることなく、自分で・自分たちで苦しみ悩みながらも困難を乗り越える・課題を解決していく、その体験が成長につながるのです
ただし、運動をする場合に、負荷のかけ方を誤るとけがをしたり、トラウマになったりすることがあることと同様に、困難や課題の質や大きさ、解決に向かう活動状況には留意していなければなりません
これがなかなかに「言うが易し、行うが難し」ではあるのですが・・・
ここは、おとなの役割ですね

グラウンドからは楽し気な元気な出中生の声が聞こえてきます
体育の学習中です

校外学習の出中生、授業を受けて学習を進める出中生、それぞれに頑張っているその姿に、ただただうれしくなるわたしなのでした
がんばろう、出中生

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「〜しましょうか?」 no.384

本校卒業生の女性が本日来校されました
昨日、東京から砺波の実家へ帰ってこられたそうですが、大きい荷物を抱えて砺波駅の階段を上がっていたとき、「持ちましょうか?」と、声をかけてくれた中学生がいたそうです
名前を尋ねたけれど名乗らず、出町中学校の2年生であることは教えてくれ、後輩であることを喜ばれたそうです
「本当に助かった!!」と、今起こったことのように出迎えた教頭先生に伝えられたと聞きました
あまりにもうれしくて、学校へ言いに行かなくてはと来校されたとも言われたそうです
昨日、ご両親に伝えられたときに、「それは学校に行って伝えたほうがよい」と、言われたそうで、今日来校されました
「やっぱり砺波の子は、すばらしい!!」と、心の底から謝意を伝えてくださったと、教頭先生から報告を受けました

ああ、直接お会いしたかったものです
たまたま出張で外へ出ていました・・・
疲れていたわたしの心が、一気に回復しました
何がうれしいと言って、出中生が褒められることほどうれしいことはありません
出中生の素晴らしさが伝わったということですから

出中生の「〜しましょうか?」と声をかけるその心遣いも、うれしかったです
素敵な言葉です


先日の3年生の修学旅行
今日のエピソードは、平和学習で交流している広島市立祇園東中学校の山村校長先生から、「折り鶴をつくられたのなら、その一部を本校の2年生が修学旅行で長崎へ行くので、届けましょうか?」と、申し出ていただいたことともつながりました
そういえばと、「祇園東中学校のホームページ ※下写真左」を見ると、今日からの修学旅行に、出中生が作成した折り鶴たちが同行しているようです
「折鶴献納の様子 ※下写真右」
山村校長先生が命名された「平和のリレー」です


砺波駅の出来事
伝えに来ていただいた本校での出来事
先日の修学旅行の広島での出来事

うれしくて、一人でいるにもかかわらず、いつの間にか笑顔になっていました
誠にありがたいことです
感謝
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和鍾文化祭2日目 no.383

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後期生徒会長 Hさん が響かせてくれた和鐘の音から令和4年度の和鍾文化祭が始まりました

2日間の日程を終え、出中生のみんなは何を感じ、何を考えたでしょう
エンディングセレモニーで後期生徒会副会長 Tさん が語ってくれたことを、出中生のみんなにはもう一度かみしめてほしいと思います


「天資養活・自他共栄」
そして、「和らぎの鐘」
共に、本校、砺波市立出町中学校を象徴するものです
ぜひ、出中生一人一人の心に、置き留めておいてほしいと願っています

「本気で根気よく元気に躍動する姿」
「今を超え、発展する姿」
出中生のみんなから、また多くのことを教えてもらいました

本日の帰りの会後、何人かに和鍾文化祭を終えての感想を聞きましたが、ほとんどが異口同音に「本当に楽しかった」と伝えてくれました
役割があって楽しむ暇がなかったという声も聞きましたが、きっと別の形でその人には和鍾文化祭での大変だった経験が芽吹いてくると信じています


この2日間、多くの皆様に出中生の姿を観ていただいたり、お世話になったりしました
すべての関係者のみなさんにお礼を申し上げます
誠にありがとうございました

和鍾文化祭の写真等は特集記事へ こちら

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和鍾文化祭1日目 no.382

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本日は、合唱コンクール
一言でいうと、手前味噌ですが、感動しました

合唱がもつ最大の魅力は、やはり「たくさんの声が重なることで生まれる音色の美しさ」です
一人一人の歌声は小さくても、たくさん集まり溶け合うことで広がりと深みのある響きが生まれます
大切なのは歌うみんなが「気持ちをひとつに揃える」ことであり、楽しい曲ならその楽しさを、悲しい曲なら悲しい気分を、全員が一緒に感じて歌うことで、はじめて聴く人の心に響きます
これは別の言い方をすれば、合唱を披露するみんなだけでなく、ホール内で聴く人たちの心の響きも重要だと思うのですが、今日のホールの中では歌声(音)と共に心も共鳴し合っていたように感じます
会場にいるみんなが同じ気持ちを共有して、ひとつのものを表現する合唱コンクール
そこで生まれる合唱には、ぞくっと鳥肌が立つような興奮と感動がありました
そして、その興奮や感動をまたみんなで共有できていたと思いたいです
出中生のみんな、ありがとう

そして、本日の運営も含め、ここまで指導してくれた教職員にも感謝します

最後になりましたが、本日、お忙しい中来場いただいた同窓会長様、文化体育後援会長様、PTA会長様、多くの保護者の皆様ありがとうございました
そして、本日の運営にあたり全面的にご協力いただいたPTA役員の皆様、誠にありがとうございました

和鍾文化祭の写真等は特集記事へ こちら

前日 no.381

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何かの直前というものは、何か心ここにあらずで、「ふわふわ」「どきどき」とわたしはします
それは楽しみなことも、心配なことも、苦しいことも、楽なことも、しんどいことも、程度や種類の差はあれど「ふわふわ」「どきどき」なのです

出中生のみんなはどうでしょう?

明日から2日間、令和4年度和鍾文化祭を挙行します
今日はその前日
出中生のみんながそれぞれの場所で、それぞれの立場で、準備を進めてくれています
3年生は最上級生として、明日の合唱コンクールで最高の合唱を披露するために、最終リハーサルを体育館で行っていました
わたしは、合唱コンクールで手渡す、賞状の印を押し終えました
最優秀賞の賞状は何年何組に渡るのでしょう
「どきどき」です

保護者の皆様におかれましては、明日の合唱コンクール、明後日の公開授業で出中生の、「本気・根気・元気」な今の姿をご覧いただきたいと思います

やはり、ちょっとわたしは「ふわふわ」しています
まずは明日、出中生の歌声を聴くことが楽しみです

お便りから考える no.380

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昨夕、広島での平和学習等でお世話になった座間味さんから、上左写真がメッセージと共にわたしのもとに届きました

「いよいよ姿を現しました。すごく懐かしさを感じます。」

10月10日に写真を送付していただいた時よりも、改修用の足場が下まで撤去されて、厳島神社の鳥居の全体像がすっきりと見られます

遠く離れたところからでも、自分が心動かされたことを伝えたいと、このようにメッセージを届けていただけることはありがたいことです


遠くからのメッセージと言えば、先月からいくつかうらやましいメッセージが届いています
そのひとつは、在ドイツ日本国大使館附属デュッセルドルフ日本人学校に勤務しておられる砺波市出身Sさんからのものです(下写真)
9月23日、27日にドイツのデュッセルドルフで開催されたキリンチャレンジカップ2022に、日本人学校の児童生徒・教職員が招待されたそうで、その様子が送られてきました
うーむ、羨ましいかぎり
練習後にグラウンドでサインをもらえたのは児童生徒限定だったそうですが・・・

もうひとつは、9月30日、10月2日にさいたまスーパーアリーナで開催されたNBA JAPAN GAMES 2022を観戦したTからのメッセージです(下写真)
同郷の八村塁選手ではなく、ステフィン・カリー選手ねらいのTは大満足だったようで、カリー選手の試合前アップの様子を動画でいくつも送付してきました
うーむ、羨ましいかぎりです

不思議なもので、あとのふたつは広島の座間味さんからのメッセージとは感じ方が少し違いました
メッセージを受け取ることはうれしいのですが、あとのふたつに対しては羨望の気持ちが大きいのです
「いいなぁ」「うらやましいなぁ」・・・
何とも自分の人間としての器の小ささを再認識させられます

まったくもって人の心は不思議です
多くの人の心の動きに直接的・間接的に触れたり、自分の心を意識したりすることは、中学生の時期に大切だと思います
人は人の間で人間になる
つまり、社会で生きる存在だからです
出中生のみんなも、いろいろなことに取り組んで、自分や人の心の動きを感じてほしいと願っています
そして、自分自身の心の動きの特性が理解できるようになることで、ストレスを無駄にためることが減るかもしれません
心は身体も支配します
自分の心とうまく付き合う方法は、自分自身で見つけることがよいとわたしは思っています
見つけるには苦労しますし、年齢とともにその方法は変わることもありますが
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学校 no.379

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1年生の国語科の学習で、グループ活動に取り組む出中生
3年生の英語科の授業で、緊張の面持ちで過日の中間考査の答案を受け取る出中生
1年生の美術科の学習で、光の当たり方で変化する陰影の様子を本気で根気よく描く出中生
※no.378は2年生の写真を掲載したので今回はごめんなさい

授業での学習の様子を観るにつけ、落ち着いて平和に学習できる環境をありがたいと思います
学校教育の最も大切にしている各教科等の学習活動
そのベースは安心・安全です
その確保に留意し、毎日の教育活動が展開されています

当然その中で、出中生は思い通りにいかない経験もします
悔しい経験、苦しい経験もします
そんな時、おとなはどのようにすればよいでしょう
どのような言葉を用意すればよいでしょう
そこにはおとなとしての責任があります

様々な課題や、多様性等への柔軟な対応が求められる社会の中で、出中生は生きていきます
そのためにも、中学生時代に経験したり感じたりしたことは未来の自分自身にとって大切です
地域、家庭、学校の中で生きる出中生
彼らの未来を想像しながら、毎日の教育活動は進められます

そんな学校は、地球上のどの国にもあります
本校のように、平和に学習できる学校はどれくらいあるでしょう

校舎にお金がかけられない貧困地域の学校
防弾・防爆用に土嚢が詰まれたり、校舎が破壊されたりした紛争地域の学校

それぞれの環境の中で、教育が進められています
本校でも、それらの国々でも、子供たちの目は、輝いています
また、輝き続けてほしいと願っています
そのためにわたし自身ができることを、粛々とやるのみです

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食しているかも no.378

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授業中、生徒玄関から大勢が外へ出ていきます
「どこへ行くのですか?」と尋ねると、「技術・家庭科の時間でブロッコリーを観察しに行きます」とのこと
妙に惹かれてわたしも少しだけのぞきに行きました

自分たちの鉢で育てているブロッコーリの成長具合を観察したり、追肥をしています
二刀流のごとくシャベルを葉にあてて何かしている○○さん
尋ねてみると葉を食べている昆虫の幼虫を取り除いているとのこと
大事に育てたブロッコリーの葉を勝手に食べられるのは少し残念ですものねぇ
ただ、シャベルを使用しています
どうも、男子も女子も関係なく、直接幼虫を触ることに抵抗があるようで、周りでも幼虫を葉から取り除くことで、声が出ます
中には素手で取り除く様子を見て、信じられないという生徒もいます

小さいころから昆虫や小動物で遊んできたわたしにとっては何でもないことも、そのような経験のない生徒にとっては、手で幼虫をつかむなど、信じられないことのようです

ふと、以前にネットで拾った画像を思い出しました
ビーフコロッケの原材料表示に、「バッタミックス粉」と表記してある画像です
今まであまりそのことを意識していなかったので、やや驚きましたが、ベンチャー企業が昆虫食を研究している話題に触れたり、食糧危機に際して昆虫食の有用性が述べられる論文を読んだりしていたので、結構身近に迫ってきたなという印象でした
ネット検索すると、「バッタミックス」として大手通販サイトで販売されていました

カニやエビをおいしいと食べることを考えれば、昆虫を食することはそんなに変ではないかもしれません、同じ節足動物ですし
長野県ではイナゴの佃煮がポピュラーであるなど、日本国内でも昆虫食は昔からあります
また、県内でもハチの子を食する文化を知っています(※わたし自身食したことはないですが・・・)
給食に登場する日も近いかもしれませんね
いや、もう既に、知らない間にどこかで口にしているかもしれません

昆虫食は食糧自給率の低い我が国にとって、貴重な資源になり得るでしょう

トロポミオシン no.377

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今日も出中生は当たり前のように学習に取り組んでいます

1年生の国語科では論説文を題材として文章の構成について考える授業が展開されていました
自分で考える時間、周りの人と共に考える時間が設定されています
他と交流することで自分の考えについてより自信を深めた場面、自分では気付けなかったことに気付けた場面、全体の場でそれらの学習活動をベースに自分の考えを述べる場面、どの場面でも出中生がその中心にいます
発せられる考えを受け止める周りの出中生の姿も素敵です

授業の中だけでなく、学校生活の中で、いや学校外であっても、他の人と意見を交換しながら自分の興味のあることや疑問に思うこと、困ったことなどについてより良い方向へもっていくことのできる力を磨いています
そんな環境があれば、自由な発想で、集団の力をより発揮し、素敵な集団、社会をつくっていけるでしょう

「そこはこんな環境だったのだろうな」と思わせるエピソードがあります
科学研究のお話です

2022年9月9日付で「Scientific Reports」に、シジミ汁に関する大真面目な論文が掲載されました
※「Scientific Reports」は、ネイチャー・リサーチ社によって刊行されているオンラインでオープンアクセスの学術雑誌であり、今もこの論文はホームページから閲覧できます
https://www.nature.com/articles/s41598-022-1791...

しじみ汁を作る時に、熱した水にしじみを鍋に入れると、水が白く濁ります
なぜ白くなるのかは、これまで明らかにされていませんでした
そもそも研究する人がいなかったともいえるかもしれませんが・・・
このことを探求した研究です

島根大学生物資源科学部生命科学科の秋廣高志助教、石田秀樹准教授、安井凌さん(研究実施当時4年、令和2年3月卒業)らが、白い物質の正体を明らかにすることを目標に調査を行い、白濁の原因物質はタンパク質であるトロポミオシン(筋肉を構成するミオシンを構造的に束ねる役割を持ったタンパク質)であることを解明しました
ちなみに、しじみ以外の貝についても調査され、はまぐり、赤貝、ホンビノス貝、ホタテ、牡蠣などでも白濁することがわかり、その原因物質がトロポミオシンであることが確認されました
また、タンパク質は一般に熱に弱いのですが、トロポミオシンは耐熱性を持ったタンパク質であることも分かりました
今後、耐熱性を持った酵素(タンパク質)を作る研究が、工業的に使われるタンパク質について行われ、耐熱性タンパク質を構築する基礎的な研究の重要な材料になると考えられます
しじみ汁の美味しさにトロポミオシンは関与していないようですが、白濁が増せば増すほどスープは美味しく見えるので(個人的見解?)、見た目が良く美味しいスープを作る上で、しじみ汁に含まれるトロポミオシンを利用することが今後考えられるとも述べています


面白い!興味深い!!と思うのは私だけでしょうか?

出中生も、興味のあることや疑問に思うことをとことん探求してみませんか
それは学校のテストには出ないことかもしれませんが、ものすごいことかもしれません
ノーベル賞を受賞するような研究も、最初のきっかけはちょっとした興味や疑問ということもあります
これは研究だけでなく、何事においても通じることかもしれません


掲載誌:Scientific Reports
詳細はhttps://www.nature.com/articles/s41598-022-1791...
「Tropomyosin micelles are the major components contributing to the white colour of boiled shellfish soups」
Takashi AkihiroRyo YasuiHideki Ishida

Research Open Access
09 Sept 2022「Scientific Reports」Volume: 12, P: 1-11

空 no.376

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本日は晴天なり
3限目、グラウンドで2年生が保健体育の学習に取り組んでいました
サッカーの学習です
定期考査が終わったことと身体を動かす授業ということからか、みんなの足取りはとても軽く見えました
中には運動を苦手としている生徒もいますし、紫外線が苦手な生徒もいるでしょうから、そう見えるというのはバイアスかな・・・
決して曇天や雨の日の空を否定するつもりはないですが、今日のような青空は心を晴れやかにしてくれている気がするのも、バイアスなのでしょうか
しつこいですが、曇天も雨の空も大切なお天気です

午後は県内西部地区の中学校は「中学校教育課程研究大会」を教科毎に各地で実施しました
教科別の研修会であり、教科毎に県西部の中学校教師が集まり、授業の在り方を中心に研修を深めます
本校は数学科の会場であり、2年4組が授業を公開しました
出中生はもちろん、研修会に参加した教師たちは本気で根気よく研修に励みました
地区内の学校や本校の教科指導に、今日の研修の成果が活かされます

定期考査や研修会と、いつもとは違う日だったので、生徒も教職員も疲れたことでしょう
その疲労感が、心地よいものだったか、そうでなかったのかは、何に影響されるのでしょうか
少なくとも、どのように感じるかを決めるのは、自分自身だろうな・・・
そんなことを考えながら外へ出てみると、空が暗くなっています
日没時刻がいつの間にか早くなりました

釣瓶落(つるべお)としといへど
光芒(こうぼう)しづかなり
   水原秋櫻子(「餘生」所収 昭和52年)

意訳:釣瓶落としのように秋の日はすぐに落ちてしまうが、残光がまだ残り漂っている

今日の夕暮れはまさしく水原秋櫻子氏が詠んだときに見たであろう空でした(個人的見解)

研修会のことを思い出しつつ、しばし空を眺めます

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静まり返る no.375

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1限から3限の授業中、校内が静まり返っています
今日は2学期中間考査1日目だからです

朝から各教室では、本気で根気よく問題に取り組む生徒たちの姿が見られます
何度受けてもテストと名がつくと緊張します
学校の定期テスト、実力テスト、入学選抜検査、各種検定、学校以外でも採用試験、資格試験、職場内での登用試験など、人生において何度も経験します
健康診断も、ある意味テストです

担任時代から生徒によくする話ですが、テストは大きく分けて2種類あると思っています
自分の力をチェックするテストと、ふるい落とし(選抜)のテストです
定期テストや資格試験は前者で、入学選抜検査や採用試験、登用試験は後者です

定期テストで100点だったら、それは「今、あなたに身に付いている学力は100%です」と、分かるものです(すべてペーパーテストだけでわかるわけではありませんが・・・)
50点だったら、「今あなたに身に付いているのは50%です」と分かるものです
あるいは、どこが理解できていて、どこが理解できていないかが分かるものです
中学校での学習で身に付けておく学力の、定着具合を判定するひとつの資料です
※しつこいですが、これが評価のすべてではありません・・・
カンニングなどの不正行為によって点数をとっても、それは本来の自分の学力を示していませんから、自分にとってはよくないことです
健康診断で、歯科検診がありますが、「あなたは虫歯が1本ありますよ」と診断されたら、その1本を治療します
インチキをして「虫歯0」と診察カードを書き換えても、虫歯になった歯は治りません
そのまま放っておくと、困るのは自分自身です
これと同じだと思います

後者のふるい落としのテストは1点でも多く取りたいものです
例えば受験の際には募集定員がありますから、定員内の順位になるように1点でも多く取りたくなる気持ちはよく分かります
1点でも多くとるなど、合格するために実践すればよいことは、前者のテストを利用してその時点での自分の学力を判定し、課題を改善して身に付けなければならに学力を、自分のものとして確実に定着させることです
「テストで学力が判定できるのか?」という疑問は理解できますが、現在の入試制度では現在のやり方で、身に付けた学力が確認されています

決して定期テストで100点を取ったら、素晴らしい人間ですと言われているわけではありません
定期テストで0点だったら、あなたはだめな人間ですと言われているわけではありません
ただただ、その教科の学習での学力の身に付き具合が、現時点でどうかを示すだけです
その結果から学習の取り組み方を変える必要があるかもしれません
必要な学力を身に付けるために、少し何かを我慢しなければならないかもしれません
点数が悪いからと、何もしないであきらめるのは違います
点数が悪いからといって、その教科が自分に合っていないと判断するのも間違いです
今までに、学習の取組方を変えて、不得意だと思っていた教科を得意教科にした人を多く見ているからこそ、そう思うのです

勉強・学習するのは、本来はテストでよい点数を取るためではありません
未来の自分のために様々な力を付けるために、勉強・学習に励みます
大人になっても、未来はありますから、勉強・学習は一生続きます
※学習はやればやるほど分からないことが増えるという面もあります

今日、明日の2日間で実施される中間考査の答案が採点されて来週あたりに手元に戻ります
点数だけを気にするのではなく、どこが分かっていてどこが分かっていないか、分かっていない内容についても、全く分かっていないのか、ある程度は分かっているのかを、自分なりに分析するのです
定期テストは終わった後が、受ける前よりも大切ですし、答案の見直しをやる人とやらない人の差がはっきりと大きく出るポイントだと、わたしは思います

※本記事は【校長室より】「no.67 定期テスト(2021-06-24)」の、ほぼ再掲です

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行事予定
3/14 同窓会入会式
3/15 卒業証書授与式
3/16 県立高校合格者発表

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