京都の動向

京都市小学校社会科教育研究会では,研究主題を「未来をひらく社会科学習」として,「社会に向き合い, 自分の豊かな生き方を考え, よりよい社会をつくろうとする子ども」の育成を目指しています。
 令和元年度は,各学年部会で計十回の授業研究を行いました。各部会とも,教材の分析や解釈を丁寧に行いました。特に,新学習指導要領との関連や教材設計の要素を明らかにするとともに,「社会的な見方・考え方を働かせる」ことに力点を置きました。なぜなら,このことは,社会科における本質的な学びを促し,思考力・判断力の育成だけでなく,生きて働く知識の習得に不可欠だからです。
 京都市においては,本年十一月に開催を予定していた近畿小学校社会科教育研究協議会が,残念ながら中止となりました。大会に向けて,真摯に研鑽されてきた会場校(京都市立安井小学校)の教職員も無念な思いをされています。
 しかしながら,私たちは現実を受け止め,それをよい方向にかえていくという使命をもっています。私たちは,子どもたちが真剣に社会的事象と向き合い,仲間と学び合って,自らの考えを深めていく授業をつくることを通して,よりよい社会の形成に参画しようとする態度や公共の精神を育みたいと考えています。
 今後とも,京都社研をよろしくお願いいたします。

令和2年6月8日
京都市小学校社会科教育研究会
会長 松下 誠太郎

岐阜県小学校社会科研究部会 令和2年度の取組

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昨年度は、全国より、非常に多くの方にお越しいただき、全国大会を開催することができました。参加者の方より、多くのご意見をいただいたことに心から感謝します。
 私たちは、今年度を、昨年度までの取組を整理し、さらに発展させるための新たな一歩を踏み出す1年と位置付けました。5月28日に予定していた代議員会、8月20日の夏季研究協議会は、このような社会情勢の中、紙面での開催や中止としましたが、令和4年度の県大会(飛騨大会)に向けて、その中でもできることを着実に行っていこうと考えています。研究内容の見直し、SNSを活用した岐阜大会の理念や研究内容の県下社会科部員への浸透、そして新学習指導要領の趣旨に基づいた副読本の作成などです。昨年度の岐阜大会の財産を活かし、今年度も「オール岐阜県」でOne teamとなって取組を進めていく所存です。
 最後になりましたが、神奈川県、福岡県の皆様、頑張ってください。

岐阜県小学校社会科研究部会 会長 豊島 博(羽島市立竹鼻小学校長)

香川県小学校社会科教育研究会の取り組みについて

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香川県小学校社会科教育研究会(香社研)では、
令和2年度研究主題を「教科等横断的な視点に立つ2タイプの社会科授業」
〜概念づくりの過程で「学習や豊かな人生」の基盤となる資質・能力を育てる〜
と設定し、研究を進めています。今年度は、各郡市の実践発表・研究討議を行う月に1度の定例研修会
や全県から社会科を研究する先生方が一同に会して研究を深めていく夏季研修会が新型コロナウイルス感染症対策により中止となりました。研究実践が重ねにくい日々が続きますが、社会科から新しい教育の在り方を模索していきたいと考えています。今年度は、高松市立亀阜小学校にて秋以降に県単位の研究大会を予定しています。
令和元年度については、夏季研修会(参加者約250名)や定例研修会での実践に対する協議の他に、2月には、小倉調査官をお招きしての、パネルディスカッションも行いました。今後も、香川県より新しい社会科の在り方を発信していきたいと考えています。

今年度 全小社研 神奈川大会より

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【大会主題】人の営みに学び、未来を創る子どもが育つ社会科教育
〜学んだことを社会や生活に生かす学習過程のあり方〜
「主体的・対話的で深い学び 実際の授業の様子が見てみたい!」
「子どもが主体的に学習を見通して学ぶ姿とは?」
「本気で追究し、学んだことを次に生かすということは?」一緒に考えていきましょう!!
★私たち神奈川は6年の月日をかけて、これからの社会科の姿を学習過程の面から研究してきました。 
指導要領全面実施の今年、神奈川で研究を積み重ねてきたその子どもたちの学びを具体的な姿でお示し、全国の皆様と語り合いたいと願ってきました。
しかし、年の初めには、予想もできなかった状況の今、大会の運営には、日々、心と頭を悩ませています。今後の見通しも見えない中ですが、前向きに考えて、進んでいきます。
実行委員長  梅田比奈子(横浜市立瀬ケ崎小学校長)

<会場校>西富岡小 稲荷台小 山元小 大谷戸小








【東京都小学校社会科研究会から】

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 東京都小学校社会科研究会では、全国に先駆け、新学習指導要領に準じた指導計画を発刊してきました。昨年度第3次版では、国研からきじゅ示された目標や評価規準に合わせて文面等修正いたしました。また、新学習指導要領に合わせて東京都の副読本「わたしたちの東京都」「東京都の地図」も改訂いたしました。東京都では、この他に各市区町村で地域に即した副読本を発刊しています。
 東京都は、5月31日まで休校です。5月12日(火)予定していた総会も中止になり紙上での連絡となりました。しかしながら、こういう時だからこそ我々がやらなければならないことがあると考え、ホームページのリニューアルを行い、動画や資料などを配信しています。研究推進委員の方もメールや都小社研のサイボウズなどを活用して連絡を取り合い、各部会が9月からの研究授業に実施向けて動き出しています。今年だからできる教材開発も思案中です。夏休みを利用しての石油や製鉄工場への見学会などは今年は中止いたしました。夏の研究会は、何とか規模を縮小して実施し、文部科学省教科調査官の小倉潔先生をお招きして昨年度末に国研より出された評価について講演の講演を予定しています。すべて中止にするのでなく形を変えて研究の火を絶やさないように継続していく所存です。あわせて作成した指導計画や副読本の見直し作業にも取り組んでいきます。

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