京都の動向

京都市小学校社会科教育研究会では,研究主題を「未来をひらく社会科学習」として,「社会に向き合い, 自分の豊かな生き方を考え, よりよい社会をつくろうとする子ども」の育成を目指しています。
 令和元年度は,各学年部会で計十回の授業研究を行いました。各部会とも,教材の分析や解釈を丁寧に行いました。特に,新学習指導要領との関連や教材設計の要素を明らかにするとともに,「社会的な見方・考え方を働かせる」ことに力点を置きました。なぜなら,このことは,社会科における本質的な学びを促し,思考力・判断力の育成だけでなく,生きて働く知識の習得に不可欠だからです。
 京都市においては,本年十一月に開催を予定していた近畿小学校社会科教育研究協議会が,残念ながら中止となりました。大会に向けて,真摯に研鑽されてきた会場校(京都市立安井小学校)の教職員も無念な思いをされています。
 しかしながら,私たちは現実を受け止め,それをよい方向にかえていくという使命をもっています。私たちは,子どもたちが真剣に社会的事象と向き合い,仲間と学び合って,自らの考えを深めていく授業をつくることを通して,よりよい社会の形成に参画しようとする態度や公共の精神を育みたいと考えています。
 今後とも,京都社研をよろしくお願いいたします。

令和2年6月8日
京都市小学校社会科教育研究会
会長 松下 誠太郎

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