月例会 3

画像1画像2
広報部長からは、最後の会報が年度末発行されることで業務が終了することが報告されました。
事務局長からは、全国大会を含め、1年間の業務が滞りなく実施されたことが報告されました。

各部の部長におかれましては、お疲れさまでした。

3月 月例会2

画像1画像2画像3
令和3年度の都小社研の月例会は今回で最後になりました。
調査研究部長からは、研究構想図やプレ発表についての説明がありました
事業部長からは、コロナ禍のため思う用の今年度は計画したことが実施できなかったが、できることは確実に実施できたと報告がありました。
渉外部長からは、計画通り業務を実施できたことが報告されました。

3月 月例会

画像1画像2
3月14日(月)16:30より、忍岡小学校で月例研究会が行われました。
 会長からは2月の研究会の発表への参加へのお礼、1月の終わりに実施した佐賀大会の報告がありました。急遽のオンラインへの変更でしたが、多くの参加があったことが改めて報告されました。
 また、会長が佐賀大会の挨拶後に立ち寄った佐賀城趾跡の資料館で学んだ伊東玄朴の話や今年度の研究の取り組みについて振り返り、各先生方への感謝と東京大会へ向けて改めて頑張っていこうという熱い気勢をあげてくださいました。
 
 会の終わりには、副会長からコロナ対応で判断・決断の繰り返しであり、思うように研究活動ができなかったこともあったが、一方でこのピンチのおかげでオンラインを活用した活動が定着し、多くの先生方が参加しやすくなったなどの良い点もあったことの話があり、これを成果としてとらえ、社会科の研究の火をより強くしていこうという話がありました。

5年部会研究授業「情報を生かした産業」2021.12.10実施 協議会

画像1画像2画像3
授業後、研究協議会が行われました。
【5年部会提案】
(1)主体的に問いの解決を追究するための手立て
児童が自ら問いをもち、追究できるようにするため、「つかむ段階」では問題意識を高める工夫をする。児童の思考の流れに即した「問い」を設定した。
(2)見方・考え方を働かせる学習活動の工夫
思考ツールや付箋を活用して、国民生活と関連付けて考える学習活動を行う予定である。また、対話を通して多角的に考える学習活動として、ジグソー学習を取り入れた。
(3)子供の学びを確かにする評価の工夫
主体的な学習に取り組む態度の育成につながるよう、見通しと振り返りを活用した評価を取り入れた。

【研究協議】
研究協議会では、以下のような内容の意見交換がなされました。
・児童が「問い」をもてていたか。
・児童は、この授業では何をつかめばよかったのか。
・部会では、次時が予想の段階で、子どもの疑問や予想を練り上げ「問い」をもつ予定。
・都小社研では、誰でもができる社会化を目指すのか?理想とする社会化を目指すのか?

【指導講評】
国士舘大学教授 澤井陽介先生より、以下のようなご指導がありました。
1単元展開について
・羽田のクロノゲートは見学コースとして使えるなら入れた方が良い。(コロナ禍で人数制限)学習活動がいかに入れられるか。具体物で見ていく。実物があって、具体的に見ていかないと難しい。
・オリエンテーションが単元の追究につながるならば、指導計画に入れるべき。
2本時の展開について
 〜学習問題づくり〜
・学習問題づくり授業では、疑問が拡散する授業が多い。それならば導入後、最初と最後に題した方がいい。追究する学習問題の言葉では、「どのように」はいろいろ含まれているので、社会科では多い。しかし、児童は、「どのように」は予想しにくい。問いは中々児童に届かないので、曖昧な問いはどこかのタイミングで出しておく。時間の最後に分かってきて届くようになる。「どのように」は深化していく。調べていくから中身が入っていく。最後に学習問題に戻って意味付ける。
・「なぜ」は、調べる段階ではどのよう二を追究することになる。
・前の学習が次の学習のヒントになる。本時の場合、体験や映像、Yさんの話が調べる資料で既に解決学習になっている。しかし、疑問をもっていないし、やりたいとも思っていないから、体験は作業になる。それゆえ、いつも指示が必要となる。
・学習問題をつくったら、児童の予想を伝え合いながら教師が問いをつくる。学習問題は目標からなので、児童の言葉そのままではない。
〜振り返り〜
・振り返りは自分の学習の足跡をふりかえるもので、教師主体の授業では振り返りはできない。教師の授業を振り返ることになる。
・予想を大切にしながら、こだわらせて追究したときに学習問題に返ってくるようにするが、時間設定が難しい。
・評価規準は、「〜している(〜しているか)」
・振り返りの発問では、「次に調べることは?」「みんなで話し合うことは?」とする。「調べたいこと・やりたいこと」では、総合的な学習になってします。
・発言は児童にとってハイリスク・ローリターン。それなのに、自由発言ばかりでは発言しようとしない子が増える。
・単語は引き取らない。問い返して、文を作らせる。
・資料の読み取りの基本も問い返しで、これによって理科らが身に付く。

5年部会研究授業「情報を生かした産業」2021.12.10実施

画像1画像2
令和3年度5年部会の研究授業です。
町田市立小山小学校で行われました。
授業者は、嶋中 智彦 主任教諭です。
これまでも5年部会は情報単元に取り組んできましたが、今回は情報を生かした産業として運輸業、羽田空港のヤマト運輸クロノゲート取り上げました。
本単元では、安全に、効率的に輸送するために、様々な情報通信機器を用いて必要な情報を集めたり、活用したりすることの重要性をとらえる。そして、情報産業は、様々な産業を発展させ、人々の消費生活を支えていることを考える学習である。
本時は、「荷物がどのように運ばれているか」という問いから、仕分け体験、クロノゲートの動画から疑問をもち、学習問題を立てる学習である。クロノゲートで自動仕分けされている動画を見て子どもたちは、その素早い動きやバーコード読み取りの工夫などに感動していました。そして「運輸業では、どんな情報をどのように活用しているのだろう」という学習問題をつかみました。

6年部会研究授業「平和で豊かな暮らしを目指して」(2021.12.2実施)

画像1画像2画像3
令和3年度6年部会の2回目の研究授業です。
八王子市立元八王子小学校で行われました。
授業者は、田口伸秀教諭です。
歴史学習最後の単元で、「つながる段階」の授業です。
本単元では、戦後のあゆみを日本国憲法制定や様々な改革ののちオリンピック・パラリンピックが開催できるまでに発展したことを調べ、日本が国際社会の中で重要な役割を果たすようになったことや、国民の努力によって復興することができたことを捉えました。
本時は、現在の日本は様々な問題が残っていることと、女性議員の割合や投票率が低いことから、「これからの日本の在り方」について考える学習です。
タブレットPCを効果的に活用して、資料を見たり、グループで話し合ったりしていました。
児童からは、「一部の人の意見ではみんなの政治にならないので、もっと投票率を上げたい」「歴史を繰り返してはいけない」「このままでは日本の評価が下がる」など大変意欲的な意見が出されていました。

「安全なくらしを守る」研究授業

画像1
画像2
画像3
 12月2日に世田谷区立烏山小学校(廣石 雄司 校長)で長坂 光一郎教諭による
「火事から地域の安全を守る」授業が行われました。
 授業は、警察や消防の小単元で学習したことをもとに、地域の安全についてまとめ、選択・判断の授業を公開しました。
 子どもたちは、地域の方々の話を聞き、自分たちでできることを考え、グループで交流し発表していました。
 講師の元聖徳大学大学院教授 廣嶋 憲一郎先生からは、次のことについてご指導いただきました。
○選択・判断は、「自分たちでできること」について考えさせたい。しかも、ポスターや標語でないものがよい。
○選択・判断するということは、「いまできること(大人になってすること)」や「自分やみんな」といった軸で考えさせるのもよい方法である。
 また、都小社研のOBでいらっしゃる廣嶋先生から3年部会に「2年後の東京大会に向けて、安全単元でなく、ほかの単元についても是非、発信してもらいたい。」という強いメッセージもいただきました。廣嶋先生におかれましては、ご多用なところ、ご指導を賜りありがとうございました。

6年部会研究授業「平和で豊かな暮らしを目指して」(2021.12.2実施)研究協議会

画像1画像2画像3
授業後、研究協議会が行われました。
【6年部会提案】
(1)主体的に追究する問いの工夫
単元名における問いの連続性や単元相互における問いの関連性を図り、
現在の日本に残された課題を取り上げることで、これからの日本の在り方を考える展開にしました。そのため、問いが生まれる社会的事象との出合わせ方を工夫しました。
(2)社会的事象の見方・考え方を働かせる学習j活動の工夫
タブレットPCを活用して対話を工夫しました。
グーグルスライドの共同編集機能を活用した話し合い活動を行いました。
(3)子供の学びを確かにする評価の工夫
学習内容を振り返るため、調べる過程では毎時間、学習内容をスライドにまとめました。
そのスライドを振り返りながら自分の考えをまとめ、教師は価値づけたり、個別に声をかけたりすることで指導に生かしました。
【研究協議】
研究協議会では、以下のような内容の意見交換がなされました。
・児童がとても意欲的に学習に参加していた。
・タブレットPCが資料活用だけでなく、対話的な学習に有効だった。
・女性や高齢者の参政について多角的にとらえようとしていたが、自分事になっていたか。
・児童一人一人がスライドに書いた意見について話し合い、再構成する必要がある。
・今回は単元レベルで「これからの日本の在り方」を考えさせたが、「歴史を振り返らない」など歴史をマイナスでとらえているような児童の意見が多かった。
【指導講評】
これからの授業はユニバーサルデザインにすべき。難しい入り方は、特別支援が必要な児童など、ついていけない児童が出る。まず、視覚化するなど必要。その上で、児童の思いや考えを取り上げる。子供の疑問や問いが主体的な学習となる。知りたいこと、調べたいことを出さないで出された問いは先生の問いになる。
児童はよく考えていたので、一人の意見を「どの資料からどう考えたか」「その意見についてみんなはどう思うか」など先生が介入し、問い直しが必要。「日本の評価が下がる」といった児童の発言を取り上げて広げていくことが先生の出番だった。
歴史学習は、歴史上人物の一人一人の働きがあって学ぶ意味がある。歴史を学んで暗いイメージをもたせない。それは、5年生の農業や工業の学習も同じ。主権者教育なら、政治単元で行う方がいい。今年度は東京オリンピック・パラリンピックの年だったので、その成果や課題を取り上げていきたい。
その他、社会事象の見方・考え方について、「問い」と「めあて」「本時の課題」について、つながる段階について、ポストコロナの教育について、お話がありました。
最後に、都小社の研究推進に臨むこととして、主に、単元構造図の見直しについてのご指導をいただきました。



第1会場(新宿区立四谷小学校)・第1回地区委員会

画像1画像2
 11月26日(金)に東京大会第1会場の新宿区立四谷小学校で、第1回地区委員会が行われました。内容は以下の通りです。
1 都小社研会長挨拶(吉藤 玲子会長)
2 会場校校長挨拶(石井 正広校長)
3 四谷小学校職員紹介
4 都小社研の研究について(都小社研調査研究部長・会場校校長 石井 正広校長)
5 会場校の研究について(会場校研究主任:香取 桜子先生)
6 東京大会に向けて(会場校運営担当:星崎 誠校長)
7 おわりに(都小社研副会長:和田 幹夫校長)
 新宿区立四谷小学校は、国立教育政策研究所教育課程研究指定校(小学校 社会)として、「社会的事象の見方・考え方を働かせて、学習問題を協働的に追究する社会科学習〜主体的に学習に取り組む態度の育成を踏まえた指導と評価の工夫を通して〜」というテーマで、2年間研究したという実績があります。そのため会場校の研究については、東京大会に向けてかなり示唆の富む内容でした。

第1回地区委員会(中央区立日本橋小学校)

画像1画像2
11月15日(月)に東京大会第3会場の中央区立日本橋小学校で、第1回地区委員会が行われました。内容は以下の通りです。
1都小社研会長挨拶(吉藤玲子会長)
2会場校校長挨拶(児玉大祐校長)
3自己紹介
4都小社研の研究について(会場校研究担当:芝田智昭校長)
5会条校の研究について(会場校研究主任:山田ちひろ)
6東京大会に向けて(会場校運営担当:尾上健二校長)
7閉会の挨拶(会場校役員:和田敏郎校長)
日本橋小学校は、「主体的に『問い』を追究する児童の育成 〜教材との出合いを工夫した授業づくりを通して〜」を研究主題に、チームワークよく取り組まれています。会場校の山田ちひろ研究主任より、児童が自然と「不思議」「驚き」「調べたい」「学びたい」と思う教材との出会いを目指しましたという言葉が印象的でした。

日本橋小学校 研究協議会の様子

画像1
画像2
画像3
研究協議会では、日本橋小学校の研究副主題「教材との出会いを工夫した授業づくり」について協議を深めていました。
指導・講評では、國學院大學 教授 安野 功先生より、1 本実践のチャレンジの価値、2 問題解決的な学習のストーリー、3 研究テーマと本実践のかかわりについて、お話をいただきました。都小社の役員からは「問屋をどのように地域教材として、学習指導要領に基づいて育てて令和5年度に発表しましょう。」という応援メッセージがありました。

日本橋小学校 校内研究会の様子

11月15日、日本橋小学校で校内研究があり、都小社役員等が参観しました。
第3学年「わたしたちのくらしとお店の仕事」の小単元を八代彩先生が実践しました。今回は、「インタビューや見学を通して、区の産業の1つである「問屋」で働く人々の工夫や心意気を学ぶ授業」というのが、日本橋小学校の提案でした。
問屋を子どもたちにどのように示し、写真資料から子どもたちに問いをもたせる授業でした。子どもたちは資料から、様々なことに気付き、主体的に問いを見出す様子が印象的でした。

日本橋小学校 校内研究会の様子

画像1
画像2
画像3
11月15日、日本橋小学校で校内研究があり、都小社役員等が参観しました。
第3学年「わたしたちのくらしとお店の仕事」の小単元を八代彩先生が実践しました。今回は、「インタビューや見学を通して、区の産業の1つである「問屋」で働く人々の工夫や心意気を学ぶ授業」というのが、日本橋小学校の提案でした。
問屋を子どもたちにどのように示し、写真資料から子どもたちに問いをもたせる授業でした。子どもたちは資料から、様々なことに気付き、主体的に問いを見出す様子が印象的でした。

2月に研究発表会に向けた顔合わせの様子

画像1
 8日は、忍岡小学校で2月の研究発表会に向けた先生方との顔合わせがありました。
 会の冒頭、吉藤会長から、研究発表会にかける思いが述べられ、その後、学年部会のメンバーが、紹介されました。そして、授業公開の単元は次のように発表されました。
3年 台東区の移り変わり
4年 自然環境を生かした小笠原
5年 環境を守るわたしたち
6年 世界の未来と日本の役割
   「地球温暖化とSDGs」

11月 月例研究会の様子

画像1
画像2
画像3
 8日は、忍岡小学校で11月の月例会が開催されました。
 まずは、午後3時半から、正副部長会でした。
 会の冒頭で、西脇校長先生が「対面で行われる研究会は、伝わるものが違ってきます。2月の研究発表会に向けて、みんなで力を合わせて研究を推進していきましょう。」とお話されました。
 また、吉藤会長から、会務報告がなされました。特に大阪大会の様子が、詳細に報告されました。
 その後各担当からの報告がされました。
 最後に和田副会長先生から、「令和3年度の取り組みをまとめる研究発表会にしましょう。本日の指導案検討もよろしくお願いします。」と、お話がありました。

4年部会研究授業「福祉と教育の発展に尽くした渋沢栄一」2021.11.5

画像1画像2画像3
2021年11月5日〈金〉に第4学年「福祉と教育の発展に尽くした渋沢栄一」の実践が行われました。授業はオンライン中継で見せていただき、子どもたちの活発な活動の様子が分かりました。
協議会では、まず、授業者 渡邉要先生より、自評として、渋沢栄一を取り上げることの難しさと、取り上げた際のポイントなどの説明がありました。また、4年部会世話人の名取り先生より、以下の部会提案がありました。
1,主体的に問いを追究する工夫
2,見方・考え方が働く学習活動の工夫
3,子供の学びを確かにする評価の工夫
渋沢栄一を取り上げたこれまでの実践では、金融や産業の発展といった多くの事業に関わったことが取り上げられ、東京都ではなく日本の発展として担ってしまう難しさがあります。北区では地域教材もあり副読本でも取り上げられていて、この実践では「養育院」に絞って福祉と教育で取り上げられました。

國學院大學教授 安野功先生の指導講評(要約)
・きめ細かい指導で45分では難しい内容だった。資料からの事実を引き出して、子どもたちに理解させていた。栄一の努力や工夫、人々の協力がりかいできた。板書も整理されていた。北区の副読本の資料も素晴らしい。
・教材化が難しいのは、栄一がやったことを取り上げようとするから。その中にねらいにした部分で山場をつくることが大切。栄一の業績は福祉の考え方を広めたこと。議会は説得できなかったのに、なぜバサーはできたのか。説得内容が違うはずで、ここから問題解決が恥じまる。
・東京大会に向けて、渋沢栄一は教材となり得る。ただし、教材研究は学習活動化を含めた研究にする。
・教師がが問いを置いていくと、子供の問題意識がつながっていかないで難しい。
・山場をつくるのももう一つの教材化。論点を生じる場、立ち止まって考える時間を作る。
・そうするために、教師は何をするか?意見を出しそうな子供を机間指導でくすぐりに行く(やりとりする)そして、全体の意見交流の場で登場させる。対話的な学習となる。

6年部会研究授業「江戸幕府と政治の安定」(2021.10.26実施)[3]〜研究協議会〜

藤井実践後に、研究協議会を行いました。
〈6年部会提案〉
研究内容(1)主体的に問いを追究する工夫
 1 問いの連続性や構造化
   単元内における問いの連続性や単元相互における問いの関連性
   ※問いの主語を、毎時間「江戸幕府は」にそろえた
  2 問いが生まれる社会事象との出会いの工夫
   ※江戸の町の発展、長期の安定政権、争いの数の少なさ
研究内容(2)見方・考え方が働く学習活動の工夫 
 1 比較・分類・統合したり総合したり国民(地域)の生活と関連付けて考える学習の工夫
   ※比較…江戸の街の変化、他の武士政権との政権維持の期間や争いの発生数
   ※分類…江戸幕府の政策を「町づくり」「大名への決まり」「民への決まり」「外交」
   ※関連…政権の安定と江戸幕府の様々な政策を関連付けた図
2 対話を通して多角的に考える学習活動の工夫
  ※調べる過程では、毎時間、江戸幕府の政策の意図を考え、話し合うことで、当時の様々な立場の人々への影響を考える。
研究内容(3)子供の学びを確かにする評価の工夫
 1 学習の見通しと振り返りの工夫
   ノートやワークシートの書かせ方、見取る場面の設定
   ※学習の仕方について、「つかむ、調べる、まとめる」の過程それぞれで振り返りの場面を設定する。
※学習内容について、調べる段階では毎時間、学習内容と学習問題の解決についてのつながりを振り返る場面を設定する。
 研究内容(4)教材開発や教材分析の視点
  1 時間的・空間的・相互関係的な視点から視野を広げる教材開発
    現在自分たちが生活する東京につながる歴史的事象の働き
   ※当時の江戸のまちづくりが、現在の東京の礎になっている。

協議会では、以下のような内容が話されました。
●学習問題から本時の内容「江戸のまちづくり」に問いを導かせるためにどのような取
組をしたのか。→年表を活用した。
●東京らしさを追求するのは良いが、「武士政権の安定の学習」であるべきなのに、東京都の学習になっている
●歴史学習を「自分とのつながり」「当時の人物に共感をもって考える」といった視点では、可能性を秘めている。
●歴史の学習では、資料が重要である。しかし、資料をもとに子供が推論したことが間違っているときは、正しく軌道修正できなくてはいけない。これには十分な教材研究が必要である。

 指導・講評では、白百合女子大学 教授 中田 正弘先生から、以下のような御指導を多数いただきました。
○6年部会の提案は、人物がどんな目的のためにどのような手法でその業績を行ったのかを学び、結果として行われたことを価値判断するという、人物や文化遺産を使って追体験を行うことにつながっていた。
○今の東京のまちづくりにつながる礎になったという学習は「あり」である。
○本時は「まちづくり」のイメージが、児童一人一人最後までバラバラであった。これは、「なんのため」と教師が問うたときに、よりどころを子供がもっていないためだ。
○本時は調べる段階の1時間目で良かったか。「江戸に大名の妻子が住むようになった。」→「一大消費地になって、商人や町人が増えた。」→「世界有数のまちになった」という江戸ができる過程を学んでからであるべきではなかったか。せめて大名統制・参勤交代が終わった後ではないか。
○資料は実証性、客観性、具体性が重要である。沼地に立つ家康のイメージ図と江戸図屏風の比較が妥当であったか。沼地に江戸城を建てたわけではない。
○協議会で教材研究の重要性は語られたが、亀戸、砂川など地名も調べれば、当時を忍ばれるものがある。
○令和5年の東京大会に向けては、主体性や一人一人というキーワードが取り上げられると考える。同じ資料を配付、全員10分考えるという流れも検討してほしい。
○子供が主体的に考えるための手立てとしては、「切実感のある教材」「見通しをもたせる」「ペア・グループでの話し合い」「タブレット端末等の活用」など研究がしっかりされている。目指す子供像も共有されている。しかしこの二つをつなぐ「教師の運用の場面」が授業では見られる。教師の運用能力がこれからは大事である。

画像1
画像2
画像3

6年部会研究授業「江戸幕府と政治の安定」(2021.10.26実施)[2]

画像1画像2
本時は、「江戸幕府の始まり」の学習の多くが、大名配置や参勤交代、キリスト教の禁止や貿易統制、身分制度の定着などで行われていることを踏まえたうえで、「江戸のまちづくり」の教材化にチャレンジした実践でした。
なお、コロナ禍の中ながらも多くの方が興味をもち参観されました。そのため、体育館で授業を行うなど感染症対策が行われました。

6年部会研究授業「江戸幕府と政治の安定」(2021.10.26実施)[1]

令和3年10月26日に、6年部会の提案授業を世田谷区立烏山小学校で行い、藤井 祐太主任教諭が小単元「江戸幕府と政治の安定」(7時間扱い)について授業提案を行いました。
本時は第3時で、「調べる」段階の第1時でした。
子供たちは前時までの「つかむ」段階で、江戸に260年以上続く幕府を開いたことに興味をもちました。その後、「江戸幕府はどのようにして平和で長く続いた世の中を築くことができたのであろうか」という学習問題を立て、予想をし、簡易年表をもとに江戸幕府の政策から学習計画を立てました。
本時はそれを受けての1時間目、ねらいは、子供たちに「江戸幕府は江戸のまちづくりをどのように行ったのだろう」という問いをもたせ、江戸城築城の様子や江戸の整地の様子について調べさせることで、「幕府は大名に様々な仕事をさせ、江戸のまちを整え、発展の基礎を築いた」ことを理解させることでした。
 使われた資料は以下のものです。
利根川の変遷
江戸図屏風
江戸城築城と天下普請
江戸の整地と水路

画像1
画像2
画像3

10月月例研究会

画像1画像2画像3
10月18日(月)16時30分から、台東区立忍岡小学校で10月の月例研究会が行われました。
開会にあたり、和田副会長からは、緊急事態宣言が解除され、各研究会ライブでの授業研究ができるようになってきたこと、各地区の研究が活発になってきたことが話されました。 会長の会務報告からは、酪農教育ファームや八丈島島ぎょしょく普及授業の紹介を皮切りに、地区委員会の活動や学年部会の研究授業、「わたしたちの東京都」「指導計画(第4次版)」が、着実に研究や作業を進めていることについて報告されました。
 その後各事業部からの報告がありました。
 令和5年度の東京都大会に向け、現在調査研究部では「いかす」の段階の精査をしているとのことでした。「いかす」をどうするかは、提案に大きな影響を与えます。来年度には当初にはその扱いを確定する必要があります。ご意見がある方は、調査研修部長までぜひ早めにご助言いただきたいとのことでした。
 全小社研担当からは、大阪大会について報告があり、参加者へのIDが10月20日までに届くということでした。
 その他では、先頭を切って行った第二会場の地区委員会では16/19地区が当日参加し盛大に行われたことの報告と地区委員会の進め方について以下のような確認がありました。
(1) 研究については、夏の研究会の調査研究部が作ったプレゼンテーションを活用して説明する。
(2) 会場校の研究主任から、会場校の研究の進捗について説明する。
(3) 会場校の地区委員のかかわりはについては、10年前の役割一覧表を基に、割り振りを考え、分担していく。
などです。
 最後に、閉会で西脇副会長から令和4年度からは大会に向けて本格的に指導するという力強い言葉で終了しました。 
次回は、11月8日(月)に行われます。

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

会報

指導案

研究資料

授業に役立つ資料

夏季研究会資料

研修会資料

ようこそ都小社研へ

都小社研組織

地区委員会

研究事業

ホームページ掲載資料