5年部会研究授業「情報を生かした産業」2021.12.10実施 協議会

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授業後、研究協議会が行われました。
【5年部会提案】
(1)主体的に問いの解決を追究するための手立て
児童が自ら問いをもち、追究できるようにするため、「つかむ段階」では問題意識を高める工夫をする。児童の思考の流れに即した「問い」を設定した。
(2)見方・考え方を働かせる学習活動の工夫
思考ツールや付箋を活用して、国民生活と関連付けて考える学習活動を行う予定である。また、対話を通して多角的に考える学習活動として、ジグソー学習を取り入れた。
(3)子供の学びを確かにする評価の工夫
主体的な学習に取り組む態度の育成につながるよう、見通しと振り返りを活用した評価を取り入れた。

【研究協議】
研究協議会では、以下のような内容の意見交換がなされました。
・児童が「問い」をもてていたか。
・児童は、この授業では何をつかめばよかったのか。
・部会では、次時が予想の段階で、子どもの疑問や予想を練り上げ「問い」をもつ予定。
・都小社研では、誰でもができる社会化を目指すのか?理想とする社会化を目指すのか?

【指導講評】
国士舘大学教授 澤井陽介先生より、以下のようなご指導がありました。
1単元展開について
・羽田のクロノゲートは見学コースとして使えるなら入れた方が良い。(コロナ禍で人数制限)学習活動がいかに入れられるか。具体物で見ていく。実物があって、具体的に見ていかないと難しい。
・オリエンテーションが単元の追究につながるならば、指導計画に入れるべき。
2本時の展開について
 〜学習問題づくり〜
・学習問題づくり授業では、疑問が拡散する授業が多い。それならば導入後、最初と最後に題した方がいい。追究する学習問題の言葉では、「どのように」はいろいろ含まれているので、社会科では多い。しかし、児童は、「どのように」は予想しにくい。問いは中々児童に届かないので、曖昧な問いはどこかのタイミングで出しておく。時間の最後に分かってきて届くようになる。「どのように」は深化していく。調べていくから中身が入っていく。最後に学習問題に戻って意味付ける。
・「なぜ」は、調べる段階ではどのよう二を追究することになる。
・前の学習が次の学習のヒントになる。本時の場合、体験や映像、Yさんの話が調べる資料で既に解決学習になっている。しかし、疑問をもっていないし、やりたいとも思っていないから、体験は作業になる。それゆえ、いつも指示が必要となる。
・学習問題をつくったら、児童の予想を伝え合いながら教師が問いをつくる。学習問題は目標からなので、児童の言葉そのままではない。
〜振り返り〜
・振り返りは自分の学習の足跡をふりかえるもので、教師主体の授業では振り返りはできない。教師の授業を振り返ることになる。
・予想を大切にしながら、こだわらせて追究したときに学習問題に返ってくるようにするが、時間設定が難しい。
・評価規準は、「〜している(〜しているか)」
・振り返りの発問では、「次に調べることは?」「みんなで話し合うことは?」とする。「調べたいこと・やりたいこと」では、総合的な学習になってします。
・発言は児童にとってハイリスク・ローリターン。それなのに、自由発言ばかりでは発言しようとしない子が増える。
・単語は引き取らない。問い返して、文を作らせる。
・資料の読み取りの基本も問い返しで、これによって理科らが身に付く。

5年部会研究授業「情報を生かした産業」2021.12.10実施

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令和3年度5年部会の研究授業です。
町田市立小山小学校で行われました。
授業者は、嶋中 智彦 主任教諭です。
これまでも5年部会は情報単元に取り組んできましたが、今回は情報を生かした産業として運輸業、羽田空港のヤマト運輸クロノゲート取り上げました。
本単元では、安全に、効率的に輸送するために、様々な情報通信機器を用いて必要な情報を集めたり、活用したりすることの重要性をとらえる。そして、情報産業は、様々な産業を発展させ、人々の消費生活を支えていることを考える学習である。
本時は、「荷物がどのように運ばれているか」という問いから、仕分け体験、クロノゲートの動画から疑問をもち、学習問題を立てる学習である。クロノゲートで自動仕分けされている動画を見て子どもたちは、その素早い動きやバーコード読み取りの工夫などに感動していました。そして「運輸業では、どんな情報をどのように活用しているのだろう」という学習問題をつかみました。

6年部会研究授業「平和で豊かな暮らしを目指して」(2021.12.2実施)

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令和3年度6年部会の2回目の研究授業です。
八王子市立元八王子小学校で行われました。
授業者は、田口伸秀教諭です。
歴史学習最後の単元で、「つながる段階」の授業です。
本単元では、戦後のあゆみを日本国憲法制定や様々な改革ののちオリンピック・パラリンピックが開催できるまでに発展したことを調べ、日本が国際社会の中で重要な役割を果たすようになったことや、国民の努力によって復興することができたことを捉えました。
本時は、現在の日本は様々な問題が残っていることと、女性議員の割合や投票率が低いことから、「これからの日本の在り方」について考える学習です。
タブレットPCを効果的に活用して、資料を見たり、グループで話し合ったりしていました。
児童からは、「一部の人の意見ではみんなの政治にならないので、もっと投票率を上げたい」「歴史を繰り返してはいけない」「このままでは日本の評価が下がる」など大変意欲的な意見が出されていました。

「安全なくらしを守る」研究授業

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 12月2日に世田谷区立烏山小学校(廣石 雄司 校長)で長坂 光一郎教諭による
「火事から地域の安全を守る」授業が行われました。
 授業は、警察や消防の小単元で学習したことをもとに、地域の安全についてまとめ、選択・判断の授業を公開しました。
 子どもたちは、地域の方々の話を聞き、自分たちでできることを考え、グループで交流し発表していました。
 講師の元聖徳大学大学院教授 廣嶋 憲一郎先生からは、次のことについてご指導いただきました。
○選択・判断は、「自分たちでできること」について考えさせたい。しかも、ポスターや標語でないものがよい。
○選択・判断するということは、「いまできること(大人になってすること)」や「自分やみんな」といった軸で考えさせるのもよい方法である。
 また、都小社研のOBでいらっしゃる廣嶋先生から3年部会に「2年後の東京大会に向けて、安全単元でなく、ほかの単元についても是非、発信してもらいたい。」という強いメッセージもいただきました。廣嶋先生におかれましては、ご多用なところ、ご指導を賜りありがとうございました。

6年部会研究授業「平和で豊かな暮らしを目指して」(2021.12.2実施)研究協議会

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授業後、研究協議会が行われました。
【6年部会提案】
(1)主体的に追究する問いの工夫
単元名における問いの連続性や単元相互における問いの関連性を図り、
現在の日本に残された課題を取り上げることで、これからの日本の在り方を考える展開にしました。そのため、問いが生まれる社会的事象との出合わせ方を工夫しました。
(2)社会的事象の見方・考え方を働かせる学習j活動の工夫
タブレットPCを活用して対話を工夫しました。
グーグルスライドの共同編集機能を活用した話し合い活動を行いました。
(3)子供の学びを確かにする評価の工夫
学習内容を振り返るため、調べる過程では毎時間、学習内容をスライドにまとめました。
そのスライドを振り返りながら自分の考えをまとめ、教師は価値づけたり、個別に声をかけたりすることで指導に生かしました。
【研究協議】
研究協議会では、以下のような内容の意見交換がなされました。
・児童がとても意欲的に学習に参加していた。
・タブレットPCが資料活用だけでなく、対話的な学習に有効だった。
・女性や高齢者の参政について多角的にとらえようとしていたが、自分事になっていたか。
・児童一人一人がスライドに書いた意見について話し合い、再構成する必要がある。
・今回は単元レベルで「これからの日本の在り方」を考えさせたが、「歴史を振り返らない」など歴史をマイナスでとらえているような児童の意見が多かった。
【指導講評】
これからの授業はユニバーサルデザインにすべき。難しい入り方は、特別支援が必要な児童など、ついていけない児童が出る。まず、視覚化するなど必要。その上で、児童の思いや考えを取り上げる。子供の疑問や問いが主体的な学習となる。知りたいこと、調べたいことを出さないで出された問いは先生の問いになる。
児童はよく考えていたので、一人の意見を「どの資料からどう考えたか」「その意見についてみんなはどう思うか」など先生が介入し、問い直しが必要。「日本の評価が下がる」といった児童の発言を取り上げて広げていくことが先生の出番だった。
歴史学習は、歴史上人物の一人一人の働きがあって学ぶ意味がある。歴史を学んで暗いイメージをもたせない。それは、5年生の農業や工業の学習も同じ。主権者教育なら、政治単元で行う方がいい。今年度は東京オリンピック・パラリンピックの年だったので、その成果や課題を取り上げていきたい。
その他、社会事象の見方・考え方について、「問い」と「めあて」「本時の課題」について、つながる段階について、ポストコロナの教育について、お話がありました。
最後に、都小社の研究推進に臨むこととして、主に、単元構造図の見直しについてのご指導をいただきました。



第1会場(新宿区立四谷小学校)・第1回地区委員会

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 11月26日(金)に東京大会第1会場の新宿区立四谷小学校で、第1回地区委員会が行われました。内容は以下の通りです。
1 都小社研会長挨拶(吉藤 玲子会長)
2 会場校校長挨拶(石井 正広校長)
3 四谷小学校職員紹介
4 都小社研の研究について(都小社研調査研究部長・会場校校長 石井 正広校長)
5 会場校の研究について(会場校研究主任:香取 桜子先生)
6 東京大会に向けて(会場校運営担当:星崎 誠校長)
7 おわりに(都小社研副会長:和田 幹夫校長)
 新宿区立四谷小学校は、国立教育政策研究所教育課程研究指定校(小学校 社会)として、「社会的事象の見方・考え方を働かせて、学習問題を協働的に追究する社会科学習〜主体的に学習に取り組む態度の育成を踏まえた指導と評価の工夫を通して〜」というテーマで、2年間研究したという実績があります。そのため会場校の研究については、東京大会に向けてかなり示唆の富む内容でした。

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