4年部会研究授業「福祉と教育の発展に尽くした渋沢栄一」2021.11.5

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2021年11月5日〈金〉に第4学年「福祉と教育の発展に尽くした渋沢栄一」の実践が行われました。授業はオンライン中継で見せていただき、子どもたちの活発な活動の様子が分かりました。
協議会では、まず、授業者 渡邉要先生より、自評として、渋沢栄一を取り上げることの難しさと、取り上げた際のポイントなどの説明がありました。また、4年部会世話人の名取り先生より、以下の部会提案がありました。
1,主体的に問いを追究する工夫
2,見方・考え方が働く学習活動の工夫
3,子供の学びを確かにする評価の工夫
渋沢栄一を取り上げたこれまでの実践では、金融や産業の発展といった多くの事業に関わったことが取り上げられ、東京都ではなく日本の発展として担ってしまう難しさがあります。北区では地域教材もあり副読本でも取り上げられていて、この実践では「養育院」に絞って福祉と教育で取り上げられました。

國學院大學教授 安野功先生の指導講評(要約)
・きめ細かい指導で45分では難しい内容だった。資料からの事実を引き出して、子どもたちに理解させていた。栄一の努力や工夫、人々の協力がりかいできた。板書も整理されていた。北区の副読本の資料も素晴らしい。
・教材化が難しいのは、栄一がやったことを取り上げようとするから。その中にねらいにした部分で山場をつくることが大切。栄一の業績は福祉の考え方を広めたこと。議会は説得できなかったのに、なぜバサーはできたのか。説得内容が違うはずで、ここから問題解決が恥じまる。
・東京大会に向けて、渋沢栄一は教材となり得る。ただし、教材研究は学習活動化を含めた研究にする。
・教師がが問いを置いていくと、子供の問題意識がつながっていかないで難しい。
・山場をつくるのももう一つの教材化。論点を生じる場、立ち止まって考える時間を作る。
・そうするために、教師は何をするか?意見を出しそうな子供を机間指導でくすぐりに行く(やりとりする)そして、全体の意見交流の場で登場させる。対話的な学習となる。

4年部会研究授業「受け継がれる祭り 〜武蔵府中・くらやみ祭り〜」(2021.10.14実施)[1]

令和3年10月14日に、4年部会の提案授業を世田谷区立烏山北小学校で行い、長岡 恭平主任教諭が省単元「受け継がれる祭り 〜武蔵府中・くらやみ祭り〜」について授業提案を行いました。
本時は、第3時で、子供たちが「くらやみ祭り」について問いを見い出し、学習問題を考える授業で、テープ図や1000年前からの簡易年表をもとに調べ、個々の問いをもとに、クラス全体での学習問題を考えました。
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4年部会研究授業「受け継がれる祭り 〜武蔵府中・くらやみ祭り〜」(2021.10.14実施)[2]

研究授業の様子の続きと板書です。オープンスペースの教室を使い、密を避けて実施しました。
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4年部会 研究協議会(2021.10.14実施)

研究授業後に、研究協議会を行いました。

〈4年部会提案〉
研究内容(1)主体的に問いを追究する工夫
 1 問題意識を高める工夫(問いの連続性・つくる問い)
 2 見通しをもつ工夫(学習計画表)
 3 内容や方法を選択できる工夫
 4 学びを振り返る工夫
 5 協働的に取り組む工夫
研究内容(2)見方・考え方が働く学習活動の工夫 
 1 視点に着目して問いについて調べる学習活動の工夫
 2 比較・分類・関連付け・総合して考え話し合う学習活動の工夫
研究内容(3)子供の学びを確かにする評価の工夫
 1 3観点による評価計画の作成
 2 教師が指導に生かす評価の工夫
 3 子供自身が自分の学びを振り返り、次の学びに生かす評価の工夫

協議会では、「学習問題つくりの手応え(もっていきたい方向にもっていけたか?」「タブレットを活用した資料提示」「テープ図の活用」などについて意見が出されました。

指導・講評では、元聖徳大学大学院教職研究科教授 廣島憲一郎先生から、以下のような御指導をいただきました。

○今の教師は子供の声を聞く力が弱いが、授業者は子供の声が聞ける教師。素敵な先生と素敵な子供たちとの1時間だった。
○くらやみ祭りの事例は、副読本にあるからといっても、どこの地域でもできる内容ではないのではないか。くらやみ祭りについて考えて物知りになる子供を育てるわけではない。
○この単元は「持続可能な地域社会をつくれる子供」「地域社会の発展を考え愛情をもてる子供」を育てるのが大切。直接、調査・見学・インタビューをしたい単元である。子供たちが主役となって、伝統文化・地域と共に生きることが大切。そのためにも教材の中に「ピンチ」があると住民が本気になる。
○「つくる問い」とは何か?部会提案にあった問いは、「事実を確認する問い」が多く、「事実を問う問い」を並べても問いの研究にはならない。大切なのは、道徳でいうと中心発問にあたる「意味を考える問い」である。
○教材開発からしか問いは生まれない。問いの研究をするなら、教科書分析を含めて、教材開発・教材研究をした方がよい。
○教材(資料)を子供の前に示したときに子供からどんな疑問・不思議が出てくるか。これが今日の授業の成果であり、その疑問・不思議が学習問題につながっている。
○伝統文化は、東京都の広がりが見られ、地域が見られる単元。ぜひ、教材研究・教材開発を頑張ってほしい。
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