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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
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第167号 1994.11.27

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27年前の明日、1994年11月27日
この日をわたしは忘れません
愛知県の当時中学2年生 大河内清輝さんが亡くなった日です
それは、日曜日の夕暮れ時でした

彼の書いた便せん4枚の文章は、何度読んでも胸が張り裂けそうで、つらくなります
しかし、わたしは教育に関わるものとして、そして父親として、毎年読まなければならないと思っています

清輝さんの文章をここで紹介することはしません
ただ、当時、清輝さんの父、大河内祥晴さんが全国の子供たちへ発信されたメッセージを紹介します

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清輝と同じように人に言えない苦しみをもっている子供たちへ
清輝のお父さんより

今、私は清輝がなぜあんなに苦しみ悩み、つらくてしかたがないのに、一人で心の中に閉じ込めてしまったのかをずっと考えています。

今、清輝の悲しい出来事で、学校の生徒をはじめいろんな所でいろんな事をしようとしています。
しかしこれは君たちのつらさを本当にわかっているのだろうか、助けてやれるのだろうかと悩んでいます。
それは君たちの本当の気持ちをわかってやっているのだろうかとの疑問からです。
清輝が何を思っていたのか・・・
僕にも弱いところがあった。
だからそれを言うのは恥ずかしい。
お父さんお母さんに言っても本当に助けて、守ってくれるだろうか。
言ったらクラスの子や先生はどう思うだろうか・・・。
そんな事をいろいろと私は考えています。
今、私はできれば清輝についていきたい。
清輝もやっと背が大きくなってきたなあ、これならお父さんをすぐ追いこしてくれるなあ・・・
この彼がいなくなった悲しみは、君たちならわかってくれるとおもいます。

今、清輝のことが国中で話題にされ、大きな事をしたと慰めてくれる人もいますが、私は彼が何もしないでも、何もできなくても、ここに一緒にいてくれる方がよっぽどうれしい。
まだいろんな事をしたい。
おばあちゃん長生きしてください。
おじいちゃんありがとうといいのこすなら、なぜ、こんなことをしたのか。誰も心の中では良い事をしたとは思っていないよと、叱ってやりたい。

このくやしい、悲しい気持ちをわかってもらえるだろうか。
君たちがぼくも清輝君のようになにかをのこして皆にわかってもらおうと思ったら、それはとんでもない間違いです。
つらさにじっと耐えている君たちならわかってくれると思いますが、同じ苦しみ、いやもっと大きいつらさをお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟、友達に残すことになるんです。
君たちはもっと大きくなれるんです。

この苦しみをなんとか乗り越えて欲しいという願いで一杯です。
今こうして書いている間も清輝の本当の気持ちが、わかってやれるだろうかと思っています。

おじさんのこの苦しさを少しでも助けてやろうという気持ちがあれば手紙で今の気持ちを、なぜ人に言えないのかを教えてください。

大河内 祥晴
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祥晴さんは、自宅の住所を公開してこのメッセージを発信されました
この反響は大きく、日本全国から千通以上の手紙が届いたそうです

わたしは清輝さんの思いを想像します
わたしは祥晴さんの想いを想像します

想像の先に、わたしたちが今できることのヒントがあるはずです
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