最新更新日:2024/05/20 | |
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砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366 富山県砺波市表町18番29号 TEL:0763-33-2329 FAX:0763-33-2330 |
しかけ no.473本日は県立学校の一般選抜学力検査2日目 天候の影響はなさそうで、少しほっとしています 「諦めるな 諦めるな 諦めるな 喰らいつけ 最後まで」 これは、アニメ「鬼滅の刃」の主人公 竈門炭治郎 氏の言葉です 昨日まで、校長室前の掲示板に掲示していました 受検する3年生に少しでもわたしの応援の想いが届けばと願った掲示です ※今は、井上 靖 氏 の言葉に差し替えました それぞれの検査会場で、出中生が本気で根気よく検査問題に取り組む様子を想像しながら、ただひたすら力を出し切ることができることを祈るのみです 昨日も書きましたが、「最後の最後まで、焦らない、でも、あきらめない」です さて話は変わり、わたしもよく利用するネット検索 ある言葉を検索すると、その後から表示される画面にはその検索に関連するワードが溢れます また、ネットであるアーティストの楽曲を一度視聴すると、そのアーティストの過去の作品や、似たジャンルのアーティストが検索候補として並ぶようになります 他にも、ネットでニュースを読むと、そのニュースに関連する話題ばかりが表示されるようになります 最近、このようなネットの状況を、心底怖く感じる瞬間があります これらはすべてAIを利用した情報提供(※広告も含めて)の結果です ネットが今ほど生活に入り込んでいない時代、わたしにとってのそれはテレビでした テレビ番組の映像が子供たちの成長を阻害するとの抗議の声に、あるテレビ局関係者が「それほど影響はないですよ」と答えたところ、「それならば、なぜCMを流すのだ!!」と言われ、そのテレビ局関係者が絶句している姿をテレビで観た記憶があります 映像・画像や音楽は脳に刺激を与え、その影響は大きいのです CM以上に個々人が関心のある情報を流すことのできるネット世界では、受け手側がよほど意識していなければ、偏った情報や、怪しい情報が溢れる環境にどっぷりと浸ることとなります それは自分の興味があり、心地の良い情報であるからこそ厄介です そのような情報をもとに思考するとはどういうことでしょう いや、もう思考していないのかもしれません ダラダラと依存症のように流れる情報を何も考えずに観続ける状態 テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等のメディアよりも、より巧妙な「しかけ」がそこにあると思います きっとテレビっ子だったわたしが今の時代に中学生だったら、ネットの世界にドはまりしている情景しか想像できず、恐ろしいかぎりです ただし、ものごとは表裏一体 「しかけ」をよりよい成長につなげることもできるはずです 実際、アナログの時代から学校教育の中で「しかけ」は教師の中で意識されていました 教科の学習だけでなく、特別活動や学校行事も含め、学校内での教育すべての中です 「しかけ」のないところには何も起こりません 種をまかずして、芽が出るわけはないのです また、種をまくだけでなく、水をやることで種は発芽することも重要です 自然は我々にその現象で多くのことを教えてくれています そのひとつが人間の成長にも、「しかけ」が必要だということでしょう 例えば、校長室だより「それぞれの想い no.470」でほんの少しだけ紹介した音楽科での担任へ向けての3年生の合唱もそうです 音楽科担当教諭の「しかけ」があって、出中生の中で感謝の芽が出て、大きくなり、あの素敵な時間・場が生まれたのです 多くの場合、その「しかけ」に気付く生徒は少ないかもしれません 生徒に気付かれないように「しかける」ことが、教師の腕の見せ所ですから 生徒に気付かれることは「やらされ感」満載となりますから、感動も何もあったものではないでしょう そこにあるのは、しらけたムードです 自然な流れの中で素敵なふるまいができる出中生・教職員であってほしいと願っていますし、わたし自身がそうありたいと思っています これはなかなかに難しいことですが、チャレンジしなければ何事も始まりません これは「しかけ」のひとつです そして、冒頭に登場した校長室前の掲示物も、「しかけ」のひとつです 3年教室へ向かう階段にも後輩たちのメッセージが掲示されています↓ |
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