校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

第114号 東京2020オリンピック・パラリンピック

東京2020オリンピック・パラリンピックが幕を閉じました
人間の力・可能性を、改めて感じさせてくれた大会でした
特に、パラリンピックに関しては、今回ほどしっかり観た大会はありません
そのため、多くの気付きがありました

その中でも特に、競泳の木村敬一選手、陸上の道下美里選手の姿から、表現できない強いものを感じさせられました

木村敬一選手
名前が同じ敬一であることから、以前から注目していた選手です
前回のリオデジャネイロ・パラリンピックまでの3大会で、獲得したメダルは銀3個、銅3個
リオ大会では金メダルの大本命と言われながら2位・・・
その悔しさから、まわりの反対を押し切って単身渡米し、水泳修行
それはアメリカのコーチでさえもアンビリーバブルと驚く行動でした
なぜなら、介助を同伴しなかっただけでなく、そもそも彼は英語が話せない状態だったからです

9/3(金)の男子100mバタフライ(視覚障害S11)のレースで、念願叶い優勝!!
レース直後のインタビューでこう答えます
「この日のために頑張ってきたこの日って、本当に来るんだなと
特にこの1年はいろいろあって、この日は来ないんじゃないかと思っていたんで・・・
家に帰って思い切り泣きたいです」

これまでの苦労や想いは、想像を遙かに超えるものでしょう

同じレースで銀メダルを獲得した冨田宇宙選手のインタビュー
「金メダルを目指して銀メダルなので本当は悔しがらなければいけないけど、木村君が金メダルを取ってくれたことが本当にうれしいし、そこに続いて僕がゴールできたことも本当にうれしい」
また、ライブ中継のスタジオの解説者、放送ブースの解説者が、話すことができなるほど涙する様子から、木村選手は本当に多くの方に応援されていた選手なのだと感じました
木村選手の世界一の本気が、多くの人の心に伝わったからでしょう


女子マラソンの道下美里選手
前回のリオデジャネイロ・パラリンピックは銀メダルで、表彰式で悔し涙を流します
膠様滴状角膜ジストロフィーという難病を発症し、中学2年で右目を失明
20代半ばには左目の視力もほとんど失ったそうです
26歳で入学した盲学校の体育の授業で、「音源走」という、音のする方向に向かって走る短距離走を初めて体験します
最初はダイエットが目的だった陸上ですが、学校に赴任してきた体育教師の安田祐司先生の指導で、本格的に取り組みます
そして結婚後、転居した福岡県で視覚障害者のランニングクラブに加入
視覚障害者と伴走者をあわせて10人ほどだったメンバーは、現在180人近くに増えたそうです
「彼女が明るく前向きに頑張る姿を見て、少しずつ仲間が増えた」とクラブの元会長は話されていました

今回は雨の中のレース
ゴール直前には、彼女の勝利を祝福し、そして彼女を支えた多くの人の支援を称えるかのように、雲間から日が差します
下の画像の影を見てもよく分かりますが、ゴールまであと400mのときはまだ日が差していません
雨が降り、湿度の高い中での熾烈なレースだったのがうそのような光景でした

生中継を観ていて、木村選手の姿も、道下選手の姿も、涙でよく見えなくなりました
歳をとると誠に涙腺が弱くなります
二人とも、「表彰台で国歌を聴いて、本当に1位になったと実感した」と言います
メダルの色が見られない二人にとって、表彰台で国歌を聴くことがどれだけのことか・・・

多くの人に応援してもらえる選手(人)は、強いです
やはり、人は一人では生きてはいけないのです

道下選手が言います
「最高の伴走者と最強の仲間がいたから、たどり着いた 本当に夢みたい」
翌朝のインタビューで、「その日の夜は寝てしまうと、朝目が覚めたときに、『これは夢だった』となるかもしれないと、不安でなかなか寝られなかったんです」と、笑顔で答えていた姿からその人柄を感じました

二人に共通する、応援したくなる人ってどんな人でしょう?
出中生諸君! ぜひ考えてみてほしいです


ちなみに、来年5月1日から15日まで、ブラジルで24回夏季デフリンピック競技大会が開催されます
この大会も新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により2021年12月5日〜21日の開催予定だったものが、半年ほど延期されました
「夏季デフリンピック」
さて、この名称を聞いて、これが何の大会か分かる人は出町中学校にどれくらいいるのでしょう?
これもどこかで出中生に聞いてみましょう・・・
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第113号 運動会 その2

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いつものことなのですが、運動会前になると天気がとても気になります
科学的ではないと言われますが、どうしてもテルテル様におすがりします

秋の空はうつろいやすく、案の定、天気予報がころころと変わりました
※気象庁及び気象関係者を非難しているつもりはさらさらありません それほど秋の天気の予報は難しいのです・・・

前日まで、秋の天気に振り回された感があります

結果として、よいお天気でした
よいお天気とは何をもって「よい」というかは人それぞれです
雨が「よい」人もいるでしょうし、晴れが「よい」人もいるでしょう
ですからテルテル様も大変なのですが、わたしにとっては秋晴れの青空の下も「よい」天気ですし、熱中症の心配をそれほどしなくてよい曇り空も「よい」天気です

9月4日は朝6時に、開催決定をする会議を開きました
この時点でも天気予報の中には、降雨予想のものもあったのですが、開催を決定します

終わってみれば、熱中症の心配をそれほどしなくてよい曇り空
時折、青空ものぞいていました
同じ県内でも場所によっては朝から強い雨が降り、運動会を中断した学校もあったようですから、出町中学校にとってはこの上もない「よい」天気でした

朝から係の活動で準備をする生徒と共に、PTA役員のみなさん、無観客対応のためにLIVE配信をしていただくTSTのみなさん、アルバム用写真を撮影していただく写真屋さんが来校されました
PTA役員のみなさんにおかれては、雨の中、グラウンドで写真撮影などの打ち合わせをしていただいたり、LIVE配信に向けての環境整備をしていただいたりと、力強く支えていただきました
会長様をはじめ、みなさん、誠にありがとうございました
本当に、今回も多くのみなさんのご支援・ご協力のおかげで運動会が実施できました

こういうことは子供の頃は全く考えていませんでした
歳を重ねる毎に、自分一人では何もできないことを痛感し、多くの方に支えられることを知りました
出中生の中には、既にそのことを感じている生徒もいるので素晴らしいです

競技や応援合戦に注目しがちですが、それに向けての活動、終了後の片付けなど、それぞれに本気で根気よく元気に取り組む出中生の姿がありました
今年も多くのことを出中生は学んでいます

生徒会執行部がエンディングセレモニーでみせてくれた企画力は、今年度の生徒会年間活動目標の「躍動 〜本気で考え実践しよう〜」を、とても分かりやすい形で出中生に示してくれたと思います
ありがとう

そして、閉会式のあいさつで言いましたが、その生徒会執行部や団を引っ張った3年生に協力し、本気でついて行った2年生、1年生の存在も大切なのです
ありがとう

2学期はスタートしたばかり
これからも感染症予防を忘れることなく、思う存分「躍動」してくれればと願っています
それを支えるのは教職員、おとなの役割です

第112号 運動会

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運動会が終わりました
競技部門、応援部門、共に1位となった白団、おめでとう
他の団も、本当によくがんばりました

勝負の世界では勝ち負けがあります
しかし、今日の運動会では勝敗を超えた様々なことを感じました
今、出中生のみんなはどのようなことを感じているでしょう
この運動会で感じたこと、思ったことなど、ぜひ家の人にも伝えてほしいと思っています

競技の中で感染予防対策のため、声を出せない中、団の境を越えて応援する手拍子を聞きました
途中で転んでも、立ち上がりゴールを目指して走りきる姿を見ました
運動会の準備から競技中、解団式まで、ずっと「どうせ、だめや」とか「どうせ、むだや」といった、ダメダメの姿はなく、最後まで根気よく、本気で元気に取り組む姿がありました

開会式で武田信玄の言葉とされていると紹介した、「本気ですれば、何でもできる 本気でするから何でもおもしろい 本気でしているから、誰かが助けてくれる」を、改めて出中生にその言動で見せてもらった想いです

「本気でやり切ったこと」、「根気よくできたこと」、「元気でやれたこと」
ぜひ、忘れないでほしいです
「悔しい」とか、「ああすればよかった」という想いがあれば、それは自分の未来に生かしてください

新型コロナウイルス感染症の影響はまだ続きます
しかし、みんなと一緒なら乗り越えられると思います

中心となって進めてくれた執行部、3年生のみなさん、改めてお礼を言います
ありがとう
一緒に本気でがんばった、2年生、1年生のみなさん
ありがとう
運動会の実施にあたり、関係していただいたすべてのおとなのみなさん
ありがとうございました
動画配信で、離れて応援していただいたみなさん
ありがとうございました

今後も、新しい学校生活の中で、みんなの「本気」「根気」「元気」の姿が見られることを楽しみにしています

写真の説明は、また機会があればしたいと思います
ピクトグラム、団の境を越えた自然な活動、感染症対策への取組等々、出中生の力を様々な場面で感じたとだけ、今日はお知らせしておきます

第111号 本気・根気・元気

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授業が終わる少し前から職員室内で何やら話をして、外へ出て行く二人の教師
妙にその姿が気になり後を追うと、グラウンドで活動していた生徒たちが授業を終えて校舎内へ入っていくタイミングで、グラウンド内へ入っていきました
その手にはライン引きが・・・

毎時間の生徒たちの、本気、根気、元気な活動でグラウンドのラインはすぐに消えていきます
その目印のラインを、次の生徒たちが活動する前に二人で引き直しに行ったのでした

ささっとラインを引くと、二人はさっさと校舎内へ
次の授業があるようです

今回はたまたまこの二人の姿を追いましたが、本校の教職員はよく動きます
明日の運動会へ向けて、また、日々の教育活動の中で、絶えずよりよいものを目指す意識が本校の教職員に感じられます
その姿を見るからか、生徒たちも自分で考えてよりよいものを目指す言動をみせてくれます

昨日の団活動を遠くから眺めていて、限られた中で3年生を中心によくやっていると感じました
それは3年生だけでなく、2年生や1年生も本気で取り組んでくれているからです

その取組は一人一人違っていてよいです
この取組は優劣をつけるものではありません
一人一人が今自分のできることを、本気で取り組むことが素敵なのです
人生には波がありますから、今は思うような言動ができないこともあります
そのときも、今の自分ができることを、最後は自分で決めてやればよいと思うのです
それは決して「〜をやる」という選択肢だけでなく、「〜をやらない」という選択肢もありです

違うようで同じだと思っていることが新型コロナウイルス感染症への対策です
昨朝、NHKの番組で「コロナ禍での学校」を取り上げ、「学校で気をつけること」を紹介していました
文書等でもお知らせしていますが、下の画像の3点は今一度みんなで確認したいことです

今、自分ができることを、自分で決めて、本気で取り組む
「本気・根気・元気」です

明日の運動会が楽しみです
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第110号 ありがたし

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昨日、職員室の机上に図書館通信が配付されました
本校の学校司書が教師向けに発行しているものです

この中で、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止についての記事がとてもありがたいのですが、蔵書点検完了のお知らせにも心惹かれました

夏季休業の後半に、すべての図書の点検を行われたお話です
さりげない文章ですが、本校の蔵書数からすれば相当な作業量です
それも一人での作業ですから、頭の下がる思いです
わたしは理科教師ですから、備品整理で理科室や理科準備室の備品すべてを台帳を確認しながら整理する作業が、毎年ありました
時間がかかるのでだいたいは夏季休業中の作業です
大きな学校であれば理科教師が数人で手分けして行いますが、小さい学校では一人で行うこともあります
その作業は大変でした・・・
ですから蔵書点検も大変だと想像するのです

それに加えて、この図書館通信でその次に書いてあった文章がとびきりうれしかったです
「今回の点検では行方不明の本はありませんでした」
「大きな学校の無施錠の図書室で、行方不明図書が一冊もないというのは、本当に素晴らしいことです」
「どうぞ教室で生徒のみなさんをほめてあげてください」
「また、日頃からの声かけなど、先生方のご協力にも深く感謝いたします」
あたりまえのことなのですが、あたりまえのことがさらっとできている出町中学校が素敵だと感じるのです
あたりまえだけど、ありがたし

自画自賛でしょうか・・・
正しく図書室を利用している出中生のみんな
そのように指導している教職員
そのように育ててくださっている保護者のみなさん、地域のみなさん
そのことに感謝の気持ちをさりげなく伝える本校の学校司書
・・・

これらに関する諸々のことが、校長として純粋にうれしいのです
本当にありがたいことです

しばし天候でもやもやしていた心が、パァッと晴れた気がしました

何だかわたしは単純ですね

と、気が抜けていたらまたまた天気予報が変わりました
天の気をとるために、テルテル様をもう一つ追加してみました

9/4はいろいろと本気で根気よく元気に取り組んでいる出中生のために、何とか晴れてほしいです
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第109号 はじまり

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2学期がスタートしました

あるクラスでは早速タブレットを使って1学期の学習の続きを、・・・、というところでしたが、久しぶりでやや手間取っていました
やはり、継続して操作に慣れることは大切ですね
生徒たちはすぐに勘を取り戻しているようでしたので、その若さをうらやましく思いました

8/30、31には全校登校日を実施しましたが、半日を2グループに分けての実施でした
今日は、全校が登校し、給食も実施します
授業も始まり、学校での教育活動が動き出しています
TOPページの掲載どおり、感染予防対策についてのお願いやお知らせについて、ご理解・ご協力をお願いしたいと存じ上げます

ちなみに、今日の始業式はオンラインとし、生徒たちは各教室でわたしの式辞を聞くのみとしました
その中でわたしが話したことは、大きく4点です
・新学期の始まりに当たり新型コロナウイルス感染症感染予防の徹底についての再確認
・もし、身の回りで感染者、濃厚接触者となった人がいたらみんなはどうするかの問いかけ
・医療関係者をはじめ、エッセンシャルワーカーのみなさんの存在を意識してほしいというお願い
・未来に向けてパラリンピックの父と呼ばれるルートウィッヒ・グットマン医師が残した言葉「失ったものを数えるな 残されたものを最大限に活かせ」について

わたしは、グットマン医師の言葉や、パラリンピアンのみなさんがみせるその姿勢から、「おまえもできなくなったことではなく、今できることに目を向けろ!」というメッセージを感じています
「みんなの命を守り、安心・安全を守り、今できることは何かを追求する」
このことを教育関係者、保護者、地域のおとなだけでなく、出中生とも一緒に本気で考え実践できればと思っています

校長室のテルテル様が、いつの間にか深く首を傾けていました
どおりで雨模様が続くわけです
9/4の好天を願い、テルテル様には姿勢よく居ていただけるように手を添えました
移ろいやすい9月の天気
9/4・・・天が相手だけに、これは祈るのみです

あ!
天気予報が変わりました・・・
こんなことってあるのでしょうか・・・
午前中は雨予報だったのです
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第108号 心は密で

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全校登校日2日目

昨日も今日も、午前中を2グループに分け、分散登校による活動です
手指消毒、マスク着用、ソーシャルディスタンス等、やれる対策を今一度確認しながらの活動です

例年であればグラウンドや体育館から、生徒たちの大きな声や太鼓の音が校長室にも聞こえ、運動会へ向けての生徒たちの想いがストレートにバシバシと伝わってくるのですが、今年は違います

生徒たちは新型コロナウイルス感染症感染拡大防止について自分たちでも考え取り組んでいます
応援合戦では団役員以外は原則声を出さないと決めたので、練習中も静かです
静かですが、見ていると3年生を中心に段々と本気のスイッチが入ってきていると感じます
見た目には生徒同士の距離はありますが、心は次第に密です
密になってひとつになったとき、きっと多くの人の心を動かす応援になるのだろうと、当日を楽しみにしています

第107号 今、できること

新型コロナウイルス感染症の感染状況が悩ましい状況となっています
このような状況下で2学期がスタートすることについて、マスコミ、ネット等に様々な言葉が飛び交っています
その中には真偽の定かでない情報、感情的な意見なども含まれます
保護者のみならず生徒たちもこれらの情報にふれていることでしょう
何を感じているでしょうか・・・

今、私たちおとなの役割は何でしょう

新型コロナウイルス感染症で医療が逼迫しつつある状況は事実です
この状況でも、それ以外の病気・事故等で、多くの人が医療機関を頼らなければならない件数が以前からそんなに変わることがないことも事実でしょう
学校においても、新型コロナウイルス感染症にのみ気を奪われてしまうことについては、少し心配しています
生徒の命に関わることは、以前からこれ以外にもいろいろあるからです
時間も、人も、その他にも、限りはありますが、今どうすることがベターなのでしょうか?

本校では教職員の力を結集して、ときには生徒の知恵も活かして、2学期もよりよい教育を展開できるようにと準備を進めています

「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に活かせ」

これは、英国の医師であり、パラリンビックの父である、ルートウィッヒ・グットマン氏(1899-1980)の言葉です
できなくなったことではなく、今できることに最善を尽くすということだと思っています

新学期も、本気・根気・元気です

忙しそうに活動している教職員を見ながら、とりあえずわたしは9月4日に運動会が無事開催できるように、「テルテルさん」を机上に登場させました
秋の空はうつろいやすいので長期予想は毎日めまぐるしく変わっています・・・
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第106号 やることをやる

県立学校の夏休みの延長が昨日発表されました
小中学校は各市町村判断となっており、砺波市では感染症対策を徹底しながら予定通り教育活動を実施します
一部、マスコミには砺波市内中学校の9/4の運動会の実施について、2校で無観客との報道がありましたが、砺波市では4中学校すべてが(1)時間短縮による午前半日での実施、(2)無観客での実施、(3)参加確認をとっての実施としています
詳細については本日、明日の登校日で生徒を通じて案内文書を配付し、保護者のみなさんに詳細をお知らせします
また、本ホームページでも案内します

今朝、たまたま廊下で会った○○さんに「夏休みはどうでしたか?」と聞くと、少し考えてから「とても充実した、よい夏休みでした」と笑顔で答えてくれました
様々な要因で世界中で大変な状況になっていますが、その環境の中でもできることを精一杯やった○○さんの姿が想像されました

昨日は、本校職員が今日の登校日のために、校内のアルコールの補充・整備をする姿がありました
洗面所のソーシャルディスタンス確保用足形マークも保健委員会によって更新されています

安心・安全が学校教育の基盤です

登校に際して不安を感じられる場合は、ご相談ください
また、ご家族に発熱等心配される症状が出た場合は学校へお知らせください

<swa:ContentLink type="doc" item="42700">本日10:00に更新した、「新学期に向けた新型コロナウイルス感染症対策について(お願い)」をぜひご覧ください</swa:ContentLink>
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第105号 改めて、確認したい again

「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!〜負のスパイラルを断ち切るために〜」
https://www.jrc.or.jp/saigai/news/200326_006124...

これは、昨年3月26日に、日本赤十字社のホームページに掲載された記事です
この日からもう1年と5ヶ月が経過しようとしています


このホームページに、次のような文章があります

新型コロナウイルスによる感染症は、世界中で感染の拡大が続いている状況です
この感染症は、"3つの顔"を持っており、これらが"負のスパイラル"としてつながることで、更なる感染の拡大につながっています

出中生にもオリジナルのホームページを閲覧してほしいです
1年と5ヶ月が経過しても、この記事を古く感じないのは、あまりよいことではないのかもしれません
それは1年と5ヶ月が経過しても、状況が好転しているわけではなく、むしろ悪くなっているとも考えられるからです

ただし、これまでに分かったことはたくさんありますし、認識できたこともたくさんあります
暗い気持ちでいるだけでなく、今できることを、本気で、根気よく、粛々と取り組むのみだという想いは、今も変わりません

実はこれ、5月21日の第37号にも取り上げた内容です
2学期のスタートを控え、また、富山県がステージ3という状況だからこそ、再び日本赤十字社のホームページの画像を一部抜粋して転載します
ほんの一部ですが、改めて確認したいことと感じています
ぜひ、日本赤十字社のホームページをご覧ください
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第104号 道を探す

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本日は午後から3年生の一部が登校して、運動会へ向けての準備をしています
新型コロナウイルス感染症感染拡大の状況を踏まえた手指消毒、マスク着用、3密の回避はもちろん、エアコンの効いた教室内で熱中症対策をとりながらの活動です
電子黒板を活用しながらそれぞれの団が工夫をしながら活動している様子をみると、何とも言えない気持ちになります

廊下や階段で出会う生徒に「進み具合はどうですか?」と尋ねると、どの生徒も「ぼちぼちです」とか、「ちょっとずつですが確実に進んでいます」などと、輝いた表情で答えてくれます
最上級生として、今自分たちができることを本気で根気よく取り組んでいることがひしひしと伝わります


空調の効いた図書室では執行部が準備を進めています
生徒会室とは違い、広いスペースを使いながらの活動です


新型コロナウイルス感染症感染拡大の状況を注視しつつ、9月4日の運動会は、その実施方法などを工夫し、実施する予定です
そのために、市教委や市内4中学校が連携を図り、他市の学校の対応状況も確認しながら対応についての協議を進めています ※迫る運動会以外については小学校8校とも常に連携しています
今週中にはホームページにて概要をお知らせします
よろしくお願いいたします

第103号 天資養活 自他共栄

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我が校の校訓
「天資養活 自他共栄」

右の写真は、令和2年度卒業生が卒業記念として贈呈して、正面玄関に掲げられているアルミ鋳物製の校訓プレートです

令和2年度卒業生のみなさんは、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた学年でした
2年生のときは約1ヶ月にわたる、3月の突然の休業
3年生に進級した直後、始業式から数日して4月から5月までの、今までに経験のない、長い休業
厳しい状況での中学生生活でした

世界中が新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴い混乱している中で、みなさんはとことん前向きに取り組んだと聞いています
みなさんが中心となって取り組んだ生徒会活動で、そのことは顕著に現れます
年間目標「挑戦〜自ら『新しい』を創り出そう〜」の下、「挑戦」を続けられたこともそのひとつでしょう
そして、様々な制限がある中、限られた時間の中で考え抜き、運動会に代わる「出中の挑戦・夏」や、和鐘文化祭に代わる「出中の挑戦・秋」が企画されます
わたしは直接、卒業生のみなさんと出町中学校で過ごすことはありませんでしたが、みなさんが後輩である今の出中生たちに伝えてくれたもので、みなさんを感じることができます

困難な状況にあるときだからこそ、よりすばらしいものが創り出されることがあります

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が進行している中で2学期を迎えようとしている今

生徒のみならず教職員も、卒業生が残してくれた校訓プレートから感じるられるものがあるのではないでしょうか

「天資養活」
→天から与えられた我が資質を鍛え養い未来に活かす
「自他共栄」
→互いに信頼し合い助け合うことで、自分も他の人も共に栄えることができる そうした自他共に栄える世の中を作る

どちらも、今の時代にも大切なことを示しています

第102号 心機一転

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砺波市内小中学校の夏季休業は、今日を入れてあと13日間です
「もう13日か・・・」なのか、「まだ13日も」なのかは、気のもちようです
出中生のみんなはどう思っているでしょう
保護者のみなさんはどちらでしょう

今朝の体育館の床は、ワックスが塗りたてでぴかぴかと光っています
まるで、出中生が「本気・根気・元気」で活動するのを待っているように見えます
これも気のもちようです

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が止まりません
富山県は県独自の警戒レベルをステージ3としています
誰かを責める
誰かに文句を言う
「自分くらいは」と好きに行動する
等々、どのような言動をとるかは人それぞれです
わたしは、改めて感染防止について今必要なことは何かを確認し、粛々と実践していくことが大切だと考えています

漫画「ドラえもん」で、次のような一コマがあります
床をたたきながら「ああ!!ぼくはどうすればよいのだ。」と泣き叫ぶ野比のび太に、ドラえもんが「なやんでいるひまに、ひとつでもやりなよ。」と、冷静に声をかけるシーンです
宿題がたまって困っているときだった気がしますが、この一コマだけが脳裏に焼き付いています

新型コロナウイルス感染症に関するネットやマスコミの記事に触れると、なぜか、このシーンが思い出されるから不思議です

「何でこんなに人が出歩いているのだ!危機感が足りない!!」と大型ショッピングセンターでインタビューを受けて怒っている人
なぜか、あの野比のび太の姿と重なるのです

知っているつもり、分かっているつもりではなく、2学期のスタートに向けて心機一転、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策、熱中症対策等をはじめ、安心・安全をベースとする教育活動の準備を、教職員全員で整えていきます

第101号 学校閉庁期間終了

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学校閉庁期間が終わり、2学期の開始に向けて学校の活動が再開しています
閉庁期間中に職員室等の清掃が実施され、出勤してきた教職員は最初に机や椅子、ロッカー等を運ぶことから今日の仕事が始まりました

新型コロナウイルス感染症の警戒レベルが3となり、より一層感染症対策に留意しながら、今後の教育活動を進める必要があります
蔓延防止地域に指定された富山市は8/26までの登校日は中止、部活動は原則中止の措置をとっています
部活動について、本校では小矢部市、高岡市、氷見市、射水市と同様、他校との交流を中止としますが、感染症対策を施し、熱中症に留意しながら、原則、本校単独での活動とします
運動会や修学旅行・宿泊学習等の2学期の行事については、その実施方法について検討しているところです

先ほど、3年生を対象とした「令和3年度学びの体験オープンハイスクール」の中止案内があり、本ホームページに記事を掲載しました

まだ、新型コロナウイルス感染症感染による影響は続くようです
今大切なことは、いのちを守ることを最優先としながら、今為すべきことは何かを考え、できることを粛々と実践することだと考えます


午前の部活動を終えた2年生の3人が、グラウンドで自主トレーニングをしていました
「何だ、人が増えてますね」と声をかけると、「はい」と元気に答えてくれます
その後、二言三言会話してその場を離れました
3人の元気な姿や、彼らの屈託のない笑顔を見て、出中生のために自分のできることをやるのみという想いが、改めて強くなりました

第100号 終戦記念日 8/15

本日、8月15日
先の大戦の全戦没者に対し、国を挙げて追悼の誠をささげるため、昭和57年4月13日の閣議決定「「戦没者を追悼し平和を祈念する日」について」に基づき、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で行われました

新型コロナウイルス感染症の影響で、遺族の参列者について、今年は「緊急事態宣言」下での開催となるため、昨年よりも半数以上減って過去最少となったようです
戦後76年で遺族の高齢化が進んでいることも、影響していると考えられます

富山県においても平和への祈りをこめ、先の大戦で亡くなられた戦没者のご冥福をお祈りするため、県民会館ホールにおいて、第59回「富山県戦没者追悼式」が開催されています

富山県戦没者数は30,764人です
(内訳)
軍人軍属戦没者:24,974人
外地一般邦人死没者:3,043人
戦災死没者:2,747人

広島、長崎の被爆者と同様に、直接体験談を伺う機会は減っています

黙祷

第99号 寒蝉鳴 ひぐらしなく

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8月に入る前から、カナカナカナカナと甲高くヒグラシが鳴く声が聞こえていて、「まだまだ暑いのにどうしたのだろう」と、思っていたのですが、気付くと今日から『寒蝉鳴』です

小さい頃から刷り込まれたわたしのヒグラシの音の記憶は、「夕暮れ」と、「ああ、夏休みが終わる・・・」という「もの寂しさ」です
涼しさと共に、心理的な涼しさというか、毎週繰り返されていたサザエさんシンドロームの季節版といった感じでしょうか
たまりにたまった夏休みの宿題が、重くのしかかってきたのです
大人になったらこんな思いはしなくてすむと考えていたのですが、大人になったら、夏休みの宿題以上のボリュームと質の宿題が季節に関係なくあることを知りましたな

今はもう、ヒグラシの鳴き声に心理的な圧迫をあまり感じなくなりました
今はただ、秋が迫っていることを感じさせてくれます
昨夜は雨の影響があるのか、秋を感じさせる冷たい空気が部屋に流れ込んできました
いつの間にか、立秋を過ぎています

突然ですが、わたしのストレス発散は、徘徊です
ヒマワリはそろそろ頭が重くなってうなだれてきています
海越しの立山連峰は、残暑の厳しさを少しは和らげてくれる気がします
今日からしばらくは雨が続く天気予報が出ており、明日の午前4時にピークを迎えるペルセウス座流星群をどのようすれば観ることができるか悩んでいます
今年のペルセウス座流星群は、月明かりがなく、極大時刻が午前4時頃となるため、観測には8年ぶりの好条件と言われています
特に極大時刻前後では、1時間あたりの流れ星の数が、これまでとこれからの約10年間でもっとも多くなるまで言われているのですが・・・
明日から学校閉庁ですから、今夜はちょっと長めの徘徊でしょうか
新型コロナウイルス感染症感染拡大防止の観点から、県内で人がいない場所限定です
まあ、星を観るのですから都市部の明るい空はもともと避けますが

出町中学校のみんなは、自然にも触れているでしょうか
季節の変化に、気付けているでしょうか
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第98号 東京2020オリンピック・パラリンピック

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賛否両論の東京2020オリンピックが閉幕しました
史上最多の33競技339種目が開催され、アスリートたちの本気の姿や、勝負の世界の難しさの一面を目の当たりにした17日間でした
そして、ネットのコメントに、誰かの責任を追及したり、誰かをけなしたりという、人間のもつ一面を改めて強く認識させられた大会でした

その中でも個人的には、サッカー競技における久保建英選手の姿が強く印象に残っています
準決勝でスペインに敗れたあとの姿と、3位決定戦でメキシコに敗れたときの姿の違いに、いろいろと考えさせられました

上の写真は3位決定戦のメキシコ戦で、試合終了後にみせた久保選手の人目をはばからずに号泣する姿です
日本は1−3の完敗でした
ピッチに突っ伏した久保選手は、なかなか起き上がりません
しばらくして座り込んでも、涙は止まりません

試合後のインタビューで彼は語ります
「今日、勝つと決めてきて、グループリーグで勝っていた相手だったので、結果論ですけど、どこかで気の緩みがあったかもしれないですし、ちょっとこのゲームの重みが自分たちには理解できなかったのかなと思います」
インタビュアーから「ただ、最後までチームとして疲れのある中でゴールを目指す姿勢が伝わってきました」と言われ、
「そんなものは何もならない」
「結果、相手も疲れているなかで3点取られて、こっちは1点しか取れなくて、試合が終わって」
「もうこんなに悔しいことはないし、ちょっときついですね」

「(FIFAワールドカップカタール2022 に向けて)次のチャンスが自分にあれば、しっかりと今度こそ勝利に貢献したいですけど・・・・・・本当に今日の負けは重いなと思います」
「(このチームでやってきて)めちゃくちゃ楽しかったですけど、結果として手ぶらで家に帰ることになりますし、いままでサッカーだけをやってきてこんな悔しいことってないし・・・・・・この気持ちを忘れないようにできればと思います」
「ありがとうございました・・・」


東京五輪の目標を問われるたびに、冷静な口調で「出るからには勝つつもりでいくのは、どの大会でも変わりません」と繰り返してきた久保選手
準決勝でスペインに敗れ、金メダルの夢を絶たれた際には、一切涙を見せず淡々とインタビューに答えた久保選手
「(試合の感想は)何もないですね。出すこと全部やって負けたので、涙も出てこないですし」
「なんでしょう・・・まぁ次(3位決定戦)ですね」
「(スペインは)うまかったし、強かった」「自分たちもしっかりプラン練って挑んだつもりですけど、あと一歩及ばなかったです」
悔しさは感じられましたが、彼の言葉通り、そこに涙はありませんでした


3位決定戦は、東京2020オリンピックでの、オリンピック日本代表の最後の試合であり、日本サッカー界としてメキシコオリンピック以来の銅メダルをかけた戦いでもありました
結果は完敗。※スペイン戦も点差以上にその差はあった気もします・・・
金メダルを目標に臨んだ東京2020オリンピックは、4位
久保選手がいろいろなものを自身で背負い今大会に臨んでいたのだと感じました
彼にしか分からない想いがそこにはあるでしょう
その想いそのものは分からなくても、本気でオリンピックにかけて、プレーで見せたその姿勢は、わたしに多くのことを考えさせてくれました


この後、8月24日(火) 〜 9月5日(日)に東京2020パラリンピック(22競技539種目)が21会場で実施される予定です
地元出身の宮島選手が車いすバスケットボールに出場される予定です

第97号 安全第一

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7月22日〜24日の休日、土曜休業を含めた夏季休業は41日間
そして、今日は20日目
生徒のみんなは元気に過ごしているでしょうか?
特に報告は受けていませんから、それぞれがそれぞれの夏季休業を過ごしているのだろうなと、みんなの元気な姿を思い浮かべます

夏季休業に入る前の7/19に、富山県砺波警察署交通課企画送致係長様をお迎えし、交通安全についての集会を実施しました ※記事はこちら
交通ルールの徹底を図るためです

「自転車の危険の原因はどこにあるのか」「なぜ交通ルールを守らなければならないのか」と、いくつもの問いを生徒に投げかけられ、生徒たちがそのことを考える姿が思い出されます
新型コロナウイルス感染症感染対策のため、2年生が体育館で、1・3年生はリモートで教室での参加のかたちでしたが、出中生は考えていました

その中で、わたしは係長様の次のふたつの言葉がとても印象に残りました

・自分で判断すること
・ルールを覚えるのではなく、危ないことをやらないセンスを磨くこと

このふたつは交通安全にとどまらず、危機管理として重要な点を示唆していると感じました

出中生のみんなは自分で判断し、危ないことをしないセンスを磨けているでしょうか。
まずは、わたし自身がそうあろうと思います。

夏季休業中で生徒たちの姿が見られないからか、ふと集会のことを思い出しました。

残りの夏季休業も、安全第一で。

第96号 8月9日 11:02

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今日は、ながさき平和の日(長崎原爆忌)です
1945年(昭和20年)8月9日午前11時2分、アメリカ軍のB29爆撃機が原子爆弾ファットマンを投下し、長崎市松山町の500メートル上空で爆発
広島に次いで史上2番目の原子爆弾投下によって、当時の長崎市の人口24万人(推定)のうち約7万4千人の市民が亡くなられました

10:45から「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」(長崎平和祈念式典)が行われました
今日の式典では、この1年に亡くなった被爆者など3202人の名前が書き加えられた18万9163人の原爆死没者名簿が納められました

日本で生活する者として、意識したい日だと思っています

被爆者代表の岡信子さん(92)が「平和への誓い」を読み上げられましたが、聴いていて涙が止まりませんでした

黙祷


岡さんが読み上げられた平和の誓いの全文は、次の通りです



平和の誓い

ふるさと長崎で93回目の夏を迎えました。大好きだった長崎の夏が76年前から変わってしまいました。戦時下は貧しいながらも楽しい生活がありました。しかし、原爆はそれさえも奪い去ってしまったのです。

当時、16歳の私は、大阪第一陸軍病院大阪日本赤十字看護専門学校の学生で、大阪大空襲で病院が爆撃されたため、8月に長崎に帰郷していました。長崎では、日本赤十字社の看護婦が内外地の陸・海軍病院へ派遣され、私たち看護学生は自宅待機中でした。8月9日、私は現在の住吉町の自宅で被爆して、爆風により左半身に怪我(けが)を負いました。

被爆3日後、長崎県日赤支部より「キュウゴシットウセヨ」との電報があり、新興善救護所へ動員されました。看護学生である私は、衛生兵や先輩看護婦の見様見真似(みようみまね)で救護に当たりました。3階建ての救護所には次々と被爆者が運ばれて、2階3階はすぐにいっぱいとなりました。亡くなる人も多く、戸板に乗せ女性2人で運動場まで運び出し、大きなトラックの荷台に角材を積み重ねるように遺体を投げ入れていました。解剖室へ運ばれる遺体もあり、胸から腹にわたりウジだらけになっている遺体を前に思わず逃げだそうとしました。その時、「それでも救護員か!」という衛生兵の声で我に返り頑張りました。

不眠不休で救護に当たりながら、行方のわからない父のことが心配になり、私自身も脚の傷にウジがわき、キリで刺すように痛む中、早朝から人馬の亡きがらや、瓦礫(がれき)で道なき道を踏み越え歩き、辺りが暗くなるまで各救護所を捜しては新興善救護所へ戻ったりの繰り返しでした。1週間後、大怪我をした父を時津国民学校救護所でやっと捜すことができました。「お父さん生きていた! 私、頑張って捜したよ!」と泣いて抱きつきました。

父を捜す途中、両手でおなかから飛び出した内臓を抱えぼうぜんと立っている男性、片脚で黒焦げのまま壁に寄りかかっている人、首がちぎれた乳飲み子に最後にお乳を飲ませようとする若い母親を見ました。道ノ尾救護所では、小さい弟をおぶった男の子が「汽車の切符を買ってください」と声を掛けてきました。「どこへ行くの?」と聞くと、お父さんは亡くなり、「お母さんを捜しに諫早か大村まで行きたい」と、私より幼い兄弟がどこにいるか分からない母親を捜しているのです。救護しながら、あの幼い兄弟を思い、胸が詰まりました。

今年1月に、被爆者の悲願であった核兵器禁止条約が発効しました。核兵器廃絶への一人一人の小さな声が世界中の大きな声となり、若い世代の人たちがそれを受け継いでくれたからです。

今、私は大学から依頼を受けて「語り継ぐ被爆体験」の講演を行っています。

私たち被爆者は命ある限り語り継ぎ、核兵器廃絶と平和を訴え続けていくことを誓います。

2021年(令和3年)8月9日

被爆者代表  岡 信子

全日本合唱コンクール富山県大会 8/8

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全日本合唱コンクール富山県大会に合唱部が出場しました

KYRIE

アンソロジーI ー女声合唱とピアノのためのー
〜序・泣いているきみ〜

日頃の成果が発揮できるよう、がんばりました

結果は金賞

代表は逃しましたが、よくがんばりました

応援ありがとうございました
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行事予定
1/18 第3学年保護者会1日目
1/19 第3学年保護者会2日目

学校だより

相談室より

インフルエンザ様式

その他感染症様式(インフルエンザ以外)

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