最新更新日:2024/05/17
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

第183号 地域の支え 学校保健委員会

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本日、学校保健委員会を開催しました

・生徒会保健委員会の取組についての生徒発表
・生徒の心身の状況について
・今後の新型コロナウイルス感染症対策について

これらの内容で協議し、最後に指導助言やご意見をいただきました
指導助言の中で、保健委員会での生徒たちの取組に対してお褒めの言葉がありました
出中生のことを褒めていただけるというのは、誠にうれしいことです
学校保健に関して、今後の課題は山積していますが、生徒諸君の力も借りながら、よりよい学校づくりができればと改めて感じた瞬間でした

学校医様、学校歯科医様、学校薬剤師様からは専門的な視点で、PTA役員のお二人からは保護者の視点で、貴重なご意見をいただきました
ご多忙の中、本日参加していただいたみなさんに厚く感謝申し上げます
ありがとうございました
そして、休み時間にもかかわらず、発表してくれた保健委員会の二人にも感謝します
とても立派でした

学校は多くの人に支えられています
言い換えると、子供たちは多くの人に支えられて成長しています
ありがたいことです

第182号 ホンモノで学ぶ

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午後から全校生徒が順番に、小惑星探査機「はやぶさ2」の帰還カプセル展示に出かけました
ホンモノに触れる貴重な機会であり、砺波市内全小中学生が観覧しました

今年の9月3日(金)から来年3月22日(火)にかけて、全国21カ所での展示予定(※1カ所は新型コロナウイルス感染症感染拡大のため中止)であり、その展示場所のうちの一カ所が、今回のチューリップ四季彩館です
北陸三県では展示は富山県砺波市だけです
<swa:ContentLink type="doc" item="47931">※パンフレットはこちら</swa:ContentLink>

2020年12月6日
小惑星探査機「はやぶさ2」は、打上げから6年にわたる宇宙の旅を終え、小惑星リュウグウのサンプルが入った帰還カプセルをオーストラリアの砂漠に落としました(※はやぶさ2の本体は、また新たな小惑星を目指して飛行中です)
落下後わずか57時間後に、カプセルは日本の分析施設に到着します
慎重な開封作業の結果、カプセル内にサンプル5.4gを採取していたことが確認されました
この貴重なサンプルの分析から、地球が生命の存在できる惑星になった過程の解明に向けて、現在も作業が進められています

今回砺波へやってきた「はやぶさ2」帰還カプセル
ホンモノを観てもらうことで、「多くの国民、特に若い世代に、宇宙の謎を探究すること」や、「科学や技術を追求すること」、さらには、「チームワークで挑戦することの楽しみを実感してほしい」と、展示の協力団体が募集され、応募した砺波市が北陸三県で唯一選出されました

ただの物体ですが、6年、52億キロメートルの宇宙の旅を終えた物体です
そして何より、多くのプロフェッショナルの想いや、叡智の結晶であり、夢の結集の物体です
出中生は、この物体に何を観たでしょうか?
光の刺激として目に入る情報だけでなく、「どれほど多くの人がこの物体に関わり、その帰りを待ち望んでいただろう?」「持ち帰ったお土産を、多くの科学者がどれほどどきどきして、今開いているだろう?」と想いを巡らせ、想像できるかな・・・

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は「はやぶさ2」カプセルの地球帰還1年に合わせて、12月6日に記者説明会を開催しました
初期分析の成果は来春にも発表される予定で、大きな発見も期待できそうだと言われています
とても楽しみです

小惑星探査機「はやぶさ2」の帰還カプセル展示は12月19日(日)までです
入場無料ですので、小中学生のみならず、多くの方にご覧いただければと思います


おまけ
小惑星探査機「はやぶさ2」について
宇宙航空研究開発機構(JAXA)ホームページより 引用
(www.jaxa.jp/projects/sas/hayabusa2/index_j.html)
小惑星探査機「はやぶさ2」(Hayabusa2)は、数々の新しい技術に挑戦し2010年6月に地球への帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)の後継機です。

「はやぶさ」では、イオンエンジンによる新しい航行方法を確立しながら、太陽系の起源の解明に繋がる手がかりを得ることを目的に、小惑星イトカワのサンプルを持ち帰りました。今回「はやぶさ2」では「はやぶさ」で培った経験を活かしながら、太陽系の起源・進化と生命の原材料物質を解明するため、C型小惑星「Ryugu」(リュウグウ)のサンプルを持ち帰ることに成功しました。

太陽系の起源や進化を知るためには、代表的なタイプであるS型、C型、D型の小惑星を調査する必要があります。
「はやぶさ2」が目指すC型小惑星はS型小惑星のイトカワと比べるとより始原的な天体で、同じ岩石質の小惑星でありながら有機物や含水鉱物をより多く含んでいると考えられています。
地球をつくる鉱物、海の水、生命の原材料物質は、太陽系初期には原始太陽系星雲の中で密接な関係を持っていたと考えられており、始原的な天体であるC型小惑星から採取したサンプルを分析し、太陽系空間にあった有機物や水がどのようなものであったのか、またどのように相互作用し共存してきたかを探ることで、生命の起源にも迫ることができると期待されています。

「はやぶさ2 帰還カプセル展示」のご案内

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<swa:ContentLink type="doc" item="47931">※パンフレットはこちら</swa:ContentLink>

2021年12月16日(木)〜19日(日)の期間、6年、52億キロの宇宙の旅を終えた、あの「はやぶさ2」が砺波へやって来ます

今年の9月3日(金)から来年3月22日(火)にかけて、全国21カ所での展示予定(※1カ所は新型コロナウイルス感染症感染拡大のため中止)であり、その展示場所のうちの一カ所が、今回のチューリップ四季彩館です
北陸三県では富山県のみでの展示です
<swa:ContentLink type="doc" item="47931">※パンフレットはこちら</swa:ContentLink>

観覧無料です
小中学生のみならず、多くの方にご覧いただければと思います

場所:チューリップ四季彩館
期間:12/16(木)〜12/19(日)
観覧時間:
 16日(木) 16:10〜18:00(入場は17:30まで)
 17日(金) 9:00〜18:00(入場は17:30まで)
 18日(土) 9:00〜21:00(入場は20:30まで)
 19日(日) 9:00〜18:00(入場は17:30まで)
主催:砺波市・砺波市教育委員会
後援:(公財)砺波市花と緑と文化の財団
協力:宇宙航空研究開発機構(JAXA)

第181号 身体で学ぶ

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3年生が授業中に階段を上り下りしています
その動きは、何かいつもと違います
どうもぎこちない・・・

これは家庭科の「これからの家族と地域 高齢者との関わり」の学習です
交代しながら装具を付けて、階段を上り下りしています

家庭生活は地域との相互の関わりで成り立っていることが分かり、高齢者など地域の人々と協働する必要があることや、介護など高齢者との関わり方について理解することがこの学習でのねらいです
高齢者の身体の特徴についても触れることが求められていますので、この時間に装具を付けて、身体の動きに制限を加えての活動です
視力や聴力、筋力の低下など、中学生とは異なる高齢者の身体の特徴を理解するときに、このような疑似体験は実感を伴った理解につながります

「わたしは、装具を付けなくても高齢者の方の気持ちは分かりますな」と言ったら、「いえいえ、まだまだ早いですよ」と生徒から返されました
出中生は優しいです
「何ともうまいこと言ってくれるなぁ」と感心し、うれしくなって軽い足取りで校長室へ戻りました

ああ、確かにまだまだ若い足取りですな

第180号 そもそも

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1年生が理科の授業で光の性質を学習しています
理科室で光の進み方を観察する実験に取り組んでいました
透明な半円形レンズや、透明な五角形の物体に光を当てて、本気で追求する姿は立派です
各グループで、光がどのように進むのかをそれぞれが協力して確認しています
タブレットを使って撮影して様子を記録することも忘れていません
タブレットで記録された実験結果は、課題解決のための根拠のある考察に活用されます

みんなの様子を見ながら、以前の授業では紙の記録用紙に、直接光の進む道筋をペンで記録していたなぁと思い返していました
一応、わたしは理科教師なので・・・

さて、タブレットのよさは何でしょう?
そもそも、タブレットを使う方が、本当によいのでしょうか?

実験で直接用紙に道筋を記録するとき、ペンやペンを持つ手が光源からの光を遮ってしまい、困ってしまうことがありました
光の道筋が記録とずれて、消しゴムで消して、再度書き直さなければならないことがありました
4人のグループで実験をした場合、それぞれに考察するための記録が必要なため、4回同じことをしていました

タブレットを使用した場合、画像として撮影するため、記録の時間は一瞬です
撮り直しも一瞬です
撮影した画像データを、グループ内のそれぞれのタブレットに転送してすぐに共有できます
画像データに色をつけたり書き込みをしたりして、見やすくすることができます
そのような追加したデータを書き換えたいときや間違えたとき、パッときれいに削除することができます

なんだか、今回の授業ではタブレットを使った方が便利そうです
何より、この利用法で時間が短縮でき、考察する時間がたっぷりとれます

授業でタブレットを使うことは、そのこと自身がねらいではありません
GIGA構想は、デジタル機器使用のスキルアップが主目的ではないのです
「そもそも、今やっている学習のねらいは何か」を見失わず、デジタルがよければデジタルを使用し、アナログがよければアナログを使用するだけのことです
どちらかでなければならないということはありません
デジタルは万能ではなく、アナログが効果的なことがあります
そして、今回のように、その逆もあります

何かに取り組んでいるとき、何となく違和感をもったり、何となく行き詰まったりしたときの、「そもそもどうだろう」思考は、モヤモヤの解決の糸口を掴むためのひとつでしょう


さて、そもそもわたしはなぜこの校長室よりを書いているのでしょう?
あ、別にモヤモヤしているわけではありません
わたしの中にその答えはありますから

第179号 太く、大きく、書く

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今朝の、生徒が登校する前の教室は、蓄熱暖房のおかげで暖かくなっています
わたしが某市の木造校舎の中学校へ通っていた頃からみれば、ずいぶん変わりました
教室の窓から雪が吹き込んで、教室の隅に雪が積もったこともありました
日直として重い灯油缶を運んでいる途中で灯油を廊下にぶちまけていた同級生がいました
だから、何だということはないのですが、今朝の暖かい教室の窓から、青空の下の立山連峰を眺めていると、ふと昔のことを思い出しました

出中生が登校し始めると、学校という大きな存在が、今日も目を覚ましたようです
そんな中、出中生は今日も様々な教育活動に取り組んでいます
国語科の授業、書写の学習では書き初め練習も始まっています
一字一字、呼吸を整えて本気で書いている姿を見ると、こちらも息が止まります
黒板には指導者からのメッセージが・・・

「新年にふさわしく」
「太く 大きく 書く」
「お手本を よく見て」

端的で、分かりやすいキーワードです
これが、
「新年にそぐわないような」
「細く 小さく 書かない」
「お手本を おろそかにしない」
と、書かれていたらどうでしょう

学生の頃、オートバイに乗っている知人からこんな話を聞きました
「十分に減速せずにコーナーへ突入してしまい、ふとその先に電信柱が見えたとき、「危ない!あの電信柱にぶつかったら相当危ない!!」と感じ、「電信柱にぶつかってはいけない!!!」と考えると、必ずぶつかるんだよなぁ」

部活動顧問としていろいろ悩んでいた頃、卓球の福原愛さんなどを指導された全日本のコーチからこんな話を聞く機会がありました
「試合の途中のコーチングで、「○○○なプレーをしたらあかんぞ!」と、選手に伝えるコーチがいます。そういうコーチングをされた選手は、だいたい○○○なプレーをします。そして、次にそういうコーチは、その選手に「だから、○○○なプレーをしたらあかん言うたやろ!!!!」と怒るんです。それは、あんたがそう言うたからや!!選手が悪いのではなく、コーチの責任です。」

人は「〜してはならない」と否定形で言われると、そのことを意識するために、その「してはならないこと」をしてしまうそうです
これは脳科学の話です
我々教師も、こういうことも意識しつつ、指導の際に発する言葉や、言葉かけに留意する必要があります
なかなかに難しく、終わりのない課題です
ついつい「◎◎してはいけない」とか、「くれぐれも◇◇しないように」と、周りに言いがちですから
これは、「〜しない方法」ではなく「〜する方法」を考えることや、「できないこと探し」ではなく、「できること探し」をすることともつながるように感じます

「太く 大きく 書く」「お手本をよく見て」

今日の国語の授業で、出中生は太く大きく、お手本をよく見て、文字をひとつひとつ「本気」で「根気」よく書いていました

第178号 定点観測

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昨日、とある勉強会に参加しました
元文部省教科調査官と、元文部科学省教科調査官の二人をお迎えしての勉強会です
そのうちの一人は、勝手にわたしが師匠と思っている方だったので、この日の最優先案件でした
新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響で、直接お目にかかるのは2年ぶりほどだったでしょうか

勉強会の中
もう一人の元文部科学省教科調査官で、現在は大学教授をしておられる先生の話の中に、「教師は四者悟入」という言葉が登場しました
「四捨五入」ではありません

「教師の四者悟入」は、「学者+医者+役者+易者」であり、教師は4つの顔をもつというお話です

学者
生半可な教材研究では面白いわくわくする授業にはならない
→指導案を練り上げる 教材研究に終わり無し

役者
教壇は舞台
→指示の仕方、間の取り方等 集中させるためのスキルを磨く

医者
心の内が感情に表れているのは0.2秒 ※人間の視覚は1秒に4〜5秒のぱらぱら漫画
→いじめのサインを見逃さない意識

易者
命術、卜術、相術を総動員してよき微を探し求め励ます
→生徒一人一人のよさを探し、認め、励ます

教師生活が長いと、気付きの大切さについて実感を伴って感じることが多いです
意識して生徒たちと向き合っていないと、その変化に気付けません
気付けるような種まきや環境整備も必要でしょう
成長の変化、悩みの変化等、様々な変化を、数字で探ることも、生徒の書く文章で探ることも、教師の全感覚で直接探ることも、教師は悩み工夫しながら取り組んでいます
成長の気付きがあったときの喜びは、教師としてこの上もないものです
その代わり、気付けなかったときは、教師も大きく傷つきます

親や家族はもっとそうなのですが、教師にとっても生徒のことは決して他人事ではありません
出会った、縁があった、ただそれだけかもしれませんが、人間にとってそのことはとても大きいのです


気分転換に、雪に閉ざされた立山山頂をライブカメラで観ています
✳︎画像はJR9VQのライブカメラから
http://www.jr9vq.org/lcam/lcam.html

8月の様子と12月の様子を比べると、その違いはとてもよく分かります
12月10日と12日の様子を比べても、よく観ると違いがあります
定点観測は変化がよく分かります
「気付き」のための方法のひとつです

日による違いは、生徒も同じです
1日1日、変化し続けています
よりよい変化であればともに喜び、うれしくない変化であれば寄り添う
「言うは易し、行うは難し」ですが、最善を尽くすことが我々教師や周りのおとなの役割でしょう

今日の立山山頂の様子はどうだろうかと見てみると、ライブカメラのレンズに雪氷等がへばりついて様子を確認することができませんでした
一つの手段しかもっていない場合は、こうなりますね
残念
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第177号 今年の漢字

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11月1日(月)から12月6日(月)まで募集されていた「今年の漢字2021」の発表が、3日後の12月13日(月)に迫りました
この季節の風物詩になった「今年の漢字」は、今年も京都・清水寺にて発表されます

そして、本校第1学年のフロアには一足早く、1年生が選ぶ「今年の漢字」が掲示されています(※上の写真)
それぞれに興味深い漢字を選んでいます
見ているだけで、それぞれの想いが伝わってくる掲示です
本家の企画と違い、1年生の掲示は、「今年を振り返って」と「来年を目指して」のそれぞれ漢字1字を選んでいます
人それぞれ感じ方、考えの違いがよく分かります
上の写真の2段目は、個人的に惹かれた「今年を振り返って」2文字と、「来年を目指して」2文字です
「零」「輪」と「笑」「頼」
手書きの漢字からも書いた人の想いがあふれている気がします


ちなみに本家「今年の漢字」で過去に選ばれた漢字は、

2020年「密」、2019年「令」、2018年「災」、
2017年「北」、2016年「金」、2015年「安」、
2014年「税」、2013年「輪」、2012年「金」、
2011年「絆」、2010年「暑」、2009年「新」、
2008年「変」、2007年「偽」、2006年「命」、
2005年「愛」、2004年「災」、2003年「虎」、
2002年「帰」、2001年「戦」、2000年「金」、
1999年「未」、1998年「毒」、1997年「倒」、
1996年「食」、そして1995年「震」です

1995年から始まり、毎年年末に1年の世相を表す漢字1字が、全国から募集されています
そして、最も応募数の多い漢字を12月12日(いい字いい字)の「漢字の日」にちなんで、京都・清水寺で森清範貫主の揮毫により発表されています
※今年は12月13日のようですが・・・
そして、1年の出来事を清めるとともに新年が明るい年になることを願い、清水寺にて奉納の儀式が行われています

さて、2021年の1文字は何でしょう?
わたしの漢字1文字は、「化」でしょうか

理由は、・・・秘密です

第176号 支え

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保健体育の授業で、柔道の学習が始まっています

文部科学省は平成20年3月28日に中学校学習指導要領の改訂を告示し、中学校の保健体育科において、武道・ダンスを含めたすべての領域を必修とすることとしました
武道は、武技、武術などから発生した我が国固有の文化です
相手の動きに応じての基本動作や基本となる技を身に付け、相手を攻撃したり相手の技を防御します
そして、勝敗を競い合う楽しさや、喜びを味わうことができる運動です
また、武道に積極的に取り組むことを通して、武道の伝統的な考え方を理解し、相手を尊重して練習や試合ができるようにすることを重視しています
平成24年度から全面実施となり、1年生と2年生で「体つくり運動」「器械運動」「陸上競技」「水泳」「球技」「武道」「ダンス」「体育理論」の8領域すべてが必修、3年生では「球技」と「武道」のまとまりから1領域以上を選択して履修することになっています
「武道」の中で、「柔道」「剣道」「相撲」のうち、どれを選択するかは各中学校の判断に任され、地域的特性により、「弓道」「なぎなた」等、他の武道を選択することもできます

本校では、柔道の学習を選択しています
柔道の経験がない保健体育科の教員が柔道の授業を受け持つ場合、柔道の特性から、安全面を考慮した指導が最も注意すべき点です
今年度は本校に柔道経験者(教員)がいますが、サポートとして外部講師の方にも指導いただいています
学校事故で柔道の授業中の事例が報告されているので、安心・安全を基盤とした学習を保証することは大切です
新型コロナウイルス感染症感染予防の対応も含め、安全を確保しながら、出中生がこの学習のねらいを達成できるよう、留意していきます

保健体育の柔道の授業に限らず、本校には多くの方が来校され、教育活動を支えてくださっています
ALT、スクールサポートスタッフ、心の教室相談員、学校司書、スタディメイト、少人数支援、外国人相談員、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、等々・・・
わたしが中学生だった頃にはおられなかった方々です
それだけ学校教育に対して手厚くなったということか、それだけ教職員だけでは対応できない状況になっているのか、・・・

とにもかくにも、多くの方々の支えが出中生の成長を支え、見守っていることに間違いはありません
当然、保護者のみなさんや地域のみなさんの支えがあってこそです
ありがたいことです

第175号 毒味係

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新型コロナウイルス感染症について、オミクロン株が世界中で感染を拡げ、その正体について世界中の科学者が調査中です
県内では感染者数0が続いている状況ですが、本校では三密回避、手指消毒、マスク着用などに留意しながらの教育活動が続いています

その中のひとつとして、給食での黙食を継続しています
職員室で給食をとる教職員も、黙食です
わいわいしゃべりながら給食を食べていた頃が懐かしく思い出されます

ただし、ある役割を課せられた者は昔から黙食をしていました
そうなってしまう状況だったと言えます
それは必ずしも校長の役割ではないのですが、学校給食に「検食」という仕組みがあるからです
給食時間よりも早い時刻から給食を食べ始めなければならないので、自然と黙食になるのです
周りはまだ仕事をしていますので・・・

教師なりたての頃は、「管理職は早めに給食を食べられて、暇なのか?」と、思っていました
「こちらはお腹を空かせて、4限目も12時半頃まで授業をしているのに・・・」と思っていたこともあります
しかし、その考えは、過去のわたしの間違いです
お恥ずかしい・・・
ある日、「この後、昼からの出張があるのなら、今日はあなたが『検食』することとして早めに食べなさい」と、言われて初めて「検食」の意味を知りました

「検食」とは、言い方を変えれば「毒味」です
給食の中に健康を害するものが混入していれば、真っ先に体調を崩す役割です
わたしが勤務した学校では、校長や教頭など、管理職がその役割を担っていることが多かったです
本校では、4月からほぼわたしが「毒味」をしています

江戸時代にも殿様のための「毒味役」の武士がいました
江戸城の大奥にも将軍夫人のための「毒味役」がいました
夫人の食事は、10人前を調理させていたとのことです
10人前御膳を用意すれば、毒殺者は10人前のすべてに毒を盛らなければならず、毒殺は難しくなるとの考えです
10人前のうち2膳が毒味に回され、残った8膳のうち3膳が将軍夫人の前に出され、将軍夫人はその3膳の中からひとつを選び、箸をつけていたそうです
ちなみに、将軍夫人が箸をつけなかった9膳は、お付きの当番がみんなで食べていたようで、このやりかたのために、庶民が食べられない美味しい料理を食した人がいたわけです
命がけではありますが・・・
そう言えば木村拓哉さんが出演した、藤沢周平氏原作「武士の一分」の映画では、優れた剣技を生かされることなく毒見役の職を務める小侍の三村新之丞貝(木村拓哉)が毒にあたって失明します

砺波市学校給食センターでは、念には念を入れて安心・安全な給食を提供いただいているので、わたしは毎日安心して「検食」をしています
ありがたいことです

今日も、ごちそうさまでした


※検食に関する法律

学校給食法(昭和29年法律第160号)第9条 第1項の規定に基づき、学校給食衛生管理基準が定められて施行されています

学校給食衛生管理基準
第3 調理の過程等における衛生管理に係る衛生管理基準
1(6) 検食及び保存食等
ア 検食
一 検食は、学校給食調理場及び共同調理場の受配校において、あらかじめ責任者を定めて児童生徒の摂食開始時刻の30分前までに行うこと。また、異常があった場合には、給食を中止するとともに、共同調理場の受配校においては、速やかに共同調理場に連絡すること。
二 検食に当たっては、食品の中に人体に有害と思われる異物の混入がないか、調理過程において加熱及び冷却処理が適切に行われているか、食品の異味、異臭その他の異常がないか、一食分としてそれぞれの食品の量が適当か、味付け、香り、色彩並びに形態等が適切か、及び、児童生徒の嗜好との関連はどのように配慮されているか確認すること。
三 検食を行った時間、検食者の意見等検食の結果を記録すること。
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第174号 懐かしい来訪者

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給食後のお昼の時間に、本校にとって懐かしい来訪者がありました

本校を卒業した高校生です
進学先の実習で栽培した野菜を販売するために来校してくれました

「生産者からの直接販売ですから大変お買い得ですよ」

流通のことも説明に加えて、きれいに育てた野菜を上手に紹介していました

説明通り、消費税込みの大変魅力的な価格でした
単純に安く買えたことだけではなく、出中の卒業生が育てた、そして持ってきてくれた、ということがうれしさを増幅させます


卒業生が進学先や、就職先で活躍する姿を見たり、聞いたりすることは、教師にとってうれしいことです
教え子が教師になって、同じ職場で働くこともあります
教え子が外部講師として、学校へ来てくれることもあります
教え子の子供が入学してくることもあります

しかし、みんながみんな、思い通りの人生になることはなく、悩んだり苦しんだりしている状況を聞くこともあります
時には、相談にのることもあります

それらもすべてひっくるめて、毎年、多くの未来の輝く存在に出会える教師になって、わたしはよかったと思っています

そのことを今日の来訪者が再確認させてくれました
今日のみなさんが中学時代に、わたしは直接出会ったわけではないですが、出中の卒業生ということで、親近感をおぼえるから不思議です

ありがとうございました
さっそく今日、家で食べてみます

第173号 花ひらく

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朝の読書の時間を利用して、学校司書の読み聞かせが行われています

限られた短時間の中、この時間は本気で話の世界に入り込んでいます
話を聴いた後、担任から感想を問われたり、級友同士で物語の感想を述べ合ったりすることは大切です
授業もそうですが、情報を受けるだけでなく、発信することが大切ということです

静かな雰囲気の中で物語に没入する、そして、その物語についてわいわい話す
日本的なメリハリのある読み聞かせも、生徒一人一人の未来に花を咲かせられると思います
それぞれの対象者にあったやり方はあるでしょうから、教育も試行錯誤の連続です
生徒一人一人の花はいつ、どのように咲くか分からないですが、たくさん種をまいて、養分をたっぷりやって、そのときを楽しみにしています
直接、花が咲く姿を見られなくても、それは仕方ありません


校長室の机上の新しい一輪挿しに、今朝ベコニアを生けていただきました
咲いた花が少ないこの時期なので、なおさら可憐に感じます

可憐な「生(せい)」の輝きを眺めつつ、受賞報告で校長室を訪れた生徒の姿を思い浮かべます
お客様が来校されたので、今日来てくれようとしていた二つの団体の報告が明日に延びてしまいました

女子バスケットボール部、女子ソフトテニス部のみなさん、ごめんなさい

明日の報告を楽しみにしています
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第172号 さりげない

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出町中学生と接していると、さりげない「こころくばり」を感じることがあります
大人びているというと、生徒たちに失礼になるかもしれませんが、しばしば中学生らしくない振る舞いが見られるのです

今朝も登校してすぐ、教室へ向かう前に用事で職員室へ寄っていく出中生がいます
その際、カバン等をおいて入室しますが、職員室前に持ち物を置くスペースはあまりありません
中学生ほどの年齢であれば、職員室前の廊下であればどこにでも置いていきそうなものですが、出中生は校長室前ということを意識し、そこへは置きません
少し離れますが、階段付近の非常シャッターの壁あたりに置いたり、印刷室の出入口の横に置いたりします
これは当たり前のようであって、そうではありません
さりげない「こころくばり」ができる出中生であり、家庭や地域で身に付いた姿でしょう
家庭力、地域力を感じます
砺波の素晴らしさのひとつです
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第171号 体験授業

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11月24日に出町小学校6年生のみなさんを迎えて実施した「中学校体験授業」
本日は、砺波南部小学校の6年生を迎えました
短い時間でしたが、数学と美術の授業を体験してもらいました
少しは中学校の雰囲気を感じてもらえたのではないでしょうか

未来の出中生
来年の4月を楽しみに待っています
今のうちに、小学校での学習内容をみっちりと吸収しておいてください
中学校の学習を先取りする必要はないと、わたしは思います

中学校に入学したら、「あれ?これは小学校でも学習したかも」と感じる学習内容もあります
小学校6年間、中学校3年間で、我が国の義務教育は修了です
この9年間で、繰り返し巻き返し同じような内容を違う角度で学習し、学びを深くしています

同じことであっても、何も知らなかったときと、何かを学んだ後では見え方が違ってくることがあります
経験したことで、以前感じなかったことを感じることがあります
今、目の前の学習に本気で根気よく取り組むことで、4月からの中学校での学習がより意味のあるものになるでしょう

昨日から今朝に書けて荒れた天気でしたから心配でしたが、砺波南部小学校のみんながやってくる頃は、雨も上がってくれました
立山室堂も青空が広がっています
立山黒部アルペンルートの営業が終了し、足跡が見られなくなりました
異次元の世界です
この時期や厳冬期に、一度室堂へ行ってみたいものです
実際に行ってみないと分からないことも多いでしょうね
子供もおとなも、体験して分かることは多いです

下の写真は立山黒部アルペンルートライブカメラからの画像です
https://www.alpen-route.com/live_camera/murodou.html
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第170号 ほめる

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昨日、本校で砺波市内の小中学校から各校1名の担当者と希望者による、「ICT活用研修会」が開催されました
今年度から児童生徒一人に1タブレットの環境が整い、市内の小中学校でも、本校でも教育活動での活用について、試行錯誤しながらよりよい方法を探っている状況です
市内小中学校での教育活動がより充実したものになるように、研修を重ねている砺波市教育委員会が進めるICT兼任研修会とも兼ねた研修会で、講師として放送大学教授の中川一史先生をお迎えしました
兼任研修会のメンバー以外の市内の先生方も多く参加できるようにと、授業等への影響が少ない15時からの研修でした
オンラインでの参加者もありました

せっかくこの分野での第一人者である中川教授をお迎えするので、少し早めに来校いただき、本校の授業の様子を観ていただくことができました
中川教授からは、「どの学級も学習の雰囲気が落ち着いていますね」と褒めていただきました
ありがたいお言葉です
教師も積極的にICTを活用する意識があり、大きな伸びしろ部分をご指導いただきました

褒めていただく
ご指導いただく

短い時間でしたが、その時間以上に充実した、わたしにとってうれしい機会になりました

さて、わたしはなぜうれしくなったのでしょう
第一人者の中川教授からいただいた言葉だからでしょうか
中川教授のおかげで、モヤッとしている部分がクリアになったからでしょうか
本校の生徒や教師のよいところを褒めてもらえたらでしょうか

よく、人を育てるには褒めなさいと言われますが、褒めると言うことはとても難しいと感じることが多いです
今回の中川教授の言葉とわたしの感情の関係を考えていると、数年前に新聞記事になっていた脳研究者の池谷佑治さんの話を思い出しました

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(略)
長女が4歳になるまでの成長を本にしました。
「脳研究者って、そうやって子どもの成長を見るんですね」と言われて初めて、多くの人は僕のような視点で子育てを捉えていないと気付きました。
僕は脳研究者の視点からしか娘を見ることができません。
熱心に絵を描いていたら「頑張って描いていてえらいね」と行為をほめるのではなく、「この絵、好きだなあ」と作品をほめないと、娘の脳が「ほめられたいから私は絵を描いているのかな」と誤解してしまう!と。

子どもの成長過程は狩りの時代から変わりません。
人類にとって不変のものだから、娘たちが大人になって社会が変わっていても、僕の書いた成長の記録は娘たちの心に響くと思っています。
(2017年12月17日付 東京新聞朝刊)
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この記事を読んでからも、わたしは行為で褒めてしまいがちです
中川教授は学校の学習に向かう雰囲気を褒められました
行為ではありません
わたしがうれしかったことと、このことは関係があるような気がします


蛇足
書籍名:「パパは脳研究者」
著者:池谷 裕二
出版社:クレヨンハウス (2017/8/10)
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第169号 食欲の・・・ もう冬

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砺波市学校給食センターから講師をお招きしての学校給食巡回指導の1日目でした
今日は、2年3組と5組が、「朝ごはんを食べよう」のテーマで学習しました
生徒が食に付いての関心を高めるだけでなく、栄養教諭、学校栄養職員が給食の状況を把握することも目的となっています
学校給食は生徒たちの成長にとってとても大切なものとなっています

以前、他市の学校に勤務しているとき、学校栄養士さんに尋ねたことがあります
「我々おとなにとって学校給食の摂取カロリーは、どのくらい多いのでしょうか?」
そのときの回答は今でも明確に覚えています
「先生・・・おとなは生徒の半分で十分ですね」
衝撃的でした
生徒と争っておかわりしていた若かりし頃
教員歴が長くなり、身体をあまり動かさなくなっても生徒たちと同じ量の給食を食べていた状況
いろいろと走馬燈のように頭を巡りました(※大げさですね)

そして本日、定期的に診てもらっているお医者様から、
「毎日三食はしっかり食べなくてはならないけど、ごはんは100gだな」
とご指導いただきました
生徒にも求めている自主・自律が、わたし自身にも試されています・・・

そんな今日の給食は、「呉西(ゴーセイ)な日!!の給食」
富山県の呉西地区、6市でとれた食材を特別に組み合わせ、呉西(ゴーセイ)な給食が実施されました
いつもの牛乳の他に、
1 ゴーセイなメンチカツ
2 ハトムギ入りしそごはん
3 氷見うどん汁
4 枝豆サラダ
5 6市ミックスゼリー
写真は、砺波市給食センターのホームページで観ることができます
リンクはこちら ※[お知らせ]11月30日の給食【呉西(ゴーセイ)な日!!給食】
砺波市の食材として、リンゴ果汁、タマネギ、たかはたポークが使われていました

ごはん、100g以上ありました

第168号 それ、ぎりぎり かも

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今朝は放射冷却現象もあって、冷えました
今日は燃えないゴミの日で、地域のゴミ収集場所へ行くと、シートに付着した水が凍っていました(写真1)
わたしはこの冬初めて氷が張ったところを見ました

出勤して、出中生が登校してきたので何人かに、「途中、凍っていませんでしたか?」と尋ねてみましたが、回答はすべて「いいえ」でした

小矢部と砺波での、ほんの少しの気温差が、氷を張らせるか張らせないかのぎりぎりのところだったようです

そのような寒い中、登校した出中生を迎えていたのは期末考査(3日目・最終日)でした
校舎内は外の冷え込みがうそのように熱気を感じます(※暖房の影響が大きいか・・・)(写真2)
最後の教科を終えて、ほっとする出中生の表情を見ると、自分の昔を思い出します
出中生のみんながほっとする気持ちが想像されるだけでなく、それはみんなが本気で根気よくやりきったための充実感・達成感かもしれません

ただし、定期試験は試験までの取組、試験中の取組がすべてではないことを、再確認しておきましょう
試験はテスト、つまりチェックです
自分はどの程度学習内容を理解できているか?学習したことをどれだけ活用できるのか?などのチェックです
だから、チェックして終わりということではなく、返された答案、つまり、チェックの結果をどう未来に活用するかが重要です(※健康診断の結果で異常が判明したとき、「ああそうか」と放っておくことはいないでしょう?)
チェックの結果は点数として表されていますが、それはあくまでも今回のチェックにおける、自分の学習に関する理解度を示しただけのものです
100点満点中の100点満点であれば、自信をもって次のステップに取り組めばよいです
50点であれば、正答とならなかった今回の試験の50%は何かを見極め、達成できなかった50%の改善に取り組むチャンスです
0点であれば、本当にすべてが分からなかったのかを見極め、やはり達成できなかった問題の改善に取り組むチャンスです
100%を目指すこともあるでしょうし、段階的に80%を目指す場合、50%を目指す場合もあるでしょう
それは、過去の自分と今の自分との相談であり、未来の自分に対するメッセージにもなります
もしかしたら、100点も、50点も、0点も数字で見えるほど、差はないかもしれません
ちょっとしたきっかけで、試験の点数が大きく変わった人を何人も見てきています
今いるのは、次の段階へステップアップするほんの少し手前かもしれません
特に、「自分なりに、本気で根気よくがんばってきたのに・・・」と感じている人はなおさらです
残念ながら、学習や技能などは、一朝一夕には身に付かないです
いや、残念ではなく、それだからよいのかもしれません
時間をかけることで、その分確実に自分の一部になっていくとも言えるからです(※単に時間をかければよいと言うことではありません 漠然と時間を使っただけではダメです)
数字の結果が大きく違っていても、それは数字ほど大きな差がなく、「ぎりぎり」の違いかもしれません
大切なことは、今何をすればよいか自分でよく考えて、本気で決めることだと、わたしは思います
すべて自分の人生なのだから

校舎3階から、雪をかぶった立山連峰が見えました(写真3)
ライブカメラで室堂周辺をのぞいてみると、やはり、別世界でした(写真4)
ちなみに、雄山山頂カメラは、凍り付いていて風景が見られませんでした
残念

第167号 1994.11.27

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27年前の明日、1994年11月27日
この日をわたしは忘れません
愛知県の当時中学2年生 大河内清輝さんが亡くなった日です
それは、日曜日の夕暮れ時でした

彼の書いた便せん4枚の文章は、何度読んでも胸が張り裂けそうで、つらくなります
しかし、わたしは教育に関わるものとして、そして父親として、毎年読まなければならないと思っています

清輝さんの文章をここで紹介することはしません
ただ、当時、清輝さんの父、大河内祥晴さんが全国の子供たちへ発信されたメッセージを紹介します

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清輝と同じように人に言えない苦しみをもっている子供たちへ
清輝のお父さんより

今、私は清輝がなぜあんなに苦しみ悩み、つらくてしかたがないのに、一人で心の中に閉じ込めてしまったのかをずっと考えています。

今、清輝の悲しい出来事で、学校の生徒をはじめいろんな所でいろんな事をしようとしています。
しかしこれは君たちのつらさを本当にわかっているのだろうか、助けてやれるのだろうかと悩んでいます。
それは君たちの本当の気持ちをわかってやっているのだろうかとの疑問からです。
清輝が何を思っていたのか・・・
僕にも弱いところがあった。
だからそれを言うのは恥ずかしい。
お父さんお母さんに言っても本当に助けて、守ってくれるだろうか。
言ったらクラスの子や先生はどう思うだろうか・・・。
そんな事をいろいろと私は考えています。
今、私はできれば清輝についていきたい。
清輝もやっと背が大きくなってきたなあ、これならお父さんをすぐ追いこしてくれるなあ・・・
この彼がいなくなった悲しみは、君たちならわかってくれるとおもいます。

今、清輝のことが国中で話題にされ、大きな事をしたと慰めてくれる人もいますが、私は彼が何もしないでも、何もできなくても、ここに一緒にいてくれる方がよっぽどうれしい。
まだいろんな事をしたい。
おばあちゃん長生きしてください。
おじいちゃんありがとうといいのこすなら、なぜ、こんなことをしたのか。誰も心の中では良い事をしたとは思っていないよと、叱ってやりたい。

このくやしい、悲しい気持ちをわかってもらえるだろうか。
君たちがぼくも清輝君のようになにかをのこして皆にわかってもらおうと思ったら、それはとんでもない間違いです。
つらさにじっと耐えている君たちならわかってくれると思いますが、同じ苦しみ、いやもっと大きいつらさをお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟、友達に残すことになるんです。
君たちはもっと大きくなれるんです。

この苦しみをなんとか乗り越えて欲しいという願いで一杯です。
今こうして書いている間も清輝の本当の気持ちが、わかってやれるだろうかと思っています。

おじさんのこの苦しさを少しでも助けてやろうという気持ちがあれば手紙で今の気持ちを、なぜ人に言えないのかを教えてください。

大河内 祥晴
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祥晴さんは、自宅の住所を公開してこのメッセージを発信されました
この反響は大きく、日本全国から千通以上の手紙が届いたそうです

わたしは清輝さんの思いを想像します
わたしは祥晴さんの想いを想像します

想像の先に、わたしたちが今できることのヒントがあるはずです

第166号 掲示

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教育活動の様子を観るため校舎内を回ると、授業で本気で根気よく、元気に取り組む出中生の姿が多く見られます
今日は期末考査1日目ということもあるのか、いつもより少しおとなしめかな・・・とも感じますが、それぞれにがんばっています

校内を回ると、廊下に多くの掲示を見ることができます
3年生の学級の前には修学旅行のレポートが掲示してあります
1日目のラフティングは、非日常であり、多くの生徒に印象に強く残っただろうと思ってレポートを読み進めると、結構2日目の農村体験や、1日目夜の清水氏の講演のことを書いている生徒が予想以上に多かったです
本日、本校で定期的に行っているキャリア教育委員会でもそのことについて意見が出されました
新型コロナウイルス感染症感染拡大により、多くの制限のもとで実施した3年生の修学旅行でしたが、生徒たちの本気の学びもあり、教育効果を感じることができました
レポートを読んでも、やはり本物との出会いや、体験は生徒たちに強い刺激を与えてくれることを再確認しました

2年生の学級前には期末考査の対策問題が掲示されています
学年委員会が工夫して取り組んでいます
自分たちで自分たちの集団を向上させようとするチャレンジは、多くの学びをもたらせます
学年委員だけでなく、学年委員をフォローする学年一人一人もそうです
集団力の向上です

正面玄関には般若中学校のみなさんから届いた礼状が掲示されています
学校の枠を越えて協力しながら自分たちの力を伸ばすことのありがたさを感じられます
自分の知らないところで思いがけずつながっていたり、助け合ったりしていることはよくあることです
出中生の中にも、この掲示を見て何かを感じる人がいるでしょう

出中生の活動する姿だけでなく、校舎内の様々な掲示物を見ながら、未来の成長した出中生を想像します

※1年生の掲示を今回紹介できず、ごめんなさい 1年生もがんばっています

第165号 空模様

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朝学校に着くと出町中学校の上空には、真っ青な空、真っ白な積乱雲、そして白い月の姿がありました
つい先日、ほぼほぼ皆既月食だった満月の月も少しずつ欠けています
強風や強い雨を降らせた鉛色の分厚い雲は、さっと流れて青空を見せています
時は流れているということと、どんなに厚い雲があってもその上には青空と太陽が輝いているということを実感した朝でした

出中生たちにとってはそのような悠長なことを言っていられない朝だったかもしれません
廊下で、登校中の強風によって傘がひっくり返ってしまい、その処分に困っていた○○さんと会いました
被害は傘だけで、けがやその他の不都合もなく、ほっとしました
折れた傘は危険だったので、本人了承のもと資源ゴミとして預かりました
大変でしたね、○○さん
びっくりしたことでしょう

○○さん以外でも登校中に被害があった生徒はいないか心配し、確認しましたが、わたしのもとにそのような情報はなく、少し安心しました

昨夜は雷と強い風が荒れ狂っていたので、心配していたのです
気象庁から、砺波市には強風注意報、雷注意報が発令されています
警報ではなかったので大丈夫だろうという気持ちもありましたが、不安だったのです
今後、ますます今回のように冬型の気圧配置となって荒天になる日が増えると予想されます
特に警報が発令された場合は、登校に際して十分安全に留意しなければと思います
保護者、地域の皆様にもご協力お願いいたします
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行事予定
1/24 令和4年度入学説明会

学校だより

相談室より

インフルエンザ様式

その他感染症様式(インフルエンザ以外)

学校からのお知らせ

PTAからのお知らせ