最新更新日:2024/05/02
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

第228号 開花

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雨水(うすい)
降る雪が雨へと変わり、氷が溶けて水になる、つまり雪解けが始まる頃、草木が芽生える頃です
といいつつも、本格的な春の訪れにはまだ遠く、三寒四温を繰り返しながら春へ向かう季節です
寒い日が三日ほど続くと、その後の四日ぐらいは暖かい気候
何だか人生がよりよい方向へ進んでいるときのようです

雨水のど真ん中の次侯は、「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」
霧やもやのため、遠くの山や景色がほのかに現れたり、消えたり
趣のある山野の情景が広がります
ところで、霞(かすみ)と朧(おぼろ)の違いを、出中生は知っているでしょうか?
両者とも霧です
ただし、春に出る霧が霞(かすみ)で、夜の霞(かすみ)が朧(おぼろ)です
だから、「朧(おぼろ)月夜」と呼ぶわけですね
日本人のこのような感性が、わたしは好きです

昨日、某所でウメの花が咲いていました
桜の季節はまだですが、ウメの開花は始まっています

出中生のみんなも、ウメの開花に気付いているかな・・・
出町中学校の敷地内にサクラはありませんが、ウメはあるのですよ
確認のために観に行ったら、そのウメも一部開花していました

やはり確実に、本格的な春は近付いています
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第227号 どこかで、誰かが・・・

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全校生徒の健康はもちろんですが、来月の県立高校一般入学者選抜検査に向けて、特に3年生の体調管理に関して緊張の続く毎日です

健康面だけでなく、降雪による登下校時の安全確保もです
降雪はひとまず峠を越え、やや落ち着いた状況ですが、降雪がなくても校舎周りにまだまだ積雪があります

そんな中、一部不自然に雪がない場所が2カ所
1カ所は上の画像です
歩道が写っていますから、分かる人には分かる場所です
ここは除雪された雪が山のようにたまっている場所のすぐ横です

果たしてなぜここに雪がないのか?

実は3階から非常時に脱出する避難シューターを引っかける金具がある場所なのです
雪が積もったら、除雪をして万が一のために備えています
使われることがないことを祈りつつ、誰かが雪の山を掘っています
おそらく出中生の中でこのことに気付いている人はいないのではないでしょうか?(まさか教職員も・・・)

校地内にもう1カ所このような場所があります(下の画像)
さて、この場所がどこか分かるでしょうか?

本校卒業生のみなさんや地域のみなさんの中で、この場所が分かられる方がおられたらすごいです

このことだけでなく、社会では誰かがどこかでわたしたちの安全・安心、もっと言えば命を守るために活動してくださっています
その存在が気付かれる時は、困ったことが起こった時です
使われることのない状況が、我々にとって平和なのです
地道な活動を通してこのような状況を守っている方々には、感謝しかありません

誠にありがとうございます
わたしもこういった活動(※世のため、人のため)について、少しでもお役に立てればと思います
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第226号 視点

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昨日の天皇誕生日から今朝にかけて、けっこうな積雪がありました
砺波市では、気象に関しての警報は発令されていなかったため(※大雪注意報も、2/22 13:30解除)、大丈夫だとは思っていましたが、全校生徒の登校が気になります
登校してくる様子を見て、やっと少し安心しました

ただ、登校してくるその姿が生徒のすべてを表しているわけではありません
登校途中に雪に足を取られて転倒してけがをしたかもしれません
家庭においては、登校前の体温測定に協力いただいていますが、登校してくる間に体調が変化しているかもしれません

体調管理については、体温という視点からだけでなく、別の視点からも毎朝担任をはじめ教職員は留意しています
今は新型コロナウイルス感染症の感染状況があまりよろしくないため、より一層緊張感をもって対応しています
以前より案内させていただいていますが、以下の点についてご家庭でも今一度ご確認いただき、ご理解・ご協力をお願いいたします

1 登校前の健康観察について
 ・ 登校前、自宅における健康観察(検温を含む)の徹底をお願いします
2 本人やご家族に体調不良等が見受けられた場合について
 ・ 普段と体調が少しでも異なる場合(発熱、咳、のどの痛み等)や、同居のご家族に同様の症状が見られる場合は、登校を控えてください。この場合は、欠席ではなく出席停止(公欠扱い)とします。
 ・ 登校後、生徒の体調が悪いと判断した場合、ご家庭に速やかに帰宅し、医療機関
を受診していただくよう、ご協力をお願いします。
 ・ 本人、同居のご家族が、以下の場合は、学校に速やかに連絡してください。
【 感染した場合、濃厚接触者になった場合、念のためPCR検査等を受ける場合 】
3 その他
 ・ マスクの着用、個人情報の拡散防止について、再度確認をお願いいたします


1限の授業が始まる頃には、青空が見られました
中庭の様子も、校門前三角駐車場の歩道も、視点を変えると見え方が違ってきます(写真上1、2段目)
新型コロナウイルス感染症への対応をはじめとする毎日の体調管理だけでなく、出中生一人一人の成長についても、複数の教職員が異なった視点で関わり情報を交換することの意味が、ここにあります

そうそう、見え方と言えば校舎内では梅が満開です(写真下 ※美術室前掲示板)
2年生が美術の時間に制作した水墨画です
しばしその梅を眺めながら、春を想いました
モノクロでありながら、春色を感じることができます

これも、視点に関わることと、言えなくもない・・・か
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第225号「2」※第222号にできず・・・

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本日、2月22日は「ネコの日」のようです
「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせで1987年に制定されたとのこと
ネコマニアにとっての、年に一度のお祭りだそうです
特に今年は、2022/2/22と、「にゃん」がにゃんと!6つ並び、「スーパー・ネコの日」「スペシャル・ネコの日」「プレミアム・ネコの日」と例年以上の盛り上がりを見せているとか・・・

気付く人は気付かれたかもしれませんが、この文章にあまり熱意がないのは、わたしはどちらかというとイヌ派だからです
ネコとイヌを優劣付ける気はサラサラありませんし、ネコもかわいいとは思います
※決してネコ派の方と勝負しようとは思っていませんので・・・

「どちらが上か」とか、「1位でなければ意味がない!」と、いう言葉を聞くことがあります
個人の価値観ですから、これは否定されるものではないと考えます
ただ、わたしは、「想いがあって1位を目指すことは大事だけれど、1位でなければすべて台無し」とは考えません

今日も校舎内をまわっていると、1、2年生は期末テスト2日目に本気で取り組み、3年生は中学生活終盤の授業に取り組んでいます
体育館では、3年の2クラスが卓球の学習をしていました
1対1で、卓球台を挟んで対峙していますからある意味勝負なのですが、そこには「勝って1位になるぞ!!」という様子はみられません
生徒たちは卓球のプレーに慣れてきたところで、ルールに則った正しいサービスの仕方を学び、実際にプレーしていました
聞いて初めて知ることがあります
やってみて初めて感じ、学ぶことがあります
保健体育科での、全身を使った学習です


そして今日はネコの日の他に「2位」の意味を考える日でもあります
それは、「日本No.2協会」が活動を始める日だからです

問1 世界で2番目に標高の高い山は、どこでしょう?
問2 日本で2番目に標高の高い山は、どこでしょう?
問3 富山県で2番目に標高の高い山は、どこでしょう?
問4 世界で2番目に面積の大きい湖は、どこでしょう?
問5 日本で2番目に面積の大きい湖は、どこでしょう?
・・・富山県は、思いつかないので、なしです・・・

ちなみに1位であれば、問1「エベレスト(チョモランマ)8,848m」、問2「富士山3,776m」、問3「立山(大汝山)3,015m」、問4「カスピ海374,000m」、問5「琵琶湖669.3km2」ですね

2位になると、とたんに知名度が低くなるから不思議です
それぞれの2位の答えは次の通りです
問1 ゴドウィンオースチン(K2)8,611m
問2 北岳3,193m
問3 剱岳2,999m
※1位を大汝山3,015mとすると、雄山神社3,003m
問4 スペリオル湖82,367m
問5 霞ヶ浦168.1km2

知らないということは「伸びしろが大きい!!!」と、北岳のある山梨県「南アルプス市芦安温泉郷はたごの会」会長、名取大介氏が「日本No.2協会」を設立しました
また、2月2日を「No.2の日」として記念日登録したそうです
1222/12/22以来、799年ぶりに、西暦に2が6つある本日、第1回「日本No.2サミット」が開催されます
今後は2年に1回ペースで定期的な開催を目指し、「日本中のナンバー2をつなぎ、ナンバー2仲間を増やし、決してナンバー1になれなくともくじけることなく、ナンバー2チャレンジ精神を養い、明るい未来へと進んでいきます」と宣言しています

世の中には熱い方がたくさんおられます
本気・根気・元気を具体的にその言動で表現されています
そういう方々の姿や、本気・根気・元気な出中生の姿から、大きなエネルギーをもらえます

わたしも、がんばろ

第224号 早起きは、お得でした(ご報告)

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本日から1、2年生は学期末テストです
学年最後の定期テストが始まりました

わたしは小学校、中学校、高校、大学と、定期テストを何度経験したでしょう
何度経験しても慣れることはできなかったです
以前ここで、定期テストは学力の定着を評価するだけでなく、学びという点でも効果があるという脳科学の話を紹介しましたが、当事者としてそのことを意識できる余裕はなかったです
徹夜に近いことをして、かえってテストの時間は頭が働かなかったなど、間違った勉強のやり方しか知らず、結果が伴うはずもなく、どうせやっても無駄と言い訳をつくり出し、それでもやらないという判断もできず、だらだらとしたテスト勉強で、本気で根気よくは取り組めなかった気がします
今にして感じる、深い後悔の念です
1、2年生が本気で根気よく答案に向き合っている様子をみながら、「出中生はどうかな?」と思いました

脳科学的に、テスト前は十分に睡眠をとることが大切だと知ったのは既に学生ではなかったです
そして、早起きしての朝学習が効果的なこともそうです(※早起きと共に、習慣化がより効果的なようです)
教師として、教える立場になって知ったことばかりです


早起きと言えば、先週末、2/18付の「校長室より」第223号で、「早起きは、お得かも」とあやふやな表現をしました
週が明けて、その評価をお伝えしなければなりません(※個人的嗜好の話題になり恐縮です)

2/19(土)は早起きをして、午前5時半過ぎに家を出ようと準備をしました
そして、予定時刻通りに玄関の扉を開けた瞬間、目に飛び込んできたのは、空いっぱいに広がる雲です
満月から2日後
まだ97%ほどが輝く欠け始めの月は、雲の影響でその輪郭がはっきりとは見えません
雲の切れ間からでも見えないだろうかとの願いと、ISSを観ることはできないかもという弱気とのせめぎ合いの中、わたしとしては珍しく諦めることなく、近くの小矢部川の堤防へ徒歩で向かいました

堤防に立ち、足先をはじめ、末端という末端から伝わる寒さを感じつつ、切れ間はないしダメか・・・と諦めかけ始めたとき、明るい光の点が西から真上に向けて移動して来るのが見えました
夢中でスマートフォンで何枚か写真を撮りました(※動画で撮らなかったことを後悔しました)
そんな慌てふためきながらも喜んでいるわたしの想いを知るよしもなく、ISSは音も立てずに東の空へスーッと消えていきました
ほんの数分のできごとですが、わたしにとっては何とも言えない時間となりました

つまり、「早起きは、お得でした」
ただし、「わたしにとって」と、条件附きです

あの光の点の中に、7名の宇宙飛行士(下写真)が活動しているのかと考えると、今でもとても不思議な気持ちです
現在のISS滞在クルーJAXA HPより):1Raja Chari(ラジャ・チャリ)米、2Thomas H. Marshburn(トーマス・マーシュバーン)米、3Kayla Barron(ケイラ・バロン)米、4Matthias Maurer(マティアス・マウラー)独、5Anton Shkaplerov(アントン・シュカプレロフ)露、6Mark T. Vande Hei(マーク・ヴァンデハイ)米、7Pyotr Dubrov(ピョートル・ドゥブロフ)露

前回も紹介したKIBO宇宙放送局HPの「#きぼうをみよう」によれば、2/22朝、3/10朝、3/12朝がISSの観測チャンスです(下画像)
次回は、今回の反省を活かし、動画で撮影してみます
気象状況はあまり思わしくありませんが、諦めずにチャレンジしてみます
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第223号 早起きは、お得かも

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春一番が吹いたというのに、一時は大雪注意報が発令され、雪の降る日が続きました
出中生はそんな中でも早めに家を出るなど工夫し、安全に留意して、登校しています

日本気象協会の天気予報を見ると、明日にかけて雪雲が砺波の空から消えるようです
これは星が観られることを意味します

星を観るのもよいですが、たまには空を横切る人工物を観測してみるのもよいものです
夜空を見上げていて、人工衛星が空を一直線に横切る様子を観ることができますが、せっかくですからもっと大きい国際宇宙ステーション(ISS)はいかがでしょう
ISSは、地上から約400km上空に建設されたもので、サッカーコートほどの大きさがあり、地球の周りを1周約90分で回っています
ISS の中では実験・研究、地球や天体の観測などが行われており、アメリカ・ロシア・ヨーロッパ・カナダ、日本など、世界の国々が協力して建設して運用している大きなプロジェクトです
そんな ISS の一部に、日本が開発した実験棟「きぼう」があり、宇宙の特殊な環境を利用して、企業、大学、研究機関等が世界最先端の研究を行っています
観たくなってきませんか?

ただしこのISSはいつでも観られる訳ではありません
地上からISSが観られる条件は3つです

1 空が晴れていること
2 上空付近をISSが通過すること
3 観測場所は日が昇っていないが、ISSには日光が当たっていること

この条件がそろうのはいつか?
明日にかけて1は大丈夫そうです
2、3は???
それはHPで確認できます
※詳細はこちら→https://lookup.kibo.space/
このHPは、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の支援のもと、KIBO宇宙放送局が運営するISS可視情報サービスです
その中の「きほう予報」では、このような太陽の位置も計算した上で、ISSが観られる時間帯を割り出しています
下図では、2月19日(土)am5:43に金沢で条件がそろっています
砺波でもほぼ同時刻に空を見上げれば観られるでしょう
ちょっと早起きして、観てみようかと思います
明日の日の出前は放射冷却現象で、気温が低いと予想されますから、チャレンジされる場合は、暖かい服装で体調管理をしてください
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第222号 あれの名前

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今日の給食の献立に、「ソフト麺のミートソースかけ」がありました
わたしのような年代になると、「減量はちみつパン」との合わせ技で、炭水化物の摂り過ぎかとも思われますが、小学生の頃から今も変わらず魅力的な献立です

お昼の放送で給食委員が紹介してくれましたが、「ソフト麺」は略称であり、正式名称があります
それは、「ソフトスパゲティ式めん」です
※給食センターホームページより※
「ソフト麺」は、学校給食用に開発された麺で、正式な名前を「ソフトスパゲティ式めん」といいます
スパゲティとうどんの中間くらいの固さで、洋風のソースにも和風のソースにも合う食べやすいところが特徴です。ビタミンなどが加えてあり、見た目以上に栄養価の高い麺なのです
https://www.city.tonami.toyama.jp/info/14957786...

知っているようで案外知らない名前のものが、身の回りに多くあります

ちょうど今、校長室前の掲示板に3回シリーズ「アレの名前は何だ!?」を紹介しています
上の写真は、昼休みにたまたまその問を本気で考えていた、○○さんと◎◎さんです

この記事を読んでくださるみなさんにも、既に出題済のA〜Dの5種類を紹介しましょう
さて、いくつおわかりでしょうか?
こたえ

第221号 みんなでつくる

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今日も出中生は学習に励んでいます
1年○組の社会科の授業で、映像を観ている姿がありました
じっと画面を食い入るように観て、課題に取り組むその表情を見ていると、おとなのわたしも、いろいろとがんばらねばと感じます

「面倒くさいなぁ」「だるいなぁ」等と、成長にとってマイナスの感情がわき上がる時、ふと隣を見て、本気・根気・元気に学習に取り組む同級生がいる環境
「本気・根気・元気でがんばるぞ!!」と、成長にとってプラスの感情がわき上がる時、ふと隣を見ると、ほおづえをついてマイナス・オーラを発散する同級生がいる環境 ※オーラだけでなく、具体的な言動で妨害するのは問題外・・・

最終的には環境のせいにはできないと思うものの、今の自分がいかに幸せな環境にいるのかと噛みしめたことは今まで何度もあります
仲間に恵まれるとか、仲間に救われるとか、表現はいろいろですが、やはり人間は一人ではなく、多くの人の中でつながりながら生きていると感じます
これは決して誰とでも仲良くしようという意味ではありません
自分とは合わない人も世の中にはいます
苦手な人もいます
しかし、どのような人とも距離感をうまくとって生きていくことは大切だと思うのです
学校は社会に出る前に、そのことも学ぶ場だと思っています

授業も、教師だけでつくりあげるものではなく、教師と生徒が一緒になって学びの環境を醸成していくものです
だから、授業の最初と終わりに「お願いします」「ありがとうございました」と言っているとわたしは思っています

これは教室にとどまらず、学校全体に言えます
今、1年生各教室前の廊下掲示版には、「こんな先輩になりたいなぁ」が掲示してあります
「日常の生活」「生徒会活動」「学習面」「部活動」「思いやり」「交流」と、6つの項目について、一人一人の想いが書かれています
1年生は4月からは新入生が入学することで先輩となります
2年生は4月からは最上級生です
出町中学校の環境は、どのように変わるでしょうか?
3年生が残していってくれる、この出町中学校の環境を1、2年生はどのように受け止め、よりよくしていくのでしょうか
本校教職員も、本気・根気・元気で生徒たちを支援していきます
歴史ある出町中学校の校風の中で、成長して行く出中生の姿を見られる楽しみを感じながら
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第220号 生徒会活動

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今日の給食の時間、生徒会の給食委員会が資料を各教室の電子黒板に配信しながら、放送を行っていました
この後、何回か続くシリーズの第1弾です
本日のテーマは「給食を残さずに配るコツ」でした
黙食の続く教室では、生徒会員が静かに放送に注目していました
生徒自身の手でよりよい学校生活を目指す生徒会活動は、生徒の未来につながる大切な学びの活動です

※ここから先は、いつにも増して長く重い文章となります

学校教育において、我々教職員が絶えず意識しているものは「学習指導要領」です
「学習指導要領」とは、全国どこの学校でも一定の水準が保てるよう、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準です(※およそ10年に1度の改訂)
学校で使用する教科書や時間割は、これを基に作られています
中学校学習指導要領は、総則編、国語編、社会編、数学編、理科編、音楽編、美術編、保健体育編、技術・家庭編、外国語編、特別な教科 道徳編、総合的な学習の時間編、そして特別活動編の13種類
教育課程全般にわたる配慮事項や授業時数の取扱いなどを「総則」で定めるとともに、各教科等のそれぞれについて、目標、内容、内容の取扱いを大まかに規定しています

生徒会活動は、この中の特別活動のひとつです
その目標は次の通り
「異年齢の生徒同士で協力し、学校生活の充実と向上を図るための諸問題の解決に向けて、計画を立て役割を分担し、協力して運営することに自主的、実践的に取り組むことを通して、第1の目標に掲げる資質・能力を育成することを目指す」
第1の目標に掲げる資質・能力とは次の3点を指します
(1)多様な他者と協働する様々な集団活動の意義や活動を行う上で必要となることについて理解し、行動の仕方を身に付けるようにする
(2)集団や自己の生活、人間関係の課題を見いだし、解決するために話し合い、合意形成を図ったり、意思決定したりすることができるようにする
(3)自主的、実践的な集団活動を通して身に付けたことを生かして、集団や社会における生活及び人間関係をよりよく形成するとともに、人間としての生き方についての考えを深め、自己実現を図ろうとする態度を養う

上の3点をより簡潔に表現すれば、観点の3点です
(1)「何を知っているか、何ができるか」(知識及び技能)
(2)「知っていること、できることをどう使うか」(思考力、判断力、表現力等)
(3)「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」(学びに向かう力、人間性等)

生徒自身の手で、よりよい学校をつくりあげる
その活動の中で付ける力です

小さい頃、アニメーション「ピーナッツ」で、主人公のチャーリー・ブラウンたちが子どもだけで様々な課題をクリアしていく場面を見て、同じ小学生ながらすごいなと思った記憶があります
そのことと比較することではないですが、出町中学校生徒会は執行部を中心として、自分たちの力でよりよい出町中学校をつくる伝統を引き継いでいると感じています
やや自画自賛ですが、これらはすべて卒業生や本校の歴代指導者が大切にしてきた、伝統だと思います
ありがたいことです

がんばろう出中!

第219号 アウトプット

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今日から第3学年は期末テスト
水曜日まで、中学生活最後の定期テストが続きます
各教室では、本気で根気よく答案に向き合う3年生の姿があります

「ティーチングよりコーチング」
これは、アウトプットの効果の大切さを意味している言葉と認識しています
確かに、教師になって生徒に指導する立場になり、指導のためのアウトプットをたくさんすればするほど、指導内容が自分の中でより定着した感覚があります
しかし、これは生徒の立場ではティーチング・・・
授業の中で生徒に問うて回答させたものを、他の生徒に問い返しながら学級内でつないでいくことで、より学習が深まることを経験しています
また、部活動顧問として、積極的に選手の考えを語らせることで、選手のモチベーションやプレーに対する理解力が高まった感覚があります
これは、コーチングに近いでしょうか

ある意味、テストもアウトプットです
問いに対する自分なりの解答はアウトプットであり、テストを受けることでより学習内容が定着すると言えます
自分のことを振り返ると、確かに中学生の頃の定期テストの「四字熟語「一( )一( )」「( )心( )心」を完成させよ」や、小学生の頃の漢字テストの「「境内」の読み」で間違えた問題は、今では決して間違えません ※一期一会、以心伝心、けいだい
相当、話が小さくなっていますね

テストを受ける身としてはそんなことはどうでもよくて、できるなら避けたいかもしれません
しかし、テストには未来の自分の力を高める効果があることを、意識している場合としていない場合とでは、心持ちも違うのではないでしょうか
テストとまでいかなくても、基本問題や、応用問題に取り組むことも同じです
また、問題に取り組んで、自分は理解したけれど、近くに分からない人がいたとき
その分からない人に分かりやすく教えることは、時間の無駄ではなく、教える側にとっても学習効果があるということです

受検を控える3年生のみなさん
私立高校入試前に話しましたが、入試は団体戦です
学校内で隣にいるのは敵ではなく味方です
そして、最終的には自分との闘いです
学校での教え合いは、団体戦においても、自分自身との闘いにおいても、有効な方法です

本日の最後に、校長室前にも掲示している、竈門炭次郎氏の言葉をここに紹介します

 諦めるな 諦めるな 諦めるな
 喰らいつけ 最後まで
           竈門炭次郎

第218号 グイーン ギコギコ

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授業中、学校をまわっていると1階技術室方向から「グイーン!!!」と、機械音が聞こえました
この時間は特別に廊下にグラインダーが出されており、生徒たちが木の板を削っているところでした
「最終的にこれは何になるの?」と尋ねると、「本立てです」、「コーナーラックです」と教えてくれました
そして、○○さんは、「傘立てです」と答えてくれた後、「傘立てをつくるのは、自分だけかも・・・」と教えてくれました
自分一人であっても、自分が選んだ課題に取り組む姿勢は大切です
すばらしい

技術室に入ると設計図とにらめっこしながら板にけがきをしている生徒、けがき線に沿って板を切断している生徒、それぞれが本気で根気よく取り組んでいます
これまた、すばらしい

技術・家庭科のこの学習では、生活や社会の中から見いだした問題を、材料と加工の技術によって解決する活動に取り組みます
その中で、材料と加工の技術の見方・考え方を働かせ、問題を見いだして課題を設定してそれを解決する力を育成することや、製作に必要な図をかき、安全・適切な製作や検査・点検等ができるようにすることがねらいです
また、こうした活動を通して、自分なりの新しい考え方や捉え方によって、解決策を構想しようとする態度や、よりよいものとなるよう改善・修正しようとする態度の育成を図っています

中学生時代、不格好な本立てを作製したことが思い出されました
スキマだらけでしたが、その後その本立てを結構長く使っていたように思います
過去の自分は、自分なりに生活の中の問題を解決できていたということかな

グイーン! キュイーン!という機械音や、ギコギコと板を切るのこぎりの音を聞いているとその規則性から、鳥の鳴き声を連想しました
そう言えば、昨日から、立春の次候「うぐいすなく(※漢字を表示できないのでひらがな)」です
そして、ウグイスと言えば、少し寒さが残る頃、「ホーホケッ? ホケッ・・・???」とうまく鳴くことができないウグイスの声を、わたしは思い出します
若いウグイスだけでなく、ベテランのウグイスも、春先はあまりうまく鳴けないようです
その後、何度も練習して、ようやく美しいさえずりができるようになり、心癒やされる美しい響きとなります
ぐぜりと呼び、さえずりの練習をする声と聞いたことがあります
春になるころ、「ホーホケッ」「ケキョッ」とだけ聞こえるのはさえずりの練習をしていると・・・
人間だけでなく、ウグイスも本気・根気で鳴き声を練習して「ホー ホケキョ」と、見事なさえずりをするわけです(※ちなみに、「ホー」は息を吸う音で、「ホケキョ」がさえずりとのこと)

出中生のみんなは、びしっとした設計図通り、イメージ通りの作品を製作するのだろうな
「グイーン」「キュイーン」「ギコギコ」が段々、うまくなっているように聞こえるのは気のせいかしら

完成が楽しみです

参考:一般財団法人日本気象協会HP(2021年02月08日)
https://tenki.jp/suppl/hiroko_furuya/2021/02/08...
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第217号 想いは引き継がれる

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本日、先日の生徒会役員選挙で選ばれた令和4年度前期生徒会執行部に、認証書を手渡しました
歴史ある出町中学校生徒会の活動を牽引する新リーダーです
認証式では、新執行部一人一人の表情を見て、今後が楽しみになりました

かつて執行部を経験している人も、初めての人も、令和4年度前期執行部として活動するのはみんな初めてです
約半年間
自分のできることを模索し、本気で根気よく元気に取り組む中で、新しい自分に気付くことができるでしょうし、自分自身の成長を実感できると思います
とにかく、やる
行動あるのみです


さて、今まで、生徒会をリードしてきた後期生徒会執行部のみなさん
半年間、ありがとう
また、この執行部を信じて、共に生徒会活動に取り組んだ生徒会員一人一人にも、「ありがとう」を伝えます
そして、新執行部のもと、これから一足早くスタートする前期生徒会活動への協力を願いたい
今回も新型コロナウイルス感染症感染防止のため、会議室からのリモートによる式でしたが、想いは伝わったかな・・・
今後も本気・根気・元気で、今まで以上に生徒会活動を進めてくれることを期待しています

第216号 ぎなた読み

出中生のみなさん!
「ぎなた読み」に気をつけましょう・・・
メールやSNS等のコメントで、誤解を招く恐れがあります
本日、わたしはそれを体験したので、恥ずかしながらお伝えしましょう


今日の午前、わたしはレントゲン撮影をしました
レントゲン室へ入ると、技師さんから優しく撮影のための指示がありました

技師さん「はい、それでは少しズボンを下ろして、お腹を前の板に当ててください」
わたし 「はい (こうかな・・・)」
技師さん「はい、それではちょっとイタズラしますよ」
わたし 「(え!!!!!イタズラされる????)」

お恥ずかしい・・・
技師さんは「板、ずらしますよ」と言われたのでした
それを「イタズラ、しますよ」と聞き間違えるとは・・・

このことを正直に技師さんにお伝えすると、大笑いされました
技師「イタズラは、しませんよぉ!!」
それはそうですよねぇ
失礼しました

これは日本語の特性による被害(?)と言えるかもしれません

「たいやきってくったことある?」
 ・鯛焼きって、食ったことある?
 ・鯛や切手、食ったことある?

「わたしといてください」
 ・渡しといて、ください
 ・私と、居てください

「いいにくかった」
 ・言いにくかった
 ・いい肉買った

「よいこはここにはいらない」
 ・よい子はここには、いらない
 ・よい子はここに、入らない

「ここではきものをぬいでください」
 ・ここで、履き物を脱いでください
 ・ここでは、着物を脱いでください
等々・・・

これらは、「ぎなた読み」です
語句を区切る場所が違うと、意味が違うという読み方です
「べんけいがなぎなたをもって」は、「弁慶が、なぎなたを持って」なのですが、「弁慶がな、ぎなたを持って」と、区切り方を間違えて読むと意味が変わったことから「弁慶読み」ともいいます

出中生のみなさん
「ぎなた読み」「弁慶読み」には注意です
いろいろな意味で誤解を招く恐れがありますから

日本語は奥が深い
国語の学習もおもしろいのです

第215号 勝負の世界

朝、全国中学校体育大会第59回全国中学校スキー大会 男子スラローム競技に出場した3年生の○○さんが、校長室を訪ねてくれました
今回の大会の感想を尋ねると、「1本目はまずまずの位置に付けたが、2本目は失敗して、悔しい気持ちです」と答えてくれました
2本目は攻める気持ちで滑り、ライン取りを失敗したと自己分析しているとのこと
2本目で旗門をまたいでしまい(旗門不通過)、一端戻って滑り直したことで大幅なタイムロスとなったと聞きました
わたしは、最後までこのレースを諦めず、2本滑りきって記録を残したその気持ちが、今後の国民体育大会や、来シーズンの滑りにつながると思います
どの勝負の世界も厳しい・・・

厳しいと言えば昨日行われた、オリンピックのフリースタイルスキー女子モーグル
オリンピック初出場の川村あんり選手は5位でした
報道の見出しには「5位に終わった」と、表現するものが多く見られます
それは彼女への期待に比例していると思いますが、・・・

今シーズンのワールドカップでの彼女の成績は次の通りです
・2021.12.4 ルカ(フィンランド大会)9位
・2021.12.11-12 イードレッヒャール(スウェーデン大会)優勝
・2021.12.16-17 アルプ・デュエズ(フランス大会)2位
・2022.1.7-8 トランプラン(カナダ大会)1戦目 優勝、2戦目 3位
・2022.1.13-14 ディアバレー(アメリカ大会)1戦目 2位、2戦目 優勝

3勝を挙げて優勝候補として臨んだ昨日のオリンピックで、結果は5位
銅メダルの3位アナスタシア・スミルノワ(ROC)に0.6点差です
※4位のフランス人選手も、今シーズン3勝しています
厳しい・・・

「ここまで支えてくれた人たちに感謝しかない」
「金候補とかメダル候補と挙げていただいて、メダルを取れなかった」
「本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなんですが、ここまで本当に頑張ってきましたし、諦めない姿が、皆さんに伝わればいいなと思っています」
と、語る川村選手のインタビューをテレビで観ていて、2010年バンクーバーオリンピックでの上村愛子選手と、その姿が重なりました

1998年、18歳の上村選手は、地元開催の長野オリンピック女子モーグルに初出場し、7位入賞の好成績を残します
※この大会、里谷多英選手が金メダルを獲りました

2002年、ソルトレークシティオリンピックに連続出場
予選では日本女子トップの4位で通過し、メダル獲得が期待されましたが、わずかにエアの着地が乱れ、6位

2006年、トリノオリンピックに3連続出場
大会前に膝を負傷しながらも、大技エア「コークスクリュー」を成功させたにも関わらず5位
3大会連続入賞を果たすもののメダルを逃し、インタビューでは悔し涙を浮かべながら、「一体どうすればオリンピックの表彰台に乗れるのかが・・・謎です・・・」と語った姿が印象的でした

そして、2010年のバンクーバーオリンピック
自身のオリンピック最高成績となる4位入賞を果たし4大会連続入賞を達成しますが、こここでもメダル獲得なりません
競技終了後のインタビューで、全力を出し切ったことに対する満足感を語りながらも、「何で、こんなに一段一段なんだろう、と思いましたけど・・・」と笑顔で涙を流します
生放送を観ながら、わたしは号泣しました

長期休養を経て2014年のソチオリンピックに出場
最後の6人によるメダルを賭けての決勝3回目で、1番スタートながらベストパフォーマンスを見せ、残り3人まで1位
しかし、最後の3人に抜かれて、前回と同じ4位となります
5大会連続入賞という快挙ですが、悲願だったメダル獲得には惜しくも届かなかったわけです
競技後のインタビューで彼女はこう答えます
「決勝ではメダルが獲れなかったけど、とても清々しい気分です」
「3本共に全力で滑れたことで、点数も見ずに泣いてました」
「最高の滑りをしたら獲れるかもという所まで来れたのが、凄く嬉しい」
「今回のオリンピックは良い想い出で終われるんじゃないかと」
「メダルは無いんですけどね」
「そこは申し訳ないとしか言いようがないんですけど、頑張ってよかったなぁと思っています」
また、テレビを観ながら泣きました


話は戻り、昨日の川村あんり選手
メダルを逃して涙を流していた彼女でした(写真下左)が、インタビュー・ゾーンへ着く寸前に、きりりとした表情に切り替えたその姿

そして、インタビューの最後に「寒い中、ありがとうございました」と、さりげなく報道陣に伝えるその姿

世界のトップで戦う17歳のすごさを目の当たりにしました
また、応援したい人が増えました

このシーン、出中生で観た人はいるかな?
ぜひ、感じたことを聞きたいものです
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第214号 春が立つ

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今日は立春
雪の降る天気です

教室の中では生徒たちが熱く、外の寒さを感じさせない、「本気、根気、元気」の呼吸で学習に取り組んでいます
教室だけでなく、体育館では1年生がダンスの学習中で、振り付けについてグループ毎に相談しながら、本気で練習しています
生徒たちの学習に取り組む姿を観ていると、表現できない気持ちになり、多くのエネルギーをもらいます
暖かい気持ちになって体育館から教室棟へ続く渡り廊下を歩くと、その窓から、降り続く雪越しに学習中の出中生の姿が眼に入りました
雪で、あまりよく見えないなぁと感じつつ、この週末は大雪の天気予報が流れていたことを思い出しました

改めて、今日は立春です
立春
寒さが峠を越え、これからは春に向かうことを示す節気の名前です
そして、第1候「はるかぜ こおりを とく」
春の兆しとなる暖かな風が吹き始め、冬の季節に凍り付いた湖や池の厚い氷や、山々にある氷雪を少しずつ溶かしていくようになる季節の始まりです
今日は吹いていませんが、ここで言う暖かな風とは東からの風です
第1候「はるかぜ こおりを とく」を漢字で書くと、「東風解凍」
「はるかぜ」は「東風」と書き、「ひがしかぜ」と読みません
春に吹く東風なので「はるかぜ」と読むことについては少し理解できます
ただ、「東風」を「こち」と読むことは不思議です
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東風(こち)
春から夏にかけて吹く東寄りの風
氷を解き、春を告げる風として、古来雅語として取り入れられた
雨を伴うことが多く、この風が吹くと寒さが緩むので一般には喜ばれ
るが、海上生活者には時化(しけ)になる風として警戒された
東風は単独に使われるほか、次のようなさまざまな複合した名称とし
ても使われる

朝東風(あさごち)
雲雀東風(ひばりこち)(瀬戸内地方で3、4月ごろ吹く)
雨東風(あめこち)(九州の小倉(こくら)地方でいう)
いなだ東風(三重県志摩半島の白木(しらき)での呼称)
鰆ごち(さわらごち)(岡山県で春のサワラ漁のころに吹く)
青東風(夏、青空のもとで吹く)
星の入り東風(10月ごろ、おうし座のすばる星の沈む明け方に吹く)
東風は春の季語として「梅ごち」「桜ごち」「正(まさ)東風」「春風」な
どがある。[根本順吉]
 ※出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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日本語は奥が深い
これは日本人の感性の深さを表していると思います

こんなことを思うのは歳をとった証拠ですね
出中生のみんなはどうでしょう

そう言えば、色にもいろいろな呼び方があります
これについては長くなるので、またの機会に・・・

第213号 ごもっとも ごもっとも

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今朝早く、3年生の多くが私立高校の一般入試会場へ向けて出発しました
※受験校によっては、自宅から直接試験会場へ向かう場合もあります
どの会場も、開始時刻が過ぎ、いよいよ検査が始まっています

平常心に近いだろうか
元気に取り組めているだろうか
集中できているだろうか
昨日の事前学習で3年生のみんなには直接伝えましたが、今まで取り組んできた成果を発揮すべく、もてる力のすべてを出し切ってほしいと願います

緊張するのは当たり前
緊張しない人はそれはそれで自信をもって
自分との闘いに臨んでほしいです
最後の最後まで、出し切る、やり切る
そして後は、結果を待つのみです


そして今日は節分
節分と言えば、豆まきです
アニメ「鬼滅の刃」の影響で、節分の風習は少し今までとは違ってきているようです
店頭で販売される節分セットに刀が付いており、今の鬼役は首を切られるようで・・・

さて、出中生の家庭では、今晩豆まきが行われるのでしょうか?
我が家では、父が「鬼は〜、外!福は〜、内!」と言いつつ、豆をまきながら家の中をまわっていました
そして、子供たちがその後ろを「ごもっとも、ごもっとも」と言いながら、父についてまわっていました
このことを話すと、ほとんどの人が驚きます
中には大笑いされたこともあります
当たり前と思っていることが当たり前でない衝撃、そして大笑いされる衝撃
未だに、わたしの周りで、節分の豆まきのときに「ごもっとも、ごもっとも」と唱和する家庭を聞いたことがありません
けっこうな年月をモヤモヤとしていたのですが、ネット恐るべし!!
検索したらヒットしました

All Aboutの暮らしの歳時記のページに、暮らしの歳時記ガイド 三浦 康子さんの記事がありました
https://allabout.co.jp/gm/gc/220642/ All About 暮らし 冠婚葬祭 暮らしの歳時記 冬の行事・楽しみ方(12〜2月) 「鬼は内?鬼は外?豆まき珍風習や、恵方巻以外もある各地の節分行事食」抜粋
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豆まき役のほかに、すりこぎを持って「ごもっとも、
ごもっとも」と言う人がいます。
(すりこぎは「あたり棒」ともいい、当たって縁起
の良いものとされています)
京都の一部では、豆まきをする人の他に、すりこぎ・
しゃもじ・扇などを手にした人が「ごもっとも、ご
もっとも」と合いの手をいれます(主に客商売や芸
事の家に残る風習で、一般家庭では稀なようです)。
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この他に、場所によっては「鬼は外を言わない」「鬼は内という」「炒り豆ではなく、落花生をまく」など、いろいろなことが紹介されています
ただ、豆まきのねらいが「邪気が入りやすいとされる季節の変わり目の日、新たな1年の始まりの前に邪気を払うため行うためである」ことは、どの地域にも共通しており、少しほっとしました

「福は〜、うち!」「鬼は〜、そと!」
「ごもっとも、ごもっとも」
なぜ、我が家が京都の一部の風習を継承していたのかは不明ですが、全く変な意味でないことが分かり、安心しました

知るということは、安心にもつながります
入試には出題されませんが・・・
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第212号 極意

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今学期の美術の授業は、講師の○○先生をお招きして水墨画を学習していました
「水墨画の応用・墨で静物を描く」が単元のテーマです

今日は、その最終日
3限の2年5組の授業が、今年度最後の時間でした
墨の特徴や自分の選んだ静物の特徴を捉えて、立体的に描いたり、○○先生の指導を直に受け、実演も実際に見て、水墨画のよさを理解し味わったりしています
今日の授業でも、その物らしく、立体的に描くポイントを意識し、筆を走らせていました
そして、どの生徒も個性的で魅力的な作品を仕上げていました
感心して○○先生にお伺いすると、「水墨画は、練習すればそれほど難しいものではないのですよ」と、教えてくださいました
あとから美術科担当者から、○○先生の直接指導のおかげだと聞きました
まさしく、水墨画の極意を、的確に分かりやすく指導いただいたその結果が、生徒の作品に出ています
極意恐るべし・・・


午後に、3年生は明日の私立高校一般入試に向けての事前学習がありました
受験の極意とまでは言えませんが、わたしにも生徒に激励の言葉を伝える機会がありました

第3学年担当の教職員も、各学級でアドバイスしています
今日まで多くの試験を受けた体験を活かしています
そうなのです
忘れがちですが、どんなおとなにも中学3年生の頃があったのです
その体験を、今の中学3年生に伝えることができるのです
時代が違いますから、すべてをそのまま実践することはできないでしょうが、それらの中に、今の3年生にとってのヒントがあるでしょう
3年生のみんなが、情報を取捨選択し、明日に向けて活用してくれたらと願います
すべては未来の自分のために

せっかくの機会だと思い、改めて学習における極意というものを考え始めましたが、「学問に王道なし」というフレーズが浮かんできて、わたしの脳のはたらきはストップしてしまいました
ブレーキをかける言葉や記憶を思い起こし、チャレンジをやめさせて、人生における危険を回避するのは、脳が自身の命を守るための極意かもしれません・・・
という思考は、逃げの極意か


極意(ごく・い)〘名〙
1 物事の本質、核心。特に、学問や芸事の核心となる大切なところ。奥の手。奥義。秘訣。
2 心の奥底。真実の心。
[語誌]
(1)中国古典に「意を尽くす、心を尽くす」意の「極意」があるが、日本での意味用法や使用時期から見て直接それに由来するものとは考えにくい。学問や芸能分野での立派分派が盛んに行なわれた中世という時代を背景に、類義語「奥意(おくい)」ともども、「奥義」等の既存の漢語を下敷にして造られるに至った和製漢語であると推定される。
(2)近世には2のように文字通りに解釈して使用した例も現われたが、次代にまでは受け継がれることなく終わっている。
出典 精選版日本国語大辞典
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第211号 霧の朝

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今朝は久しぶりに霧の広がる朝でした

いつもはまぶしすぎて直接肉眼では見られない太陽が、霧のおかげで丸く見えます
※見えるからと、長時間見るのは目にあまりよろしくないので注意

生徒たちが朝の読書をしている時間、まだ中庭は霧が少し立ちこめています
しかし、1限が終わる頃には、霧は消えてなくなっていました

なぜ、今日は霧が広がったのでしょうか?
なぜ、霧は朝や夕方、夜に見られることが多いのでしょうか?
なぜ、日中なら山の中とか、スキー場で見られることがあるのでしょうか?
なぜ、夏には見ることができにくいのでしょうか?

中学2年生の理科に「雲のでき方」を学習する単元があります
だから、この問いは、既にこの学習を終えている2年生、3年生には分かってほしい問題です

問題はさらに続きます
霧と雲は何が違うのでしょうか?
立山が平地から見られない時、「ああ、今日は立山が雲に覆われているなぁ」と言います
このとき、立山にいる人にとっては、「ああ、霧がかかっていて視界が悪いなぁ」となります
※立山山頂付近が雲の上で、晴天のこともありますが・・・
雲と霧は同じものでしょうか?違うものでしょうか?
これは、授業で習ったかどうか定かではありませんが、出中生のみなさん、いかがでしょう?

聞きっぱなしで、ここでその解答は述べません

モヤモヤと心や頭の中に霧がかかるかもしれませんね・・・

第210号 スキマ

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本日の天気予報から、あまりスッキリしない天気と思っていたのですが、時折青空の広がる空でした

その瞬間、職員室と校長室との境の扉に幾何学的な模様が映っています(写真上A)
それをたどると棚の上にも模様が続きます(写真上B)
これは、ブラインドの影響です(写真上C)
ブラインドのひもが通るスキマの影響です(写真上D)
ピンホールカメラの原理で、太陽が像となって映っていたのでした
スキマのつくる、自然美です

スキマ風というと、何だか寂しい気持ちになります
スキマから覗くというと、何だか怪しい気持ちになります
スキマって、不思議な響きです

朝の読書の様子を教室のスキマから覗きました(写真下E)
放課後に教職員が研修をしている様子をスキマから覗きました(写真下F)
※正確に言うと、スキマからではないですが・・・

スキマと言えば、鉄道好きのわたしはレールのつなぎ目のスキマを思い出します(写真下G)
果たしてあのスキマは何か???
決して工事施工ミスではありません
手抜きでもありません

理科教師っぽくとある公式をご紹介します(最下図)
ネットは便利なもので、公式のWEBページがあります
https://keisan.casio.jp/exec/user/1448592530

熱膨張量の計算の公式を使って、30mの鉄製レールが摂氏0度の時と、摂氏30度の時との長さの違いを求めました
ここ砺波でも体感できる、真冬の寒い日と、真夏の暑い日との差です
このときのレールの延びは 10.53mm
約1cmです
レールのつなぎ目になぜスキマがあるのか
出中生のみんなは、その理由が分かるかな
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第209号 信ずる

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本日、お昼の給食の時間
いつもの放送の中で、特別プログラムの全国中学校スキー大会に出場する○○さんの壮行放送がありました

県中学校スキー選手権大会の後、本人からレースを振り返っての具体的な反省の弁を聞いていたので、今日の放送前に、その後どうなったのかを尋ねていました
そのときの○○さんは前回大会の悔しさを練習に活かし、本気で取り組んでいたことが伝わってくる回答でした
それは、発する言葉だけでなく、表情も含めてです

放送の最後に、校長として激励の言葉を述べました
1 過去の自分が感じたことを信じ、本気でがんばってきた今の自分を信じ、レースではそのもてる力を出し切ってほしい
2 100分の1秒を競う世界だから、過去の自分、今の自分を信じることで、自信をもって2本滑りきってほしい
3 多くの人が応援している


昔、スキー用品全般を扱う「SALOMON RACING」のCMに、次のようなものがありました

レースのスタート直前に、滑走の様子をイメージしている選手の映像
(ナレーション)
「5分前 道具を信じる」
「2分前 自分を信じる」
「5秒前 神を信じる」
(スタート電子音)
「ピ・ピ・ピ・ピーン」
かけ声と共に選手が勢いよくスタートを切る映像
そして、「SALOMON RACING」の企業ロゴが浮かび上がる

何事においても、自信をもって取り組むことができる状態になっていることは大切だと思います
「自信をもつ」
言葉で言うのは簡単ですが・・・
「自信」とは、「自分を信じる」と書きます
自分のことを一番見ているのは、誰でもない自分です(※自分の中には、自分の気付かない自分という側面もありますが・・・)
そんな自分を信じられる、日頃の言動の積み重ねが、ここぞという時の自信につながると、わたしは思います

わたしは、「○○さんなら、自信をもって滑ってくれる」と感じています
後期生徒会長○○さんも激励の言葉として言ってくれましたが、全校生徒が応援しています
本校教職員も応援しています
周りの多くの人が応援しています

がんばれ!!!

懸垂幕をかけていただいた、出町中学校PTA、出町中学校文化体育後援会の皆様、ありがとうございます
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相談室より

インフルエンザ様式

その他感染症様式(インフルエンザ以外)

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