最新更新日:2024/05/22
本日:count up537
昨日:639
総数:894646
校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

第247号 さよならは・・・

画像1 画像1
高校生の頃、来生たかお氏の「夢の途中」がリリースされました
(※曲名「セーラー服と機関銃」で薬師丸ひろ子氏が歌った作品の方が有名ですね)
その歌の中に、次のような歌詞があります

さよならは別れの言葉じゃなくて
再び会うまでの
遠い約束

作詞は来生たかお氏の姉、来生悦子氏です
恋の歌なのですが、卒業や年度末の異動の時季になると、必ず思い出す歌詞です
縁はつながっていて、切れることはないと感じさせられます


令和3年度の離任式がありました
学校生活の中で、生徒たちは多くの人と関わります
その関わりの中で、多くのことを学びます
相手がいるおかげで関わりができ、相手がいるから感じられることやできることなどがあります
出会いに感謝です
わたし自身そのことを実感できたのはずっと後だったかもしれません
直接お世話になった方には小さい頃の「ありがとうございます」と、本心から言えたと思いますが、どの人に対してもそうだったかと考えると、そういうことはなかったように思います

歳をとるにつれ、いろいろな経験を積むことで、自分の気付かないところで誰かにお世話になっていたり、自分にとって不都合な出会いも自分の成長につながっていたり、もしかしたらこのように存在するすべての人に感謝しなければならないと感じるようになりました
過去に出会った苦手な人も、今から会うであろう未来の人も、一生直接会うことのない人も、どこかで自分の成長につながっているかもしれないと思うのです

これは人との出会いだけでなく、できごととの出遭いも同じかもしれません
校歌を全員で共に歌い、体育館に響く大きな歌声を聴きながらそんなことを思い、転任されるみなさんを見送りました

ありがとうございました

第246号 年度末休業(春休み)

画像1 画像1
今日から年度末休業(春休み)です
休業(休み)と書きますが、一部の生徒は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策に留意しながら、限られた時間を有効に活用しつつ部活動に取り組んでいます

教職員は朝から年度末の事務処理や、教育活動に活用した物品の整理・整頓など、業務に励んでいます

また、業者の方に入っていただいて、校内のトイレの清掃をしていただいています
(※プロフェッショナルの作業はさすがです 新年度のスタートは、きれいなトイレを使って、身も心もスッキリと学習に取り組めます)

部活動や職員作業などの様子を見て、生徒も教職員も、その表情は何だか明るく感じます
これは見ているわたしの心境が反映されているからでしょうか?
春を迎えて、みんなが新年度に向けての期待やワクワクから来るのでしょうか?

とかく人間は自分の見たい情報、知りたい情報を取捨選択してしまう傾向があります
バイアスです
自分がそうだから、他の人もすべてそうだとは限らないので、十分留意したいです

このことにも関連していると思うのですが、3月に文部科学大臣から中学生・保護者にメッセージが出されました
ここに紹介します
ぜひご一読ください

文部科学大臣メッセージはこちら↓
 <swa:ContentLink type="doc" item="51803">中学生・高校生のみなさんへ</swa:ContentLink>
 <swa:ContentLink type="doc" item="51804">保護者や学校関係者等のみなさまへ</swa:ContentLink>
画像2 画像2

第245号 授業の最終日

画像1 画像1
修了式の後、各学年が時間をずらして、体育館で学年集会を行いました(上の写真)
学年議会が今年度を総括したり、来年度に向けて意識を高揚させたりする場面、教師が想いを伝える場面、最終日であることを実感する時間です
生徒から生徒へ、教師から生徒へ、生徒から教師へ、それぞれの想いがあふれているように感じました


この1年間で自分はどれだけ成長したのでしょう
それは、出中生だけではなく、教職員も、保護者も、その他の本校に関わるすべての人も意識できたればと思います
成長するのは子供だけではありません
子供がいるから我々教職員がいます
子供がいるから、保護者になります

改めて自身に問います
この1年間で、自分は何が、どれだけ、成長したのでしょう?

わたし自身で考えると、この1年間でできなくなってきたことがあります
それを歳のせいにするのは簡単ですが、その代わりに成長できたこともあるはずで、ほんの些細なことでもよいからとその成長を探しました

これは自分自身の問題と捉えますから、何がどれだけ成長したのかをここで明らかにすることはしませんが、確かにいくつかを見付けることができました
人によってはそれは成長ではなく、あきらめとか、妥協とか、別の言葉で表現するのかもしれませんが、それをどうとるかは自分が決めればよいと思います

本校の校訓のひとつは「天資養活」
これはみんなにはそれぞれに天に与えられた素敵なところがあるということを意味します
そして、それを大きく育てるのは、最後は誰でもない、自分自身です(※多くの人の支援を受けていることを忘れてはいけません)
新型コロナウイルス感染症の蔓延、地震などの自然災害の発生、予想外の世界情勢の変化等、人生何が起こるか分かりません
「どのように生きる?!」
今日この日を「決意の日」として、自分の生きる姿勢を見直してほしい

これは修了式の中で、わたしが生徒たちに伝えたことです(写真下)

明日からは年度末休業です
新年度に向けて、それぞれに本気・根気・元気に過ごしてほしいです
出中生に負けないように、わたしも今年度を総括し、新年度の準備を整えます
画像2 画像2

第244号 成長

画像1 画像1
本校に入学してそろそろ1年が経とうとしている1年生

もうすぐ2年生です

今では、中学校での給食の準備も慣れたものです
4月当初は、出町小学校、砺波北部小学校、砺波南部小学校、鷹栖小学校の4校を中心に、複数の小学校を卒業した生徒が集まり、人間関係もできていないことと、初めての中学校生活で、緊張感漂う雰囲気でした(※少し過剰表現か)

程度は違いますが、それぞれ確実に成長しています
成長していないように感じていたとしても、それは成長直前の準備の状態かもしれません
「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ」という言葉があります
表面上は何も咲いていないように見えても、地中で根は広く太く成長するのです

昔、庭にタラノキを植えたことがあります
植えたと言っても、ただ地面にタラノキの枝を刺しただけです
それは春先のタラの芽の天ぷらを食べたいという、不純な動機でした
1年以上その枝は刺さったままで、葉が出るわけでもなく、ただの棒が立っているだけ
その存在を忘れかけていた頃、急に葉を広げ始めました
「いよいよ今度の春には待望のタラの芽を天ぷらにして食べられる!」と、喜んだのもつかの間、伐採命令が下されます
ご存じのようにタラノキはとげとげです
そのようなものが近くにあると、その頃まだ幼かった我が子たちがケガをする恐れがあるという理由で命令が下されたのです
渋々タラノキを抜こうとしたのですが、いつの間にかその根は四方八方及び地中深くまで成長していました
驚くことを通り越して、恐怖を感じました
その生命力のすさまじさに感じる恐ろしさでした
半日ほど格闘して、ようやく全部取り出すことができました

変な昔話となりました
人間も一人一人の成長のスピード、テンポ、度合い等は当然違います
決して他と比べることなく、必ず成長することを信じて、周りのおとなは子供達の成長を支援したいです
出中生の成長をいろいろな場面で見られた令和3年度も、もうすぐ終わり
1年生も2年生も、4月からは新2年生、新3年生です

今は自分自身を振り返り、何かを決意するには絶好の時季です
がんばっていこう!出中生!!

第243号 迫る その日

画像1 画像1
2年生、1年生の修了証に、職印を押しました
これら449枚は、全2、1年生449名が、それぞれの学年の課程を修了したことを証するものです

先日巣立っていった3年生とともに、この1年間の様々な教育活動を「本気・根気・元気」で取り組む出中生の姿を見てきました

一押し、一押し、それぞれの場面を思い出しながら押印しました

24日の修了式で、各学年の代表に手渡しします

第242号 おかえりなさい? いらっしゃい?

画像1 画像1
寒くても換気のために校長室の窓を開けているのですが、最近チュッチュッととても近くから鳥の鳴き声が聞こえます
昨春、玄関アプローチの屋根裏に巣を作って雛をかえしていた鳥がいたので、今回も気になりのぞいてみました

チュッチュッと鳴きながら、わたしを警戒しているような2羽の鳥がいます
つがいなのかな・・・
おそらく警戒音であろう鳴き声で、「何か、怪しいやつが来たから気をつけろ!!」と、互いに注意し合っている感じです
わたしと目を合わすことはないのですが、明らかにわたしを気にしています
子育てをするために巣の設置場所を探しているのではと勝手に想像します
巣を作るであろう場所をじっと見ていると、「おいおい、そこは自分が先に見付けた場所だぞ」と、今度はちらちらと目が合います
彼らは命がけです
「おじゃましました」と、そっとその場を去りました

「お帰りなさい」なのか、「いらっしゃいませ」なのか、彼らは名を名乗らないので不明です

この春もヒナの巣立ちが見られるのでしょうか
楽しみが増えました
彼らはスズメのような気もしますが、図鑑で調べないといけませんな


※参照(過去記事)
第79号 いのち
今朝、正面玄関前で○○さんが地面にいる羽の生えそろっていない鳥のヒナを発見しました・・・
【校長室より】 2021-07-09 08:36 up! *

第67号 定期テスト
巣立ったのではないのかと思い、ちょっと見るとまた巣に戻ってきているようです・・・
【校長室より】 2021-06-24 11:24 up! *

第66号 巣立ち
校長室の窓からチュンチュンとスズメの鳴く声がよく聞こえています・・・
【校長室より】 2021-06-23 16:17 up! *

第241号 無人販売ではありません

画像1 画像1
生徒玄関前に、登校してきた生徒の目を奪うものが出現しました

机の上に、野菜や果物がたくさん並んでいます


実はこれ、美術科の授業で1年生が製作した作品です
課題は「自然物を本物そっくりにつくろう」

力作揃いで、本物と見分けられないくらいのものもあります

1年生の作品を見て、同学年の生徒はもちろん、2年生も刺激を受けているでしょう
そして、生徒だけでなく教職員も刺激を受けているでしょう

やや自画自賛ですが、学校は、素敵な空間です
画像2 画像2

第240号 翌日

画像1 画像1
画像2 画像2
まだ個人的には昨日の余韻に浸っている感じです
3年生の教室は、既に新3年生を向かえるための準備がなされているのですが・・・

校長室の机の上の白梅のつぼみが、花をひらいてきました

相談室の水槽には新たな命が誕生しています
卒業生の○○さんが「ぽー助」と命名したと、2年生の□□さんから聞きました

毎日何らかの変化があり、生徒たちは成長しています

この職業でいると、担任として、学年主任として、(中略)、教頭として、校長として、その立場は変わりますが、毎年新入生を迎え、卒業生を送り出すことの繰り返しです
教師として自分自身も変化しているのですが、劇的に成長する生徒たちとは比べものになりません
どこか、取り残されるような感覚になることもあります

そんなこともあってか、この時季になると、映画「愛と青春の旅立ち」の1シーンを思い出します
原題は、An Officer and a Gentleman
直訳すれば「士官と紳士」です
これは慣用句を略したものだそうで、その全文は次の通りです
「Conduct unbecoming an officer and a gentleman(士官や紳士に相応しくない行為)」
邦題と全然印象が違います(※こういう洋画や洋楽は多くありますね)

この映画で1982年度アカデミー助演男優賞を受賞したルイス・ゴセット・ジュニアが演じる士官候補生学校教官のフォーリー海兵隊軍曹
候補生たちを徹底的に鍛え上げ、教育する鬼軍曹です
鬼軍曹は、海兵隊の一等軍曹
リチャード・ギアが演じる主人公ザック・メイヨの父親は、海軍の一等兵曹
厳しい訓練を乗り越えて卒業するザック・メイヨは、卒業と同時に1階級上の士官となり、散々息子を馬鹿にしていた父親も、厳しい言動で指導し続けたフォーリー軍曹も、敬礼しなければならない立場となります
鬼軍曹が卒業式後にザック・メイヨに敬礼するシーンが、何とも言えず、わたしは好きです

卒業式では最初に敬礼してくれた自分より階級が下の現役軍人に、1ドル銀貨を渡す習わしがあるそうです
鬼軍曹はそれを受け取り、「おめでとう、メイヨ少尉」と祝福します
(Congratuations, Ensign Mayo.)

「あなたのことを決して忘れません、軍曹」とメイヨは敬礼します
(I will never forget you, Sergeant.)

「分かっている」と、軍曹
(I know.)

「あなたがいなかったら、こうなれなかったです」とメイヨは軍曹に謝意を表します
(I wouldn't have made this, if it weren't for you.)

「ここから立ち去れ」と、照れ隠しか、軍曹らしくやや小声でメイヨに言います
(Get the hell out of here.)

少しの間をおいて、「ありがとう、軍曹」と言い、メイヨは軍曹の前を去ります
(Thank you, Sergeant.)

そんな、シーンです
※メイヨから受け取った銀貨だけ、軍曹が右のベルトに挟むことも、ぐっときます

努力すればなれる! 這い上がれる!
何ともアメリカ的な映画です

もしかしたら、13週間の厳しい訓練を乗り越え上官になる教え子に、鬼軍曹が敬礼する姿を、少し自分と重ねているのかもしれません
フォーリー軍曹のような外から見える鬼のような厳しさではなく、別の形(意味)の厳しさで指導するために、日々我々教職員は鍛錬しなければならないと思っています
そのことを自分自身に戒めるために、この時季にこの映画を思い出すという面もあるのかな


本日、2年生は実力テストに取り組んでいます
今までの学習成果を自分なりに確認するためのものです
4月からは最上級生であり、出町中学校最後の1年間です
1年生は、4月から新入生にとっての先輩となります
心身ともに準備を整えて、来年度1年間がよりよいものになるよう、我々教職員も準備が必要です

昨日の余韻はここまで!
今日は、県立高校一般選抜学力検査の合格発表の日です

第239号 卒業証書授与式

画像1 画像1
画像2 画像2
本日、第75回卒業証書授与式を挙行しました
今年度も、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、来賓、保護者の参列者数を制限させていただきました
また、入校前の消毒、検温はもちろん、座席の間隔をとったり、途中に換気をしたりするなど、感染防止対策に留意しながらの式でした
参列いただいた皆様には、ご理解・ご協力をいただき、ありがとうございました

式は厳粛な中に進行し、在校生代表の送辞も、卒業生代表の答辞も心を動かされる素敵なものでした
そしてなにより、式歌の合唱はすばらしかったです

保護者のみなさんには分からなかったと思いますが、合唱から校歌斉唱にかけて、わたしの近くにいた○○さんが号泣しだしたのには驚きました
周りにもその想いが伝播したようで、涙をぬぐいながら歌う男子生徒の姿や、○○さんの肩をそっと撫でる□□さんの姿など、わたしまでもらい泣きしました
涙を拭けばよいかと、○○さんにハンカチをそっと渡しましたが、それを使わず制服の袖で涙をぬぐっている姿を見て、一層泣けました
余計なお世話だったかな・・・

これらもすべて含めて、式全般が今年度の卒業生のすべてを表した式だったように感じます
来賓の方々にも「よい式だった」との、お言葉をいただきました

卒業生諸君
卒業後の未来へ続くそれぞれの「歩み」を、遠くからですが応援します
本日は、卒業おめでとう

第238号 その時・・・

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
本日午前に、明日の卒業証書授与式の予行を行いました
明日の晴れ舞台に備えて、3年生はもちろん、在校生も教職員も本気です

1週間ほど前から天気予報をチェックし続けていますが、今のところ、明日の午前中は雨が上がっている予報です
校地内の白梅が紅梅に続いて花をひらき始めました
卒業を祝福しているようです

予行中の3年生の表情を観たり、合唱を聴いたりしていると、何とも表現できない気持ちになります
明日は、卒業生一人一人に卒業証書を手渡す予定です
式辞では、想いを込めてメッセージを伝えたいと思っています

卒業生が未来へ向けてそれぞれに一歩を踏み出すための式になるでしょう

いよいよ明日はその時です

第237号 3.11東日本大震災 11年

画像1 画像1
本日は、朝から弔旗を掲揚しています

平成23年3月11日(金)14時46分18.1秒
三陸沖を震源とし、国内観測史上最大となるマグニチュード9.0の巨大地震が発生

当時、被災した各地からの報道が多くなされましたが、報道されない地域も多くありました
福島県でも津波の被害を受けた地域が多くありますが、東電の原発事故の方が注目されていました


震災発生後、わたしは福島県いわき市から富山県へ避難してきた少年と出会います
夏休み前に彼は福島県へと帰り、彼とは1学期だけのつきあいとなりました
そのことについて、学年主任としていろいろと心残りがあり、その想いをずっと引きずることとなります
そんな中、9月下旬に彼が在籍するいわき市立豊間中学校を訪ねる機会を得ます
PTAのみなさんから託された義援金やら、生徒たちの想いの詰まった手紙などを携えて、一人で福島へ向かいました
地震発生後、約半年が経過しているにもかかわらず、被害の爪痕がまだ多く残されていました
そして、彼や彼の家族に会えただけでなく、彼の在籍校の校長先生から、震災についての話を直接聞かせていただきました

当時の記録は、今でも時々読み返します

以下は、その一部抜粋です。

1 地震発生当日
・地震発生後、直ちに高台に避難 ※ベテラン教諭の進言により即断
・この日は卒業式で昼までにほとんどの生徒は下校し、学校にいた生徒は部活動中の30名
・避難完了から約30分後に津波が襲来
・第一波は防波堤をちょろちょろと越える程度に見えた(このとき自動車は流されていた)が、第二波は真っ黒でものすごい勢いだった
・高台から見ていたら体育館は無事に見えたが、あとで見ると1階部分は無残な状態
・混乱した状況での安否確認は困難を極める ※3日後に全員の安否確認完了
・電気が止まり、寒かったので理科室からろうそくをもってきたり、カーテンを外してくるまったりした
・最初学校の集中管理のプロパンガスも使用したが、どこかで配管が破れている可能性もあるということで、すぐに使用を中止

2、地震発生時から4日間
3月11日:豊間小学校で宿泊
3月12日:豊間小学校は、アクセス道路が寸断されて陸の孤島になり中央台東小学校へ移動し宿泊
3月13日:午後、学校にいた30名の生徒を全員保護者へ渡す 中央台東小学校で宿泊
3月14日:生徒全員の全員無事を確認完了(※両親を亡くした生徒、母親を亡くした生徒あり)

ご苦労された様子が、とひしひしと伝わってきました
実際は、わたしの想像を超えるものがあったことでしょう
わたしが、特に印象に残ったのは、次の3つのお話しでした。

(1) 戦時中のような体験をして、あたりまえのものへの感謝を痛感した
「また明日ね」と言えることがこんなに幸せだと思わなかった

(2) 「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉を忘れた頃に、天災がやってきた
他人事として受け止めず準備することは大切

(3) 学校があって地域があり、地域があって学校があるということを実感した

この先何が分からない中で、我々は生きています
影響を受けはじめてから2年ほど経過した新型コロナウイルス感染症感染拡大にも通じることです
11年前に起こった事実の何を教訓として生きていくかは人それぞれです
一人一人が考えることこそ大切だと思います

出中生はもとより、みなさんにとっての東日本大震災とは、何でしょうか?

死者数は1万5900人、行方不明者数は2523人(警察庁発表 3月9日時点)
※震災関連死は死者数とは別に3784人(復興庁発表 2021年9月末時点)
今なお、避難生活を続けている人、全国で約3万8千人(復興庁発表 2月8日時点)

改めて、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されたみなさんに心よりお見舞いを申し上げます

写真下:わたしが訪問したときの豊間中学校(体育館、校舎・プール)
※このときはこの校舎が使えず、隣の藤間中学校を間借りしての学校生活でした
画像2 画像2

第236号 はなむけ

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
本日、生徒会主催の予餞会がありました
予餞会の「餞」は、「はなむけ」と読み、「旅立ちなどのような送別の場面で、贈るもの」という意味があります
昔は今とは異なり、旅行は大変危険なことで、旅に出ればもう永遠に会えないかもしれません
そこで遠方へ旅立つ人のために道中の無事と安全を祈願するため、馬の鼻先を旅先の方向に向ける習慣があったようです
このことから「馬の鼻向け」という言葉ができ、「はなむけ」になったようです
「はなむけ」という言葉は、伊勢物語や土佐日記にも登場します

卒業証書授与式を控え、今日は「あらかじめ(予)」「はなむけ(餞)」をする会でした
会では、卒業を迎える3年生へのお祝い、励まし、感謝があふれていました
そして、会場にはたくさんの笑顔がありました
今日の1、2年生の姿は、これまでの3年生の姿を映す鏡だと感じます
本気で何事にも取り組んできた3年生だからこそ、1、2年生は本気で根気よく予餞会の準備を進め、元気に表現してたのでしょう
また、その姿を見守る3年生の視線も温かくて、見ているわたしは何だかうれしくて涙が出ました
ありがとう 3年生
ありがとう 1、2年生
出中生の力、出町中学校の伝統を感じます

卒業証書授与式は3月15日
5日後です

第235号 着々と進む

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
本日は県立高校の一般選抜学力検査2日目
昨日に引き続き、特に連絡はなく受検生全員が会場に入ったようです
繰り返しになりますが、もてる力を出し切ってくれることを願い、一人一人にとってよりよい結果になることを祈っています

昨日から今日にかけて、学校でも着々と次のステップへの準備が進んでいます

昨日は、2年生が3/15の卒業証書授与式に向け、体育館の会場準備をしてくれました
帰りの会、部活動が終わった後は、教職員が第2学年を中心に当日授与する卒業生の姿を映すスクリーンの設置などを行いました

また、久しぶりの晴天のもと、グラウンドや前庭でも元気に部活動に取り組む1、2年生の姿が見られました
一人一人の表情は、何とも晴れ晴れとしているように見えます
新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響で、知らず知らずのうちにストレスを抱えていることは、大人も子供もあるでしょう
感染対策をとりつつ、元気に活動できる環境をつくっていければと思っています

3年生の卒業に向けて、1、2年生の修了に向けて、新年度に向けて、新シーズンに向けて、様々なことが着々と進んでいます

校地内、武道館側の梅も、前回紹介した時より着実に多くの花がひらいてきています
本格的な春はすぐそこです

第234号 花ひらく

画像1 画像1
今日も校長室に、花を置いていただいています
大きく花がひらいていて、見ているこちらも何だか気分が上がる思いです

県立高等学校一般入学者選抜学力検査
特に問題発生の連絡はなく、1日目の日程がスタートしています
そして、既に1日目の日程を終えた学校もあります

受検している出中生はどうだったかなと思いつつ、また明日に向けて備えてほしいと思います

過ぎ去った今日の検査を振り返るのは、すべてが終わってからでよいのです


被子植物はなぜ花をひらくか?
目立つ色だったり、においがよかったり
あえて目立たせています
果実がおいしいこともつながっています
このことを中学校理科で学習します
学習って本来は楽しいのだよなぁと、そんなことを考えつつ、本気で取り組んでいるであろう受検している出中生を思います

明日もがんばろう!
力を出し切ろう!!

第233号 激励

明日から2日間にわたり、県立高等学校全日制の課程、一般入学者選抜学力検査です
第3学年では学年帰りの会を実施し、その場で激励のことばを伝える時間がありました
内容は学年全体に対する激励としました

受検する出中生
受検する出中生を応援する出中生
そんなみんなを応援する多くの人々
明日、明後日は、それらのすべての人がそれぞれの力を出し切る2日間になります

今行われている冬季北京パラリンピックで、昨日、村岡桃佳選手がスキー競技スーパー大回転(座位)で、滑降に続く2個目の金メダルを獲得しました(※本日の女子スーパー複合は銀メダル!3日連続のメダル獲得!!)
レース序盤で左目のコンタクトレンズがずれ、中盤ではそれが目から飛び出てなくなったそうです
片方のレンズがなくなることが、どんなに不都合なことか・・・
特に100分の1秒を争うレースの最中(さいちゅう)ですから、尚更です
彼女は朝のレース前下見(インスペクション)と、これまで積み重ねた練習を信じ、最後まで諦めずに攻めの滑りを続け、2位ドイツ選手と0.11秒差で1位になりました(※会場での前日練習がなかったことにビックリしました)
すばらしいことです

「失ったものを数えるな、残されたものを最大限に活かせ」

これはパラリンピックの父と呼ばれるルートウィッヒ・グットマンのことばです
これは、障害を持った人だけでなく、多くの人にも通じる言葉だと思っています
過ぎ去った時間を、過去の自分のダメさを、くよくよ考える暇なんて、今の3年生にはありません
今ある自分の力を、最大限に出し切るのです
最大限に出し切るためにどうするかは、学校内外で多くの人々から教えてもらっているはずです

今の自分を信じ、仲間を感じ、最後まで諦めることなく、もてる力を思う存分、絞りまくって、出し切ってくれることを祈っています
本気で取り組む仲間を応援する3年生や、1・2年生を、わたしは本気で応援します

※ここで言う「仲間」は、「仲がよい」とか、「気が合う」とか、そういう意味ではないと、3年生には伝えています

第232号 数字で見る

新型コロナウイルス感染症の影響を受けて約2年が経過しています
当初よく分からなかったことが少しは分かったり、それまで気付けなかったことに気付けたり、この2年間の中でも変化があります
変異株が発生するたびに、その対応に悩みが生じますが、専門家のみなさんの知恵を借りながら、粛々とできることをやるのみと思っています
とにもかくにも今は感染防止策を徹底することが、まずは我々のできることです

学校では登校時の手洗いをはじめ、学校生活のいろいろな場面で気になることは子供たちに声かけをしています
出中生のほとんどは、意識して感染症対策をとっているようですが、ご家庭・地域においても今まで同様に声かけ等、ご協力いただけるとありがたいです

感染症対策を徹底すると言っても、それが長く続くと人間は緩みが出ます
ある程度のメリハリを工夫しながら取り組みは続きます

学校では来週3年生が県立高校の一般選抜学力検査を控えています
そして、2週間後には卒業証書授与式です
どちらも中学生にとっては一生に一度のものであり、新型コロナウイルス感染症の影響を最小限にしたいと思っています

校長室では「砺波市の感染者数」「富山県の感染者数」「富山県の実行再生産数」を毎日掲示して眺めています
あくまでもそれは数字なのですが、数字の変化から見えてくるものもあるからです

3月3日現在、富山県の実行再生産数は1.04で、1を上回っています
これは、富山県においてはまだ感染者数が増加傾向にあることを意味します
実行再生産数のランキングで富山県は全国8位の多さです(※一時期全国1位でしたが・・・)
全国平均は0.885
ランキング10位の滋賀県から0.994で1を切っています
そろそろピークアウトを向かえそうですが、減少のスピードがあまり速くありません
※富山県では2月中旬にはピークアウトすると予想していたのですが甘かったです・・・

今一度、自分自身も「マスク着用」「手指消毒」「三密回避」等に留意します
画像1 画像1

第231号 姿勢・視線

画像1 画像1
体育館では、保健体育の授業でバスケットボールの学習が行われています
「チームで協力してシュートを決めよう!」
さて、どうすることがチームでの協力となるでしょうか?
どうすれば、シュートを決めることができるでしょうか?
プレーしながら、試合の合間、様々な場面でチームメイトと話をしながら課題を追究しています

教室では、数学の授業でデータの集計をする学習を行っています
生徒たちのその視線が、学習に対する本気を表現していて、頼もしく感じます

今日も、出中生はがんばっています
※昨日更新できなかったので、今朝昨日分を更新しました 本日の学習はこれからです
画像2 画像2

第230号 過去の自分も未来の自分も 今の自分次第

画像1 画像1
あっという間にもう3月
そして、既に3月2日
歳をとったせいか、時間の流れが加速度的に速くなっている気がします
頭がボーとしている時間が増えているからかもしれません
周囲から見ると、わたしの時間の流れが遅く感じられ、相対的にわたしが周囲の時間を早く感じるということかもと、最近やや困っています

それはさておき、校内では、今年度のまとめと新年度の準備が並行して進められています
第3学年のすべての教室前掲示板には「3年間の感謝の気持ち」が掲示されています
一人一人が感謝を伝えるその相手は、「学年の友達」「学級の友達」「後輩」「先生」「自分自身」です
それぞれが書いた感謝のメッセージを読むと、どのことばからも愛を感じます

その中で、わたしは特に「自分自身」に宛てた感謝のことばに惹かれました
「テストの時には必死に勉強してくれてありがとう」
「大変なこともあったけど、諦めずに乗り越えてくれてありがとう 以前に比べて成長することができました」
「健康に過ごすことができてありがとう いろんなことに挑戦できました」
「3年間お疲れ! 3年間いろいろなことがあったけどうまく乗り越えることができました 高校でも自分に厳しくがんばろう!」
過去の自分への、今の自分からの感謝があふれています
全員の文章を紹介したいですが、スペースの関係で叶わず、ごめんなさい


古代ギリシャの哲学者であるエピクテトスは、こんなことを言っています

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人間の領分を守り、他人のものを欲しがらず、自分に与えられたものを活用することだ
そして、自分に恵まれなかったものを欲しがらないことだ
また、何かを取り上げられても、執着せずにすぐに手放すことだ
そして、人生という自分に与えられた時間に感謝することだ
大人なら、母親や乳母がいなくても子供のように泣くわけではないのと同じようなものだ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

彼は感謝するのは現在あるものだけではないと言います
3年生が自分自身にも感謝のことばを述べることは、今自分にあるものを感謝するだけでなく、過去のものごとに対しても感謝しているということです
こんな3年生は、今、関わっている人たちだけでなく、過去にお世話になった人たちのことも感謝できるでしょう
今の自分があるのはその人たちのおかげだと、気付けるからです
おかしく聞こえるでしょうが、過去と現在に感謝できることは、未来に対しても感謝できると思います
どんなことにもよいところがあります
感謝できる人は、そのことに気付きやすくなるのではないでしょうか

3年生は進路決定や卒業を控え、今日も限られた1時間1時間の授業を大切にしているように感じます
その熱い視線、前向きな姿勢を見て、3年生のみんなにはそんな今の自分自身を褒めてほしいですし、信じてほしいと改めて思いました

そんなみんなを、多くの人が応援します
画像2 画像2

第229号 ことば・ことばかけ

画像1 画像1
美術室前に、自画像が掲示されています
一枚一枚観ていると、妙に引き込まれます
校舎内を歩いていて、素通りできませんでした

しばらく一人一人の表情、色彩、濃淡等を感じていると、不思議と出中生を取り巻く「ことば」の環境のことが気になりました
「絵を見て、ことばが気になる」という心理状況が、自分のことながらよく分かりませんが・・・
同じ表現することだからか、環境に影響することだからか・・・

On n'habite pas un pays, on habite une langue.
Une patrie, c'est cela et rien d'autre.
「人は国に住むのではない 一つの言葉(母国語)に住む」
「祖国とはその言葉であり、それ以外ではない」

ルーマニア人の思想家、エミール・シオランの言葉を思い出します
自分の使うことばでしか、人はものごとを理解できないと、彼は言っています
確かに、擬音語や擬態語が、よい例です
雨が降るとき、ザーザー、ポツポツ、シトシトなど、日本語では多くの擬音・擬態語があります
日本人はこれらのことばでいろいろな雨の降り方を、感覚として認識できます
英語には基本的にこのようなことばはありません(あったら教えてください)
雨の降り方は、文章で説明してその降り方を表現しているように思います
※「rain cats and dogs(雨が激しく降る)」という表現もありますが・・・
このような日本語に囲まれている出中生は、日本語の世界で生きます
正しい繊細な日本語の世界で生きるのか、あまり適切とは言えない日本語の世界で生きるのかは、ことばのシャワーの質によると思います

「ことば」「ことばかけ」について、12/22発行のPTA広報「となみ野」vol.142にも短い文章を寄稿しましたが、教職員には「教育のプロとして大切にしましょう」と伝えています
どのような「ことばのシャワー」を浴び続けるかは、子供にとって重要だと教員生活の中で体感してきたからです

以前、別の学校に勤務している時、その学校のPTA広報で紹介した話があります

人一人がやっと通れる細い道を、母親と小学校3年生くらいの女の子が歩いていました
そのとき、反対方向から若い女性が近づいてきます
先を歩いていたお母さんは、さっと脇に寄って、女性が通り過ぎるのを待ちました
女の子も、お母さんをお手本にして、さっと脇に寄って待ちました
若い女性は、その二人の横をお礼を言わず、頭を下げることもなくすり抜けていきました
その後、女の子がお母さんに小声で言いました
「お母さん、あの人、礼儀知らずやねぇ」
さあ、みなさんがこの母親ならば、女の子(我が子)に何と返事しますか?
「世の中にはあのような人もいるのよ」ですか?
「あのような人にならないでね」ですか?
「あなたはちゃんとお礼を言いなさいね」ですか?
「きっと急いでいたのよ」ですか?
「何か考え事をしていたのかもしれないよ」ですか?
わたしが素敵だなと思った、ある方の回答はこれです

「お礼を言われたくて道を譲ったのではないのですよ」

素敵なことばのシャワーを浴び続ける子供たちは、素敵なおとなになるのだと思います

出中生も、ことば・ことばかけについて強く意識できたら、より素敵になると思います

第228号 開花

画像1 画像1
雨水(うすい)
降る雪が雨へと変わり、氷が溶けて水になる、つまり雪解けが始まる頃、草木が芽生える頃です
といいつつも、本格的な春の訪れにはまだ遠く、三寒四温を繰り返しながら春へ向かう季節です
寒い日が三日ほど続くと、その後の四日ぐらいは暖かい気候
何だか人生がよりよい方向へ進んでいるときのようです

雨水のど真ん中の次侯は、「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」
霧やもやのため、遠くの山や景色がほのかに現れたり、消えたり
趣のある山野の情景が広がります
ところで、霞(かすみ)と朧(おぼろ)の違いを、出中生は知っているでしょうか?
両者とも霧です
ただし、春に出る霧が霞(かすみ)で、夜の霞(かすみ)が朧(おぼろ)です
だから、「朧(おぼろ)月夜」と呼ぶわけですね
日本人のこのような感性が、わたしは好きです

昨日、某所でウメの花が咲いていました
桜の季節はまだですが、ウメの開花は始まっています

出中生のみんなも、ウメの開花に気付いているかな・・・
出町中学校の敷地内にサクラはありませんが、ウメはあるのですよ
確認のために観に行ったら、そのウメも一部開花していました

やはり確実に、本格的な春は近付いています
画像2 画像2
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

学校だより

相談室より

インフルエンザ様式

その他感染症様式(インフルエンザ以外)

学校からのお知らせ

PTAからのお知らせ