最新更新日:2024/05/15
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

スズラン no.272

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大型連休の前半、雨の降る日がありました
暦は、穀雨です
これは、地上の穀物に実りをもたらす雨が降り注ぐという意味です
必ずしもこの時季に雨が多いということではありませんが、しっとりと降る春の雨はすべての木々を潤します
ひと雨毎に、山の緑が深くなっている気もします
農耕民族である日本人と天気は深い関わりがあることを、天気を表す言葉の多種多様さが示しています
4/30からは第十八候、牡丹華(ぼたん はな さく)ですが、校長室にはボタンではなく、スズランが活けられています(上写真1段目)
スズラン(鈴蘭・すずらん)も春に開花する多年草です
漢字で書くと「鈴蘭」ですが、蘭のなかまではありません
鈴のような壺型の小さな花が10個ほど、細い花茎から下がっています
この様子を見れば花の咲く様子から「スズラン」と名付けられたことが推測されます
スズランの見頃は、4月下旬から5月上旬
サクラやモクレンが咲き終わった今頃が盛りです
(※サクラの花がその役割を終えて、花弁(はなびら)を落とすその情景は何度見てもそこはかとなく悲しくもあり、神々しくもあり、見とれてしまいます(上写真2段目))

スズランは、清らかさ、可憐さを象徴する花であり、かつてヨーロッパでは5月の花嫁のブーケにはスズランをいれたようです
そして、スズランの花言葉は、「純粋」「再び幸せが訪れる」
みんなが幸せな気持ちになれる優しい花言葉であり、その姿を見ているとまさしくそうなるから不思議です

そんなことを感じつつ、連休の合間の出中生の学習の様子をこっそりのぞきます
純粋に学ぶ姿は素敵です

放課後は教師が校内での研修会で研鑽を積みます(下写真)
国語、社会、数学、理科、英語、音楽・美術、保健体育、特別支援、道徳・特別活動の9グループに分かれての研修会です
これも純粋に学ぶ姿です

スズランの花の姿と本校教師が根気よく研修する姿を重ねながら、純粋さを感じます
そして、再び出中生が純粋に学ぶ姿を思い返します

今日も出町中学校の教育活動は確実に進められています
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大型連休 no.271

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カレンダーでは大型連休に入り2日目です
仕事の関係でお休みではない方もおられます
そのような方々のおかげで社会はまわっています

今日は吹奏楽部が登場するということで、となみチューリップフェアの会場に行ってきました
多くの来場者とそれを迎える多くのスタッフを見て、冒頭のことを改めて感じたのでした


さて、吹奏楽部のステージ!
大勢の方々の前でありながらも堂々と演奏していて立派でした
風で譜面が飛んでもバタバタしません
コンクールとは違うステージで、演奏する楽しさや聴いていただける嬉しさを感じているように思いました
私の周辺にいた人たちから「大人数で迫力あるねぇ」とか「笑顔が良いねぇ」という声が聞こえました

今回の参加にご理解・ご支援いただいた保護者の皆さんにも感謝いたします

部活動 no.270

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帰りの会後に部活動ミーティングがありました
1年生はこれで正式入部となります
期待と不安の入り交じった表情で2、3年生の前で自己紹介する1年生の姿を、こちらもいろいろな想いで見ていました
わたしと同年代のみなさんは、中学校での部活動については様々な思い出があるのではないでしょうか
わたしの中学校の思い出の多くは部活動でした
部活動終了時刻が迫ると流れたカーペンターズのイエスタデ−・ワンス・モアを今聴いても、不思議と心が和みます
きっと何十年経っても消えない条件反射なのでしょう

そんな部活動は今大きく変わろうとしています

公立中学校の運動部活動改革の方策や課題をまとめるための、スポーツ庁が設置した有識者会議が26日に開催され、提言(案)が示されました

・部活動は競技志向だけでなく、レクリエーション的なものなど、生徒の状況に応じてスポーツの機会を確保する
・休日の部活動を実施するための受け皿として、地域のスポーツクラブや民間事業者のほか、保護者会なども想定し、指導者の確保に向けて資格取得や研修の実施を促し、企業やクラブチームと連携している例を参考にする
・大会の在り方については、生徒などの負担が過度にならないよう、全国大会は適正な回数にする
・自分のペースでスポーツに親しむ生徒が成果を発表する場も用意する
・来年度から3年間を改革の集中期間として、すべての都道府県で推進計画を策定し、その後は平日の部活動の地域移行も推進する
 ・・・等

会議では「指導者の確保として、大学生の活用策を盛り込むべき」「経済的に困窮する家庭に対し、国による支援を実現すべき」等の意見が委員から出たようです
有識者会議は教育委員会の代表などから意見を聞き、5月に提言をまとめる方針です

少子化が進む現状で、これは仕方のない時代の流れかと思っています
我が国のスポーツ振興の視点からも、部活動の地域移行は生涯にわたってスポーツを楽しめる社会づくりのために大きな意味があるでしょう
そのために環境を整えることは、これからの部活動の新しい在り方かと考えています
運動部活動だけでなく、文化部の活動についても同様です

音 no.269

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校長室にいると、換気のために外の窓や出入口の窓を開けているため、グラウンドから体育の学習中の声や活動の音、1年生の教室から学習中の声や音、時には中庭を抜けて音楽室での歌声や楽器の音が聞こえることがあります
今日は、体育の時間に陸上のタイムを測定しているようで、「がんばれ!!」と級友を励ます声が聞こえます
何とも、うれしくなります
某携帯会社のCMではありませんが、応援されると人は元気になることがあります
そのことを体感できる学校での経験は、未来に向けて大切だと思うのです(※応援せずに、そっと見守るという場合もあります)
そして、誰かが誰かを応援している様子を感じると、第三者のわたしもうれしくなります
不思議です

そんな応援の声のせいか、チュチュッ、チュチュッと鳴く小鳥の声が近くから聞こえます
今年もやってきたのだろうかと、ある場所をのぞきに行くと、二羽のスズメが驚いたように飛び立ちました
そして、こちらのことを見ていないフリをしながら、確実にわたしを意識しています
彼らが離れているそのすきに、ちょっとお住まいを撮影させてもらいました
以前(4/21)より、少し整頓されているような・・・
まだ産卵されているようには見えません
ヒナも見られません
あまり長くそこにいると、警戒して戻ってこなくなるかもしれないので、すぐにその場を去りました
その後しばらくは戻ってこなかったのですが、時間が経ってからまたチュチュッ、チュチュッと鳴き声が聞こえたので、再び戻ってきてくれたのでしょう

そんな小鳥たちの下を元気に外へ向かう生徒たちがいました
わかぎ学級、ふたば学級、めぶき学級が生活科の学習で畑に果物や野菜の苗を植えるようです
早速畑を観に行くと、何ともみんな楽しそうに活動しています
そんな姿から、わたしも多くのエネルギーをもらいました
そして、そんなみんなから多くのことを教えられているとも感じます
ありがたいことです
何だか、幸せな気分です

主体的に no.268

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お昼休みに生徒会長、副会長が校長室へ来てくれました
令和4年度の生徒会年間目標について、説明してくれるためです
まだ未公表なので詳細についてここでお知らせすることはかないませんが、出町中学校生徒会がさらに進化できるように、自覚をもって時間をかけて協議していたことが分かる年間目標(案)でした
生徒会員への説明の後に、詳細をお伝えしたいと思います
今ここでお伝えできるのは、出町中学校生徒会執行部は、昨年度からのバトンを受け取って、本気・根気・元気で誠心誠意、活動に取り組んでいるということです

わたしからの質問に対して、執行部の想いを的確に回答してくれます
その主語は、「自分は」ではなく、「わたしたちは」です
誠に令和4年度の生徒会活動も楽しみです

そんな彼らにわたしは、具体的に目指す出中生の姿をイメージすることが大切だと話しました
そして、今年度の生徒会活動にも期待していることを伝えました


集団は決してリーダーだけではよりよく成長できません
フォロワーとしての生徒会員、つまり出中生全員の力が欠かせないのです
選挙で選ばれた執行部役員を中心に、出中生が一丸となって様々な課題を乗り越えてくれると考えると、わくわくします
自己決定し主体的に活動していく特別活動のねらいがここにあります

本気・根気・元気な彼らの姿から、わたし自身が学ぶことは多いです

ありがとう

何をする?どこにする? no.267

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あと一週間で大型連休が始まります
この時季は1年生にとって、部活動への加入の最終段階です
入部先希望を基に、入部前後のギャップをできる限り少なくするために、本人の意思確認、登録人数のことや、活動内容について等の情報提供のために個人面談を行っています
掲示板の部員募集には2、3年生の想いがよく表れています

文部科学省が発表したように、部活動は地域移行に向けて動き出しました
多くの課題がありますが、少子化でチームを組めないとか、文化部でも活動に制約が生じることなどを考えると、多くの知恵を集めて解決できればと思います

取り組み no.266

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2022となみチーリップフェアの開会式に参列した後学校へ戻ると、昨日に引き続きグラウンドで体育の授業が行われているところでした
昨日と違ったことは、今日は2年生だったことです
50m走のタイムを測定するようで、その前のアップの時間でした

授業最初の準備体操の場所に、教科書やファイルが整然と並んでいます
(※風で飛ばされないようにもしてあります)
こういうところに人の心が表れるものです
「心は見えないけれど、心遣いは見える」ではないですが、細やかな心遣いのちょっとした積み重ねが、その人にとって大切な時に思い通りの結果として出ることを、今までたくさん見てきました
アメリカ大リーグで活躍中の大谷翔平選手が、さりげなくゴミ拾いをしていることもこのことに通じていると思います

人生、いつも思い通りには進みません
思い通りに進んでいる時はよいのですが、思い通りに進まない時、人としての真価が問われます
ピンチの時こそ、その人のもっているものが表出します
そして、人は集団の力で様々な困難を乗り越えています
災害の多い日本人は特にそうです
以前にも書いた朝のドラマに登場した伴虚無蔵氏の、「日々鍛錬し、いつ来るとも分からぬ機会に備えよ」というセリフが、わたしの心に強く残ります
大切だと思い自分で決めたことを、根気よく実践することで、目に見えないいろいろなモノが自分の中にたまっていくイメージです

その取り組みも一人でやるより、誰かと一緒だと感じると、しんどい時も乗り越えられます
集団の力です
人間は集団の中で生きるのです
いろいろな価値観をもつ人々の中で、折り合いをつけながら、集団としての力を発揮すること
これは、学校、教室、職場、地域、世の中・・・、大人も子供も関係なく、人間に共通することだと思います
おとなになるための学校である中学校では、教科の学習の他、生徒会活動や部活動の中で、集団の中での折り合いのつけ方や、周りの人間との距離の取り方を学ぶのです

グラウンドでの学習を続ける出中生を見ながら、いろいろと考えさせられました
そして、昨年、その上を飛んだブルーインパルスの勇姿を、今日も思い出しました

ここで、喜ばしい報告です
飛行を見学する出中生の様子が表紙になった昨年発行の出町中学校PTA広報「となみ野」が、令和3年度富山県小・中学校PTA広報誌コンクールで最優秀賞を受賞しました
PTA広報委員会のみなさんをはじめ、制作に関わられた全てのみなさんにお祝い申し上げます
おめでとうございました
そして、ありがとうございました
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ガラガラヘビ no.265

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3年生が体育の時間に、グラウンドをグループで走っていました
陸上競技の学習中です
新型コロナウイルス感染症対策で前後の距離をとり、また、熱中症対策でマスクの着脱も意識しながらも、楽しそうに活動しています

別の体育担当にあの運動は何というのかと尋ねると、「正式名称ではないですが、ガラガラヘビと言っています」と、教えてもらえました
陸上のトレーニングの一つで、リーダーの後をその他のメンバーがついて行くので、確かに蛇のような形となります
ただ、なぜガラガラヘビなのかは不明ですな

その様子を写そうとレンズを向けると、よい表情を見せてくれます
しかし、スマホのカメラでは決定的な瞬間を逃してしまい、今ひとつわたしの感じた喜びを伝えられないことが残念です

そう言えば、昨年の今日もグラウンドで3年生が体育で走っていました
昨年はその上空をブルーインパルスがチューリップフェアの予行練習で飛行していたことを思い出しました
あのときからもう1年が経過したのですね

あ!走り回ってのどが渇いてガラガラになるから、ガラガラヘビでしょうか?
うーむ、陸上の担当に今度尋ねてみます
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先輩と後輩 no.264

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今、1年生はどの部活動に所属するかを決めるために、体験入部中です

先週の部活動見学で自分が興味をもった部活動での体験です

2、3年生が1年生に丁寧に教えている姿が見られます
個人的によい風景だなと思います

吹奏楽部で初めてフルートを吹いていた○○さんが、音を出せた瞬間に立ち会えました
先輩もわたしもビックリです
フルートは初心者にとってなかなか音を出せない楽器だからです

○○さんのうれしそうな表情
何かできるとか、成長の瞬間は、大人も子供もよい表情をします
見ているこちらもうれしくなります
先輩の教え方がよかったのかな

学ぶ姿 no.263

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今日は朝から、3年生は全国学力・学習状況調査、1・2年生は、いつものように授業を中心に様々な学びを進めています

おとなであっても、子供であっても、学ぼうとする姿、成長しようとする姿は、見るものにとって何かしらのエネルギーを与えます
各教室での学習の様子は、表現できない大きな何かをわたしに与えてくれています

英語の授業
ALTの英語での問いかけに、生徒たちは教科書や資料を参考に、英語で答えます
中学・高校と英語に苦しめられたわたしにとって、生徒たちの学びに向かう前向きな姿は、当時の自分に見せてやりたい姿です

社会の授業
朱印船貿易について、なぜそのようなことをしたのか、資料をもとに、生徒同士が意見交換しながら考えています
少し前に学習した勘合貿易と関連させて考えている生徒もいます
グループ活動中だったのをよいことに「朱印状と勘合とはどのように違うのですか?」と問いかけたわたしの質問に、〇〇さんも〇〇さんも〇〇さんも丁寧に自分の考えを述べてくれました
何ともいろいろ考えている事が伝わりました

理科の授業
理科室において顕微鏡の使い方を学習中でした
小学校で学習したことを思いだし、もう一度確認したり、新たなことを学んだりしています
「小学校の顕微鏡より、高そうだ」という声が聞こえたり、調節ねじを回すと何が動きますかという教師の問に、「台!!」「ステージって習ったよ」と、積極的に発言する姿もあり、見ていてうれしくなります

学年の廊下掲示には各学年で工夫された、新年度を迎えた出中生の想いが文字となって掲示されています

令和4年度がスタートして2週間
授業中だけでなく、環境としても、新しい気持ちで新年度を迎え、本気で根気よく元気に取り組む出中生の姿を感じます

そういったものは、いろいろな人の心を刺激しいます
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気になることはやってみよう no.262

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本日挙行した第75回創校記念式
同窓会長 稲垣 修 様のごあいさつ、本校第34回卒業生 原田 修 様 の記念講演を、出中生はどのように受け止めたでしょう?
出中生のみならず、教職員もどのように受け止めたでしょう?

記念講演で原田様は、3つの大切なことをお話しになりました
1 気になることはやってみよう
2 分からないことを聞くのは恥ずかしいことではない
3 隣の人を尊敬しよう

原田様には体験談を交えながら、出中生にも分かりやすく伝えていただきました
わたしにとっても、わたし自身の経験と多くのことが重なり、内容がすっと腹に落ちていきました
ひと言で言えば「そうなんですよ!!」です
共感です

リモートで参加していた1年生の様子を直接見ることができませんでしたが、体育館で原田様の話に本気で耳を傾けている出中2、3年生の姿を見ていて、うれしくなりました
わたしとは違う何かを感じているのかもしれません
また、感想を尋ねてみます
感想と言えば、生徒代表お礼の言葉を前期生徒会長が述べてくれましたが、臨機応変にうまく自分の思いを伝えられるなぁと、いつもながら感心しました
○○さん、ありがとう


そして、出中生の姿と言えば、朝の会の前に「あすなろ学級」「ふたば学級」の前で、中庭の空を見上げている○○さんたちと出会いました
どうしたのかと聞くと、「気球が飛んでいます」と教えてくれました
その方向を見ると、中庭の青空の中にぽっかり浮かぶ気球が一つ見えます
その美しさに感動し、この後に出会った通りがかりの○○さんと○○さんに「ほらほら!」とそのことを伝えました
「あ!」っと素直に反応してくれる二人
自分のいいなぁと思ったことに、共感してもらえることは、何ともうれしいものです
2年生教室の朝の様子を見た後、3年生教室へ向かうため3階へ上ると、空に多くの気球が浮かんでいるのが見えました
一つではなく、けっこうな数の気球が飛んでいたのです
誰かに教えたかったですが、既に3年生も朝読書の活動中だったので、静かに校長室へ戻りました

しかたなし

後で、同窓会役員の○○様に気球の話をお伝えしたら、チューリップフェアの事前イベントの一つだと教えていただきました
そう言えば来週末にチューリップフェアが始まります
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おとなになるために学ぶ no.261

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職員室では各学級の連絡担当の生徒が、学年や学校全体の連絡を教室のみんなに伝えるため、本気で活動しています
的確に、分かりやすく、確実に伝えることが必要であり、その表情は真剣です

学校にはタブレット端末や電子黒板が導入されているので、日程や持ち物等の情報伝達もデジタル化できればとも考えますが、今のままのアナログの活動によって、その役割の本質を体感する機会であるとも思います

どんどん世の中が便利になっていると同時に、今まで見えていたものが見えなくなっていることがあります
ブラックボックス化のひとつです

小さい頃、近所の魚屋へ行くと、魚をさばいている様子が外から見られました
捌いた時に出たはらわたなどを、魚釣りのエサとしてもらったことがあります
近所の豆腐屋へ行くと、大きな豆腐を切り分けて、大きな水槽の中へ移す様子が見られました
豆腐を固める前に大きな布で濾している作業を見ていて、その時に出た絞りかすをおからとしてもらったことがあります
大工さんが大きな木材にかんながけをしている作業を見ていたら、触らせてもらったことがあります

今は、衛生管理が徹底され、スーパーマーケットでは魚の切り身がパックに入って、陳列棚にきれいに並んでいます
豆腐は一丁ずつパックされて、冷蔵棚にきれいに並んでいます
建設現場には安全確保のために高い囲いがあって、中を見ることができません

小さい子供に魚の絵を描かせたら、切り身が海を泳いでいる絵を描いたという話を聞いたことがあります
その信憑性は分かりませんが、ブラックボックス化の世では、そういうこともあるかもと思ってしまいました

便利なことがダメだと言っているわけではありません
若い内にいろいろなことを見たり聞いたりやったりすることの重要性をひしひしと感じているのです

ひと言で言えば、「経験」と言えますが、その「経験」はよいと思うことばかりでなく、しんどい思いや悔しい思いも含めての「経験」です
若い内に様々な経験の中で、しんどい経験や悔しい経験、悲しい経験などをすることで、それは未来の自分のための貴重な経験になると考えます
※度を超したり、深く傷つくものは避ける必要があります
いろいろな人のいる学校の中で学習を進めるということは、教科の学習だけでなく、他の人との距離感を掴むことや、話の落としどころを探ることなど、おとなになるために必要なことを学ぶことでもあります

特に、困った時に「助けて」というメッセージを周りによりよく伝えられることは、この中でもおとなになるために学ぶ必要のある大切なスキルだとわたしは思います
世の中、お互い様なのだと、思っています

あの手、この手 no.260

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本日1限目に、タブレット端末の貸与式を実施しました

「これから始まるタブレット端末を使った学習において、きまりを守り、貸与いただいたタブレット端末を大切に扱うこと、学習に根気強く取り組み、自己を向上させていくことを、ここに宣言します」
これは、貸与式で生徒代表の3年生○○さんが宣誓してくれた言葉です

わたしからは、このタブレットを使うのはなぜかを意識してほしいと伝えました
理由を意識することは、大切なことであり、理由がはっきりすれば、何を為すべきか、はっきりすると考えるからです

加えて、1、安全に 2、大切に 3、目的をもって の、3点について話をしました

タブレット端末が導入され、今年度で2年目に突入します
授業の中だけでなく、生徒会活動や部活動、校外での活動などでの使用など、学習道具として生徒が主体的に、ごく自然に使える環境になればと思います
そのような環境づくりの中で、いろいろな問題が発生すると予想されます
何か新しいことをやれば、必ず問題が起こるものです
おとなだけでなく、生徒自身が主体的にその解決策や、ルール作りをすることも、大切な学習の機会です
諸々含め、決してタブレット端末の使用が目的になることなく、学習のねらいを達成するための学習道具として活用できるよう、教職員の研鑽は必要です
デジタルだけでなく、今まで活用していたアナログも指導の中でよりよく組み合わせ、いわゆるハイブリッド的な発想で、より指導力を高められればと思います

タブレット端末貸与式の後、さっそく授業の中でタブレットを活用しています

写真上:タブレット端末も使っての理科の実験風景(3年生)
写真下:地球儀を用いた社会の学習風景(1年生)
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愛の力 no.259

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本日、令和4年度 出町中学校PTA 第1回全体委員会が開催されました
お忙しい中、多くの役員・委員のみなさんに来校いただき、ただただ感謝です
誠にありがとうございました

76名の役員・委員で今年度のPTA活動が進められることになります
令和4年度の役員・委員について、令和4年度の予算について等は、4月17日の総会(書面開催)で正式決定となります

現PTA会長様のお話も、PTA会長予定者様のお話も、PTA副会長予定者様のお話も、伺っていて愛を感じました
それは、生徒たち、PTA役員・委員のみなさんやPTA会員のみなさんへ向けての愛もです
変な表現かもしれませんが、過去の自分自身や、未来の自分自身への愛とも感じました

令和4年度も、新型コロナウイルス感染症の及ぼす学校教育への影響は続くと予想されますが、どのような不測の事態が生じようと、乗り越えられるように感じたのはわたしだけでしょうか・・・

役員・委員のみなさんをはじめ、保護者のみなさん、そして本校教職員に対しても、改めて令和4年度の本校教育活動に関して、力を貸していただきたいと思います
よろしくお願いいたします
すべては出中生のよりよい成長のために

分析そして改善 no.258

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今日は全学年が取り組む学力調査の2日目です
どの教室でも、本気で根気よく問題用紙に向かっている姿があります
細かい話ですが、1年生は学力検査で2、3年生は学力調査です
学力調査はわたしも中学生時代に受けています(※学力検査もですが・・・)
中間テスト、期末テスト、学力調査、学力検査、実力テスト 等々、当時は何が何やら分からぬまま受けていた記憶があります(※受けさせられていた・・・?)
昔から、この学力調査は富山県内の中学生のほとんどが受けています
保護者や地域のみなさんも、県内中学校出身であれば受けられた記憶があるのではないでしょうか

これは富山県の教師たちの教育への想いの形です
それを具体化しているのが、昭和32年6月13日の中学校長会総会において設立が決議された、富山県中学校教育研究会です
昭和36年から41年に実施されていた文部省(現在の文部科学省)の学力調査で、富山県の学力水準は他県に比べて高い結果を示していましたが、追跡調査の結果では必ずしも満足すべき状態ではないと、分析されました
そこで、記述方式も加えて富山県独自の学力調査を実施し、生徒の回答分析等を詳細に行い、学習指導の改善資料とすることとなります
そして昭和38年11月に国語、理科(3年生のみ)、英語聞き取りテスト(2、3年希望者)年3回が実施されました
昭和46年からは、1年1回(11月調査)、 2、3年2回(4月・11月調査)と、2、3年は年間2回実施となりました
これは、指導改善研究のための実態把握と変容、結果の検討を同年度内に実施したいという必要感からでした

昭和49年度からは学力調査特別委員会を設け、学力調査のねらいと性格、問題点と改善の方策などについて検討を図っています
また、昭和54年度には、各教科の基礎的・基本的事項に関する生徒の学力の実態を把握して、指導改善の資料とすることを明確にしています
昭和63年度からは、「新しい学力観」の立場に立ち、観点別学習状況の評価を踏まえた作問を行ってきています
現在の学力調査の実施は、こういった長年の検討の結果なのです

生徒にとっては現在の自分の力を観点毎に数字で知る機会であり、教師にとっては理解の偏りを分析するなどして自身の指導方法の改善等に活かす機会です
生徒も教師も未来のために、本気・根気で取り組み、活用するのです

※富山県中学校教育研究会HP参照
 http://www.ktkk.ico.bz/tyousa.html

誰かのおかげ no.257

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朝出勤し、駐車場から校門を抜けて校舎に入ろうとすると、既に教室の窓が開いています
今日は月曜日であり、この土日の二日間ずっと窓が開いていて危機管理が欠如している!!と、いうお話しではありません
これは、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のひとつである、換気のための開放です

ただし、まだ生徒玄関の開錠前であり、まだ一人の生徒も登校していない時刻です
当然、窓が勝手に開くわけはありません
職員室の集中管理で、ボタンひとつで全教室の窓が開くわけでもありません
誰かが朝早くに窓を開けているのです

生徒が登校する前の校舎内をまわると、ほとんどの学級の窓が開いています
途中、窓を開け終えて職員室へ戻る○○先生に出会いました
「先生、窓の開放をありがとうございます」と声をかけると「どういたしまして」と、さわやかな返事がありました
※夏に近付くと、朝のうちに開けないと、教室内はかなりの高温になっています


そんな姿は教職員だけではありません
3階の特別教室前の廊下に、長机が並んでいました
大きな長机が4つ
幅がある机のため、2列に置かれていると、廊下の半分以上がふさがれた形になっています
何らかの不測の事態が起こり、この廊下を避難のために通らなければならない状況になったとしたら危険です
そこで、たまたま朝早く登校してきていた3年4組の教室で、「誰か、手伝ってくれませんか?」と、お願いすると、○○さん、○○さん、○○さん、○○さんの4名が「はい」と言って、手伝ってくれました
そのスピードと、さわやかさは、誠実の二文字そのものでした
彼らにとっては朝の貴重な時間だっただろうし、自分のやりたいことがあって早く登校していたかもしれない中、手伝ってくれたことに感謝します
本当にありがとう
この姿は日頃の家庭、地域や学校での経験のたまものでしょう
出町中学校の素晴らしさは、そういった地域の力で支えられている部分が大きいのです

この後、午前中は高岡市への出張でしたが、とてもうれしい気持ちで会場へ向かいました
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根気よく、継続  no.256

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昨日入学した1年生も、今朝から朝の読書活動に取り組んでいます
朝の短い時間ですが、毎日続けることで思いの外多くの本を読むことができます
そして、本を読むことに対する抵抗が少なくなります

担任時代、授業の準備や評価、担当の校務、部活動指導等で休日もなくばたばたしていて、読書をおろそかにしている頃がありました
しかし、朝の読書を生徒と共にすることで、毎日継続して読書することができました
都会のように、列車やバス等、公共交通機関での通勤であれば、移動時間中に読書も可能かもしれませんが、自家用車通勤ですから、その時間は使えません
生徒と共に過ごす朝の読書の時間はとても貴重だったのです

毎日短い時間でも、ルーティーンとして習慣化すると、大きな力になる、大きな成長につながることを、多くの人がその姿で証明しています
読書でも、体操でも、学習でも、それは子供もおとなも関係なく効果的です
日々、記録をとるとその成果や成長が見える化され、より励みになるという事例もあります


毎日ではありませんが、今日各学年で行っている身体計測も年に何回か実施し、自分の成長を数字で実感できるものです

わたしは体重の増加に歯止めがかからず、逆に見える化が苦痛になり、最近は体重計に乗らなくなりました
現実逃避ですね
だめだめです
今日、帰ってからまた体重計に乗る習慣を復活させようかなと、出中生が読書したり、身体計測をしたりする姿を見て思いました

出中生のみなさん 刺激を与えてくれてありがとう

影の支え  no.255

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本日入学式を挙行しました
新入生196名が加わり、令和4年度は全校生徒645名でのスタートです

新入生は今日の式をどのように感じたでしょう
帰る間際の新入生の何人かに尋ねてみました
「緊張したけれど、先輩たちの応援を見て吹き飛びました」
「緊張していけれど、温かく迎えていただいると感じ、安心しました」
「先輩たちがいろいろ準備してくださっているを感じた」
「緊張もしたけれど、ワクワクがとまりません」
突然の質問に協力してくれてありがとう
すべて紹介できずごめんなさい
(※式は、わたしも緊張しました そして、考えもしない間違いをいくつかしました この歳にもなって・・・ 準備不足です・・・ 激しく反省です)


今日は、会場だけでなく、校地内の至る所が入学式仕様になっていました
これは自然になったものではありません
2、3年生、教職員が準備したからです

新入生のみなさんに改めて伝えておきます
対面式で合唱を披露してくれた先輩は、新入生のためにと志願してくれた人たちです
気持ちよく入学してもらえるように、昨日玄関前スロープを念入りに掃除したのは先輩です
校舎に入る時の玄関幕を朝早くから掛けてくれたのも先輩です
玄関幕をかける時に危険な箇所を担当したのは教職員です
その他、いろいろ・・・

本気で根気よく元気に準備する出中生や教職員を見て、わたしはとても幸せな気持ちになりました
お互いに支え合いながら、よりよい成長を目指す環境をつくりだす
生徒も教職員も共に成長する、脱皮する、発展する、変化する、進化する・・・
このような雰囲気を、今後も大切にしていきたいと思うのです

出町中学校の学校生活に新入生が加わり、より発展できるように、本校教職員は支えていきます

成長途中  no.254

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4月から新たに向かえた教職員の新任式
そして、令和4年度の開始を意識できる始業式

出中生のまっすぐに視線を結ぶ姿は、ステージに立った着任者にとってどのように映ったでしょうか?
特に、新規採用として今年度は4名が本校で教師生活を開始しました
まっすぐな出中生の視線を受けて、緊張感が高まったのではと推察します

親とは、子供がいるから親であり、子供の年齢と共に親として成長します
同様に、教師とは生徒がいるから教師であり、生徒と共に教師として成長していきます
夢をもった新規採用者をはじめ、教育活動に励む教職員の姿に刺激を受けて、わたしも成長中です
毎日、生徒や教職員だけでなく、保護者や地域の皆様のおかげで、校長として成長させていただいていると感じています

新しい学級で、新しい仲間と共に過ごす初日
生徒たちはいろいろな想いを抱えています
不安もまだまだあることでしょう
そんな中で、一人一人の成長があります
その成長を支援するのが我々教職員の使命です

校舎内を歩くと、学級では新しく配布されたものに氏名を記入したり、新しい教科書の中を確認したりする姿が見られ、初日の緊張感、期待感、不安感等が入り交じった独特の雰囲気が広がっていました

このように大切な今日
早くもわたしはいくつもの失敗をしています
失敗したら、「1:過ちを素直に認め、2:謝罪し、3:自分なりの責任をとる」というのが、マイ・ルールです
このマイ・ルールが初日から連発されるという情けなさ・・・
日々精進します

「日々鍛錬し、いつ来るとも分からぬ機会に備えよ」

これは、朝のドラマに登場する、伴 虚無蔵さん のセリフです
わたしから発信するキーワードは今年度も「本気・根気・元気」
今年度は特に、「根気」に焦点を当てて、教育活動に取り組んでいきます

今年度もがんばります
この文章を読んでいただいている皆様、改めてよろしくお願い申し上げます

計算通り・・・?  no.253

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ドキドキしながら先週見続けていた週間天気予報が大きく変わり、今週は穏やかな天候が続く予報になりました
心配していた4月6日の新任式・始業式や4月7日の入学式を、青空の下で挙行できることはありがたいことだと思っています

天気は自然現象でありながら、スーパーコンピュータを用いた膨大な量の計算によるシミュレーションにより、予報の精度は各段に上がっています
天体観測等における軌道計算もそうです
何月何日の何時何分の、空のどこにその星があるのか、容易に知ることができます
地球を周回しているISS(国際宇宙ステーション)を見られることもその1つです
先日、北陸地方での観測に適している条件になることを知り、その時間帯に空を見上げました
カシオペア座、北斗七星をかすめながら空を横切るISSの光を見ることができました
流星と同様、音もなく、スーッと空を横切るその光を見ると、いろいろな思いがこみ上げます
現在、日本人はそこに搭乗していませんが、あの光の中に人間がいるのです(※現在は7名かな・・・https://humans-in-space.jaxa.jp/iss/crew/
計算通りの時刻に、忽然と空の真ん中あたりでその光は消えました

いよいよ明日からは計算通りとはならない、令和4年度の教育活動を開始します
生徒たちの力はおとなの想定を超えることが多く、それは我々学校関係者にとってもうれしいことです
今日も、新3年生が明日からの学校生活の準備に登校して、活動してくれました
指示を聞いて行動するだけでなく、よりよくなるよう自分なりに工夫して活動する姿が校舎内の至る所で見られました
また、全体準備の終了後も、校歌の披露をする有志の合唱メンバーや、応援を披露するメンバー、会場幕の微調整に協力する生徒などが残って追加の準備を進めました
その姿を見ながら、頼もしく思うと同時に、計算通りにならないから人生は楽しいのだよなと、思うのでした

誠に頼もしい新3年生です
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5/5 こどもの日