校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

学びのお裾分け no.277

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朝、校舎内の教室をまわっている時、1年生の○○さんが「昨日は勉強地獄でした」と教えてくれました
「地獄」とは強い刺激のある言葉ですから心配したのですが、笑顔で「中間テストに向けてずっと勉強していたのです」と答えてくれました
昨日のトップページ記事にもありましたが、1年生にとっては中学生活最初の定期考査を迎えます
初めてのことはおとなでも強いストレスがかかりますし、「勉強」となるとますますストレスがかかるのかもしれません
本来、学習は楽しいものなのですが・・・
かく言うわたしも、小中高大とそのストレスに耐えかねて、やや逃げ出していたので偉そうなことは言えませんが、おとなになると学習の楽しさを強く感じています
勉めて強いられているか、学び習おうとしているか、客体か主体かの違いでしょうか・・・
※高校生の頃、ある教科の先生から「勉強は勉めて強いられるものだから、苦しいのだ!!」と、言われたことを急に思い出しました(違和感を覚え、ずっと「それは違う!」と思っていたからでしょうか)

例えば教科書に掲載されている様々な資料
今、砺波市内の中学校に通う中学3年生が国語科の授業で使用しているのは、光村図書出版の教科書です
教科書には義務教育としての学びを促すための仕掛けがたくさんあります
国語科の教科書用に書き下ろされた読み物が掲載されているなど、おとなが読んでも勉強になります

過日、3年生が国語科の授業で学習していた井上ひさし氏作の「握手」を読み、その勢いで、人類学・霊長類学者である山極寿一氏の「作られた『物語』を超えて」という書き下ろし作品も読みました
理科教師にとって、大変興味深いお話しでした
ゴリラの話なのですが、ゴリラを題材としながら我々人間のことが語られています
「自分勝手な独りよがりな解釈を避け、常識を疑うこと、何より自分を相手の立場に置き換えて考えてみる視点が重要である」と、山極氏は述べます
結びの言葉は「作られた『物語』を超えて、その向こうにある事実を知ろうとすることが、新しい世界と出会うための鍵なのだ」です
ネットの世界だけでなく、純粋に人と人との関係の中でも大切にしなければならない「心もち」だとわたしは感じます

保護者のみなさん、一度お子さんの教科書を読んでみるというのはいかがでしょう?
国語だけでなく、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、英語、道徳等、お子さんの分からないところがあれば、アドバイスを送ることができるでしょうし、逆にもし分からないところがあれば、お子さんがきっとやさしく教えてくれるでしょう

ぜひ、お勧めします

学び合い(あい)には愛(あい)がある no.276

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この日の3年生の理科の授業は、理科室での実験でした
水溶液の性質を示す、「酸性・アルカリ性の正体は何か」を探っています

科学的思考を磨くため、予想を立て、実際に実験で確認し、得られた結果を基に考察します
そして、学習課題に対する結論を導き出します

実験後の考察のために、実験結果をタブレットで撮影したり、電流を流す時間をタブレットのタイマー機能を用いたりと、タブレットの導入が2年目にもなると道具としてタブレットを学習に活かしている様子が、この授業だけでなく、どの教科の授業でも見られます

操作で困ったグループには、隣のグループから班員がさりげなくやってきて、その操作方法を教えています

実験の中で電流を流し続ける場面になると、生徒たちはこの時間を利用して今まで学習した内容を確認する小プリントに取り組み始めました
最初は自力で「うーん」とうなりながらも頭をフル回転させ、一通り考えつくした後は、ここでもグループ内での教え合い、確認のし合いが見られました

様々な形での学び合いの姿を、わたしはうれしい気持ちで眺めています

教師からの指導だけでなく、生徒同士が学び合う、自らの考えを述べ合うなど、主体的・対話的で深い学びの授業スタイルが、これからの学校教育の中で求められています

毎月11日は何の日でしょう? no.275

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いきなり解答です

毎月11日は、
「横断歩道取り締まり強化の日」
です

これは、富山県警察の安全情報ネットからのメール情報です
※登録についてはこちら↓
https://police.pref.toyama.jp/6230/keisatsusho/...

横断歩道を横断している、横断しようとしている歩行者がいる場合は、横断歩道手前で一時停止をして、歩行者の横断を妨げないようにと、ドライバーへ呼びかけています
わたしも再認識できるよいきっかけとなるメールでした

中学生のことを想い、歩行者にとっての情報も気になります

歩行者は横断歩道がある場所で横断するように努めること
横断する時は、
・手を上げる、差し出すなどのハンドサインで運転者に横断する意志を伝える
・車が停止したことを確認してから横断する
・横断中も安全を確保する
など、安全な行動に心がけましょう
と、いう呼びかけです

ちょうど昨日のとある会議で、砺波警察署地域交通課課長代理様のお話を拝聴する機会があり、その中でもハンドサインについての話題がありました
昔は高く片手を伸ばす指導だったのですが、今は、斜め45度前方にパーの形で手を広げて上げるよう指導しておられるとのことです
出中生も恥ずかしがらずに道路を渡る際は実行あるのみです

保護者・地域のみなさんにおかれましては、可能であれば安全情報メール等の登録をされ、タイミングのよい情報を得ることをおすすめします
ちなみにわたしは、砺波市、小矢部市、警察、消防の安全メールに登録しています
あ!
もちろん本校の安全メールもです
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正しい情報とは・・・ no.274

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総務省が小学生向けに作成したWEBページが公開されています
http://www.soumu.go.jp/hakusho-kids/

「インターネットの安心安全な使い方」
「ネットで正しい情報を得る方法は?」
「デマにだまされないように確認しよう」
等々、内容は小学生が理解できるように工夫されています

この中の「ネットで正しい情報を得る方法は?」には、次のようなことが書かれています(原文のママ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
正しい情報を得るためには、必ず信らいできる情報源を調べましょう
(略)
SNSなどで話題になっている情報は、転さいされたものではなく、一番元の情報に当たることが大切です
信らいできる情報元かどうか確認し、情報が加工されていないかどうか確認しましょう
伝言ゲームのように、人から人へ伝えられているうちに話が変わっている場合もあります
一部の文章だけが話題になっているなら全文を読んで内容を確認したり、画像なら加工されていないか確認しましょう
また、複数の情報源を調べることも大切です
ただのコピーペーストではなく、複数の人やメディアがそれぞれの言葉で報じている場合は、本当である可能性が高くなります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これらのことは小中学生だけの問題ではありません
おとなにとっても大きな問題です

情報リテラシーとして、「情報については、まずは疑ってかかる」と、若い頃わたしは教えられました
ネット情報がこれだけ氾濫する前のことです
その頃は、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌等の情報のことを指していました
ネット社会となった今は、一層留意しなければならないことだと感じています
ネット上では動画でさえもフェイクかどうか分かりにくくなっています
デジタル技術の進歩はものすごいです
悪意があれば簡単にだまされます

最近はそういう状況を感じながら、アナログの人間関係での情報についても危惧します

ネット社会のスピード感が、アナログで反応する人間の脳に大きな影響を与えているのでしょうか
短絡的で、反射的な反応は、とても危険です
SNSだからではなく、情報をそもそもどのように扱うのかを考えることを意識したいのです
信頼している人の言うことだから正しくて、苦手な人の言うことだから信用しないなどという、低レベルな情報選択をしていないか、自身に問いかけます
文字だけの情報の危険性だけでなく、バイアスのかかった情報の危険性も認識したいものです

何が正しいか
何が本物なのか
何が正解なのか

最終的には自分が本気で見極めて、どうするのか、心を決めることでしょうか

デジタル、アナログ、技術革新・・・様々な要素がありますが、シンプルに考えると最終的には自分自身に行き着く気がしています

正しい情報
なかなかに悩ましい問題です
正しい情報の上に、正しい判断があると考えるので、尚更です
ただ、「正しさ」もあやふやですが・・・

朝の出中生 no.273

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今朝、朝の活動の時間に生徒会執行部からの放送がありました
令和4年度生徒会年間目標について、生徒会長による説明でした
生徒会長自ら、生徒会員に執行部の想いを丁寧に説明していることが伝わりました

説明の後、各学級では執行部案について協議され、来週水曜日の学年討議、そして生徒総会での討議へとつながり、最終的に決定する予定です

新しい学習指導要領で育成することを目指している、資質・能力の3つの柱の要素がここに見られます
・学んだことを人生や社会に活かそうとする「学びに向かう力、人間性など」
・実際の社会や生活で生きて働く「知識及び技能」
・未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力」

授業ではもちろん、生徒会活動や学級活動などの特別活動においても、主体的・対話的で深い学びを、教師は意識します
そして、今年度の生徒会活動においても、本気で、根気よく、元気に活動する出中生の姿を想像しています

スズラン no.272

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大型連休の前半、雨の降る日がありました
暦は、穀雨です
これは、地上の穀物に実りをもたらす雨が降り注ぐという意味です
必ずしもこの時季に雨が多いということではありませんが、しっとりと降る春の雨はすべての木々を潤します
ひと雨毎に、山の緑が深くなっている気もします
農耕民族である日本人と天気は深い関わりがあることを、天気を表す言葉の多種多様さが示しています
4/30からは第十八候、牡丹華(ぼたん はな さく)ですが、校長室にはボタンではなく、スズランが活けられています(上写真1段目)
スズラン(鈴蘭・すずらん)も春に開花する多年草です
漢字で書くと「鈴蘭」ですが、蘭のなかまではありません
鈴のような壺型の小さな花が10個ほど、細い花茎から下がっています
この様子を見れば花の咲く様子から「スズラン」と名付けられたことが推測されます
スズランの見頃は、4月下旬から5月上旬
サクラやモクレンが咲き終わった今頃が盛りです
(※サクラの花がその役割を終えて、花弁(はなびら)を落とすその情景は何度見てもそこはかとなく悲しくもあり、神々しくもあり、見とれてしまいます(上写真2段目))

スズランは、清らかさ、可憐さを象徴する花であり、かつてヨーロッパでは5月の花嫁のブーケにはスズランをいれたようです
そして、スズランの花言葉は、「純粋」「再び幸せが訪れる」
みんなが幸せな気持ちになれる優しい花言葉であり、その姿を見ているとまさしくそうなるから不思議です

そんなことを感じつつ、連休の合間の出中生の学習の様子をこっそりのぞきます
純粋に学ぶ姿は素敵です

放課後は教師が校内での研修会で研鑽を積みます(下写真)
国語、社会、数学、理科、英語、音楽・美術、保健体育、特別支援、道徳・特別活動の9グループに分かれての研修会です
これも純粋に学ぶ姿です

スズランの花の姿と本校教師が根気よく研修する姿を重ねながら、純粋さを感じます
そして、再び出中生が純粋に学ぶ姿を思い返します

今日も出町中学校の教育活動は確実に進められています
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大型連休 no.271

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カレンダーでは大型連休に入り2日目です
仕事の関係でお休みではない方もおられます
そのような方々のおかげで社会はまわっています

今日は吹奏楽部が登場するということで、となみチューリップフェアの会場に行ってきました
多くの来場者とそれを迎える多くのスタッフを見て、冒頭のことを改めて感じたのでした


さて、吹奏楽部のステージ!
大勢の方々の前でありながらも堂々と演奏していて立派でした
風で譜面が飛んでもバタバタしません
コンクールとは違うステージで、演奏する楽しさや聴いていただける嬉しさを感じているように思いました
私の周辺にいた人たちから「大人数で迫力あるねぇ」とか「笑顔が良いねぇ」という声が聞こえました

今回の参加にご理解・ご支援いただいた保護者の皆さんにも感謝いたします

部活動 no.270

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帰りの会後に部活動ミーティングがありました
1年生はこれで正式入部となります
期待と不安の入り交じった表情で2、3年生の前で自己紹介する1年生の姿を、こちらもいろいろな想いで見ていました
わたしと同年代のみなさんは、中学校での部活動については様々な思い出があるのではないでしょうか
わたしの中学校の思い出の多くは部活動でした
部活動終了時刻が迫ると流れたカーペンターズのイエスタデ−・ワンス・モアを今聴いても、不思議と心が和みます
きっと何十年経っても消えない条件反射なのでしょう

そんな部活動は今大きく変わろうとしています

公立中学校の運動部活動改革の方策や課題をまとめるための、スポーツ庁が設置した有識者会議が26日に開催され、提言(案)が示されました

・部活動は競技志向だけでなく、レクリエーション的なものなど、生徒の状況に応じてスポーツの機会を確保する
・休日の部活動を実施するための受け皿として、地域のスポーツクラブや民間事業者のほか、保護者会なども想定し、指導者の確保に向けて資格取得や研修の実施を促し、企業やクラブチームと連携している例を参考にする
・大会の在り方については、生徒などの負担が過度にならないよう、全国大会は適正な回数にする
・自分のペースでスポーツに親しむ生徒が成果を発表する場も用意する
・来年度から3年間を改革の集中期間として、すべての都道府県で推進計画を策定し、その後は平日の部活動の地域移行も推進する
 ・・・等

会議では「指導者の確保として、大学生の活用策を盛り込むべき」「経済的に困窮する家庭に対し、国による支援を実現すべき」等の意見が委員から出たようです
有識者会議は教育委員会の代表などから意見を聞き、5月に提言をまとめる方針です

少子化が進む現状で、これは仕方のない時代の流れかと思っています
我が国のスポーツ振興の視点からも、部活動の地域移行は生涯にわたってスポーツを楽しめる社会づくりのために大きな意味があるでしょう
そのために環境を整えることは、これからの部活動の新しい在り方かと考えています
運動部活動だけでなく、文化部の活動についても同様です

音 no.269

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校長室にいると、換気のために外の窓や出入口の窓を開けているため、グラウンドから体育の学習中の声や活動の音、1年生の教室から学習中の声や音、時には中庭を抜けて音楽室での歌声や楽器の音が聞こえることがあります
今日は、体育の時間に陸上のタイムを測定しているようで、「がんばれ!!」と級友を励ます声が聞こえます
何とも、うれしくなります
某携帯会社のCMではありませんが、応援されると人は元気になることがあります
そのことを体感できる学校での経験は、未来に向けて大切だと思うのです(※応援せずに、そっと見守るという場合もあります)
そして、誰かが誰かを応援している様子を感じると、第三者のわたしもうれしくなります
不思議です

そんな応援の声のせいか、チュチュッ、チュチュッと鳴く小鳥の声が近くから聞こえます
今年もやってきたのだろうかと、ある場所をのぞきに行くと、二羽のスズメが驚いたように飛び立ちました
そして、こちらのことを見ていないフリをしながら、確実にわたしを意識しています
彼らが離れているそのすきに、ちょっとお住まいを撮影させてもらいました
以前(4/21)より、少し整頓されているような・・・
まだ産卵されているようには見えません
ヒナも見られません
あまり長くそこにいると、警戒して戻ってこなくなるかもしれないので、すぐにその場を去りました
その後しばらくは戻ってこなかったのですが、時間が経ってからまたチュチュッ、チュチュッと鳴き声が聞こえたので、再び戻ってきてくれたのでしょう

そんな小鳥たちの下を元気に外へ向かう生徒たちがいました
わかぎ学級、ふたば学級、めぶき学級が生活科の学習で畑に果物や野菜の苗を植えるようです
早速畑を観に行くと、何ともみんな楽しそうに活動しています
そんな姿から、わたしも多くのエネルギーをもらいました
そして、そんなみんなから多くのことを教えられているとも感じます
ありがたいことです
何だか、幸せな気分です

主体的に no.268

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お昼休みに生徒会長、副会長が校長室へ来てくれました
令和4年度の生徒会年間目標について、説明してくれるためです
まだ未公表なので詳細についてここでお知らせすることはかないませんが、出町中学校生徒会がさらに進化できるように、自覚をもって時間をかけて協議していたことが分かる年間目標(案)でした
生徒会員への説明の後に、詳細をお伝えしたいと思います
今ここでお伝えできるのは、出町中学校生徒会執行部は、昨年度からのバトンを受け取って、本気・根気・元気で誠心誠意、活動に取り組んでいるということです

わたしからの質問に対して、執行部の想いを的確に回答してくれます
その主語は、「自分は」ではなく、「わたしたちは」です
誠に令和4年度の生徒会活動も楽しみです

そんな彼らにわたしは、具体的に目指す出中生の姿をイメージすることが大切だと話しました
そして、今年度の生徒会活動にも期待していることを伝えました


集団は決してリーダーだけではよりよく成長できません
フォロワーとしての生徒会員、つまり出中生全員の力が欠かせないのです
選挙で選ばれた執行部役員を中心に、出中生が一丸となって様々な課題を乗り越えてくれると考えると、わくわくします
自己決定し主体的に活動していく特別活動のねらいがここにあります

本気・根気・元気な彼らの姿から、わたし自身が学ぶことは多いです

ありがとう

何をする?どこにする? no.267

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あと一週間で大型連休が始まります
この時季は1年生にとって、部活動への加入の最終段階です
入部先希望を基に、入部前後のギャップをできる限り少なくするために、本人の意思確認、登録人数のことや、活動内容について等の情報提供のために個人面談を行っています
掲示板の部員募集には2、3年生の想いがよく表れています

文部科学省が発表したように、部活動は地域移行に向けて動き出しました
多くの課題がありますが、少子化でチームを組めないとか、文化部でも活動に制約が生じることなどを考えると、多くの知恵を集めて解決できればと思います

取り組み no.266

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2022となみチーリップフェアの開会式に参列した後学校へ戻ると、昨日に引き続きグラウンドで体育の授業が行われているところでした
昨日と違ったことは、今日は2年生だったことです
50m走のタイムを測定するようで、その前のアップの時間でした

授業最初の準備体操の場所に、教科書やファイルが整然と並んでいます
(※風で飛ばされないようにもしてあります)
こういうところに人の心が表れるものです
「心は見えないけれど、心遣いは見える」ではないですが、細やかな心遣いのちょっとした積み重ねが、その人にとって大切な時に思い通りの結果として出ることを、今までたくさん見てきました
アメリカ大リーグで活躍中の大谷翔平選手が、さりげなくゴミ拾いをしていることもこのことに通じていると思います

人生、いつも思い通りには進みません
思い通りに進んでいる時はよいのですが、思い通りに進まない時、人としての真価が問われます
ピンチの時こそ、その人のもっているものが表出します
そして、人は集団の力で様々な困難を乗り越えています
災害の多い日本人は特にそうです
以前にも書いた朝のドラマに登場した伴虚無蔵氏の、「日々鍛錬し、いつ来るとも分からぬ機会に備えよ」というセリフが、わたしの心に強く残ります
大切だと思い自分で決めたことを、根気よく実践することで、目に見えないいろいろなモノが自分の中にたまっていくイメージです

その取り組みも一人でやるより、誰かと一緒だと感じると、しんどい時も乗り越えられます
集団の力です
人間は集団の中で生きるのです
いろいろな価値観をもつ人々の中で、折り合いをつけながら、集団としての力を発揮すること
これは、学校、教室、職場、地域、世の中・・・、大人も子供も関係なく、人間に共通することだと思います
おとなになるための学校である中学校では、教科の学習の他、生徒会活動や部活動の中で、集団の中での折り合いのつけ方や、周りの人間との距離の取り方を学ぶのです

グラウンドでの学習を続ける出中生を見ながら、いろいろと考えさせられました
そして、昨年、その上を飛んだブルーインパルスの勇姿を、今日も思い出しました

ここで、喜ばしい報告です
飛行を見学する出中生の様子が表紙になった昨年発行の出町中学校PTA広報「となみ野」が、令和3年度富山県小・中学校PTA広報誌コンクールで最優秀賞を受賞しました
PTA広報委員会のみなさんをはじめ、制作に関わられた全てのみなさんにお祝い申し上げます
おめでとうございました
そして、ありがとうございました
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ガラガラヘビ no.265

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3年生が体育の時間に、グラウンドをグループで走っていました
陸上競技の学習中です
新型コロナウイルス感染症対策で前後の距離をとり、また、熱中症対策でマスクの着脱も意識しながらも、楽しそうに活動しています

別の体育担当にあの運動は何というのかと尋ねると、「正式名称ではないですが、ガラガラヘビと言っています」と、教えてもらえました
陸上のトレーニングの一つで、リーダーの後をその他のメンバーがついて行くので、確かに蛇のような形となります
ただ、なぜガラガラヘビなのかは不明ですな

その様子を写そうとレンズを向けると、よい表情を見せてくれます
しかし、スマホのカメラでは決定的な瞬間を逃してしまい、今ひとつわたしの感じた喜びを伝えられないことが残念です

そう言えば、昨年の今日もグラウンドで3年生が体育で走っていました
昨年はその上空をブルーインパルスがチューリップフェアの予行練習で飛行していたことを思い出しました
あのときからもう1年が経過したのですね

あ!走り回ってのどが渇いてガラガラになるから、ガラガラヘビでしょうか?
うーむ、陸上の担当に今度尋ねてみます
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先輩と後輩 no.264

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今、1年生はどの部活動に所属するかを決めるために、体験入部中です

先週の部活動見学で自分が興味をもった部活動での体験です

2、3年生が1年生に丁寧に教えている姿が見られます
個人的によい風景だなと思います

吹奏楽部で初めてフルートを吹いていた○○さんが、音を出せた瞬間に立ち会えました
先輩もわたしもビックリです
フルートは初心者にとってなかなか音を出せない楽器だからです

○○さんのうれしそうな表情
何かできるとか、成長の瞬間は、大人も子供もよい表情をします
見ているこちらもうれしくなります
先輩の教え方がよかったのかな

学ぶ姿 no.263

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今日は朝から、3年生は全国学力・学習状況調査、1・2年生は、いつものように授業を中心に様々な学びを進めています

おとなであっても、子供であっても、学ぼうとする姿、成長しようとする姿は、見るものにとって何かしらのエネルギーを与えます
各教室での学習の様子は、表現できない大きな何かをわたしに与えてくれています

英語の授業
ALTの英語での問いかけに、生徒たちは教科書や資料を参考に、英語で答えます
中学・高校と英語に苦しめられたわたしにとって、生徒たちの学びに向かう前向きな姿は、当時の自分に見せてやりたい姿です

社会の授業
朱印船貿易について、なぜそのようなことをしたのか、資料をもとに、生徒同士が意見交換しながら考えています
少し前に学習した勘合貿易と関連させて考えている生徒もいます
グループ活動中だったのをよいことに「朱印状と勘合とはどのように違うのですか?」と問いかけたわたしの質問に、〇〇さんも〇〇さんも〇〇さんも丁寧に自分の考えを述べてくれました
何ともいろいろ考えている事が伝わりました

理科の授業
理科室において顕微鏡の使い方を学習中でした
小学校で学習したことを思いだし、もう一度確認したり、新たなことを学んだりしています
「小学校の顕微鏡より、高そうだ」という声が聞こえたり、調節ねじを回すと何が動きますかという教師の問に、「台!!」「ステージって習ったよ」と、積極的に発言する姿もあり、見ていてうれしくなります

学年の廊下掲示には各学年で工夫された、新年度を迎えた出中生の想いが文字となって掲示されています

令和4年度がスタートして2週間
授業中だけでなく、環境としても、新しい気持ちで新年度を迎え、本気で根気よく元気に取り組む出中生の姿を感じます

そういったものは、いろいろな人の心を刺激しいます
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気になることはやってみよう no.262

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本日挙行した第75回創校記念式
同窓会長 稲垣 修 様のごあいさつ、本校第34回卒業生 原田 修 様 の記念講演を、出中生はどのように受け止めたでしょう?
出中生のみならず、教職員もどのように受け止めたでしょう?

記念講演で原田様は、3つの大切なことをお話しになりました
1 気になることはやってみよう
2 分からないことを聞くのは恥ずかしいことではない
3 隣の人を尊敬しよう

原田様には体験談を交えながら、出中生にも分かりやすく伝えていただきました
わたしにとっても、わたし自身の経験と多くのことが重なり、内容がすっと腹に落ちていきました
ひと言で言えば「そうなんですよ!!」です
共感です

リモートで参加していた1年生の様子を直接見ることができませんでしたが、体育館で原田様の話に本気で耳を傾けている出中2、3年生の姿を見ていて、うれしくなりました
わたしとは違う何かを感じているのかもしれません
また、感想を尋ねてみます
感想と言えば、生徒代表お礼の言葉を前期生徒会長が述べてくれましたが、臨機応変にうまく自分の思いを伝えられるなぁと、いつもながら感心しました
○○さん、ありがとう


そして、出中生の姿と言えば、朝の会の前に「あすなろ学級」「ふたば学級」の前で、中庭の空を見上げている○○さんたちと出会いました
どうしたのかと聞くと、「気球が飛んでいます」と教えてくれました
その方向を見ると、中庭の青空の中にぽっかり浮かぶ気球が一つ見えます
その美しさに感動し、この後に出会った通りがかりの○○さんと○○さんに「ほらほら!」とそのことを伝えました
「あ!」っと素直に反応してくれる二人
自分のいいなぁと思ったことに、共感してもらえることは、何ともうれしいものです
2年生教室の朝の様子を見た後、3年生教室へ向かうため3階へ上ると、空に多くの気球が浮かんでいるのが見えました
一つではなく、けっこうな数の気球が飛んでいたのです
誰かに教えたかったですが、既に3年生も朝読書の活動中だったので、静かに校長室へ戻りました

しかたなし

後で、同窓会役員の○○様に気球の話をお伝えしたら、チューリップフェアの事前イベントの一つだと教えていただきました
そう言えば来週末にチューリップフェアが始まります
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おとなになるために学ぶ no.261

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職員室では各学級の連絡担当の生徒が、学年や学校全体の連絡を教室のみんなに伝えるため、本気で活動しています
的確に、分かりやすく、確実に伝えることが必要であり、その表情は真剣です

学校にはタブレット端末や電子黒板が導入されているので、日程や持ち物等の情報伝達もデジタル化できればとも考えますが、今のままのアナログの活動によって、その役割の本質を体感する機会であるとも思います

どんどん世の中が便利になっていると同時に、今まで見えていたものが見えなくなっていることがあります
ブラックボックス化のひとつです

小さい頃、近所の魚屋へ行くと、魚をさばいている様子が外から見られました
捌いた時に出たはらわたなどを、魚釣りのエサとしてもらったことがあります
近所の豆腐屋へ行くと、大きな豆腐を切り分けて、大きな水槽の中へ移す様子が見られました
豆腐を固める前に大きな布で濾している作業を見ていて、その時に出た絞りかすをおからとしてもらったことがあります
大工さんが大きな木材にかんながけをしている作業を見ていたら、触らせてもらったことがあります

今は、衛生管理が徹底され、スーパーマーケットでは魚の切り身がパックに入って、陳列棚にきれいに並んでいます
豆腐は一丁ずつパックされて、冷蔵棚にきれいに並んでいます
建設現場には安全確保のために高い囲いがあって、中を見ることができません

小さい子供に魚の絵を描かせたら、切り身が海を泳いでいる絵を描いたという話を聞いたことがあります
その信憑性は分かりませんが、ブラックボックス化の世では、そういうこともあるかもと思ってしまいました

便利なことがダメだと言っているわけではありません
若い内にいろいろなことを見たり聞いたりやったりすることの重要性をひしひしと感じているのです

ひと言で言えば、「経験」と言えますが、その「経験」はよいと思うことばかりでなく、しんどい思いや悔しい思いも含めての「経験」です
若い内に様々な経験の中で、しんどい経験や悔しい経験、悲しい経験などをすることで、それは未来の自分のための貴重な経験になると考えます
※度を超したり、深く傷つくものは避ける必要があります
いろいろな人のいる学校の中で学習を進めるということは、教科の学習だけでなく、他の人との距離感を掴むことや、話の落としどころを探ることなど、おとなになるために必要なことを学ぶことでもあります

特に、困った時に「助けて」というメッセージを周りによりよく伝えられることは、この中でもおとなになるために学ぶ必要のある大切なスキルだとわたしは思います
世の中、お互い様なのだと、思っています

あの手、この手 no.260

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本日1限目に、タブレット端末の貸与式を実施しました

「これから始まるタブレット端末を使った学習において、きまりを守り、貸与いただいたタブレット端末を大切に扱うこと、学習に根気強く取り組み、自己を向上させていくことを、ここに宣言します」
これは、貸与式で生徒代表の3年生○○さんが宣誓してくれた言葉です

わたしからは、このタブレットを使うのはなぜかを意識してほしいと伝えました
理由を意識することは、大切なことであり、理由がはっきりすれば、何を為すべきか、はっきりすると考えるからです

加えて、1、安全に 2、大切に 3、目的をもって の、3点について話をしました

タブレット端末が導入され、今年度で2年目に突入します
授業の中だけでなく、生徒会活動や部活動、校外での活動などでの使用など、学習道具として生徒が主体的に、ごく自然に使える環境になればと思います
そのような環境づくりの中で、いろいろな問題が発生すると予想されます
何か新しいことをやれば、必ず問題が起こるものです
おとなだけでなく、生徒自身が主体的にその解決策や、ルール作りをすることも、大切な学習の機会です
諸々含め、決してタブレット端末の使用が目的になることなく、学習のねらいを達成するための学習道具として活用できるよう、教職員の研鑽は必要です
デジタルだけでなく、今まで活用していたアナログも指導の中でよりよく組み合わせ、いわゆるハイブリッド的な発想で、より指導力を高められればと思います

タブレット端末貸与式の後、さっそく授業の中でタブレットを活用しています

写真上:タブレット端末も使っての理科の実験風景(3年生)
写真下:地球儀を用いた社会の学習風景(1年生)
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愛の力 no.259

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本日、令和4年度 出町中学校PTA 第1回全体委員会が開催されました
お忙しい中、多くの役員・委員のみなさんに来校いただき、ただただ感謝です
誠にありがとうございました

76名の役員・委員で今年度のPTA活動が進められることになります
令和4年度の役員・委員について、令和4年度の予算について等は、4月17日の総会(書面開催)で正式決定となります

現PTA会長様のお話も、PTA会長予定者様のお話も、PTA副会長予定者様のお話も、伺っていて愛を感じました
それは、生徒たち、PTA役員・委員のみなさんやPTA会員のみなさんへ向けての愛もです
変な表現かもしれませんが、過去の自分自身や、未来の自分自身への愛とも感じました

令和4年度も、新型コロナウイルス感染症の及ぼす学校教育への影響は続くと予想されますが、どのような不測の事態が生じようと、乗り越えられるように感じたのはわたしだけでしょうか・・・

役員・委員のみなさんをはじめ、保護者のみなさん、そして本校教職員に対しても、改めて令和4年度の本校教育活動に関して、力を貸していただきたいと思います
よろしくお願いいたします
すべては出中生のよりよい成長のために

分析そして改善 no.258

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今日は全学年が取り組む学力調査の2日目です
どの教室でも、本気で根気よく問題用紙に向かっている姿があります
細かい話ですが、1年生は学力検査で2、3年生は学力調査です
学力調査はわたしも中学生時代に受けています(※学力検査もですが・・・)
中間テスト、期末テスト、学力調査、学力検査、実力テスト 等々、当時は何が何やら分からぬまま受けていた記憶があります(※受けさせられていた・・・?)
昔から、この学力調査は富山県内の中学生のほとんどが受けています
保護者や地域のみなさんも、県内中学校出身であれば受けられた記憶があるのではないでしょうか

これは富山県の教師たちの教育への想いの形です
それを具体化しているのが、昭和32年6月13日の中学校長会総会において設立が決議された、富山県中学校教育研究会です
昭和36年から41年に実施されていた文部省(現在の文部科学省)の学力調査で、富山県の学力水準は他県に比べて高い結果を示していましたが、追跡調査の結果では必ずしも満足すべき状態ではないと、分析されました
そこで、記述方式も加えて富山県独自の学力調査を実施し、生徒の回答分析等を詳細に行い、学習指導の改善資料とすることとなります
そして昭和38年11月に国語、理科(3年生のみ)、英語聞き取りテスト(2、3年希望者)年3回が実施されました
昭和46年からは、1年1回(11月調査)、 2、3年2回(4月・11月調査)と、2、3年は年間2回実施となりました
これは、指導改善研究のための実態把握と変容、結果の検討を同年度内に実施したいという必要感からでした

昭和49年度からは学力調査特別委員会を設け、学力調査のねらいと性格、問題点と改善の方策などについて検討を図っています
また、昭和54年度には、各教科の基礎的・基本的事項に関する生徒の学力の実態を把握して、指導改善の資料とすることを明確にしています
昭和63年度からは、「新しい学力観」の立場に立ち、観点別学習状況の評価を踏まえた作問を行ってきています
現在の学力調査の実施は、こういった長年の検討の結果なのです

生徒にとっては現在の自分の力を観点毎に数字で知る機会であり、教師にとっては理解の偏りを分析するなどして自身の指導方法の改善等に活かす機会です
生徒も教師も未来のために、本気・根気で取り組み、活用するのです

※富山県中学校教育研究会HP参照
 http://www.ktkk.ico.bz/tyousa.html
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行事予定
5/13 小中学校研修会(午後)
5/15 砺波市4中吹奏楽部・合唱部合同演奏会