最新更新日:2024/05/20
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

予餞会 no.474

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予餞会
あらかじめの、はなむけの、会
はなむけは、馬の鼻を進む方向へ向けることのようで、旅立つ人へのはなむけの言葉のはなむけもこれです
卒業証書授与式の前に行う会にふさわしい名称です
生徒たちの会であり、生徒たちのための会であり、生徒たちによる会です
生徒の手による3年生を送り出す会であり、生徒の手による卒業の会とも言えます
創意工夫あふれる企画・運営で、多くの3年生の笑顔が見られました
そして、1、2年生の笑顔も、教職員の笑顔も見られました
教師になって、この場に一緒に居られてよかったと思う場面のひとつです
出中生の笑顔には、表現できないキラキラした宝物のようなものを感じられるのです
生徒会執行部を中心に、生徒会員全員のおかげです
すべての人に感謝を伝えたいです
ありがとう

来週はいよいよ卒業証書授与式です
久しぶりに全校生徒が一堂に会しての式となります

しかけ no.473

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今朝も春靄の中、日が昇ります
本日は県立学校の一般選抜学力検査2日目
天候の影響はなさそうで、少しほっとしています

「諦めるな 諦めるな 諦めるな
 喰らいつけ 最後まで」

これは、アニメ「鬼滅の刃」の主人公 竈門炭治郎 氏の言葉です
昨日まで、校長室前の掲示板に掲示していました
受検する3年生に少しでもわたしの応援の想いが届けばと願った掲示です
※今は、井上 靖 氏 の言葉に差し替えました
それぞれの検査会場で、出中生が本気で根気よく検査問題に取り組む様子を想像しながら、ただひたすら力を出し切ることができることを祈るのみです
昨日も書きましたが、「最後の最後まで、焦らない、でも、あきらめない」です

さて話は変わり、わたしもよく利用するネット検索
ある言葉を検索すると、その後から表示される画面にはその検索に関連するワードが溢れます
また、ネットであるアーティストの楽曲を一度視聴すると、そのアーティストの過去の作品や、似たジャンルのアーティストが検索候補として並ぶようになります
他にも、ネットでニュースを読むと、そのニュースに関連する話題ばかりが表示されるようになります
最近、このようなネットの状況を、心底怖く感じる瞬間があります
これらはすべてAIを利用した情報提供(※広告も含めて)の結果です

ネットが今ほど生活に入り込んでいない時代、わたしにとってのそれはテレビでした
テレビ番組の映像が子供たちの成長を阻害するとの抗議の声に、あるテレビ局関係者が「それほど影響はないですよ」と答えたところ、「それならば、なぜCMを流すのだ!!」と言われ、そのテレビ局関係者が絶句している姿をテレビで観た記憶があります
映像・画像や音楽は脳に刺激を与え、その影響は大きいのです
CM以上に個々人が関心のある情報を流すことのできるネット世界では、受け手側がよほど意識していなければ、偏った情報や、怪しい情報が溢れる環境にどっぷりと浸ることとなります
それは自分の興味があり、心地の良い情報であるからこそ厄介です
そのような情報をもとに思考するとはどういうことでしょう
いや、もう思考していないのかもしれません
ダラダラと依存症のように流れる情報を何も考えずに観続ける状態
テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等のメディアよりも、より巧妙な「しかけ」がそこにあると思います
きっとテレビっ子だったわたしが今の時代に中学生だったら、ネットの世界にドはまりしている情景しか想像できず、恐ろしいかぎりです

ただし、ものごとは表裏一体
「しかけ」をよりよい成長につなげることもできるはずです
実際、アナログの時代から学校教育の中で「しかけ」は教師の中で意識されていました
教科の学習だけでなく、特別活動や学校行事も含め、学校内での教育すべての中です
「しかけ」のないところには何も起こりません
種をまかずして、芽が出るわけはないのです
また、種をまくだけでなく、水をやることで種は発芽することも重要です
自然は我々にその現象で多くのことを教えてくれています
そのひとつが人間の成長にも、「しかけ」が必要だということでしょう
例えば、校長室だより「それぞれの想い no.470」でほんの少しだけ紹介した音楽科での担任へ向けての3年生の合唱もそうです
音楽科担当教諭の「しかけ」があって、出中生の中で感謝の芽が出て、大きくなり、あの素敵な時間・場が生まれたのです
多くの場合、その「しかけ」に気付く生徒は少ないかもしれません
生徒に気付かれないように「しかける」ことが、教師の腕の見せ所ですから
生徒に気付かれることは「やらされ感」満載となりますから、感動も何もあったものではないでしょう
そこにあるのは、しらけたムードです
自然な流れの中で素敵なふるまいができる出中生・教職員であってほしいと願っていますし、わたし自身がそうありたいと思っています
これはなかなかに難しいことですが、チャレンジしなければ何事も始まりません
これは「しかけ」のひとつです

そして、冒頭に登場した校長室前の掲示物も、「しかけ」のひとつです

3年教室へ向かう階段にも後輩たちのメッセージが掲示されています↓
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日が昇る no.472

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春靄の中、日が昇ります
本日は県立学校の一般選抜学力検査の1日目です
関係する出中生一人一人が、自分の力を発揮できるよう祈るのみです

部活動の試合でもそうですが、顧問・監督、親として応援するよりも、自分でやった方がメンタル的に楽かもと思うことが多いです
見守ることしかできませんから

あえてこの言葉を使います
今日の検査に臨む出中生のみんな、がんばれ!!
最後の最後まで、焦らない、でも、あきらめない

昇る朝日もそんな出中生を応援しているように感じるのは、自分本位過ぎますね

昨夜は満月に近い月が、昇っていました
月も応援していたように感じています
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それも準備 no.471

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朝から中庭の雪つりを外す作業が始まっています
朝の会と1限の間にその様子を観ている2年生
個人的にはこういうことに気付いて興味をもって観るという行為が大事だと思うので、その様子を見てうれしくなります
スマホのカメラを向けるとなぜか彼らは窓際から離れましたが・・・(※わたしは決して教室へ入れとのメッセージを送ったつもりはないのですよ うれしかったのですよ)

昨日は啓蟄であり、雪つりを外す作業をしばし見ながら、誠に古の方々は生活体験から暦を的確にとらえていると感じました
そして、これは雪つりの役割が終わっての片付けですが、これからの準備でもあるなと思いました
いつ吊って、いつ外すか
1日の中でいつ作業するのがよいか
すべて経験です
教師も教育実践から多くの経験を積み、そこから自分なりの法則なり手段なりを見つけていくことがあります
ただ、そこで終わりではなく、実践と理論とが結びつくことで、より教育に厚みが出ると考えます
理論だけでは役に立たないことは理解しやすいですが、実践だけでも役に立たないことがあるのです

実践と理論

そのためには当然、実践があることと、理論を学ぶことが必要でしょう
決してノウハウの習得ということではなく、愛を基盤とした理論に裏付けされた実践による教育の体得
言うは易しで、このことにゴールはないと思っています

単に「生徒のために」をキーワードとする、教職員への「やりがい搾取」は厳禁ですが、生徒の成長を信じ、願い、そして指導・支援することはわたしたちの責務だと、わたしは思っています

明日から県立学校の一般選抜検査です
受検者を応援し続けます

それぞれの想い no.470

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先週末に1年生が本気で根気よく制作していた、卒業を控えた3年生へのメッセージを掲示していました
その2学年先輩の3年生へ向けた想いは、どのようなものでしょう?

今日の5限
3年生の音楽科の授業で、今までの自分たちの頑張りを聴いてほしいと、担任教諭を呼んで合唱を披露していました
この合唱に込められた彼らの想いは、どのようなものでしょうか?
合唱を聴いた担任教諭の想いは、どのようなものでしょうか?

第1学年では生き方講演会が開かれ、講師をお招きして「生き方」について考えました
年齢を重ねると、「生き方」を考える機会がしばしばあります
個人的には歳をとるほどに増えている気がします
どのようにして生きるのかは、その人自身を示すものだと思います
中学生、特に1年生にとって、自分の「生き方」というものはどのようにとらえられるものでしょう?
わたしも中学1年生を経験しているとはいえ、あまりにも過去のことであり、また、わたしが中学1年生の頃と今では生きる環境が大きく異なっています
講師の先生の想いと、それを聴く出中生の想い
それぞれの想いが渦巻く場の中で、出中生自身の想いはどうでしょう?
ふりかえりの時間に、1年生のみんながどのようなことを発信するのか楽しみです


校舎の外は、すっかり雪が融け、一帯が春を迎えており、否応なしに年度末を実感します
そんな中で、出中生はそれぞれの学年やそれぞれの環境で、それぞれに己の想いをもっているのだろうとも想像します
わたしも、わたしなりにある想いをもって、年度末を過ごしています

33 no.469

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3月3日は、上巳、桃の節句です
元々は3月上旬の巳の日だった五節句のひとつの桃の節句ですが、後に3月3日に行われるようになります
旧暦3月3日が桃の花が咲く季節だったことから「桃の節句」の名称がよく使われます
上巳の日に川で身を清め不浄を祓う古来中国の習慣が、平安時代に日本に入り、その後、紙で小さな人の形(形代)を作ってそれにけがれを移して川や海に流して不浄を祓うようになります
この風習が、現在の「流し雛」です
この人形が次第に手の込んだものになって流さずに飾るようになったことが、現代の「雛祭り」に通じているようです
そもそもは宮中や貴族の祭りでしたが、武家社会でも行われ、江戸時代には庶民の行事となります
様々なものには歴史があり、それぞれに古の方々の想いが詰まっていると感じます


そして、今日は1956(昭和31)年に日本耳鼻咽喉科学会が制定した「耳の日」であり、「み(3)み(3)」の語呂合せは有名です
ただ、あまり知られていないかもしれませんが、今日は電話の発明者グラハム・ベル氏の誕生日です
そして、ジョアンナ(アン)・マンズフィールド・サリヴァン・メイシー氏(Ms. Johanna Mansfield Sullivan Macy)が目、耳、声の三重の障害をもっていたヘレン・ケラー氏の指導を始めた日です (※ちなみに、ヘレン・ケラー氏が7歳(1887年)の時、その両親は聴覚障害児の教育を研究していたベル氏を訪れて娘のことについて相談します そして、ベル氏の紹介でマサチューセッツ州にあるパーキンス盲学校の校長マイケル・アナグノス氏に手紙を出し、家庭教師の派遣を要請したそうで、縁を感じます)

わたしはサリヴァン先生のすごさは、ヘレン氏のことを愛し、信じたことだと思っています
そして、ヘレン氏のすごさは障害を乗り越えた(障害を受け入れ、よりよく生きることを選択した)ことはもちろんですが、先生の愛情を最後は理解して受け止め、自分自身が変わり成長し、その後は先生の想いを他の人につないでいることだと思っています
出中生のみんなはどのように感じるでしょう?
この話に出会っていない出中生はぜひ、この年度末休業中にでも出会ってほしいと思います


歴史が長くなればなるほど、エピソードは多くなります
すると、毎日が記念日です

33は、「散々な日」ではなく「サンサンの日」ということで、よい1日になると自分勝手に考える朝です
要は自分の考え方次第で、自分の気持ちはコントロールできるということでしょう

今日という日が、新たな記念日になるかどうかが楽しみです

健康第一 no.468

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大きな声
背筋の伸びた姿勢
満面の笑顔
はつらつとした動き

元気な状態をイメージするとこんなことを思い浮かべます
こうでない場合、「元気がないな」とか「元気を出してね」と声をかけられることがあります
ただ、そもそも元気とは、自分で感じることだかなと思っています
以前、「元気」とは、やる気、気力等の「気」が、「元」通りになるということと聞いたことがあります
病気が回復して元通りになることを「減気」や「験気」等と言っていたことからきているという話もあり、どちらにしても「気」ですから、身体よりも心の状態のことを表している気もします
ただし、「元気」でも、身体の調子が悪いと、本来の力は出せません
身体の調子がよくても、「元気」がない状態(気力が悪い状態)でも、本来の力は出せません
「元気」は「気が満ちていること」であり、「身体の状態がよいこと」と合わせて「健康」と言えるのではないでしょうか
つまり、身体も心もよい状態であることが「元気」であり、「健康」だと感じます

出町中学校で出中生が健康に教育活動に取り組み、成長できるように、昨日、学校保健委員会を開催しました
学校医、学校歯科医、学校薬剤師、PTA会長、PTA学年コミュニケーション委員長、そして本校教職員、生徒会保健委員会代表が出席する会議です

前半のみ出席してくれた生徒会保健委員会代表の2年生2名からは、保健委員会の取組の報告や、及びアンケート結果をふまえた提案がありました
この中でわたしが特に気になったのは、次の2点です
1 感染症対策の意識が低くなっていないかという指摘
2 生活習慣アンケート結果のネット利用時間の長さの指摘

保健委員会が自分たちの役割を自覚し、主体的に活動していることが分かりますし、自分たちで何とか出中生の健康への意識を高めようとしている想いが伝わり、とてもたくましく感じました
出席者からもご指摘がありましたが、生活を見直す必要性についてや電子機器の仕様の影響か視力低下の危惧については、早急におとなも取り組む必要があります

また、新型コロナウイルス感染症対策の緩和等について、専門的なご意見をいただきましたので、今後の教育活動に活かしていきます
本委員会のねらいは、「生徒の心身の健康について、学校三師、保護者、教職員、生徒それぞれの立場から協議し、健康教育の推進に資する」です
大変有意義な時間になりました
参加いただいた委員のみなさん、ありがとうございました

3月 no.467

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富山地方気象台は昨日、昨年よりも13日遅れて、北陸地方で春一番が吹いたと発表しました
暦の二十四節気の上で、今は雨水(うすい)
雪が雨に変わり、雪や氷は溶けて水となります
そして、梅が咲き、鶯の声が聞かれ、農作業の準備が始まります
七十二候では、本日から雨水の末候「草木萠動(そうもく めばえ いずる)」です
※七十二候(しちじゅうにこう)とは、1年を72等分し、約5日ごとに移ろう細やかな季節の出来事を名前にした暦です

冬の間は枯れていた植物も花々も綺麗に咲かせ始めています
花屋さんの店頭に並ぶ花の種類も増えてきたように感じます
上写真のように、本校敷地内のプランターには顔を出した芽が大きくなり、中庭の木々も芽もその姿を変えています
校舎内では、「となみ花と笑顔のプロジェクト」でプレゼントしていただいたチューリップの花が、玄関や廊下、そして洗面所等に生けられています

春です
陽光がやさしく春を感じさせてくれます

山々が薄緑に色づいて見られる頃もそろそろです
新しい命が、土の中ばかりではなく、木々の枝やその幹からいっせいに芽生えはじめます
新しい季節への希望を期待させる力強さを、物言わずも静かに確実に伸びるその姿が感じさせてくれます

県立学校の入試が迫る3年生も、しばし息抜きに春の空気を感じてみてはどうでしょう
※花粉症の場合は無理しないように

草木萠動(そうもく めばえ いずる)

数年前まで秋や冬が好きだったのですが、最近はなぜか春が好きになってきています
人の心は変わるものです

ぞうさん no.466

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今日は、詩人であり作詞家の、まど みちお(本名:石田 道雄(いしだ みちお))氏の命日です
2014年の今日、104歳で他界されています

まど氏の代表作に、童謡「ぞうさん」があります
41歳の時に童謡の作詩依頼を受け、即興で書いた6編のうちの1編だそうです
その作品を見た先輩の童謡詩人 佐藤 義美 氏が、「おはなが ながいね」を「おはなが ながいのね」に変えてNHKに持ち込み、作曲家 團 伊玖磨 氏が曲をつけて1952年にNHKラジオで放送されます
その後、全国で歌われることとなります

童謡「ぞうさん」
出中生は知っているのでしょうか?
さっそく出中生に突撃取材をしました

質問:「ぞうさん」の歌を知っていますか?

結果:知っていたのは、34名中、34名
※内訳:1年10名、2年11名、3年12名
※フレーズを聞いて分かった人2年7名、3年1名 その他は題名だけで分かりました
※朝早くの忙しい中、取材協力に感謝

ぞうさん ぞうさん
おはなが ながいのね

この歌について、まど氏は、「動物が動物として生かされていることを喜んでいる歌だ」と語ったそうです
他から「鼻が長いのはおかしいぞー!」と、はやし立てられますが、子ゾウはしょげたり怒ったりしません
子ゾウは、自分の他と違う特徴を恥ずかしがったり否定したりせず、肯定して誇りとしています
からかいに対して「(大好きな)母さんも 長いのよ!」と自慢げに言い返します
まど氏はこの「ぞうさん」について、
「『鼻が長い』と周りから言われれば、からかわれたと感じることが多いが、子ゾウは『大好きなお母さんだってそうだよ』と言えて、素晴らしい!!」
と語っていたと、何かの本で読んだ記憶があります
なんだかいろいろなことを考えさせられます・・・
出中生は、とか、自分はどうだろうか、とか・・・


ちなみに、今日は全国ビスケット協会が1980年(昭和55年)に制定した「ビスケットの日」でもあります
安政2年(1855年)のこの日は、軍用パンの製法をオランダ人から学ぶために長崎にいた柴田 方庵 氏が、ビスケットの製法を記した日本初の文書「パン・ビスコイト製法書」を水戸藩に送った日であり、ビスケットの語源がラテン語で「二度焼かれた物」という意味の「ビス・コクトゥス(bis coctus)」であることから、制定されたとのことです
「に(2)どや(8)く」の語呂合せです
そういえばまど氏の代表作に「不思議なポケット」という作品がありました

ポケットの なかには ビスケットが ひとつ ♪
ポケットを たたくと ビスケットは ふたつ ♪

単に叩いて割れたわけではありません
わたしも子供の頃はこの作品の最後にあるように、

そんなふしぎな ポケットがほしい♪

と、思いました
懐かしい思い出です
85歳で児童文学のノーベル賞と言われる国際アンデルセン賞を受賞し、100歳を過ぎても制作を続けられた まど氏
彼もまた、脱皮し続けた、わたしが尊敬する方です
本校の図書室にも5冊ほどの蔵書がありますので、ぜひ出中生で興味を持った人は手に取ってみてください

突撃取材の際、吹奏楽部の2年生○○さんが、わたしを追いかけてきて声をかけてくれました
そして、「校長先生!正式な名前は『ぞうさんのひるね』というのですよ」と教えてもらいました
「ありがとう!!」と言ったものの、やや腑に落ちなかったので調べてみると、「ぞうさん」を作曲した團 伊玖磨 氏の、吹奏楽販売楽譜の名前のようです 
※違っていたら教えてください
○○さんのおかげで、また世界が広がりました
声をかけて、教えてくれてありがとう
伝え合う大切さも再認識した、さわやかな朝です

いく・にげる、そして・・・no.465

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1月は、往ぬる
2月は、逃げる
3月は、去る

この言葉を最初に言った人は誰でしょう?
全くうまく表現されたものだと感心します
ふと気づくと、2月は明日で終わり
今年度はあと1か月です

2月の最終週、そして3月の第一週が始まる今週の朝、何人かの教職員が理美容店へ行ったことに気付きました
卒業証書授与式や修了式のある節目の時期であることを一層強く感じます

本日は朝から青空が広がり、本校3階の窓から遠くに見える雪に覆われた立山連峰が、ややかすんで見えます
何とも春のような景色です
まさしく、霞始靆(かすみはじめてたなびく)

教室では3年生は、学年及び3年間の学習のまとめとして、様々な設問に取り組んでいます
1、2年生は返却された期末考査の答案の解説を聴きながら学習のまとめをしている学級があります

そんな出中生を見習い、わたしも脱皮しようと、新たに取り組むことを決めました
個人的なことなので詳細は書きませんが、今年度(3/31)で所属していたある学会を脱退します
その代わりではないですが、今朝、とある研究所の所員申し込みをしました
営利団体ではなく、あくまでも自主研究団体なので今の職を続けながらですが、自分の中では結構悩んだ選択です

果たして自分の能力で研究などできるだろうか?
今の状態で研究などできるのだろうか?
できたとしても、その研究は誰かのためになるのだろうか?

数か月悩んでいましたが、締切が今月末であり、出中生へのメッセージや学校だよりの巻頭言で「脱皮しない蛇は滅びる」と書いていましたから、思い切りました

申込が受理され、所員として認められるのかは今後の審議次第ですからどうなるか分かりません※なんだか受験生の気持ちに近いものもあります
えいやっ!と、申込書や計画書を今朝送信したら、わたしの中のモヤモヤが今朝の空のようにすっきりと晴れました
勝手ですが出中生の日頃のがんばりや成長を近くで見せてもらっているから背中を押されたようにも感じています

「終わりは、始まり」「始まりは、終わり」
ちょうどその二つが入り混じっている3学期です

1月(いちげつ)往(い)ぬる
2月(にげつ)逃(に)げる
3月(さんげつ)去(さ)る

下の写真は立山山頂にある、JR9VQライブカメラ(2/27 11:40)の画像です
晴れています
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見えないもの その2 no.464

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一昨日の水曜日、帰宅しようと職員玄関を出て空を見上げると、西の空に沈もうとするほっそりとした月と、その周りで木星と金星が強く輝いていました
輝く星たちの姿から、それらを輝かせる目には見えないものの存在が意識されます

朝、車を停めて校門を通ると、体育館の屋根に2羽のカラスがいました
夕暮れ時、雪の融けたグラウンドに大挙して飛来していた時とはまったく違った印象です
ずっと2羽が離れない姿から、目に見えない何かが意識されます

グラウンドの雪はすっかり融けました
この様子では分かりませんが、10日ほど前には少し雪が積もり、不思議な模様が浮き上がっていました
その違いから、いつもは目に見えない、地下にあるものの存在を意識します

ちょうど来月の今日は令和4年度の修了式です
進路決定、卒業、進級等に向けていよいよ残り1か月です
今日も出中生の明るい声や元気な姿と、授業中や休み時間に感じられます
ただし、聞こえているもの、見えているものがすべてではありません
人の心は見えないからです


「大切なものは、目に見えない 」
 Le plus important est invisible

サン = テグジュペリ(Saint-Exupéry) 氏 作の「星の王子様」に登場する有名な言葉です
この言葉は、生命とは何か、愛とは何かなどに答えるものですから、ちょっと意味が違ってくるのですが、その他のことにも通じることだと思っています

見た目 no.463

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昨日、上野動物園のシャンシャンが中国に返還されるために、日本を出発しました
朝、動物園を出発する輸送トラックを大勢の人が見送る映像がニュースで流れているのを観ました
動物園の出口周辺には、シャンシャンを見送ろうと150人以上の見物客が集まったそうです
小学生の頃に近所の駄菓子屋に「これなんだ「パンだ」」という、こてこてなネーミングのパンダ型のパンがあり、その味にはまっていたこと以外、個人的にパンダに関してそれほど興味がないわたしであることを再認識しました
ただ、あの愛くるしい姿と動きに魅力を感じる人の気持ちは理解できます
あの白黒の模様のおかげでパンダは得だと思うこともあります
それに引き換え、黒一色のカラスはその鳴き声と行動によって、あまりよろしいイメージがありません
直接現地で見たわけではないですが、ハイエナもその姿と生態で損しているように感じます
損と言っても、彼らには何の関係もない人間からの印象ですから、何の問題もないでしょう

上の写真は、パンダの白黒を修正してみたものです
2枚を比べて、それぞれの印象はいかがですか

また、上の写真2、3段目は、アルビノ(先天的メラニン欠乏の遺伝子疾患がある個体)の黒くないカラスが以前にTwitterで話題になったものです
彼らの印象はいかがですか

やはり、人間は「見た目(印象)」に影響されるようです
これは生き延びるために我々のDNAに刻み込まれているものかもしれません
われわれ人間に対してもそうです
「人は見た目ではない」と言いますし、そう思いますが、「見た目(印象)」で相手の感情が影響されることがあります
だから、営業や接客に携わる方々は服装・髪型等に気を配ります
受験生もその部類に入るでしょうか
見た目だけでなく言動も含めて、自分自身がどうかチェックすることは社会で生きていく上で重要でしょう

そういえばかつて、お師匠様と仰ぐ大先生に、「廣瀬はよく付き合うとそのよさが分かるのだがなぁ・・・」と言われたことが印象に残っています
「え?!」と、その時思ったのですが、問い返してその真意を確かめることができず、今に至っています
確かに今までの人生で思い当たる節もありますし、「よく付き合っても、私によさなんてないのに」と自己肯定感の低いわたしは思うのですが・・・
それにしてもお師匠様の言いたかったことは何だったのでしょう・・・
頭部から黒を修正したシャンシャンを観ながらそのことを思います

パンダ・グッズをもっている人はいないか、朝始業前の校内を少し探してみましたがわたしは見つけられませんでした
見つけたのは、某有名ウサギ・キャラクターで、友人からのプレゼントだそうです
※本人の許可を得て撮影しました

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本気の魅力 no.462

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保健体育科の授業でダンスが取り入れられ、出中生の中にもダンスに興味のある生徒がいます
学習発表会の生徒会ステージでは、楽しそうにダンスを披露する生徒たちがいました
そんな姿を思い出しながら先日の日曜日、あるテレビ番組に見入ってしまいました
午後4時から、NHKで放送された「第4回全日本ブレイキン選手権」です
最初は全く観る気はなく、たまたま女子の部の準決勝を目にしてしまい、選手たちの「本気」に引き込まれ、そのまま男子決勝まで見続けてしまいました
男子の部の3位決定戦で敗れたISSHINこと菱川 一心 選手(17歳)のことが大会前に気になっていました ※菱川選手が学校から帰ってから、黙々と毎日3時間行う練習の様子を観たり、大会にかける想いを聞いたりして気になっていたのです
しかし、最後まで観るつもりは、当初なかったのです

大会結果は男子の部で、去年の世界選手権で銀メダリストのShigekixこと、半井 重幸 選手が大会3連覇を果たします
インタビューでの謙虚な語り口に、さすがトップ選手だと感じさせられました
・この経験を経てまた強くなったなと思う
・プレッシャーも感じていて、ほかのダンサーもレベルが高かったが『優勝するしかねえな』と自分に言い聞かせていた
・決勝は気分が乗っていて一番楽しく踊れたし、疲れなかった
・パリオリンピックへ向けて全力で突き進んでいきたいが、オリンピックとカルチャーの両面でブレイキンを象徴する存在になれればと思う

なぜか涙が出そうになりました

2位だったSHADEこと、岡田 修平 選手(33歳)のインタビューのことばも胸に刺さりました
・前回大会の3位から順位を1つ上げられてよかった
・準備してきたものが洗練されて出せたのかなと感じている
・ずっと群馬でダンスをしているが、地元の子に夢を与えられるようになってきたと感じている
・長くブレイキンに携わって、いろんなことを経験して今の表現がある
・きょうはそれが出せて気持ちよく踊れた

やはり「本気」で「根気」よく、より上を目指す人は輝いていると、改めて感じました

決勝の前に、半井選手の3連覇に対するプレッシャーや、過去のスランプのことを解説者が語っていました
そういうものを克服している人は凄いです
困難は人を成長させるチャンスを与えるのです
彼らの話をじっくり聴きたくなります

ブレイキンは、1970年代のアメリカ・ニューヨークで誕生したそうです
ギャングどうしの抗争を暴力ではなく、平和的に解決する手段としてダンスで競い合ったのが起源とされています
そのため、ダンスの途中に対戦相手をあおったり挑発したりすることがあります
今の混迷の時代に、2024年パリオリンピックの追加種目になったという事実も、最後まで観続けさせられた理由のひとつかもしれません
少し前は、ブレイキンのダンサーをアスリートとする視点をわたしはもっていませんでした

今回、ブレイキンの魅力を一層知る機会となりました
これも出会いのひとつです

責任 no.461

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速報を知り、「あ!」と声が出ました
自然に声が出るのはいつ以来でしょう・・・

その速報とは、17日、金曜日のH3ロケット1号機の打ち上げに関しての報です
給食の検食を終え、しばらくしてからのお昼の休憩時間にネットニュースで知りました

この報道について、その発信源によって「失敗」とするものと、「中断」「中止」とするものがありました
予定通り打ち上がらなかったことについて、文部科学省宇宙開発利用課は同日、ある新聞社の取材に対し「打ち上げ前に取りやめを判断しており、失敗ではなく中断と受け止めている」との見解を明らかにしています


日本の新型主力機H3ロケット1号機の発射を試み、カウントダウンは終了したが飛び立たなかったのは事実です
JAXAによると主エンジンは着火したが、補助の固体ロケットブースターに着火しなかったというのも事実でしょう
詳細な原因は調査中であることも事実でしょう
事故ではないので対策本部を文部科学省が設置しないのも事実でしょう
※「事実です」と、「事実でしょう」の違いは、わたしが検証できるかできないかの違いです

災害状況の把握などに用いる地球観測衛星だいち3号を搭載していたこの新型ロケット
H2Aの投入から約20年ぶりの新型であり、1994年のH2投入からは約30年ぶりのH3でした
アメリカ主導の月探査計画等、今後の宇宙開発への参加や、日本の衛星打ち上げビジネス拡大で中心的な役割を担う新型ロケットだっただけに、残念がる声が多いのは理解できます
ただ、初号機はやはり初号機なのです
「初めて」のことに対するチャレンジなのです
JAXA(宇宙航空研究開発機構)による打ち上げ中止の記者会見で見た、H3プロジェクトチームプロダクトマネージャの岡田匡史氏の涙に、わたしはいろいろなことを想像させられました

個人的にはメインエンジンが始動していながら、異常を検知し、衛星等を搭載した本体が爆発することなく静かに発射を中止したことは、ある意味安全装置が正常に働いたことだと思います


「引責辞任」でその職から離れるのではなく、いろいろな声にさらされながらも今回の原因を徹底的に分析し、改善につなげることこそが責任者の責任の取り方だとわたしは思います
チャレンジをつぶすような社会の未来は明るくないと感じます

種子島まで打ち上げの見学に来ていた方たちのインタビューを観ましたが、小学生くらいの子が「見られなくて残念だったけど、次につなげてほしいと思います」といった内容を笑顔で答えていて、日本の未来は明るいと感じました

見えないもの no.460

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昨夜、星が雲の合間からちらちらと見えました
この雲がなければ上写真のような星空だなと思いながらしばし夜空を見上げました

この時期の夜空でその存在感を示すのはシリウスです(※個人的見解です)
わたしの好きな星のひとつです
おおいぬ座で最も明るい恒星であり、太陽以外の地球上から見える恒星の中で最も明るい星です
オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオンとで、冬の大三角を夜空に描いています

古代エジプトで、シリウスは豊穣の女神ソプデトです
最も初期の天文記録にも記録されているのは、その明るさで目立っていたからかもしれません
また、エジプト人はシリウスによるヘリアカル・ライジング(heliacal rising)(※ヒライカル・ライジングともいう)を基準にEgyptian calenderを作り上げます
ヘリアカル・ライジングを起こした約70日後に、夏至とナイル川の氾濫が起きることをその経験から知っていたのです
※ヘリアカル・ライジングとは天体があたかも太陽を従えるかのように、日の出直前に東の空に上ってくること 「天文学辞典(日本天文学会)より」

このように、とても目立つ星のシリウスを観測していたドイツの天文学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ベッセルが、1844年にシリウスの軌道の揺らぎを観測します
そして、シリウスは単独の恒星ではなく、伴星が存在する連星だと示唆しました
その後、観測技術等の発達もあり、多くの観測データからシリウスはベッセルが考えた通り、連星であると証明されます

見えないものを、観測データから見る
そして、そのことを別の観測データで証明する
多くの科学者がデータを公開し合いながら課題を解明したり、真理を追究したりする
科学の真骨頂がここにあります

アインシュタインの相対性理論にしても、見えないものを想像して理論化し、その後の実験・観察の結果からその理論が証明されます
医療の世界でも見えないものを科学の力で見えるようにして、病気の治療法・治療薬を開発しています


これは、科学の世界だけの話ではありません
身近なところでも人間は見えないものを見ようとしています

例えば、人間のこころは見えません
しかし、誰かのこころを推測することや、想像することはできます
以下は宮澤 章二 氏の有名な作品です


「行為の意味」 宮澤 章二

あなたの心はどんな形ですかと
人に聞かれても答えようがない
自分にも
他人にも心は見えない
けれどほんとうに見えないのであろうか

確かに心はだれにも見えないけれど
心づかいは見えるのだ
それは
人に対する積極的な行為だから

同じように胸の中の思いは見えないけれど
思いやりは見えるのだ
それは
人に対する積極的な行為なのだから

あたたかい心が
あたたかい行為になり
やさしい思いが
やさしい行為になるとき
心も思いも、初めて美しく生きる
それは
人が人として生きることだ


見えないものを見る、見ようとする
確かにそれは人の能力であり、人間として生きる上で大切なことだと感じます

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ことばはおもしろい no.459

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図書室前で国語教師と学校司書が何やら話をしています
どうも、言葉についての話のようです

興味が湧いて尋ねてみると、「「ほっこり」は冨山弁か?」という内容でした

最近、「ほっこり」はよく聞く言葉ですが若者言葉であって、標準語に近い造語だとわたしは思っていました

本校学校司書はさすがです!(※自画自賛ですみません)
最短距離で本棚の一角へ向かい、多くの蔵書の中から冨山弁の書籍をささっと取り出して国語教師にわたしました
その書籍の中に、しっかりと「ホッコリ」が掲載されていました
※「日本のまんなか冨山弁」初版 2001年2月22日
著者 簑島良二、発行者 梅沢直正、発行所 北日本新聞社

「ホッコリ:1、暖かそうなさま 2、気持ちが和むようなさま 3、気乗りする、安心する」
【朝日、宇奈月、富山、富山婦中、氷見】
「ホッコリセン:思わしくない。ぱっとしない。満足しない。」
【朝日、黒部宇奈月、黒部、魚津、滑川、立山、富山大山、富山婦中、富山山田、高岡、高岡戸出、高岡立野、高岡福岡、小矢部、砺波、福光】
※地域の表記は現在の市に合わせてわたしが書き換えています

驚きました
方言だったのか・・・?

少し納得できなかったので、ネットでも調べました
すると、WURK(ワーク)というホームページに「ほっこり」に関する記述を見つけました
https://eigobu.jp/magazine/hokkori
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ほっこり」の意味は、
1.あたたかなさま。ほかほか
2.(上方方言)ふかし芋。焼き芋
3.ふくよかなさま
4.つやがあって鮮やかなさま
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、あります

そして、次の記述もありました
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ほっこり」は元々京弁です。
京弁での「ほっこり」は「身体は疲れているけれど、心は満たされている様子」という意味で使います。
疲れて一息つく様子・何か忙しいことが終わって安堵する状態を「ほっこり」と言います。
きつい仕事を終え、一息ついたときに「あー、ほっこりした」などと言った場合は「あー、疲れた」というニュアンスです。
この「ほっこり」は「ほこる(物を焼く)」という言葉が元になっていると言われています。
体を動かすと体が温かくなる様子が、”ほこる” → ”ほっこり”となりました。
たくさん歩いてほっこりしたいから、近くのカフェに入ろう。
今日は一日中外にいたから、ほっこりした。
などと使います。
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ことばとは本当に不思議です
オリジナルと今の意味が同じとは限りません
時代とともに、場所と共に、変化もします
これだから学びはおもしろい

前出の書籍「日本のまんなか冨山弁」のあとがきにある文章を一部抜粋して紹介します
「冨山のことばは関西方言の流れを汲むが、関東・東北の影響も軽視できない。つまり、東西方言の分水嶺としての位置づけが、「日本のまんなか冨山弁」という署名の由来である。」
「ことばには命があり、祖先の魂が宿る。美しい「ふるさと日本のことば」が生きた文化財として、いつまでも輝きつづけてほしい。」2001年2月 編著者 蓑島良二(みのしまりょうじ)
共感します

高校生の頃、砺波地区内でも言葉の意味に違いがあることを知り、大盛り上がりしたことを思い出しました
その一つである、よく道路の端にある「側溝」についても「日本のまんなか冨山弁」で調べてみました

イミゾ(井溝)【魚津】
イメゾ(井溝)、イメンゾ(井溝)、イメンゾロ(井溝路)【高岡伏木】
インヅ(井溝)【南砺福光】
エミゾ(井溝)【冨山大山】
エメヅ(井溝)【魚津、立山、富山大山、富山、富山婦中、富山山田】
エンヅ(井溝)【立山、富山大山、氷見、南砺福光、南砺五箇山】
エンゾコ   【小矢部】
エンゾロ   【氷見、高岡、高岡戸出、高岡立野、高岡福岡】
エンナカ(堰井溝)【冨山八尾】

確かにわたしはエンゾコ派です
やはりわたしは小矢部市民でした

ちなみに、出中生に道路の横の側溝を何というのか、3限と4限の間の休み時間を利用して校長室周辺で出会った通りすがりの12名に尋ねてみました
※時間のない中、調査協力ありがとう
方法は、下のような写真を見せて、これを何と呼ぶと尋ねました
その結果は、次の通りです

1位 用水路  5
2位 側溝   3
3位 どぶ   1
みぞ   1
水路   1
えんぞろ 1

調査数の少なさと、問い方に課題は残りますが、わたしが期待したエンゾロは1名でした

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縁・つながり no.458

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第2学年で、ヒロシマ平和ガイドクラブB.P.B代表 座間味 氏と安田女子大学4年生2名をお迎えし、平和学習「広島と原爆」を実施しました
講師の方々には今年度の第3学年修学旅行の事前学習、及び平和記念公園での現地学習でもお世話になっています
縁とは誠に不思議なものです
どこでどのようにヒトとヒトとがつながっているのかは分からないものだと、今までの経験がそう思わせます
座間味氏とは、わたしが別の中学校で3学年主任をしているときに修学旅行で訪れた平和記念公園で初めてお会いしました
修学旅行を担当いただいた旅行会社の方の紹介でお会いした後、どこでどうなったのか記憶が定かではありませんが、そのバイタリティに惹かれたというか、その魅力にやられてしまったというか、富山と広島と離れてはいますが、不思議とつながりができました
そして、また別の学校の教頭時代、修学旅行でお世話になったり、他校の事前学習で来県されたときにお会いしたりして、ますます生徒たちへの指導をお願いしたいという想いが強くなったのでした
出町中学校に赴任して2年間
その想いが実現し、今日に至っています
今年度の修学旅行の際には、広島市立祇園東中学校との交流をお手伝いいただいたり、広島平和記念資料館館長様と引き合わせてくださったりと、出中生にとってよりよい学習になるように御協力いただきました

今日の学習の最後で、お礼の言葉として代表の○○さんが述べてくれましたが、「平和」とは、決して自分たちと遠いところの話ではなく、身近にある友達との関係や日常生活の中にもあり、自分にとっても深く関係していることです
決して「平和」の反対が「戦争」なのではないのです
ただし、「平和」の反対の部類の中に「戦争」はあり、日本国民としては広島・長崎で起こった事実を知っておくことは大切だとわたしは考えます

今日の学習を通して多くの生徒たちは「平和」は身近なことでもあり、「自分事」であると感じていたようでした

遠く広島から来校いただいた講師の方々、お世話いただいた方々に感謝申し上げます
来年度の修学旅行において、現地で出中生が直接学習するその時が一層楽しみになりました

中学生活最後の・・・ no.457

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本校の卒業証書授与式まで今日を含むとあと30日
あと29回寝るとその日です
※「昼寝した」や「徹夜した」では、回数が変わりますが・・・
3年生にとって「中学生活最後の○○」が増えていきます
今日から3年生は「中学生活最後の期末考査」です
本気で根気よく取り組んでいます

既に進路決定している出中生
この後の県立学校の入試を控えている出中生
個人の進路状況はいろいろですが、出中3年生が一丸となって進路選択と卒業に向けて日々を過ごすことができることを願うと共に、支援するために教職員は日々、尽力しています
その時が迫ると周りの人がうらやましく感じたり、自分だけがうまくいっていないように感じたりすることがあります
しんどい時もうれしい時も、一緒に乗り越えたり、分かち合えたりできる集団は素敵だとわたしは思います
出中第3学年もそんな集団であってほしいと思っていますし、その力は十分あるとも思っています

「がんばろう!がんばろう!」
「がんばれ!」

「がんばる!がんばる!」

※わたし、優里氏に影響されてます ジミー氏にではありません

期末考査の邪魔にならないように、そっとその場を去りました


ちなみに、あと321回寝るとお正月
3・2・1! ハイ!!
不思議ですが、たまたまの、今日という日です
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名前を呼ぶよ no.456

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校長室で行われる受賞報告
今日も作文コンクールの賞状を見せてもらいました
二人の写真を撮りながら、そのうれし恥ずかしの表情と賞状に書かれた名前を見て、先週末にたまたま観たテレビ番組で4人組ロックバンドSUPER BEAVERが熱唱していた「名前を呼ぶよ」のサビの部分を思い出していました

※著作権の関係で歌詞は掲載しません

字幕付きの映像で彼らのストレートなサウンドを聴くと、その歌詞の意味と相まってグッときます


人生で一番自分が耳にしたり書いたりするのは自分の名前かもしれません
そうだからなのかは分かりませんが、「あなた!」とか、肩書で呼ばれるより、名前で呼ばれる方がわたしはちょっぴりうれしいかもしれません

ちょうど本日2月13日は、「苗字制定記念日/名字の日」と、名前に関する記念日です
1875(明治8)年2月13日に明治政府が「平民苗字必称義務命令」を布告し、全国民に対して、姓を名乗ることを義務化しました
以前は、「貴族」「武士」「士族」等、ごく一部の国民だけに苗字の使用が許されていましたが、1870(明治3)年に出された「平民苗字許可令」を機に、一般国民も苗字をもつことが可能となります
しかし、当時は「苗字を付けると税金を余計に課せられる」とか、「苗字をつけたら不幸が訪れる」などのデマや噂で、なかなか苗字をつけなかったために義務命令がでたようです
人間は昔から変化に弱いものです

「みょうじ」は「苗字」とも「名字」とも書き、苗字は稲などの苗をイメージして「家系が長く続くように」との意味合いがあり(江戸時代頃から使用)、名字は自身の所有する土地を誇示するために、「わたしは、どこそこの〇〇です」と自分のことを名乗っていたものがその人自体を指すようになった(平安時代中期頃から使用)とされています
常用漢字としては「名字」が採用され、昭和期以降は「名字」の字の方が一般的になってきたようです
おもしろいものです

名字ではないですが、3年生の担任をしているとき、卒業式の日に配布する学級だより最終号に学級全員の名について、その意味を調べて書いていたことがあります
みんなが生まれて、名前を付けた人は、想像以上に考えてその名を付けています
その想いを一緒に考えてほしくてやっていた記憶があります

出中生のみんなは自分の名字や名の由来を考えたことはありますか?
名字は家系を、名は名を付けてくれた人の想いや願いを考えることになると思います
名前は、いろいろなものが詰まっているもので、単なる記号ではないとわたしは思っています
まさしくSUPER BEAVERの歌う、それが「命の意味」であり、「ぼくらの意味」なのです

成長の姿 no.455

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本日、オンラインで第1学年の「総合的な学習の時間」発表会がありました
担任の○○教諭からの「校長先生、生徒の素晴らしい姿をぜひ観に来てください!」という猛烈なアピールもあり、喜んで発表会をのぞきに行きました

学級代表のそれぞれのグループが、「砺波愛」を感じさせる学習成果を披露しました
おとなに向けた提案があり、自分自身たちに向けた提案もありました

「総合的な学習の時間」の目標である、探究的な見方・考え方を働かせ、横断的・総合的な学習を行い、よりよく課題を解決し、探究的な学習のよさを理解していることが、生徒たちの様子から伝わりました
また、自ら問いを見いだして課題を立て、情報を集めて整理・分析し、まとめ・表現する姿がそこにありました
探究的な学習に主体的・協働的に取り組みながら、互いのよさを生かしてきたであろう、今までの学習の様子が想像されます

学習を通じて育成を目指す、1「知識及び技能」、2「思考力、判断力、表現力等」、そして3「学びに向かう力、人間性等」に関わる成長が、それぞれの発表に感じ取れました
それは、発表者だけでなく、その発表を聴く姿からも感じられます

改めて成長する生徒たちの姿を間近で見られる、教師としてのありがたさをかみしめています
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行事予定
3/10 予餞会
3/14 同窓会入会式
3/15 卒業証書授与式
3/16 県立高校合格者発表

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