最新更新日:2024/05/09
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

半ケツとごみ拾い no.488

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令和4年度も本日最終日

今年度図書室の校長本棚に置いておいた「半ケツとごみ拾い」(地湧社)は、文字の大きさもありあっという間に読めた本です
出中生にも読んでほしいと並べてあったのですが、手に取ってくれた人はいるのかな?

その筆者である荒川祐二氏が4月2日(日)10:00から、砺波市文化会館で講演会をされると知りました

明るい社会づくり運動砺波圏民会議の講演会として企画されたものです
出中生にもそのチラシを過日配布しましたが、この時期ですから中学生も忙しそうです

わたしも年度の変わり目でいろいろですが、何をおいても参加したいと思っています
出中生にとっても刺激のあるお話を聴くことができると思うので、ぜひ時間があれば聴いてほしいと思います
この機会に、保護者の方や地域の方もいかがでしょうか?

わたし自身、荒川氏の話を直接お聴きしたことはないので、ここまでお薦めするのも珍しいのですが、著書を読ませていただいた衝撃が忘れられないので、きっとお話も興味深いであろうと思っています

明後日が楽しみです

ありがたし no.487

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年度末は毎年いつも以上に忙しい時期です
だからこそ、いつも以上に多くの方に支えられていることを実感する日々でもあります

ここ連日、本校教職員はもちろん、県内市内の小中学校長さんや保護者、地域のみなさんに、温かい声をかけていただいたり、実際に助けていただいたりしています
今日も朝から既に多くの方から助けていただきました
あることのお願いについて「いやいや、自分もそうなることがありますから」と言っていただいたこともそのひとつです
「お互いさま」の文字が浮かびました
本校の校訓のひとつ、「自他共栄」も心に浮かびました
一連の朝のありがたいヘルプの最後は、ホームページの誤字についての指摘でした
ちょこちょこと観てくれている教え子からです
富山の「富」が「冨」になっていました
今の今まで気づかないとは・・・
われながらお恥ずかしいかぎり
誠にありがたいことです

校内には吹奏楽部の楽器の音や合唱部の歌声が響いています
わたしもがんばらねば!
出中生にも助けられています

ありがとう

桜晴れ no.486

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本日も午前中は富山市へ
昼からは本校でみっちりと他市のお客様をお迎えしての会議

出張へ出かける際に元気に部活動に励む出中生の姿にエネルギーをもらいつつ、手を振ってくれるその姿に一層パワーをもらい、がんばっています

富山市内はどこも桜が満開状態
花の下を散歩している人たちを羨ましく思いつつ、為すべきことを為すのみです
信号待ちで見上げる一瞬の花見でも、エネルギーをもらった気になります

会議終了後はすぐに学校へ戻り、昼食をそこそこに次の会議の準備です
そんなときも校長室の花々に癒されつつなのですが、会議のまとめや残務整理をしているとこんな時間に・・・

時間はあっという間に流れていきます
本気な出中生や教職員の姿に刺激を受けつつ、自分のできることに取り組みます

お別れ no.485

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本日は修了式の日の退任・離任式に引き続いての退任・離任式
11名の教職員を送りました
お別れで使う「さようなら」
最近ではいきものがかりの「エール」の歌詞が心にぐっときます

さよならは悲しい言葉じゃない
それぞれの夢へと僕らを繋ぐエール
2009.9.23 リリース 作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

わたしの年代では、来生たかお氏の「夢の途中」の歌詞もいまだに忘れられません

さよならは別れの言葉じゃなくて
再び会うまでの遠い約束
1989/7/1リリース 作詞:来生えつこ 作曲:来生たかお

卒業式で生徒と別れることも寂しいですが、一緒に本校教育に関わってきた教職員と別れることも寂しいものです
それぞれに新しい場所で、活躍されることを祈りつつ、自分自身も頑張らねばと思います

新年度はもうすぐです
いや、もうわたしの中では始まっています

さくら no.484

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富山市では桜が満開とのニュースを知りました
本校の敷地には桜がありませんから、世の中がもうそんな状態なのかと、すこし疎い私です
史上最速だそうで、温暖化の影響でしょうか?

今日の午後は富山市への出張でしたから、少し楽しみにしていました
そして、途中でちょっぴり桜を観ることができました
春です
そして、それは新学期の始まりの合図です

期待と希望に胸膨らませる出中生
不安を抱えている出中生
それぞれの想いを想像しつつ、出中生を迎える準備を進めます

明日は離任式
新学期を迎えるための区切りのひとつです

次へ no.483

本日、修了式を終えました
2年生、1年生418名分が4月には新3年生、新2年生へと進級します
わたしが修了式の式辞で伝えたかったことは、一文で表現すると、「どのような人生を歩むかは、自分次第」ということです
自分の人生に関わる最終選択権は、自分にしかないとわたしは思います
その責任を負えるのは自分しかいないからです
思い通りにいかないことを周りのせいにしても仕方ないのです
そして、うまくいけば周りのおかげと思えられれば幸せです

また校訓に関連して次のことも話しました

「天資養活」
→ 出中生には天や親から授かった素敵なところがあり、それを育てあげるのも最終的には自分自身の選択次第
「自他共栄」
→ 困ったとき、苦しい時に助けたり守ったりしてくれる存在は必ず周りにいる・・・【お互いさま】の心もちで、みんなで成長できる

これらは、出中生のみならず、わたし自身へのメッセージでもあります


修了式に続き、離任式も行いました
今日現在で退任・転任がはっきりしている2名の式です
※3月28日にも離任式を実施します(生徒の参加は任意です)

二人のあいさつは心に響き、特に3年間本校に勤務したALTの言葉にわたしはやられました

(あいさつ原文)
Brian Dyson said
“Life is not a race, it is a journey
to be enjoyed every step of the way.”
Let us learn from yesterday then do our
best and be positive for tomorrow.
Today is a gift.
That’s why it is called ‘present’.
Everyone, let’s live each day happily,
and treasure every minute.

(意訳)※出中生はALTの英語を理解しただろうか・・・?
ブライアン・ダイソン(元コカ・コーラ社長兼CEO)が言いました
「人生はレースではない 1日1日を楽しむ旅だ」

昨日から学び、ベストを尽くし、明日に向けて前向きになりましょう
今日という日は贈り物です
だから、英語で現在を「プレゼント」と言うのです
みなさん、毎日を楽しく、一分一秒を大切に生きましょう

表現は違いますがわたしの想いと通じるものを感じました


式の後、来年度に向けて下足箱を新入生のために前以上にきれいにしている1年生の姿がありました
その頼もしい姿に、近々、先輩と呼ばれることへの「気」を感じました
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未来 no.482

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未来を知ることができるとしたら・・・
どうなるでしょうか?
どうするでしょうか?

昨日、WBCで日本が優勝しました
準決勝、決勝へと、まるで映画のようなストーリーが続き、結果として日本にとってベストの結果となりました
LIVEで観ていたとしたら、心臓に相当負担がかかったであろうと想像します(※わたしは、準決勝、決勝は、試合終了後相当時間が経ってから観ました)

昨日の決勝は夜の会合が終わって、帰ってからの観戦になりました
結果は昼に知ってしまったので、LIVEで感じたであろう、ハラハラ感はなく、途中早送りしながら安心して試合を見られました
これはある意味、未来を知っているからこその心もちでした
※本来はハラハラがあるから真剣勝負は面白いのですが・・・

人生はこういう訳にはいきません
未来の結果は分からないのです
そこには先が見えないための不安があります
これは仕方ないことです

何かに取り組むとき、一度経験していればその先がイメージできて、初めてのときよりも落ち着いて対応できますが、実は何度経験してもこの瞬間はいつも初めてです
一刻一刻と時は流れ、その流れの中でわたしたちは生きているからです

そう考えたとき、今この瞬間を精一杯、自分のできる限りのことができればとわたしは考えます
自分の力を出し切る
そうすることがよりよい未来につながると信じます

そして、すべて心次第
未来が分からないから不安と考えることはできますし、分からないからこそ楽しみとも考えられます
どうなるかな?と考えられる前提として、この瞬間を本気で根気よく取り組む自分でありたいとも考えます

今回のWBCで日本チームが見せてくれた(魅せてくれた)その姿に、元気をもらえるのはなぜでしょう?
同じ日本人だからでしょうか?
対戦チームはもちろん、対戦国の人々からも多くの称賛をもらう日本チームの姿には、未来を想うときに大切なことがたくさんあると感じます

明日は修了式
2年生、1年生418名分の修了証の押印が完了しました
明日はどんな日でしょう
楽しみです

春分の日 no.481

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昨日は春分の日でした
日本の国民の祝日のひとつです

「春分の日」は、1948年(昭23)に公布・施行された国民の祝日に関する法律(祝日法)によって制定されました
同法第2条では「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨としています
出中生のみんなにとって、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日になったでしょうか?

「春分日」は毎年国立天文台が天文学で計算し作成する『暦象年表』に基づいて、官報の公告欄の「暦要項」において、「春分の日」として公告されます
なんだかややこしいですが、現行制度では、具体的にどの日付が「春分日」で、「春分の日」がいつになるのかは、前年の公告まで正式には確定しないことは事実です

世の中、知らないことが多いですが、今日も太陽が昇り、太陽が沈みます

人の心もいろいろで、そのことを他の多くの人は知らない(気づかない)ですが、太陽は昇りそして沈みます

春なのになぜか秋のような感傷的気分になるのはなぜでしょう・・・
人の心はいろいろです

WBCは日本が優勝したのですね
これまでの試合の中で、村上選手の心中を推察し、胸が痛くもなり、熱くもなる大会でした
夜の会議の後、家で決勝の試合を観戦します

タブレット no.480

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本日、1、2年生のタブレット端末返納式を実施しました
※3年生は卒業式前に実施しています
出中生は次に使う人のことを考え、丁寧に機器を扱いながら令和4年度も学習に活用していました
本校での授業の様子もタブレットや電子黒板等のICT機器の導入で、変わってきています

約3年前の令和元年(2019年)12月19日に当時文部科学大臣だった萩生田光一 氏がメッセージを発信しました
題名は「子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育 ICT 環境の実現に向けて 〜令和時代のスタンダードとしての1人1台端末環境〜」です
内容は次の通りです(抜粋) ※https://www.mext.go.jp/content/20191225-mxt_syo...
・令和元年度補正予算案に、児童生徒向け1人1台端末、高速大容量通信ネットワーク整備が盛り込まれた
・子供たちにとって、PC端末は鉛筆やノートと並ぶマストアイテム
・今や社会のあらゆる場所でICTの活用が日常のものとなった
・子供の可能性を広げる場所である学校が、時代や世界からも遅れたままではいられない
・1人1台端末環境は、もはや令和の時代における学校の「スタンダード」
・我が国150 年に及ぶ教育実践とICTとのベストミックスで、学校教育は劇的に変わる
・多様な子供たちを誰一人取り残さず、個別最適化された学びや創造性を育む学びに寄与する
・特別な支援が必要な子供たちの可能性も大きく広げる
・ICTの導入・運用を加速し、学校における働き方改革にもつなげる
・忘れてはならないことは、ICT環境の整備は手段であり目的ではない
・子供たちが変化を前向きに受け止め、社会の形成に参画するための資質・能力を一層確実に育成していくことが必要
・その際、ICTを適切・安全に使いこなすことができるようネットリテラシー等の情報活用能力を育成していくことも重要
・文部科学省としては、1人1台端末環境の整備に加えて、来年度から始まる新学習指導要領を着実に実施していく
・教育課程や教員免許、教職員配置の一体的な制度の見直しや、研修等を通じた教員のICT活用指導力の向上、情報モラル教育をはじめとする情報教育の充実等、ハード・ソフトの両面からの教育改革に取り組む
・この機を絶対に逃すことなく、学校・教育委員会のみならず、各自治体の首長、調達・財政・情報担当部局など関係者が一丸となって、子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育 ICT環境の実現に取り組んでもらいたい

そして、この日に文部科学省から「GIGAスクール構想の実現パッケージ 〜令和の時代のスタンダードな学校へ〜」のリーフレットが発出されています
その中に、「目指すべき次世代の学校・教育現場」が明記されています
・学びにおける時間・距離などの制約を取り払う 〜遠隔・オンライン教育の実施〜
・個別に最適で効果的な学びや支援 〜個々の子供の状況を客観的・継続的に把握・共有〜
・プロジェクト型学習を通じて創造性を育む ~文理分断の脱却とPBLによるSTEAM教育の実現〜
・校務の効率化 〜学校における事務を迅速かつ便利、効率的に〜
・学びの知見の共有や生成 〜教師の経験知と科学的視点のベストミックス(EBPMの促進)〜

メッセージの公表から約3年が経過しました
当時の文科大臣のメッセージの中の、「忘れてはならないことは、ICT 環境の整備は手段であり目的ではない」ことを意識しつつ、今後もよりよい教育を目指します

教えるもの no.479

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終りが見えなかったり、終わりのないものに立ち向かったりすることは、なかなかにエネルギーがいります
その中には、避けては通れないものも存在します


最近、高校男子バスケットボール界で9度の日本一になった福岡第一高校バスケットボール部で、創部に関わって現在も監督を続ける井手口 孝 氏のお話に触れる機会がありました
創部2年目で福岡県ベスト8、5年目でインターハイ出場と実績を残されたことで、「自分がよい指導者だからだ」と、驕り高ぶる気持ちがあったことを回顧されています
しかしそれは大間違いで、指導者としての実力不足を痛感させられた出来事が2000年に起こります
バスケットボールの本場であるアメリカで、日系人として初めてジョン・ウッデン アワード(※全米大学コーチとして最高の賞)を受賞されたデイブ・ヤナイ コーチの指導を受けるため、選手と共に渡米されたときのことです
2週間にわたる指導を受けたある日、ロサンゼルスで一番の強豪校との練習試合が組まれます
全く歯が立たず、選手たちも心が折れかけていた時、Mというエース選手がミスをして相手にボールを取られ、そのまま速攻でシュートを決められます
Mは戻ってディフェンスをする気力もなく、その場に立ちすくしていたそうです
井手口 氏は自分なら「お前のミスだろ!自分で戻ってディフェンスしろ!!」と強烈に叱っただろうとその瞬間を回顧されています
このとき、デイブ コーチは片言の日本語でMに言います

M、お前はいい選手だ
いい選手はミスをしても一所懸命がんばる
なぜ、あなたはいい選手なのにそれをやらないのか

少し生意気で、ちょっとやそっとのことでは泣かない、根性のある選手だったMは、このデイブ コーチの一言で突然泣き出し、その後は人が変わったように相手に向かってハードディフェンスをし始めたそうです
この事実は井手口 氏にとっては衝撃であり、指導者として大きく変わるきっかけだったそうです
数年間ずっとそばにいた自分が気付けなかったことを、2週間の練習でデイブ コーチは気付き、一言で大きく成長させたのですから・・・
このことで、選手への言葉かけについて工夫するようになり、そのために選手たちをよく見るようになったと回顧されています
その結果が高校男子バスケットボール界で9度の日本一です
※インターハイ優勝5回(H16,H21,H28,R1,R4)、ウインターカップ優勝4回(H17,H2,H3,R1)

このエピソードはとても興味深く、深く考えさせられるものです
教育活動において大切なことです
当たり前のことなのですが、わたしも含めて本校ではできているだろうか、意識されているだろうか、と考えます

よりよい教育を目指すことに終わりはないのです
これは教育に限ったことではなく、「よりよい人生」としても、そこに終わりはないでしょう
まさしく、卒業生が式で合唱したRADWIMPSが歌う「正解」の歌詞、「制限時間はあなた(わたし)のこれからの人生」なのです

次へ no.478

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昨日227名の卒業生が本校を巣立ちました
第3学年の教室は、既にサイズ順に机椅子が並べられ、新年度に向けて準備が進められています

この職に就いてから、ずっと生徒たちは学校を巣立っていき、わたしは学校に残されます
わたしも中学生時代がありましたから、その時は巣立っていますが、教師になってからはずっと学校に残ります
教師として自分自身も変化していますが、劇的に成長する生徒たちとは比べものになりません
だからこそ、どこか取り残されるような感覚になるのでしょうか

そしてこのとき、映画「愛と青春の旅立ちの」終盤のシーンを思い出します
※昨年度の校長室よりにもこのことを書いていました・・・

「愛と青春の旅立ち」の原題は、「An Officer and a Gentleman」
直訳すれば「士官と紳士」
邦題と全然印象が違います(※こういう洋画や洋楽は多くありますね)

この映画で1982年度アカデミー助演男優賞を受賞したルイス・ゴセット・ジュニアが演じる士官候補生学校の教官 フォーリー海兵隊軍曹は、候補生たちを徹底的に鍛え上げ、教育する鬼軍曹です
リチャード・ギアが演じる主人公ザック・メイヨは、厳しい訓練を乗り越えて、卒業と同時に鬼軍曹の1階級上の士官となります
散々息子であるメイヨを馬鹿にしていた父親も、厳しい言動で指導し続けたフォーリー軍曹も、敬礼しなければならない階級です(※軍内の上下関係は絶対です)

鬼軍曹が卒業式直後にメイヨに敬礼するシーンが、わたしは好きです
士官候補生学校の卒業式では、最初に敬礼してくれた自分より階級が下の現役軍人に、1ドル銀貨を渡す習わしがあるそうで、鬼軍曹はそれに該当します

銀貨を受け取り、
「おめでとう、メイヨ少尉」と鬼軍曹は祝福します
(Congratuations, Ensign Mayo.)
「あなたのことを決して忘れません、軍曹」とメイヨは敬礼します
(I will never forget you, Sergeant.)
「分かっている」と、軍曹
(I know.)
「あなたがいなかったら、こうなれなかったです」とメイヨは軍曹に謝意を表します
(I wouldn't have made this, if it weren't for you.)
「ここから立ち去れ」と、照れ隠しか、軍曹らしくやや小声でメイヨに言います
(Get the hell out of here.)
少しの間をおいて、
「ありがとう、軍曹」と言い、メイヨは軍曹の前を去ります
(Thank you, Sergeant.)

こんな、シーンです
※メイヨから受け取った銀貨だけ、軍曹が右のベルトに挟むことも、ぐっときます

努力すれば夢はかなう! 這い上がれる!
いかにもアメリカ映画です

もしかしたら、13週間の厳しい訓練を乗り越え上官になる教え子に教官(鬼軍曹)が敬礼する姿を、少し自分と重ねているのかもしれません
フォーリー軍曹のような外から見える鬼のような厳しさではなく、別の形(意味)の厳しさで指導するために、日々我々教職員は鍛錬しなければならないとわたしは思っています
そのことを自分自身に戒める意味で、この時季にこの映画を思い出すのかもとも思っています


今日は昼から県立学校の合格発表
その結果次第で自分の進路が決定しますが、進路決定が少し後になる場合もあります
長い人生において、入試の合否はあくまでもひとつの結果でしかありません
といいつつ、その結果に一喜一憂してきたわたしですし、人間はそうなるものだと思っています
ただし、このことは卒業生に伝えたい
諸々の結果の先にある進路は、今の自分にとってよりよい進路先であるとわたしは考えていることを
今後、自分がその場所でどのように過ごすかで、自分の未来は決まります
式辞でも言いましたが、自分の未来を決めるのは自分でしかないのです

ドキドキしながら、わたしもその時を待ちます

第76回 卒業証書授与式 no.477

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227名の卒業生を見送りました
テルテル様のおかげか、出中生の日頃の行いのおかげか、巣立ちにふさわしいお天気になったと感謝しています

今回は、お招きする来賓の数を久しぶりに増やしての式としました
また、1、2年生には3年生が巣立つ式を直接全身で感じてほしく、全校が式に参列することとしました
来賓の多くの方から、終了後に「とても良い式でした」と声をかけていただき、出中生の成長の姿を見ていただけた幸せを感じています
片付けをしていた2年生に、卒業式はどうだったか尋ねると、「とても緊張しました」との返事がありました
「そうか、1、2年生にとってもあの緊張感を味わえたのか」と、今回のようにしてよかったと少しほっとしました
誰からも信用されませんが、式の前はわたし自身が戻しそうになるほど緊張していました
どうもそのようには見えないようですが・・・

式の途中、○○さんの答辞を真正面で聴きながら、こみ上げるものがありました
また、卒業生合唱の中で、何人かの男子が涙を拭いている様子が見えて、ますますこみ上げてきました
卒業生が合唱したRADWIMPSの「正解」は、学年議会が中心に選曲したものです
歌詞の最後にある、あなたの中にあなたのための「正解」があり、その正解を求める制限時間や解答用紙、そして採点基準はあなたのこれからの人生である旨の言葉を式辞の中に入れさせてもらいました
だから、一層、卒業生が本気で歌う合唱は、大きくわたしの心を揺さぶったのです

みんな、おめでとう
みなさん、おめでとうございます

そして、ありがとうございました

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+227で22,734 no.476

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「227」
今年度の卒業生の数です

「22,734」
令和5年3月末現在の出町中学校同窓会会員数です

この数字に、出町中学校の歴史と伝統の重みを感じさせられます
本日、同窓会長 瘧師 様はじめ、顧問 稲垣 様、副会長様方、PTA会長様に参列いただき、同窓会入会式を開催しました
生徒代表が入会の言葉を述べ、会長様から歓迎の言葉をいただいています
その言葉を聴きながら、目の前で本気で話を聴いている3年生の、本校での中学校生活の様子が走馬灯のようにイメージされ、とても感慨深い時間でした
今回はこの場に1、2年生も参列し、この雰囲気を身体全体で感じてくれたと思っています
参列しての受け止めは一人一人それぞれでしょうが、2年生にとって来年は自分たちの番であり、1年生にとって2年後が自分たちの番です
この場で、同じ空気の中で、この雰囲気を身体全体で感じることに、わたしは意味を感じます
明日の卒業証書授与式もそうです
学校行事の中で、最も重要な式とわたしは捉えています
本校での3年間の成長のみならず、義務教育の集大成として、その言動でそのことを示す式です
まだ感染症対策で人数制限をせざるを得ない状況ですが、昨年度よりも多くの来賓のみなさんにも参列いただく予定です
地域のみなさんにも出中生の成長の一端を見ていただけいることは、今までお世話になった事に対するお返しだと思っています
そして何より、久しぶりに全校がひとつの会場にそろっての卒業証書授与式です
午前中に予行を実施し、明日に備えています

令和5年3月15日(水)
第76回 砺波市立出町中学校 卒業証書授与式

今、私の中では、楽しみ、寂しさ、緊張感等、いろいろな感情がぐるぐるしています
そして、その気を紛らわすかのように、テルテル様に出中生の巣立ちにふさわしいお天気を、昨日に引き続き再度お願いしています

会場の全員で、よりよい場をつくり上げられたらと思っています
明日もよろしくお願いします
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迫る no.475

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今朝は、卒業証書授与式の週の始まりの朝
昨日の暖かい空気が一転し、最高気温が10度以上低いと予測される今朝の空模様はやや荒れています
登校時刻よりもちょっぴり遅れて来た○○さん(※個人情報保護の観点から学年も秘密です)に生徒玄関で声をかけました
「おはようございます 寒かったでしょう」(わたし)
「おはようございます」(○○さん)の後の彼の言葉がなかなかでした
「はい、寒かったです 侮(あなど)っていました」(○○さん)と、にっこり
「侮っていた」と表現した○○さん
その言葉と彼のその笑顔に朝からわたしはやられました

冬のような鉛色の雲の下、花を開いている校地内の紅梅・白梅が風で揺れ、雨に叩かれています
水たまりもその風の強さで波立ち、その中に雨粒による波紋が重なっています
紅梅・白梅には、卒業証書授与式まで、がんばって花を開いていてもらって、出中生の巣立つ様子を見守ってほしいと願っています

そして、今年度も運動会や和鍾文化祭で本校を見守っていただいたテルテル様に、卒業証書授与式が無事挙行できますように、最後のお願いです
「ぜひ、3月15日は、出中3年生の巣立ちの日にふさわしい空にしてください!!」

その日が迫っています
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予餞会 no.474

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予餞会
あらかじめの、はなむけの、会
はなむけは、馬の鼻を進む方向へ向けることのようで、旅立つ人へのはなむけの言葉のはなむけもこれです
卒業証書授与式の前に行う会にふさわしい名称です
生徒たちの会であり、生徒たちのための会であり、生徒たちによる会です
生徒の手による3年生を送り出す会であり、生徒の手による卒業の会とも言えます
創意工夫あふれる企画・運営で、多くの3年生の笑顔が見られました
そして、1、2年生の笑顔も、教職員の笑顔も見られました
教師になって、この場に一緒に居られてよかったと思う場面のひとつです
出中生の笑顔には、表現できないキラキラした宝物のようなものを感じられるのです
生徒会執行部を中心に、生徒会員全員のおかげです
すべての人に感謝を伝えたいです
ありがとう

来週はいよいよ卒業証書授与式です
久しぶりに全校生徒が一堂に会しての式となります

しかけ no.473

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今朝も春靄の中、日が昇ります
本日は県立学校の一般選抜学力検査2日目
天候の影響はなさそうで、少しほっとしています

「諦めるな 諦めるな 諦めるな
 喰らいつけ 最後まで」

これは、アニメ「鬼滅の刃」の主人公 竈門炭治郎 氏の言葉です
昨日まで、校長室前の掲示板に掲示していました
受検する3年生に少しでもわたしの応援の想いが届けばと願った掲示です
※今は、井上 靖 氏 の言葉に差し替えました
それぞれの検査会場で、出中生が本気で根気よく検査問題に取り組む様子を想像しながら、ただひたすら力を出し切ることができることを祈るのみです
昨日も書きましたが、「最後の最後まで、焦らない、でも、あきらめない」です

さて話は変わり、わたしもよく利用するネット検索
ある言葉を検索すると、その後から表示される画面にはその検索に関連するワードが溢れます
また、ネットであるアーティストの楽曲を一度視聴すると、そのアーティストの過去の作品や、似たジャンルのアーティストが検索候補として並ぶようになります
他にも、ネットでニュースを読むと、そのニュースに関連する話題ばかりが表示されるようになります
最近、このようなネットの状況を、心底怖く感じる瞬間があります
これらはすべてAIを利用した情報提供(※広告も含めて)の結果です

ネットが今ほど生活に入り込んでいない時代、わたしにとってのそれはテレビでした
テレビ番組の映像が子供たちの成長を阻害するとの抗議の声に、あるテレビ局関係者が「それほど影響はないですよ」と答えたところ、「それならば、なぜCMを流すのだ!!」と言われ、そのテレビ局関係者が絶句している姿をテレビで観た記憶があります
映像・画像や音楽は脳に刺激を与え、その影響は大きいのです
CM以上に個々人が関心のある情報を流すことのできるネット世界では、受け手側がよほど意識していなければ、偏った情報や、怪しい情報が溢れる環境にどっぷりと浸ることとなります
それは自分の興味があり、心地の良い情報であるからこそ厄介です
そのような情報をもとに思考するとはどういうことでしょう
いや、もう思考していないのかもしれません
ダラダラと依存症のように流れる情報を何も考えずに観続ける状態
テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等のメディアよりも、より巧妙な「しかけ」がそこにあると思います
きっとテレビっ子だったわたしが今の時代に中学生だったら、ネットの世界にドはまりしている情景しか想像できず、恐ろしいかぎりです

ただし、ものごとは表裏一体
「しかけ」をよりよい成長につなげることもできるはずです
実際、アナログの時代から学校教育の中で「しかけ」は教師の中で意識されていました
教科の学習だけでなく、特別活動や学校行事も含め、学校内での教育すべての中です
「しかけ」のないところには何も起こりません
種をまかずして、芽が出るわけはないのです
また、種をまくだけでなく、水をやることで種は発芽することも重要です
自然は我々にその現象で多くのことを教えてくれています
そのひとつが人間の成長にも、「しかけ」が必要だということでしょう
例えば、校長室だより「それぞれの想い no.470」でほんの少しだけ紹介した音楽科での担任へ向けての3年生の合唱もそうです
音楽科担当教諭の「しかけ」があって、出中生の中で感謝の芽が出て、大きくなり、あの素敵な時間・場が生まれたのです
多くの場合、その「しかけ」に気付く生徒は少ないかもしれません
生徒に気付かれないように「しかける」ことが、教師の腕の見せ所ですから
生徒に気付かれることは「やらされ感」満載となりますから、感動も何もあったものではないでしょう
そこにあるのは、しらけたムードです
自然な流れの中で素敵なふるまいができる出中生・教職員であってほしいと願っていますし、わたし自身がそうありたいと思っています
これはなかなかに難しいことですが、チャレンジしなければ何事も始まりません
これは「しかけ」のひとつです

そして、冒頭に登場した校長室前の掲示物も、「しかけ」のひとつです

3年教室へ向かう階段にも後輩たちのメッセージが掲示されています↓
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日が昇る no.472

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春靄の中、日が昇ります
本日は県立学校の一般選抜学力検査の1日目です
関係する出中生一人一人が、自分の力を発揮できるよう祈るのみです

部活動の試合でもそうですが、顧問・監督、親として応援するよりも、自分でやった方がメンタル的に楽かもと思うことが多いです
見守ることしかできませんから

あえてこの言葉を使います
今日の検査に臨む出中生のみんな、がんばれ!!
最後の最後まで、焦らない、でも、あきらめない

昇る朝日もそんな出中生を応援しているように感じるのは、自分本位過ぎますね

昨夜は満月に近い月が、昇っていました
月も応援していたように感じています
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それも準備 no.471

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朝から中庭の雪つりを外す作業が始まっています
朝の会と1限の間にその様子を観ている2年生
個人的にはこういうことに気付いて興味をもって観るという行為が大事だと思うので、その様子を見てうれしくなります
スマホのカメラを向けるとなぜか彼らは窓際から離れましたが・・・(※わたしは決して教室へ入れとのメッセージを送ったつもりはないのですよ うれしかったのですよ)

昨日は啓蟄であり、雪つりを外す作業をしばし見ながら、誠に古の方々は生活体験から暦を的確にとらえていると感じました
そして、これは雪つりの役割が終わっての片付けですが、これからの準備でもあるなと思いました
いつ吊って、いつ外すか
1日の中でいつ作業するのがよいか
すべて経験です
教師も教育実践から多くの経験を積み、そこから自分なりの法則なり手段なりを見つけていくことがあります
ただ、そこで終わりではなく、実践と理論とが結びつくことで、より教育に厚みが出ると考えます
理論だけでは役に立たないことは理解しやすいですが、実践だけでも役に立たないことがあるのです

実践と理論

そのためには当然、実践があることと、理論を学ぶことが必要でしょう
決してノウハウの習得ということではなく、愛を基盤とした理論に裏付けされた実践による教育の体得
言うは易しで、このことにゴールはないと思っています

単に「生徒のために」をキーワードとする、教職員への「やりがい搾取」は厳禁ですが、生徒の成長を信じ、願い、そして指導・支援することはわたしたちの責務だと、わたしは思っています

明日から県立学校の一般選抜検査です
受検者を応援し続けます

それぞれの想い no.470

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先週末に1年生が本気で根気よく制作していた、卒業を控えた3年生へのメッセージを掲示していました
その2学年先輩の3年生へ向けた想いは、どのようなものでしょう?

今日の5限
3年生の音楽科の授業で、今までの自分たちの頑張りを聴いてほしいと、担任教諭を呼んで合唱を披露していました
この合唱に込められた彼らの想いは、どのようなものでしょうか?
合唱を聴いた担任教諭の想いは、どのようなものでしょうか?

第1学年では生き方講演会が開かれ、講師をお招きして「生き方」について考えました
年齢を重ねると、「生き方」を考える機会がしばしばあります
個人的には歳をとるほどに増えている気がします
どのようにして生きるのかは、その人自身を示すものだと思います
中学生、特に1年生にとって、自分の「生き方」というものはどのようにとらえられるものでしょう?
わたしも中学1年生を経験しているとはいえ、あまりにも過去のことであり、また、わたしが中学1年生の頃と今では生きる環境が大きく異なっています
講師の先生の想いと、それを聴く出中生の想い
それぞれの想いが渦巻く場の中で、出中生自身の想いはどうでしょう?
ふりかえりの時間に、1年生のみんながどのようなことを発信するのか楽しみです


校舎の外は、すっかり雪が融け、一帯が春を迎えており、否応なしに年度末を実感します
そんな中で、出中生はそれぞれの学年やそれぞれの環境で、それぞれに己の想いをもっているのだろうとも想像します
わたしも、わたしなりにある想いをもって、年度末を過ごしています

33 no.469

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3月3日は、上巳、桃の節句です
元々は3月上旬の巳の日だった五節句のひとつの桃の節句ですが、後に3月3日に行われるようになります
旧暦3月3日が桃の花が咲く季節だったことから「桃の節句」の名称がよく使われます
上巳の日に川で身を清め不浄を祓う古来中国の習慣が、平安時代に日本に入り、その後、紙で小さな人の形(形代)を作ってそれにけがれを移して川や海に流して不浄を祓うようになります
この風習が、現在の「流し雛」です
この人形が次第に手の込んだものになって流さずに飾るようになったことが、現代の「雛祭り」に通じているようです
そもそもは宮中や貴族の祭りでしたが、武家社会でも行われ、江戸時代には庶民の行事となります
様々なものには歴史があり、それぞれに古の方々の想いが詰まっていると感じます


そして、今日は1956(昭和31)年に日本耳鼻咽喉科学会が制定した「耳の日」であり、「み(3)み(3)」の語呂合せは有名です
ただ、あまり知られていないかもしれませんが、今日は電話の発明者グラハム・ベル氏の誕生日です
そして、ジョアンナ(アン)・マンズフィールド・サリヴァン・メイシー氏(Ms. Johanna Mansfield Sullivan Macy)が目、耳、声の三重の障害をもっていたヘレン・ケラー氏の指導を始めた日です (※ちなみに、ヘレン・ケラー氏が7歳(1887年)の時、その両親は聴覚障害児の教育を研究していたベル氏を訪れて娘のことについて相談します そして、ベル氏の紹介でマサチューセッツ州にあるパーキンス盲学校の校長マイケル・アナグノス氏に手紙を出し、家庭教師の派遣を要請したそうで、縁を感じます)

わたしはサリヴァン先生のすごさは、ヘレン氏のことを愛し、信じたことだと思っています
そして、ヘレン氏のすごさは障害を乗り越えた(障害を受け入れ、よりよく生きることを選択した)ことはもちろんですが、先生の愛情を最後は理解して受け止め、自分自身が変わり成長し、その後は先生の想いを他の人につないでいることだと思っています
出中生のみんなはどのように感じるでしょう?
この話に出会っていない出中生はぜひ、この年度末休業中にでも出会ってほしいと思います


歴史が長くなればなるほど、エピソードは多くなります
すると、毎日が記念日です

33は、「散々な日」ではなく「サンサンの日」ということで、よい1日になると自分勝手に考える朝です
要は自分の考え方次第で、自分の気持ちはコントロールできるということでしょう

今日という日が、新たな記念日になるかどうかが楽しみです

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