最新更新日:2024/05/19
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

新執行部来訪 no.695

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お昼休みに令和6年度出町中学校前期生徒会役員が校長室を訪ねてくれました
それぞれの決意を聴くと同時に、校長からの相談にものってもらいました
みんなそれぞれに熱い思いがあり、頼もしく感じられました
校長の相談はまだ内緒です

昨日の認証式では、全出中生に向けてお話しする機会がありました

歴代の生徒会執行部は、出中生の代表として、よりよい生徒会を目指し尽力しています
具体的には、学校をより安全で快適な場所にするために、また、友情や協力の大切さや、楽しさを感じられるようにするために、行事や日常活動などに取り組んでいます
令和5年度後期生徒会長 ○○さん をはじめ、役員のみなさんありがとう
役員だけで生徒会活動は成し遂げられるものではありません
ずっと出中の先輩たちが意識し、やってきたように、全校生徒が、生徒会員の一員としての責任をもって行動することが大切であり、全生徒会員にありがとうと言いたい

そして、改めて出中生にわたしは問いました
よりよい出町中学校をつくりあげるために、

自分は何ができるか?
自分は何をするか?
自分は何をやらないか?

今日は、いま一度そのことを考える機会だ、とも伝えました
そして、出中生全員が、本気で、自分のこととして考えて、生徒会活動に取り組んでほしい、と願っていることを

天資養活・自他共栄

出町中学校生徒会の進化を、楽しみにしていますし、教職員は全力で支援します
きっと後輩にバトンを渡す3年生も楽しみにしているだろうと思っています


昨日の生徒会役員認証式もそうですが、今日の昼休みの校長室
やはり出中生と直接語り合うのは楽しいものです
誠にありがたい時間でした
ありがとう
いつも出中生全員を応援してます

主体的に探求する no.694

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本日、あすなろ学級で「総合的な学習の時間 発表会」がありました
招待状が届き、始まる前に案内もしてもらいました
電子黒板を使用したり、実技を交えたりして工夫された発表は、課題追求のために自分たちで取り組んできた様子がよく分かりました
テーマは「未来を生きる 〜健康な人生をおくるために〜」です
学習で大変だったことを尋ねると、共通して探求の内容を「相手にいかに伝えるか」だったと教えてくれました
本気で取り組んだことが伝わります
砺波市がすすめる百歳体操を、参加者みんなでやる場面もありました
探求の過程の中で多くの困難があったでしょうが、周りから支援を受けつつ最後までやり切ったそのことに自信をもってほしいと強く感じました

発表会での姿や様子を見ていて、自分が教師として駆け出しの頃の文化祭(学習発表会)のことを思い出しました
20代後半から30代頃だったと思います
その当時はまだ「総合的な学習の時間」がない時代です
当時勤務していた中学校の文化祭で学級展示がありました
それぞれの学級が、課題を設定し、その探求した成果を展示発表するものです
我が学級は学級会での話し合いの末、近くにできたばかりのコンビニエンスストアについて調べたいとなります
生徒は担任から反対されると思っていたようですが、テーマとして学びにつながるとわたしは考えました
決して興味本位で表面上だけ調べるような薄っぺらいものにしたくなかったので、様々な疑問を投げかけ、それらに学級の生徒が答える形で探求テーマや探求内容を深めていったように記憶しています
校長の許可をもらい、数名の生徒と共に金沢市の北陸本部へ営業部長さんの話を聴きに行ったり、生徒たちが役割分担をして来店者にインタビューをしたりと、生徒のアイデアを軸に活動しました
流石に24時間営業の店頭で、夜中に中学生を立たせるわけにはいかなかったので、夜の時間帯はさせませんでしたが、朝早くからインタビューしたいとの申し出があり、6時過ぎからの活動は認めた記憶があります
今にして思えば、今の時代ではダメダメなことばかりです
不適切にもほどがあります!
若気の至りと言えばそれまでですが、当時の学年主任や管理職はよくやらせてくれたと思います
曖昧な記憶の中で今でも鮮明に覚えているのが、金沢の北陸本部で営業部長さんからお聴きしたお話です
生徒から出た意見で「弁当などが余って、処分されることはもったいないと考えるが、企業としてはどうか?」という問いに対する回答です
「お客さんの立場からすれば、弁当を買いに来た時、商品のほとんどない棚から商品を選ぶのと、多くの商品の中から選ぶのとでは、どちらがよいと思いますか?」と生徒に問い返されたのです
「それは、多くの中から選びたいなぁ」と、生徒は答えます
「そうでしょ・・・ それが我々の使命だと思っています」といったニュアンスの回答だったと思います
「お客さん第一」「お客さん目線」という想いを感じました

我々教師はどうでしょう
「主体的・対話的で深い学び」が今の教育で大切にされているキー・ワードです
生徒が主体的に学びを進めるとき、その学びを支援する我々教師は、生徒の多種多様な学びの選択に対応できる準備が必要だと考えます
決して「主体的な学び」は、「やらせっぱなし」「放任」ではありません
あらかじめ準備していたものを差し出すのではなく、求められるものに対応できる準備です
ストレートに受け止めると、その準備は相当大変じゃないか!!となるかもしれませんが、個人的には「自分もそれは分からないから一緒に考えようか(調べようか)」でよいと思っています
探求方法の支援の選択肢をたくさん準備しておく必要はあります
困難に直面した時の対処法もそうでしょう
だから、土日・休日等は自分自身の時間で、いろいろな世界に触れることは大切だと思っています
読書もいいですが、誰かに会う、映画やテレビを観る、音楽コンサートや演劇の場に出向く等々、人間として人生を楽しむことが準備のひとつだろうと思うのです
自分の中の人生の棚に、いろいろなものが並んでいくと思うのです
それはなかなかに賞味期限が長く、廃棄にはなかなかならないものだと思っています

ああ、また話が変な方向にズレています
ごめんなさい

あすなろ学級のみなさん、今日はありがとうございました
参加していたふたば学級のみんなにも感じるものがあったら何よりです

結果 no.693

昨日の生徒会後期役員選挙の投票結果が公表されました
今回は生徒会長の定員1名に対して3名が立候補するという激戦でした

会長、副会長、会計、書記とすべてにおいて当落があった今回の選挙
no.692でも述べましたが当選したもの、願い通りにならなかったもの、どちらにとってもこれから始まる令和6年度前期生徒会の会員です
会員一人一人の力を結集して活動する出町中学校生徒会ですから、それぞれの場所で、自分は何ができるのかをよく考え、実践してほしいと願っています

ChatGPTに、生徒会役員選挙で勝利するためのアドバイスをもらいました
1 適切な役職の選択
自分の強みや興味に合った役職を選びます
リーダーシップがあれば会長、副会長がよいでしょう
2 有権者の理解
生徒会選挙での勝利の鍵は、有権者の理解です
有権者が何を求めているのかを把握し、そのニーズに応えるための提案を用意します
3 選挙運動
宣伝や広報活動を行います
ポスターやチラシを作成し、自分のメッセージを有権者に伝えます
また、スピーチやクラス集会でのプレゼンテーションも効果的です
4 選挙期間中の活動
選挙期間中は積極的にキャンペーン活動を行います
他の候補者とのディベートや討論に参加し、自分の考えを明確にします
また、有権者との対話を大切にし、彼らの関心事に耳を傾けます
5 信頼と誠実さの示唆
有権者が信頼し、尊重する候補者であることを示します
誠実さや公平さを示すことで、有権者に良い印象を与えます
6 約束の実現
選挙で掲げた約束や提案を実現することが重要です
選挙後も有権者とのコミュニケーションを維持し、彼らの期待に応えるよう努めます

これらのステップを踏みながら、有権者の支持を獲得することができれば、生徒会役員選挙での勝利に近づくことができます

とのこと・・・

日常の生活においても問うてみました

1 模範的な行動
候補者としてのイメージを損なわないよう、日常の行動に気を配ります
模範的な生活態度を示し、他の生徒や教師からの信頼を勝ち取ります
2 コミュニケーションスキルの向上
候補者としての力強いコミュニケーション能力を養うために、日常的にコミュニケーションスキルを向上させる努力をします
他の生徒や教師との円滑な関係を築くことが重要です
3 リーダーシップの発揮
日常の生活の中で、リーダーシップの機会を積極的に探します
クラスや部活動などで、自分のアイデアを提案し、他の人を引き付けることができるよう努めます
4 責任感の強化
生徒会役員としての責任は重大です
日常生活で責任感を示し、与えられた任務を真剣に取り組みます
約束を守り、自分の行動の結果に責任を持つことが大切です
5 コミュニティへの貢献
生徒会役員として選ばれるためには、コミュニティに対する積極的な貢献が求められます
日常の生活で、学校や地域社会において自分の能力や時間を提供し、他の人々の役に立つことが重要です

これらのポイントに留意することで、日常生活の中で自己成長を促し、より良い候補者としての準備を整えることができます

とのこと・・・

選挙に出馬する・しない関係なく、人として成長するために大切なことと通じる気がします
それは大人も子供も関係なく、人としてだと思います


「清き一票」とは英語で何というのか昨日調べていて見つけたものが次の文章です

Your clean vote will be a great force to change this country.
Please go vote tomorrow definitely.
あなたの清き一票がこの国を変える大きな力になります
明日はぜひ投票に行ってください

何だか、国の違いとは関係なく、人として何か共通したことがあるのではと感じます

さて、明日は生徒会役員認証式があります

※下写真は立会演説会で公約を訴える候補者
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清き一票 no.692

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本日、生徒会の後期役員選挙の立会演説会、及び投票がありました
今年度の後期生徒会役員選挙にあたり、この校長室より no.600(2023-09-15)で既に書きましたが、生徒会役員選挙は、民主主義について学ぶ機会であり、生徒会活動という自治活動を支える重要なものです
今の時点で結果は出ていません

立会演説会では候補者やその応援弁士が工夫を凝らして自分たちの想いを伝えており、頼もしく感じます
卒業してしまう3年生も、出町中学校生徒会を誰にリードしてもらうのかを本気で考え、話を聴き、その後の投票に臨んでいるように見えました
これもとても立派なことだと思います
その様子を見に行ったわたしは選挙管理委員に、「校長先生!われわれは厳粛な中で行っていますから!」と、注意されました
ごめんなさい
ちょと挙動不審でしたね

立会演説会の中で、ほとんどの立候補者や応援弁士が最後に「清き一票をお願いします」と訴えます
果たして「清き一票」とは何でしょう?

デジタル大辞泉(小学館)によれば、
きよき‐いっぴょう〔‐イツペウ〕【清き一票】
1 清廉な気持ちで投じる一票。
2 (比喩的に)公職選挙で、有権者が買収の誘惑や地域の有力者・組織の圧力などに屈せず、自身の判断で選んだ候補者に票を投じることをいう。
と、あります
清廉とは、「心が清らかで私欲がないこと」
出町中学校生徒会という集団の現状を知り、未来を考えた時に、どのような選択肢がよいのか、自分なりに本気・根気で考え、票を投ずることでしょうかね
そこには、自分自身の判断で投票するという、重い責任があることも忘れてはならないでしょう
これは、18歳から投票権をもつ出中生はもちろん、背中で範を示す立場のおとな自身も留意が必要です
決して個人の願いや望みを捨てるようにと言っているのではなく、私利私欲のみでは社会はうまくいかないのではと思うのです
能登半島地震で、罹災された氷見市や高岡市の方で、「我々よりも能登の人たちはもっと厳しい思いをしておられるから、そちらを優先してほしい」と異口同音に何人かが言われるのを聞いて、涙が出る思いでした

また話がずれています
生徒会選挙に話を戻します

選挙管理委員会には今回も感謝です
選挙の「公正な競争」を最優先として選挙活動が公正にすすめられるように、また、正確に選挙結果が公表できるように、今回も責任をもって取り組んでいました
今後は当選証書授与式や承認証書授与式を経て、前期から後期への引継ぎが行われる予定です
選挙管理委員にとって、最後まで公正で確実さを求められる活動が続きます
そんな人たちの活躍が、自分たちの生徒会を支えていることを、すべての出中生によく理解してほしいと思います
選挙の結果、令和6年度前期生徒会役員となった人はもちろん、残念な結果となった人には、違う立場で生徒会を支え続けてほしいと願っています

明日が節分 no.691

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2024年の節分は明日、2月3日の土曜日です
立春の前の日であり、二十四節気では新年の始まりとなりますから、節分は大晦日のようなものです
そのため、節分では鬼を追い払って新年を迎えるための立春の前日の行事として、豆まきなどが昔から行われています
元々は「追儺(おにやらい)」という鬼を追い払う宮廷の行事だったようです
身分の高い殿上人と呼ばれる貴族が、桃の弓や葦の矢を持って、鬼に扮した家来たちを追いかけるとか・・・
家来たちがかわいそうに思えます
宮中では次第に廃れて実施されなくなり、各地の寺社が形を変えて受け継いだ行事が広く庶民に伝わったようです

そもそもは矢で追い払っていたものがなぜ豆になったのでしょう
こういうものにつきもので、諸説あるようです
・「魔を滅する」→「マをメ」→「マメ」と変化したから
・ 「神農本草経」(中国の医書)に記載された「豆は鬼毒を消して痛みを止める」から
・米、麦、アワ、キビ、豆の五穀の中で一番、あたると痛いから
うーむ、いろいろです・・・
もともと穀物をばらまくことでお祓いやお清めをする「散供」という、しきたりがあることも理由のひとつと考えられます

今日の給食は、1日早く「節分・立春の日」献立!!

節分らしく「イワシのすだちおろし煮、節分豆
それらにあった「刻み漬け、ぶた汁
そして、いつもの定番「ごはん、牛乳

節分と言えば「豆」ですが、平安時代に、柊の葉にイワシの頭を刺した「柊鰯」を玄関先などの家の外に飾る風習から「イワシ」も献立に採用されたのでしょう
尖ったトゲのあるヒイラギと、鬼が嫌がる臭いのイワシを組み合わせた鬼退散ツールであり、飾ることで魔除けの意味が込められています(※焼いたイワシの頭のにおいは鬼が嫌いという説と、鬼が好きでおびき寄せてヒイラギのトゲトゲで目を刺すという説もありますので留意)
本来「柊鰯」は、焼いたイワシの頭だけを飾るため、身の部分は節分の行事食として食べる地域が多いです
特に西日本の一部の地域では飾ったあと、その日のうちにイワシを食べる風習が残っているようで、今日の給食は行事食です
頭は焼かれてどこかに飾られているのでしょうか?
市内全小中学校の給食の献立ですから、相当量のイワシの頭がありますね

ちなみに本日も給食で提供されていた節分の豆
豆まきのやり方は、地方や家庭によってさまざまな風習があるようです
※結構大きくなるまでわたしは我が家の方式が全国共通だと思っていました

一般的な方法は、次のようなものらしいです
1:豆はお供えしておく(霊力が宿り、福豆になるため)
2:時間は夜(鬼は夜に訪れると考えられているため)
3:「鬼は外!福は内!」と言いながらまく
4:奥の部屋からまいていく(鬼を戻らせず追い出すため)
5:年齢の数だけ豆を食べる

我が家ではこんな感じでした
1:神棚に豆を供えておく(一般的!)
2:時間は夜(一般的!)
3:「鬼は外!福は内!」と言いながら世帯主がまく(まあ一般的!)
4:家族はその後を追い「ごもっとも、ごもっとも」という(独自!!!)
5:奥の部屋からまく(一般的)
6:年齢の数関係なく、まかれた豆はすべて拾ってとにかく食べる(独自!!!)

そうなのです、我が家はずっと「ごもっとも、ごもっとも」とひたすら後を追いながら、同意し続けていたのです

以前、このことを調べてみると、そういう地域もあるということでした
我が家完全オリジナルではないということで少し安心したのはなぜでしょう

さて、明日の夜、豆まきをする出中生はどれほどいるのでしょう?
個人的には日本古来のこういった行事は楽しみながら次の代に伝えていきたいと思っています
ちなみに我が家の文化として、節分に恵方巻は食べませんねぇ・・・

梅 no.690

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今日は2月1日
今年度はあと2か月
まだ2か月か、もう2か月か、
2か月もあるか、2か月しかないか・・・

言葉ひとつで心が大きく変わる気がします

さて、2月1日の誕生花は「梅」
梅には「高潔」「澄んだ心」「潔白」「忍耐」「忠義」「忠実」などの花言葉があるとか
本日県内私立高校一般入試(一部県外も)に臨んでいる3年生には、今までやってきたことを信じて、「澄んだ心」で、苦しい時も「忍耐」で、答案に向かってほしいと思います
離れた場所からエールを送ります

梅の花をイメージしたとき、「高潔」とか「澄んだ心」とか「潔白」は、白梅や紅梅の姿と重なって分かる気がしますが、「忠義」とか「忠実」は少しピンときませんでした
これには由来があるようで、それはどうも「飛梅伝説」のようです

ちょうどNHKの大河ドラマで平安時代が描かれており、それにも登場する菅原道真にまつわる伝説です

道真は朝廷内での政争に敗れて、遠く筑前国(九州)の太宰府へ左遷されます
まだ新幹線も飛行機もない時代ですからそれはそれは地の果てに感じたでしょう
道真は梅・桜・松の木をとりわけ愛でてきており、出発の際には別れを惜しみ、特に梅には語りかけるように次の歌を詠んだとか

 東風ふかば 匂ひおこせよ 梅の花
 あるじなしとて 春をわするな
 (1005−1006年頃編纂『拾遺和歌集』巻第十六 雑春)

 東風ふかば にほひをこせよ 梅の花
 あるじなしとて 春なわすれそ
 (1180年頃編纂『宝物集』巻第二)

そんな道真を慕っていた梅・桜・松の中で、桜は悲しみに暮れて枯れてしまいます
そして、梅と松は空を飛び(どうやって?!)、道真の後を追います
残念ながら松は摂津国八部郡板宿(神戸市須磨区)で力尽き、そのあたりの丘に降りて根を張ります
梅は何とか飛び続け、九州大宰府の地に降りて根を張ったそうです
これが、飛梅伝説です
やはり、歌を詠まれた梅は最後までがんばれたのでしょうか・・・
桜は梅に嫉妬して、悲しすぎて枯れてしまったのかな・・・

実際は道真に同行した味酒保行が株分けの苗木を太宰府に植えたとか、道真を慕った伊勢国度会郡の白太夫が旧邸から密かに持ち出した苗木を献上したとか、諸説あるようです
歴史や文学もおもしろいものです、と思えるようになったのは歳をとってからですねぇ

改めて本日受験に臨んでいる出中の3年生たち
梅の「忍耐」にあやかり、がんばれ!
最後の最後までやり切ろう!!
出中の敷地内にある紅梅と白梅も応援してくれているでしょう
※上の写真は昨年度の卒業証書授与式の日、2023年3月15日に撮影した本校の梅です

月 その2 no.689

今日は1月最後の日
時の進むのは早いもので、もう晦日です
「みそか」「つごもり」「かいじつ」
読み方はいろいろですが、太陰太陽暦の暦法である中国暦からきて、和暦の毎月の最終日のことを指します
月相を表す言葉に由来し、「朔」は月が現れること、「晦」は月が隠れることを意味します
定義として、晦日は翌月の朔日の前日とも言えますね

「みそか」とは本来、30日の古い表現ですが、31日であろうと29、28日であろうと、月の最終日を指します(※1年で最後の晦日、つまり1年最後の日を「大晦日(おおみそか、おおつごもり)」と言いますね)

ちなみに、昔から人々の興味を引く月には、月齢やその見え方により様々な呼び名があります
・朔(さく)、新月
・既朔(きさく)、繊月(せんげつ)、二日月
・三日月、眉月、若月、初月、虚月、蛾眉、月の剣
・上弦の月、弓張月、恒月、半月、破鏡
・十三夜
・小望月、幾望
・十五夜、望、満月、望月、三五月、名月、天満月
・十六夜(いざよい)、既望、不知夜月
・立待月
・居待月、座待月月
・寝待月、臥待月
・更待月
・下弦の月
・有明月
・晦(つごもり)、三十日月(みそかづき)

朔(さく)とは、月と太陽の視黄経が等しくなることであり、今では新月(しんげつ)と同義です
月と太陽が、地球から見て同じ方向に見えるために、太陽光で照らされた月面が地球からほとんど見えません
しかし、月と太陽が重なることで日食が起こることがあり、皆既日食や金環日食時に新月の輪郭を見ることができます
朔の瞬間を含む日を朔日と呼び、陰暦では、朔日を月の始まる日「1日」としています
月の始まりなので「月立ち(つきたち)」が転じて「ついたち」と言い、朔日を「ついたち」と訓読みし、「朔」だけでも「ついたち」と読むようになったようです
だから、今の暦でも「1日」と書いて、「ついたち」と読むわけです

世の中の何事においても、知れば知るほどおもしろく、知れば知るほど知らないことが増えていくように感じるから不思議です
学問とは、そういうものだろうなと思います
主体的に学ぶことは、おもしろいのです

学問だけでなく、何事においても周りから強制されることには反発心や拒否感が生じやすいですが、自分の中から出たもの、自分で決めたこと等は、本気・根気・元気に取り組めるのではないでしょうか
だからこそ、未来のために、自分で考え一歩を踏み出すことがとても大切だとわたしは考えています


明日は県内外私立高校の一般入試
出中3年生の進路のことや、出中生や教職員全般のことで頭がパンパンですが、電源が復活して再び地上と通信できるようになったSLIMについては興味津々です

SLIM関係リンク
https://www.jaxa.jp/projects/sas/slim/index_j.html
https://www.isas.jaxa.jp/missions/spacecraft/cu...
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月 no.688

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朝、月がくっきりと青空に浮かんで見えました
少し欠けており、そのことで太陽の位置が分かります

今、この月の「神酒の海」の西にある「シオリ(Shioli)」クレーター付近(東経25.2度、南緯13.3度)に、JAXAの小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」がいます
日本時間の1月20日0時20分に、日本初で、世界では旧ソ連・米国・中国・インドに次ぐ5か国目の快挙となる月面軟着陸に成功しました
アクシデントが発生し、ふたつのうちの一つのエンジンの一部が脱落しながらも、計画の目標地点よりも約55メートル東に着陸という、ほぼピンポイントの軟着陸を成功させています(※今までは他国も含めて10数キロ〜数キロ以内の着陸精度レベル)
飛行計画名は、「Smart Lander for Investigating Moon」で、SLIM
将来の月惑星探査に必要なピンポイント着陸技術を研究し、それを小型探査機で月面において実証する計画です
従来の「降りやすいところに降りる」着陸ではなく、「降りたいところに降りる」着陸へ、と質的な転換を果たすことに、成功した快挙です

時折夜空を横切るISS(国際宇宙ステーション)を見て、その光の点に人が存在する不思議を感じていましたが、今朝の月に日本のSLIMがいるというのもこれまた不思議な感じです
着陸前のアクシデントで機体は傾いていると考えられており、太陽電池に光が当たらず電源喪失しましたが、太陽光があたることで再び発電し始めて、通信が回復しているようです

このチームの、何を優先し何を切るかを瞬時に判断する力、リーダーシップ、そして、よりよい選択を確かな技術力とチームワークで遂行した結果が、着陸前後に分かりやすい形で出ていたと感じます
ジャンルは違いますが、本校においても危機管理を含めて参考になることだらけです
とにもかくにもこの快挙に賛辞を送りつつ、この後の観測結果を楽しみにして、月を眺めました


昔から月は多くの人の心をつかんでいます
それは日本だけではありません
月の自転周期と公転周期がほぼ同じであるため、月はいつも同じ面を地球に向けています
だから月面の模様はずっと地球から見えて、各地でその模様をいろいろなものになぞらえています
不思議なものです
参考までにわたしの知る限りの月の模様を下の図で紹介します
他にもあったら教えてください
いや、出中生ならば新バージョンで創造できるかな
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がんばれ no.687

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今週2月1日は県内外私立高校の一般入試の日です
本校3年生の多くも受験します

入学試験は選抜試験です
定員や合格基準があり、条件をクリアして合格となります

今日は3年生がその練習も兼ねた力試しに取り組んでいます
既に入試に臨み、合格している出中生にとっては、4月からこのような入試をクリアしてきた人たちと机を並べることになりますから、学習を疎かにするわけにはいきません
現時点での力試しの意味があります
進学を選択しない人にとっても、小中9年間の義務教育のまとめとして、現時点での力試しの意味があります


進路決定に向けて、心落ち着かない人もいるでしょう
そんなとき、共にそれぞれの目標に向けて頑張る人の存在は大きな力となります

「入試は個人戦であり、入試の勉強は団体戦」
この受験期によく聞く言葉です
これまで多くの受験生と関わってきて、この言葉はうまく受験を表現した言葉だと思います
人は一人では結構弱い存在です
特に心の面で、「不安」が自身の力を存分に発揮させない要因となります
そんなとき、近くに本気・根気・元気な人がいて、共にがんばることができることは、勇気をもらえるのです
受験の場合、定員の決まっているその席を目指して入試に臨みますが、出中生同士が争うのではなく、圧倒的に多い他校の生徒との争いとなります
同じ席を目指す出中生がいれば、それは同志でしょう
足の引っ張り合いではなく、共に高め合う存在です

今やれることを、精一杯やる!
最後の最後までやり切る!

有名な言葉にこんな言葉もあります
「怠ける者は不満を言うが、努力するものは目標を語る」
当日は今まで頑張った自分を信じて、その力を出し切るのです

あえて、「がんばれ」という言葉を使います
がんばれ!出中生!!

その先の未来 no.686

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放課後、校舎内外で部活動に励む出中生の姿があります
本気・根気・元気なその姿を見ると、荘子の外篇の秋水の一節が浮かびます

北海若曰:
井蛙不可以語於海者,拘於虚也

◎意訳
海の精である北海の若が答えた:
井戸の中の蛙(カエル)に海のことを分からせることはできない、それは蛙が狭い住みかしか知らないからだ

この文章は「井の中の蛙」の語源とされています

そして、この文章には続きがあります

夏蟲不可以語於冰者,篤於時也
曲士不可以語於道者,束於教也
今爾出於崖涘,觀於大海,乃知爾醜,爾將可與語大理矣

◎意訳
あなたが夏の虫に、氷のことをわからせることはできないのは、その一生がごく短いからだ
あなたが曲者たちに道理のことを語れないのは、彼らの知識がごく狭いからだ
今、あなたは狭い居所から飛び出して広い海を目のあたりにし、自分の無知を自覚したから、わたしはあなたと大いなる道理について語ろう 
 ※河の精が海の精と交わした会話です

広い世界に出て初めて見えてくるものがあります
新しいことにチャレンジしてこそ見えてくるものがあります
そして、がんばった先にしか見えない景色があります

どれにしても、まずは一歩を踏み出すことから始まります

わたしはこのことを、今まで出会った多くの中学生に教えてもらいました
そして、今は出中生に教えてもらっています
日々、ありがたいことです

雪 no.685

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中庭はすっかり雪化粧です
植栽にはこんもりと雪がのっかっています
図書室前の庇には雪がくるりんと垂れ下がっています
垂れ下がった雪にはつららがくっついています

しばしその情景に目を奪われます
わたしが雪に興味があるからでしょう
興味があることについては、その情報がすっと入ってきます
逆にそうではないものの情報は自然と遮断傾向にあると感じます

毎日の授業で、出中生は各教科の学習に興味をもって主体的に取り組めているでしょうか?
教師は出中生の主体性を引き出せているでしょうか?
どちらも思うようにできていなかったわたしなのですが、特に出中生には苦手意識があるものも未来の自分のために、切り捨てることはないようにしてほしいと願っています
わたしの場合、切り捨てたつもりはなかったのですが、「あきらめ的な遮断」となったある教科の学習内容が、驚くほど全く身に付きませんでした
そのために今のわたしは過去のわたしに対して「ちょっぴり」怒っています

「ちょっぴり」なのは、過去のわたしのおかげで今のわたしがあることに感謝していることと、過去のわたしのおかげで学んだことが多かったからです

栄養摂取についてもそうらしいのですが、「嫌い、嫌い」と思ってイヤイヤ食べる場合と、「好き、好き」と喜んで食べる場合では、同じ食材でも栄養の吸収率が変わるという論文を見た記憶があります ※諸元が明確でなくすみません

また、とことん興味があることを追求することで、苦手であるとか興味がないことに対する感じ方が変わることも学びました
ただ、義務教育中の学習において、「好きなものだけ学びなさい」と、わたしは思えません
学習指導要領に明記されている、生徒が中学校時代に身に付ける力、「個別の知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」を、出中生には本気で根気よく元気に磨いてほしいと思っています
高校生の頃、中学校の選択教科についての論争があったことを覚えています
その結果と言えるか怪しいですが、今の中学校で選択教科は履修していません
※外国語で英語を選択していることはまた別です


時間が経つにつれ、図書室前の中庭の雪庇が落ちました
これは雪の性質や物理現象が関係しています
さて、どのような雪の性質なのか?
また、そもそも雪にはどのような性質があるのか?
興味・関心のある出中生に向けて、わたしの分かる範囲でお答えしますよ
あ!その前に自分で調べてみることですね

全国学校給食週間中! no.684

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1月24日から1月30日までは、全国学校給食週間です
昨日第2学年で生産者の方をお招きした会食は、その関連イベントでした
そして、今週は毎年恒例の特別献立となっています
今年のテーマは、「給食でアニメの世界を楽しもう」で、物語の登場人物や食べ物にちなんだ献立となっています
ちなみに本日の特別献立は「サザエさんの日」です
※関係リンク↓(砺波市給食センターHP)
 ◎1月の献立表、◎本日1月24日の献立  

全国学校給食週間には歴史と想いがあります
明治22年に始まった日本の学校給食は、各地に広がっていきますが戦争の影響などによって中断されます
戦後になって、食糧難による子供の栄養状態の悪化を背景に、学校給食の再開を求める国民の声が大きくなり、昭和21年6月からのLARA(アジア救済公認団体)による給食用物資の寄贈により、昭和22年1月から学校給食が再開されます
再開前の昭和21年12月24日に、東京都内の小学校でLARAからの給食用物資の贈呈式が行われ、この日が学校給食感謝の日と定められました
そして、昭和25年度から、学校給食による教育効果をより高めるため、冬季休業と重ならない1月24日から1月30日までの1週間が「学校給食週間」となります
子供たちの食生活を取り巻く環境が大きく変化し、偏った栄養摂取、肥満傾向など、健康状態についての課題が多くなり、学校給食は子供たちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けるために重要な役割を果たしています
学校給食週間中、学校給食の意義や役割について、生徒や保護者、地域のみなさんの理解を深め、関心を高めるために、全国の学校で様々な行事が行われます(※文部科学省HP参照)
砺波市でも、紹介した生産者との会食や特別献立といった行事が工夫され、実践されています
ありがたいことです
砺波市給食センターのみなさん、そして関係者のみなさん、ありがとうございます


大変個人的な話題で申し訳ないですが、給食と言えば、ドラマ「おいしい給食」がマイブームです
わたしの周りで知っている人がほぼいないので、学校HPにはふさわしくないかもしれませんが少し紹介します
このドラマは、1980年代の中学校を舞台に、給食大好き男性教師(市原隼人氏)と、給食マニア男子生徒の、給食に関わる闘いを描いたコメディです
2019年にseason1、2021年にseason2、2023年にseason3と、それぞれ10月〜12月の3カ月に全10話で放送されました
映画が2本公開され、この春に3本目が公開予定です
リアルタイムで観ていたわけでなく、紹介されてネットで観てはまってしまい、全話を観たのです
今のわたしは、知らないうちにこの作品の影響を受けているかもしれません・・・

今日の「サザエさんの日」特別献立もおいしくいただきました
ごちそうさまでした
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生徒総会 no.683

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生徒総会は、全校生徒が出町中学校生徒会の運営や活動に参加し、校訓「天資養活 自他共栄」を身をもって学ぶことができる、自己表現や協力の精神を育む場となっています

まずは、学校内での民主的なプロセスを意識できます
議会や委員会では自分たちの代表を通じて意見を述べたり、意思決定に参加することができたりしますが、総会では直接自分の意見を述べることができます
本日も、議題について協議する中で、本気の意見が出ていました
自分たちの生徒会に対して責任をもち、共同体としての一体感を醸成する機会となっています
また、生徒総会では議長が議事を進め、執行部や委員長が提案や答弁をします
リーダーとしてのスキルが磨かれる場です
また、全生徒がコュニケーションや協力、議論のスキル等をを向上させる場とも言えます
他の生徒の言動を見て直接学ぶのです
そして、異なるバックグラウンドや意見を尊重し、効果的なコミュニケーションを築くことが求められますから、社会でのコミュニケーションスキルの向上にも繋がるでしょう

生徒総会は出中生が自己主張し、協力し、責任感を持つ場であり、将来には社会的に成熟し、自己発展するための大切な場なのです
「小学校は子供の学校、中学校は大人になるための学校」と、以前直属の上司から教えていただいた言葉がずっと残っています

諸般の事情で、今日の生徒総会をすべて観ることは叶わなかったのですが、出中生の素晴らしさの一端を見られたことはしあわせでした
日頃指導に当たる教職員、様々な形で本校教育を支えていただいている保護者や地域のみなさんのおかげです
ありがたいことです

出中生 no.682

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土曜日の砺波地区スポーツ推進委員研修会において、3年6組の生徒が地域に発信したニュースポーツ
総合的な学習の時間に考案した、ゆるスポーツ「バンバンやっちゃ」の紹介

今日は新年度入学予定の出町小学校、砺波北部小学校、砺波南部小学校、鷹栖小学校6年生と保護者を招いての入学説明会
参加者に向けて、生徒会執行部と1年学年議会メンバーによる出町中学校の紹介

どちらも出中生の力が発揮された機会でした

校内での学習風景だけでなく、また、部やクラブ活動による大会やコンテスト・コンクール等の様子だけでなく、地域も含めていろいろな形でその力・エネルギーなどを発信する姿は、わたしの中学生時代にはなかったように思います

時代の変化と共に学校教育も変化します
不易と流行
決してすべてが変化するということではなく、残す必要の合うものは残すことも大切です
それらも含めて、日々更新
脱皮しない蛇は滅びるのです
ただし、脱皮しても蛇は蛇です

選択すること no.681

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校舎内を廻って観られる出中生の学びの姿(上写真1枚目、2枚目は音楽科の琴の授業)
今週行われた3年生の三者面談

出中生が出町中学校に在籍するのは原則3年間
3年がたてばそれぞれの進路へと、それぞれが歩み出すのだなぁと改めて考える時期です
加えて年度のまとめ・新年度準備の3学期ということで、過去の自分のことも思い出します

中学生時代の3年3学期もそうですが、特に思い出すのは高校時代の進路選択の時期です
わたしは大学進学を漠然と志望していましたが、何を学ぶのかを大いに悩んでいました
学部・学科を選択することで、その先の進路が限定されるイメージをもっており(※今は、そんなことはないと考えますが、その当時は・・・)、ここだと決めることを躊躇してしまうのです
小・中・高と、何となくまんべんなく学んでいた状態から、専門性を高めるために学ぶ大学
学ぶ内容の範囲が狭く・深くなり、卒業後の進路についても選択幅を絞るイメージでした
今になれば決してそんなことはなく、「楽しいと思う道に進め」とか、「面白そうだと思ったことをすればよい」と考えるのですが、その当時はその先が全く分からなかったので、不安しかありませんでした
今ほど、キャリア教育という概念もなかったことも影響します
あのとき、経験豊かなおとなの意見をもっと真摯に聞けばよかったと後悔しています
ただし、これは当時の進路選択を後悔しているという意味ではありません
選んだ先で出会った人との縁や、今につながる経験はそこを選んで歩んだからこそと思っています
そのおかげで「教師にだけはならない」と思っていた自分が、今は出町中学校の校長として、毎日出中生に会えることが幸せだと感じているのですから

自分が選んだ道を思い通りに進めるかどうかは別の次元の話で、結果としてその道に進むということになった事実は、その進路を歩むことが自分にとっての運命であり宿命だと今は思っています
その進路を歩むからこその出会い、経験、学びなどがあります
これは本気で自分の進路を考えた末のことであるという条件付きですが・・・

「置かれた場所で咲きなさい」
渡辺和子氏の著書(幻冬舎文庫)です
置かれたところこそが、今のあなたの居場所
時間の使い方は、そのまま自分のいのちの使い方
自らが咲く努力を忘れてはならない
雨の日、風の日、どうしても咲けないときは根を下へ下へと伸ばす
次に咲く花がより大きく、美しいものとなるように

今の自分や自分が選んだ進路ついて、くよくよしている時間はもったいないとわたしも思います
ただ、人間ですから、そういう想いにもなりますが・・・
特に本気で考えて決めた進路であればあるほど、思い通りの結果でなければショックは大きい・・・

そういう時、自分の心をどう落ち着かせるのか
とことん落ち込むだけ落ち込んで、どん底を力いっぱい蹴って這い上がることもひとつ
気分転換でスイッチを切り替えることもひとつ
新しく進む先を見直して、ワクワクを見つけるのもひとつです

自分の機嫌は自分がとるのです
自分を律するのも自分です

今進路について悩んでいる出中生
大いに悩むとよい
おとなの意見も聞くとよい
そして、最終的には自分で決めて、覚悟をもてばよい

どの道を歩むこととなっても、その先には自分の目指す未来があるのです

ダメージ no.680

自然災害など危機的な出来事に直面した子供たちが、不安を抱えたり、いつもと違った反応を示すことは自然なことです
今回の能登半島地震でも、富山県で観測史上初となる震度5強(砺波市では震度5弱)を記録した揺れを経験したことで、心にダメージを受けている子供がいます
以前に書きましたが、それはおとなも同様です
特に、発災後からずっと流れる情報は、多くがネガティブなものであり、地震発生から2週間以上が経過した昨日のニュースで、わたしはテレビの前で一人大泣きしてしまいました
それは、高齢の女性が自衛隊から支援を受けて、「本当にありがとう」と手を合わせている場面でした
いろいろなことが思い出されたり、想像させられたりして、涙があふれ声まで出ました
もしかしたらわたしにも気付かないうちに今回の地震のダメージがあるのかもと感じました
輪島市の中学生が集団で白山市へ避難する映像もぼやけてよく見られませんでした

発災後、親と一緒でなければ寝られない、一人でいることが不安、小さな物音や振動で緊張する、等々、子供だけでなくおとなもダメージを受けているのです
飼い犬や猫がおびえている様子もSNSに多く流れていました
自分自身が気付けていないダメージもあるでしょう
言動となって表出する姿は人によって様々です
こんな時、子供の場合は落ち着いた大人がそばにいることが大切だと言われています
その環境の中で子供は少しずつ、自分のペースで落ち着きを取り戻せるでしょう
時間はかかりますが・・・

この助けになるであろう資料があります
今まで紹介したものもそうですし、今回紹介するのは「子どものための心理的応急処置 (Psychological First Aid for Children)」です
心理や精神保健の専門家ではなくても、子供に寄り添うことができることをねらいとした、子供のこころの応急手当です
参考になればと思い紹介します

パンフレット(A4二つ折り)はこちら
 https://www.savechildren.or.jp/news/publication...

自然災害などの影響を受けた子どものこころを支える5つのポイント
 学童期・思春期はこちら
 https://www.savechildren.or.jp/news/publication...

おとなの方は、ぜひ、ご一読ください

※「子どものための心理的応急処置 (Psychological First Aid for Children)」は、世界保健機関(WHO)等が、支援者としてのおとなが身に付けておけばよいと思われる心構えや対応を、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが、子供に特化するために発達段階や年齢を考慮してが作成したものです

進む路(みち) no.679

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今朝は放射冷却でとても寒い朝でした
原因は雲のない空であり、そのために日が昇ると青空が広がりました
校舎から立山連峰がきれいに見えます
校訓が刻まれたグラウンドの石碑は、静かに登校する出中生を見守っていました

今日の午後、第3学年の保護者会です
2学期末の保護者会に引き続き、私立の受験校を決定したり、進路決定の最終段階に向けての大切な保護者会です
自分が中学生の頃の三者面談を思い出すと共に、親として参加した子の三者面談のことも思い出されます
そして、自分が担任として臨んだ三者面談の場面も

とにもかくにも、最終的に決めるのは中学生自身です
ただ、親の想いや、おとなの客観的な意見をよく聴いて、考えてから、進路選択することは忘れないでほしいと思っています
長く生きているおとなにしか分からないことがありますから
そして、自分が歩む人生ですから、やはり中学生と言えども自分が決めればよいと、わたしは思っています

アメリカの作家であり詩人のエラ・ウィーラー・ウィルコックス(Ella Wheeler Wilcox)氏が残した、進路に関する言葉があります

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進路を決めるのは風ではない
帆の向きである
人の行く手も海を吹く風に似ている
人生の航海でその行く末を決めるのは
凪でもなければ、嵐でもない
心の持ち方である

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どなたが訳された文章かは分からなくなってしまったのですが、作者の言おうとしていることを考えて訳された意訳です

中学生にはちょっと難しいかな・・・
※下に原文も紹介しますので、興味のある人は読んでみてください

校訓「天資養活・自他共栄」
3年生は自身の進路決定に向けてとことん悩んでください
2年生はそんな3年生の存在を知ってください
来年は自分たちの番です
1年生もそんな3年生の存在知ってください
そして、今できることを本気で根気よく、元気にやってください
いや、みんなで共にやっていきましょう

※参考 (原文)
One ship drives east and another drives west
With the selfsame winds that blow.
Tis the set of the sails
And not the gales
Which tells us the way to go.
Like the winds of the seas are the ways of fate,
As we voyage along through the life:
Tis the set of a soul
That decides its goal,
And not the calm or the strife.
− Ella Wheeler Wilcox −

ひとつ前 no.678

今日は、1月17日のひとつ前の日です
1月17日は、阪神・淡路大震災を起こした、兵庫県南部地震発生の日
1995年(平成7年)1月17日(火)5時46分52秒
兵庫県南部地震が発生した朝のことをよく覚えています
その頃はなかなか朝に起きられないわたしでしたが、その日はなぜぱっちりと目が覚めました
「まだ、外は暗いのか」と思いつつ時計を見て、「ああ、まだ6時前かぁ 変な時刻に目が覚めたなぁ」と、考えていたらカタカタと揺れ始めます
「あれ?!」と思った直後にゆっさゆっさと大きい揺れ
足元に並ぶタンスが倒れるかもと感じつつ、隣に寝ている子供に倒れると大変だから覆いかぶさればよいものか、布団から出して抱えて外へ出ればよいものかと思案します
まずは布団を頭からかぶせて、せめて頭部を守るかとも思案します
そして、「タンスが倒れてケガでもしたら、判断が遅いということだなぁ」とも
そうこうしているうちに結構長く感じた揺れがおさまり、何事もなく寝続けている子供を置いてすぐに下へ降りてテレビを観ました
NHKのニュース速報は、刻々と関西方面での地震を伝え始めます
わたしの住む地域では震度3
神戸で震度6
※当時の震度階級は、0〜7までで、震度7については現地調査により決定するものとなっており、その後7と発表されます
NHK大阪局のアナウンサーは、「地震後、局へ来ましたが目立った被害は見られませんでした」と言っていましたが、明るくになるにつれ、衝撃的な映像が流れだしました
それはもう表現できない光景でした
その後、様々な検証が為され、法律や防災体制等も変えられます
そして、東北地方太平洋沖地震による東日本大震災を迎えることとなります
※これはこれでまた大変な出来事でしたが、これは別の機会に

あれから29年・・・
昭和生まれのわたしとしては昭和の年に換算してしまう癖があります
平成7年は、昭和70年
そして、今年令和6年は、昭和99年です
来年令和7年は、昭和100年!!
今年はひとつ前の年
単なる数字による区切りなのですが、少し元気が出た気がします

兵庫県南部地震も、東北地方太平洋沖地震も、まだその影響が継続している方がおられます
そして、能登半島地震に関しては、まだまだ混乱の中です
数十年単位での継続した支援が必要となるでしょうから、わたしができることは何かを考え、微力ながらお手伝いできればと思います
出中生のみんなにもできることがあります
正しく知り、将来の復興のために備えることもそのひとつでしょう

わたしの場合、まずは身近な地域から始めます
他人ごとではなく、自分事として、今回の件をどう生かすのかです
ひとつ前へ一歩踏み出してみます

※下の写真は地震後の学校内の様子(一部)です
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身を置く no.677

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1月13日(土)に砺波市文化会館で、第45回砺波地区アンサンブルコンテストが開催されました
出中生も出場するので、応援と、若いエネルギー溢れる音楽の場に身を置くために会場へ向かいました
小学校の部の途中から会場に入り、中学生の部を鑑賞しました
素人耳にもそれぞれの演奏に差があることが分かりますが、どの演奏にも演奏者の想いというか、心を感じました
出中生もそれぞれのチームでこの日までいろいろ工夫しながら頑張ったであろう過去の情景まで想像されて不思議です
それぞれのチームに賞が付き、その賞が何色かは気になるところでしょうが、それぞれの結果は自分の未来につなげるのです
思い通りの結果であれば自信に、思い通りではない結果であれば教訓に、これからの取組を考えてはどうでしょうか
未来にワクワクがあるのです

そうそう、事前に吹奏楽部の顧問からもらったタイムテーブル
いつもコンクールやコンテスト前にいただくのですが、わたしが見やすいようにマーカーが付けてあります
合唱部もそうですし、他の部活動の顧問も大会や何か行事があるときはそうしてくれます
相手のことを考える、こういったさりげない気配りを出中生にも知ってほしいので紹介しておきます
✳︎マーカーはHPで見やすいように処理して濃くしています
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押印 no.676

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出中生が集中して向き合った校内書初大会
受賞者へ渡す賞状の押印を行いました
一人一人に賞状を書くことができればよいのですが、なかなかそうもいかず、せめて押印だけでもと愛を込めて、せっせと押しました

今回受賞とならなかった出中生は、また次や別の機会に持てる力を出し切ってほしいと願っています
今回は、受賞した出中生を祝福してくれるとうれしいです

教室での授業もそうですが、本気・根気・元気な人を見ると、自分の心が動かされることはありませんか?
些細なことですが、授業中眠くなったとき、本気・根気・元気な級友に刺激されることがわたしにはありました
それは部活動でもそうです
応援されるときだけでなく、共に頑張る仲間の姿が、なまくらな自分の心を奮い立たせることがありました
これが学校のよさのひとつだと思います
それを同調圧力の影響だとネガティブにとらえる人もいますが、その影響をポジティブにするかネガティブにするかを決めるのは、やはり自分自身だとわたしは思います
そして自分はどうするかを自分で決めればよいと思います
奮い立たされたとしても疲労困憊であれば休むことが必要ですし、そこも自分の身体と心と相談しながらです

今回もいつものように「押印」からどんどん話がずれました・・・
慎重に愛を込めて押したので、一応、賞状の印はずれていないと思います
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行事予定
2/11 建国記念の日
2/12 振替休業日
県書初大会
2/13 県立高校推薦入試
2/14 3年期末考査

学校だより

1学年だより

2学年だより

3学年だより

インフルエンザ様式

その他感染症様式(インフルエンザ以外)

学校からのお知らせ