最新更新日:2024/05/19
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

「伝える」「伝わる」no.655

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今年度、第3学年の生徒たちが考えた総合的な学習の時間の課題は「より地域を発展させるために、自分たちができることは何だろう」です
課題解明のために出中生が取り組んできた様々な分野の探究活動について、今日もいろいろな場所で「伝える活動」を行いました

地域の商店に地域活性化のために制作したポスターを貼らせてもらう学級、ニュースポーツについて考え、市教育委員会生涯学習スポーツ課の方に来校いただきプレゼンをする学級がありました
また、この活動の最初にいろいろ教えていただいた県庁職員の方に学習成果を披露する学級(写真)がありました

※既に「砺波市の公共の場をより魅力的にデザインしよう」という学級テーマで活動し、アドバイザーとして来ていただいた砺波市役所の方に一人一人のプランを紹介した学級もあります
HP:第3学年総合的な学習の時間「砺波市アート化計画」発表会11/30

出中生は本気・根気・元気で学習に励んでいます
地域等の学校の外での活動や学校関係以外の方々とつながり等を通して、新しい学びにつなげています


ヒトは人の間で、人間になる

若い頃にどこかで聞いた文章が、いまだにずっと頭のどこかに残っています
ヒトは社会性のある動物であり、互いに支え合いながら生きています
そのためにコミュニケーションをとることは家族であってもとても重要です
わたしたち教育関係者は、対生徒、対保護者、対地域、対教職員、対その他・・・と、コミュニケーションなしで教育活動はできません
音声言語のみならず文字言語、ボディーランゲージ、また、ICT等のデジタルの活用もよりよいコミュニケーションの一助となるものです
発信なくして、理解してもらおうとはムシがよすぎます

ただ、なかなかに自分の考えや想いを誰かに伝えることは難しいものです
いくら「伝え」ても「伝わら」ないことがよくあります
100%正確に伝えるのは難しいということを前提に、「いかに伝えるか?」の先にある、「伝わるようにするにはどうするか?」を意識したいと常々思っています
「伝○る」の、「え」と「わ」は一文字違いですが、その意味するものは全然違います

「伝える」には一方的に他方へ受け渡すイメージがあります
主語は自分であり、聞き手としての相手に「ただ渡す」(伝える)という印象です
相手がそれを受け取ったかどうかの意識は薄いように感じます
最近の中高生のネットトラブルも、送った側の一方的な想いにより誤解を生じることが多いように感じます
送ったこと(伝えたこと)と、分かった(伝わった)ことは違うはずなのに・・・
そこに悪意がない場合が多いからこそ、両者が精神的に傷つくこともあります

「伝わる」には、聞き手としての相手の理解を最優先にしているイメージがあります
主語は相手であり、相手の立場や想い、状況に合わせて「慎重に渡す」(伝える)印象です
そこには「相手は、自分が知っていることも伝えたいことを知らない」「自分の当たり前は、相手の当たり前ではない」ことが前提として意識されています
子供を相手とする学校関係者は特にこのことが大切でしょう

DNAの中に、「人は楽をする」ようにプログラミングされているとわたしは思っています
使わなければカラダのその器官は無駄だと判断され、その部分は退化します
コミュニケーションも同じで、日常生活の中や集団の中で当たり前と判断されたことはどんどん省略されます
残念ながらこれが話が「伝わらない」原因のひとつになってしまうのでしょう
同じものを見る、同じ経験をする
しかし、みんなが同じことを考えるとは限りません
ポジティブに取られる人がいれば、ネガティブにとらえる人もいます
価値観も人それぞれです
だからこそ、相手に理解してもらうためには相手の考えを尊重することが大切であり、相手の話をよく聴くことや、相手を知ることが信頼関係を築く上で重要になるのです

「思ってもいないくせに」とか、「そんなことないだろ」と言われますが、わたしは話下手です
人見知りですし、一人が好きです
しかし、人間として生きていくうえで、コミュニケーションは避けて通れませんから、人前ではいつもとてつもなく緊張します
若い頃のある時期から、「上手に話そう」「話をおもしろくしよう」と思わなくなり、少し気楽になった気がします
ただ、相手に伝わるようにするにはどうするかは、考えるようになりました
その手段は言葉ではありません
表情やアイコンタクトで想いを伝えることもあります

ただ、コミュニケーションの中で「無視」は禁物だと思っています
コミュニケーションをとりたい相手であれば一層そう思いませんか?
相手は何を思っているのか、何を考えているのか、何に興味があるのか・・・
何だか、別の話題に触れているような内容になりますが、結局コミュニケーションの基本はよりよい人間関係構築のすべてに通じるということでしょう

「伝えたから、伝わったはず」となっていないか?
日々の会話や行動が「伝える」だけになっていないか?
教師として疑ってみるところからわたしもやり直しです
相手に「伝えました」「言いました」「書きました」が、相手に確実に「伝わりました」とは、そう簡単にならないのですから

あっち、こっち no.654

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昨日から今日にかけて何だかよく分からないほどバタバタしてます
あっち、こっちへ移動しつつ、あっち、こっちでいろいろしゃべってます

昨日午後は別会場での会合に出席し、終了と同時に他市へ移動し、夜の会合で他県の方と情報交換など・・・
本日は朝から富山市での会合に出席し、終了と同時に会場を飛び出して午後の会議に向かいました
この会議も2会場を移動しつつの会議となり、そのひとつが本校でした
本校では1年生の国語と理科の学習を参観していただき(上写真2枚)、その後質疑応答やら、よりよい未来の砺波市の学校教育について協議しました
なかなかに難しい問題は多いですが、よりよいものをめざし、多くの人が知恵を出し合い、汗をかくことで、確実にその問題の解決に向けて物事が動くと考えます

身の回りのすべてのことがそうかもしれません
人は人との関係の中で人間となる
決して一人だけで抱えることなく、周りの人の力を借りて、問題や悩みを解決できるのではないかと思うのです

出中生も、周りの人の力を借りる、周りの人に頼ることを躊躇する必要はないのです
自分にエネルギーがあり、周りの人が頼ってきたら、そのときはお返しすればよいのです
恩返しとか、恩送りと人は言います
素敵なことだとわたしは思います

あっち、こっち、移動しつつ、また、意見を出し合いながら課題を解決しようとしている出中生を観ながら、そんなことを思いました

ニコニコ no.653

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後期生徒会 生活向上委員会が12月1日から「ニコニコボランティア活動」に取り組んでいます
毎週火曜日と金曜日の朝、7時45分から8時までの取組です
内容は、生徒玄関の清掃、除草(積雪時は除雪も)と、挨拶です
生活向上委員が中心に行うのですが、どんどん広がると素敵だろうなと思っています
ニコニコ、ピカピカ
何だか、気持ちの良い朝でした

悩ましい・・・no.652

金曜日にPTA講演会が開催されました
今年度は富山大学医学部から山田 正明 准教授をお迎えし、「子どものネット依存と医学研究」と題しての講演でした
山田先生には7月に本校全校生徒に向けて講演いただいていますから、参加されたみなさんにとってはご家庭での共通の話題になったのではないかと期待しています

大きく分けて4つのお話でした
1 依存症と依存物について
2 依存症と脳について
3 依存以外として、目の病気と学力について
4 ネット依存の対策について

どのお話も医学的見地や科学的根拠を基にしてのお話であり、個人的にストンと腹に落ちるものばかりです
何度拝聴しても、ネットの長時間利用により脳が溶ける事実は衝撃的です
わたしにとっては、十数年前にタブレットBABYを動画で見た時と同レベルの衝撃です

「では、どうしたらよいの??」が、多くの人の疑問となりますが、これも山田先生は明確にお話しされます
アルコールやギャンブル、過食などの依存症とシステムは同じですから、遠ざけることです
ネットならば利用制限です
例えば平日1時間のノーメディアタイムが脳萎縮を防ぐと・・・
また、おとながこどもの横でネットを利用することが大きく影響するという調査結果もデータを基に発表され、海外からも評価されているというお話も、大変興味深いです
つまり、大事なのは親の行動であると・・・

質疑応答の時間に、保護者の方から学校教育におけるタブレット利用(デジタル利用)についての見解が問われ、山田先生は教育現場への導入に慎重な意見を述べられました
これはとても重要な点であり、我々指導者は子供達のどの力を伸ばすのかによって、うまくデジタルとアナログを組み合わせて教育活動を仕組む必要があるとわたしは考えます
依存症が危険であるからこそ、依存症とは何かを知る必要があります
デジタルが便利だからこそ、その利用目的を精査して、教育に効果的な利用をすればよいとわたしは考えます
デジタルとアナログを比較し、その効果に差がない分野があり、デジタルが優位な分野があり、アナログが優位な分野がある
例えば、集中力や、記憶力を育てるのにデジタルはアナログに劣るなど・・・

タブレットBABYが生み出されたように、何も考えず子守代わりにタブレットをポンと子供に使わせることはとても危険なのです

楽しい!
疲れない!
飽きない!
脳に害!!

楽しい!
疲れない!
飽きない!
脳に害!!

山田先生の唱えられるこの言葉が、頭の中をぐるぐるします
最後に、山田先生は次のように述べられます
「ネットの娯楽利用は、日に1〜2時間であれば(おそらく)問題はないが、それ以上は有害」
「ネット依存の危機感を多くの生徒や保護者、先生方と共有したい」

やはり、「おとなが、こどもを守る」ということなのだと、強く感じました
貴重な機会を企画・運営いただいた出町中学校PTA、学年コミュニケーション委員会、参加いただいたみなさん、そして、お忙しい中来校いただいた山田先生に、改めて感謝申し上げます
ありがとうございました


★興味のある方はこちらをどうぞ↓★
北日本新聞HP コノコト
子どものネット依存 どんな症状?(2018年12月26日)
https://webun.jp/articles/-/287382
全6回シリーズ
※2019年1月22日北日本新聞ぶんぶんジュニア面より

お客様 no.651

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先月から、本校通学区域内の4小学校に在籍する6年生が、中学校体験として来校しています
今日は、出町小学校から児童のみなさんが来校してくれました
数学、美術、理科の体験授業に参加し、ちょっぴり中学生気分を味わってもらっています

最初に校長として少しお話しする機会があるのですが、そのリアクションが楽しくて、個人的にツボにはまりました
話をしたときに、リアクションがあると嬉しいものです
声を出さないとしても、頷くとか、表情で反応するとか、その方法が何であったとしても、リアクションがあることで、「自分の話を聴いてもらっている」ということを実感できるのです

と、言いつつ、自分はそのように相手の話を聴けているかと振り返ります
以前からよく、先輩方からも、「お前は人の話をちゃんと聴けてない!!」と、叱られました
態度が悪いということです
今も、しばしばそのような状態になることを自覚し、その都度反省しています
まあ、「反省だけならサルでもできる」と昔流行した言葉がありますから、気をつけないと・・・
出町小学校6年生のみなさんに、話の聴き方について、改めて教えてもらったと感じています

その後の体験授業では、集中して学習に取り組む姿を見せてもらいました
既に来校済みの、砺波北部小学校、砺波南部小学校の6年生のみなさんもそうでしたね
来週には鷹栖小学校のみなさんの体験授業が予定されています

未来の出町中学生との出会いを楽しみ、そして楽しみにしています

もうすぐ・・・ no.650

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今日は11月最後の日
あたりまえですが、明日から12月です
12月といえば・・・・ピサです
と、言う人はほとんどいませんね
ただ、12月はピサの結果が公表されるので、わたしは関心をもち待っています
ピサはPISA、Programme for International Student Assessmentの頭文字であり、OECD(経済協力開発機構)生徒の学習到達度調査のことです
OECD各国の教育を比較する教育インディケータ事業(INES)の一環です
PISA調査の目的は、義務教育終了段階の 15 歳の生徒が、それまでに身に付けてきた知識や技能を実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できるかを測ることとされています
調査の結果から、自国の教育システムの良い点や課題についての情報を得て、国の教育政策や教育実践に生かされています
我が国もこの調査に参加しており、国立教育政策研究所(NIER)が調査の実施を担当し、読解リテラシー、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野について、3年毎に本調査を実施しています
新型コロナウイルス感染症感染拡大で1年遅れて実施された本調査PISA2022の結果が、2023年12月公表予定であり、もうすぐなのです
さて、どのような結果が出るのでしょうか?

前回調査PISA2018の結果で特に話題になったのは、読解リテラシーについてでした
※読解リテラシー:
自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、社会に参加するために、テキストを理解し、利用し、評価し、熟考し、これに取り組むこと


【読解リテラシーの結果概要】
・平均得点はOECD平均より高得点のグループに位置するが、前回2015年調査から12ポイント有意に低下
・日本の生徒の正答率が低かった問題は、テキストから情報を探し出す問題や、テキストの質と信憑性を評価する問題だった
・自由記述形式の問題において、自分の考えを他者に伝わるように根拠を示して説明することに引き続き課題がある

そして、平均得点の推移が上2段目のグラフ
OECD生徒の学習到達度調査2022年調査 パンフレットより

母国語である日本語の読解に問題があるということは、物事を考える基盤が揺らいでいるということではないかと強い懸念があります
カウンセラーの方と話をしたときに、中高生で自分の想いを言葉でうまく伝えられず、ストレスを抱える人が増えている感があると聞いたことがあります
また、ストレスを抱えるだけでなく、誤解による勘違いで自分を追い込むこともあるそうです
これまでにも何度か書いていますが、日本語の表現は繊細で、その繊細な言葉が日本人の繊細な感覚や感性を育んできたように感じます
どのようなこともすべて一語や、短文でしか表現しない最近の若者の未来が心配になります
わたしが歳をとったからでしょうか・・・

ただ、PISA2018の結果は、すべてがネガティブなものではありません
生徒質問調査から、日本の生徒は「読書は、大好きな趣味の一つ」と答える生徒の割合がOECD平均より高いなど、読書を肯定的にとらえる傾向があり、こうした生徒ほど読解リテラシーの得点が高いという結果は、今後の指導の参考になるでしょう
繰り返しになりますが、前回本調査PISA2022の結果は、2023年12月公表予定であり、もうすぐです
さてどのような結果が示されるのでしょう・・・

縁と運命 no.649

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昨日、砺波地区教頭会研究大会及び情報交換会に出席する機会がありました
この会は年毎に砺波地区3市のローテーションで会場が変わります
今回の会場は小矢部市で、慣例から小矢部市教育長様が来賓として出席されました
教育長様と共に、地区小学校長会会長様とわたしも招待いただきました

教育長様とは、わたしの姉との縁や、わたしの子との縁があります
地区内の教頭方の中には、同一校に勤めていた方や、家族とのつながり、かつての保護者や、教え子等、これも多くの縁があります
昔のテレビ番組で「友達の友達はみな友達だ」というコピーがありましたが、人の縁をうまく表現した言葉だと思います
※「友達」とは何か、わたしはいまだによく分かりませんが、人とのつながりと捉えて・・・
昨日は、縁を感じつつ、時間を超えたり、未来をのぞいたりの時間となりました
とても刺激的で、多くの学びがありました
誠に、ありがとうございました

直接顔を合わせて情報を交換できる機会は、オンライン会議やメール等での文字のやり取りとは比べ物にならない情報量や情報効率があるように、改めて感じます
このように感じられるのはコロナ渦を経験したからであり、残念なことも多くありましたが、単に残念なこととするのではなく、考え方次第でそこから学ぶことも多いのです
これも運命でしょうか

「運命」

じっとその文字を見ているとゲシュタルト崩壊を起こすのですが、それを超えると「命を運ぶ」と読めてきました
運命というと、自分とは関係なしに外からのベクトルを感じていましたが、わたしの運命で、命を運ぶのは外からではなく、内、つまり、わたし自身ではないかとも感じます
わたしの運命、わたしの命を運ぶのはわたし
多くの縁に助けられ、支えられ、自身の命を自身で運ぶ
運命を決めるのは、自分自身

そこには主体性があると、わたしは思います

キャリア教育 no.648

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本日、第2回キャリア教育推進会議を実施しました
校長、教頭、教務、生徒指導主事、進路指導主事、各学年主任、各学年教務が参加し、本校のキャリア教育が生徒にとってよりよい教育活動となるように協議や情報交換をする場です

キャリア教育は教育用語です
キャリア教育は、「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」です
(※中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」(平成23年1月31(日))
重要なことは自らの力で生き方を選択していくことができるよう必要な能力や態度を身に付けることにあり、キャリア教育は子ども・若者一人一人のキャリア発達を支援し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な能力や態度を育てることを目指すものと言えます
そして、自分が自分として生きるために、「学び続けたい」「働き続けたい」と強く願い、それを実現させていく姿がキャリア教育の目指す子ども・若者の姿です(文部科学省 中学校キャリア教育の手引き(2011年3月)より)

中学校におけるキャリア教育の重要性と具体的なポイントには次のようなものがあります
○自己理解と目標設定
キャリア教育は生徒たちが自分自身を理解し、自分の興味や価値観を見つける手助けとなります
これにより、将来の職業選択や進路設定に関する意思決定がより具体的になります
○職業の多様性の理解
まだ実際の職業等に関する知識が不足している中学生に、様々な職業やキャリアパスについて広く知識を提供し、多様な選択肢を理解できるようにします
○スキルの開発
コミュニケーションスキル、問題解決能力、協力する力等のあらゆる職業で必要とされるスキルを、中学生の段階から育てます
○進路選択のサポート
中学卒業後は進学や職業訓練、就職など様々な進路があります
これらの選択肢についてよく理解し、自分に合った進路を選択できるようにサポートします
○現実の職場体験
職場での経験や職業訪問などを通じて、生徒たちは理論だけでなく実践的な知識も身に付けます
これにより、将来の職場での期待や環境に対する理解が深まります
等々

自己理解力、情報処理力、コミュニケーション力、問題解決力、自己マネジメント力、多様性への理解・・・、未来へ生きる出中生が、自分の力で進んで行けるように、学校教育活動のすべての中にキャリア教育が意識されます
だからこそ、全教職員でねらいや情報を共有しつつ、3年間の学びの流れを意識することは重要なのです
日々、我々も勉強(研修)であり、これに終わりはありません

備え no.647

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朝から公益社団法人 砺波市シルバー人材センター のみなさんが、中庭や校舎周りの樹木等の雪囲いや雪吊の作業をされています
雪が付着することによって樹木の枝等が折れないための備えです
縄で枝を保持したり、木材で雪の重みを軽減したりと、先人の知恵が詰まっています
雪囲いと呼ぶのは北陸地方、特に富山県や石川県だけらしいです

週間天気予報で雪マークが出ましたが、結局平地での降雪はなかったようです
そして、今シーズンは暖冬であるとの長期予報が出ました
立山室堂では例年よりも今の時期としては積雪が50cm程多いそうですが、どうなることでしょう
気象庁では暖冬といってもドカ雪が降ることもあると警鐘を鳴らしていました
気象衛星や気象観測機器の性能アップ、スーパーコンピュータのおかげで気象予報の精度は上がっていますが、まだまだ数日後となると的中確率は落ちます
仕方のないことですし、それはそれでわたしは悪いことではないと思っています
極論として未来のすべてが分かるということはどうかと考えるからです
未来がどうなるか分からないからドキドキもしますし、今を本気・根気・元気に生きようとできると思うのです

そんなことをきれいに整えられた雪吊を眺めて考えました

作業、ありがとうございました

母国語は、日本語 no.646

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本日から2学期末考査が始まりました
出中生は、日頃の学習成果を発揮しようと、本気・根気で問題に取り組んでいます
そんな様子を見ると、いつも自分が中学生だった頃を思い出します
そして、いろいろな想いが蘇ります
国語科の学習の仕方が今一つ理解できず、困っていた記憶もそのひとつです
※英語科はもっと悲惨でしたが・・・
国語科の学習は他教科の学習にも影響していたように思います
国語科の評価問題はもちろんですが、社会科、数学科、理科、英語科、音楽科、美術科、技術・家庭科、保健体育科の問題文はすべて日本語でした
また、どの国の人々も母国語で物事を考えるでしょう
だからこそ、国語科の学習は大切だと、今のわたしは強く思います
特に繊細な表現の多い日本語を母国語として使う我々だからこその感情、感覚が、日本人には育まれていると思っていますから

先日、本校の高校説明会を実施した際、来校いただいた校長先生方とお話しする機会がありました
この時期は、大学の推薦入試や、就職試験の対策として、小論文や作文を高校生に書かせることが多いそうです
そこで、最近気になるのは、長い文章を書けない生徒が増えたことだそうです
中学校としても大変憂慮する事態です
SNSの利用が多く、短文でコミュニケーションをとる毎日の積み重ねであったり、そもそも筆記用具で文字を書く機会が減っていたりと、これは中等教育、初等教育においても由々しきことではと感じるのです
今の高校3年生が中学生の頃はまだ、学習活動の中で一人1台のタブレット端末は使用していません
今授業でもタブレット端末を使用するようになった中学生たちの未来はどのようになるでしょう?
もっと影響があるのは小学生でしょうか?
もともと、日常の授業にもタブレットが道具として利用されるようになり、どの場面でどのように活用することで教育効果が上がるのかを十分に考慮する必要があると考えていましたから、高校の校長先生方との話の内容と、そのこととが結びつきました

そして、思い出されたのが、文化庁国語課が毎年行っている、令和4年度「国語に関する世論調査」です
この報告書が、今年度は9月に公開されています
調査は令和5年の1月16日〜3月15日に、全国の16歳以上の個人を対象に実施され、調査対象は6,000人、有効回答数(率)は3,579人(59.7%)でした

調査の問15に、正しく日本語の本来の意味を知っているかを問うものがあります
1「涼しい顔をする」
2「忸怩(じくじ)たる思い」
3「情けは人のためならず」
4「雨模様」
5「号泣する」

本来の意味としてしていた回答をした人の割合は次の通りです
1 22.9%
2 33.5%
3 46.2%
4 37.1%
5 30.3%

報告書には過去の結果との比較や、世代別の結果も示されており、2「忸怩たる思い」と、4「雨模様」は、若い世代(16〜19歳)が他世代よりも本来の意味としていた回答の割合が高かったことが興味深いです
16〜19歳の回答
2 「忸怩たる思い」
 本来の意味を回答 47.8%、違う意味を回答 36.3%
4 「雨模様」
 本来の意味を回答 50.4%、違う意味を回答 31.9%
※他年代のほとんどが違う意味を回答する率が高かったです

わたし自身、正しい日本語を使っているのかと問われれば、自信をもって「はい」答えられない状況であるとともに、過去の自身の言動をふまえれば、まさしく「忸怩たる思い」です・・・

そして、今日は朝から雨が降っており、雨の空模様ではないですし、まだ雪の空模様でもないですね

※令和4年度「国語に関する世論調査」の詳細はこちら↓
結果について(4MB)
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/t...
報告書(2.5MB)
>https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/t...
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暦 no.645

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本日は24節気の「小雪」
雪が降りはじめる頃
と言いつつも、まだ積もるほど降る訳ではないので、「小の雪」です
立山の雄山山頂付近では結構な積雪が見られます(上写真1段目)
※JRQV9ライブカメラ画像より
室堂平もです(上写真2段目)
※立山黒部アルペンルート 立山室堂平ライブカメラより
また、今日から初候の「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」です
冬型の気圧配置になることが多くなり、曇り空が多くなる頃
太陽高度は低くなり、陽射しは弱く感じ、虹が出ることが少なくなります
例え虹が出たとしても、夏の空のようなくっきりとした虹ではなく、ぼんやりとした虹で、短時間で消えてしまうことが多くなりますから、「にじかくれてみえず」なのでしょう

そして、明日は勤労感謝の日で祝日です
1年で最後の祝日となります
「勤労をたっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」がその趣旨だと、国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年法律第178号)第2条に明記されています
日本では古くから、天皇が新穀などの収穫物を神々に供えて感謝し、自らも食する祭事である「新嘗祭」が行われてきました
その日は、1872年までは旧暦11月2回目の卯の日でした
1873年に大陽暦が導入され、旧暦11月2回目の卯の日は新暦では、翌年1月になってしまい都合が悪く、たまたまこの年の11月2回目の卯の日だった11月23日にしたようです

様々なものには訳、理由、根拠があります
季節の移ろいを感じつつ、明日は特に、多くの人と互いに感謝し合いたいと思います

薄明光線 no.644

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今日は、朝から青空が広がるお天気です
立山連峰の雪が青空に映えて、美しく感じます

週間天気予報では、週末に雪だるまマークがあり、冬型の鉛色の空が多く見られる季節になります
そんな時に、雲の切れ間や雲の端から太陽の光が漏れ、光の筋が放射状に地上へ降り注いで見えることがあります
先日の休日にも、その現象が見られたので撮影しました
時には雲の切れ間から上空に向かって光が伸びて見えることもあり、気象現象として「薄明光線」と呼びますが、その他にも様々な名前があります

「光芒」
「天使の梯子(angel's ladder)」
「天使の階段(angel's stairs)(angel's stairway)」
「ゴッドレイ(God Ray)」
「ヤコブの梯子(Jacob's ladder)」
「レンブラント光線」
・・・

「天使の梯子」や「ヤコブの梯子」は、「旧約聖書創世記」28章12節に由来します
雲の切れ間から伸びる光の梯子が天から地上を結び、そこを天使が上り下りしている
そんな光景をヤコブが夢で見たのです

それがやがて自然現象についての名称として使われるようになりました
「レンブラント光線」は、今のオランダの画家、レンブラント・ファン・レイン(Rembrandt van Rijn)がこれを好んで描いたからだそうです
光の当たる部分と闇の部分との対比を強調し、非日常的な雰囲気や宗教的な神々しさを表現するためにコントラストを強くした絵画技法です
ちなみに、あの宮沢賢治は、「光のパイプオルガン」と「薄明光線」を表現しています
面白いものです

発生条件として、積層雲、乱層雲、積乱雲など、太陽光線をさえぎるくらいの厚みがあり、なおかつ切れ間のある雲がなければ見られません
科学的に言えば、森や林などで木漏れ日が光の筋になって見える現象と同じで、チンダル現象の一種です
太陽の高度が高いと、光の筋は放射状に見えにくいので、早朝や夕方に多く見られます
わたしが写真を撮影したのも先日の夕方です

今日は、青空が広がり、夕方にも見られそうにないですね

貢献、そしてチャレンジ no.643

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日曜日開催の「となみ庄川散居村縦断マラソンFINAL」
昨日のTOP記事にも書きましたが、本校陸上部が運営協力として、また、ランナーとして参加しました
その貢献する姿を見ていて、頼もしく感じるとともに、中学生も地域を支える一員として大切な存在であることを再認識しました
地域の祭りを小中学生が支えることもそうですし、今回のように行事を支えることもそうです
東日本大震災のときは、避難所で中高校生が支えになった話をよく聴きました
年齢に関係なく、地域のためにそれぞれにできることをやることは大切です
生きているうえで、地域に助けられていることが多いのです
恩返しのみならず、恩送りの意味合いもあるでしょう

また、「となみ庄川散居村縦断マラソンFINAL」では、ゲストランナーとしてまたこの大会に参加された神野大地さんの言葉が印象的でした
スタート直前に、進行のタナベマサキさんから振られての発言だったと思います
「今こうしてスタートラインに立っておられることが素晴らしい!!」
「もうチャレンジ成功です!」
「あとは、楽しんで走ってください!!」
そうなのです
わたしはスタートラインに立っていません
「無理無理無理・・・」と思っているからです
最初からチャレンジする気もない存在であり、そんな自分の心に神野さんの言葉が刺さったのでした
カテゴリー別にスタートするランナーの表情は緊張感と楽しさ・喜びとが入り混じっているように感じました
それぞれに目標があり、その目標達成のために大会まで準備し、そして今試される瞬間が来た
出中生や教職員に「チャレンジ」の重要性を語っていながら、マラソンに関しては全く「チャレンジ」する気がない自分って・・・
ううむ
まだまだ修行が足りません
まず歩くことから始めますか・・・

本当は大きな目標を公表して、そこに向けて歩み始めることがよいらしいと頭では分かっているのですが・・・
その一例が、当時のアメリカ大統領、JFケネディ氏がアポロ計画について大衆の面前で行った演説です
内容は当時の技術では、ほぼ不可能と考えられることだったのですが、成功につながります

(原文)
We choose to go to the moon in this decade and do the other things,
not because they are easy,
but because they are hard,
because that goal will serve to organize and measure the best of our energies and skills,
because that challenge is one that we are willing to accept,one we are unwilling to postpone,
and one which we intend to win,
and the others, too.

(訳)
私たちは今後10年の間に月へ到達し、そしてその他のことをすることを選択する
それはそれらが簡単だからではない
それらは困難だからであり
その目標が、私たちの熱意と技術のベストを組織し、測ることに資するからであり
その挑戦が、私たちが喜んで受け入れ、後回しにしたくないものだから
そしてそれは私たちが達成する挑戦であり、その他もこれと同じ挑戦だからだ
(※誤訳の場合、ごめんなさい)

ことを為す人の多くは、周りの「そんなん無理、やめておけ」の言葉より、自分自身の思いを貫いていますね

ネットとどう付き合うか no.642

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11/15のTOP記事や、校長室よりno.640で紹介したネットトラブル講演会
本日は第3学年で実施しました
となみ衛星通信テレビから岩見 諒介 氏をお招きし、ネットとどのように付き合えばよいのかについて講演してもらいました

既にネット利用は日常生活に根深く入り込んでいますから、関わらないという選択肢は難しいです
自分が直接使わないとしても、今はネット社会であり、何らかの形で関わっています
スマホを所持していなくても、ゲーム端末がネットに繋がり、通信アプリ等を利用できる状況ですから、ネットとどのように付き合うのかは、中学生も知っている必要があるでしょう

数年前に、「タブレットベイビー」を動画で知ったり、アップルの共同創業者であるスティーブ・ジョブス氏が、iPadはおろかすべてのデジタル機器について、わが子のスクリーンタイム(視聴時間)を厳しく制限していることを知ったり、2021年にベストセラーとなった『スマホ脳』(新潮新書)を読み、その作者であるアンデシュ・ハンセン氏(精神科医、MBA(経営学修士)保持者)が「IT企業トップは子供にスマホを与えない」と紹介してることを知ったり
これらの情報がわたしに、ネット関連の利用については細心の注意が必要であると強く思わせます

日本のサイエンスライターであり作家の竹内 薫 氏が、「スマホがどうして人を夢中にさせるのか、仕組みを知っている人間なら、子どもに安易にスマホは使わせない」と発言していたことも、常に頭の片隅にあります

ここで大事なことは、決して「使わせない」ではなく、「安易に、使わせない」ということです
最初に述べたようにネットを利用しないということはなかなかに難しい世の中です
ネットの怖さや、危うさをよく理解したうえで、安心・安全に使うことが、この便利なシステムを上手に活用することだと考えます

本日の講師、岩見様と校長室でお話しているとき、小学生のお子さんのお父様である立場から、「その扱い方等について、親は分からないからと子供への教育を放棄してはいけない」と言われました
「ネット環境等の進化はすさまじいものがあるけれど、我が子を守る・よりよく育てるためにも、子供以上にそれを理解していなければ、それを使わせることはできない」というお話は、強く共感できるお話でした
また、ネットに関わる仕事をしているからこそ、子供たちがネットトラブルに巻き込まれないように、ネットキャラバンに力を入れておられることも伝わりました

子供たちがネットトラブルに巻き込まれる元凶は、おとなです
そして、責任をもって子供たちの安全・安心を守るのもおとなです

マナビはつづく no.641

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昨日から始まった小学6年生の授業体験
昨日は、砺波北部小学校6年生
今日は、砺波南部小学校6年生
数学(算数ではありません)と音楽の授業を体験しました

これも学びであり、体験を伴う学びはより効果があると思っています
ただし、そんなバイアスに引っ張られないように、学びの準備にはねらいを意識したニュートラルな意識は重要であることは付け加えておきます

砺波北部小学校の6年生も、砺波南部小学校の6年生も、何らかの気付きがあり、それが中学生になった未来の自分のためになればと願っています
それは実感を伴った学びです
今後は12月1日(金)の出町小学校6年生と12月6日(水)の鷹栖小学校6年生の授業体験が計画されていますから、迎えるわたしは楽しみです

そして本日午後は砺波市学校保健研究大会が本校で開催されました
よい歯の児童生徒表彰報告及び、部会研修報告として保任幼部会、小学校部会、中学校部会から研修報告があり、それぞれの研修成果が市内の教育現場で活用されることが期待されます
そして、臨床心理士・公認心理士である舘野智子氏をお招きし、「〈わたし〉が〈わたし〉にささやくこと −自他の理解と需要− 」を演題に講演していただきました
やはりその道の専門家、いわゆるプロフェッショナルのお話は学びに溢れています

「聴いたことに責任をもつ」は全く同感です
教師の言動によって子供が傷ついた事例など、改めて意識すべきお話ばかりでした
舘野先生への感謝と共に、本日参加されたすべての皆さんにとってよりよいものであればと願っています
みなさん、ありがとうございました
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いらっしゃいませ no.640

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本日は多くの方が来校されました
午前中、授業体験として砺波北部小学校6年生を迎え、同時間には本校で地区中学校長会を行いましたので地区内16校の中学校・義務教育学校の校長方を迎えました
そして、午後は1、2年生のネットトラブル講演会として、となみ衛星通信テレビ(TST)から太田様、新山様を講師として迎え、ネットとのよりよい付き合い方について、分かりやすく具体的に出中生にお話ししてもらいました

朝からバタバタとしており、多くの方々に失礼していただろうと申し訳なく感じるわたしです
本校教職員はそれぞれに適切に対応してくれており、そのことに対してもありがたく思っています
今日に限らず、誠に多くの方に支えられて今を生きていると、日々実感しています
若い頃におとなたちが「感謝」という言葉をよく使っているのを、不思議に思っていたのですが、歳をとるとそのことがよく分かります
なってみて、やってみて、初めて実感を伴って理解することが多いです
実感を伴って理解しないと、腹に落ちないというか、納得いかない傾向にあるわたしは、若い頃は誠に何事も理解していなかったと、歳をとってよく思います
若かりし頃の自分が恥ずかしく、そして、横に居たら腹が立つ存在だと思います
まあ、そんな時代があっての今なので、全否定するつもりはないのですが、多くの方々に迷惑をかけていたと、今になって強く思うのです
今も周りに迷惑をかけていることについては成長がみられませんが、少しは考えられるようになったかなと・・・
個人的には多くの方とお会いし、それぞれの方の考え方をはじめとする様々なお話をお聴きすることがとても刺激的でありがたい瞬間だと感じています

明日も、砺波南部小学校6年生を迎える授業体験や、100人超をお迎えする市学校保健研究大会など、刺激的な1日となりそうです
もちろん、教職員の支えによって見られる出中生の日々の学びの姿や活動から受ける刺激は、言わずもがなです

明日も楽しみにしています
わくわく・・・

主体的学び no.639

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先日、わずかな晴れ間をねらって、2年生が屋外での気象観測を行っていました
自分たちで考えた方法での気象観測に取り組んでいます
あるグループは風力・風向をティッシュペーパーを使って測定しようとしていました
何とも楽しそうに学習に取り組む姿に、こちらもうれしくなります

そんな姿を見ていたら、日本時間の9月15日 に発表された「第33回イグノーベル賞」を思い出しました
御存じの方も多いでしょうが「イグノーベル賞」は、権威と知名度のあるノーベル賞のパロディとして、1991年に「風変わりな研究の年報」誌の編集長、マーク・エイブラハムズ氏によって創設されました
例年、本家ノーベル賞の1ヶ月ほど前に発表され、受賞の要件は「人々を笑わせ、人々に考えさせた業績」となっています
単なるおふざけではなく、研究手法の斬新さや現実性等、予想外のインパクトがある研究が受賞するので、毎年発表を楽しみにしてます
副賞は、「ノーベル賞受賞者のサイン入りイグノーベル賞の賞状」「賞金10兆ドル」「トロフィー」ですが、10兆ドルはアメリカドルではなくシンバブエドルであったり(※シンバブエドルは2015年には通貨として失効している・・・)、トロフィーは自分で組み立てるものであったりと徹底されています

今年の10賞と授賞理由は次の通りです
○化学・地学賞:
 多くの科学者が岩石を味わうのが好きな理由を説明した
○文学賞:
 1つの単語を何度も何度も何度も〜、繰り返した時に感じる感覚を研究した
○機械工学賞:
 死んだクモをグリッパーとして再利用した
○公衆衛生学賞:
 排泄物を監視し迅速に分析する装置「スタンフォード・トイレ」の発明した
○意思疎通学賞:
 倒語を得意とする人々の精神活動を研究した
○医学賞:
 人の鼻の穴にはそれぞれ同じ本数の鼻毛があるのかどうか死体で数えた
○栄養学賞:
 電気を流した箸やストローが食べ物の味をどのように変えるのかを調べた
○教育学賞:
 教師と生徒の退屈を統計的に研究した
○心理学賞:
 街頭で誰かが上を向いていたら、どれだけの人が立ち止まり上を向くかを調べた
○物理学賞:
 ヨーロッパカタクチイワシの交尾で海水がどの程度かき混ぜられるのか測定した

当時、マスコミにも大きく取り上げられましたが、栄養学賞を受賞したのは、日本人の宮下 芳明 氏、中村 裕美 氏でした
電気が流れる箸やストローと言われても想像できにくいですが、世界中で問題となっている「塩分の過剰摂取による高血圧」等の解決策をもたらすかもしれないすごい研究です

また、教師としては教育学賞も興味深いです
生徒が退屈であることは生徒の学習意欲を低下させますが、生徒の学習意欲の低下を起こすのはなぜか?
教師が退屈にしているだけでなく、教師が「退屈にしているように見える」ことも関係することが解明されています
教師が退屈にしているように見える場合、生徒もより強く退屈を感じるとのこと
これは、教師が退屈そうだと生徒に感じさせることが、生徒の退屈を招き、学習意欲を低下させ、更に授業を退屈にさせる、という負の連鎖が起こる可能性があるということです
だから、教師は自分が授業に退屈しているような姿勢を見せないことで、生徒の退屈さを防ぎ、学習意欲の低下を防ぐ可能性があるということです
ただし、教師がいくら熱心でも、生徒にとってはそうは感じないこともあることも解明されたので、生徒による教師の退屈度合いの評価は必ずしも正確ではないことには注意が必要であり、場合によっては教師の空回りとなる恐れがあることに留意が必要でしょう

「なぜ、こんな研究をしたのか?」と思えるものばかりなのですが、応用技術への可能性であるとか、その業界へのインパクトであるとか、イグノーベル賞が注目される理由はここにあると感じます
「すぐに役に立つ」といった考えで物事を評価するのではなく、一見するとムダに思えるようなことについても、本気・根気・元気に取り組むことは、よりよい未来につながると改めて私は思うのです
そこに無駄はない・・・

どうすればよいかよく考え、実際に試し、その結果を考察・評価し、課題解決に向かう
冒頭の理科の授業の出中生の表情にも主体的に学ぶ姿勢を感じたことが、うれしかった理由だったのかもしれません

出会い・ご縁 no.638

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第3学年議会が企画・運営した、生き方講演会を開催しました
講師は、指揮者であり、作曲家である 相澤 直人 様でした

アイザワノーツ合同会社代表、JCDA日本合唱指揮者協会及び東京都合唱連盟副理事長、全日本合唱連盟東京支部副支部長、そして、東京藝術大学及び洗足学園音楽大学では講師として教鞭をとっておられます
「たしかな芸術」「曲が喜ぶ演奏」をモットーとした発信は共感を呼び、「生きた楽典」「eye the 和声」「旋律演奏の探究」「名曲を掘り下げる」など、演奏表現に活かすための各種セミナーを継続的に開催されています
また、作曲家としても200曲以上の合唱作品を作曲され、代表曲の「ぜんぶ」「あいたくて」をはじめ、多くの作品が愛唱されています(※相澤直人 氏 公式HPより)
加えて、編曲家として、2013年度NHK全国学校音楽コンクールの中学校の部の課題曲 『友 〜旅立ちの時〜』(作詞・作曲:北川悠仁)の編曲を担当されるなど、大活躍しておられます

そんな超多忙の方に来校いただき、出中生にとって幸せな機会となりました
講演会は、合唱指導を通して生き方を学ぶ、素敵な時間でした
特に、素人のわたしの耳にも、劇的に変化していく相澤様の合唱指導
指導の言葉の重要性を、改めて痛感する指導でした
「ナイキのマークのように・・・」
「ティッシュをつまむイメージで・・・」
等々、生徒たちがイメージしやすい言葉のチョイスの絶妙さに感服しました
出中生も本気・根気で元気よく、相澤様の指導を真正面から受けて見事にこたえていたと感じます
最後に3年生が披露した、通しの学年合唱を聴いて鳥肌が立ちました
すばらしい・・・

誠にお忙しい中、来校いただいた相澤様、そしてお忙しい中、伴奏者として来校いただいた藤井様に、厚く感謝申し上げます
また、今回の講演会の開催を支援していただいた富山県芸術文化協会のみなさんにもお礼申し上げます
ありがとうございました

上写真の一番下は、相澤様、藤井様と今回の講演会を企画・運営してくれた第3学年議会のメンバーとの記念撮影です
ちゃっかりわたしも入れていただき、すみません
指導の中で使われた「アクセントに、悪戦苦闘」は、今度使わせていただきます

そんな日もある no.637

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昨日、本校の中庭にある「和らぎの庭」から見上げた青空は、今日は見られません
雨も降ってきました
そんな日もあります
また、雨がうれしい日もあれば、雨が悲しい日もあります
当然、青空がうれしい日もあれば、青空が悩ましい日もあります

考えるのは、雨の日も、青空の日もいつまでも続くわけではないということと、同じ空模様でも自分の気持ち次第で、心は変わるということです

誰かが言いましたが、自分の機嫌は自分でとることが大切です
そして、大先輩から教えていただいた「いつも上機嫌」は、自分自身にとっても、周りの人たちにとっても、重要だと思います


生徒玄関には傘と防寒具が並んでいます
これも昨日とは違った風景です
そして玄関から外へ出て校舎を見上げると、設置されたばかりの懸垂幕が輝いています
下から見上げてみます
少し離れて正面から見てみます
もっと離れて空や校舎と共に見てみます

「祝 全日本合唱コンクール全国大会 金賞・特別賞(高松市教育委員会教育長賞、カワイ出版奨励賞)」

鉛色の空が明るく見えるのは、わたしの心の影響かな
つくづく人間は「心」に強く影響を受けていると実感します 

マナブ no.636

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2日連続で、別ジャンルの研修を受けていました
どちらも学びの多いとても素敵な時間でした

昨日の研修では、多くの元気をいただいた気がします
なんだか心が上向きになる感覚です
多くの方との新たな出会いがあったり、久しぶりに再会する出会いがあったりと、やはり人は縁の中で生きていると実感しました
講師の先生との出会いもそうです

困難な問題に直面した時、万策尽きるまでやり尽くす
バイアスに翻弄されず、自分が本当によいと思うことをする
過去の成功体験が、どの課題にも通用することはない
・・・

今日の青空のように、スカッとした思いになる研修会でした
逆の立場でそのような場をつくることができるだろうかとも思いました
教職員や生徒の前でしゃべることがあるわたしにとって、そのことは重要なのです
授業と同じで、いかに言葉を精選し、どのような音量やトーンで、あるいは表情で伝えるかも改めて考えなければと思いました

午前中に校舎内をまわり、教師も生徒も共に学びの空間をつくっているその姿を観て、何だかうれしくなります
写真1:立体模型を使いながら課題解決のため意見を交換する姿
写真2:タブレットで技をかける動画を撮影し合い、客観的に自分をみる姿
写真3:裁縫の分からないところを教師に尋ねながら集中して作業する姿
写真4:ペアで英文を伝え合う姿
写真5:グループで協力しながらダンスの振り付けを考え、試行錯誤する姿
・・・
その他にもいろいろです
生徒も指導者も、とにかくよいと思うことをとことんやるのです
うまくいかなければその時に立ち止まり、よく考える
そして、またやる
これは学ぶ側も指導する側もです

基本的に、ヒトは「よりよく生きたい」と思う存在だとわたしは思っています
「よさ」にはそれぞれの価値観があるので、「それはおかしい」と周りから言われるかもしれません
その時、「そうなのか」と考えて方向転換するのか、「いやいや、これが自分だ」と突き進むのか、決めるのは自分です
未来の責任は自分で背負うしかないですから
ただし、周りの声に耳を傾ける心だけはずっと大切にしていなければと思っています
バイアスに翻弄されないように・・・
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3/13 同窓会入会式
3/14 卒業証書授与式  10:00

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