最新更新日:2024/05/19
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校訓 天資養活 自他共栄  本校の特色を活かし、保護者や地域のみなさんと連携しながら、一人一人の生徒が「勇気をもって」一歩踏み出せる学校をめざします
出中 校訓
出中 校舎
砺波市立出町中学校
住所:〒939-1366
富山県砺波市表町18番29号
TEL:0763-33-2329
FAX:0763-33-2330

変化と予想 no.670

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朝、放射冷却で校庭に氷が張っていました
冷え込みで霧も発生し、見通しが悪い朝でした
悪いという表現を使いましたが、表現を変えれば、幻想的な雰囲気の朝でした
朝日が昇り、いつもの見慣れた風景が一層違って見えます
そして、その反対側に目をやると、月が霧の中にひっそりと浮かび、地平線に沈む準備をしています

放射冷却が起こるということは、空に雲がないということです
そのために地表の熱がどんどん宇宙に流れ、地表付近の気温が下がるということです
知ってると不安にはなりにくいです
太陽が昇り気温が上がれば霧は消え、青空が広がると予想できるからです

予想通り、青空が広がりました

どんどん変化する気象状況でしたが、予想できれば慌てることはありません
予想できなかったり、予想と違うと慌て、そして不安になります
人類の力は経験を伝え合えることであり、今までの先人たちの知恵や経験が今のわたしたちに安心感や対処法を教えてくれます

「温故知新」
「故(ふる)きを温(たず)ね、新しきを知る(論語‐為政)」もそのひとつです

出中生のみなさん
おとなはみんなよりも長く生きています
こればっかりはどうしようもない決定的な違いです
だから、不安になったり、困ったことがあったら、周りのおとなを頼るのです
不安や困った中身を相談するのです
そこから先は自分で考え、決めます

霧の中に浮かぶ淡い月を、出中生が誰もいない校舎の廊下から眺めながら、そんなことを思っていました
そして、霧が晴れて青空が広がった風景を眺めつつ、改めてそのことを考えます


さて、2023年の「校長室より」はこのno.670の記事で最後です
2024年もよろしくお願いいたします

みなさん、よいお年をお迎えください
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命を削る no.669

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9時に開始した会議が昼をまわって終了しました
内容は入試に関する書類のチェックです
間違いがあってはならないものであり、第3学年のスタッフが命を削って作成した書類を、多くの教師が緊張感をもって確認します
わたしの若い頃から比べれば、書類の内容等事務作業は相当軽減されているとはいえ、「ミスの許されない」ものであるため大変なのです

進路決定は本人が一番大変なのですが、その本人の想いが叶うように多くの人が様々な場面で支えています
家族はもちろん、我々教師もできることを精一杯行います
決して担任1人だけが担当しているわけではなく、学校全体で、全教職員がチームとなって一人一人の進路決定を様々な形で支えます

3年生は思う存分、自分の進路決定に向けて、大いに悩み、大いにエネルギーをかけてほしいと思います
いつも言いますが、しんどくなれば少し立ち止まり休めばよいです
しんどい思いを、伝えやすい人に伝えればよいです
本気のあなたを、周りの人は最後まで支えてくれるはずです

自分が選ぶ道 no.668

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冬休み中に3回計画されている質問教室の1回目が本日開催されています
学年関係なく、英語に特化した質問教室
自分の所有する教材を持ち込んでの、主体的な学習です
日頃お世話になっているスタディメイトが特別講師です
※教師もサポートしています

休みに入り数日たっているので最初は頭のウォーミングアップからスタートです
その様子をみていると、2022年の4月、東京の専門学校の入学式で、お笑いタレントの江頭2:50氏が、祝辞として読んだ手紙を思い出しました
少し探すと見つかったので紹介します

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お前らに一言、申す!

入学おめでとう!!
今日、みなさんは大きな夢と希望を胸にこの会場に来られたと思います
しかし、世の中良いことばかりではございません
かくいうわたしも、トルコで(中略)捕まったり、新宿で(中略)捕まったり、嫌いな芸人ランキングは9年連続1位、抱かれたくない男ランキングも不動の1位でした
最近では(中略)ふられてしまいました
もう、どうしようもない人生です
でも、そんなことがあったからこそ、好きなYouTuberランキングで2年連続の1位を獲ることができたんだと思います

かなり遠回りをしましたが、何が言いたいかと言うと、何があっても諦めるな!ということです
夢を追いかけていたら、必ず壁にぶち当たります
うまくいかなくて悔しい思いをしたり、恥ずかしい思いをしたり、どうしていいかわからなくなったり・・・
でも、それは当たり前です!
だってお前らが追いかけているのは夢なんだから
簡単に手に入らないから夢なんです!
それに打ち克って掴むのが夢なんです
やりたいと思わないならやらなくていい
でも、やりたいと思ったら諦めずにやってください
真剣にやってみてください

俺はどんな仕事でも真剣です!
お尻から粉を出す、これ、普通だったらただの変態です
でも、なりふりかまわず、真剣にやっていたら誰かが笑ってくれる
真剣にやるのは若い君たちにとっては恥ずかしいことかもしれません
バカにしてくるやつもいます
でも、99人がバカにしても1人が応援してくれたら、それでいいじゃねーか!
1人が笑ってくれたらそれでいいじゃねーか!

それでも、もしつらいこと、嫌なことがあったら俺を見ろ!
そして笑え!
悩むのがバカバカしくなるから

  代々木アニメーション学院 特別CEO 江頭2:50
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当時、このメッセージが「本気・根気・元気」に通じていると感じ、せっせと5分間の音声を文字起こしをしていたのでした

彼の風体やパフォーマンスを観ていたら、本人が言うように「何やっているんだ!」と言われる芸人さんですが、東日本大震災での言動や、スタッフに対する言動から、わたしにとっては魅力的で、惹かれる部分があるのです(※印象操作されているのかもしれませんが・・・)
そして今朝の出中生の姿が、彼の言葉を思い出させたのでした

話は戻って、冬休みの質問教室
参加者は、教師から「来なさい!」と強制されたわけではありまん
質問教室の実施を紹介され、自分で「行こう」と決め、今日、この教室にいるわけです
自分の未来のために、自分で考え、行動している姿が、ここにあります
だからこそ、わたしは彼らを応援します
当然、ここに居なくても、自分で決めて未来のために取り組んでいる出中生も全員応援します
そして、どうしてよいのか分からず、悶々としている出中生も応援したいです
悩んだときは、とにかく一人で抱え込まず、誰かを頼りましょうか
それは自分の伝えやすい人でよいです
また、解決策の一つは、それが江頭氏でなくても、何か元気になるものを自分なりにあると、ちょっぴり楽だと思います

冬休みは始まったばかり
わたしが終業式で伝えた、できることは何か?!を、考えてみたかな?
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砺波市「社会に学ぶ『14歳の挑戦』」no.667

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本日、本校で砺波市「社会に学ぶ『14歳の挑戦』」事業 第2回推進委員会が開催されました
本事業でお世話になっている各事業所の代表の方(委員様)、市教育委員会の関係者、そして、4中学校の学校長が一堂に会して今年度の授業の成果の確認や、来年度に向けての協議をしました
お忙しい中、そして足元の悪い中、来校いただき厚く感謝申し上げます

平成11年度に始まり、今年で25年目を迎えたこの事業
今年度は9月25日(月)〜29日(金)、市内4中学校2年生、405名が、149事業所でお世話になりました
4年ぶりに市内4中学校すべてで、5日間の活動がかないました
出中の2年生も、本気・根気・元気に5日間をがんばりました
活動を終えてとらせていただいた、事業所からのアンケートの中に、次のようなものがありました
「日を追うごとに積極性が感じられた 最終日の感想を聞くとたくましさを感じた 引き続きこういった機会は必要であると思う わたしたちにとっても地域社会と共に自社があることを再認識した社員教育の機会であったと思う」
本日の協議の中でも、同様の意見を聴かせていただきました
多くの方の支援を受けながら本事業を続けることの意義を、改めて強く感じました
みなさまのお陰様で地域にも理解いただている事業になっていると感じます
すべての関係者のみなさん、ありがとうございました

来年度もよりよい活動、そして砺波市内の中学2年生にとってよりよい機会になるよう、準備したいと思います

砺波市「社会に学ぶ『14歳の挑戦』」の過去記事
1日目 2日目 3日目 4日目 5日目
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冬至に思う no.666

出中生のいない校舎は、やはり寂しいものです・・・

さて、今日は冬至
1年の中で昼の長さが最も短く、夜が最も長い日です
明日からは少しずつ昼の長さが長くなり、春に向かって季節が進むこととなります
ただし、空気や水は温まりにくく冷めにくい性質があるため、この後も寒さは厳しくなっていき、まだまだ「春」と感じにくいです
年が明けると「新春」と言いますが・・・

また、冬至は日の出の時刻が1年の中で一番遅く、日の入り(日没)の時刻が一番早いと思われがちですが、違います
下の表は、わたしがちょくちょくお世話になる、カシオ計算機株式会社の「生活や実務に役立つ計算サイト」を利用して作成したものです
出町中学校の所在地の緯度・経度・標高を調べ、このサイトに入力すると、任意の日の、日の出の時刻、日没の時刻が分かります
ご覧のように、2023年で最も日没の時刻の早い日は、12月6日の午後4時41分41秒でした
そして、2023年で最も日の出の時刻が遅いのは、1月6日と7日の午前7時3分20秒でした
ちなみに2024年の最も日の出の時刻が遅いのは、1月7日の午前7時3分21秒です
※出町中学校の緯度・経度・標高が正しくない場合は結果が違いますので、自分でも調べてみてください

おもしろくありませんか?
わたしが理科教師だからでしょうか?

表からは1年の中で最も日の出の時刻が早い日、日没の時刻が遅い日も分かります
1年の中で最も昼の時間が長いのは夏至の14時間43分18秒
1年の中で最も昼の時間が短いのは冬至の9時間42分29秒
その差は、5時間0分49秒!!
日本に四季が生じるわけです

では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
理科で学習済みの3年生は分かりますね
2学期の学習内容です


自分でスケジュールを立てられやすい冬休み
自分次第で1日の過ごし方をコントロールできます
日頃できないであろう家庭の手伝いはもちろん、自身が興味のあることを調べてみることにも時間を使ってみませんか
きっと、未来の自分が喜んでくれるでしょう

カシオ計算機株式会社の「生活や実務に役立つ計算サイト」
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終業式 no.665

明日予定していた終業式を、本日3限に実施しました
壇上から出中生の姿を観ると、なぜか涙が出そうになります
2学期の始業式よりも、それぞれが成長したように感じるからかもしれません
そんなみんなに伝えたことは、次のメッセージです

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今、2学期をふりかえって、あなたは何を思うでしょう?

毎日の授業や生徒会等の日常活動そして部活動
運動会
砺波市「社会に学ぶ「14歳の挑戦」」
和鍾文化祭
進路決定に向けての学習
総合的な学習の時間での多くの方々との出会い
新人大会や各種コンクール・コンテスト
・・・ などなど

行事も多かったこの2学期
本気・根気・元気で取り組んだあなたは、ちょっぴりでも、今までより成長した自分を実感できたでしょうか?
よく言っていますが、「よりよいものは未来にあり、それは、今でも過去でもありません」
今の先に未来があるからこそ、今が良くても悪くても、わたしは「この今」を大切にしたいです
そして、あなたにも大切にしてほしいと思っています

明日は気象状況によって臨時休業となる為、予定より早く明日から冬休みを迎えます
さあ、あなたが「今」できることは何でしょう
2学期の結びとしてだけではなく、2023年の結びとして、あなたが「今」何をできるか、考えてみてほしいです
当然、答えは人によって違います
これは、あなたが、あなた自身へ問う課題です
他の誰かと比べるものではありません

何も思い浮かばなければ、2024年の目標を決めましょうか
そして、その目標達成のために具体的に何をするか考えてみましょうか

考え、そして実行する
あなたの未来のために、よりよい冬休みになることを願っています

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用語の意味 no.664

21日〜23日 今季最強寒波やJPCZで警報級の大雪の恐れ 西日本で積雪も
これは、本日午前8時18分に日本気象協会から配信された、気象予報士の予報の見出しです

予報の概要は、次のようなものです
・21日(木)から23日(土)にかけて今季最強の寒波が襲来
・北日本から西日本で日本海側を中心に大雪の恐れ
・ポーラーロウやJPCZの影響もあり、降雪量が多くなりそう

そして、降雪予報として降雪量の予想も配信しています
【降雪量の予想】
・21日(木)6時までの24時間に予想される降雪量は多い所で
・北海道地方:50センチ
・北陸地方:40センチ
・中国地方、九州北部地方:15センチ

・22日(金)6時までの24時間に予想される降雪量は多い所で
・北陸地方:50から70センチ
・北海道地方:40から60センチ
・中国地方:20から40センチ
・九州北部地方:10から20センチ

・23日(土)6時までの24時間に予想される降雪量は多い所で
・北陸地方:50から70センチ
・北海道地方:30から50センチ

当然北陸地方に住む我々も十分に警戒しなければなりませんが、「北陸地方」「多い所で」「降雪量(※積雪深とは違います)」という言葉は意識したいです
下の図にあるように、気象庁の地域名の定義として、「北陸地方」は新潟県、富山県、石川県、福井県です
季節予報で用いられる「北陸西部」は富山県、石川県、福井県です
豪雪地帯を抱える新潟県が「北陸地方」に区分されていることも考慮しつつ、新しい情報に留意し、出中生、そして教職員の安全確保に努めます
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/...
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模様替え no.663

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日本気象協会/ALiNKインターネットの2週間天気予報によれば、明後日からすっかり雪模様です
本格的な冬模様とも言えますね
そこで、本校ホームページも、秋模様から冬模様に変更してみました
やや文字が見にくいのですが、四季を意識して模様替えです

模様替えをするとちょっぴり気分を切り替えることができます
12月も残すところ今日を入れて13日
2023年が終わり2024年の始まりです
今年を振り返り、新年に向けて助走をつけてみましょうか

3年生にとっては卒業と進路決定が現実味を帯びていると思います
特に進路選択については、思い悩むことも多いでしょう
わたしはそうでした
楽になりたい気持ちと、安易に選んでよいのかという気持ちでぐちゃぐちゃでした
人生初の未来の選択という意識もありましたのでなおさらだったような気もします
とにもかくにも困った時は素直に周りを頼ることです
少なくともおとなは出中生のみんなよりも長く生きています
その分、経験していることが圧倒的に多いはずです
時間についてはどうしようもありませんから、人生の先輩としてその声に耳を傾けない手はありません
そして最後は自分の人生ですから、自分で決めます
自分の人生の責任は自分でとるしかないのです

煮詰まったら、少し休んで、何かしらの模様替えでもしてみましょうか
考え方をがらりと変える、思考の模様替えもそのひとつかもしれません
かくいうわたしは、これから寒くなるというのに髪の毛をバッサリ模様替えしました
髪の毛の模様替えと言っても単に切っただけです
カラフルな色にしたのではありません
ちょっとしたことでも気分は少し変わりますね

Visitor no.662

本日海外からのお客様をお迎えしました
本校○○さんのお宅にホームステイしている□□さんです
日本滞在中にぜひ日本の中学校を体験したいとのリクエストがあり、本日の1日入学体験となりました
出中生にとってもよい機会です

朝、校長室へあいさつに来てくれたので、ちょっぴり会話しました
「Nice to meet you !」
初対面で緊張感がビシビシ伝わるように感じたので、思わず「Are you nervous?」と尋ねると、「No!」と即答
申し訳ない・・・
その後、握手して別れ、□□さんは、職員室で教職員への挨拶を日本語でしてくれました
なんとも立派
家で○○さんと練習したのだろうなと、感心しました
何しろ○○さんも緊張しているように見えたからです
これもまた失礼にも私の勘違いかもしれませんが・・・
わたしの思い過ごしかな

朝の読書、朝の会から学級での生活がスタートし、授業、給食等、今日の日程をすべて体験しました
帰りの会後に再び校長室へあいさつに来てくれたので、ひとつ質問をしました
「How was your experience at school?」
回答はこれまた即答で、「Fun!」でした
笑顔で緊張もすっかりとけたようでした
「Have a good time in Japan!」と伝え、再び握手をして別れました

今日、わたしは出張があって教室での様子を見ることは叶いませんでしたが、出中生とも楽しく過ごせたと報告を受けています
出町中学校での体験が日本の思い出の1ページになったとしたら幸いです
○○さんの学級のみんなにとっても有意義な時間となったのではと思っています

やはり、リアルな体験は大切です

問う no.661

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朝、校長室の前の掲示をじっと見つめる○○さん
「えらく、しっかり見てくれていますね?」
「はい、ためになることが書いてあるので」

まっすぐにそう答えることができる○○さんが素晴らしいと感じます
そして、見てくれていてありがとう

先日は校長室の中に、別の出中生が廊下の掲示を読み上げる声が聞こえました
「なせばなる なさねばならぬ、なにごとも ならぬはひとのなさぬなりけり」
「うえすぎ、・・・・、うえすぎ・・・・」
そして、去っていきました
むむむ、「鷹山」を読めなかったのね・・・
「ようざん」とふりがなをつけました

ただ、その横に掲示してある、「己所不欲 勿施於人也」は、解説つけません
冒頭の○○さんに、「これは読めますか?」と問うと、「うーん、分かりません」と答えてくれました
分からないことを素直に分からないというところも素晴らしい
「教えてください!」とはお願いされなかったので、「また、調べてみてください」ということにしました


午前中、2年生が家庭科の授業で調理実習をしていました
「今日は、何をつくっているのですか?」と尋ねると、□□さんが、「豚汁」ですと、答えてくれました
実習中に「家でも調理はするのですか?」と何人かに尋ねました
「時々やっています」「全然やっていません」いろいろな回答がありましたが、ねぎを切ったり、みそを溶かしたりする手つきはみんななかなか様になっていました


どうも、出中生が本気・根気・元気に学習等に取り組んでいる姿を見ると、いろいろ聞きたくなってしまいます
学習等の邪魔にならないだろうと判断したときは、想いのままに問うようにしています
「ああ、あの時、聞いておけばよかった」と思いたくないからです
だから、出中生のためにと来校されるお客様にもいろいろ尋ねてしまいます


中里介山 氏 著の「大菩薩峠」の新月の巻にこのような文章があります
「いま道庵が、聞くは末代の恥、聞かぬは一時の恥と言ったのは、たしかに比較が顛倒している。正しくは、聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥――と言わねばならないところを、顛倒してしまっているのだから、せっかくの格言俚諺が全然意味を逆転せしめてしまっている。」

そうなのです、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」なのです

誰が最初にこの言葉を言ったのかをわたしは知らないのですが、似た言葉はいろいろあります
例えば、千利休の言葉
「恥を捨て人に物とひ習ふべし 是ぞ上手の基なりにける」

英語でもこのような文章があります
○Better to ask the way than go astray.
(道に迷うより道を尋ねる方がよい)
○Asking makes one appear foolish, but not asking makes one foolish indeed.
(尋ねると愚か者に見えるが、尋ねなければ本当の愚か者になる)
○Ask much, know much.
(おおいに聞いて、おおいに知れ)

人間の考えることは同じということでしょうか
興味深いものです

出中生のみんなも、どんどんおとなを利用すればよいです
ただ、未来の自分のためになる上手な質問の仕方があります

ひとつは、「自分で一旦調べてから質問する」
質問の仕方が分からないなら、まずは質問してみるはありです
その次の段階が、「調べて疑問に思ったことを質問する」です

質問A「問題集のこの問題のここが分からなかったので、もう一度確認してから、再チャレンジしたけれど、この部分が分かりません。教えてください。」
質問B「問題集のこの問題を教えてください。」
このふたつの質問の仕方の積み重ねは大きな違いとなるでしょう
また、相手が教師やおとなでなく生成AIに対する質問であったとしても、その回答は違ってくるでしょう
生成AIに質問する際も、丁寧に具体的に問うと、回答の質が上がるという研究成果もあります

さあ、あなたは疑問を問うていますか?
周りの誰かに助けを求めることができていますか?
本気・根気・元気なあなたを、多くの人が助けてくれるでしょう
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見えるno.660

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朝の空

朝日に照らされて、雲が美しく感じられます
今日もよい1日かな

ここで理科教師のサガが発動します
あれは「高積雲か?」「巻積雲か?」

高積雲は「ひつじ雲」等とも呼ばれ、発生する場所が低く厚い雲
巻積雲は「うろこ雲」「いわし雲」等とも呼ばれ、上空の高いところにある薄めの雲
両方とも層雲とは違い、ある程度の厚さがありますから、今朝のように塊が見られます

発生する高さが違うので地上からの距離が異なり、その見かけの大きさで判断できます
わたしはいまだに怪しいですが・・・
一般的には、手を伸ばして、小指または人差し指を1本立て、雲の塊が小指に隠れた場合は、上空の高いところにできる巻積雲の可能性が大
雲の塊が人差し指からはみ出してしまうようであれば、高積雲の可能性が大
微妙な話ではあります

無数の塊が生じるのは、空の上の方で温度勾配が大きいなどの要因で起こるようで、ベナール対流と呼ばれる穏やかな細胞状対流の集団です

空気は透明で見えません
温度を変化させる熱も見えません
だけど、雲の流れや雲の形で、空気の流れや空気の温度を知ることはできます

人の心も似ています
心は見えません
だけど、その言動から、心を少しは知ることができます
昨日、1年生のある学級がみんなでアップルパイをつくりました
そのお裾分けを職員室へもってきてくれました
彼らの心を感じられます
わたしのところへ持ってくる前に、○○先生へもっていくこと
わたしは1種類のパイをいただきましたが、△△先生は2種類のパイをいただいたこと
変な意味ではなく、それぞれに素直な心が表出していると思います
決して悲しんだり、怒ったりしているわけではありませんよ
わざわざ届けてくれたことがうれしいのです
○○先生や△△先生と違っていて当然だとも思っています

朝の雲は午前のうちにその姿を全然違うものに変えていました
おもしろいものです
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しょうがつことはじめno.659

師走も中旬
今年の漢字が「税」と発表されるなど、2023年も終わりに近づいています
学校も学期末の業務等が一層慌ただしくなり、まさしく「師走」状態です

そして、気付くと本日はもう「正月事始め」です
新年の準備を整え始める日とされています
「正月迎え」「ことはじめ」「ええことはじめ」「まつならし」等、地域によってその呼び名が違うことも興味深いものです

古代中国の暦作成に用いられた「二十八宿」の、28日毎に訪れる吉日「鬼宿日」が旧暦の12月13日だったことが由来のようです。
「鬼宿日」は鬼が宿に居てその日は外出しないため、婚礼関連以外のすべての行事を始めるのに良い日とされていたようです
そのため、この日から新年の準備を開始する慣習が江戸時代から定着します
1872年に旧暦が新暦に切り替わっても、「12月13日は正月事始め」の慣習が残ったようです

ちなみに、新年の準備は12月13日から始め、遅くとも28日までには終えるのが基本です
29日は「二重苦」に通じますし、31日の準備は「一夜飾り」となり、適当で心がこもっておらず、年神様に失礼にあたるとされるからです

寺社仏閣では、煤払いや松迎えの行事を執り行なうところがあります
さて、出町中学校では何から始めましょうか・・・
師走の忙しさを理由にして先送りせず、今日から準備を始め、福をもたらす年神様はもちろん、出中に関わる全ての方々や、家族が心豊かによりよい新年を迎えられるようにしたいと思います

とりあえず、校長室に2024年のカレンダーをかけてみました
当然、まだ表紙はめくっていません

道徳科(どうとくか)no.658

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「ああ、明日(今日)は、道徳かぁ・・・」

ダジャレではありません
生徒のみならず、指導者が冒頭のような想いで道徳科(※正式には「特別の教科 道徳」)の授業に臨むのであれば、悲しいことです(※ただ、その気持ちは理解できます 若い頃のわたしがそうだったので)
「お!明日(今日)は道徳だ!」と、授業に臨むことが理想ですが、・・・
大学で履修する教職の過程で、道徳に関する単位は2単位と少ないこともその要因でしょうか

今日の午後に、第3学年の学級で新規採用者が「道徳科」の研究授業を行いました
「道徳科」という言葉は、一般の方には耳慣れないかもしれません
もともとは「道徳の時間」と学校現場では呼ばれていました
学校での学習内容等について定めている学習指導要領が、2015年に一部改訂され、その名称が「特別の教科「道徳」(略して道徳科)」となります
中学校では2019年度に全面実施となり、他教科のような数値での評価はなじまないとして、「特別の教科」となっています

もともと1958年にスタートした道徳の時間には教科書がなく、検定を受けない副読本や教師自作の資料等を使っての授業でした
このような授業の在り方について議論はされてきましたが、教科外として実施する方針は長く変わりませんでした
2013年の国の教育再生実行会議が、深刻化するいじめ問題に対する提言として道徳教育の充実を求めます
このことから文部科学省の有識者会議は教科化へと舵を切りはじめます
道徳の時間には評価がないことで軽視され、他の教科に振り替えられることがしばしばあった学校現場の実態や、教師の道徳教育に対する理解不足、なかなか効果的な指導方法が確立されていなかったことも一因とされています

「特別の教科 道徳」となりましたが、その目標は変わりません

中学校学習指導要領(平成 29 年告示)「特別の教科 道徳」
第2節 道徳科の目標 第1章総則の第1の2の (2) に示す道徳教育の目標に基づき、よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため、道徳的諸価値についての理解を基に、自己を見つめ,物事を広い視野から多面的・多角的に考え、人間としての生き方についての考えを深める学習を通して、道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる

解説には、「道徳科が目指すものは、学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の目標と同様によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことである。その中で、道徳科が学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の要としての役割を果たす・・・」と、明記されています

道徳科は道徳教育の要であり、生徒の道徳性を養うことを目指します
言い換えれば、心を育てます
その心は生徒たちがこの激動の時代を生きていくうえでの基盤となります
日本で凶悪犯罪などが起こるようになり、また格差社会の歪みの深刻さが増しています
そして、不寛容の時代になったとも言われます
こういった複雑で多くの課題を解決する鍵が、道徳教育の中にあるとわたしは信じています
何より、生きていくうえでの基盤として大切にしなければならないものがそこにあると、わたしは考えているからです

心は直接目で見ることはできません
教育の効果がすぐに表れるものでもありません
その時間に出会った課題に対して、自分事として深く考え、他の価値観に触れた時、確実に心に成長の種がまかれると思っています

今日の研究授業でも、そんな場面が見られました
出中生の可能性と、未来を感じられる瞬間です
教師の方はその職を辞するまで、日々研鑽ですね
脱皮しない蛇は滅びる・・・

道徳科の授業は、面白いのですよ
生徒と共に教師も人間の生き方を考えるのです
そこには人それぞれの価値観があり、人それぞれの人生があります
どのような人生を歩むのかを決めるときに、自分の誠の心に問うことが重要だとわたしは思っています
中学生も既にそのような歳なのではないかとわたしは思っています

しあわせno.657

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校長室に入ると、フワッと季節の香りがします
季節の香りとは、ユズです
以前本校に勤めていた職員が、先日わざわざ学校までたくさんのユズを届けてくれました
そのうちのひとつを校長室にいただき、その香りを楽しんでいるのです


日曜日に、沖縄県で全国中学校文化祭が開催され、本校合唱部が出演しました
残念ながら諸般の事情で沖縄へ行き、直接その演奏を聴くことは叶いませんでしたが、LIVE配信で彼女たちの活躍を観ることができました
目と耳でも4曲目の瑠璃色の地球は聴いていて泣けました
会場で直接、空気の振動や会場のにおいなど、からだ中で彼女たちの演奏を聴けていたとしたら、もっと違う次元の感動を味わえたかもしれないと思わせるパフォーマンスでした
贔屓耳からか、演奏終了直後の会場からの拍手は、それまでのものとは違っていたように感じました


新型コロナウイルス感染症に感染したとき、味覚障害になりました
味、においを全く感じず、戸惑った記憶が鮮明に残っています
この休みに、最近はまっている「おいしい給食」というドラマのシーズン1(現在はシーズン3)を連続して数話観て、そのことを思い出しました
ドラマの中に、給食が苦手な生徒が登場する話の会があり、胸があつくなりました
小学生の頃から15分間の時間内で食べきれず、いつも苦しい思いをしていたと
食べるのが遅いために、周りからいじめられたと
中学生になり、がんばって食べていたが、やはり苦しいと訴えます
休んでいた保健室で、「ゆっくり食べていいのだ」と副担任が付き添いながら一緒に給食を食べた時、その生徒がしみじみ言います
「おいしい・・・ 給食って、おいしいですね」
「今まで時間内に食べることばかりを考えていて、味なんて分からなかった」
泣けました・・・


校長室のユズの香り
沖縄からの合唱部のLIVE配信
そして、ドラマでのセリフ
・・・
すべてがつながります
感じることの幸せです

今の自分は幸せです
身の回りのいろいろな刺激を感じられる幸せ
幸せを実感できることも、幸せ
朝から学校で出中生の本気・根気・元気を感じられる幸せ
悩んでいる出中生の姿を見たり、知ったりすることもありますが、悩むことは成長するための時間とも言えます
悩んでいる本人にとってはつらい時間かもしれませんが、未来の自分はどう評価すると想像しますか?
しんどいかもしれませんが、それは未来の幸せにつながるかもしれません
「そんな気楽なこと言うな!!」と怒りが湧いた人はまだエネルギーがあります
エネルギーがないと感じた人は少し休みましょうか
少し止まると書いて、「歩」です
ゆっくり未来へ向かって確実に歩いているのです

ああ、また話が脱線しました


本日合唱部が全国中学校文化祭を終え、沖縄から帰県しました
長旅を感じさせない元気な姿を見られてこれまた幸せです

わたしにとって、今日も幸せな日でした
感謝です
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為せば成る no.656

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「伝えたいことが上手く表現できない」
「親しくない人、知らない人との会話が苦手」
「思考力・理解力がいまひとつ」
・・・
自分自身に、このようなことを感じたら、それは語彙力の欠如からくるものかもしれない・・・
と、かつて言われ、わたしは動揺しました

悪意がなくても言葉のチョイスを間違えば、相手に不快な思いをさせる可能性はあります
SNS上で起こるトラブルの原因としてよく聞くことです
語彙力がなく、コミュニケーションが苦手となると、得られるはずの情報を得られないとか、柔軟なものの見方・考え方ができなることを経験したり、見たりしました
わたしも危ない
わたしも語彙力が足りない

今年度も出中生が積極的に取り組んでいる「総合的な学習の時間」では、各教科で育った力を総動員して課題を探求しています
その様子をのぞくと、どんどんアウトプットして、より多くの情報を収集しています
また、多くの情報を整理するのも言葉です

「分かった!」の語源は「分ける」と、読んだことがあります
確かに、分けることで頭の中が整理され、つながり、理解へと続くイメージが浮かびます
この時も、やはり語彙力が重要です
そして、言葉として出さなければ、自分の想いや伝えたいことは周りの人に伝わりません
前号の続きのような話となりますが、相手を想い発信することも大切ですが、受ける側もドンと受けられる力をつけておくことは必要でしょう

「そんな細かいこといちいち言わなくても」
「重箱の隅をつつくような話題はやめてよ」
教育活動において、このような発想は逃げでしかないようにわたしは思っています
わたしも語彙力を鍛えねばなりません
やらなければ確かに「楽」
しかし、やらなければ付かないのが「力」です
当然、限られた時間や環境の中で、何でもかんでもできるわけではないことが前提です
時間を生み出すのも自分自身のやり方次第
学校にいるときだけでなく、日常的にあいまいに使っている言葉の意味を一つ一つ考えてみると、結構難しく、だからこそ案外楽しいものです

あ! 「学力」とは「学ぶ、力」ですね

今、校長室の前の掲示は、上杉鷹山氏の言葉です

為せば成る
為さねば成らぬ 何事も
成らぬは人の 為さぬなりけり


人のせいにしている暇はなく、成らぬは自分がやっていないからだと、自分自身に言い聞かせます
やはり、脱皮しない蛇は滅びるのです

「伝える」「伝わる」no.655

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今年度、第3学年の生徒たちが考えた総合的な学習の時間の課題は「より地域を発展させるために、自分たちができることは何だろう」です
課題解明のために出中生が取り組んできた様々な分野の探究活動について、今日もいろいろな場所で「伝える活動」を行いました

地域の商店に地域活性化のために制作したポスターを貼らせてもらう学級、ニュースポーツについて考え、市教育委員会生涯学習スポーツ課の方に来校いただきプレゼンをする学級がありました
また、この活動の最初にいろいろ教えていただいた県庁職員の方に学習成果を披露する学級(写真)がありました

※既に「砺波市の公共の場をより魅力的にデザインしよう」という学級テーマで活動し、アドバイザーとして来ていただいた砺波市役所の方に一人一人のプランを紹介した学級もあります
HP:第3学年総合的な学習の時間「砺波市アート化計画」発表会11/30

出中生は本気・根気・元気で学習に励んでいます
地域等の学校の外での活動や学校関係以外の方々とつながり等を通して、新しい学びにつなげています


ヒトは人の間で、人間になる

若い頃にどこかで聞いた文章が、いまだにずっと頭のどこかに残っています
ヒトは社会性のある動物であり、互いに支え合いながら生きています
そのためにコミュニケーションをとることは家族であってもとても重要です
わたしたち教育関係者は、対生徒、対保護者、対地域、対教職員、対その他・・・と、コミュニケーションなしで教育活動はできません
音声言語のみならず文字言語、ボディーランゲージ、また、ICT等のデジタルの活用もよりよいコミュニケーションの一助となるものです
発信なくして、理解してもらおうとはムシがよすぎます

ただ、なかなかに自分の考えや想いを誰かに伝えることは難しいものです
いくら「伝え」ても「伝わら」ないことがよくあります
100%正確に伝えるのは難しいということを前提に、「いかに伝えるか?」の先にある、「伝わるようにするにはどうするか?」を意識したいと常々思っています
「伝○る」の、「え」と「わ」は一文字違いですが、その意味するものは全然違います

「伝える」には一方的に他方へ受け渡すイメージがあります
主語は自分であり、聞き手としての相手に「ただ渡す」(伝える)という印象です
相手がそれを受け取ったかどうかの意識は薄いように感じます
最近の中高生のネットトラブルも、送った側の一方的な想いにより誤解を生じることが多いように感じます
送ったこと(伝えたこと)と、分かった(伝わった)ことは違うはずなのに・・・
そこに悪意がない場合が多いからこそ、両者が精神的に傷つくこともあります

「伝わる」には、聞き手としての相手の理解を最優先にしているイメージがあります
主語は相手であり、相手の立場や想い、状況に合わせて「慎重に渡す」(伝える)印象です
そこには「相手は、自分が知っていることも伝えたいことを知らない」「自分の当たり前は、相手の当たり前ではない」ことが前提として意識されています
子供を相手とする学校関係者は特にこのことが大切でしょう

DNAの中に、「人は楽をする」ようにプログラミングされているとわたしは思っています
使わなければカラダのその器官は無駄だと判断され、その部分は退化します
コミュニケーションも同じで、日常生活の中や集団の中で当たり前と判断されたことはどんどん省略されます
残念ながらこれが話が「伝わらない」原因のひとつになってしまうのでしょう
同じものを見る、同じ経験をする
しかし、みんなが同じことを考えるとは限りません
ポジティブに取られる人がいれば、ネガティブにとらえる人もいます
価値観も人それぞれです
だからこそ、相手に理解してもらうためには相手の考えを尊重することが大切であり、相手の話をよく聴くことや、相手を知ることが信頼関係を築く上で重要になるのです

「思ってもいないくせに」とか、「そんなことないだろ」と言われますが、わたしは話下手です
人見知りですし、一人が好きです
しかし、人間として生きていくうえで、コミュニケーションは避けて通れませんから、人前ではいつもとてつもなく緊張します
若い頃のある時期から、「上手に話そう」「話をおもしろくしよう」と思わなくなり、少し気楽になった気がします
ただ、相手に伝わるようにするにはどうするかは、考えるようになりました
その手段は言葉ではありません
表情やアイコンタクトで想いを伝えることもあります

ただ、コミュニケーションの中で「無視」は禁物だと思っています
コミュニケーションをとりたい相手であれば一層そう思いませんか?
相手は何を思っているのか、何を考えているのか、何に興味があるのか・・・
何だか、別の話題に触れているような内容になりますが、結局コミュニケーションの基本はよりよい人間関係構築のすべてに通じるということでしょう

「伝えたから、伝わったはず」となっていないか?
日々の会話や行動が「伝える」だけになっていないか?
教師として疑ってみるところからわたしもやり直しです
相手に「伝えました」「言いました」「書きました」が、相手に確実に「伝わりました」とは、そう簡単にならないのですから

あっち、こっち no.654

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昨日から今日にかけて何だかよく分からないほどバタバタしてます
あっち、こっちへ移動しつつ、あっち、こっちでいろいろしゃべってます

昨日午後は別会場での会合に出席し、終了と同時に他市へ移動し、夜の会合で他県の方と情報交換など・・・
本日は朝から富山市での会合に出席し、終了と同時に会場を飛び出して午後の会議に向かいました
この会議も2会場を移動しつつの会議となり、そのひとつが本校でした
本校では1年生の国語と理科の学習を参観していただき(上写真2枚)、その後質疑応答やら、よりよい未来の砺波市の学校教育について協議しました
なかなかに難しい問題は多いですが、よりよいものをめざし、多くの人が知恵を出し合い、汗をかくことで、確実にその問題の解決に向けて物事が動くと考えます

身の回りのすべてのことがそうかもしれません
人は人との関係の中で人間となる
決して一人だけで抱えることなく、周りの人の力を借りて、問題や悩みを解決できるのではないかと思うのです

出中生も、周りの人の力を借りる、周りの人に頼ることを躊躇する必要はないのです
自分にエネルギーがあり、周りの人が頼ってきたら、そのときはお返しすればよいのです
恩返しとか、恩送りと人は言います
素敵なことだとわたしは思います

あっち、こっち、移動しつつ、また、意見を出し合いながら課題を解決しようとしている出中生を観ながら、そんなことを思いました

ニコニコ no.653

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後期生徒会 生活向上委員会が12月1日から「ニコニコボランティア活動」に取り組んでいます
毎週火曜日と金曜日の朝、7時45分から8時までの取組です
内容は、生徒玄関の清掃、除草(積雪時は除雪も)と、挨拶です
生活向上委員が中心に行うのですが、どんどん広がると素敵だろうなと思っています
ニコニコ、ピカピカ
何だか、気持ちの良い朝でした

悩ましい・・・no.652

金曜日にPTA講演会が開催されました
今年度は富山大学医学部から山田 正明 准教授をお迎えし、「子どものネット依存と医学研究」と題しての講演でした
山田先生には7月に本校全校生徒に向けて講演いただいていますから、参加されたみなさんにとってはご家庭での共通の話題になったのではないかと期待しています

大きく分けて4つのお話でした
1 依存症と依存物について
2 依存症と脳について
3 依存以外として、目の病気と学力について
4 ネット依存の対策について

どのお話も医学的見地や科学的根拠を基にしてのお話であり、個人的にストンと腹に落ちるものばかりです
何度拝聴しても、ネットの長時間利用により脳が溶ける事実は衝撃的です
わたしにとっては、十数年前にタブレットBABYを動画で見た時と同レベルの衝撃です

「では、どうしたらよいの??」が、多くの人の疑問となりますが、これも山田先生は明確にお話しされます
アルコールやギャンブル、過食などの依存症とシステムは同じですから、遠ざけることです
ネットならば利用制限です
例えば平日1時間のノーメディアタイムが脳萎縮を防ぐと・・・
また、おとながこどもの横でネットを利用することが大きく影響するという調査結果もデータを基に発表され、海外からも評価されているというお話も、大変興味深いです
つまり、大事なのは親の行動であると・・・

質疑応答の時間に、保護者の方から学校教育におけるタブレット利用(デジタル利用)についての見解が問われ、山田先生は教育現場への導入に慎重な意見を述べられました
これはとても重要な点であり、我々指導者は子供達のどの力を伸ばすのかによって、うまくデジタルとアナログを組み合わせて教育活動を仕組む必要があるとわたしは考えます
依存症が危険であるからこそ、依存症とは何かを知る必要があります
デジタルが便利だからこそ、その利用目的を精査して、教育に効果的な利用をすればよいとわたしは考えます
デジタルとアナログを比較し、その効果に差がない分野があり、デジタルが優位な分野があり、アナログが優位な分野がある
例えば、集中力や、記憶力を育てるのにデジタルはアナログに劣るなど・・・

タブレットBABYが生み出されたように、何も考えず子守代わりにタブレットをポンと子供に使わせることはとても危険なのです

楽しい!
疲れない!
飽きない!
脳に害!!

楽しい!
疲れない!
飽きない!
脳に害!!

山田先生の唱えられるこの言葉が、頭の中をぐるぐるします
最後に、山田先生は次のように述べられます
「ネットの娯楽利用は、日に1〜2時間であれば(おそらく)問題はないが、それ以上は有害」
「ネット依存の危機感を多くの生徒や保護者、先生方と共有したい」

やはり、「おとなが、こどもを守る」ということなのだと、強く感じました
貴重な機会を企画・運営いただいた出町中学校PTA、学年コミュニケーション委員会、参加いただいたみなさん、そして、お忙しい中来校いただいた山田先生に、改めて感謝申し上げます
ありがとうございました


★興味のある方はこちらをどうぞ↓★
北日本新聞HP コノコト
子どものネット依存 どんな症状?(2018年12月26日)
https://webun.jp/articles/-/287382
全6回シリーズ
※2019年1月22日北日本新聞ぶんぶんジュニア面より

お客様 no.651

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先月から、本校通学区域内の4小学校に在籍する6年生が、中学校体験として来校しています
今日は、出町小学校から児童のみなさんが来校してくれました
数学、美術、理科の体験授業に参加し、ちょっぴり中学生気分を味わってもらっています

最初に校長として少しお話しする機会があるのですが、そのリアクションが楽しくて、個人的にツボにはまりました
話をしたときに、リアクションがあると嬉しいものです
声を出さないとしても、頷くとか、表情で反応するとか、その方法が何であったとしても、リアクションがあることで、「自分の話を聴いてもらっている」ということを実感できるのです

と、言いつつ、自分はそのように相手の話を聴けているかと振り返ります
以前からよく、先輩方からも、「お前は人の話をちゃんと聴けてない!!」と、叱られました
態度が悪いということです
今も、しばしばそのような状態になることを自覚し、その都度反省しています
まあ、「反省だけならサルでもできる」と昔流行した言葉がありますから、気をつけないと・・・
出町小学校6年生のみなさんに、話の聴き方について、改めて教えてもらったと感じています

その後の体験授業では、集中して学習に取り組む姿を見せてもらいました
既に来校済みの、砺波北部小学校、砺波南部小学校の6年生のみなさんもそうでしたね
来週には鷹栖小学校のみなさんの体験授業が予定されています

未来の出町中学生との出会いを楽しみ、そして楽しみにしています
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行事予定
3/20 春分の日
3/22 修了式

学校だより

1学年だより

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3学年だより

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その他感染症様式(インフルエンザ以外)

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