最新更新日:2024/05/15 | |
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I decide who I am.弥生三月、佐布里の梅が咲き誇り、高田の丘の桜木には春の高まりが感じられる頃となりました 第34回知多市立中部中学校の卒業式をこのように盛大に挙行できますことをたいへんうれしく思います 本日は、知多市教育委員会 加古三津代 様、知多市議会 伊藤公平 様 はじめ多数の中部中を愛するご来賓に華を添えていただきました。ありがとうございます 卒業生の保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます 小学校への入学。真新しいランドセルを背にした九年前を思い起こせば心身ともに大きく成長したお子様の姿に感慨も一入と思います 9年間の義務教育を修了しました。お手元にお返しいたします。誕生から15年の子育て、苦楽が思い出されます。これまでありがとうございました。子の成長は、親としての尊い成長の記録でもあります。まだ、次代を担う成人まで幾年月あります。今後とも大切なお子様をお願いいたします 140名の卒業生のみなさん、卒業おめでとう 「平成」最後の今年。最高学年として、よく中部中をリードしてくれた。そして、よく伝統をつないでくれた。ありがとう。 " I decide who I am." 流行の映画というのは、時代を映す。今年の一番の映画は、「ボヘミアン・ラプソディ」だった。この映画の台詞がこれだった。 イギリスのロックバンド、クイーンのボーカルであるフレディ・マーキュリーの半生を描いた音楽ドラマだ。クイーンを知らない君たちも聞いたことのある楽曲が必ずある。 時代は、1970年代。容姿や複雑な生い立ちに劣等感を抱くフレディだが、天才的音楽性は瞬く間に開花、やがてスターダムにのし上がる。そんな中、フレディはスキャンダルやメンバーとの衝突に苦しむ。45歳でエイズによって亡くなるまで、家族に支えられながら、孤独と葛藤する物語。 フレディにとって、家族とは親兄弟だけではない。バンドのメンバーも愛する人も「ファミリー」。苦悩する中、支えたのは「ファミリー」であり、彼が欲したのも、愛したのも「ファミリー」だった。 まず、今日の卒業をあなたの家族と友人、あなたを支えてくれた人に感謝したい。そして、これからあなたの人生の中で愛すべき、守るべきあなたの「ファミリー」を作っていってほしいと思います。人は、人の中で成長するものです。 彼は、孤独と絶望の中、この言葉を残します。 " I decide who I am." 君たちの未来は、希望がある。必ず。しかし、全てが順風とはいかない。人は、元来、孤独なものだ。一人だ。そう感じることきが必ずある。 人は、弱い。自分が他人にどう写っているかを気にかけるものだ。自分と他人を比べるのだ。しかし、大事なことは、人をジャッジしないことだ。まず自分ができることをする。 あなたの本当の価値は、あなたにしかわからないものだ。いや、自分にもそう簡単にわかるものでもない。自分らしく生きるには、厳しい世の中だ。自分が何者であるか問いながら、自らに矜持を持ち、他を愛し、あなたらしく歩む。そんな生き方を願う。 " I decide who I am." あなたが何者であるかは、あなた自身が決める。あなたは、あなたでいいのです。 さあ、お別れだ 君たちはいつまでも私の希望です 中部中学校は、君たちを応援し続けることを約束して、門出の言葉とします おめでとう 平成31年3月5日 知多市立中部中学校長 佐 藤 敏 弘 |
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